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上越~東北ツーリング かみ、北へ 7/7

男、湖畔に立つ
 




深夜、家にたどり着いた俺は、そのまま倒れるように寝込んだ。

そして迎えた18日。起きてみれば、歯茎の腫れも痛みも、きれいさっぱり消えている。

一応、大事をとって一日休んだあとの、翌19日。

さて、ダチのツラを拝みに行くとするか。

近所のZやガンボ、栃木のマルあたりならいつでも会えるが、三重に住むおーがは、普段、ひょいとツラを見に行けない。それならおーがに会いに行こう。静岡のけいこのところで待ち合わせれば、二人まとめてツラが拝める。一石二鳥だ。

そう考えた俺は、二人に連絡する。


おーがもちょうど、うなぎが食いたいというので、静岡で待ち合わせようと言う話になった。

が。

遊びに来たZと話してるうちに、どうも東名はクソ暑いんじゃねーかつー話になる。ひたすら陽に焼かれてきたので、それを考えると、ちと気持ちが萎えた。それにほかの要因もあって、それじゃあ東名は避けて長野あたりにしようと決める。

ものすげえ勝手な話だが、俺の傍若無人をよく知ってるけいこは

「大丈夫だよーん。またそのうちにね。笑」

でカンベンしてくれた。

俺のダチってのは、こうやって俺を甘やかすのだ。

 
 

で、土曜の昼ごろ、またもやRocketをまたいで出発する。

待ち合わせは、諏訪湖だ。

おーがは仕事が終わってから来ると言うことなので、せっかくだから、このあいだマルとZが行きはぐったと言う、蓼科スカイラインを経由して走ろうと、関越を佐久で降りて、141号から蓼科スカイラインに入る。なんて書くと簡単に入ったようだが、入り口がわかりづらくて、一回Uターンした。


備忘録代わりに書いておくと、国道141を南下して、野沢西交差点を西へ折れ、そのまま県道を1キロほど進んで、片貝川つーちっちゃな川を越えた瞬間、南へ曲がってしばらく行けば蓼科スカイラインの入り口だ。


で、走ってみた感想だが。

全行程のうち三分の二は、確かに気持ちよく走れる。まさにスカイラインだ。それほどタイトなワインディングでもないし、攻めると言うよりは気持ちよく流した方が楽しめるだろう。のんびりツーリング向きってところかな。

問題なのは、佐久側から入ったとして、最後の三分の一。

地図にも、『このあたり路面が荒れている。走行注意』とか何とか書いてあるのだが……

その表現は、柔らかすぎ。


アスファルトが小さな無数のわだちでうねり、むしろ舗装してないほうが走りやすいんじゃないかとさえ思える。正直、「荒れてる」レヴェルじゃない。ツーリングマップルには猛省を促したい。今回の旅の中で一番、四国の悪夢が頭をよぎった。

途中に工事中のおじさんが居て、「この先、通れますか?」と聞いたら、一応うなずいてくれたので、何とか進む気になれたが、誰も居なかったら、先へ進むのがかなりためらわれる道である。

 
 

白樺湖を抜けて、ビーナスラインに入ると、しかし、そんな不満も吹っ飛んでしまった。

もっとも、今回俺が走ったところは、地図上でこそビーナスラインと呼ばれているが、本当のビーナスラインではなく、その前哨戦といったところらしい。ま、楽しみは、今度のでっかいもん倶楽部か、ちっちゃいもん倶楽部に取っておこうか。

途中の展望台で一休み。

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それから県道との合流で折れて、甲州街道を目指す。

上諏訪あたりに宿を取って、本日の走行はこれまで。夜には飯を食ってから、この時期は毎日上がるつー花火を見た。わずか20分で1000発打ち上げると言うふれこみに違(たが)わず、非常に景気のいい上げっぷりだ。

20分と言うのも、飽きっぽい俺にはちょうど良かった。

ここいらは白樺湖や蓼科に客をとられてんのか、観光地観光地しきってなくて、俺はかなり気に入った。なんとなく朴訥な感じがして、居心地がいい。いや、マジで褒めてるんだぜ?

 
 

朝起きると、おーがからメール。

RocketIIIの写メが添付してあるとこ見ると、どうやら俺の居場所を見つけたようだ。

「近くのブンブン駐車場に居る」

というので、合流しに出る。ブンブン、ブンブンと、ちょっと弱い子みたいにつぶやきながら探していると、通り過ぎかけたコンビニの前に、見たことのある男が立っていた。その瞬間、俺はすべてを理解して、メットの中で大笑いする。


「ああ、そうか。ブンブンてな、セブンイレブンのことか」


Uターンして駐車場に単車を入れると、ニヤニヤしてる男に向かって、俺も笑顔で吼えた。

「おめ、ブンブンじゃわかんねーよ」

無事、再会を果たし、おーが一家と遊ぶ。

以下、その遊びっぷり。

 
 

間欠泉センターで、吹き上げる間欠泉を見る。

上越~東北ツーリング かみ、北へ  7/7_e0086244_22415559.jpg

こんな感じでぶくぶくきたあと、

 
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どっぱー! 一気に吹き上がる。わりと壮観。

でも、後で聞いたら、これは自然のものじゃなくてポンプで圧送してるらしい。

観光地も大変だ。

 
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なんか、でかい納豆を作ってた。(作ってません)


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彫刻を見たら、まねてみるのは、人として最低限の基本。


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基本なので、幼いうちに刷り込んでおく。

つーか、おーがのガキは俺やマルのせいで、きっと道を踏み外すことだろう。いや待て。基本的に道を踏み外した両親が、道の外から二人で手を引いてるんだから、俺らのせいじゃねーか。

 
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だんだん増殖するバカ。

 

さんざん遊んで充電した俺は、帰り際、ちっと雨に降られたりもしたが。

おおむね最高の気分で、旅の幕を閉じた。


総走行距離2800Km。

休息し、走り倒し、ダチの笑顔まで見れた、最高の一週間だった。

 

 

 

 

 

 

 
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タイアのワイヤー、出ちったけどなv(^0^)

 

危うく今回も、命がけになるところだったよ。

笑えねぇつの。

 
by noreturnrydeen | 2006-08-19 22:43 | ソロツーリング

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