前回と前々回の、2回も参加しはぐった山賊宴会。
久しぶりのキャンプに、ニコニコ上機嫌で仕事を終え。
午後一時すぎ、満載の荷物用にリアのエア圧を上げたら。
カブで颯爽と走り出す。
荷物は下から、いつもの箱にメインキャンプ道具、小型の箱に火器や食器など宴会道具。
アマゾン段ボールには炭を入れ、その上が焚きつけ用の千切り段ボール。
フロントキャリアにサーマレストマットとソーラーランタン。
船取線から6国を北上し、取手から県道19号を左へ折れる。
筑波山へゆくいつものルートは、国道と違って
気持ちよく空いていた。
空の青さと(走っていれば)心地よい風に、自然と
顔が緩んでくるかみさん、来月末までは48歳。
3キロほどエアの入ったリアのおかげで、路面のギャップをポンポンひろいつつ。
「ぎゃははは、さすがにちと入れすぎたか。でも、6キロ入れた時よりは普通だな」
訳のわからない独り言をわめきながら、上機嫌で筑波を抜け。
岩瀬の駅を横目に国道50号を跨(また)いだところで寄り道。
いつものカスミで今晩の酒と食材を買う。
タイミング良く
ろろちゃんと遭遇しつつも。
相変わらず「一服してから出る」という、ヘビースモーカーな彼をおいて独り走り出す。
股の間に酒と食料を積んだまま、15キロほど走って大郷戸ダムに到着寸前のところで。
えらい陽気にこちらへ手を振るバイクが一台。
「あれ? もしかしてタカシ? でも、Uターンしないで行っちゃったから違うかな?」
あとで確認したら、ブレーキパッドの慣らしに大郷戸まで流して、昼めし食ったらしい。
「みんな来るまで待ってりゃいいのに」
とも思ったが、新しいパッドを入れた慣らしなら、俺もたぶん走るのを優先するだろう。
てなわけでダムへ到着すると、珍しく誰もいない。
「おや、俺がイチバンか」
思いながら荷物をほどいていると、パジェロミニに乗ったよしなし先生が到着。
つーか先生が写真撮ってるときに、
俺も先生を撮れって話だよな。
ごめんね先生。
荷物おろして酒を呑むことしか考えてなかったよ(´・ω・`)
言ってるうちに、ろろちゃんもやってきた。
先生に向かって「俺の写真を撮れ!」と叫びつつ、いろんなポージングしてる。
相変わらずのろろちゃん節にゲラッゲラ笑いながら、おろした荷物をばらしてると。
今度はうわばんがやってきた。
参加できるか微妙だったのに、頑張って間に合わせたようだ。
同じく宴会の準備をしつつ、「あそうだ、かみさんこれ」といいながら。
いつものようにアホ土産をくれる(・∀・)
中二病ナオールwwwww やかましいわwwwww
ほかにも気になってたペヤングのソースとか、ワインとかくれた。
うわばんは俺を甘やかしすぎだと思う。
いつもありがとね(・∀・)b
すると今度は、シルバーウイングがやってくる。
poitaさんだ……え? poitaさんじゃない? いや、poitaさんだよな?
みんな半信半疑のまま、走ってきたバイクを見つめる。
なぜって。
この服のデザインとカラーが絶妙で、
えらく痩せて見えたからだ。
近くまで来て、横から見てようやくみんな、「ああ、やっぱpoitaさんだ」と安心する。
失礼な話である(`・ω・´)キリッ
みんなでキャンプや宴会の準備をしていると、最後の参加者eisukeさんが軽自動車でやってきた。
小さな車体からデカい身体が出てくるのに、「ちーす」「今日は軽なんすね」と声がかかり。
eisukeさんも準備をはじめ、やがて全員の準備が整う。
まあ、俺とろろちゃんは、クソ暑いからテント張らないんだけど(・∀・)
んで、いつものように好き勝手なタイミングで呑み始め。
ゲラゲラ笑いながらバカ話をしていると。
eisukeさんが荷物の中から、酒瓶を取り出した。
途端に反応する、酒好きかみさん。
「うおおお! 天狗舞じゃねぇですか!」
と叫んだ時にはすでに、eisukeさんのもとへ走り寄り、一升瓶の包みを剥(む)きにかかる。
「遠慮しないで呑んで呑んで」という優しい言葉をしり目に、これっぱかしも遠慮することなく。
グラスに天狗舞を確保。
つーかさ、この色を見てくださいよ。お茶でもウイスキーの水割りでもないんですよ?
一升瓶から注いだだけの、天狗舞の素の色なんですよ。
こんなもん、旨いに決まってるじゃないですか何を言ってるんですかっ!(錯乱中)
やがて皆がそれぞれ、ツマミや食事を作り出す。
特にアレなのが、いつものふたり。
そう、eisukeさんとうわばんだ。
食い物でも食器でも調味料でも、
何でも出てくる二人が並んだこのゾーンは。
やがて、「商店街」と呼ばれるようになる。
誰にって主に俺に。
人口6人の山賊村は、その「1/3が商店」というバランスの悪さを誇るのだった。
屋台かとツッコみたくなるeisukeさんのテーブルと、対照的にこじんまりした先生のテーブル。
つーかこの日、先生はちょっと体調が優(すぐ)れなかったようで。
泥酔もせず、静かにお飲みになられていたのだった。
いやもちろん、笑って楽しんではいたんだけど。
逆にpoitaさんは絶好調で、ガンガン飲み食いしつつ、バカ話や真面目な話で盛り上がる。
そこへいつもの、ろろちゃん節が炸裂し。
過払い金のCMの話
映画の話
外国のAV女優の話
などなど、毎度のごとくカオスとなってゆく。
うわばん、eisukeさん、よしなし先生、poitaさんのパノラマショット。
いや、適当に続けて撮ってたら、Googleさんが勝手にパノラマ写真を作ってたのだ。
カシコいつーか余計なお世話つーか、いつも通り安定したGoogleさんの仕事っぷり。
残りのふたりはもちろん、ゴキゲンに呑んだくれて絶好調にワルノリ。
もらえるツマミに舌鼓を打ちつつ、好きに呑んだくれちゃ笑ってバカをやる。
俺はまあいつものことだけど、ろろちゃんも結構、酔っぱらってた。
商店街のふたりは、安定して料理を続けている。
うわばんは甘いモノ攻勢、eisukeさんは旨いモノ攻勢。
もうお腹いっぱいだってギブアップしても、聞こえないかのように続けている。
そして、poitaさんにいたっては。
皆どころか自分も腹いっぱいだって言ったその数秒後に。
おでんを作り始めている、ちょっと意味の分からない状態だ。
ぽい「おでん♪ おでん♪」
かみ「腹いっぱいだって言ってたじゃないすかwww」
ぽい「かみさんほら、ちくわぶだよ」
かみ「あ、いただきます」
痩せるわけねえ(´・ω・`)
と、ここで酔っぱらったろろちゃんが、裏切り行為にでる。
暑いから要らねぇつってたくせに、テントを張り出したのだ。
「あ、きたねえ!」と叫びながら、俺も仕方なくテントを張る。
いや、汚いも何もねぇんだけど。
ついでに、夏ツーリングで修理したけど
翌日に剥がれたネットを、改めて修理。
んで、酔っぱらってるかみさんのお約束、きっちりハサミで指を切った。
もっとも、「商店街」うわばんに絆創膏をもらって貼ったので、無問題だけど(問題あるのはあなたです)。
やがて、カンッッッッペキに酔っぱらった、朋友ろろちゃん。
うわばんの土産、牛久ワインが
開けられないwww
どうしても開けられず、最後はよしなし先生にあけてもらったろろちゃん。
「熱いんだよ!」と叫びながら、服を脱ぎだした。
大郷戸に響き渡る、魂の叫び。
そんな熱い思いを聞かされちゃあ、黙ってられないバカがもうひとり。
しばらく笑ったあと、おもむろに服を脱ぎだすダイナマイトガイこと、かみさん48歳。
だらしない身体をさらしつつ、ろろちゃんと共に
星空を眺め、何かを誓い合う。
もちろん何を誓ったのかは、ろろちゃんも俺も、ビタイチ覚えてないけど。
とりあえず、「痩せなくちゃ」とは思ってるよ、今現在は(´・ω・`)
半裸で騒ぎ、どうやら満足したバカふたり。
ろろちゃんは
ダウンを着込み、俺は張ったテントを無視して寝に入る。
フリーダム。
それは山賊の生きざま。
あけて翌朝。
テントを出てみると、eiskeさんはすでにご帰宅。
poitaさんに朝の挨拶をして、タバコに火をつけていると。
やがて先生やうわばんも起きだしてきた。
ろろちゃんはまだ、夢の中。
poitaさんのテントは、
前室が広くてえらい快適そうだった。
ちょっと欲しくなったけど、これだとたぶん俺、今よりさらにテント張るのめんどくさがるね。
俺には今のがジャストなんだろうね。いや、別の買うかもしれないけど。
のんびり撤収作業をし、やがて先生が帰ってゆく。
俺とpoitaさん、うわばんは、同じく撤収しながらバカ話。
んで、ちょっと催(もよお)した俺が山の方へ向かうと。
poitaさん! こんなとこ撮るんじゃねぇwww
しかもメットとバイク越しとか、無駄にアングルこだわってんじゃねぇwwwww
写真を整理してて、ろろちゃんの半裸なみに笑ったわwwwww
とまあ、バカやったりしつつ、やがて流れ解散。
今回の山賊宴会も、無事に楽しく終わりましたとさ。
ビューエルさんもKLXもめっきり乗らなくなったけど。
ずっとこんな風に、バカな連中と自由にバカやっていけたらいいな。
そんな風に思いながら、朝の茨城を走ったのだった。
大郷戸山賊宴会 ―フリーダム― /了