XB12X オートマチックオイラー自作
2015年 01月 16日
前から気になってたんだが、なかなか導入に踏み切れなかった。
なにをって、「オートマチックオイラー」をだ。
市販品だと「スコットオイラー」が有名な、自動チェーン給油システムである。
詳細はスコットオイラーでググれば判るが、コレがなかなか心ひかれるブツなのだ。
チェーンオイルってのは、差してから最初の走りで、半分以上が飛んでしまうらしい。
ところが常時給油ならその心配がない上に、フリクションロスも大幅に減らせる。
さらにチェーンやスプロケの寿命が、場合によっては「2倍近く伸びる」というのだ。
そんなもん、やってみたいに決まってる。
チェーン周辺が「汚れやすくなる」のがデメリットだが。
もともと、汚れとか気にしない俺には、ビタイチ関係ない。
つわけで、いつか自作したいなぁと思っていた。
で、自作の場合、「給油の吐出タイミング」をどうするかが、イチバン問題になる。
スコットなら「負圧と連動」してるので、エンジンを切ればオイルの吐出は停まる。
だが自作するには、このシステムの煩雑さは、大変めんどくさい。
なので一般的に自作者たちは、バルブをつけて手動で開閉し、オイルの吐出を制御する。
だが、バルブ開閉システムの場合、とても「危険な弊害」がある。
「バルブを締め忘れ」て、「チェーンオイルが駄々もれ」になるのだ。
自慢じゃないが、俺がこのシステムを採用したらヒャクパー、バルブ閉め忘れる。
朝起きたら、バイクの下が油まみれとか、絶対確実に「やる予感」しかしない。
とは言え、思い立ってしまった以上、「あきらめる」という選択肢は、最後の手段だ。
自作してる人の情報や、海外情報、海外製品を学びつつ考えて。
どうやら「イケそう」な感じなので、実行してみることにした。
それじゃあ、マーマレードスタイル・オートマチックオイラーを自作してみよう。
まずは牧場(パーツ置き場)で遊んでた、ブレンボのラジアルクラッチマスターを引っ張り出し。
リザーブタンクを外して、ホースも取っ払う。
今回使うのは、このリザーブタンクだけ。
それから、十年近く牧場の肥やしだった、「ケッテンマックス」のホースを取り出す。
こういうことがあるから、「コレはもうぜってー要らない」と思っても、なかなか捨てられないんだよね。
で、ホースとその先のプラ部品のうち、いちばん穴の小さいのを選んで。
そこへシリコンスプレーのプラホースを刺し、さらに穴径をしぼる。
本当はここへ、さらに100均の注射針でも刺したいところだが。
とりあえず、テストなのでこのまま行く。
あとは、適当な場所へ固定して、オイルホースの位置を決めるだけ。
できた。
「これじゃあ、オイル駄々もれじゃん」
と思われる向きもあるだろうが、「オイルタンクに使ったモノ」を思い出して欲しい。
マスターのリザーバタンクには、ゴムの内蓋が入ってるから、軽い負圧になる。
だからこのままだと、オイルが一滴も出て来ないのだ。
そこで、マスターのフタをちょっと緩めると。
こんな風に、オイルが出てくるので、適当なところでふたを閉めなおす。
すると、透明ホースの中に、「必要な分だけが残る」ことになるのだ。
コレなら走ってるうちに出きってしまえば、あとはオイルを吐かない。
雨の後や気が向いたときにでも、ちょっとフタを緩めて、オイルをホースに出すだけ。
もし、そのまま忘れてしまっても、ホースに出た以上のオイルは出てこない。
当然、「車体の下がオイルまみれになる」と言う悲劇も、カンペキに防げるのだ。
思いついた瞬間、自分の天才っぷりにめまいがしたね、俺は。
自作オイラー界に、一石を投じたと自負してる(`・ω・´)キリッ
ま、そんな「界」があるかどーか知らんけど。
見た目は、「リアブレーキのリザーバタンクにしか見えない」のも売り。
いや、リザーバタンク使ってるんだから、当たり前なんだけど。
ちなみにシート下のが、本物のリアブレーキリザーバタンク。
しばらく使ってみてから、不具合を調整して、問題が無いようなら。
KLXの方にも、作ってみようかなと思ってる。
そんなかんじで(・∀・)