昨日は夕方のうちに寝たので、夜中の2:00ころ目覚める。
「風呂に入りたいな。この時間でやってるトコあるかな」
つわけでググマップると、前の夏ツーでも行った風呂が24時間営業だった。
「おお、にしめ湯っ娘ランド! おや、朝風呂があるぞ?」
今からだと深夜料金で720円が、朝5時からだと360円だという。
にしめまで戻って1時間くらい。
だったら、2時間ほどして出れば半額、カブなら「タンク半分以上のガス代」だ。
つわけで、まったりネット見たり、ゆっくり撤収しながら時間をつぶし。
4:00ころ走り出す。
走り出してすぐは、こんな感じで暗かったけど、さすがは夏の朝。
みるみる空が明るくなってきた。
少し
肌寒いくらいな早朝の峠道を、相棒と一緒にトコトコ下ってゆく。
竜馬山を下り切って平地へ出るころには、すっかり明るくなってきた。
ド直線の道に、すととととっ! と
歯切れのいいエンジン音が響く。
クロスカブ用のアップマフラーにしてから、高さのぶん音がよく聞こえるようになった。
ろろちゃん、ありがとー♪(・∀・)
湯っ娘ランドへ到着し、朝風呂を気持ちよく満喫した。
歳のせいか最近は長湯できるようになったのだ。
それじゃ昨日決めたように、東へ向かって走ろうか。
陽はまだだいぶんナナメってるし、まだ長そでは着なくていいかな?
よし、ジャージは荷掛けゴムに挟んでおこう。
も少し陽が出てきてから着ればいいや。
ああ、そうだ。
これが間違いだった(´・ω・`)
スタンドへ寄って、相変わらずな給油量の少なさに感動しつつ、太陽へ向かって走るかみさん。
が。
たぶんもう、このあたりでコトは起こっていた。
風に舞うジャージが、いつの間にかゴムから外れて、姿を消していたのだ。
走りながら、ふとミラーを見た瞬間。
「えぇー! マジか!?」
かみさんの時間が停止する。
あわててバイクも停止させ、うしろを見てみれば。
100均のタオルは2枚とも無事なのに、ジャージだけ影も形もない。
「……マジかよ、せめてタオルにしてくれよ……」
MP3プレイヤーに続き、「今夏2回目」のなくしもの(´・ω・`)
とまあ、凹んでても仕方ない。
気を取り直して、せっかくの朝走りを楽しむことにする。
……つーかどっかで長そで買わないとなぁ。
靄(もや)のかかった、朝の山々を眺めつつ走れば、ジャージのことは割とすぐ忘れる。
異音がしたりエンジンが止まったりする、かまってちゃんなビューエルさんと違い。
カブさんはまったく変化のないクールビューティ。
いや、俺が変化に気付かないニブチンだってのは知ってるから放っとけ。
またまたワイド写真。
車体と、横の景色だけじゃなく、来た道まで写るのが楽しい。
次回はもっといろんな機能を試してみよう。
国道107号で東へ向かい。
途中で南に分かれる398号へ乗った。
湯沢を経由して宮城へ向かうこの道は、山間部を抜けるツイスト区間が楽しい。
いやまあ、東北あたりで東西に走る道は、どれも山越えだけどさ。
朝イチだし、空いてるし、涼しいしで、
漫然と走るだけでも表情が緩んでしまう。
海岸線から青森へのルートも、ちょっと未練はあったけど。
こうやって走ってしまえば、やっぱり山ン中がいいや。
カブでもなんでも、結局、俺は峠道を走ってれば満足なんだな。
398沿い湯沢の手前あたり、「道の駅うご」でちょっと休憩を入れる。
これから先、
こういう道の駅が増えていくのかなぁ。
喫煙者としては寂しい限りだけど、これも時代の流れなのかもね。
俺はまあ、基本的に誰もいない山の中ばかりだから、それほど関係ないけど。
山間部を抜けたので、まっすぐな道が増えてくる。
ってことは平地なわけで、当然、気温の方も
だんだんと厳しくなってきた。
と。
カンバンが目についたので、カブさんを停車する。
「稲庭だ! ここが稲庭うどんの稲庭か!」
いや、言うほど稲庭うどんに思い入れはないんだけどさ。
まあ、聞いたことも食ったこともある名前だからね。
ついでにここでもワイド写真を撮る、今夏は
ワイドお気に入りのかみさん。
さて充分に稲庭ったところで、それじゃあ旅を続けよう。
道はこの辺からまた、徐々に山間部へと入ってゆく。
そこでまた、かみさんの琴線に触れるカンバン。
「とことん山てwww とことん山を走るってか。とことん山が好きってか。いいねぇ、付き合うよ」
バカなことをつぶやきながら、すれ違うバイクたちに手を振る。
今回は、なぜかやけに手を振り返してくれるバイクが多かった。
荷物満載カブの方が、ビューエルさんより返事しやすいのかなぁ。
そんな厳ついバイクじゃないんだけど……あ、そうか。
単純にすれ違う速度と時間の話か。
これはたぶん、皆瀬ダム湖じゃないかな。
ダム湖のあとは南東に直線道路が続き、そのあと、山間部へ入る。
ツーリング中に
川を撮るのも、なぜか好き。
たぶん絵的に涼しいからだろうね。
撮ってる時はそんなこと考えてないんだけど。
と、道が一気にツイストし始める。
ほらきたワインディングだ、それも結構くねくねしてんぞ。
喜びながら、なかなか登ってゆかないカブさんを叱咤していると。
突然、目のまえが開けた。
思わずカブを路肩へ寄せて停まる。
こう言うところで停まって写真を撮るなんて、昔は考えられなかった。
間違いなく「うひょひょ!」と笑いながら、カーブの奥へ向かって突っ込んでたはずだから。
カブだからなのか、歳食ったからなのか、その両方なのか。
わかんねーけど、楽しいからこれはこれでいい。
ちなみに場所はたぶん、こんな感じのところ。
左上から走ってきて、下へ抜けてゆくルートだ。
てなわけで、もういい加減にしろと思うだろうが、もう一回。
同じ場所を
ワイド写真で(・∀・)
ド直線に出てるってことは、ワインディングを抜けた後だね。
ふと我に返って、レポートのために道の看板を撮るのは、俺のロングの風物詩。
つっても、撮った写真がその道のどのあたりなのか、いつもわかんなくなってたんだけど。
今回は、グーグルマップさんのタイムラインが、とてもいい仕事をしてくれた(・∀・)
そういや横からの写真が少ないなぁと思って、停まって撮った写真。
同じ場所を後方から。
うねってゆく道がたまらなくセクシーでやる気スイッチが入る。
まあ、スイッチ入っても満載カブさんだから、トコトコ行くしかねぇんだけど。
せめて下ってればひらひら走れんだけど、登りはさすがにね。
国道398号・湯浜峠。
これはたぶん、宮城白糸の滝の下流あたりの橋。
つーか宮城に白糸の滝があったのを寡聞にして知らなんだ。
まだまだ日本中に知らないところがあるんだなと思うと、ワクワクするよね。
ワインディングとド直線を交互に楽しみながら、南東へ向かって走ってゆく。
このまま行くと398は三陸の方まで行ってしまう。
せっかく日本海から逃げてきたのに、太平洋へ出ちゃ話にならん。
途中で山間道へ折れなくちゃならんので、コンビニで休憩を入れつつiPadで地図を確認。
457あたりから県道をつなぎ、宮城の山の中へゆこうと考えた。
下手に仙台をかすめるルートで、万が一混んでたらヤだかんね。
なんていろいろ考えてたんだが。
どうやら俺は、自身の能力を見誤っていたようだ。
自分が持つルートロスト能力の、人知を超えた凄まじさを。
いやま、要するに
457の分岐を見逃したんだけどね。
いつもの迷い道くねくねだね。
いや、おかしいなぁとは思ったんだよ。
いつまで経っても標識から「三陸」の文字が消えないから。
あわててリルートし、結局、おもいっクソ混んでる日本三景、「松島」へ。
もっともカブだから、渋滞の横を抜けて前に進めたので、そこまで厳しくもなかった。
ビューエルさんなら確実に死ぬほどファンが回って、休憩する羽目になっただろう。
ところで、カブは確かに渋滞に強い。
だが、俺のドタマはそうじゃない。
宮城市街を抜けるうちにぼーっとして、流れのまま4号に乗ってた。
さらにほとんど反射で6号線に乗り、しばらく南下したところで気づく。
「まって、まだ帰らないから。蔵王も、安達太良も、磐梯もあるから」
県道14号に入って西行し、も少し内陸を走る国道349へ乗る。
この交差点を、右へ行けば蔵王、左へ行けば伊達経由で安達太良。
そうと決めなくても、とにかく山のある方へは行ける。
ほっとひと息ついたところで、「次の課題」を片付けなくちゃならない。
さすがにもう、タンクトップはダメだ(出発前から判ってたことです)。
つわけで、きょろきょろしながら走り、目的の店を発見する。
みんな大好き、
ファッションセンターしまむら(´・ω・`)
←しまむらくん
特大コーナーで、薄手のスポーツパーカー(5L)を買い。
店の前で着込んだら、出発しよう。
349を南下しながら、伊達あたりで西へ向かおう。
阿武隈川を横目に調子よく走る、俺とカブさん。
んで、伊達あたりで軽く道を見失い、ごちゃごちゃ走ってたら。
目の前に大好物がぶら下げられた。
どこを走ってても、
「広域農道」の文字ってのは輝いて見えるね。
天気も曇り始めて、走るにはいい感じになってきてるし。
まあ、本気で曇ったらしまむらパーカー無駄になるけどな(`Д´)
広域農道は思ったほど曲がってなくて、ちょっと不発気味だった。
んで、ごちゃごちゃ迷ってまた349に出たので。
どーすんべかなぁと、この先のルートを考えながら走る。
これもまた、行き当たりばったりな俺のソロツーリングの楽しみだ。
カメラ目線なのは、お前らに向かって「おい、ちょっと見てくれよアレ」とボヤいてるから。
かろうじて降ってはいないものの、つい
さっきまで降ってたであろう路面。
この段階でもう、いろいろとやる気がなくなった。
残ってるのはもちろん、「呑んだくれる」と言う選択肢だけだ(だけではありません)。
通りがかりのコンビニで、酒と氷とサラダを買い込み。
ついでに「ダム」のキーワードでググマップると、近くに飯野堰堤公園という場所があった。
阿武隈川にかかる蓬莱ダムのまわりにある公園らしい。
「あんんまり観光地フレーバー満載なトコだと、野宿しづれぇなぁ」
と思いつつ訪れてみると、確かに観光的な看板はある。
あるもののしかし、人が多いわけでもなく、野宿するには絶好のダムだ。
おお、程よく寂れていい感じだなどと、蓬莱ダム関係者に怒られそうなセリフを吐きつつ。
ダムの周りを走りつつ、野宿ポイントを探索する。
良さ気な場所でささっと設営。
昨晩、
ぶよにヤラれてたらしく、しっかり腫れ上がってる足首。
太ましくなった足関節を氷で冷やしながら、トマトサラダをツマミに呑んだくれる。
ぶよに関しては薬もいいけど、氷で冷やすのがイチバン効果的だと、個人的には思う。
2,3日ほど痒さを感じた時だけガンガン冷やすと、だいたい楽になるよ。
ま、「俺は」って話だから、眉に唾を付けながらテキトーに試してみて。
あと、「日焼けに化粧水でも塗ろうと」思ったらえらい高いので。
かわりに万能薬ニベアを買ってきた。
ニベアとオロナインは昔から
熱狂的、むしろ狂信的な信者がいる良薬だ。
顔といい腕といい塗りたくったら、翌日、けっこう楽だった。
やるじゃん、ニベア(・∀・)
ここは標高がさほど高くないので、昨日ほどは涼しくない。
訊かれたら、「暑くはないかな」と答える程度の気温だ。
日焼けで熱を持ってるぶん、ちょっとダルい感じで、しかもケツがかゆい。
ずーっとカブに乗ってたので、あせもができたようだ。
ほんの僅かに不快感を感じつつ、呑んだくれて眠りにつき。
起きたら夜中の0:00くらい。6時間ほどは寝たか。
目が冴えたので、しばらく地図を見ながらぼんやりする。
「明日は帰る方向に走るかね。お、面白そうな曲り道があるじゃん」
つわけで明日は見つけた県道、40号線を走ろうと決めた。
そんな三日目の深夜、つーか四日目の早朝。