センチメンタルジャーニー
2007年 05月 27日
もちろん、俺には何の感傷もない。
センチもクソも、相変わらず絶好調だ。
しかしながら、ロケット油漏れ→入院の沙汰がくだったpoitaさんは、現在、ハートブレイクホテルの住人である。であるならば、もはや彼を見舞うという行為そのものが、センチメンタルジャーニーだと言えるだろう。
そうと決まれば話は早い方がいい。
昨日の夜中、酔っ払いながら電話をし、センチメンタルジャーニーの詳細を決定する。
翌朝、渋る俺に同行を申し出たNを率いて、いざ、poita家へ。
途中、16号を走ってるとき、ふと何気なくメータを見たら、ちょっと縁起よさ気な時刻とトリップメータだったので、写真に撮ってみた。一日二回は11:11が訪れるし、200.0kmたってオドじゃなくてトリップだから、別に珍しくもないんだが。
ま、見た感じ、気持ちいいでしょ?
トリップが1並びか2並びだったら、もっと綺麗だったのになぁ。
16号から14号、大多喜街道を抜けてpoita家へ。
Nがすりぬけ出来ないので、2時間強かかってしまった。
もっとも、遅いのは覚悟して、音楽聴きながら行ったので、多少イラついた所はあったものの、おおむね機嫌よくpoita家にほど近い道の駅に到着。そこで電話して、poitaさんに迎えに来てもらう。
しばらく待っていると、PS250に長男坊とタンデムでやってきたpoitaさん。
バイクが停まる前に、タンデムシートの長男坊が「こんにちわー!」思わず笑みがもれる。
PS250先導のもと、ものの5分でpoita家に到着した。
で、到着して早速だべっていたら、嫌なものを発見してしまった。
昨日、調子に乗ってギターをくくったキズ跡だ。
もっとも、ビートルバッグ入れる予定だから、どうでもいいっちゃどうでもいい。や、強がりじゃなくて。俺と多少付き合いがあって、M109R以外の単車を見たことがあるヒトなら解ると思うが、俺はホンキで傷とか気にしない、つーか気にならないのだ。
まあ、だからこそ時々、手痛いしっぺ返しを喰らうという話もちらほら。
poitaさんちの息子が育ててたオジギソウ。
名前は『オジギン』だそうで、もう少しひねれ。
と、突然、俺の携帯電話が鳴る。
着信を見るともちろん、フットワークの軽さは天下一品のあのオトコ、つむじ風Zだ。電話して、poita家のそばまで来たら連絡する旨を、家主に断りもなく俺が勝手に了承する。もっとも、話をしたらpoitaさんは快諾してくれた。
こうやって平和な家庭は、ダメ人間にだんだん侵略されていくのだ。
しかも、手ぶらでやってきて、昼飯をご馳走になる俺ら。
poitaさんの作ってくれたオムレツやサラダをパクついていると、なにやら目の前にビンが並びだした。いろんな種類ではあるが、これらのカテゴリは共通している。
命の水こと、酒。つまりアルコール飲料だ。
「いや、ウチふたりとも、家ではあんまり呑まないんだよね」
と、家主は神をも恐れぬ不届きなセリフ。
poitaさんのあまりの不敬にめまいを覚えながらも、俺はそのライフスタイルに対して意見をまったく述べなかった。もちろん、その話の続きが、『だから、よかったらこの酒を持っていけば?』と言う方向に進んだからである。
とりあえず、出てきた酒を全てファストバッグに積み込む。
さらに、poitaさんの、「入った?」のセリフに対して、間髪入れず「まだ入ります」と、むしろ当然の表情で返す俺。すかさずpoitaさんと奥様のYさん(ちゃん、かな?)が席を立って、お酒を探し始めてくれた。
ダメだふたりとも。俺を甘やかしすぎ。
んで、空きスペースもキッチリ酒で埋める。
来るなり飯を喰い散らかして、家中の酒もって帰るんだから、もはやただの強盗だ。
あとは、poita家のガレージでダベりんぐ大会。
そのうち、Zから電話が入り、poitaさんが迎えにいく。
すぐに二人で戻ってきて、本日のメンバー全員集合。
poitaガレージで車座になり、色んな話をする。
ここに書ける話とか、書けない話とか。前回ちょっとしか話せなかった、Yちゃんの話も聞けたのがよかった。つーか、食いつく場所が、常にコンマ数%ズレてるトコなんて、個人的には、普通の顔しながらひそかに大ウケしてた。
三連フィルタの現物も拝ませてもらった。
ここいらの話や、書けない方の話は、そのうちpoitaさんがご自身のブログででも、明らかにしてくれるだろう。その日が来るまで、カツモクして待て。言い過ぎた、普通に待ってるといいと思う。
単車に乗るってことは、俺みたいなキチガイやZみたいな特殊なオトコは置いといて、一般的にはわりと億劫になりやすい。poitaさん自身も、「誘われないと、なかなか行かない」的な話をしてた。これは普通、誰しもあることだと思う。
ただ、poitaさんと話してて気づいたんだけど、あのヒトは「乗らない」って言葉を使う。
決して、「乗れない」とは言わない。
それが潔(いさぎよ)いつーか、ああ、そう言うイイワケしねぇヒトなんだなと思った。
「乗れない、乗れない」言うヒトの多くは、「乗らない」のが実態だ。2時間もあれば、結構いい距離を走ってこられるんだし、単車なら、かなり遠くにいるヒトにだってサクっと会いにいける。本当に乗りたきゃ、いくらだって乗れるはずなんだ。
本当に乗りたいなら、ね。
いや、勘違いして欲しくないのは、俺は別にそれを揶揄してるんじゃないってコト。
仕事以外で週に二日も三日も乗るなんて、普通はありえない。
アホみたいに乗り倒してるほうが、むしろキチガイの部類。週イチ、月イチが当たり前だ。
ただ、「忙しくて乗れない」ってのは、よっぽどじゃないと吐いちゃいけない気がする。もちろん、言ったからって誰かが傷つくわけじゃないし、俺が損するわけでもない。だけど、簡単に口に出すと、それが癖になる気がするのだ。
いや、もちろんそれさえも、決して悪いわけじゃない。
ただ、そんな癖がついちゃっていいの? ってだけの話。
脳内最速や、イメージゴーストライダーほどじゃないにしても、いつの間にかイイワケばかりって、あんまりカッコいい話じゃない。
男は走りで語れってことだ。や、女でもか。
まあ、えらそうに語る前に、『口先がどうの』なんて話で言ったら、ここに来てる誰よりも俺がイチバンおしゃべりだっつー話は、みな、気づかないフリの方向でお願いしたい。
なにとぞ、切に。
穏便に。
最後に、本日の収穫。
poitaさん、ご馳走様っすっ!