土曜日、午前中の診察がハネてから、高速に乗って栃木に向かった。

SDRは2st単気筒200ccだから、もちろん高速には乗れるんだけど、やっぱ、苦手だ。

ポジションはきついし、140キロくらいから、振動が厳しくて、開けきれない。



高速バカ開け大好きの俺としては、ちびっと不満な部分だ。



マルの家についてみると、すでに来ていたZとふたりでマルのRZRをいじってる。

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「おめ、もう直ったって言ってたじゃねえか。なんでタンクどころかキャブまで外れてるんだ!」

「直ったんだけど、一応最終チェックだよ。Zに見てもらおうと思って」



これが、結果的には大正解。

むしろ最初にチェックすべきところからすでにダメだって言うのは、いったいどういうことなんだ?

どのクチが直ったとか言ってンだか。



とは言え、マルだの俺のいじった単車なんてのは、だいたいこんなもんだ。

ま、いいんだろうね、生きてンだから。

 




夏の午後、クソ暑い中、三人でRZRの修理大会。

つーか、主に直してたのはZで、俺とマルはそのお手伝いだ。

むしろジャマとも言う。



何とか日のあるうちに修理できたっぽいので、 さっそく試運転。

マルがまたがり、エンジンをかけ、クラッチを握って一速にがちゃん。

ボスン。

ニュートラに戻して、エンジンをかけ、クラッチを握って、一速にがちゃん。

ボスン。

何度やってもエンジンストール。



クラッチが切れてないのか、ギヤか、はたまた他の要因か。

絶望的な表情で見詰め合う三人。

誰かが、大きなため息と供に「……開けるか……」とつぶやく。

肩を落とし つつRZRを木に立てかけて、クラッチカバーを開け始めたのだが、ここで巨大な壁が立ちはだかる。



いや、マシンのトラブルなら、2サイクルマイスターZRZという、頼もしい先生がいるから問題ないのだが(そう言う他力本願を、まず改めましょう)、そのZさえ悲鳴を上げる、 信じられないほど強力な敵が、うなりを上げてい俺たちの前に現れたのだ。

一般的に「蚊」と呼ばれる、最強のモンスターが。



ボッコボコ食われて、俺とZは悲鳴を上げる。

マルが平気な顔しているのが、余計に気に障る。

こういうとき普通の人間は、食われる→痒い→キッー!なのだけど、

マルは、食われる→なんか痒い→けどしょうがないからいいや 、つー無敵のコンボで対応している。



こういうのは、ストレスのない者勝ち。

バカには勝てないとも言う。

 
 



んで、Zが蚊取り線香を買いに行っている間にクラッチを外し。

帰ってきたZの指導のもと、固着したクラッチを、一枚一枚丹念に外す。

もちろん、マルが。俺は見てた。

痒いし、暑いし、酒飲みたいしで、ヒトのクラッチなんぞ知ったことか的な精神状態だったからね。



でまあ、とりあえずクラッチが切れるところまでで、お開き。

俺の強力な申し出に沿って、近所の居酒屋へ繰り出す。

ビール日本酒と続けるうち、いい調子になってきた。



Zは酒も飲まずに、2stとロータリーを考えた人間は 天才だ、と力説してる。

マルは真っ赤な顔をしながら、頭ン中はRZRのことでいっぱいの様子。

俺はもちろん、日本酒をくいくい飲(や)りながら、大声でわめき散らす。



そんな調子でマルん家に帰ってからも、興奮冷めやらず、

三重のダチおーがに電話して「今から来い」とか無茶なことを言い出したり。

俺はもう、このへんからベロベロで記憶が怪しい。



まぁ、いつものコトといえばいつものことなのだが。

反省? しねーっつの。

 




で、二日酔いの朝、起きてみるとマルとZがいない。

「どこいったんだべ」思いながら、朝飯を買って帰ってくると。

どうやらふたりは、エンジンオイルを買いに行ってた模様。

俺が気持ちよく酔っ払って寝てる間に、朝っぱらからRZRを直してたようだ。



3バカ揃い踏みしたところで、当初の目的、峠に向かって出発。

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こっから先のトラブルつーかいろいろあった面白いネタは、マルかZが書くだろう。



俺は感想を書くにとどめる。

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んでその、感想なんだが……いっやー、Z、速ぇや。

多少なりとも気合の入ったライディングを見るのは初めてだったんだけど。

ちょっと気を抜いたり下りが続くと、あっという間に見えなくなる。



速い上に危なげがない。

同じ速度で突っ込むと、明らかに俺にはオーバーペース。

Zは「アップハンだから、先が見やすくて飛ばせるんですよ」 と謙遜してた。



ツーか俺、不甲斐なさ過ぎ。

後半になってくるほど身体はしんどいわ、ブレーキは握れなくなるわ。

もう惨惨たるモノだった。

 




日焼けで体力削られ、精神的にもへこまされて。

とどめに、マルのRZ借りたら、これだ。

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ぴゅーと吹くなにやら


信じられねーよ、まったく。

帰りの高速では、風にあおられ心臓が飛び出しそうになりながら。

それでも悔しいやら情けないやらで、半分切れて、140キロ巡航で走り続ける。

強風下のSDRには 、限界走行といっていいだろう。



そんなこんなで、予定をはるかに超えてえらい疲れて帰ってきた。

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で、これを書いてるんだけど。

 

なんかね。

もう、次、走りに行きたいんだよね。

疲れ果ててるのに、今すぐにでも単車に乗りたい。



この手の病は、一生治らないんだろうなぁ……

 
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# by noreturnrydeen | 2005-08-07 18:13 | ちっちゃいもん倶楽部 | Trackback

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