XB12X スタッドボルトラストシーズン (2)
2013年 12月 03日
先週末、ハチサンでアイボルトを固定したわけだが。
月曜日、仕事の合間に固まり具合を見てみると。
写真はちょっと見づらいが、めちゃめちゃガッチリ固定されている。
つまんでゆすってみると、車体ごと揺れるほどだ。
「見た目なんかどうでもいいし、こんだけ固まってりゃ問題ないだろう」
ほくそ笑んで、仕事に戻るかみさん44歳。
んで昼休みになるなり、加工作業を開始する。
まずはアイボルトと反対側、生きてる方のスタッドボルト部分。
ここにアイボルトと同じくらい出っ張った、スプリング取り付けフックを作らなくてはならない。
取り出したのは、シリンダのメス側と同じピッチの5/16‐18山ボルト。
長さは2インチのやつかな? これに固定用ナットを取りつけてやる。
間に挟まってるのはリコイル。せっかく買ったのに出番がないから、遊びで入れてみた。
これをバイスプライヤでくわえて固定し。
ドリルバービットで穴を空ける。
この穴がスプリングフックの代わりになるという寸法だ。
ネジの高さを確認しながら、ナットで締め付けてやれば完成。
これでようやく、エキパイをつける準備が出来たので。
リアシリンダーは普通にスタッドボルトで留め、フロント側に液ガスを塗って差し込む。
あとはスプリングを取り付ければ、長かった作業もひと段落。
うん、スプリングの長さを見誤った。カーブしてるから同じヤツじゃダメなんだね。
もっともこれはすでに、別のスプリングを発注済なので、問題ない。
と、ここまでが月曜日の仕事。
火曜日の今日は、のこりを組み立てるだけ。の、はすだったのだが……
まあ、とりあえずマフラーを取り付ける前に、やっておくことがある。
入り口と出口のあたりが、どうしても錆びやすいノーマルマフラー。
そのサビ落としと、サビ止め塗装をしてやる。
金ブラシでサビ落としして、パークリで綺麗にしたら。
耐熱ブラックでサビ止め塗装。
塗装が乾くのを待つ間に、配線や組み立てをしよう。
配線の各接合部に、接点復活剤を塗って接続し。
せっかく顔を見せてるので、スロットルボディも清掃。
それからマフラーをひっくり返し、裏側を塗る。
そんじゃ乾く間にひとつ、久しぶりに火を入れてみよう。
マフラーついてないから直官になっちゃうけど、ちょこっとなら大丈夫だろう。
ドキドキしながら、久しぶりにキーを挿して、ON側へひねると。
にっ…………
なにかしら通電したっぽい音はする。
だが、インジケータ類はカンペキに沈黙、これっぱかしも光らない。
もちろんセルも、無反応。
「あれ? 俺、電気系いじったっけ……いや、ビタイチ触ってないはずだ」
首をかしげながら、とりあえずヒューズチェック。
すべて正常なことを確認し、定番のバッテリ端子や、電気の戻し側ケーブルもチェック。
こられも問題ないとなったところで、嫌な予感にさいなまれつつ。
テスターを引っ張り出してくる。
「あ、これだ。6Vしか出てねぇ」
「リフェは放電に強い」と聞いたのを鵜呑みにしてたら、しっかりバッテリが上がってた。
つってもリフェバッテリは、俺の持ってる充電器じゃ充電できない。
「なるほど、今度はこう来たか。さすがビューエルさん。一筋縄じゃいかないなぁ」
正確には、「一年放っても大丈夫」つったSHORAI JAPANと、管理を怠った俺のせい。
ビューエルさんは、これっぱかしも悪くない。
ガッカリした俺の気力ゲージは、一気にエンプティを指し、残りの作業もやる気が出ない。
それでも四苦八苦しながら、マフラーだけは取り付けて。
エキパイのクラック発見からまる二ヶ月、愛機XB12Xが、ようやく元の姿に戻った。
しばらく眺めながら、ニヤニヤしていた44歳。
このままじゃ動かないことを思い出して、捨てられた仔犬のような目をしながら。
ユリシーズへ静かにカバーを掛けてやり、中に戻るなり、検索開始。
とりあえず、ノーマルバッテリーと同じ鉛の密封型を、通販で購入するまで、わずか30秒。
あるかないか判らないライコは、もう、信用しないのだ。
台湾ユアサの製品なので、そう悪いこともないだろう。
今週中の到着を、今は祈るばかりだ。
つわけで、最後の最後に思わぬ落とし穴があったものの。
とりあえずユリシーズの修理は終わった。
今回もてこずったが、おかげでまたスキルアップできた気がする。
少なくとも次回からは。
マフラー外すのをめんどくさがることはないかな?(それをスキルアップとは言いません)
なんにせよ、シンドいながらも楽しい経験だったよ(´▽`)
エキパイとスタッドボルト ラストシーズン/了