そして、伝説へ 2/2

 

カルストまであと少しってところで、地図を確認した俺の目に。

地図の東側、カルストと反対のところにあった、ある文字が飛び込んできた。

その文字とは、天狗高原



思い出して欲しい。

俺のもうひとつの目的に、UMA捕獲があったことを。

ここまであまりにも順調に走ってこれたことに気を良くした俺は、



「んだよ、天狗捕まえちゃうか?」



などと、少々テンションの上がった頭で考えていた。

その上、どうやらその先には、四万十の源流があるらしい。



「ま、天狗はギャグにしても、源流は見てみたい」



そう考えたとして、誰が責められよう。

俺はカルストと反対に曲がり、天狗と源流を求めて走り出した。



 
 

しばらく走るうち、なにやらだんだん道が細くなってくる。

「う~む、こりゃあかなりヘンピなとこだな。さすが源流。いや、天狗」

ハイテンションな独り言をわめきたてつつ、俺はひたすら山の上を目指して走った。



道はだんだん細くなり、ガレてきて、なにやらチョロチョロと水まで流れ出している。

源流とかなんとか言うよりも、フツーに道幅がヤバくなってきた。



「ありゃ、こりゃさすがに無理か。仕方ない、戻ろう」



今回はじめてのUターンだ。






左側にかなり水が流れていて、道に穴が開いている。

正直、300キロを超えるクソ重たいクルーザで来るところでは、断じてない

オフ車ならともかく。



「調子に乗りすぎたなぁ」



と反省しながら、俺は穴と水を避けて道の右端にRIIIをとめ、タバコに火をつけた。




う~ん、静かで気持ちいいっ!

 
 


と。



 


ぐらり。

 




え?

 

 


強固なはずの大地が、RIIIのフロントを飲み込もうとする。

昨日までの雨で、地盤が緩んでいたのだ。



俺はあわててRIIIにまたがり、車体を支えた。

チカラ入れすぎて筋肉の切れる音が聞こえたかなってくらい、気合入れて支えた。

だが、乾燥320キロの車重は、俺の豪腕(?)も支えきれない。




やがて……




ぱたん。



無常にも立ちゴケるロケットスリー。



「あ~あ、やっちまった。クソ重たいの起こすのヤだなぁ」



へこんでいると。

 

ぐら……

 

倒れた車体が、さらに傾き始める。

 

「え? ちょ、まてまてまてまてまて……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
e0086244_1328480.jpg

……ありえねぇ…………

 

延々のぼってきたひと気のまったくない林道で、これほど見たくない光景があるだろうか? 

車体が完全に腹を見せてる絵は、目に見えてはいても、頭の中でうまく認識できない

ちなみにこの下は、かなり切り立ったガケが6メータほど。

 


ありえなさがUMAの比ではない光景に、呆然とたたずむこと、数秒。



スクワットレッグプレスで200近く上げられるし、下から押し上げればもしかしたら」

考えた俺は、とりあえずこの光景を写真に撮る。

それから、今になって考えればアホほど無謀な話だが、車体を下から押し上げようと試みた。



足場を作り、踏ん張って、えいとばかりに持ち上げる。

車体はぐらりと動き、いくらか起き上がりそうになる。

「お、イケるか?」と思った、次の瞬間。

 

ごろん。

  

「……!」


 
ごろん、ごろん、ごろん。



転がり落ちてくる車体の下敷きにならないよう逃げつつ。

恋人に追いすがる演歌歌手さながらに、片手を伸ばして、声にならない叫びを上げる俺。

その目の前を、無情にも転がり落ちてゆく愛機
 

 

 

 

 

 

 
e0086244_13393313.jpg

4メータほど転げ落ち、崖の中腹で止まった。


e0086244_1340574.jpg





ヒグラシの声。

せせらぎの音。

痛いほどの静寂。

 

 


五分ほど、そうしてたたずんでいただろうか。

やがて俺は、恐ろしいことに思い当たる。



携帯はまるっきし圏外

時刻は陽が長い南国とはいえ、あまり余裕のある時刻とはお世辞にも言えない、夕方の四時

その上、イッコも人気(ひとけ)のない寂れた林道。

300キログラム以上もある、崖の下に転がり落ちた単車。



そう。



単車もヤバイが、俺の状況はもっとヤバイのだ。

 




とりあえずRIIIから荷物を降ろし。

e0086244_13415314.jpg

最小限の荷物を持って、林道を下り始める。



時々携帯のアンテナを確認しながら、下ること数十分。

なんとかアンテナの立ったところで、警察に電話する。

そこからたらい回しにされ、ようやく地元の駐在さんと連絡が取れた。



が、場所がイマイチ把握できないようだ。



仕方ないので、場所の特定ができそうなところまで、また下る。






やがて県道の看板が出てきたので、その旨告げようと電話を取り出すが、また圏外。

アンテナの立つところまで行き電話するも、つながった瞬間にアンテナが立たなくなる。

ブツブツと切れ切れで、まともに会話できない。



しばらくしてあきらめた俺は、林道を下りだした。

e0086244_1342888.jpg


途中、地元のヒトが使うのだろう、ショートカットを見つけ、まったく人気のない道を、延々と下る。

余計なことを考えると、いろいろとやる気が削がれるので、心を無にして、ひたすら淡々と。

正確には、「次の単車、なに買おう」とか現実逃避しながら下る。



後で調べたところ、結局、林道を13キロほど下ったようだ。

時間にして約二時間、歩き詰めである。

e0086244_13425953.jpg

ま、こんなところに落ちてたら死んでるわけで、命があっただけマシか。


 

暑さ、疲労、あせりが、俺の体力をガンガン奪ってゆく。



心身ともボロボロになりながら、ようやくふもとまでたどり着き。

そこにあった食料品屋で電話を借り、先ほどの駐在さんに電話した。

二十分ほどしてパトカーが到着



冷房の効いた車内で、俺はようやく安堵のため息をついた。






駐在さんに事情を話しながら、今来た道をまた登る。

なお、以下の土佐弁はうろ覚えの記憶で再現しているので、正確さは期待しないよう。

 

「こがぁなところ、地元でもこんがよ。怪我してたら白骨じゃったの」



シャレにならない話を聞きながら、墜落現場まで行く。

残った荷物をパトカーに積んで、山を下りながら彼と話した。

どうやらこの時間ですでに、電車もバスも動いてないらしい。



落胆しつつしばらく話すうち、なにやら俺の体育会系のノリを気に入ってくれたらしい駐在さん。



「バイクはひとまずこのままにして、高知空港までタクシーで行く」



という俺に「金がかかりすぎる」と叫ぶと、携帯を取り出す。

やがて、電話を切った駐在さんは笑いながら、

「ワシの知り合いの民宿に泊まれ」と言い出した。



俺は感謝しつつ、彼の言に従った。

 
 



民宿は、温泉が家風呂ほどの大きさの、寂れた雰囲気の場所だった。

四万十の鮎釣り客用の民宿らしい。

ただ、あとで調べたら、かなり有名な宿ではあるようだ。



釣り人の間ではの限定つきながら。

e0086244_1346192.jpg

最初は素泊まりだと言われ、コンビニでにぎり飯とビールを買っていった。

だが、到着してみれば、そこの主人が晩飯の用意をしてくれていた。

そして駐在さんと俺、主人の三人で、酒を飲み始めた。






飲みながら話していると、主人が突然、にやりと笑う。



「やっぱり、柔道をやっていたヤツは、一本筋が通っちょるの」

「なはは、ありがとうございます」

「おまん、バイクをぼてコカしたちゅうたな? なら、ちくと待っとれ」

「え……あ……いや……」



言うが早いか、携帯を取り出して、電話している。

「ああ、ワカ? あんな、今ウチに、バイクぼてコカした男がきとるんじゃ」

なにやら、やたら楽しそうに話す主人。



「バイク乗りのよしみで助けてやって欲しいがよ。気持ちのいい男じゃき、ワカも気に入るはずじゃ」



俺は、誰かのために自分が動くのは苦にしない

だが、誰かが俺のために苦労するのが、とても苦手だ。

だから、ありがたいの半分、申し訳なくて放っておいて欲しいの半分と言った気持ちだった。



で、その「ワカ」と言うヒトを待っってると。

やってきたのは俺のイッコ上の、建設会社の若社長。

だから、「ワカ」なのだ。



ZRX1200を駆るというその人は、俺の顔を見るなりニヤリと笑うと、

「任せとけ」

そして、そのまま宴会。


 



ここには、俺がたくさんいる。

傲慢な言い草かもしれないが、俺はそんな風に感じた。

俺がこうありたいと思う「気持ちのいい男」を、みなが当たり前のように体現しているのだ。

一緒に酒を飲み、バカ話に興じ、笑いあい。



俺はもう、どうにもたまらなく、この町が好きになってしまった。



この町の人々は、飲んだくれでお人よしだ。

そして、町の行く末を案じ、みなが自分のやり方で町のために何かしようとがんばっている。



主人は釣りで、若社長はバイクを通じて。

そして駐在さんは俺みたいなメイワクモノにさえ、厚い人情で接してくれることで。

すこしでも町を活性化しようと、がんばっているのだ。



「町のために」何ができるか

飲みながら、そんな話を当たり前のように語り合う彼らの言葉を聞きつつ。

俺は自分が少し恥ずかしくなった。

 


 


明けて翌日の月曜日。

朝起きると、すでに来てくれていた若社長らとともに、墜落現場へ向かう。



現場に行くと、非番だと言う駐在さんまで顔を出していた。

昨日初めて会った俺を心配して、休日返上で付き合ってくれるつーのだ。

お人よしを通り越して神々しい。






それはともかく、さぁ、RIIIの引き上げだ。

e0086244_13472585.jpg

手前のジャージのヒトが、お世話になった駐在さん。


 
e0086244_13473557.jpg

ワイヤを引っ掛けて、ユニックのクレーンでRIIIを吊り上げる。


 
e0086244_13474864.jpg

ウインチがうなると、RIIIが動き出す。


 
e0086244_1348579.jpg

宙を舞うROCKETIII。

「フロントに引っ掛けてコレだけバランスするんだから、やっぱRIIIってエンジンが重たいんだなぁ」

と、俺は妙な感心をしながら、作業を見守った。



e0086244_13482110.jpg

上がったRIIIは、ハデに転がった割には軽傷だった。

ハンドルがひん曲がっているのと、タンクがへこんでいるくらいが、主だった傷だ。

ビートルバッグも、細かい傷以外は無事。不幸中の幸い。



思ったより軽傷そうなのは、やわらかい土の上を転がったからだろうか。

いや、俺の普段の行ないがいいからだな、きっと。



RIIIはこのまま町に下り、レッドバロン高知店が引き取りに来た。

二週間後には柏店に帰って来るそうで、そこで調べてから今後どうなるかが決まる。

もしかしたら再起不能になる可能性もあるのだが、ま、そのときはそのときだ。



 


結局、三大カルスト制覇どころか、ひとつも行けずに終わったツーリングだった。

だが、四国での出会いは、その悔しさをずいぶんとやわらげてくれた。

通り過ぎるだけだったハズが、気持ちのいい男たちと杯を交えられた。

すばらしい思い出になった。



いや、負け惜しみじゃなく、ね。





 
なお、このあと、ただ帰るのは癪なので、高知竜馬空港から九州へ飛んだ。

そして韓国から帰ってきたダチのZRZと合流。

Zの運転するレンタカーで、のんびりと阿蘇めぐりして来た。

e0086244_13491125.jpg

もちろん、次回のための偵察だ。

 
e0086244_13492350.jpg

この光景を、単車の背で眺めたかった。

 
e0086244_13493510.jpg

ダイナミックな阿蘇の風景を眺めつつ、俺は決心を新たにする。

 

「かならず、ここを走ってやる」

 

懲りてないって?

 

あたりまえだ。

 

俺は死ぬまで、単車乗りなのだよ。

 

 『そして、伝説へ』 ―了―

 
[PR]
# by noreturnrydeen | 2006-07-15 12:53 | ソロツーリング | Trackback

そして、伝説へ 1/2

 
 

『三大カルスト(四国、九州、山口)の制覇』

『UMA(未確認生物)の捕獲』




上記ふたつの目的で走った、今回のロングツーリング。

そのいっそ感動的な成果を、ココに記したい。

おそらくあなたの想像を超えるものを見せることが出来るだろうと自負している。

なので、どうか最後まで読んで欲しい。

 




日付は7月の8日、土曜日の午後へさかのぼる。



仕事を終えた俺は、大きな軍用バッグをRIIIに積んで、意気揚々と出発した。

柏インターから常磐道に乗り、首都高へ入る。

首都高から東名高速へと順調に歩を進め、海老名で給油したら。



とりあえず浜名湖までは一気に駆け抜けて、給油。

e0086244_12412395.jpg

そのあとも順調に東名を160スピード(1スピード=0.5km/h)くらいで走り抜ける。

一瞬、伊勢湾岸道路で四日市在住の、ダチのおーがん家に寄る事も考えた。

が、後に続くルートを考えると、少しでも距離を稼いでおきたい。



つわけで、そのまま四日市をスルーっと通過。



御在所で一服し、東名阪をさらに下り、亀山出口で降りる。
e0086244_12413636.jpg

いきなりここで、高速券をなくしたことが発覚。

うっかりかみさんの面目躍如。

 




亀山から、国道25号線をひた走る。



ここは自動車専用道路で、とても走りやすい。

その上、西名阪に入る最後のあたりがご機嫌にくねってるので楽しい。

雨で夜だったのが惜しまれる。



そのあとも問題なくサクサク進んで西名阪、香芝SAで給油。

近畿道、中国道、山陽道と抜けたら、そこは淡路島。

e0086244_1242526.jpg

淡路SAに到着したところで、この日は休むことにする。

 
e0086244_1245075.jpg

SAにテントをはって、今日の宿は完成だ。

柏から半日で淡路島まで走れれば、まあ御の字だろう。

 




二日目の日曜日。

e0086244_12451618.jpg

淡路SAを出発する。と、すぐさま雨が降り出したので淡路南SAに飛び込んだ。

 
e0086244_12452750.jpg

とたんに、ざんざん降り。

携帯の天気予報で確認すると、午後は晴れるらしい。

なので、このまま午前中は雨をしのぎつつ、地図をにらんでルート確認と行こうか。



昨日、予定よりもいくらか距離を稼いでいたのが、少しは幸いした。

のんびりと地図を眺めながら、雨のやむのを待つ。



やがて雨も晴れたので、ついに淡路を抜けて徳島へ突入。

憧れの地、四国だ。

 




と、徳島に入るやいなや、ベルトが切れた。

正確には、バックルの一部が欠けて、ベルトが外れてしまった。

今思えば、何かの予兆だったのかもしれない。

だが、このときは「ヤベ、そんな太ったか?」くらいしか感じなかった。



UMAハンターとか言いながら、相変わらず霊感、まるでなし



e0086244_12455469.jpg

一応、修理を試みたのだが。

基本的にバイクの修理用に持ってきてる工具で、レザークラフトをやるのは無理がある。

いろいろやってみたが、うまくいかない。

e0086244_12473063.jpg

なので、さっさとあきらめ、軍用バッグのストラップをベルトに代用。

 




気を取り直して、徳島道を走る。

吉野川SAで給油したら。

e0086244_12481181.jpg

川之江東ジャンクションから高知道を南下して、高知へ。

 

四国の最初の目的地は、当然、桂浜で坂本竜馬像を拝むこと。
e0086244_12483160.jpg

パーキングにRIIIを入れ、いざ、桂浜。

 
e0086244_12485356.jpg

つーか、なんだ竜馬とプリクラて。

 
e0086244_1249797.jpg

闘犬センター。

 

そして、ついに竜馬像の前に。

e0086244_12491973.jpg

思ったよりずっとでかくて、びっくりした。



 

桂浜を堪能したら、いよいよ、三大カルスト第一弾、四国カルストへ。

海沿いの道を走り、くろしおラインを抜ける。

このくろしおラインを含め、四国の道は気持ちのいいワインディングだらけだ。




197号線を軽快に走っていると、道の駅を見つける。

ここで一服しながら、気合を入れすぎないよう、自分に言い聞かせる。

カルストまではあと少し。

e0086244_12495926.jpg

何度も道を確認しながら、カルストを目指す。

 
e0086244_12504846.jpg

そして、ここまでで俺は、金字塔を打ち立てた。

方向音痴の俺が、千葉からココまで一度も迷わずにやってきたのである。



「なに言ってんだ、このバカ?」



と思うヒトもいるかも知れないが、これ、俺にとっては大快挙なのだ。

地図の効果的な見方を教えてくれた、ダチのZに心から感謝したい。

 

 

さて、みなさん。

ここまで、ごく平凡なツーレポを読んでくれて、ありがとう&ご苦労様。

しかし、話はココからなのだ。

 
2/2へ続く



 
 
[PR]
# by noreturnrydeen | 2006-07-15 12:40 | ソロツーリング | Trackback
 

てなわけで、第九回Crazy marmaladeやってきた。

仕事を終え、三郷南から外環をへて関越へ。

高坂PAに到着するとすぐに、先について給油していたZがやってきた。



と言うことで、赤城インターから南下して南面に行く予定を、赤城山の西山麓を走る広域農道に変更し。

Zは一足先に赤城へ向かう。

缶コーヒーを買って一服つけていると、程なく重低音とともに黄色いRIIIが現れた。



poitaさんだ。



挨拶を交わして一服しながら話したあと、こちらも赤城山へ向かった走り出した。



のだが。



やー、速い速い。

いきなり後ろからズバっと抜かれた後は。

poitaさんが直線で待っててくれたとき以外、ぜんぜん追いつけない。



そりゃあ速いだろうとは思っていたが、コレだけ差をつけられるとは思わなかった。

poitaさんはポジションとマフラーのおかげですよなんて言ってたが、それだけじゃない。

乗り手の差も充分(以上に)あったと思う。



三車線使ってぶっ飛ばしていく様子は、間違いなくずっと飛ばし続けてきたヒトのものだ。

さらにもちろん、マシンの仕上げもぜんぜん違う。

220でじりじり渋り始めたメータをチラッと見、遠ざかるpoita号のテールを見つめながら。

悔し紛れに「マフラー換えてやる!」とヘルメットの中で叫んだことは言うまでもない。



いや、マシンの差だけじゃねーのはわかった上で、ね。

 




そろそろ赤城だつーところで、後ろから赤い下品なバイクが現れる。

無論、クソマルだ。

後で聞いた話では、駒寄PAでブッシュに隠れながら、俺らが来るのを待ってたらしい。

相変わらずバカな男だ。



おまけに調子こいてぶち抜いて行ったはいいが、赤城インターで降りるとき、なにやらもたもたしている。

何だと思ったら、高速券なくしただと。

エンジンどころか、いきなりバカまで全開にしなくてもよかろうに。






今日はなんだか、タイミングが悪いというか、流れが悪いというか、迷子トラブルが頻発した。

インター降りたところで、俺とZがガソリン入れたいのでスタンドへ寄るはずだったのが。

マルが先導してるうちに、そのまま空っ風街道へと入ってってしまう。



Zがマルをとめ、Uターンしてスタンドへ。

そこから予定していた広域農道へ入った。

路面がよくて気持ちいい道路だ。



あんまり気持ちよかったからだろうか。

マルが曲がるところを見逃して、ひとり、先に行ってしまった。

俺ならよくあるが、マルにしては珍しいことだ。



まあ、赤城山周辺なら、放っておいても合流できるので、俺らはそのまま、いつもの北面に向かう。

 




ここでも、poitaさんは速かった。

後ろで見てたZが、「明らかにバンク角が違うじゃないですか!」なんつって大笑いしてた。

が、こっちはそれどころじゃない。



ガリガリステップすりながらミラーを見ると、二つ目がぎょろりとこちらをにらんで追いかけてくる。



そのうち、前が開けたところで。

ズボォ!

またイかれた。



なので今度は後ろについて、poitaさんの走りを見せてもらう。

バンク角も、ポジションも、乗り方ももちろん違うのだが、フォームがきれいで、スムーズだ。

俺のとっ散らかりながら、あちこちガリガリやりながらってな走りとはぜんぜん違う。



おぉ、RIIIも、こんなにきれいに曲がれるんだな、と、やたら感心しながらついていった。



赤城山頂の神社に入り、水辺で一服着けながら話していると、やがてマルが現れる。

おーん!

いっちまった。

 




しょうがないので、引き返してくるのを待ちながら、もう少し休憩。

赤城山って、広域農道から入ってくると、結構荒れてるんだなぁ。

いつも走ってるときは、そこそこきれいな道路だと思ってたけど。

なんて今更な話をしながら、楽しく歓談してると。



突然。



ぷしゅぅ!



おい、リアキャリパーから、なんか煙が出てるぞ!



俺の単車の。



どうやら、リアショックをどうにかしようと高速、峠でブレーキを引きずりすぎたようだ。

どこかで見たことのある光景が、目の前で繰り広げられている。

これで俺、Z、マルの三人とも、キャリパーイカれさせ仲間となれたようだ。



そんな仲間には、なりたくなかった。






と、ようやくここでマル登場。

この段階で、10分以上の差をつけ、俺、Z、Poitaさんの圧勝が決定。

そこでまた少し話してから、寒くなってきたので、山を下ることにする。



リアブレーキをまったく使わないで走るのは、さすがに非常に怖い。

三人に離されながら、俺はメットの中で、うぉ! とか ふぎゃっ! とか叫びながらくだり。

途中の、廃棄されたレストランみたいな休憩所の駐車場へ。



そこで最後のダベり。



poitaさんは「疲れたぁ」いいながら寝転がる。

いやいや、アレ、疲れたヒトの走りじゃないから。

単車の話や冗談を言ってるうちに、カラスが鳴き始める。

 

ここでZとpoitaさんが帰るという事で、第九回 Crazy marmalade も終わりの時間だ。

いつものバカに加え、ゲストのpoitaさんまでぶっちぎれてるコトがわかった。

嬉しくも悔しい、 そして有意義なでっかいもん倶楽部+R1-Zだった。



poitaさん、ありがとうございました。






正直、poitaさんの走りを見て、バックステップ+収まりのいいポジション、なんて一瞬、考えた。

しかし、ここで変えてしまっては、ちと具合が悪いのも事実。

ぶち上げた俺のスーパー理論、「フォワードコントロール優位性理論」が破綻してしまうのだ。



誕生から破綻してるって話は、聞こえない。



同じことをしてちゃあ、追いつけたとしても当たり前と(マルあたりに)言われそうだし。

なにより、俺自身が面白くない。

などと、帰り道は切れた走りをするセルシオと追いかけっこしながら、ずっとそのことについて考えていた。



ちょうど梅雨に入ることだし、イロイロ調べてじっくり仕上げていこう。

ちぇ、こっちもやっぱり、終わりがないんだなぁ……




 
[PR]
# by noreturnrydeen | 2006-06-07 20:22 | でっかいもん倶楽部 | Trackback
 

このご機嫌な天気に、じっとしてられるほど大人じゃない。

つーわけでダチのZ&マルと、筑波山に行った。

俺がRIII、マルがCBRXX、ZがR1-Zだから、でっかいもん倶楽部つーか変則混合お山会



俺は仕事が終わってからなので、マルとZは先乗り。

と言っても、俺が着いたときに、やつらもまだ一本しか走ってなかった。

それからしばらく、風返しを走った後、今日は別の道も走った。



広域農道フルーツラインから、笠間つくば線だ。
 



茨城県石岡市をから笠間市へ抜ける、気持ちのいいワインディングである。

石岡市と笠間市の経済状況格差が如実に現れた、途中から急に道路状況の一変する面白いコースだ。

ま、これからお世話になるのは間違いないから、どちらがどうと言う話は控えよう。



おっと、その前にとても大事な話があった。

フルーツラインへ抜ける途中、裏道を走ったのだが、これがめちゃめちゃ林道チックな道。

山汁、落ち葉、倒木、道に大穴が開いていて、まともに走れたもんじゃない。

マルのCBR1100XXは メガスポーツだから、こういう道は特に苦手だ。

舗装路最強だろうが、そろりそろりとおっかなびっくり走らなきゃならないのも、致し方ない。



ところがRIIIは、重心が低いおかげで、こういう道もまるきし怖くない。

R1-Zについていけるどころか、途中でスライド遊びまでできるくらい。

結局、道を抜けるころには、マルの姿は見えなくなった。



わかる? ミラーの点どころか、姿カタチが見えないのだよ。

それはどういうことか?

 

そう。

 



俺様の圧勝!

 

もう一回、みんなで声をそろえて大きく!




 

かみくんの圧勝!

 
いやね、そりゃ、勝負もクソもそれ以前の問題だとは思う。

そこで離せたからって、腹の底からうれしいわけじゃない。むしろ、ちっと虚しいくらいの心持だ。

正直、かなりセコイ話だなぁとさえ、思ってる。これでいいのかと自分の行く末を案じてる。



でも、だ。

『マルの姿がミラ-から消える』

この事実の前には、そんなことは些事なんだよ。

それにだいたいマルのヤロウだって、「こんなの勝負でもなんでもない」んだから放っておけばいいのに、無駄に悔しがってんだぜ? その証拠に、石岡下館線に入った瞬間、俺とZ横をキチ○イみたいなスピードで ブチ抜いていったんだからね。

基本的に負けず嫌いが余ってるんだ、あいつは。

 

さて、そんなこんなでフルーツライン。

ハイスピードセクションと若干タイトなセクションが混在する、面白いコースだった。

RIIIはふわついてステップ以外の部分を擦ったりするので、悔しいけどふたりにジリジリと離されてゆく。



かと言ってムキになって直線であけると、コーナリングでとっちらかる。

道自体は楽しいのに、結構ストレスがたまった。

VTXの方が遅いだろうけど、今の状態のRIIIと比べたら、あっちのほうが楽しい。

俺にとって楽しく走れると言うのは、大切と言うより絶対条件

だから、ここはぜひとも改善したい。




e0086244_2019367.jpg

笠間へ抜け、50号線とぶつかったところで、マルとお別れだ。

なんとかマルを誘ってワインディング経由で帰らせようとするZの策謀を逃れ。

ヤツは50号を、佐野藤岡に向けて帰っていった。



俺とZはそのまま来た道を戻り、筑波を目指す。

筑波スカイラインの、とても「スカイラインとは呼びたくない、タイトで裏道チックな荒道」を四苦八苦しながら走ると、風返し峠に戻る。ここでZがUSBメモリにカメラがついたヤツで、風返しでの走りを撮影しだした。俺は、それを眺めて一服。

二本ほど走ったところで帰ってきたZの顔色が悪い。

疲れたのだろうということで、そのままもう少し休み、Zが復活したところで流れ解散。

第8回でっかいもん倶楽部は、 トラブルも事故もなく、無事、その幕を閉じた。

 

帰り際、ライコランドによってサスペンションを見てきたが。

目星をつけてたプログレッシブのショックは、カラーやバネレートの関係で、装着にひと工夫要りそう。

なので購入を控えた。もう少し 、情報を集めてからにしよう。



そんなわけで、面白かったけど、何かと今後の課題が見つかった第八回だった。

そして次回は、poitaさんの参加も決定した。

今週末から来週あたりで少しでも問題を片付けて、来週の水曜日も、しこたま走るぞ!
[PR]
# by noreturnrydeen | 2006-05-31 20:12 | でっかいもん倶楽部 | Trackback

アーカイブ


by かみ