<   2013年 10月 ( 6 )   > この月の画像一覧

 


スタッドボルトの顛末



雨が落ち着いた午後、さっそく、ドリルアウト作業へ。

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んで、ドリルで掘ってたら、その力でネジが奥へともぐりこんでゆく。

つまり、ボルトが固着してないということだ。

ならばワザワザ危険を冒してドリルアウトすることもない。



「よし、これならエキストラクタでいけるじゃねーか。よかったー!」



ところがどっこい、エキパイ周りは狭くて深い

残念ながら、俺の持ってるエキストラクタでjは短すぎ。

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挿すのが精一杯で、まわすことが出来ない。

「むう……せっかくエキパイを外さない方向でやってるんだから……」

つわけで、長いエキストラクタを買った



数日後、無事に着荷したエキストラクタセット。

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早速、ねじ込んでみる。

即座にヘタる。

エキストラクタ、ゴミバコ行き(´・ω・`)



「くそう、またヤスモノ買いしちまったっ! 最強スナップオン買うか」



半ギレでぶつくさ言いながら、ドリルアウト作業に移る。

コレが、今回の悲劇その1を呼んだ。

ホント、怒ったりイラつきながらバイクいじっちゃダメだ。



ヤスモノ買った自分にプリプリしながら、ドリルを当ててたら。



ぱきん。

「あ……」




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ドリルが折れ、折れた刃がそのままスタッドボルトの中へ残りんぐ

穴を開けなきゃいけない場所なのに、焼入れした金属を刺して補強してしまったのだ。

あまりの絶望感に、この日の作業はここで終わり。



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自宅へ戻って、タカシと呑んだくれた。

呑みながらマン島のDVD見たり、音楽の話をして楽しくすごし、すっかり気分が良くなる

マン島は相変わらずシビれたし、「凛として時雨」のタカシセレクト曲が思いのほか良かった。



タカシ、ありがとなヽ(`▽´)ノ






日曜をはさんで冷静になってから、必要なものをネットで注文。

んで、それを待つ間に、やれることだけやっておく。

まずは折れてない方のスタッドボルトを抜く……のだが、これもちと苦戦した。

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ボロボロのボルト頭が、苦戦のほどを物語る。

ちなみにサイズは、径が5/16インチ。ピッチはナット側が24山で、ヘッド側が18山。

コイツを採寸して、エリック牧場の中から、使えるボルトを探す。

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差込長が1.25インチだから、これにボルトの頭分を足して、2インチくれぇのボルトを探してみると。

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めっかった。

5/16‐18‐2インチの六角穴ボルト(´▽`)

六角穴ボルトは、場所を取らなくてトルクが掛けられるから最適だろう。

きもーち長い分は、ゆるみ止めにスプリングワッシャをかませる予定。





それから、モノは試しのダメモトで、鉄鋼ドリルとステンレスドリルを用意。

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ボルト長以上は掘らないよう、目印のテープを巻いて。

折れたドリルを揉んでみる。

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鉄鋼&ステンドリル、あえなく撃沈(´・ω・`)

焼入れしてあるドリル刃は、さすがに骨がある

これっぱかしも要らない骨だけど。



このまま引くのもちと悔しいので、もう少し頑張ってみる。

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ダイヤモンドヤスリで刃を立てながら、なんどかチャレンジ。

すると、ほんの数mm掘り進むことが出来た。

ならばもう一度、今度はガッツのあるエキストラクタを使ってみよう。



逆ネジ式じゃなく、打ち込んで回すタイプのエキストラクタを購入し。

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打ち込んでみたのだが、やはり穴が浅いようで、空回りしてしまった。



と、ドリルの刃立てしてるとき、思いついちゃったマイトガイ。

焼入れしたドリル刃ごと削りとるツワモノを手に入れる。

着荷が遅くて待ち時間が長かったそれが、ようやくやってきた。






その名は、ダイヤモンドドリル。

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見たまんま、先がダイヤモンドヤスリになってて、軸径(この場合5mm)の穴を削り掘ってゆく。

本来はコンクリートなんかに穴を空けるドリルだ。

普通のコンクリートドリルだと金属は掘れないばかりか、折れたらさらに悲惨な結果となる。



だが、これなら少しづつ削ってくわけだから折れることもないだろうし、いけるんじゃねぇか?



つわけで、さっそく削ってみる。

湿式なので、スプレーで水を掛けながら、じわじわと折れたドリルを揉んでゆくと。

ほんの少しづつだが、確かに削れてゆくじゃないか。



「おぉ、これならいけるな。良かったー! 暗雲が晴れて先が見えてきたな」



が。



一時間掛けて、6mmほど削ったところで。

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ヤスリの先が坊主になる。

残す深さは約2/3、12mmほど。

つまり、同じ刃が最低でもあと2本、場合によっては三本要ることになる。



「……これ、一本2600円するんだぞ?」



ふたたび立ち込める暗雲。



ここに至って俺はようやく、完全に腹をくくった。

ダイヤドリルより早い段階で見つけつつも、その値段の高さに買わなかったアレ。

タップさえも削りだすという、まさにこの作業のための専用工具。






ドリルバービットを買うのだ。



まさに今の俺のための刃なんだが、如何(いかん)せん値段にイモ引いていた。

だが、ダイヤ刃を三本買って全部ツブしちゃうよりは、これの方がいい。

切れる刃が手元に残るからね。



そう。同じような作業を、「もう二度とやらない」と言えるほど、俺は自分を信じてないのだ。






週末の山賊宴会にユリシーズで行くことをあきらめ、コイツを発注する。

そして秩父山賊が中止になり、自宅で宴会しながら土日を過ごし。

月曜の午前中、ドリルバービットが着荷

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見た目はただのドリルで、特に強烈な佇(たたず)まいなどは見受けられない。

だが、コイツなら俺を笑顔にしてくれるはずだ。

早速、セットしてドリルアウトしてゆくと。



削れる。



思ったより切削速度は遅いが、しっかり削れる。

時たまドリルの先を見てやると、刃もしっかり立ってる。

これならダイヤドリルより時間かからないだろう。






順調に削り続け、およそ一時間後

埋まったドリル刃が完全に削り取られた

長かった時に思いを馳せながら、6mmのドリルで穴をさらう。



さあ、これで最後だ。

あとはタップを立ててボルトをとめるだけ。

慎重に、慎重に、切削オイルを拭いてタップを立ててゆく。



「これでタップが折れたら、最悪どころの騒ぎじゃねぇからな」



あわてず、急がず、ゆっくり雌ネジを切ってゆき。

あと数ミリのところまで来た。

それまでと同じく、タップを抜き、削りくずを飛ばし、オイルを塗って。



「最後、あと数ミリ右へ切ったら、一度ボルトを入れて確認し……」





ぱきん。



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タップが折れた。



かれこれ21日間、検索、購入、作業に費やしたすべてが。

この小さな音ひとつで、水泡に帰したのである。

声も出せず、ただ、天を見上げる痛恨のマイトガイ。



切なさが止まらない、今回の悲劇その2であった。



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数ミリほど中に入った状態で折れ込んだタップが物悲しい。






というわけで、最後の最後

時間にして十分の一秒、長さにして数ミリ、角度にしてほんの一度。

たったそれだけ回したタップによって。



今回の修理作業のすべてが、ここに終わりを迎えた。






もちろん、やってやれなくはないが、現在、俺の心は折れまくり。

十数万円を掛けてシリンダーを交換するか。

それともまた、頑張ってタップを削ってゆくか。






とりあえず、今は何も考えたくない(´・ω・`)







と、上記までを昼休みに書き。

タクに連絡とって、シリンダー代とか工賃を聞いてみたら、思ったよりちょっと高かった。

なのでその前に、タクんとこか自分でかはわからんけど、もう少し頑張ってみることにする。






意気消沈して、帰宅したかみさん。

修理の旨をナオミに告げると。

彼女から信じられない言葉が発せられた。



「それなら、ビューエルもう一台、買っちゃえば?」



天啓を聞いた預言者は、こんな気持ちだったんだろうか?

ユリシーズ、12Ss、12STT、同じフレームを使った単車たちの姿が、アタマを駆け巡る。

しばらくニマニマしながら、次の単車のことを考えた俺は。



やがて、厳かな気持ちで彼女へ答えた。














「要らない。修理して乗る。俺はコイツがいいんだ」



正直、自分でも信じられないのだが。

考えれば考えるほど、手放したくないし、部品取りにもしたくないのである。

いつの間にか俺は、この単車にベタぼれしていたらしい。



それでも、修理代や納期によっては、もう一台ビューエルを買うかもしれない。

ただ、そうなった時のことを考えても、あまり心が躍らない

なので、できるならコイツを修理して、また一緒に走って行きたいと思う。






メンドーだし、バカバカしいかもしれないが、俺はそれでいいと思ってる。



惚れたもん負けだしね(´▽`)





エキパイとスタッドボルト セカンドシーズン/了
 
 
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by noreturnrydeen | 2013-10-21 18:14 | メンテナンス・カスタム | Trackback
 


エキパイクラックの顛末



エキパイのクラック修理だが、今回は溶接しない



理由はふたつ。



ひとつは、溶接するとエキパイがゆがみ、取り付けるのが面倒になるから。

前回、溶接してもらったあと、エキパイの取り付けにえらい四苦八苦した。

ガスケットが使えず、フロントバンク側は液体ガスケットを使ったほどだ。




二つ目も同じく、要するに手間の問題なのだが。

溶接するとなると、エキパイを外す=エンジン半降ろし作業なのがイヤ。

難しくはないがメンドーな作業なので、それなら新しいエキパイを買う。






つわけで、溶接じゃない方法を採るわけだが。

マフラーと違って、エンジンに近いエキパイは、高い熱を持つ。

調べてないけど、5~600度にはなるだろう。

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なので、とりあえず耐熱700度の、「ガンガムバンテージ」を買ってみた。

おなじみ「ガンガム」が染みたバンテージで、水につけて巻くと固まる。



ところが、説明書きに気になる記述を発見するマイトガイ。

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雨や水には弱いらしい。

ま、耐熱アルミテープかなんかで防水してやることにしよう。




つわけで、施工開始。

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クラック周りにペーパーを掛けて、パークリで脱脂したら、準備完了。



クラック部分に付属のアルミ板を当てて、水につけたバンテージを巻く。

このあたりの作業は、包帯巻くのが本職のかみさんにとっては、スーパーイージー。

目ぇつぶってたって巻けるって話だ。

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巻き終わったら、同じく付属の針金で固定して、乾くのを待つ。

スタッドボルトの件でエンジンかけられないので、一週間ほど放置したあと。

水に弱いらしいガンガムバンテージに、耐水(耐候)処理をしてやる。



「要するに、一度に大量の水が、エキパイにかからなきゃいいんだよな?」

耐熱のアルミテープでも買って来るかと思ってたら、牧場にいいものを発見。

ロケットスリーの「リアキャリパー発熱問題」で買った、カッパーテープの残りだ。



「発熱問題の対策に買ったんだから、たしか耐熱温度は高かったはずだ」



つわけで、バンテージの上からカッパーテープを巻き、針金で固定してみた。

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見た目は、ごらんの通り最悪にモアがつくほどよろしくない。

なのに何だろう、この故郷に帰ってきたような安心感

俺の単車は、やっぱこうなっちゃうんだよねぇ(´・ω・`)






ま、とりあえず走れれば問題ないので、エキパイはこれでよし。



次はいよいよ、スタッドボルトの顛末だ。


 
今回時間がかかった原因であり、俺の心をバキバキに折った大事件である。

読む前に、ハンカチを用意しとくことを勧める。

正直、涙ナシでは読めない話だ(´・ω・`)

 
 
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by noreturnrydeen | 2013-10-21 18:13 | メンテナンス・カスタム | Trackback
 

 
話は、9月30日の月曜日までさかのぼる。



仕事を終えて、ユリシーズのエンジンをかけた、かみさん43歳。

ふと気づいて、小首をかしげる。

「エンジンから妙な音がするなぁ」



そう思ったときは、すでに手遅れだった。

異音の出所を探ろうと、エンジンに顔を近づけた瞬間。

ほほに当たる暖かい風……おなじみ排気ガスである。



「なるほどなるほど、そう来たか」



毎度のトラブルに、いつもの苦笑でそうつぶやいたら。

あたりはすでに真っ暗なので、この日はそのまま帰宅。






んで翌日、明るいところで確認すると。

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バビっとエキパイにクラックが入ってる。



ま、クラックごとき、マーマレ的には軽いジャブ。大騒ぎするほどの話でもない。

言っても「一度やらかした場所」だ。

即座に原因の見当がついたので、エキパイの根元を覗き込む。

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ほら、スタッドボルトが見当たらない(八ヶ月ぶり二回目の出場)。

ジャブどころか文句なしの右ストレート、「スタッドボルト折れ」にお久しぶりの再会である。

会いたくなかったけど(´・ω・`)




モンク言ってもバイクは直らないから、気を取り直して現状を把握する。

折れてない方のフランジナットを外し、フランジもどけて、改めてチェック。

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うん、間違いない、前とおんなじ。

スタッドボルトが折れて、シリンダとツライチになってる。

さて、それじゃあこの先、どうしようかつー話なんだが。





(1)折れ飛んだスタッドボルト

これは前回と同じく、ドリルで揉んでから、新しいボルトを入れる。

ただし、スタッドボルトを使わず、普通の5/16インチ18山ボルトで留める方法を採る。

なぜなら、次に何かあったとき、スタッドボルトより作業や入手がイージーだから。



そう、俺はもう、「この先、何も起こらない」なんて夢を見るのはやめたのだ。





(2)エキパイのクラック

これはシンプルな二択で、クラックの補修か、パイプの購入だ。

補修のメリットは、あの面倒な「エンジン半降ろし」をしなくていいし、費用も安くすむコト。

購入のメリットは言うまでもないが、考えた結果、今回は補修してやることにした。






つわけで、それぞれの顛末を書いてゆく。

時系列ではなく、作業ごとの記事に分けてみた。

まずは、エキパイクラックの顛末から。


 
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by noreturnrydeen | 2013-10-21 14:06 | メンテナンス・カスタム | Trackback

川の流れに(3)

 
 
100人キャンプ場を抜け、川沿いの狭い道を進む。

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左側の草が低くなってる部分を走ってゆく。

川は見えたり見えなかったりだが、草が伸びてて見えないことの方が多い。

足元はもちろん、もっと見えないのだが、楽しくなっちゃって速度が落とせない



時々、派手にハンドルを取られつつ、笑いながらガンガン進んでゆく。



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こうなってくると、見た目はちょっとした獣道だ。

もっとも、基本的にほとんどフラットなので、走るのは簡単。

ただただ、嬌声を上げながら楽しく走ってゆける(捕まります)。



技術的な楽しさ、克服する楽しさは希薄だけど、こういうのも悪くない。



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時々、ぽかっと現れる利根川は、ゆったりと流れている。

川が見えれば、ボンヤリと眺め。

それに飽きれば、ダートをガンガン突っ走る。



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ヒャッハーとか素で口にしながら、アクセルを開け続ける43歳。



道がなくなると、戻って別ルート

それでも見つからなければ、もっと戻ってやり直し。

とにかく、川のそばを離れず、川に沿って柏方面へ。






オリエンテーリングみたいに楽しんでいたら。

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空にグライダーが飛んでいた。

「だいぶん小さいから、あれはラジコンだな」

と思って辺りを見回すと。

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ラジコン好きらしい人々が集まって、楽しそうに笑っていた。






ラジコングライダーを眺めながら走ってたら。

どうやら袋小路に行き当たる。

もどってリカバリーするも、なにやらすべてループ、元に戻ってきてしまう。



「ああ、そうか。ここは川の合流地点なんだな」

Y字を川だとすると、左上から川の内側を走ってきたので、分かれ道のところで袋小路。

戻るか上に走って、橋を渡らないと抜けられないのである。




ようやく地図を出し、携帯で現在位置を確認しながら、ルートを探す。

しかし、ココから先はどうやら、カンペキに走行禁止の場所しかないようだ。

いや、今までのところも微妙だけど、とりあえず通行止めはされてなかったからね。


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ここで茨城側をあきらめた、かみさん。

畑の中を通って、少し戻り。



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橋を渡って千葉県側へ出る。



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が、反対側はサイクリングコースになってて、はやり通行禁止



「そんじゃ、なるべく川に近いところを走ろう」



今度は左手に川、つーか土手を見ながら、目に付いた細い道を進んでゆく。

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道の先の左側、濃い緑の部分が、利根川土手。



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さっきの道の先、曲がりっぱなに花が咲いていた。

もちろん、名前はわからない



やたら内陸に行こうとする道を外れ、ひたすら土手に沿って。

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土手沿いに良く見る感じの、生活道路つーか農用道路(?)を、たんたんと進む。

すると、行き止まりになってたので、そのまま土手を駆け上がる

あんがい楽に登ってゆく相棒の走破性に満足しながら、先を探す。






と、子供たちが駆け回っていた。

デイキャンパーがたくさん居て、バーベキューを焼いたり、ボール遊びしたり。

どうもバイクで走るのははばかられる

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後ろ手に、デイキャンプしてるひとたちを写したら。



それでもあきらめ悪く、それっぽい道を探して回るのだが。

まわりはゴルフ場や公園が点在していて、進入禁止ばかり。

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この場所に来て、「お!」と期待したんだが、すぐに住宅街へと導かれた。

さすがにここであきらめた、リュックサック・ツアラーかみ。

県道7号線の文字に、ようやく家へ帰る覚悟を決めた。






ほんの3~4時間、90キロ程度の短いソロツーリング。

河川工事の知らなかった歴史を学び、フラットダートを25キロほど走り。

思いのほか充実した、楽しいおさんぽだった。






遠くまで行くのは、もちろん楽しい。

でも、たまにはこうして、近場を探索するのも楽しいね。

気が向いたら、また、こんな風に走ってみよう。

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川の流れに/了
 
 
 
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by noreturnrydeen | 2013-10-14 14:22 | ソロツーリング | Trackback

川の流れに(2)

 
 
関宿城を後にした俺は、17号に乗って川を渡る。

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国道354に出たところで、そのまま土手沿いを東へ。

東遷された利根川を追いかけるのだ。



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利根川北岸。風が気持ちいい。



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土手を乗り越えて、北岸のダートへ出ると、気分よく走り出す。

ハンドル幅が広がった相棒は、多少のデコボコなんぞ何のその。

しっかりと安定した手ごたえに、思わず笑みがもれる。



キョロキョロと、あちこち眺めながら走り、ちょっと枝道があれば入ってみる。

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と、やたらだだっ広い場所に出た。

「こらぁ、キャンプやったら気持ちいいだろうなぁ。今度、テント持って遊びに来よう」

などと、ついでにキャンプ場所を探してみたり。





四駆が遊びに入ってるのか、はたまた管理用のクルマか。

わだちが出来てるので、道はとてもわかりやすい。

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この右手は広大な牧草地だから、バイクを乗り入れることは出来ないけど。

太陽も風も気持ちよくて、穏やかな気分ですっ飛ばしつつ。

時々停まっては、花や景色を写真に収める。



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黄色い花。名前は知らない。



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ススキもやたら生えてた。秋なんだね。



河川敷だから、まっすぐ道がつながってることは少なく。

途切れては、また別のルートを探し、を繰り返して進んでゆく。

時々、草に埋もれて、先が見えなくなったり。

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こんな風になっても、足元にはクルマの走った痕がある。

なので、見えないまま走っても、「突然、川に落ちたり」はしない。

ただ、デカい石だのコンクリの段差なんかは時々あるから、気は抜けない。



広い道や狭い道を、気の向くまま選んで走る。

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写真の真ん中より上、ススキが白く群生してるのがわかるだろうか?

そこらが、さっきの写真みたいな、ほとんど下の見えない道

んで、そういうのに飽きたら、左へ出て、こういう広い場所を走る。






すっ飛ばしたりトコトコ走ったり、ダートを堪能しつつ。

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10キロくらい走ったところで、下総利根大橋の下に出た。



「よし、ここらでコーヒーを飲もう」



バイクを停めて、その場に座り込み、タバコを一本つけてから。

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水筒の水をシェラカップに入れて、固形燃料でお湯を沸かす。

ふだんは使わないけど、こういう時は手間がかからない固形燃料が便利だ。

沸くのを待つ間に、mixiでつぶやいたり、自分撮りしてみたり。



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かみさん、ご満悦。

ま、この天気に、この風に、気ままなダートライドだからね。

ご機嫌ナナメでいる方が難しいって話だよ。






思いのほか美味しかった、スタバのインスタントで一服したら。

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またダートライドを楽しもう。



房総のようなゲロ山も、茨城のようなガレ場もないけど、そのぶんハイペース

時々ハンドルすっ飛ばされたり、リアがだーっと流れたり。

ケタケタ笑いながら、河川敷を走ってゆく。



と、またまた、だだっ広い場所へ出た。

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さっきの三倍か四倍はありそうな、とんでもなく広い場所だ。

「すっげー! これなら100人くらい居てもキャンプできるな」

まあ、たぶん私有地だから、100人来たら警察よばれるけどね。



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「たぶん私有地」の証拠。なんの機械だろうね。

場所の広さと、機械のツクリ、ロケーション的に、牧草刈るヤツだろうか。

だだっ広いスペースを眺めて、キャンプの妄想に浸ったら。



さて、家までもうひとっ走り、ダートを楽しみますか。



NEXT



 
 
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by noreturnrydeen | 2013-10-14 14:19 | ソロツーリング | Trackback

川の流れに(1)

 
目を覚ますと、朝の9時すぎ。

外を見れば、気持ちのいい秋晴れだ。

そんじゃKLXに乗って、ちょっと走りに出ようか。



「高速は使えないから、どっか近場で……あ、そうだ! 関宿(せきやど)へ行こう!」



何度か横を通ったとき気になってた、関宿城へ行こうと決めて準備をする。

「せっかく気持ちいいから、城を見たあと、どっかでコーヒーでも飲もう」

水筒と固形燃料、シェラカップをリュックにつめたら。

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リュックサック・ファイター、いや、今日はリュックサック・ツアラーで出発だ。






休みのわりに空いてる16号を走り。

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県道17号を右折して、関宿方面へ。


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ガラガラの流山街道を北上して、しばらくのんびり走れば。

やがて関宿城の文字が現れる。



国道354の土手沿いに出る橋の手前で、ひょいと左に入れば。

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もう、関宿城の天守(正確には御三階櫓)が見えてきた。

もちろん模擬櫓なんだが、俺は城マニアじゃないので、どうでもいい。



標識に沿ってゆっくり進んでゆくと。

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千葉県立関宿城博物館の入り口だ。

駐車場にKLXを停めてプロテクターを脱ぎ、意気揚々と中へ入ってゆく。


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が、中は撮影できる場所が限られてて、残念ながら写真は少ない。






城の歴史ってのは普通、戦(いくさ)の歴史だ。

もちろんこの城も、関宿合戦など、何度も激戦の舞台になっている。

だが、それ以上に重要な歴史が、この地にはあった。



利根川の東遷である。



元々、東京湾に注いでいた利根川を、東へずらして太平洋へ注がせようつーのだ。

色んな思惑があったらしく、歴史もかなり複雑なんだが、とにかく。

川の流れを変えようってんだから、大プロジェクトには違いない。






「聞いたことあるなぁ」程度だった話を、今回、詳しく知ることが出来た。

河川工事の歴史とか、かなり興味深い話で、時間を忘れて見入ってしまった。

いや、煩雑になるから、ここには書かないけど。



展示物はおそろしく地味なんだが、河川事業に興味があれば、実に楽しめる。

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東遷の様子を、時代ごとに見られるボード。

写真で表示されてるのは、江戸時代の利根川水系。

渡良瀬川や江戸川、鬼怒川と複雑に絡みながら、東へ移されてゆく様子がよくわかる。



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笈牛(おいうし)は、河川工事で使用する、効率的なデカイ土嚢みたいなもん……だと思う。

他にも菱牛(ひしうし)ってのがあった。

つーか、良くぞこんなもんで川の流れを変えたな、と感心する。






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ウチの近所、手賀沼の変遷。

左が昔の姿で、右が現在の手賀沼。

ずいぶん、小さくなったんだなぁ。






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江戸時代の河川工事の模型。左側にさっきの「笈牛」が見える。

今なら機械を使っちゃう大掛かりな作業を、こうして人力で行っていたのだ。

気が遠くなるような時間と、金と、人出が要ったんだなぁと実感できる。



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当時の船の模型。右が高瀬舟、聞いたことあるだろ?

飛行機やトラックのない時代だから、船が一番大きな流通手段

河川を押さえるってことは、経済を押さえるってことと同義。



だからこそこの場所は、関東の制圧を目論む北条氏康に

「この地を抑えるという事は、一国を獲得する事と同じである」

とまで言わせたのだろう。



興味ない人は鬱陶しいだろうから、これ以上はやめておこうか(´▽`)





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階段を登って、天守(御三階櫓)のてっぺんに出る。


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天守西側の風景。

ウルトラ天気がよければ、富士山が見えるらしい。

他の窓にもそれぞれ、筑波山、赤城山、榛名山など、色んな山名が書いてあった。



筑波山以外、まるっきし見えなかったけど。






関宿の歴史や、景色を堪能し、博物館を出る。

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実際に使われていた船だの、笈牛の石を入れるかごが転がってる。



横を見たら、松と建物がいい感じだったので。

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写真を撮る。



それから駐車場で地図を出し、どこへ行こうかと考える。

最初は普通に17号を北上して、そっから筑波あたりへ抜けようと思っていた。

だが、河川事業を詳しく学んだ俺は、やたら川に思い入れを持ってしまった。



「よし、茨城側へ出て、川沿いに走ろう!」



相棒がKLXだから、もちろん、ダートを走るのだ。



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by noreturnrydeen | 2013-10-14 14:17 | ソロツーリング | Trackback

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by かみ