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コレは、外川だったか、犬若だったか、その辺の港。
海沿いに屏風ヶ浦を抜ける、バイパスを走った。もっとも、海沿いとは言え、海はほとんど見えない。ただ、たまに切れ目から見える海が、切れ目から見えるせいなのか、余計に綺麗に見えた。
まさに、チラリズム。
バイパスを降りたところで、126号沿いにただ走るのも面白くないと考え、海沿いを目指して裏道に切り込んでみる。↑地図、屏風ヶ浦の左側あたりんトコ。養護学校入り口と言う交差点を左折し、海に向かって進むと。
やっぱり、切れ目から見える海。
この写真だと伝わりづらいけど、新緑の谷間の向こうに見える海がすばらしい。
でも、道は途中で尽きてた。仕方なく内陸へ戻り、126号を西行。
飯岡で本日のメイン、行部岬入り口を見つけて左折。
軽い坂道を登ってゆくと、頂点で目の前が開ける。
高いところからみると、綺麗だね。
煙とナントカってやつだね。
んで、駐車場にM109Rを停めると、ここが
飯岡刑部岬展望館『光と風』。
遠くに九十九里の海岸が見える。わりと壮観。
↓写真、右側にあるのが、登ってきた道。
このカーブのところで、上の
『煙とナントカの写真』を撮った。
一番上の展望台。
写真のふたりは、この
壮大なパノラマをバックに大喧嘩してた。
展望台の脇。普通に綺麗な公園チック。
駐車場にはハーレー軍団がいた。
ドヤ顔しながら話しかけてくるので、しばらく相手してたら、相変わらず排気量の話で顔が曇るのが面白い。RUB(リッチ・アーバン・バイカーズ)系のおじさんは、「いくらかけたか」と排気量の話ばかりなので、いつもこんな感じ。
薄汚いハーレー乗りの方が、俺は好きだな。
さて、行部を出たら、こんだ30号、九十九里ビーチラインだ。
とはいえ、ここもやっぱり海をずっと眺めてってワケには行かない。快走路は快走路なんだけど。なので、時々道を外れて、海側に寄ってみるんだけど、海水浴場ばかりで、
海沿いの道がない。あっても続かない。
なんだかんだ走ってるうちに、蓮沼あたりまで来てしまった。
つーか、殿下て。
『殿下海』までは綺麗な活字なのに、『水浴場』が怪しげな手書きなのが、 すばらしく涙を誘う。付近住民の渾身の作と見た。つーか、コレで釣れるのは、確実に俺系のダメ人間ばかりだと思うな、かみさん。
蓮沼平から九十九里ビーチラインへ戻り、つぶれたコンビニの駐車場で一服。
地図を広げて、この先を考える。
と言うのも、天気がいいせいなのか、ビーチラインが混みはじめてきたのだ。
選択肢はふたつ。
1)少し戻って、最近お気に入りの『柴山はにわ道』を走りつつ帰路に着く。
2)このままもう少し南下して、波乗り道路を走り、128号から県道14号『茂原街道』を抜け、シロヘビくん家族が遊びに来ているはずのpoitaさん家に乱入する。
ネタ的には
断然、2)の方が面白いが、どう考えても道が空いてるとは思えない。
暑いし、ちょっと眠いし、はにわ道も走りたいし……
ああ、そうだ。そのとおりだ。
あんまり暑いから、
帰ってビール呑みたくなったのだ。
ちょっと戻って蓮沼から、柴山はにわ道へ乗る。
道の駅、オライはすぬま。アホほど混んでた。やっぱ正解。
ダイナミックなはにわ道を北上し、国道296で西行する。県道64→263→4号とつないで、米本交差点から我が家とも言うべき国道16号に出たら、あとはぶっ飛ばすだけ。車の列の間を、100~160で抜けてゆく。
八千代と白井の間くらいかな? 目の前が開いたので、一気にフル加速。
メータが面白いようにぐんぐんと上がってゆく。
と、ミラーに赤い光がチラッと映った。
瞬間、俺は一気に減速して、左側を走ってた車の前に出る。
60キロ巡航。そう、お察しのとおり。
ホワイトモーターサイクルが、追いかけてきたのである。だが、今回は俺、めちゃめちゃ自信があった。出てきたところを確認していたので、
追尾して同じ速度で走りつつ計測するヒマは、絶対になかったのである。
何があろうと、ゼッタイ譲らない。そのくらい強い意志を持っていた。
白バイは俺と併走しながら、「ちょっと寄ってくれるー?」と叫ぶ。
当然、俺は「えー? なんでー? やだよー!」叫びかえした。もちろん、走りながら。
コレは彼らにとっては「危険である」から、話したければ、俺を停めなくてはならない。
だが、停めるためには、
正当な理由がなくてはならないのだ。
走りながらごねていると、「後ろの車も停めるから」と言い出すホワイティ。
面白くなってきたので、
「いいから、あそこで停まって」の言葉に沿って、左側にあった、閉まってる店舗の駐車場に入り、M109Rを停める。
ホワイティは、後続の車を誘導して、その駐車場に入ってくると。
「免許証」
「持ってる」
「……見せてください」
「はいよ」
ここまでは、一応、言うことを聞く。
免許証の提示を拒否すると、なんだっけか、ほかの理由でうるさいコト言えるはずだからだ。逆に言えば、コレで市民としての協力義務は果たしたと言うことになる。法的には、もう、いつでも帰っていい。
するとホワイティは、ニヤニヤしながら
「否認するんでしょ? いいですよ。ボクそう言う人好きだから」
テンパリ気味のカン高い声で、半笑いしながら叫ぶ。
でも、余裕がないので、見ててちょっと気持ち悪い。
なんか神経質っぽい感じで、あんまダチになれなそうな感じの男だ。
つーか、好きになられちゃ、たまらない。
「停められた意味がわからない。帰るから免許返して」
「まあまあ、飛ばしてたのは事実でしょ? いま、後ろのヒトから事情を聞くから」
いいながらこのホワイティ、ちょっとビビってる
おじさんを車外に引っ張り出す。
そして、
免許の提示や証言を求めだした。
「あなたを捕まえるんじゃなくてね、このヒトのスピードを証言して貰おうと思って」
馬鹿じゃねーの、コイツ?
つまり、おじさんは
関係ないのに停められたわけだ。
かわいそうに(おまえが言うな、です)。
この段階では、かなり調子に乗ってるホワイティ。
ところがこのおじさん、
なかなかの益荒男(ますらお)で、とにかくもう、「俺は60キロで走ってたんだ!」の一点張り。ホワイティも俺も、どうでもいいってスタンス。ホワイティ困って
誘導尋問的な会話を試みるも、おじさんのカベは壊せない。
「ですから、あなたがどうというんじゃなくてですね、こちらのバイクのヒトが……」
「俺は何もしてない!」
俺、横で爆笑寸前の腹筋崩壊。
そのうちあきらめたホワイティは、ようやくおじさんを開放して俺のところにやってくる。
俺は「やっべ、超オイシイ! 写真撮らなくちゃ」いいながら、パシャパシャとシャッターを切る。
ホワイティ、この段階でかなり不機嫌。
顔を真っ赤にしながら、威嚇を試みる。
もちろん俺は、馬耳東風。右から左。そしてニヤニヤ。
やがてあきらめたのだろう。
ホワイティは「それじゃね、メーターを確認してください」言いやがった。
白バイに近づき、メータをみると案の定、
メータは『0』。
すっとぼけて、「どこを見るんですかー?」言うとホワイティ、歯を食いしばりながら。
「追尾のところです」
「ゼロですけど」
「そうですよ?
私、最初から止まれって言ってないでしょう?」
つまり、だ。
この警官は、俺の追尾に失敗したのが悔しいので、そのまま行かせないで、
「少し脅かしてやれ」と思ったのだ。そのために、あえて
『止まれと言わずに俺を止めようと』した。あとで、
「お前が勝手に止まったんだぜ? この小心者が。ケケケ」
といった風な嫌がらせをするために。
ところが目論見が外れて、俺は一向に停まろうとしない。
んで、じれたヤツは、交差点付近でつい
「あそこに停めて」と言ってしまったのである。
当然、
俺はそれを覚えていたから「あんた停まれって言ったじゃん」と切り返す。
言葉に詰まるホワイティ。
顔が真っ赤だ。
しかし、ここはきちんと話をする必要がある。
俺はきちんと職務を果たしている、普通のまともな警官には、敬意を払う。しかしこういう、権力(と勘違いしやすい、ただの職務上の権利)を勘違いして、
意地悪や嫌がらせをするオマワリが大嫌いなのだ。たとえ自分を棚に上げても。
本能みたいなもんだ。
「それはなに? つまりイジワルってコト?」
「あなた、飛ばしてたでしょ?」
「まあ、そこそこ飛ばしてたかもね」
ホワイティ、かなりイラだちはじめた。
と、俺はここであることに気づく。
この
0のメータを写真に撮っておけば、こいつの
嫌がらせの物的証拠になるじゃん。いや、デジタルデータだし、厳密にはならない可能性のが高い。それにホンキで訴える気もない。要するに、ただ、
目には目を。イジワルにはイジワルをってだけの話。
「あ、そうそう。写真撮らなくちゃ」
言いながら、白バイに近寄ると。
「ちょ、ちょ、なにするんですか!」
言いながら、やつは俺を押しのけてメインキーを切った。
「あ、押した。あんた今、俺を押したね」
「え、いや……」
「なんで写真撮っちゃいけないの? なんであわててキーをひねったの?」
「そ、それは……」
「でも、もう写真とってあるよ?」
「…………」
これでイジワル返しは終わり。
免許を返せと言うと、素直に返すホワイティ。M109Rにまたがってエンジンをかけ、「お疲れ様」と声をかけるが、ホワイティは返事もしない。面白いので、国道に出てから、クラッチを乱暴につなぎ、軽くホイルスピンさせてフル加速。
さすがに、追っては来なかった。リベンジにくるかと思ったんだけど。
家に帰ると、Zと遊んだダート動画をファイルバンクにアップして、その旨やつに連絡し、ビールを引っ掛け、歩いてブックオフに買い物に行ってから、メシ喰って昼寝。9:30ころノコノコ起き出して、いま、コレを書いている。
最後にひとネタ貰った、今回のソロツーリング。
もう、はっきりと夏のにおいがしてきたね。まだ、これから梅雨に入って雨も降るだろうけど、俺の一番大好きな季節、夏はもうすぐそこまで来てるんだなって感じられ て、すげえワクワク楽しかった。海のそばてのは、なんか魔力があるね。
さて、雨の季節が来る前に、もう一回、どこかいけるかな?