キャンプポイント視察
2014年 05月 28日
「かみさん、野田に無料のキャンプ場がありますよ」
よしなし先生から、そんな情報を得たのはいつだったろうか。
調べてみると、確かに無料キャンプ場があり、結構いろんな人がやってる。
場所は俺んちから、だいたい30分くれぇだ。
「そろそろ月末で忙しくなるし、その前に、ちょろっと視察してみよう」
つわけで、仕事がハネた午後一時、KLXをまたいで走り出す。
通勤路を走りつつ、途中で水とノンアルコールビールを一本だけ、買い込み。
16号へ出たら、一気に柏インターの近くまですっ飛ばす。
柏インターそばの、「十余二(とよふた)工業団地」の交差点を右折。
ちなみに、柏インター側から来ると。
この交差点を左へ曲がることになる。
曲がったら、5~600メータほどで、県道7号線とぶつかる交差点。
右手にあるデイリーが目印だ。他に何にもないから。
この交差点を、左へ曲がって県道7号線に乗る。
柏インターから来た場合、戻る方向へ曲がることになるわけだ。
県道7号を、そのまま4~5キロほど走ってゆく。
すると、左手に「福田郵便局」ってのがあるので。
そこを右折して、またひたすら道なり。
途中、まぎれそうな道もあるけど、路面の白線に従って、ひたすら道なり。
住宅地をたんたんと進んでゆくと、道はゴルフ場の中へと入ってゆく。
ゴルフのカートが横断してたりするので、注意しながらのんびりと進めば。
やがて、T字路にぶつかる。
このT字路を右へゆくのだが、慌てずに「回りの景色を覚えて」おこう。
帰り道は、この写真の右から来ることになるので、入り口を見逃しやすいのだ。
んで、ここを右折すれば、あとは道なりに進むだけ。
坂を下ったところで、スポーツ公園の駐車場が見えてくる。
ところが、今日はその駐車場に、トッポい連中がガキを連れて騒いでた。
「俺と混ぜたら確実に、激しい化学反応を起こしそうな連中」なので、第一駐車場をスルー。
争いのタネは、避けておくに越したことはない。
つわけで、数百メータ先の、第二駐車場へ向かうマイトガイ。
ちなみに、第一とか第二ってのは、俺が今、便宜上付けただけなのであしからず。
もしかしたら、俺が停めた方がメイン駐車場かもしれないよ。
第二駐車場と、その入り口にあるバス停。
こっちもけっこうヒトが居たけど、普通の家族連れだったので問題なし。
ただ、第二駐車場は、キャンプポイントまでちょっと歩かなきゃならない。
もし、この公園で山賊宴会をやるなら、断然、第一駐車場がいいだろうね。
第一なら、駐車場からすぐ、キャンプサイトだから。
どちらの駐車場にも、トイレが完備されている。
ただし、中に照明がないらしいので、夜間にはヘッドランプが必須だろう。
幸い、今日はリュックのみの手ぶらなので、キャンプサイトへスタスタと歩いてゆく。
駐車場とサイトの間に、小さな川が流れてるので、橋を渡るのがちょっとめんどい。
「こんくれぇの川幅なら、飛び越えられるかなぁ」
てめぇの年齢も忘れて、そんな風につぶやきながら、キャンプサイトへ。
木々の間を遊歩道が縫う、とても綺麗で気持ちのいいサイトだ。
ちなみに赤丸の部分が、第一駐車場。
さすがにトッポい連中の嬌声も、ここまでは届かない。
今日のキャンプ地。日差しが強いので、木陰を選んだ。
赤丸が、さっきの駐車場のトイレ。
こうしてみると結構な距離があるけど、気持ちがいいから気にならなかった。
さて、それじゃあ荷物を広げますか。
リュックの中身をぶちまけて、数時間だけの我が家を構築してゆく。
つっても今日はデイキャンプだから、荷物はほとんどない。
左から、アルスト用のトレイ、修理したイス、ろろちゃんにもらった袋の上には防風シールド。
奥に行ってレジャーシート、その上の青いのが100均のマクラ、その手前がコッヘル&アルスト。
本来ならイスは要らないんだが、先日、修理したのでテストを兼ねて持ってきた。
準備完了。いつものキャンプに比べたら、笑っちゃうくらい楽々(´▽`)
今日は天気がよく、日差しは暑いほど。
しかも、朝は寒かったので、ネオプレンゴムの上着を着てきた。
当然の帰結として、すでにいいだけ暑くてしんどい状態である。
となれば、何はともあれ、やるコトはひとつ。
最近のノンアルコールビールはよく出来てる。
暑さも手伝って、ぐびぐびのどを鳴らせば、最高に美味い。
「ぷはぁ」とひと息ついた時、「この幸せを、仕事してる連中に分けてやろう」と思いつく。
奥に広がるキャンプサイトをバックに、写真を撮ってmixiとFacebookへ。
タバコを一服つけながら、周を見回せば。
子供用の遊具があり、小さな子供をつれた家族が、楽しそうに遊んでいる。
その中に、ロープを滑車ですべる、「ターザンみたいな例のアレ」があった。
テンションの上がってるかみさん、すげぇやってみたいんだが、如何せん子供らが楽しそう。
残念ながら、彼らを押しのけてターザンするガッツの持ち合わせはない。
諦めて大人しくタバコをふかしてると、その奥にある土手が目に入った。
「おそらく向こうは川なんだろうな」と見当をつけるが、ソコソコ距離がある。
普段なら、「かみは歩かない」と、足を向けることさえしないはずなんだが。
どうやら、身体の中に「ターザンで燃え上がった炎」の残滓が、くすぶっていたようだ。
「おし、歩いてみんべ」
珍しく立ち上がって、土手の方まで歩いて行ってみる。
もっとも、いざ土手まで来て、坂道を登る頃には、若干の後悔をしていたんだけんども。
土手の上まであがってみると、向こうもゴルフ場だった。
川は、さらにこの先のようだ。
さすがに、そこまで歩いてゆくほど、川に対する格別の愛情は持っていない。
戻ろうと振り返ると、キャンプ場の全景が見えた。
いや、この右手の方にもっとでっかく広がってるから、全景つーより「半景」かな?
俺のキャンプ地は、ここからだと、ちょうど奥の木の陰に隠れて見えない。
「バイクで下りたいなぁ」とつぶやきながら、土手を降りてゆくと。
妙なモノに出くわした。
まるで小さな古墳か何かのごとく、台形に盛り上がった場所だ。
「城址にしても小さいし、一体これはナンだろう?」
そう思って、立てカンバンを読んでみる。
3.11の爪あとだった。
もちろん、俺は全く気にしないから、バリバリ近寄ってやりたかったが。
残念ながら、一つ前の写真のように、足元が水浸しで近づけなかった。
戻ってくるとき、駐車場とサイトを隔てる、小さな小川へ通りがかる。
「飛べそうなんだけどなぁ。44歳のオッサンにはムリかなぁ」
思ったときには、そのへたれっぷりが悔しくて、数秒で決心が固まる。
「おりゃっ!」
気合一閃、川を飛び越えると、なんとか向こう岸へ着地するマイトガイ。
飛ぶ寸前まで、「落ちたって家は近いし、濡れて帰ろう」と逃げを打ってたことなど忘れ。
頭の中に響くファンファーレは、「キリンがポルシェを抜いた時と同じ音色(ねいろ)」だった。
いい歳したおっさんがアホだとは思うが、やけに気分がいい(´▽`)
すっかり肉体的な自信を取り戻した俺は、広いキャンプサイトを縦横に暴れまわる。
逆立ち、側転、ダッシュと、もはや周りの目など、全く気にならない。
が、残念ながらさっきのファンファーレは、遠い日の花火だったようだ。
ちょっと動いただけで息を切らしながら、イスへどっかりと腰掛ける。
ブツッ!
「ファッ?」
今度は、反対側が壊れた(´・ω・`)
とは言え、縫いつけてた糸が切れただけなので、コレは充分に修理可能。
「まーた縫い物か、めんどくさいなぁ」
ブツブツ言いながらも、カンペキな自業自得なので、怒るわけにもゆかず。
「コーヒーでも飲むか」
準備してあったアルストに火を入れて、お湯を沸かしてやる。
今日は、いつも家で呑んでる、「ブルックス」のブラジル。
コーヒーを飲んだら、気分が「まったりモード」になったので。
とりあえず荷物をかたして、レジャーシートのスペースを作り、マクラを膨らませる。
この晴天のもとで、まったり気分となれば、昼寝をするのが人としてのスジだ。
新しく買った100均のマクラは、スタビライザみたいなでっぱりが付いてる。
そう、お察しのとおり、このでっぱりが気に入って、前のが壊れてないのに買ったのだ。
ま、100円だしね(´▽`)
「ぬをっ! 何時だ今?」
すっかり寝くさって、ふと気づけば、太陽がけっこうな角度で傾いてる。
携帯を見てみると、4:30だ。
今日は半日休みなので、洗濯物や風呂掃除など、主夫仕事が家で待ってる。
「帰ろう」
荷物はかたしてあったので、そのまま背中に背負って駐車場へ。
途中で未練がましく遊具を見るも、残念ながら、まだ子供達が遊んでいる。
俺は大きくため息をつくと、口の中でそっとつぶやいた。
「ターザンは、次回の楽しみに取っておこう」
つわけで、あとはのんびり帰るだけ。
なんか可愛いバスのケツにくっついて、7号線をちんたら進み。
ガマンできなくなって、途中の交差点を右折し、16号へ出る。
そこで、最初の方に載せた「十余二工業団地」の写真を撮ったりしつつ。
いつもの道を、いつものようにすり抜けまくって、無事帰宅。
こんどこそ、「ノン」の付いてないビールにありつくことが出来た(・∀・)
野田市スポーツ公園は、ちょっとビックリするくらい、綺麗で気持ちのいい場所だった。
今度はぜひ、泊まって酒を呑みたいと思ったよ。
近いうち、山賊かソロかわからないけど、とにかく今度こそは……
しっかりアルコールを入れて楽しみたいね。
キャンプポイント視察/了