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poitaさんの走りが『鋭利』だとしたら、NEKOさんの走りは『軽快』。

ブレーキング終了からバンクする瞬間に、本当に『ひょいっ』と音がしそうな感じで、荷重を移す。後ろで見ていると、その瞬間、時間が止まる感じ。ブレーキの終わり際に、ひょいって曲がるのだってあーっ! 自分で書いててゼッタイ伝わってねーってわかるなぁ。

百聞は一見に如かず。

これはもう、見てもらうしかないのだが、先に書いたように俺はこのワインディングに期待してなかった。このあとで、面白いところを案内してもらおうと思ってたので、動画をセットしてなかったのだ。失敗したなぁ。ウカツすぎだろ。


「しっかし、エグいよなぁ。これ、お互い初めての道で、俺が後ろだからついていけてるけど、前に出たら相当、厳しいだろうなぁ。つーか、これがNEKOさんのホームコースだったら、ついてけないかもしれないなぁ。や、ついてけないな、きっと」


と、悔しいような嬉しいような色んな感情が混ざり合い、俺はNEKOさんを追う。目の前には、どう見てものんびり走る用としか思えない、天高くカチ上がったハンドルのクルーザーが、ひょいひょい踊るように軽やかに、しかしアベレージスピードだけはとんでもない速度で走っている。

あとで聞いたらNEKOさんの主義らしいのだが、直線では100~120くらいまでしか出さず、あくまでコーナリングを楽しみながら、しかも安全マージンもしっかり取りつつ、(このマージンの取り方が、俺と同じベクトルなので、見てて不安がない)危なげなくぶっ飛んでゆく。

ものすげぇ、違和感。

それも、心地いい違和感。

俺は途中から、ヘルメットの中で笑いっぱなしだった。



 
と。

反対車線を下ってくる単車がある。すれ違う寸前、思わず声がでる。

「ろ、RocketIIIじゃん! えー? なんでー?」

青いRocketIIIとすれ違い、ものすごい偶然に驚きながら。

しかし、今はとにかくNEKOさんを追わなくては。

なにしろ、ついていくだけで、かなり大変だ。しかし向こうはエイプハンガー。ここで引くわけには行かない。ステップどころか、かなり早い段階からフレームやマフラーまでも擦り倒しつつ、俺は前をゆくRIIIのことだけを考えて、ワインディングを攻め続けた。

頭が真っ白になり、アスファルトの感触までわかりそうなほど、集中してゆく。

てっぺんの駐車場に着くまで、俺は至福の時間を過ごした。

 

駐車場に入ってヘルメットを取り、大爆笑しながらNEKOさんに近づく。
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「速ぇー! なんでー? エイプなのに速ぇよー! NEKOさんおかしいよ!」

「慣れだよ」

なんて言いながら、NEKOさんはにやっと笑う。

この笑顔で、俺は完全にヤられてしまった。

テンションは上がりまくり。

楽しくて楽しくて、まるで嬉しすぎてションベンしちゃう犬みたいな状態だ。だが、仕方ないだろう? エイプハンガーにステップボードで、バカっ速いんだぞ? 一度は自分で否定しかけた速いフォワコン乗りが、目の前にいるんだぞ?

座りションベンしなかっただけ、ありがたいと思え(主に俺が)。

 

すっかりNEKOさんになついてしまった俺は、色々とバカ話をする。

と、そこに先ほどすれ違ったRIIIが現れた。

ヘルメットをとった姿は、俺のオヤジ(生きてた当時の)くらいの男のヒトだ。

偶然だなァなんて話しかけようと思ったら、なんと! この方は俺のサイトを読んでくださっていた。そう。君が今、思ったとおりだ。そんな偶然があるわけないのだ。この方(仮にトライデントさんと呼ぼう)は、俺のサイトを見て、わざわざ栃木から来てくださったのである。

そう……


道の駅はなぞのへ。


どうせ誰も来ないとタカをくくって、土壇場で集合場所を変更したりしたもんだから、11:00から延々と待ちぼうけを喰らわされてしまったのである。申し訳ないと、恐縮しつつ、お詫びする。トライデントさんはPC初心者なので、見てはいるけど書き込みなんかは苦手なんだそうだ。

よく考えれば(考えなくても)、そう言う人って結構いるはずなんだよね。

いや、ホント自分の考えの浅さを悔やむばかりだ。

 


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左から、トライデントさんのRIIIクラシック。mioちゃんのエナメルシートうねうね変態RIII。俺様のステキなM109Rマンタ号、アタマ切れちゃってケツだけ写ってるのがNEKOさんの超変態エイプハンガーRIII。

 
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トライデントさんは、ものすご古い雑誌を持ってきてくれた。

mioちゃんが生まれる前の雑誌だ。俺は1歳とかそんくらいのすげぇガキだったのかな? NEKOさんは世代かもしれないが、本人いわく平成生まれらしいので、深く突っ込むのはやめておこう。

 
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トライデントさんのRIIIクラシックは、シートがジェルシート。

NEKOさんがジェルシートのすわり心地を確かめたり、mioちゃんやトライデントさんが話をしてるスキに、俺は俺の作業をしなくてはならない。ファストバッグを開けて工具を取り出すと、早速、しゃがみこんで作業を開始する。なにってんもちろん、
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NEKOさんとの走りでぶっ飛んだ、ベアリングをスペアに交換するのだ。

いや、右側のベアリングスライダーの土台になるデンデンボルトは、当然ながら緩む方に力が加わるので、すぐに横を向いてしまい、そのままぶっ飛ばして擦り続けると、簡単にぶっ壊れるのだ。左はもちろんノートラブル。ベアリングの固定方法、考えないとなぁ。

 
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バカみたいにすっ飛ばした俺とNEKOさんは、かなりお疲れ気味。

このあと結局、座ってるNEKOさんの周りにみんなも座り込み、バカ話大会になった。mioちゃんのオヤジさんと同じくらいの歳だって言うトライデントさんまで、地べたに座って話し込んじゃうんだから、単車乗りってのは気持ちがいい。

嬉しくなる瞬間だ。

んで、ジュースでも買おうと思ったのだが、駐車場に自販機が見当たらない。なので、神社へ向かう階段を登り、みんなで自販機さがしの旅に出た。歩き出して5秒、階段にたどり着く前に俺の心は折れ気味だったんだけど。かみは基本的に歩かないのだ。


階段を登り、さらに坂を歩いて上がってゆくと、山の上には心地よい風が吹く。

そこでようやく、俺とNEKOさんは景色が綺麗なことに気づいた。キチガイ系単車乗りの基本的な精神構造の産物である『道しか見てない』のせいである。いや、だって、よそ見してたら危ないじゃん?(フレーム削る方が十倍は危ないです)。

 
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美しい秩父の山。

つっても景色への興味は数秒で消え、俺の心はすでに、土産物屋のある一角を正確にロックオン。ターゲットは銀色の缶に入れられた、麦を原材料として醸造される、美しい泡の出る黄金色の魅力的なドリンクだ。別名、神の飲み物とも言う。

その俺のスリップストリームに入って、NEKOさんも同じ場所へ。

呑んだくれの考えることは同じなのだろう。もっとも、ケースに南京錠が掛かっていたので、すんでのところで俺もNEKOさんもブレーキをかけることが出来た。mioちゃんとトライデントさんがいたから、だって話もある。なんたって俺の心にはすでに、


「こんだけ暑けりゃ、一本くらい呑んでも抜けちゃうよねー」


的なセリフが用意されていたのだ。

普段はあまり飲まないヒトと走ってるから平気なのだが、NEKOさんは俺と同じ生粋の酒飲みなので、ついつい、思考が酒に持っていかれる。さすがに飲酒運転はしないが、つい呑んじゃってお泊り的な話には、今までより格段に陥(おちい)りやすそうだ。

ま、泊まって次の日の朝一番で出るてならともかく、抜けてからってのはいくない。

抜けたつもりでも酔ってることってのはあるからね。気をつけよう。

 
んで、お土産屋のところにあったベンチに座り、また色々とダベった。

ヘタすりゃ本名さえ知らないのに、くだらない話で大笑いし、はじめて会った年上のヒトと、10年来の知己のように、冗談を飛ばしあう。オヤジくらいの歳のヒトと単車の話やサイトの話をする。ウチ整骨院の若い衆くらいの歳の男と、掛け合い漫才をやる。

なんだって世の中には、こんなに楽しいことがあるんだろう。

なんだって単車に乗ってる連中は、こんなに気持ちいいんだろう。

 

もちろん、そうじゃない人間もいる。

むしろ単車に乗ってても、いや、乗ってるからこそ気に喰わない、ケツを蹴り上げたくなるようなクソもいる。いい歳をして自立とか自己責任て言葉を理解できない人間なんて、腐るほどいるのだ。誰に対しても上げ膳据え膳を要求するような、最悪のクソが。

だから俺は集団で走るのが好きじゃないし、馴れ合ったり徒党を組むのも嫌いだ。

このサイトの初期のエッセイにも書いているように、

『干渉してくれるな』

と、それだけを言い続けてきた時もあった。

なんで俺がクソのクソなところを指摘したり、諭してやったりしてやらなきゃならんのだ。俺よりはるかに年上の、もう、分別つくつかないどころか、むしろ下のものにそれを指導しなくちゃいけないような歳の人間に。知るか。いいから俺に関わるな。

そんな風に思って生き、単車に乗っていた時もあった。

だが、ココへ来て俺は、すごくいい出会いばかりに恵まれてきている。

年齢の上下など関係なく、いい男たちに出会えている。単車乗っててよかったな、男やっててよかったなって思える連中だ。もちろん単車なんか好んで乗ってる連中だから、ガキでバカな大人という、ムダに厄介でタチの悪い連中だ。無論、俺も含めて。つーか俺筆頭に。

だけど、気持ちがいい。

そして俺はそれだけで、ものすごく幸せな気持ちになれるのだ。

 


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三峰神社でトライデントさんと別れる。

トライデントさんはさすがにキチガイじゃないから(少なくとも今日会った限りでは)、キチガイ走りに付き合わせるわけには行かない。そこで俺たちは大げさな挨拶など交わさず、君子の交わり淡きこと水の如く、何気なく別れた。

そりゃぁそうだ。

確認するまでもないことだが、トライデントさんとだって、いずれまた必ず会うのだから。

近所のダチと別れるようなもんだ。

いやまあ、もちろんトライデントさんの方が会ってくれるならって話ではあるけど。

 

神社の道を下りきったところで、雨が降ってきた。

カッパ着るかどうするか話そうと思って、下ったところにある駐車場に単車を入れる。そこで地元のmioちゃんに相談すると、「一気に下った方がいいと思います」と言うことで、三台連なって山を下る。すると途中で雨がやんできた。やるじゃん、mioちゃん。

それからmioちゃんの先導で、秩父ミューズパークにある、軽くツイストした気持ちのいい道を走る。もっとも、車が結構いたので、それほどハイアベレージで走ったわけではない。軽く流す程度だ。んで、登りきったところの駐車場で、最後の時間を過ごす。
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出会い、走り、喋り。

楽しい時間はあっという間に終わりを迎え、mioちゃんの先導で国道299まで案内してもらう。299に乗ったところで、mioちゃんは片手を挙げて帰っていった。まさに、近所のダチのように。その背中を見送ったあと、俺とNEKOさんは、299をぶっ飛ばし始める。

俺たちはすり抜け逆走をかましまくり。

ガンガンとハイアベレージで299を駆け抜ける。キチガイ比べみたいになりながら、気持ちいいコーナー群を次々と走り抜けると、やがて、県道15号の入り口が見えてきた。残念ながら、ココでNEKOさんともお別れだ。

「俺、その道を曲がりますんで、これで」

「じゃあまた」

「はい」

NEKOさんと別れ、県道15号を東に向かう俺のアタマの中に、ダベっている時のNEKOさんのセリフが、何度もリフレインする。それは、NEKOさんがエイプハンガーでバカっ速いことに感動して俺が言った言葉へ、笑顔で返された彼の言葉だ。


「いやぁ、エイプハンガーをナメてましたよ。ハーレィは歴史が長いから、ハーレィ乗りの中には、NEKOさんみたいに『とてもそうは見えないスタイル』で鬼のように速いヒトもいっぱい居るんでしょうね。こりゃあ、考えを改めないとなぁ」

「ははは。俺のダチは、こんなハンドルで速いヤツばかりだよ」

 

俺の目の前に。

遠く、長く。

しかしまぶしく輝く光の道が見えた。

 

 

夏だ。

走ろうぜ。

 
# by noreturnrydeen | 2007-07-01 12:31 | でっかいもん倶楽部
~光の道~

 

雨、降ったらヤダなぁなんて思いながら迎えた朝。

8:00ころmioちゃんからメールが入る。秩父方面、どうやら曇りながらも、道路は乾いているとの事。んで、掲示板を見てみても、他に参加希望者はないので、それじゃあ花園からだと140号が混むから、道の駅あしがくぼで待ち合わせようと言う話になった。

あわててサイトの日記にその旨を書く。

これがまた、後々問題になるのだが、それはまたあとで。



 
それじゃあサクサク出発しますか、と準備をしていると携帯電話が鳴る。

だれだ? と液晶画面を見てみると、このあいだ一緒に走れなかったRocketIII乗りのNEKOさんだ。エイプハンガー(天高くカチあがったハンドル:スカイハイバーとも言う)で峠をかっ飛ばす、ゴキゲンに変態なヒトだ。これはもしや、と期待しながら電話を受ける。

「もしもし?」

「あ、かみさん? 花園に行けばいいの?」

イェイ! NEKOさんの参加表明だ。

芦ヶ久保に集合場所を変更した旨を知らせ、向こうでの出会いを約束して、電話を切る。

俺のテンションは一気に上がってきた。なんたってRIIIにエイプハンガーで峠攻めだぞ? ゼッタイ面白いヒトに決まってる。ケタケタ笑いながら出発の準備をしていると、またも電話。見ると、marmalade spoon史上、最も変態な男。King of 変態のmoto君だ。

おぉ! moto君まで参加かっ! っと叫びながら電話を受ける。

「もしもし。どしたー?」

「あ、かみさん。そっち雨どうです? こっちはすげぇ降ってますよ」

「一応、大丈夫。mioちゃんに聞いたら、秩父の方は道路も乾いてるって」

「あ、そうなんですか。俺も出ようと思ったんですが雨だからやめました」

「そうか、残念だ」

「つーか、こっちが降ってるんだから、そっちも降りますよきっと。それじゃ」

イヤガラセか。

ま、motoくんも心配してかけてきてくれたんだろうが、久しぶりのmioちゃん+変態NEKOさんと会えるって言う事実の前には、雨など何の障害にもならない。ようやく準備を終えて、俺はM109Rにまたがると、16号を西へ走り出した。

 


16号を254あたりまで走り、そこから県道15号でショートカットして、国道299号を目指すのだが、ここで思いも寄らぬ障害が現れた。15号、狭いくせにアホほど混んでやがる。ま、冷静に考えれば秩父へのショートカットなんだから、あたりまえなんだが。

タンク上の時計と睨めっこしながら、間に合うかどうかを計算する。うん、このままじゃ無理っぽいから、かみの得意技、道路交通法の即時改正だ。カリフォルニア州法を適用しよう。ここらはサンタモニカの姉妹都市だからね(サンタモニカの姉妹都市は富士宮です)

カリフォルニア州法に基づいて、右側を遵法走行。

やっと299に出るとそれほど混んでない。

これならギリで間に合うかも。そう思った俺は、299をご機嫌にぶっ飛ばす。時々サンタモニカになりながら、着々と距離を稼いでいると、道路の真ん中に、センターポールが立ち始めた。国際警察機構ではなく、道路の真ん中に並んでる、ゴム製の棒だ。
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こんなやつ。

流れを読みながら、前が開けたところで、反対車線まで使ってぶち抜くのを延々と繰り返すと言う苦行に甘んじていた俺に、さらにこんな、やっかいな障害があらわれたのだ。なんと言う運命のいたずら、なんと言う神様の試練。しかし俺の心はくじけない。

俺にはなすべき目的があるのだ。断固たる決意があるのだ。早いトコ、mioちゃんやNEKOさんが待ってる『道の駅あしがくぼ』に行かねばならないのだ。つわけで、あっというまにじれてきた俺は、当然のごとくセンターポールを縫い始めた。

ポール縫いを何度か繰り返してるうちに、慣れたのだろう。

カンペキに油断してしまった。

あ、ヤベと思ったときには、センターポールを思いっきりステップに引っ掛けていた。

くっそー! ひっかけちまったよ。

でもまぁ、ゴム製だから別に何の問題も……
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大アリだ、こんチクショー!

リアブレーキが使用不能(哀しくて懐かしいフレーズだ)になってしまったので、バカっ飛ばしはあきらめて、ついでにガソリンを補給してから、ようやく芦ヶ久保に到着。きょろきょろと駐車場を見回していると、mioちゃんを発見。急いで単車を滑り込ませる。

降りて、NEKOさんにご挨拶。
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mioちゃんのRIII。後ろのアロハのヒトがNEKOさん。

 
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この日、たまたま偶然、この場所に来ていたNEKOさんの友人。

ビュエルって、やっぱソソるよねぇ。

 

んでまあ、ご挨拶もそこそこに、工具を引っ張り出して、ブレーキペダルを直す。
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NEKOさんと、ビュエルさん、

「なんでそんな工具持ち歩いてるんだよー!」

と大笑いしてた。うむ、つかみはOKだな(むしろダメです)。

 

そのまま、道の駅でしばらくダベる。
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噂のエイプハンガー。

これで峠なんて走れるんだろうか? と思いつつも、ガンガン攻め倒してる映像は何度も見てるから、やれるんだろうなとは思う。しかし、やれるんだろうと思いつつも、その絵が頭の中にちっとも浮かんでこない。つーか、エイプハンガーでワインディングて。

 

やがて、走ろうかという話になると、mioちゃんが様子のおかしい話を始めた。

「かみさん、NEKOさん、味は保障しないけど、面白い店行きます?」

や、ちょっと待てmioちゃん。普通は「おいしい店があるんですけど」って話になるんじゃねーの? なんだ『面白い』て。『味は保障しない』て。何をどう好意的に解釈しても、食堂の評価ではありえないと思うんだが。なにその面白選択肢。いらねーっつの。

 

で、件(くだん)の食堂まで、5分くらいかな? 走る。
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到着した俺たちを迎えてくれたのは、あからさまに怪しげな店。

 
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おい! なにかがおかしいぞ。

悦楽苑て。

食堂なのに『悦楽』と言うなまめかしい単語を前面に押し出した、食堂と言うよりは、100歩譲ってもラヴホテル的なステキネーミングのセンスもさることながら
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店のオモテのショーケースに、戦車の模型はどうだろう?

食堂なんだから、最低限、食えるものの模型を入れておくべきだと、俺は心から思う。これは店頭ショーケースじゃなくて、『自宅のコレクションケースでやること』だと思うんだけどなぁ。わりとマジメに。

 
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でも、中は普通に食堂。

クソ暑いさなかを走ってきたので、『生ビール』の文字を視界からはずすのが、実に至難の業だった。NEKOさんも、同じ思いだったに違いない。mioちゃんいなくて俺とNEKOさんだけだったら、間違いなく呑んでるね。んで、そのまま宴会して、食堂に宿泊。

あ、それはそれで幸せか。

 

店主が単車好きらしく、コーラをサービスしてくれた。

怪しいとか、おかしいとか、ラヴホテルとか言ってホントゴメン。そこでメシ喰ったりタバコ吸ったりしながら、お互いの仕事の話とか、単車の話をしたんだが、も、NEKOさんの話に笑いっぱなしのヒキツケ寸前。

一ヶ月くらい前、mioちゃんに「NEKOさんてどんなヒト?」って聞いたら、「ああ、助平なかみさんですよ」と聞いてて、さぞ世の中が生きにくいことだろうと心を痛めていたのだが、も、そんな甘いもんじゃなかった。むしろ俺がNEKOさんのスケールダウン版だ。

でも、俺のダチのアオちゃんみたいなエグいエロ話がなかったので、ちょっと安心した。

や、エロ話は嫌いじゃないけど、エグいのは苦手なんだよね。

 

ラーメンだのトンカツだの食ったら、さ~て、お次は三峰神社に行きますか。

地図を見ると、三峰神社へ行く途中にうねうねとした道が書いてある。

この縮尺でこれだけうねってるなら、風返しよりタイトなんじゃね? RIIIやM109Rで走っても、ストレス溜まるんじゃね? と思っていた俺は、三峰神社を詣でたあと、近場のワインディングに案内してもらおうと思っていた。

ところが、走り出してみると、なかなか面白いワインディング。しばらくmioちゃんの後ろを走ってたのだが、だんだん我慢できなくなって、短い直線でmioちゃんを抜くと、そのまま走り出した。しばらく走っていると、信号機が現れたので、停まって青になるのを待つ。

ところが、一向に青になる気配がない

おかしいなと思ってよく見ると、狭い道を交互通行させるためだろう、信号機の横に『あとこのくらいで青になりますよー』的なカウンターがついていて、だいぶん待たされることを示している。なので、タバコをすいながら、横に停まったNEKOさんと喋った。

NEKOさんの

「後ろ走ってると、なんか飛んできて、顔に当たるよ? 砂かなぁ」

との言葉にNEKOさんとポジションを入れ替え。mioちゃん、NEKOさん、俺の順番で走る。中で二股になってるトンネルを抜けて橋を渡ると、地図で確認した三峰神社へのワインディングが現れた。mioちゃんが減速して『ほら、先に行けキチガイ』と俺らを前に出す。

当然、キチガイ二人は、ワインディングをぶっ飛ばし始めた。

NEKOさんが前で、俺がその後ろだ。さりげなく楽な後追いにポジショニングしてる俺の卑怯っぷり、もはや芸術的。いいんだよ、NEKOさんの走りが見たいんだから。細かいこと気にしちゃダメだ。

で、ぶっ飛ばし始めたんだが。

しばらく走るうち、俺はものすごく楽しくなってきた。

なぜって、NEKOさんの走りがとんでもねーからだ。

短い直線を加速して、エンブレを併用しつつ減速。サスが伸びるところで、ひょいっと荷重をインに移すと、そのまま流れるようにコーナーを抜けてゆくエイプハンガーのRocketIII。これはもう、目の前で見てみなくちゃ、すごさは絶対わからないだろう。

人種によっちゃ、軽くトラウマになりかねない。

 
後編に続く
 
 
# by noreturnrydeen | 2007-07-01 11:17 | でっかいもん倶楽部
~走りと宴 miyaという男~

 

水曜日は半日仕事。

晴れてるし、久しぶりに走りにいくか。と思いながらサイトを開くと、miyaさんが掲示板に書き込みをしていた。「走りに行かないんですか? ヒマなんです」つわけで、行くに決まってるじゃん! miyaさんてヨコハマとかあっちだよね? んじゃ、道志道でも走る?

なんてとんとん拍子に話は進み、miyaさんの友人がウチの整骨院の近くにいるから、こっちに来てくれると言うことになった。なので、俺の方も、のんびりRIIIのパーツはずし、なんてわけにも行かなくなる。でも、とりあえず予定してたビートルバッグだけはずそう。

仕事がハネるつーか3分前に閉めて、M109Rをまたいで飛び出す。
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久しぶりのマイRIII。ラジエータが直ってた。あとはノーマルパーツを組み付ければ、いつでもドコにでも、お嫁にいける状態だ。ま、そのノーマルパーツがなかなか来やがらないんだけど。エンジンかけてみたら、一発始動。3ヶ月もほっといたのに。

この辺はさすがに今の単車だ。

んで、汗だらだらかきながらビートルバッグをはずし、整骨院の若い衆に預けて、あとは平日の昼間らしくヒマそうな店内で、店長や若い子と話したり、かけっ放しのバイクのビデオを見たり、中古バイクを見て回ったりしながら、ぼけ~っとmiyaさんを待つ。
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ついでに、来月のサーキット走行の申し込みも済ます。

 

と、なにやらお下品な爆音が聞こえてきた。

お、きたな、と中古バイクを見ていた二階から駆け下りると、miyaさん登場。
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RocketIIIクラシック。エグい単車だ。

miyaさんはフルフェイスにサマージャケットの『走るぜ』モード。俺もジェットじゃなくてフルフェかぶってくりゃよかったと騒ぎながら、初対面のご挨拶。メット取ったら、なにやらエラいオトコマエが出てきた。ブログで顔は知ってたんだけど、現物は輪をかけてイケメン。
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何気ないスナップ写真が、なぜこうもキまるのだろう。

俺だのマルだのには、100年掛かっても到達できない高みだ。

 

んで、コーヒー一本飲んだところで、道志に行こうか、それとも筑波にするかと話す。ま、せっかくこっちまで来たんだし、知ってる道よりは筑波も経験しておいた方がいいだろうと言うことで、行き先は筑波パープルに決定。それに、近い筑波の方が都合がいい。

なんの都合かっつーと、この段階でちょっとたくらんでいたのだ。それはまたあとで。

16号をすり抜けして、柏インターから常磐道に乗った。すり抜けのときも、決して無理はしないけど、ミラーから消えることもなく、miyaさんが走れることはわかっていたので、乗ったところから開け目に走る。とは言え常磐道といえば風

そこそこ横風が吹いてるので、あんまりとんでもないところまではいけない。

せいぜい、160~200の間で、加速を楽しみながら、マンタの様子も見ながら、8割程度で流しつつ、土浦北へ。miyaさんのRIIIはETC装備なので、高速の出入りで俺がモタモタして、ちと待たしてしまったりした。う~ん、俺もやっぱ、ETC入れるべきだなぁ、これ。

でもETCなんて入れたら、それこそアホみたいにあちこち行っちまうんだろうけど。

 

カマボコ(速度制限用段差)に気をつけてゆっくり登ったら、さあ、パープルだ。
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入ってすぐの休憩所で、一回アタマとエンジンをクールダウン。

 
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miyaさんのシートバッグには、RIIIのパッチ。

急に純正っぽく見えるから、エンブレムてのは偉大だ。



miyaさんはタバコを吸わない。

なので、俺が一本吸ったら、んじゃ、走りますか。減速帯を抜けたらお待ちかね、パープルのワインディング。このあいだ走ってから日が浅いので、身体が気持ちよく動く。道のリズムもなんとなく覚えてるから、フレームを擦る限界もわかる。

普通に攻めたり、オフロードみたいに足を出したりしながら、走りの実験をする。

miyaさんも、気持ちよく走れたようだ。

あとで、キャリパーの触りっこしたら(温度確認は最近のかみのデフォルト作業:キャリパの熱には神経質なのだ)かなり熱くなってたし。
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パープルを一往復して、少し喋る。

何気なく歳を聞いたら、俺と同い年だそうで、俺のテンションはさらに上がる。しかし、こっち側の休憩所には自販機がないので、タバコの代わりにコーヒーを飲むmiyaさんにとっては、ちとよろしくない。もう一本走って、頂上の休憩所に行こうという話になった。

そこまでまた、気持ちよくパープルを飛ばす。


 

頂上の休憩所に入ったところで、エンプティランプがついた。

miyaさんにその旨告げると、彼もランプがついてるという。時刻も、走りはじめたのが3:00くらいで、もう、4:00ちかくなってる。しかも、miyaさんは夜から仕事が待っている。なので、休憩したら素直に降りて、ガソリンを入れて帰ろうと言う段取りになる。

ワインディングは少なめだけど、高速も走ったし、まあ、こんなもんでしょ。
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ここで、先ほどのたくらみが頭をもたげてくるわけだ。

「miyaさん、このまま帰ると渋滞にはまるし、ウチ寄っていきなよ」

サイト上で少し、それから出会ってちょっと話しただけで、俺はこの男をかなり気に入っていたので、なんとか家に連れて行こうと、早い段階からたくらんでいたのである。いわゆる『お持ち帰り』ってヤツだ。や、ホモじゃねーてばよ。

むしろ男塾だ(どっちにしろ、です)。



ガソリンを入れて走り出し、下道を100~150くれぇのペースで走る。道はけっこう空いてたんだが、そのうち信号に捕まるのがかったるくなってきたので、矢田部から高速に乗ろうとmiyaさんに提案する。miyaさんはうなずいたあと、小首を傾げて聞いてきた。

「ところで、この辺ってネズミやってたりしないんですか?」

なに言ってんだmiyaさん、聞く人間を間違ってるよ。俺がそんなのに気にして走ってるわけないじゃん。基本的に白バイならブレーキでパトカーならアクセル、それだけだよ。マルゾーだのZなら、知ってるかもしれないけど。や、マルゾーも怪しいな。

 
 
と言うわけで、無事にmiyaさん捕獲に成功した俺は、さっそくZにメール。

「10分後」

と言う簡潔な答えが、すばらしいレスポンスで返ってくる。
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あとはもう、いつもの宴(うたげ)だ。

喋り、呑み、呑み、喋る。

俺の悪い癖で、酔っ払ってきたところで、いつもの悪いクセ、あちこちに電話をかけ始めた。poitaさんにかけ、mioちゃんにかけ、ダチの@にかけ、そのたびにまるで息子を自慢する親のように、miyaさん、いや、miyaちゃんの自慢をする俺。

も、楽しくて、楽しくて。

俺はま~たアホほど呑み、miyaちゃんが帰るころには完璧に出来上がっってしまっていた。最後の方とか、「おい、miya! 遠慮したらぶっ飛ばす、いや、ちゅーするぞ!」とか、かなりアレな脅しをかけたりもしてたけどね(本気で直さないと訴訟になる癖です)。

とにかく俺の勘は間違ってなかった。

miyaって男は、オトコマエで、気持ちよくて、しかもバカで。一緒に居て、最高に楽しい男だ。これで、近所に住んでたりした日には、Zばりのへヴィローテーションで遊ぶに違いない。走って、呑んだくれて、また走って、また呑んで、なんて具合に。

 
 
俺は、帰ってゆくmiyaちゃんの後ろ姿を見ながら。

今度また一緒に遊ぶ時のことを想像して、酔っ払ったアタマをふりながら、ニヤニヤといつまでも、夜の道の上で笑っていた。うす気味悪がったご近所の人に、警察呼ばれなくて本当によかったね、俺。もっとも、それでも笑ってるんだろうけど。
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miyaちゃん、また走ろうな!

 
# by noreturnrydeen | 2007-06-27 22:09 | でっかいもん倶楽部
前編はこちら

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休んだと言うよりは無駄な体力を浪費しつつ。

頂上のお土産屋さんで漬物やふりかけを買っていると、やがて陽も傾いてきて、気温が下がってくる。時刻は5:00。冬ならもう、とっぷりと陽が暮れている時間だ。やっぱ、夏はいいねぇ。まだ夏じゃないけど。

 

さてと、それじゃあ久しぶりにマルちゃんとパープルでも走ろうか。

見慣れたブラバのケツを追いながら、パープルの直線をフル加速。お、なんだよ、悪くないじゃん。結構ついていけるぜ。最初のコーナー玉枝で、誰だ玉枝。コーナー手前でブレーキング。いいじゃん! キッチリ制動してくれるじゃん! バッチリ行けるじゃん!

とまあわかってるだろうが、ありていに言ってしまえば、ここまでだった。

ステップを擦り、なるべく車体を寝かさないように身体を内側に入れながら、なんて色々やりつつコーナー出口が来るのを待っている俺の目の前で、マルゾーはすでにアクセルオン。同時にCBR-XXはぐいぐいと鼻先を出口に向ける。

そこでアクセルワイドオープン。

はい、さようなら。

見る見る遠ざかるマルのケツ。

 
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ま、敗者に語る言葉はない。

ただヒトコト言わせていただけるのなら。

 

 

 

 

 

キーーーーーーーーーーーーーーーーッ!

ああ、悔しい。

ブラバとM109Rじゃ、話にならないのはわかってる。俺だって20年以上も走ってるし、マルとだって15年は走ってる。現に他のヒトとやったって、速いなぁ、とか、ウマイなぁと感心することはあっても、明らかに性能の違いがあるときに、そこまで悔しい思いはしない。

が、マルゾーだけは別だ。

やっぱマルゾーのケツを拝むのだけは、なんともなぁ……

 
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マルゾーは『パープルは狭いから、赤城走りたい』とかナントカぬかしてたが、こっちはもう『やっぱ車高ノーマルにするか』だ『フロントもうちっとだけ上げてみるか』だ、挙句の果てには『GSX-R1000買うか』とか、こころ千々に乱れるコト、乙女の如し。

そんなハートブレイカーに向かってこの男。

「タイア、ハシまで使い切った」

などと、追い討ちをかける。まさに、鬼。

「やかましい! こっちだって、負けてねーやいっ!」
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ベアリング、使い切ってやった。

うん、なんかココロが寒いや。

 

さらに、クソマルのヤロウは、トドメを刺すように。
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「おやっまゆ~えんちぃ~!」(関東限定)

あやまれ。

俺と桜金蔵にあやまれ。

 

とまあ、悔しい思いをしたので、せめてサスはノーマルに戻そうかなぁ。
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やっぱ底付きして、タイアハウスのボルトでタイア削っちゃうし。

「どうせ街乗りに戻ったら『シャコタンさいこー』とか言い出すくせに」

うるせぇな。わかってるからその口を閉じとけ、クソマル。

なお、KSR乗らせると世界中が自分の庭だと思い込んでしまう男Zは、途中の草むらの中や、ちょっとダートっぽいトコとか、やたら入り込んで延々と走り回ってた。まさに鬼に金棒、ZにKSR。むしろ、キチガイに刃物。タチが悪いことおびただしい。



 
やがて、腹が減ってきたので、飯を食おうという話になる。

マルゾーが「マックが喰いたい」言い出した。今年38歳になろうってのに、近所のガキか、お前は。いや、まあ、確かに俺も食いたいけど。んじゃまぁ、マック食おうかつー話なのだが、さて、近くにあっただろうか?

しばらく考えて、俺はマルの計略を見抜いた。

「マックったってここらにあったっけか? 50号をかなり行った先にあったけど、あそこは遠くねぇ? おめ、マック喰いたいんじゃなくて、単に自分の家に近い方向に俺らを誘導しようとしてるだけだろ? 相変わらず悪辣な男だな」

などと話していると、考え込んでいたZが不意に「右脳の画面にマックの映像が残ってる」とか、これまたちょっとアレな事を言い出した。さらに、俺にも「右脳の中身を検索しろ」とか、めまいがする系の無理難題を言い出す。

んでも一応、脳内検索かけてみると

「あ、なんか黄色いのがあった気がする。でもあれ、ファミレスじゃね?」

言い合ってるより動いた方が早い。筑波山を下って、県道199号から県道53号を西に折れ、国道408号とぶつかるところまで走る。やがて408との交差点が見えてくると……おぉ、Zすげぇ! 本当にマックじゃん! 「ちょっとアレ」とか言ってゴメンな?
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無事、マルゾーの喰いたがってたマックを食ったところで。本日のCrazy marmalade『でっかいもん倶楽部』は、コレにてお開き。相変わらずクソ速いマルゾー、KSR乗っけるとドコ走り出すかわからないZ、hostにN、久しぶりにみんなと峠で遊べて面白かった。

 

いよいよ、夏がやってくる。

 

さあ、次はどこへ行こうか?

 
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でも、やっぱ悔しい。

速いの一台、買っちゃおうかなぁ……

 
# by noreturnrydeen | 2007-06-20 21:46 | でっかいもん倶楽部

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