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~みんなでぐるぐる~

 

コトの発端は、月曜日だった。



遊びに来たK君と呑んで、もとい、K君をつまみに呑んでるとき。

水曜日に彼の師匠であるmoto君とケモ道を作る的な話

(書き間違いじゃない。moto君はケモ道を走るだけじゃ飽き足らず、自分で作るのだ)

を聞いた俺が、



「んじゃK君、moto君を引っ張って連れて来い」と言うムチャ指令を出した。



んで、昨日、よしなし君と呑んでるウチに、それを思い出した俺。

もともと、呑んだくれるとダチに電話しまくる悪癖のある俺だから、当然、ニッコニコしながらK君に電話。

すると、水曜日の午後からmoto君を引っ張り出すことに成功したと言う。

でかした! とK君をねぎらいつつ、よしなし君にも翌日の富津行きを了解させ。



俺は気持ちよく眠りについた。



 
 

明けて本日、アサイチでmoto君からメールが入る。

『おはようございます♪ 富津岬ハヤブサVSパンヨーロピアン では、現地で♪』

鬼のようにわかりやすいメールだ。眠い目をこすりながら、とりあえずZにメール。



『moto君、釣れた』

『じゃあ、いくかも』



釣ったmoto君をエサに、Zも一本釣りしたった。釣キチかみ平。



 

午前中の仕事をしながら、合間を見てアチコチにメールを入れる。

poitaさん、銀星、キャスタ。

さすがにキャスタは忙しかったようだが、他は釣れた。

さすが釣キチかみ平、ヒット率75%の大漁だ。



仕事も終わり、準備が整ったので、出発前に顔を出して15分ほど先行したZを追いかけ。

ハヤブサで富津を目指す。

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途中、穴川から高速を使い、予定より一時間ほど早く、富津に到着。

 
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気持ちよさそうに飛んでるね。

 
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さすがに海も人がいない。

 

よしなし君が富津岬の公園に行っちゃってるかと思い、探してみるが、見当たらない。

Zに電話するも、こちらも出ないので、そのままいつもの場所へ移動する。

すると、現場でちょうどやってきたZに遭遇。こちらもアチコチ探してたようだ。

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Zとくっちゃべったりシャコタンハヤブサに乗せたりしてると。


 
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富津公園の方に行ってた、よしなし君もBMWで到着。

あれ? よしなし君って今日は仕事じゃなかったっけ? 

なんて無粋なことは言わないのが、マーマレードクオリティ。


仕事のヒト、他にもいるしね。誰とは言わないけど、でっかいヒトとか。

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つーかでかいね。俺ならゼッタイ、シャコタンにする。アホかってくらいベタベタに。

昨日、呑んだくれてさんざん話したのに、今日も今日とて、よしなし君やZとしゃべりこむ。

その合間に、poitaさんにメールして、もう集まってきてるよーとか伝えていると。

遠くの方からやってくる単車が二台。あれか? なんて見てたら。

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大正解、moto君とK君がやってきた。

 
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白いSTに白いヘルメット。そしてグローブはなんと

 
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本物

そりゃ、高速で前を走る車が次々とブレーキを踏むはずだよ。

 
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そして、仕事中のあのヒトも、クルマでやってきた。

 

みんながそろったところで、俺のハヤブサのシャコタンっぷりを堪能してもらい。

そのあと、車高をアップしてまともなディメンションに戻す。

つーかシャコタン、おおむね不評、むしろ大不評だった



なんでこのカッコ良さがわからないかなぁ。

ま、確かに戻した方が走りやすいけどね。

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来るなり、ハヤブサをまたいでる、でっかいヒト。これはもう、車高がノーマルに戻ってる絵。

結局、poitaさんは『かみさん、ちょっと乗らせて?』『もう一回、乗っていい?』なんていいつつ。

三回くらい乗ってた。

一度乗るごとにTL1000Rが一歩近づいてくるといった風情で、見てる方は面白くてしょうがない。



バイバイ、ロケット。



 

と、突然moto君が単車をまたいで走り出す。

どこへ行くんだろうと見ていると、わざわざ遠くの方へ行って立ちションしはじめた。

甘いぜ、moto君。デジタルズームのチカラをなめてもらっちゃ困る。

 

 

 
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てなわけで激写。まさに、犯罪の行われている瞬間の、衝撃的画像である。

 
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左からZ、moto君、よしなし君、仕事中につきノーコメントのヒト。

も、どいつもこいつも、すげぇバカばっかり。

俺は写真を取りながら、嬉しくて顔がにやけちまったよ。

 

ここから、moto君とpoitaさんの追いかけっことか、K君のすばらしいエクストリームなど、めちゃめちゃ面白い絵がたくさんあった。Zの撮った動画とあわせて、これはあとで編集加工してアップするので、お楽しみに。かなり面白いよ、マジで。

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はるばる栃木から走ってきた銀星が来るころには、日がすっかり落ちてしまった。

結局、銀は20分ほどしか皆と話せなかったのだが、それでも、顔を出したことが嬉しかったね。

つーか銀公、このあとで俺の家に寄って、メシ食って帰った。

このフットワークの良さは、非常に評価できる部分だと思う。偉そうに、俺、なに様? 俺様。

 

moto君のすげぇ走りや、K君の圧倒的なイキオイ。

みんなでしゃべったり走ったりしながら過ごす、最高に楽しい時間。

ヒトが走ってると、それに釣られて誰かが走り出し、停まっては話し、また走る。



バカだと思われるだろうが、俺にとっては至高の、宝物みたいな時間だ。





真っ暗な中でもバカ話は続き。

やがて、Zが帰る時間だと言うのを潮に、そこで解散。

各自、好きなコースを好きな速度で帰路に着いたところで。



本日のCrazy Marmalade でっかいもん倶楽部は、事故もなく無事に終了だ。

第30回のアニバーサリーにふさわしい、キチガイどもの競演だった。

また、集まって話したり走ったり、したいね。

 

次は、どこに行こうか?

 
# by noreturnrydeen | 2007-10-31 17:50 | でっかいもん倶楽部

mioちゃんと宴会

 
台風のヤロウがやってきたせいで、ミチル君&フラ公の関西組は来東延期。

残念だが、しかし、秩父にひとり台風とか良くわかってないちょっとアレな人物がいる。そう、秩父の誇る変態RocketIII乗り、mioちゃんだ。晴れてればRIIIでライコランド集合。雨だったら車でも何でも良いから、直接、俺の家に来ちゃいなよYouてな話が前日に決まってて。



仕事がハネたあと、クソ雨の中をハヤブサで遊びながら帰ってみると。

ちょうど俺の家の前で、カッパ着てセローに乗ったmioちゃんと鉢合わせ。

これはまさに神のなせる業、運命の再会ってやつだね(mioちゃんが約束に正確なだけです)

と、mioちゃんいきなり嬉しそうに叫びだす。


「かみさん、かみさん! ネタ作ってきたよ!」

「あにが?」

「コケた! 出掛けに正丸トンネルでコケた!


……まあ、本人がよころんでるから良いか。

 
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どうも様子のおかしい場所から顔をのぞかせているブレーキレバー。

こんにちは、初めまして。かみです。あなたもご苦労様ですね。
 
つーか、きっと若いころ取った杵柄だろう、すげぇ鬼ハンになってる。

やだなーヤンキーは。







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うん、ヤンキーとか言ってごめん。ありがとう。

つーかコケたのにボトル割らなかったのがとにかく偉いよ、mioちゃん。

 
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まともに走れるようになった途端、台風の中を駆り出され、挙句の果てにハデにすっ転がって、濡れたアスファルト上を10メーターほど滑走させられた可哀想なセローと、可哀想なカッパ。

本人は喜んでたから可哀想じゃない。むしろちょっと羨ましい。

 


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mioちゃんのお土産。

「いやー、俺ビールしか呑まないから、他の酒ってわからないんですよ」

言ってたが、おいしかった。特に、この赤ワインは秀逸。

んで、時間は午後2:00くらいだったが、台風で走りにいけるわけじゃないし、ンじゃま、ひとつ呑(や)りますか。とりあえずビールでカンパイし、そのあとmioちゃんは延々とビール、俺は途中からお土産の焼酎をがぶ飲みし、さらにワインも開ける。

んで、メシ食って酒呑んだら眠くなって、いつの間にか落ちてた。

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これが確か、6:00くれぇかな? 早すぎだ。mioちゃんいわく

「まるっきり子供だ」

うん、ヒトコトもない。

でもま、一、二時間で復活し、そのあともガンガン呑む。

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どんだけビール好きなんだmioちゃん。

ホントに、ビールオンリー。浮気はしないで、延々とビールを飲み続ける姿は、むしろ修行僧に近い、神々(こうごう)しい何かがあった。うん、ごめん、神々しくはなかった。でも、ずらり並んだ空き缶は、壮観だよね。バカっぽくて。

 
つーか、ひとりでワンケース飲むやつは久々だ。

嬉しいねぇ。


酔っ払った俺の悪い癖で、ダチに電話し始める。Zにメールを送り、銀星にメールを送り、poitaさんにメールを送り、そのうちめんどくさくなってきて、poitaさんに電話して『早く来い』とか言い出す始末。mioちゃんが、moto君やろろちゃんと話したがってたので、これも電話。

それから、うちの毎年の行事である、正月大宴会の動画とか見せて、mioちゃんを誘惑にかかる。

BGM代わりに、バイカボーイズ、トルク、ハーレーダビッドソン&マルボロマンにイージーライダー。

バイクがらみの映画を垂れ流しながら、バカ話で大笑い。



やがて11:30ころ、Zがやってきて話し込む。

イロイロ話してたんだが、それほど時間はたってないだろうと思って時計を見たら、あっという間に二時間ほどたってた。Zが帰るというところで『んじゃぁ、俺らも寝よう』となる。延々12時間、俺は途中でつぶれてるけど、mioちゃんはずーっと飲んでた。

スジガネ入りのビール呑みだね。そのうち皮下脂肪対決しよう。

 

翌朝、mioちゃんは用事があるから、一緒に走りに行けない。

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なので、とりあえず整骨院まで一緒に行く。

109R用のパーツ(加工してRocketIIIに使うんだそうだ)と、『そう言えば余ってるじゃん』と思い出した、RocketIII用のブレーキパッド前後一式をあげる。ついでに、セローのひん曲がったレバーも、ランツァのひん曲がった(セローよりマシ)なレバーと交換だ。

 

ハヤブサが先導で16号から整骨院を目指す。

んで、到着したらレバーを交換し、パーツやブレーキパッドを渡したら、mioちゃんがライコランドに行きたいと言うので、ライコへ。ライコにつくも、俺の欲しいパーツはあんまりなかった。むしろ全然なかった。こりゃ、オークションとか通販の方が使えるなぁ。

mioちゃんは通勤用のグローブを買い、16号へ出たら、ここでさよなら。

すげぇ楽しかったよ。また呑もうぜ!

 


mioちゃんは柏インターへ。俺はレッドバロンへ。

レッドバロンへ行っても、まだビートルバッグの塗装は終わってないようだし、昨日台風だったせいかやたら混んでたので、店長と工場長に挨拶だけして家に帰る。何も持ってこなかったので、いったん家に帰って地図や装備を持ってから、走りに行こうと思ったのだ。

もんすげ、いい天気だし。

んで、家に帰って装備を用意する前に、軽くベッドに転がったら、そのまま落ちてた。

不覚。



お天気の日曜日を逃した感はあるけど、でも、mioちゃんと飲んだくれた宴会は、最高に楽しかったから問題なし。俺は呑んだくれなのに、俺のダチには呑み助が少ない。酒好きはmoto君と銀星、ろろちゃん、あと一緒に呑んだことないけどNEKOさん、くれぇのものか。

だから、一緒になって呑んだくれてくれるmioちゃんは、貴重な存在だ。

呑んだくれの非難を一緒に分け合ってもらえるからね。

 

てなわけで、走りにはいけなかったけど、楽しい週末だった。

さて、次の宴会は、いつにしようか。

 
# by noreturnrydeen | 2007-10-27 17:00 | エンカイ
~俺たちの還る場所~

 

俺がハヤブサを購入したと聞いて、イチバン喜んだ男がいる。

長年の腐れ縁、キチガイ単車乗りのマルだ。



ガンマに乗ってる頃、よく一緒に走ってヤりあった。

だが、俺がV-MAXにハマってからこっち、やつの単車とは、なかなかガチでやれなかった。



そりゃそうだ。



向こうはニンジャからVFR800、GSX-R1100ときて、CBR1100XXブラックバードってな正常進化(?)

こっちはV-MAXからVTX1800C、RocketIIIときて、M109Rなんて変態路線を歩んできたのだから。




ヤツとしては

「久しぶりに、イコールコンディションに近い状態でヤりあえる」

ってのが嬉しかったんだろう。



例え俺が、クルーザだってことを言い訳にしないとしても。

機種としての差が、厳然たる事実としてあったわけだから、内心、不満だったに違いない。

サイトにハヤブサを買ったと書いたその夜には、さっそく電話がかかってきて、



「やるぞ」



と嬉しそうに言いやがった。まったく、病人の相手も楽じゃない。

 




前日の火曜日の夜、moto君から掲示板に『Kくんを連れてってくれ』とリクエストが入る。

ケモライドで一緒に走った彼は、素直で穏やかな、かわいい後輩だ。

しかも、moto君に鍛えられ中と言う、筋金入りの変態(候補)のプロのメカニックだ。

普通だったら、オフ車に乗って、そこからロードに行くにしても、だんだんといろんな段階を踏む。



だが、彼の場合。

変態師匠に、『いきなりD-トラッカーでケモノ道』とか。

悪魔のZに、『いきなりR1で関越→磐越→常磐』とか。

尋常じゃない走らされ方をしてきている。



そう、それが普通だと勘違いしてしまっている、可哀想な子なのだ。

つまり、ココで、まっとうなツーリングライダーとしての走り方を伝えようと思うのは、一般優良ライダーである俺としては、当然の成り行きだ。てなわけで、二つ返事でOKすると、K君に俺の携帯番号とアドレスを教えるよう、moto君へ告げる。

 




そして、次の日、水曜日。

仕事をしていると、あと少しで終わりと言うときになって、ZがバランバランとTZRの音をさせてやってきた。

んで、来るなり整骨院の裏で、TZRをばらし始める。いわく、『イロイロと不調』らしい。

んで、ZにK君が来ることを伝えると、



「それじゃ、K君(メカニック)にTZRの修理を協力してもらおう」



この男は、俺が一緒に走りに行くんだと言ったセリフを、聞いてなかったのだろうか?

K君から電話があったので、Zに携帯を渡して段取りを任し。

当初の集合場所だったライコランドから、直接、整骨院に越させる段取りとなった。

それから、マルゾーに電話すると、『なんでもいいから、とにかく早く来い』と無理難題を吹っかける。



するとZが



「K君は先生と同じペースで走れないだろうから、俺が関越まで連れて行きますよ」



と、申し出てくれた。

ありがたくその申し出に乗っかった俺は、午後1:00に仕事がハネると、その足で出発する。

いつもの道を抜けて6号線に出ると、三郷南から外環に乗って、一気にフルアクセル。

言い過ぎた、そこそこアクセルの200巡航で走る。



外環は混んでたので、すり抜けながら走り、関越に乗ったところで、ちょっとだけ開ける。

するすると穏やかに加速し、220くらいのところから一気にフルアクセルにして数秒。

260ちょいの高速ゾーンを数秒楽しんで、そのあとまた200前後で巡航。



何度も繰り返していると、左横の燃料計が、目に見えて減ってくる。

「燃料の残量がわかるのはありがたいが、こう減りが早いとそれも良し悪しだなぁ」

とワガママな事をつぶやきつつ、高坂SAで休憩と給油。



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一服いれながらマルにメールを入れると、折り返し電話が鳴る。



「あんだおめ、今ドコだ?」

「高坂」

「お、速ぇじゃん。俺は桐生あたりだ」

「つーかよ、おめーひでぇ世界にいたんだな。なんだこれ。めちゃめちゃ高速出しやすいぞ」

「俺様が今まで、いかに反則な乗り物に乗ってたか気づいたか。がははは」

「まったく、ひでぇ話だ。これじゃRIIIでも109でも置いていかれるはずだよ」

「たりめーだ。まいいや、早くこいよ」

「おう、んじゃ、あとでな」


 

 

給油したら、今度は赤城まで一気に走る。

そういえば、poitaさんとはじめて走ったのも、ココだったなぁと懐かしく思い出し、



「いやいや、まてまて。アレは、まだ去年の話だよ。懐かしく思い出すのは早すぎ」



とセルフツッコみ。

んで、すっ飛ばしてたんだけど、軽く違和感を感じる。

違和感つーか、不満。



「おい、関越ってのは、もっとギャップがあるんだぞ!」



誰に言うともなく憤(いきどお)ってみる。

今までに比べて極端に高速走行へ振ってある足回りのせいで。

200オーバーでギャップ(だったはずのもの)を踏んでも、びくともしないのだ。



「こんなに楽じゃ、ヘタクソになっちゃうんじゃねーか?」



と、それ以前に上手くもないのに、余計な心配をしつつ、気づけば赤城インター。

さくっと降りて空っ風街道を東行し、県道4号から北上して赤城へ入る。

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赤城神社の駐車場に着くと、陽が斜めに傾き始めた、午後3:00。



携帯を取り出すと、Zからメールが入っている。

ヤツらしからぬ、しかもタイムリーなトラブルがあったみたいだが、コレは本人のところで。

んで、Zが無事にK君を送り出したと言うので、K君の携帯に、ココまでの道順を書いて送る。

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赤城神社の景色を眺めながら、北面を走ってるだろうマルゾーを待っていると、程なくして電話が鳴った。

ブツブツと切れて話しづらいので、赤城神社に居る旨だけを伝える。



やがて、低い排気音を響かせて、ブラックバードがやってきた。

つーか、シンプソンの革上下バッチリ着込んでやる気満々じゃねーか、マル。

神社の駐車場で、マルにハヤブサのローダウンっぷりを見せて笑いをとった後。

17mmのオープンエンドレンチを取り出して、車高上げの作業に取り掛かる。



「なんだよ、結構メンドウじゃねーか」


と要らんツッコミをするマルを尻目に、数分で車高が上がった。

さ~てマルちゃん、走ろうか。

 



 

北面を、昔マルがRZでチャンバー飛ばしたあたりの休憩場所まで、軽く流して走る。

駐車場で停まったところでマルがこっちを振り向き、

「急に車高上げて、違和感はないか?」

と聞くので大丈夫だと伝えると、そこから今度は、マルいわく「50%くれぇ」のペースで走り始めた。





最初のコーナーに入って、ブレーキをリリース。

車体なりの一次旋回から、リアにトラクションをかけて二次旋回に移ると。



オーマイハヤブサ! なんてステキなんだおまえは。



ぐいぐいと力強く、かと言って神経質でもなく。

クイックというよりはコントローラブルな感じで、気持ちよくコーナリングしてゆく。



「やっべ、楽しい」



ココに来るまではローダウンのまま曲がってたんだが、さすがに車高を戻すと、旋回性が違う。

リアタイアを食いつかせ、トルクで押し出しながら曲がっていく感じは、なかなか筆舌にしがたい。

意識してシートの後ろに乗るようにすると、その感じはさらに顕著になる。



「スズキってフロント荷重のイメージがあったけど、これはずいぶん違うな」



そう思いながら、マルの背中を見て走る。

久しぶりだ。

 
 




やがて赤城北面の最長ストレートに出た。

ここで一気にアクセルを開ける。

ハヤブサは巨体をモリモリと押し出し、タコメータはまったくダルさを見せない。



容赦なく加速して、ストレートエンドで200に入ったところから、ガッツリとブレーキング。

これがまた、怖くない

クルーザに比べると100kgも軽いからだろうか。



普通に流して走ってると、握ったとき奥で効く感じのノーマルブレーキは。

この速度からだと安心感のあるタッチに変わる。なんでだろ?

んで、ストレートエンドからコーナーへ慎重に飛び込む。



ここは最大速度からのブレーキングになる。

なので、進入スピードを読み違えると、即、事故につながりやすい。

充分に安全マージンを取って、少し速度を殺しすぎたかな? くらいの感じで入る。

少なくとも俺とマルは、そんな感じ。地元は知らないけど。






マルに引っ張ってもらったおかげで。

下の休憩場所につくころには、だいぶんと乗れるようになってきた。

いつもの話だが、ありがたいことではある。



普段はそんなコト言わないんだけど、ハヤブサに少し乗れ出したのが嬉しくて、マルゾーに礼を言った。

聞いてなかったけど。

 
 



んで、マシンを取り替えて、今度は登りを、相手の単車で走ってみる。

うん、しばらく走ったあと、マルが乗れてきたら、コーナー三つで消された。

ところがこっちは、ハヤブサの後だとやけに乗りづらい。アレだけすげぇと思っていたブラックバードが、吹け上がりもダルいし、コーナリングではコンビブレーキが邪魔をして、コントロールしづらいのだ。や、コンビブレーキ、ホント要らねぇ。

マルやpoitaさんみたいに、一発でコーナリングスピードを決められれば良いんだろうけど。

俺はコーナリング中にリアブレーキを多用するタイプ(これでRIIIのリアブレーキをぶっ壊した)。

なので、とにかく乗りづらい。ま、ヘタクソのイイワケって面もあるけどね。

でも、速度や姿勢を調整しようとリアをなめると、フロントがボトムして車体が起き上がり、とっ散らかってしまう。ブラバの特殊な乗り方に戸惑いつつ、必死にマルを追う。それでも、今までほど離されないのは、やっぱり単純に嬉しい。

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休憩場所に着くと、マルもちょうど単車を停めたところだった。

「どーよ?」

ニヤニヤしながら聞いてみると、マル、もんすご凹んだ顔で。



「あんだこれ、すんげぇ曲がるじゃん」

「あーよ。ブラバは怖いな。コンビブレーキ、キャンセルしねーの?」

「する。つーかかみ君、正直に言うとね、ハヤブサ、欲しいな俺」



ウデでは凹ませられないが、ハヤブサがへこましてくれたので、よしとしようか。

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凹みマル。

 

んで、楽しく(主に俺が)話してると、K君が新型のYZF-R1(180ps)でやってきた。
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「お、思ったより早かったな」

K君をマルに紹介すると、ヤロウ、挨拶もそこそこに

「K君、初対面で悪いんだけど、R1、またがせてもらって良い?」



イキナリのマルゾーに嫌な顔ひとつせず、うなずくK君。どっちが大人だか、わかりゃしない。

ま、結局、俺もまたいだどころか、ふたりとも赤城北面を往復、乗らせてもらったんだけどね。

ホント、K君、ありがとね。



それから三人で、とりあえず往復しようと走り出す。

言っても、お互い単車乗り。

初対面の会話は、クチじゃなくてこっちでやるのが、ゼッタイに正しい



マルが今度は7~80%で走り、俺も後ろからK君が来てるので、ちょっと気合を入れて走った。

後ろに乗って、トラクションをかけて曲げる。

きちんと作業をしてやれば、きちんと曲がってくれる。

楽しい。

 



下まで降りたら、タバコ一本つけて休憩し。

「マルゾー。どうよ、離されなくなったろ?」

とご機嫌な俺。するとヤロウ、にやりと笑って言った。

「あそ。んじゃ、本気で走っていい?」



俺は一瞬、言葉に詰まる。

ヤツの本気って言葉を、久しぶりに聞いたからだ。

だが、それを聞いたら、なんだか腹の中から、もぞりと起き上がってくるものがある。




俺は、腹の中でわめき始めた、そいつの言うとおりに答えた。

「おうよ、本気で走れ」

K君には悪いが、もう、彼を気遣う余裕はない。




マルが走り出し、俺はその後を追って走りだす。

直線を登ぼりながら、俺とK君の車体が道に対してまっすぐ向いたのをミラーで確認したマルは。

アクセルをひねった。



排気音が高まる。

ズボォ!

ブラックバードが加速する。俺もその後ろでアクセルを開ける。

シュゴー!

ノーマルの静かな排気音とともに、ハヤブサは瞬時にブラックバードの後を追った。



乗り比べて、加速というか吹け上がりの早さや、下からのトルクではこっちに分があるとわかってはいた。

が、それでも加速するマルの背中にぴたりとついていけるのは嬉しい。

ウデじゃぁないのは、充分わかってるけどね。




と。

最初のコーナーで、マルの背中がゆらっと揺れる。

きた。

本気のマルだ。



俺も気合を入れてコーナリング。

コーナー途中から、アクセルを開け始め、リアにトラクションをかけてぐいぐいと曲がりながら加速し始める。

ハヤブサ、やっぱり気持ちいいなぁと思いながら出口を見ると。



マルはもう、次のコーナーに差し掛かっている。



くっそ、やっぱり速ぇ。

短い直線を加速し、そのまま次のコーナーへ。

立ち上がって出口を見ると。



消された。



わかってたことだが、本気のマルはやっぱり桁が違う。

 


それでも今までのようにモチベーションが下がらないのは、

「こいつ(ハヤブサ)ならそんなに離されないだろう」という期待と、後ろから追ってくるK君の存在だ。

路面のギャップを拾うたびに、ちらちらとミラーに映るR1のヘッドライトが背中を押すのだ。



闇雲に突っ込まずに、もっと頭を使え。

早くアクセルを開けるために、我慢するところは我慢するんだ。

直線は大胆に、コーナーは慎重に。



慎重とビビリは違げぇんだぞ?

おい、だからって突っ込みすぎるなって。

慌てるな。



言い聞かせながら、それでも「K君をミラーから消してやろう」と言う、入れ込みがあったのだろう。

少し開けるタイミングが早すぎたのと、上体が突っ込みすぎてた。

トラクション不足だろう、何度かリアタイアがずずっとすべる。



だが、滑った感じがつかみやすいので、そんなに怖くない。

むしろ、自分を叱咤するいい材料だ。



パワースライドなんてかっこいいもんじゃねーぞ。

今のは単にトラクション不足だ。

もっとしっかりリアに荷重しろ。このヘタクソが!



すると、一度だけ、しかも限りなく偶然だが。



立ち上がりでケツを流しながらフロントがリフトする。



「おぉ! 今の俺、カッコよくね?」

なんて余計なことを考えてたら、次のコーナーでまた早めに開けすぎて滑った。

コレはダメな方の滑り方。

結局、綺麗にトラクションをかけて、軽くリフトしながらコーナーを抜けられたのは、この一回だけ。



ヘタクソだなぁ、俺。

 
 

長い直線では、何とかマルの姿が見える。

が、コーナリングに入るとふたつかみっつ先のコーナーを走るやつの姿は見えなくなる。

それでも何とか、バックミラーからK君の姿を消して、そのまま上の休憩所に。



楽ぁのしいっ! 気ン持ちいいぃ!



メットの中でわめきながら休憩所に入り、フルアタックで疲れたので、少し休憩。



その間に、体力のあり余ってるK君に、

『俺たち(俺とK君)が、どんなマシンで引き離され、消されたのか』

を体感してもらうことにした。

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K君、ブラックバードにまたがって、

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赤城北面の下りへ消えてゆく。

俺とマルは、そこで彼を待ちながら、走り方の話なんかをした。



『いまよりもっとリアに荷重をかけて、もっと身体をインに入れろ』

と言うマルのアドバイスにうなずきながら、俺はハヤブサの楽しさに、興奮で身体がほてり気味だ。

そうしてバカ話や単車話をしながら待っていると、やがてK君が帰ってきた。



「怖いです。なんでこのバイクで、あんなに速く走れるんですか?」



ダメだK君、そんなこと言っちゃ。クソマルが図に乗っちまうから。

 

K君がマルゾーの変態っぷりを確認したところで、今度はK君をハヤブサに乗せてみる。

ついでに、K君に快諾をもらって、マルゾーがR1に乗る。

俺は、しょんべんタイム。だって、もうブラックバードに乗りたくないんだもん(可愛くないです)。

29th Crazy marmalade でっかいもん倶楽部 in 赤城_e0086244_17151615.jpg

官能的な排気音を響かせて、マルとK君がくだりへ消えていく。

俺はその間、ブラバで定常円書いてみたり。

紅葉の始まった赤城山を見ながら、ケモノ道を探したり。

色々しながら暇をつぶした。

いや、ランツァじゃ来ないって、こんな遠いところ。わかんねーけど。

29th Crazy marmalade でっかいもん倶楽部 in 赤城_e0086244_17153556.jpg

ケモ道は山なら必ずあるはず。ほんと、ランツァとmoto君のおかげで、見方が変わったなぁ。

 

やがて、ふたりが帰ってくるが、マルが首をかしげている。俺はさっそく感想を聞いてみた。



「あんだ? やっぱすげぇか?」

「ん~わかんね。いや、速いし停まるし曲がるけど、なんかぴんとこない」



バカの解説では要領を得ない。



「いいから借りて乗ってみろ」



つわけで、俺も乗ってみたのだが、なるほど、ぴんとこない。

速いには速い。

直線もコーナーも速いことは間違いない。

だけど、なんていうかコーナリング中の高揚感がないのだ。



ためしに前に乗ったり後ろに乗ったりしてみると、前乗りの方がいくらか面白いか。

俺の個人的感想としては、このマシンなら2stエンジンが乗ってて欲しい。

特性とかじゃなくて、1000ccはでかすぎる(重すぎる)気がするのだ。



実際は間違いなく軽いし、マスも集中してるんだろうけど。

身体の下に抱えてるそのカタマリ感みたいなもんが、正直、邪魔くさい。

いや、借り物で一往復しただけだし、ヘタクソな俺がR1をきちんと使えてないことは充分わかってる。



だが、それでも、R1=ストリートの王様的なイメージがあったので、全体的な『硬さ』が気になった。

脚の初期入力は確かに柔らかいんだけど、それでも全体的にサーキット臭がする。

俺とマルはハヤブサのほうが好みみたいだ。

 
 



すでに陽が暮れてきた。

息も白くなってきた。

さすがに山は寒い。



その上、K君のR1は俺が借りて往復する間に、貧乏ランプがついてしまっている。

さらに、マルゾーは鳥目なので、暗くなると、とたんに走れなくなる。

つーか、俺も暗い道は嫌いだ。



んじゃまあ、お開きと行こうか。



赤城山を下るうちに、陽はとっぷりと暮れてしまった。

暗い峠道を、車の後について、おとなしく下る。

それから県道4号を南下し、空っ風を超えて、しばらく行った先にあるスタンドで、みんなで給油した。



ホント、ガソリン食うね、こいつらは。

んで、俺はココでやることがある。

もちろん、車高を下げるのだ。シャコタンはかみのアイデンティティ。



待たせるのも悪いので、ココで解散しようと言いながら、K君に冗談めかして。


「なんだよ。明日仕事じゃねーなら、K君、俺ン家に拉致するんだけどなぁ」


言うと、彼はこともなげに


「かみさんさえよろしければ」


よろしいに決まってるじゃねーか。

そうと決まれば、「せっかくだから車高下げ作業を見てろ」という話になり。

「それじゃあ俺も」とマルも付き合ってくれる。



んでマルのおごりの缶コーヒーを飲みながら作業をしていると、

「おぉ、気持ち悪りぃ。見る見る下がってくじゃん」

とガキみたいな歓声を上げてるバカマル。


 
 

やがて作業が終わり、本日のcrazy marmaladeでっかいもん倶楽部は、これでおしまい。

県道4号を南下し、国道と交わったところで、マルとホーンを慣らしてお別れする。

そしてK君とふたり、インター目指して走る。



途中で『俺が先頭を走るときのお約束』、

インター入り口を見逃してUターン

なんてイベントも、華麗にこなしながら、関越に乗った。



後は、ぶっ飛ばして帰るだけ、なんだが。

予(あらかじ)め「K君は160くらいで走る」的なことを聞いてたのを、ギリギリ思い出した。

なので、K君が離れないくらいの感じで、ミラーを確認しながらすり抜けつつ、家路を急ぎ。



何とか無事にたどり着く。



たどり着いたらいつも雨降り、もとい、『いつも宴会』のかみ家。

K君はあんまり飲めないので、ビールのフルーツジュース割りを。

俺はもちろん、ビールをスタートに色々とチャンポンで飲みつつ。



バカな話をしながら、楽しく、しこたま酔っ払った。




 

時間的には、遠かったのと陽が短かったので、大して走りこんだわけじゃない。

けど、マルやK君と走った時間は、久しぶりに気持ちよく。

マシン的なストレスもまったく無しに(これ、非常に重要)全開で走れて、最っ高に楽しかった。



その後の酒もバッチリ効き、めちゃめちゃ幸せに酔っ払えたことは言うまでもない。

 

ケモノも良いし、サーキットも良い。

 

でも、これもまた、本当に楽しい時間だよね。
 
 

 
 
# by noreturnrydeen | 2007-10-25 16:54 | でっかいもん倶楽部

ビーフライン下見(02)

前編はこちら

ビーフライン下見(02)_e0086244_1550288.jpg

景色自体は悪くなかった。

 
ビーフライン下見(02)_e0086244_1550652.jpg

でも、色づくのは、もう少し先みたいだね。

 

県道33号を南下していると、龍神大吊橋の看板を発見。

前にビーフラインがどこまで繋がっているかを確認するために走ったとき、県道29号とぶつかる松本の交差点にここの看板が出てて、『次はここへ来てみよう』と思った場所だ。高さ100m、長さ375mの、歩行用では長さ日本一って言う吊橋らしい。

日本一だっつーので、期待しながら上がっていくと。
ビーフライン下見(02)_e0086244_1552255.jpg

大渋滞。

こんなの待って、しかも400m近いつり橋を歩いて往復するって段階で、プラン的に間違い。
ビーフライン下見(02)_e0086244_15524731.jpg

なので、さっさと写真だけ撮って、華麗にUターン。ウソついた。ヘコヘコUターン。

 

33号をだーっと下って、29号とぶつかったトコロを右折すれば。
ビーフライン下見(02)_e0086244_1553392.jpg

ビーフラインの入り口だ。

相変わらずダイナミックに上下してるし、景観もいい。おまけにイチバンすばらしいことだが、ここはとにかく空いてる。たまに走ってる車も一台とかだから、ほとんど減速しないで抜くことが出来る。ハヤブサだと、109Rの時よりコーナーに苦労しないから、さらに気持ちよく走れる。

高速だと痛くなる腰や背中も、ワインディングなら問題なし。

つーか忘れちゃう。

ひらひらと気持ちよくすっ飛ばし、あっと言う間に駆け抜けて、途中、県道112号と名前を変えたあたり、県道246とぶつかる交差点で、サルビヤを見つけて停まり、一服する。
ビーフライン下見(02)_e0086244_15533424.jpg

ま、この花がサルビヤだってのは、帰ってから知ったんだけど。

 
ビーフライン下見(02)_e0086244_15535064.jpg

赤い花だから、109Rの方が絵になったかな?

一服したら走り出し、112号が、もう一度ビーフラインと分かれるところの少し手前に、広い道の入り口を発見して、停まってみる。下の写真の左にある看板によれば『うぐいすライン』だそうで、これはこれで楽しそうな道だ。
ビーフライン下見(02)_e0086244_1554123.jpg

どこへ行く道だろうと地図を見てみると、ゴルフコースへ行く道のようだ。

短いし、地図で見る限りグネグネしてなかったので、今回はウグイスへ行くのを保留して、ビーフラインをたどる。最後の二股を寺崎の方に曲がろうと思っていたのに、すっかり忘れてて、普通に県道1号線に出てしまった。んで、こっから筑波経由で帰ろうと思ってたんだけど。

やっぱ、腰と背中が痛てぇ。

 

くじけた根性なしは、国道355号から友部インターへ。

北関東道をすっ飛ばし、友部ジャンクションから常磐道へ出たら、後は柏まで一気だ。200~240くらいをキープしつつ、まだそれほど多くないクルマを、左右に縫って走る。桜土浦あたりで背中と腰の痛みが耐え難くなり、ペースは180前後に落ちる。

それでも時々遊んでくれる四輪がいると、うれしくなって突っかける。

つっても今までと違って、バトルになるわけじゃない。余裕を持って後ろから眺めつつ、ぴったりと張り付いて走り、飽きたら全開ですぃーっと抜く。正直、今までだったらテンションあげて『うひょー!』とか叫びながら走ってただろう速度域でやりあっても、冗談みたいに怖くない

そこで俺は気づく。

なるほど、だから速いヤツラは仲間を募って走ったり、首都高本気組みたいに集まって走るんだな、と、なんだか納得してしまった。普通の時間に普通の高速で、GT-RだのRX-7がうようよ走ってるわけないし、ヤり合う相手を見つけるにも、難儀するんだろうね。

 

と、エンプティランプがついた。

ここで追いかけられたら、のろいパンダでも振り切れないわけだ。

仕方ないのでちんたら走り、守谷SAで休憩&給油。給油場所に、旧車会みたいな連中がいた。ドハデなペイントでわりあい綺麗なのは、御用達のショップか何かの仕事だろうか。女の子の半ヘルの後ろに『悪女』って書いてあったのが笑えた。

 

柏インターで高速を降り、16号を走ってレッドバロンへ。

レッドバロンの駐車場で、ビートルバッグをはずして預ける。もちろん、純正色に塗ってもらうためだ。ファストバッグは塗らない。走ってて何度も『じゃまだなぁ』と思ったので、 これは隼には積まないことにした。ビートルが帰ってきたら、マルゾーにでもやることにする。
ビーフライン下見(02)_e0086244_15563030.jpg

ビートルがなくなると、すっきりとさびしいカンジ。

 

んで家に帰って、着替えて、タバコを吸いながら携帯を見たら、Nがマグナで走ってて、ライコにいるってなメール。なので、またもハヤブサをまたぐと、ライコまですっ飛ばす。Nがウインターグローブを買ってるのを指を咥えて見ながら、俺は何も買わずに出てきた。

昨日今日と走ってみて、もちっとハイトのあるスクリーンが欲しいなと思ってた。だけど、ライコにはバブルタイプしかなく、リップのはねたツーリングタイプがなかった。それならペイント代が安かったら、差額でレッドバロンに買ってもらおうとスケベ根性を出したのである。

ライコの駐車場でNと別れ、本日のソロツーリングは、これにて幕。

 

帰ってきたときは、身体がきついなぁという気持ちが強かった。

だが、いったん休んでから、またライコまで行ったトキは、すでにキツくなかった。つまりこれは、ポジションがどうのとか、体力がどうのとか言う問題ではなくて、もっと基本的なミスだったのである。

朝から休憩ほとんどしないで、6時間すっ飛ばし続けたら、そりゃ疲れるって話だよ。

RIIIとかM109Rの時には大丈夫だったつーのは、単純に速度が遅かったからなんだろう。100~120巡航が気持ちよくハマる単車だったからね。 そして、ハヤブサにはハヤブサの方法がある。すっ飛ばした分、もっとしっかり休憩してやれば、それなりに走れるはずだ。

とりあえずもうしばらくは。

ライディングだけじゃなく、こういったことも含めた意識改革をするための期間が必要みたいだ。 ハヤブサに必要な作業を身体が覚え、クルーザ乗りで染み付いた『ハヤブサなら要らない作業』ってのがなくなれば、もう少し遠くまで走れるようになるだろう。

早く扱えるようになって、目いっぱい走り倒したいね。

 
# by noreturnrydeen | 2007-10-21 15:48 | ソロツーリング

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