<   2013年 05月 ( 14 )   > この月の画像一覧

無計画の幸せ

 
 
先週末のできごと。

アイドリングが少し不安定になってきてたので。

e0086244_20115298.jpg

スロットルバルブとエアクリーナエレメントを掃除。

今まで乗ったインジェクション車はすべて、アイドリング調整をいじる前にコレをやってきた。

ホンダはほとんど必要なかったけど、外車とスズキは時々やった方がいいよ。



んで、土曜の午前中、仕事してると、通販で買ったモノが着荷。

e0086244_20241045.jpg

CW-1スクリーン&ピンロックシート。

今までのが二年前に買ったCW-F1で、これは捨てバイザーをつけられる。

が、捨てバイザーなんぞ結局、ほとんど使わなかったので、今回はCW-1にした。



性能はまあ、いつもどおりだが、新しいシールドは気持ちいい。





それから、ポンプ式の洗浄機。

e0086244_20115780.jpg

8リッターの水を、手動ポンプによる圧で噴く。

もちろん手動だから圧はそれなり、ホースの水と大差はない。

だが、シンプルでメカニカルトラブルが少なそうなのと、2500円つー安さで購入。



洗車と治療院の窓掃除に使う予定だ。





と、半日診察の終わり際、ゴーがやってきた。

e0086244_2012286.jpg

近況や友人の話、バイクの話をしてるうちに、診察時間が終了。

そのままウラで、ユリシーズのリアブレーキパッド交換をしながら駄弁る。

しゃべりながらやってたから、写真撮るの忘れた。



キャリパー掃除とパッド交換をして、さあ帰ろう。


「ろろちゃん来るから、暇なら顔出しなよ」

「そのメンバーだと、煙がすごいから行きません」

「なはは、まあ俺も吸うけど、ろろちゃんも煙突だからなぁ」





ゴーと別れて帰宅すると、程なくしてろろちゃんがやって来る。

e0086244_201279.jpg

何回来ても道に迷う、不思議な脳内地図を持つろろちゃん。



んで、ろろちゃんとビール引っ掛けてバカ話してたら。

いつものようにアレなお土産を持って、うわばんもやってきた。

今回のアホ土産は、ガンダムネタ。

e0086244_20121227.jpg

左から、「名ゼリフクッキー」、「ガンダム人形焼」、「ジャブローコーヒー」の厳選三品。

面白いけど、クッキーと人形焼は、俺には甘すぎる(´・ω・`)

ジャブローコーヒーは、酸味がなくてローストが強く、俺の好みだった。



うわの土産でひと笑いしたら、ろろちゃんの作ってきたDVDを鑑賞。

e0086244_20122258.jpg

もちろん、もらってる人は俺以外にもいっぱいいるのだが、これは特別。

なぜなら、「柏バージョン」には伝説のCMが入っているから。

見たい人は、柏に来たとき、言ってくれると吉。



会員制エロサイト、<NAOMI.COM>のCMは一見の価値ありだよ。





NAOMI.COMのラストCMで、げらっげら大笑いし、ふと寝室を見ると。

e0086244_20122694.jpg

当のナオミさんは爆睡してらっしゃる。

が、今日はオモテに呑みに出る予定なので、寝かしたままには出来ない。

おそるおそる起こし、罵詈雑言を浴びながら、着替えて出発。




今日は、ユルベルトで何度か訪れた、串揚げの店「股旅ちょ~だいな」へ。

e0086244_20123085.jpg

席に着くなり、危険な様子をかもし出すのはいつものこと。

なぜならココは、例の「熱々トマト串」を出す店だからだ。

しかも今回は、俺だけじゃなく、全員でトマト串を食うのである。



我々の席にだけ、一触即発の危険な空気が流れてゆく。



やがて、トマト串がやってきた。

e0086244_20123546.jpg

んでまあ、いつも通り俺が真っ先にかぶりついて。

「熱ちぃ! あっちひ~!」

とやらかし、他の連中にも食わせようとするが、ろろちゃんはもちろんフルシカト

串が冷めるまで、絶対に手をつけようとしなかった

とんだヘタレである(`・ω・´)





串揚屋でいいだけ飲み食いしたら。

e0086244_202353100.jpg

酔っ払ってゴキゲンのマイトガイ。

「ラーメン喰おうぜ!」

となるのは当然の帰結で、ナオミ以外のヤロウ三人でラーメン屋へ。



すぐ近くのラーメン屋に入って、俺は普通のラーメン。

e0086244_20124635.jpg

魚介ダシが強く、どっちかと言えばあまり好みではなかった。

ろろちゃんとうわばんも、「魚粉の味ばっかり」と不満げだった。

なので、店名を出すのは自粛する。



ま、ラーメンなんて各人の好みだからね、言っても。





あとはいつも通り、コンビニでアイスをしこたま買い込んで帰り。

一緒に買ってきた缶チューハイを呑んだくれながら、ほとんど寝に入ったそのとき。

ナオミがやってきて、半笑いで俺を起こす。




「eisukeさんが来たよ」




あわてて起き上がり、宴会場(居間)の方へゆくと。







e0086244_2012526.jpg

前橋のグリズリーが、新しく買った通勤バイクPCXの慣らしがてら、遊びにきていた。

「ぎゃははは! ナニやってんすか! いらっしゃい!」

すっかり眠気の覚めた俺は、新しい缶チューハイをあけてeisukesさんとカンパイ。



新しいバイクの話、来週の山賊宴会の話、そしてeisukeさんの奥様の話(´▽`)



突然の来訪に喜びつつ、大笑いしながら呑んだくれ。

しかし、最近の俺は年齢だかなんだか知らんが、やたら酒に弱い

元々強くないのが、余計に弱くなり、カラむ前に寝てしまうのだ。



ま、周りにとっては、イイコトなんだろうけど(´・ω・`)



eisukeさんやうわばん、ろろちゃんやナオミと呑みながらしゃべり。

そろそろ、眠くなってきたなぁ。

失礼して、ベッドに行こうかと腰を上げた、ちょうどそのタイミングで。




ピンポーン!



チャイムと共に入ってきたのは、レブステーキ代表にして、最強のダメ人間

e0086244_2013240.jpg

「ウイリーシェフ」ポンちゃんと、いまやレブの大黒柱、Yちゃんである。



「かみくんのつぶやいてんの見て、俺らもあの串揚げ屋に行ってきたよ」



と、いつもの人懐っこい笑みで話すポンちゃん。

そして、その横で相変わらず、的確なツッコミを入れるYちゃん。

そらぁ、テンション上がらないわけないだろう?




またも嬉しいドーピングで、眠気をふっ飛ばした俺は。

酒を呑まないポンちゃんの代わりとばかりに、ガンガン酒盃を干してゆく。

ポンちゃんがボケ、Yちゃんが突っ込み、eisukeさんが爆笑し、うわが苦笑する。



前日の仕事から、明けるなり来たろろちゃんだけが、カンペキにノックアウト。



夜中の柏宴会場に、笑い声がこだまする。

e0086244_2013766.jpg

仕事で疲れてるのだろう、ダウンしかけてるポンちゃんと、蹴りを入れてるYちゃん。

奥では仕事で早起きが続くせいで、すっかり夜更かしできなくなったナオミも死んでる。

(追記)と思ったら、カメラを構えたから、ふたりで顔を隠しただけらしい。

覚えてねぇよ、そんなの(´・ω・`)



軽いカオス状態のまま、バカ話と宴は続く。



笑って、笑って、呑んだくれて。



さすがに、二度のドーピング(eisukeさん&ポンちゃん)の効果も切れてきたか。

俺が限界を迎えたところで、ポンちゃんとYちゃんが帰ってゆく。

あとはお決まりの流れで、マンガ読んだり寝たり、みんな好き勝手のマーマレスタイル。




まったく計画してなかったのに。

いや、だからこそ余計に嬉しい、突然の宴会に満足しつつ。

俺はついにコト切れて、ベッドへ倒れこんだのだった。


「ああ、明日は二日酔いだろうなぁ」


と、半笑いでつぶやきながら。






みんな、ありがとう!

また、楽しく呑んだくれようね!(´▽`)




P.S.

当然のことながら翌日は二日酔いで、ろろちゃんとふたり、いつものセリフを吐いていた。

「もう、酒、やめた」

俺、一生のうちあと何回、このセリフを吐くんだろうなぁ(´・ω・`)




無計画の幸せ/了
 
 
 
[PR]
by noreturnrydeen | 2013-05-25 20:13 | エンカイ | Trackback
 
 
 
さて、奈良で死んだベアリングの交換だ。


1)アクスルを抜いてホイールを外し

2)ベアリングを交換して、組みなおす


うん、簡単な作業だね(´▽`)









1)アクスルが抜けねぇ


ベアリングが逝ったまま、約500km走り倒したせいで、なんか色々噛み込んでる。

バイスプライヤで引っ張ろうが、裏からハンマーで叩こうが、ビタイチ抜けやしねぇ。

いきなり苦境に立たされるリュックサ……いや、マイトガイ(`・ω・´)



こんなとき焦ってもロクなことにならないから、ますはタバコを一本。



一服しながら全体を眺め、次の対処を考える。

「ふむ、アクスルが抜けないなら、抜くためにフォークごと外すしかないだろうな」

フロントフォークが抜けるところまで、車体を持ち上げて、フォークごと外す。

e0086244_2231520.jpg

フォークごと抜ければ、ホイールは簡単に外れる。



するとようやく、アクスルシャフトが外れた。

e0086244_223115.jpg

パーツ牧場に、なぜか二本ほどあった在庫アクスルと比べてみる。

曲がりはないようだが、色々痛んでるようなので、交換するのがいいだろう。

なので、書いてある日付の、古い方を選ぶ。


よし、それじゃホイールからベアリングを外そう。






2)ベアリングが抜けねぇ


まず穴の内径が、手持ちで一番大きいベアリングプーラよりでかいので、プーラは使えない。

ならば他の方法だが、普通にバラけただけなら、アウターレースに引っ掛かりがある。

しかし今回は、500kmもの間、延々と削り続けたので、すっかりスムージング加工済み



タガネや貫通ドライバを引っ掛ける場所が、まるっきし見当たらない。



バールや玄翁のくぎ抜きもつかってみたが。

e0086244_22305817.jpg

ひん曲がっただけ。

そんじゃ掘るかと、電動工具を出してみるも、ドリル系は全滅

ベアリングアウターレースの硬さを思い知った。



かと言ってグラインダだと砥石の径が大きすぎ、ホイールまで削りかねない。

一応、ホイールに当たらないところまでは削ってみたけど、動く気配もない。

一時間ほど悪戦苦闘した末、最終的には貫通ドライバーでチマチマ、少しづつ叩き出す。



引っかかる場所がないから、めちゃめちゃ苦労した。

e0086244_22305426.jpg

はずしたベアリングレースを持つ、俺の左手がなんだか誇らしげ



あとはベアリングを交換し、組み上げて完成。

前後のベアリングは、常に牧場へストックしてある。

冷凍庫に放り込んであったそれを取り出して、プラハンで叩き込めば終了。

e0086244_22304571.jpg

ベアリングは通販で、500円以下で手に入る。

なのでコレからは、タイア交換二回に一回くらいの割合で、ベアリングも交換しよう。

フロントノーブレーキ500kmとか、もう二度とやりたくないからね(´・ω・`)



それから、フロントのスプロケットガードも付け直した。

e0086244_2230411.jpg

これももちろん、牧場にストックしてあったもので、たぶん100円とかで落としたやつ。

面白みはないけど、純正はすわりがいいね、やっぱ。



ついでに、まろやかフェイスへ、ユリシーズのエンブレムを貼ってみた。

特に意味はないんだけど、牧場で遊んでたから何となく。

e0086244_22303455.jpg

ユリシーズの顔じゃないのは、今回の峠バトル三昧で飛び石にやられて穴だらけ。

近いうち、また塗り直ししなきゃならないから。

買い置きのラッカー使い切ったら、次はウレタンで塗ってやろう。




/了
 
 
 
[PR]
by noreturnrydeen | 2013-05-12 21:00 | メンテナンス・カスタム | Trackback
 

春ツーリングのレポートを、時系列にまとめてみた。


春の峠まつり 第一弾 リュックサック・ファイター七番勝負(1)

春の峠まつり 第一弾 リュックサック・ファイター七番勝負(2)

春の峠まつり 第一弾 リュックサック・ファイター七番勝負(3)


春ツーリング 下道国道一直線(1)

春ツーリング 下道国道一直線(2)

春ツーリング 下道国道一直線(3)

春ツーリング 下道国道一直線(4)


春の峠まつり 第二弾 リュックサックファイターとコミネマン(1)

春の峠まつり 第二弾 リュックサックファイターとコミネマン(2)


春の峠まつり 第三弾 リュックサックファイターの受難(1)

春の峠まつり 第三弾 リュックサックファイターの受難(2)



以上
[PR]
by noreturnrydeen | 2013-05-11 16:09 | ソロツーリング | Trackback
 
 
 
惨状を見た瞬間、出発前に感じたフロントの違和感を思い出す。



ここで、かみとみんなの約束だ。

いいか、どんなにちょっとした違和感でも、決して軽視しちゃいけない。

必ずチェック、もしくは専門家に見せてくれ。



もちろん、国産でここまでのことは中々ないだろう(ビューエルのベアリングはちょっとアレ)

が、それでも何があるか分からないのが人生

俺みたいにテキトーにせず、少しの違和感でも、時間をとってしっかり点検してくれ(`・ω・´)





とまあ、自業自得を棚に上げるのは、この辺にして。

とりあえず車載工具を引っ張り出す。

しかし、いくら「かなりのヘヴィメンテナンスに対応」してる俺の車載とは言え。



さすがに、ベアリングプーラーは入ってない。



「いちおう、アクスルを閉めなおして、ゆるみ止めボルトも締めて……あとはココじゃムリだな」

「どっかバイク屋に持って行きます?」

「いんや、だましだまし行くよ。フラ、ホントごめんな? 今日はこのまま高速で帰るわ」



知らない人に預けるのもイヤだし、長いこと手元から離れるのもイヤだ。

なので、良くないとはわかりつつ、そう選択する。

せっかくフラと走れたのに、と自分を責めてみるが、事態の解決にはならない。






それじゃあ帰ろうってんで、じわーっと走り始めたんだが。

リュックサックファイターの受難は、さらに続く

フラの後ろを走りながら、何気なくブレーキをかけた瞬間。



「ファッ!?」



フロントブレーキがスカスカになってる(´・ω・`)

どうやらホイールがミリ単位で暴れてるようで、ロータが振れてパッドを押し戻すのだ。

二、三回ポンピングすれば効くのだが、もちろん、そんなもんに何の意味もない。



この段階で、俺はフロントブレーキまで失った



<だましだまし、じわっと帰るプラン>は、難易度をさらに大きく上げ。

リアブレーキのみで、奈良から柏まで帰る

という、<S級難易度のサバイバルプラン>へ変貌を遂げたのだ。



「よし、とりあえず……生きて帰ろう」



そのくらいしか、目標が見当たらない






そこから、フラの先導で国道25号へ戻る。

e0086244_2125143.jpg

ところがどっこい、フラもまた期待に応える男

すこしでも短い距離で帰りたいのに、途中でバキっと道を間違う

さんざっぱら、林道みたいなウラ道を走ったあと、広い駐車場に出たところで。



「すんません、道を見失いました」

「ぎゃははは! このタイミングでやるな! 途中から変だなと思ってたんだよ」

「おかしいなぁ、こっちのはずなんだけどなぁ」

「とりあえず、現在位置を携帯で確認してみよう」

「いいなぁ。俺もスマホ買おうかなぁ」



ま、あんがい呑気にやってたんだけど。






紆余曲折ありつつも、どうやら25号をみつけて乗り。

フロントの被害を抑えるべく、のんびりペースで走ってゆく。

途中にあった休憩所へ入って、ここでフラとお別れだ。

e0086244_21252156.jpg

「フラ、今日はホントごめんな? や、申し訳ない」

「いやいや、顔が見れただけでも良かったですよ。直ったらまた走りましょう」

「おう! もちろんだ! ガッチリ直して準備しとくぜ!」



呼び出しといてこの仕打ちにも関わらず、フラはニカっと笑ってくれる。

フラ、今回はホント、ごめん&ありがとう!

またタイミングあわせて走ろうな!






すっ飛ばすだろうフラに別れを告げたら、さて、後はひたすら家路を急ごう。



亀山から高速に乗ると、東名はすでにかなり混んでいる

特にここから四日市までは渋滞の名所だ。

もちろんすっ飛ばすわけにはゆかないので、中途半端な速度でずーっとすり抜ける。



なんたって、急ブレーキできないのだ。



途中で一度、すり抜けてるフラに追いついたが、後ろにつけるほどまでは速度を上げられない。

結局、挨拶もできないまま、フラとは流れ解散になり、やがて四日市を過ぎる。

e0086244_21252829.jpg

無事、高速に乗ったところで、ちょっと欲が出たリュックサックファイター。

「むう、このまま東名をずーっとすり抜けはイヤだなぁ。やっぱ中央道で帰るか」

別におかしな選択肢ではないのだが、このときに限っては間違っていた。



俺のココロは、すっかりフロントホイール。

e0086244_21253321.jpg

なにかっちゃ、こんな風にそっちへ気をとられてる。

さらに、フロントブレーキレス、いわゆるスーサイドセットアップだ(違います)。

ただただ、神経が削られてゆく。



e0086244_21253863.jpg

中央道の看板を目指しながら、どこをどう走ったやら。



「中央道まであと35km」の表示に、一度、パーキングへ入って休憩。

休憩してても、気になるのはベアリング。

e0086244_21255981.jpg

「うむ、どうやらボールがずいぶん無くなったようだな」

うむ、じゃない。



e0086244_2126179.jpg

ここでナオミに連絡を入れ、「遅くなるけど今日のうちに帰る」旨を伝えたら。

さて、残りはまだまだ長いぞ、とっとと帰ろう。



しかし、そこはさすがの、かみさん43歳。

e0086244_2126671.jpg

100巡航でぼーっと走りながら、帰ってからのベアリング交換手順を考えていたら。






予定調和で、道を間違える。






目の前に「刈谷」とか見えた瞬間、

「くぁwせdrftgふじこlp;@:「」!」

絶望、やるせなさ、自分のバカさへの憤慨。



自分が悪いわけだから、怒るわけにもゆかず。

今、地図でチェックしてみたら、たぶん50kmくらい無駄に遠回りして。

結局、東名高速に乗るハメになった。

e0086244_21261126.jpg

そらぁ、富士山も笑ってるよ。



ただでさえかったるい東名高速の渋滞すりぬけに、フロントノーブレーキのおまけつき。

その上、渋滞でちんたら走ってると、途中でまたガロガロと聞きたくない音。

路肩に停めてチェックしてみるが、だからって何ができるわけでもなく



たぶん、俺の人生でイチバンってくらい時間を掛けて。

e0086244_21261751.jpg

夕方の6時すぎだったか。何とか無事、整骨院の方へ到着した。

さすがに、これからベアリング交換する、ガッツの持ち合わせも時間も無く。

荷物をすべて放り投げた、リュックサックファイターは。



駅へ向かって、トボトボと歩き出したのだった。







とまあ、春ツーリングのシメは。

俺らしく自業自得のバカトラブルで幕を閉じた。

ま、こんなトラブルはともかく。

ベースを作ってワインディングを空荷で走るのは気に入ったので。



夏のツーリングでも、何かしら考えてみようと思う。



そんじゃ、また次回のツーリングレポートで(´▽`)/





リュックサックファイターの受難/了
文責/かみ



 
 
[PR]
by noreturnrydeen | 2013-05-05 21:26 | でっかいもん倶楽部 | Trackback
 
 
 
春ツーリングに出発する前から、そういえば、ハンドリングに若干の違和感があった。

「あんだろ。空気圧はチェックしたし、ブレーキも見たし、タイアの減りかなぁ」

帰ってからタイア交換でもするか、と思う程度の小さな違和感だったのだが。






楽しい和歌山ツーリング&宴会で大笑いした、翌朝の7時過ぎだったか。

e0086244_21151793.jpg

みんなを起こすのもアレなので、そーっと家を出るリュックサックファイター。



昨晩、酔っ払ってフラナガンと連絡を取り、今日はヤツと走る手はずになっている。

集合場所である奈良県、国道25号線沿いの道の駅、「針テラス」へ向けて走り出した。

時間は9時~10時つーアバウトな感じなので、まあ、のんびり行こう。





針テラスに到着すると、さすがに有名ポイントだけあって、たくさんの単車がいた。

e0086244_21152376.jpg

テキトーにユリシーズを突っ込んだら、さあ、朝飯だ。

普段は朝ヌキが多いんだけど、ある特別な条件下だと、俺は朝飯を食らう。



そう、二日酔いの時だ。



道の駅へ入ってゆくと、さっそく、目に付いたモノがある。

e0086244_2115264.jpg

「がははは! なんぞこれ? すげぇな、250円で死ぬほど食えるな」

とは言え残念ながら、二日酔いで起き抜けにカレーを喰えたのは、遠い日の花火。

さすがにコレを食う気にはなれず、うどんを頼んですすりこむ。



それから、ぼんやりと一服しつつ待ってると。

e0086244_21152843.jpg

初めて会った日の別れ際に、「名古屋の兄弟」と呼んだ男、フラナガンがやってきた。



フラナガンは、バカだ。とてつもないバカだ。

新旧二台のV‐MAXを所持してるコトや、俺と付き合ってる事実からも、それは明白だ。

そして、バカだけに、とても気持ちのいい男である。



「あんだおめ、赤MAX(旧型V‐MAX)じゃねーんけ?」

「赤は今、エンジンやってる最中ですから。最近、やっと黒でも赤に近いくらい乗れて来ましたよ」

「俺もようやく、思うように走れるようになってきた」



と、フラナガン。ビューエルを眺めながら声を上げる。



「あれ? チェーンこんなんでしたっけ?

「どあほう、ビューエルはベルトだ。チェーンにコンバートしたんだよ、切れるから」

「まーた、相変わらずやってますねぇ」






軽く近況報告をして、そのまましばらくバカ話。

「近況報告=最近の単車の様子」なのも、俺たちにはいつものことだ。

人間の方は、生きて笑ってるなら、それでオールOKだからね(´▽`)



いつもどおり、掛け合い漫才をして笑ったら。

すぐそばのスタンドで、少食なユリと大食いのMAXに、ガスをたらふく喰わせて。

さあ、それじゃあフラ、曲がった道を走ろうか!






国道369号を北上して、途中からワインディングに入り、あとは曲がった道をつないでテキトーに。

まあ、いつもの「いい加減かつ楽しいツーリングプラン」に沿って走り出す。

まずは、フラが先頭だ。



「くっそ、相変わらず変態的な加速しやがる」



短い直線でドカンと離され、必死でアクセルを開け、なんとか食い下がってると。

やがて、道がぐねぐねと曲がり始めた。

よーし、こんだ俺のショータイムだ。



200馬力を誇る代わりに、重量が1・5倍はあるV‐MAXが減速した瞬間。

ブレーキをほとんど掛けないで、一気に差をつめる。

そこからさらに、コーナリングで詰めてゆき、脱出手前でケツにベタづけ。



どん!



冗談みたいな加速をするV‐MAXに、こちらもレッドギリギリで追いすがる。

ニ、三度そんなやりとりのあと、タイトなカーブでフラをかわした。

そしてそのまま、全開加速して次のカーブに飛び込む。



コーナリングで引き離し、直線で詰められる。

お互いの得意な部分で我を張りつつ、晴天の下、最高のおいかけっこ。

楽しいなぁ、フラ公! おめ、やっぱ最高のV‐MAX乗りだぜ!






後ろを確認するのは直線の時だから、気分的には常に追いつかれてる感じで。

気合を緩めずにすっ飛ばしてゆくと、さすがに曲がりの多い場所。

徐々にフラの姿が小さくなってゆく。



「よしよし、これでまたしばらくは、フラをいじめられるぞ」



メットのなかでゲタゲタ笑ってたら、分岐を見逃しそうになった……気がした

あわててブレーキング&右折し、峠の入り口っぽい上り坂へ入る。

道端に自販機を見つけ、そこで停まって休憩。



すると、メットを取ったフラが、笑いながらツッコみを入れる。

e0086244_21153411.jpg

「よかった、停まってくれて。道、こっちじゃないですよ」

「なに? いや、まあ、知ってたけどな」

「はははは! しかしやっぱ速いですねぇ」

「そら曲がったところは、MAXにヤラれるわけにはいかんだろ」



気持ちのいい陽気の中、ワインディングをすっ飛ばし。

フラとタバコを吸いながら、バカ話して笑いあう。

今日も楽しい一日になりそうだ(太線重要)。






一服したら、フラ先導で次のステージへ。

e0086244_21153739.jpg

こんな風に曲がりの穏やかな場所だけ、なんとか写真を撮る



e0086244_21154319.jpg

これはもう、だいぶん離されてるから、写真がボケてるね。

直線か、見通しのいいゆるいカーブで、左手でカメラを取り上げ、起動して、写して、電源を切る。

するとフラはもう、すでにはるか彼方なので、また頑張って追いつかなくちゃならない。



やっぱ車載できるカメラ買おう(´・ω・`)






フラも、「タイトな曲がりで、ビューエルの相手はきつい」と解ってるのだろう。

コースの選択が、明らかに中高速ワインディングで、しかも、路面が荒れている。

「ま、いずれどっかでタイトな場所があるだろう。そこで刺してやる」



そんなことを考えながら走るのも、これまた楽しい。



と。

荒れたワインディング、大き目のギャップを、高速で乗り越えた瞬間。

ガリッ!

フロントで、心の底から聞きたくない系の、実にいやな音がした。



「うっわ、明らかにヤったっぽい音したけど? 大丈夫か?」



アクセルを抜いて、直線で車体を起こす。

ガロガロガロ……

しばらくいやな音が続いて、不意に音がしなくなった。



「あ、収まった。とりあえずどっかに停まって、フロント回りを確認してみよう」

するとタイミングよく、フラが単車を停めた。

e0086244_21154751.jpg

「ここからなんですけど、道がですねぇ…………」

「まて、フラ。そんなコトより、すげぇヤな音がしたんだ!」

キョトンとしてるフラには構わず、俺はフロントタイアの前にしゃがみこみ……














「あぁ! これかっ!」










悲鳴を上げながら、にらみつけた先では。








e0086244_1110046.jpg

ベアリングがぶっ壊れ、中のボールが飛び出していた。


NEXT FILE


 
 
[PR]
by noreturnrydeen | 2013-05-05 21:16 | でっかいもん倶楽部 | Trackback
 
 
 
国道168は、なかなかタフな峠だった。

だが、すっかりバカ峠がスムーズになったムラタと、もともとバカ峠好きな俺に、死角はない。

ガッシガシ曲がって、バンバン進んでゆく。



が、ただひとつ、クルマが多くてやはり抜くのが鬱陶しい。

休憩のとき、地図を見ながらムラタと相談してると。

168号に平行して北上する、169号はそれほど混雑しないという表記があった。



「ムラタ、このグネグネ道を通って、169号へ出ようぜ?」

「お、ここも曲がってるねぇ。それじゃ、コレを行って169号で、奈良の方へ抜けますか」

「おう、カンペキだな。えーと、道とか交差点の名前は……」

「交差点は『滝』で、道は、えーと……国道425号ですね」






このときの俺とムラタ、ふたりに言いたい。

おまえらの側頭葉はプッチンプリンか?

その脳みそは、どんだけスカスカの記憶野なんだ?




かみ、書いたのはおまえだ。

ムラタ、笑いながら読んだはずだ。




思い出せ。



そこは、あの「酷道」425号線だ。







意気揚々と走り出した俺たちは、168号の途中で右に折れると。

国道425号線を、東へ向けて走り出した。

そう、日本三大酷道のひとつ。

かつてフラナガンと走り、「二度と走るか」と叫んだあの道を。


e0086244_16311363.jpg

国道425号線、全線140kmのうち、たかだか40~50キロくれぇの区間である。

ではあるが、しかし、ヤラれるには充分な長さでもある。

そして、何より驚くのが。

e0086244_2151779.jpg

40km走ってる間、一度も、「ココがあそこだ」と気づかなかった俺たちのウカツさだ。

なんたって、こうしてレポを書くために地図を確認して。

たった今、気づいたんだから。






最悪の道を、ひいこら言いながら走ってると。

途中に公園があり、「花と何とかの博覧会」的なのがやっていた。

なので、休憩がてら立ち寄ってみる。

e0086244_2152135.jpg

駐車場に入って誘導され、ここへ単車を停めた瞬間、ふたりは気づく。



「いかんぞ、ムラタ。ココは軍服とコミネの来る場所じゃない」

「ぎゃははは! なんでだよ、コミネはいいじゃん! 軍服はダメだけど」

「俺たちだけ、明らかに浮いてるじゃないか。不審者以外のナニモノでもないぞ」

「それは……そうかも知れないけど……」

e0086244_2152524.jpg

それでも、自分の息子と同じくらいの男の子を見て、ニコニコしながら手を振るムラタ。

その姿は、どうヒイキ目に見ても、ホモのロリコンでしかない。

俺は、警備員が警察に通報する前に、ムラタを引きずって公園を後にした。






さらに酷道をすすんでゆく、リュックサックファイターとコミネマン。



道はどんどん細くなり、ガケによるブラインドコーナーが、節操なくクネりながら続く。

アスファルトは荒れ放題に荒れ、ところどころコブシ大の石や、大穴が空いている。

さらに下にある土が崩落し、アスファルトだけがセンベイのように浮いてるところさえ。



ひただひとつ違っていたのは、乗ってる単車。



その、ただひとつの違いは、しかし、大きな違いだった。

見通しのよさと、しなやかな足と、ウエットに強いタイアの相乗効果が、俺を助けてくれる。

フラと走ったときよりも、ずっと楽に進んでゆけるのだ。



それはムラタも同じだったようで。

e0086244_2152987.jpg

走りきって169号に出てからも、俺たちには笑う余裕があったほどだった。

まあ、半分は苦笑いだったけれども。






「ところで、地図に書いてあった、『眼下に村々を見渡せる場所』ってドコだったんでしょうね」

「あ? あったろ! 俺は気づいたぞ。おめーはホント、何も見てないなぁ」

「えー! いつのまに! 俺、全然気づかなかった!」

e0086244_2153363.jpg

酷道を走りきったと思しき場所で、一服しつつ、地図を確認しながらダベる。



そして、さらに先を進んでゆくと。

目の前が急に開けて、眼下に村々を見渡せる場所へ出た。

e0086244_2153861.jpg

「あ、なんだ、ここか」

「なんだよ、ここじゃん! まだ通ってなかったじゃん! ちょーイイカゲンだよなぁ、かみさん」

「ぐぬぬ……」


「東海道中膝栗毛」っぽい、お笑い珍道中になってきた。






弥次さん喜多さん、もとい、かみさんムラさんは169号を北上する。

が、ここも地図で言うほど空いてるわけじゃなかった。

もっとも、バカふたりはバカだから、文句も言わずにゲラゲラ笑って走る。



と。



雨が降ってきた。

「マージかよ! なんだ俺、ホントに雨男なのかなぁ」などと、ヘコみながら走る。

ま、後で聞いたら、この辺は「日本最大雨量」を誇る場所だったんだけど。

よかった、俺のせいじゃないや。



ロード3(前輪)もパワー3(後輪)も、雨には強いタイアだ。

なので、それほど気にせず、いつもどおり80%くらいに抑えて走る。

すると、ミラーのムラタがどんどん離れてゆくのが見えた。



「なはは。何だアイツ、まだ雨は苦手なのか」



スムーズさを意識して走るようになった恩恵と、ミシュランの技術のおかげで。

俺は最近、雨をそれほど苦手としなくなってる。

なので、途中の道の駅へ滑り込むころには、結構な差が開いてしまった。






ずいぶんと混雑する道の駅へ入って、タバコを吸いながらムラタをからかう。

e0086244_2154242.jpg

「あんだおめ、雨が降ったら全然ダメじゃねぇか。がははは!」

「いやー、やっぱ怖いよ。つーか、かみさんがおかしいんだよ」

「ばっかおめ、ロード3履いてんだろ? じゃ、全然平気だよ」

「平気じゃねぇよ、ナニ言ってんだよ、ぎゃははは!」






バカ話して笑ったら、そんじゃ走りますか。



「ムラタ、俺、もうクルマ抜かないから、先に行っていいぞ」

「なんでそんなウソばっか言うの? ぜってー行くでしょ!」

「いかねーっつの!」

「信じないよ、誰も」



つわけで、ここらでスイッチを切り替えた俺は、マジでクルマの後ろを走る。

ユリシーズとならホンキになれば、いくらでも穏やかに走れるのだ。

狭角45度Vツインエンジンは、ドコドコまったりも得意なのだよ。



フツーのツーリングみたいに、クルマの後ろを延々と走って、国道24号へ出るちょっと前あたり。



フォーン!



「ぎゃはははっ! 結局、おめーが辛抱きかなくなってんじゃねぇか」

大笑いしながらムラタの後を追い、24号を走って途中のコンビニへ。

ここで、最後のルート設定。

e0086244_2154652.jpg

「俺、ここ昨日も走ってるんだよ。こっから310号走ろうぜ」

「それもいいけど、こっちに広域農道があるよ?」

「マジか! おぉ、ホントだ。ページの切れ目だから気づかなかった。ココ行こう。道わかるよな?」

「大丈夫、ここらはさすがにわかるよ……たぶん

「ぎゃはははっ! たぶんかよ!」



曲がり倒したシメは、広域農道+裏ワインディング全開走行に決まった。






広域農道へ入ると、さすがムラタのホームコース、ペースもテンパーほど割り増し

それでも、親のカタキのように加速するというよりは、平均速度がバカ高い感じ。

いや、速度自体は130~40スピードかそこらだけど、その速度で行く道じゃないのだ。



見通しの効く、視界のいいワインディングは、途中からダイナミックに上下し始める。



そこを一日走り倒したとは思えないハイペースで抜けてゆくムラタ。

ヤツの後姿を追いながら、俺はこんなバカな男と出会えたことを、天に感謝する。

な-んでセンチな気持ちになってると、おっと、ギャップでフロントを取られた。



けけけ、最後まですっ飛ばすなぁ。






信号待ちで停まり、どちらからともなく顔を見合わせ、ニヤリと笑ったところで。

本日のCrazy Marmalade でっかいもん倶楽部は、事故もトラブルもなく終了。

15分以上の休憩をとらず、ただひたすら走って走って走りまくった……



最高のワインディングツーリングだった。







大満足した俺は、このあと旅に出る気にもなれず。

ムラタの家に、もう一晩ご厄介になる。

ミサトちゃん(仮名)、いつもありがとう!



つわけで、みんなで晩飯を食いに出る。

e0086244_215503.jpg

ミサトちゃんやKZTと一緒に、お好み焼きを食い(写真は無論、やきそばだが)。

ムラタ家に帰って呑んだくれてたら。

三重のバカ、おーがから電話が入った。



その後、なんやかんやで。

e0086244_2162966.jpg

気づいたら、おーが一家まで入り乱れて宴会になる。



e0086244_2162525.jpg

どうよ、この「してやったり」の嬉しそうな顔。

もっとも、もちろん俺も笑ってたし。

家主にいたっては、日本酒をカパカパ呑みながら。

e0086244_2162039.jpg

カンペキな抜け殻になってたけど。

とにかく、最高に楽しい一日だった。





ムラタ、サンキュな。

あとはまあ、言葉は要らねぇだろ。

また走ろうぜ(´▽`)/




春の峠まつり 第二弾 リュックサックファイターとコミネマン/了
文責/かみ


 
 
 
 
 
[PR]
by noreturnrydeen | 2013-05-04 21:07 | でっかいもん倶楽部 | Trackback(2)
 
 
 
ムラタとは、初めて会ったときから、意気投合していた。



しかし、大阪と千葉っつーロケーションのため、なかなか一緒に走る機会がもてない。

最後に走ったのは、二年前の竜神スカイラインだったか。

そのあとも、走ろうと言う話にはなるものの、タイミングが合わずに走れてなかった。



なので春ツーリングの裏テーマ、いやむしろメインテーマは、「ムラタと走る」だった。

同時に、ひとつ決めていたこと。

それは、「完全な状態」の俺を見せるということだ。






今までヤツと走るときは、当然ながらロンツーの最中=荷物を積んでいた



なので今回は、荷物を積まない状態で、ガッチリ走ろうと決めたのだ。

荷物はムラタの家に置き、空荷で竜神や和歌山のワインディングを走る。

そう話すと、OKした大阪の弟は、さらに別の提案もしてくる。



「今回、琵琶湖の宴会に行けそうもないんすよ。

 だから琵琶湖じゃなくウチで一泊して、朝イチから走りません?

 カンペキな体調のかみさんと走りたいんですよね」



そんな経緯で今回、俺は琵琶湖への参加を見送ったのだった。






前日、ムラタの家族と楽しく過ごした、次の日の朝。

e0086244_2055079.jpg

どちらもしっかり目覚め、やる気まんまんで着替える。

俺はもちろん、リュックサック・ファイターの制服

いつもの米軍服ECWCS+オフロードプロテクターだ。


ただし、残念ながらリュックサックは背負ってない。



一方、ムラタの方はと言えば、

e0086244_2055443.jpg

ナメられっぷりでは、軍服なみに定評のある、コミネのジャケット

どちらも抜かした相手に、「精神的な一撃」を加えることができる逸品だ。

いや、抜ければの話だけんども(´▽`)





ムラタの先導で、まずはヤツのホーム的ご近所ワインディングへ。

e0086244_2055897.jpg

朝早いからか、クルマもほとんどいなく、快適にすっ飛ばせる。



それはいいのだが、俺はこの段階で、ちょっとびっくりしていた。

ムラタが二年前よりずっと速くなっていたからだ。

シャカリキに飛ばすってんではなく、余裕を持って走ってるのに、速度だけがやけに高い



「そうか、ムラタのヤツ、アップハンにしたんだっけ」



アップハンを入れてアイポイントが高くなり、視野が広がって先が読みやすい。

上半身が起きて重心が後ろへ下がったことで、リアタイアへのトラクションも掛けやすい

おそらく、その辺が効いてるのだろう。



絶対性能よりも、安心感とコントロール

サーキットほどミューも高くなければ、視界も良くない公道では、そっちの方が効く場合が多い。

少なくとも、俺の経験ではそうだ。






心臓が飛び出すほどではないが、気ぃ抜いたら一気に置いてかれそうなペース。

だが、前をゆくムラタはひらひらと踊るように走り、破綻する兆しも見えない。

飛び去る景色と激しい風切音がなければ、ローペースだと勘違いしそうな穏やかさだ。



かなりのハイアベレージで、あっという間に、いつも休憩するコンビニへ。

e0086244_20551265.jpg

「あんだおめ、速くなってるじゃねぇか! やっつけようと思ってたのに、つまらん!」

「はははは! いや、ここはしょっちゅう走ってるからさぁ」

「アップハン、大正解みたいだな」

「うん、速いかはわかんないけど、楽しいね。前よりずっと」


だろうな。見てて分かるし、一緒に走ってる俺も楽しいよ。






すっかり気を良くした、リュックサックファイター。

コミネマンと並んで、ガンガンアクセルを開けてゆく。

砂でスリッピーな場所、路面の荒れたカーヴ、上下左右にダイナミックな高速コーナー。

e0086244_20551613.jpg

楽しく走ってるうちに、竜神スカイラインの文字が見えてきた。

ここまでは、言わばヤツのホーム。

だが、ここからはムラタだって、それほどたくさん走ってるわけじゃない。



「イコールとまでは行かなくても、こっからがある意味、勝負だな」



ヘルメットの中でニヤリと笑う、リュックサックファイター。

ま、実際はそんな目を三角にしてバトルって雰囲気でもなく。

俺もムラタも、ただ、楽しくて仕方ないって感じだったんだけど。






つわけで、まずは裏道のバカ峠。

竜神へのショートカットで、かつ、荒れた林道チックなワインディングだ。

二年前のムラタは、四苦八苦してる感じだったが、さて今回は?



ワクワクしながら、わき道を登り始めると。



一発目のコーナリングで、思わず「ほう」と声を上げてしまう。

バカ峠に入っても、ムラタの走りは安定していて、滑らかなバンキングでするりと曲がる。

リアがススっと沈み、すーっと曲がったら、あとはお得意のドッカン加速。



「足が断然、よく動くようになった。サス、やっこくしたんだな」



動く足を不安定と感じる向きもあるだろうが、俺は動く方が好きだ。

特にこういうバカ峠では、追従性やトラクションから見ても、動く(柔い)方が安心できる。

公道ならそこまで固めなくても、アクセルを丁寧にするだけで、妙な挙動は押さえられる。



なにより、その方がエキサイティングで楽しい。と、俺は感じる。






退屈の「た」の字もない、ひらひら楽しいワインディングランに、ニヤニヤしながら。

バカ峠を登り終えた俺たちは、そのまま竜神をすっ飛ばし。

鶴姫公園に飛び込んで、休憩&タバコタイム。

e0086244_20552032.jpg

「ムラタ、狭いとこスムーズになったなぁ。すっかり苦手じゃなくなったじゃん」

「そうすか? 嬉しいなぁ。でも、もう、すでに疲れたよ」

「なはは、でも、やっぱ楽しいなぁ」

「うん、むちゃくちゃ楽しいねぇ」



さて、それじゃあ龍神を走ろうか。






竜神スカイラインは、実に変化に富んだレイアウトの道だ。



前半(北面)は、低速ツイストから伊豆スカみてぇな高速コースになる登り。

後半(南面)は、低中速ツイストの延々と続くタフな下り。

総延長50kmに及ぶワイディングである。



その前半の低速ツイストから、高速区間へむけて登り始めた。



ムラタが「かみさんの走りを見たい」つーんで、こんだ俺が前だ。

偉そうに、「速くなった」なんて言ったぶん、あんましみっともないところは見せられない。

気合を乗せて、でも、無理や無茶はせず、あくまで楽しんで。





二年前にココを走ったときは、ケーロクのクセつーかSSっぽさが抜けてなかった。

だから、突っ込んで、ブレーキングして、曲がる、そのすべてのアクションがハデ

しかし、アレからずいぶんと曲がり倒し、俺なりの乗り方ってのを身につけた。



それを、ムラタに披露しながら、曲がりのひとつひとつを楽しむ。



サーキット的な理屈に惑わされず、ブレーキングをがんばらない。

場合によってはエンブレと走行抵抗だけで減速し、リーンアウトで早めのバンキング。

前を確認しながら、何かあればそのままオフロード乗りでかわし、なければウエイトを移動。



ある意味、「もう一度バンキング」するイメージで重心を据え、トルクを生かしてコーナリング。

あとはそれほどパワーのないビューエルなら、全開で脱出してもそうそう滑ることはない

滑ってもエンジン特性のおかげで、それほど怖い滑り方はしない。



「どうだい、ムラタ。 俺の乗り方、変わっただろう? いや、わかんねーかな?」



道と、単車と、ムラタと、まるで対話するような。

無言で濃密なコミュニケーション。

楽しいなんてもんじゃない。






最後の方でちょっとクルマに引っかかりつつ、中間地点のごまさんタワーに滑り込む。

e0086244_20552467.jpg

「ムラタ、やっぱおめ、ずいぶん速くなったよ。しかも安定して。やるじゃん」

「そんなことより、なんでブレーキかけてないの?! アレであの速さはおかしいよ!」

「だーら、かけてるんだって! エンブレとか両輪の抵抗で……」

「俺もリーンアウトで入るとかやってみたけど、全然わかんねーよ!」



ゲラゲラ笑いながら、そんな話をする。

e0086244_2055282.jpg

周りには山、見上げれば青空、横にはダチと単車。

タバコの煙をくゆらしながらも、浮かんでくる笑顔が止めれない。

俺の生きてる理由、と、大げさかもしれないけど言ってしまおう。



e0086244_20553233.jpg

「かみさん、走り方変わったね。前はすげぇサスが動いてたけど、今日はスムーズつーか」

ああ、なるほど、なるほど。

女の子が髪を切って、気づいてもらえた時の嬉しさって、こんな感じなのかな。






ごまさんタワーを出ようとすると、ムラタが笑いながら俺をからかう。


「かさみん、今、アソコの連中が出ようとしたのに合わせたでしょ? つっつく気でしょ?」

「ぎゃははは、なんでわかるんだよ! おめーも同じこと考えてんだろ!」


ま、結局、遊んでくれる人は居なかったんだが。



さて、こんだツイスティな下り。俺と相棒のイチバン得意なステージだ。

ココは一発、ホンキモード。千切るイキオイで走ろうか。

せっかく俺なんかに、「完調のかみさんが見たい」と言ってくれたムラタの為にも。



俺のライディングはとてもメンタルに左右されるので、こんな日は絶好調になる。



様子を見ながら徐々にペースを上げ、ホンキモードに突入。

わざとブラインドの立ち上がりで引き離してココロを折るとか、そういう小細工はせず

ただ、最大限の集中力を引き出して、下りのツイストを一心に下ってゆく。



くだりでは何とかムラタを引き離し、大口叩いたぶんの帳尻を合わせた。






フラットになった龍神の残りを、テンションの上がったペースで駆け抜けたら。

e0086244_20553687.jpg

分かれ道の青看板が出たところで、休憩を入れて一服。



e0086244_20554275.jpg

川の写真を撮ったりしつつ、地図を見てこの先を相談する。



「今、ここだろ? だからこっち行って、この道だ」

「そーすか? こっちじゃない?」

「なにをう? いや、まてよ。俺らがいるのって、本当にココか?」



ふたりとも、頼りないことおびただしい

案の定、何度か道を間違えてUターンをかましつつ、次のワインディングへ。

国道425と311をつなぐ、県道198号線を見つけて入り込むバカふたり。



なんとなく選んだ割には、この道は割と走りやすかった。

いや、和歌山の山ン中だから、それなりっちゃそれなりにバカ峠なんだが。

それでも変な枝道がなく、ガンガン攻めてゆけるから、気持ちいい。






一気に駆け抜けて、そのまま311号へ。



と、今度は逆に、道は広いもののクルマが多くて抜くのがかったるい。

しばらくはムラタとふたり、オーバーテイクを繰り返したんだが、早々に飽きちゃったかみさん。

「熊野古道」の文字が見えたところで、勢いよく枝道に入り込む。



テキトーに100メータほど登って、ちょっと広がったところで単車を留めた。



「いや、この先に行くわけじゃねーけど、ちと一服しよう」

「そっすね。いやー、しっかし楽しいなぁ」

e0086244_20554689.jpg

ムラタ、満面の笑み。

朝から飯も食わず、休憩と言えばタバコ一本分で、ここまで走り倒してきて、この笑顔。

相変わらず、嬉しくなるほど徹底的に、アタマの悪い男だ。



ここでは、今までより少し多めに、10分か15分ほど休憩した。

そんで走りだすのだが、さすがにこのままロクに地図もないクソ林道を登るのはアレだ。

なんたってココは、あの有名な熊野なのだから。



来た道を戻って、311へ乗りなおす。



今度は、さっきよりクルマの数が減ったので、そこそこ気持ちよくすっ飛ばし。

e0086244_20555344.jpg

これは311の途中、四村川(よむらがわ)の看板の前。

たぶん、信号待ちだと思う。

ヘルメット越しでも、ムラタの笑顔がよく分かるね。

バカな男だね。

俺も人のコト言えないくらい、ニッコニコだったけどね。




四村川から10キロほど走ったところで、道は168号につながる。

e0086244_205557100.jpg

これは、熊野本営大社のあたりだろうか?

ちょっと観光地っぽくなってて、観光客も多かったので、のんびり走って抜けてゆく。



やがて、人通り多いところを抜けたら、さて、168号を北上してゆこう。

e0086244_2056412.jpg

なんか道幅が狭くなってきたけど、気にしない、気にしない(´▽`)



NEXT FILE


 
 
[PR]
by noreturnrydeen | 2013-05-04 20:58 | でっかいもん倶楽部 | Trackback
 
 
一号線は、相変わらず混んでいた。

いや、混んでようが空いてようが、もう、どちらでも同じだ。

広くて曲がりのない国道に、飽き飽きしているんだから。



ガッツのないことで有名な俺は、かなり早い段階で、国道1号の全線制覇をあきらめる

e0086244_20264737.jpg

亀山あたりで25号「名阪国道」に乗って、琵琶湖や大阪市街の混雑をかわす。

全線制覇をあきらめた段階で、まっすぐな道をいつまでも走る気はない

曲がった道を探して、とっとと入り込もう。



途中でタバコを吸いながら地図を見ていると、「針テラス」の文字が目に付いた。

わこ~ちゃんがmixiでよくつぶやいてる、バイクやクルマが集合するスポットだ。

とりあえず、ココに向かってみるかと、さらに地図を見てみると。



「お、針テラスから出てる、369とか370は走った事あるぞ?」

そして、その辺のワインディングを繋いでいけば、ムラタの家に行けることも知ってる。

ならば、話はカンタンだ。





方針が決まったので、後は迷わず突っ走る。

25号をすっ飛ばして、あっという間に針テラス。

e0086244_20265151.jpg

あまりに単車が多かったので、建物からかなり離れた場所へ、ユリシーズを滑り込ませた。


e0086244_20265581.jpg

「おぉ、GT750だ! 何台もいるってことは、今日はオーナーミーティングかな?」




一服がてら、しばらく単車を眺めて楽しんだら。

さて、ようやく俺のツーリングらしく、曲がった道を走ろう!

e0086244_20265964.jpg

369号から370を南へ走ってると、やはり見覚えがある。



e0086244_2027232.jpg

青空と、山と、曲がった道。

国道イッキ走りも、ある意味では面白かったけど、やっぱり俺はコレが好きだ。


e0086244_2027731.jpg

直線や住宅区域では速度を緩め、景色を楽しんで走る。


e0086244_20271191.jpg

宇多を抜けて370から、169との併走区間を西へ。



ここでの休憩時に、チェーンの確認をした。

コンバートしてからこっち、マルやタカシと走ったときなんかも、ちょいちょい確認してた。

だが、国道一号ツーリングを始めてからは、あんましちゃんとチェックしてなかったのだ。




「大丈夫そうだな。ま、200スピードとか出しといて、いまさら大丈夫もクソも……え?

e0086244_20271919.jpg

よくみると、やたら粉が吹いてる

そして粉の成分は、どうやら鉄。つまり、チェーンかスプロケの削れが原因だ。

詳しくチェックしてみると、確かにどちらも「削れた痕」がある。



「マジか……やっぱ、アレがダメだったか」



実は出発する前に、なんとなくカラーとスプロケを入れ替え、5mmほどオフセットした。

俺は基本的に、心の声に逆らわないコトを身上としてるので、思いついたらやってみる。

それが今回、裏目に出たってだけの話だ。



「ま、ムラタんとこに着いたら、元に戻してやりゃいいか」



なんたってもう、さんざっぱらバカ飛ばししてるのだ。

今さら青い顔して嘆(なげ)いても意味はない。

たった5mmでも、これだけ弊害があることを知れたんだし、よしとしよう。



そんなことより、大好きなワインディングを楽しもうじゃないか。





つわけで、バビっと走り出すかみさん43歳。

吉野川あたりの街中や、まっすぐ道は、景色を楽しんで。

やがて24号経由で、国道310号というワインディングに入った。

e0086244_20272470.jpg

空と山とアスファルト、俺の愛するトリコロールに癒されつつ。


e0086244_20272890.jpg

わが魂のボールルーム、ツイストロードを相棒と踊る。



国道170号に出るちょっと手前。お寺の駐車場に入って休憩。

e0086244_20273398.jpg

ここでムラタに電話して、現在位置を伝えたら。

混んでるとは言え、1号には及ぶべくもない170号だけに、すり抜けは楽勝。

150スピード前後でガンガンすり抜けて、ムラタの家に到着。


ムラタは、ガレージの前で待っていてくれた。




電話やネット上では、かなりちょくちょく話してても、会うのは数年ぶり。

e0086244_20273764.jpg

久しぶりに見た大阪の弟は、相変わらずニコニコといい笑顔で、俺を迎えてくれる。



「ういーっす!」

「おう、久しぶりだな! だが、まずは単車イジリをさせろ」

「は? 壊れたの?」

「どあほう、ちょっとスプロケの位置を変えるだけだ」

……ちょっと?



e0086244_20274136.jpg

つわけで早速、作業を始めるのだが。


「スプロケ外す、デカイレンチがない……ムラタ、なんかない? ああ、ハンマーでいいや」

「むう、回り止めのネジがつかない……ムラタ、金属ヤスリない? じゃあコンクリで削れねぇかな」


ムラタに、近所まで金属ヤスリを買いに行ってもらったりしつつ、何とか作業終了。



「よし、終わった! これでカンペキだな」

「まあ、全然カンペキじゃないけどね」

「なにをう! もうカンペキに直ったんだよ!」

カンペキじゃないから、修理してんじゃん!



正論だが、おまえに言われると悔しい(´・ω・`)



とまあ、早速、大笑いしてバカやりあう。

ああ、そうだった。

ここにもひとり、朋友と呼びたい男がいたんだっけ。





終わったところで、ムラタの家に入る。

ムラタの愛妻ミサトちゃん(仮名)と、愛息のKZMに、お久しぶりのご挨拶。


「ほら、KZM。かみさんにご挨拶は?」

「かみさん、こんにちは」

「おう、こんちわ! つーかKZM、『さん』要らねぇよ。かみでいいぞ」

かみ、これ見て! 料理作ってあげるよ」

e0086244_20275020.jpg

オモチャの料理セットを持ち出して、早速、KZMはハイテンションだ。

ちなみにこの4歳児が数年前、初めて呼んだ他人の名前は、「かみ」だったりする。

実に将来有望な、期待の神童と呼べるだろう。



ムラタ家に、我が家のような図々しさでドカっと陣取り、ビールでカンパイしたら。

e0086244_20295063.jpg

ミサトちゃんが用意してくれた、晩飯をツマミに、ムラタとバカ話で笑いあう。

さんざっぱら呑んだくれ、ゴキゲンに大騒ぎし。

ミサトちゃんやKZMとも、冗談を言い合いながらゲラッゲラ笑い。



実に幸せな時間をすごしたところで。

結局、亀山までしか行けなかった、下道国道一号線ツーリングは終了。

今春のソロツーリングは、シンドかったけど、いい経験だった。



もちろん、旅はこの先も続くのだが、ココから先は、でっかいもん倶楽部の方で。




次回はリュックサック・ファイターに戻って、ムラタやフラナガンと戦う。


乞う、ご期待(´▽`)/
 
 
 
 

春ツーリング 下道国道一直線/了
文責/かみ

 
 
 
 
[PR]
by noreturnrydeen | 2013-05-03 20:28 | ソロツーリング | Trackback
 
 
 
さすがに何度か来てるので、迷わず到着。



荷物を解き、お風呂を頂いて、酔っ払う前になおっちゃん(ともっち嫁)の治療だ。

なおっちゃんの治療をしながら、ともっちさんと話してると。

ろろちゃんや、たけしさん、おっくんがやってくる。



たけしさんとおっくんの兄弟は、お土産だと「やまちゃんの手羽先」を買ってきてくれた。

e0086244_2017185.jpg

「結局、やまちゃんと風来坊のどっちが美味いか、決着はついたの?」

名古屋人にしか分からないような話をしつつ、治療を続ける。

久しぶりの面々と、おだやかに交わす会話を、心地よく楽しみ。




そして、事件は起こった。



家族でやってくるおーがと、電話してたともっちさん。

話してる途中で、イキナリ、ゲラッゲラ笑い出す

何ごとかと治療の手を止めてそちらを見ると。



「か、かみ先生! ぶはははっ! それ! 下っ!」



爆笑しながら、俺の股間を指差すともっちさん。

なんぞ? と思いつつ視線を下へ移す。

そして、俺の時が止まった。





部屋着に持ってきた、中東あたりの民族衣装。

その股間が破けて、例のアレが、「よう!」と顔を出していたのだ。

治療中の真剣さを物語るように、小さく小さく恐縮しながら



「せめて、もすこし大きな状態で、顔を出してくれればいいのに(´・ω・`)」



このときの俺の、偽らざる悔恨である。






あやうく強姦未遂事件の冤罪を着せられかけてると。

おーが一家が到着した。

e0086244_2017665.jpg

飼い主ちゃん、NNK、UKT、そして横顔はろろちゃん。

なんか、正月にずっと見てたメンツだから、久しぶりの気がしない。

いや、ろろちゃんはこないだも遊んだから、ちっとも久しぶりじゃないんだけど。





治療も終わり、俺がビールを持ったところで、みなもビールを持つ。

「わざわざ、待っててくれなくてもいいのに」、なんて言いながら。

カンパーイ!

e0086244_20171047.jpg

左から、おっくん、たけしさん、ともっちさん。

三人とも、メタボ会の重鎮つーか創設メンバーだ。



e0086244_20171730.jpg

ともっちさんと、おーが一家。

親父も含めて誰ひとりじっとしてない様子が、写真からも伺(うかが)える。



呑んだくれながら、なおっちゃんの作ってくれたツマミに舌鼓を打っていると。

揚げたてのカツと、名古屋名物ミソたれが出てきた。

いわゆる味噌カツである。

e0086244_20172184.jpg

かぶりつく、たけしさん。

俺は甘いものが苦手で、味噌カツも美味いと思ったことがない。

だが、なおっちゃんの味噌だれは、甘すぎずとても美味しかった。




ひと通り喰い倒したところで、のんびりまったりタイム。

e0086244_20172626.jpg

ともっち家の愛猫、「プシュさん」も、ちょろちょろ顔を出してくる。

好奇心旺盛な子なので、みんなが騒いでると、警戒しつつも寄ってくるのだ。

おかげで、ろろちゃん、UKT、NNKの餌食になってた。



バカ話して大騒ぎしてるうちに、時間はドンドン過ぎてゆく。

やがて夜もいい時簡になり、たけしさんとおっくんが帰っていった。

ふたりとも、ありがとう! 楽しい時間でした。


また、近いうち(´▽`)/






残ったのは俺と、ろろちゃんと、おーが一家。

e0086244_20173187.jpg

「朋友」という言葉がある。

「親友」という言葉に、押し付けがましさやウサン臭さを感じてしまう俺が、よく使う言葉だ。

「親しい」と言うより、「同志」と言う意味あいが強い、と俺は認識している。



俺はこれまで、マル以外にこの言葉を使わなかった。

そして昨今、このふたりには、その言葉を使う。

だからなにとか、それがどうとかではなく、ただ、俺が勝手にそう呼ぶ。



俺は、幸せな人生を送れていると、心から思う。






さて、明日はそれぞれ予定があるってことで。

ともっちさん夫婦にアイサツすると、お泊り組は二階にあるともっち邸の客間へ。

そして、みなでザコ寝するのだが、じゃあおやすみ、とは決してならない


なり得ない。


理由? カンタンだ。

e0086244_20173616.jpg

ここは、俺の家とタメ張るくらい、マンガが充実してるからだ。



e0086244_20174240.jpg

飼い主ちゃんなんて、調子よかったら毎回、徹夜するイキオイ。



e0086244_20174660.jpg

ま、ろろちゃんは、いいだけ酔っ払ってるから、すぐに撃沈するだろう。

もちろん、俺も人のこたぁ言えない。

なんか読もうかなぁ……つってる間にオチてた。



なお、このあと寝ぼけてろろちゃんに抱きつこうとしたらしいのは、ココだけの秘密。






翌朝、目覚めると、おーがとろろちゃんはマンガを読んでた。

「ちょ、おーが! おめ、寝たのか?」

「あたりまえやろ。寝たわ!」

どーだか、あやしいもんだ。



ふたりを放って階下へおりてゆくと。

e0086244_20175111.jpg

秩父のタンクトップクライマー、タツヤが顔を出している。

今日はこれから、ともっちさん、ろろちゃんと一緒に、琵琶湖でのキャンプ宴会へいくのだ。

ちなみに、おーが家も男ふたりは、琵琶湖宴会に参加する。


俺は今回、参加を見送ったのだが、理由はムラタと走ったレポの方で。




タツヤも一緒に、朝ごはんを、みんなでいただく。

なおっちゃんは俺らが来ると、晩の宴会から朝のご飯まで動きっぱなしだ。

毎度毎度、ありがたく、大変だなと申し訳なく思う。


なおっちゃん、いつもありがとう!




10時ころだったか、俺はようやく重い腰を上げる。

すると、みんなもオモテまで見送りに出てくれた。

となれば、もちろん、ヤルコトはひとつ。



新しいともっちさんの愛機、BMW K1600GTLを見せてもらうのだ。

e0086244_2017556.jpg

インライン6(並列6発)エンジンを積む、装備355kgのモンスターツアラー。

タツヤくれぇのガタイだと、セミがとまってるみてぇだ。

細かいメカニズムがイチイチ凝ってて、まさにBMWの新しいフラッグシップって感じ。



ひと通りバイク話で盛り上がったら、それじゃあ俺、そろそろ行くわ。

e0086244_20175935.jpg

左がろろちゃん、手前がおーが一家。奥の左から、タツヤ、なおっちゃん、ともっちさん。

楽しい夜を過ごさせてくれたみんなに、再度お礼を言って。

俺は大阪へ向けて走り出す。






e0086244_2018357.jpg

国道302を南下して、目指すはもちろん国道1号線。



有松から1号線に乗って、しばらく走ると。

e0086244_2018865.jpg

名古屋らしい、バカッ広い4車線になる。

このまま1号を走る気ではあるが、いかんせん、昨日からのすり抜け大会で飽きてきた。

今日はあんまりこだわらずに、途中でワインディングに入ってもいいかな。



そんな風に考えながら、俺は1号線を走るクルマの列を縫い続けた。


NEXT FILE

 
 
 
[PR]
by noreturnrydeen | 2013-05-02 20:18 | ソロツーリング | Trackback
 
 
 
「いったいこれは、どういうことなんだろう?」



ガッカリ感から立ち直った俺は、灰色の脳細胞をフル回転させる。

どう考えても俺は、ホームズよりポアロだろうからね。

体型的に。

ほっとけ。



しばらく考え、やがて。

「よし、とりあえず駐車場に戻って、本当の入り口から入ろう。現場百回だ!

どうやら名探偵よりは、刑事の方がむいているようだ。



途中の美しい景色を眺めながら、のんびりと歩いて戻る。

e0086244_2005214.jpg

この段階で、「歩かない」のはあきらめた43歳。

今日のメインは柿田川湧水なのだ。

なにがなんでも、あの青を見るのだ。




てくてく歩き、ぐるりとまわって、入り口の前に出る。

e0086244_2005722.jpg

そして、ここで俺を絶望させた犯人のトリックに気づいた。

犯人はもちろん、俺の脳みそ。ま、みんな判ってただろうけど。



つまり、「展望台」って文字を読んだ瞬間、字面から想像して、

勝手に「他の景色」とか「高いところ」を想像してた

ってだけの話で、この「展望台」こそが、湧水の場所だったのである。



「要するに『湧水の展望台』なんだな? 紛らわしい書き方しやがって」


もちろん、書いた人間はビタイチ悪くない。





入り口には噴水があった。

e0086244_201123.jpg

箱根の雨がウソのように、すっかり晴れ上がって、暑いくらいの陽気だから、気持ちがいい。



「おぉ、涼しげでいいなぁ」



やがて案内に、「第一展望台」「第二展望台」と出る。

「なるほど、ふたつあるのか。なら、どっちかはアレじゃないんだな」

さすがに学習した俺は、余裕を持ってまずは第一展望台へ。



そして案の定、ここも「例のアレ」ではなかった。

e0086244_201463.jpg

「ふふん、そうだろうさ。でも、ここも綺麗だな」



しばらく、湧き上がる水を眺めたあと、今度は第二展望台を目指す。

e0086244_201882.jpg

林間の散歩道を、強い日差しや鳥の声をBGMに、ゆったり歩いてゆき。

第二展望台の長い階段を、期待に胸を膨らませながら下る。

そして、第二展望台へ出た俺は、ドキドキしながら展望台の下を覗き込んだ。












「おぉ!」







e0086244_2011244.jpg

どうしても生で見たかった、柿田川湧水の姿が、そこにあった。

しばらく息を呑んだまま、ただ、湧水を眺め続ける。

「来た甲斐があったなぁ」




充分に満足した俺は、駐車場へ戻ってユリシーズにまたがった。

あとは1号線を走って、大阪の方へ向かうだけ。

大阪入りできればムラタのところへ、ムリならどこかで野宿だ。



晴れ晴れとした気持ちで走り出すと、最初こそ混んでいたものの。

e0086244_2011752.jpg

途中から急激に道が空き始めた。



e0086244_2012227.jpg

大き目の街中はクルマが多く混んで、そのツナギはバイパスなんかで空いてる。

北海道チックなシステムになってきたので、距離は稼ぎやすくなった。



あと、1号線ってそんな海岸沿いのイメージがなかったので。

e0086244_2012772.jpg

結構ちょくちょく海を見られたのは、嬉しい誤算だった。




静清バイパスを抜けたあたりで、休憩がてら、通りがかった道の駅へ入る。

e0086244_2013149.jpg

道の駅「宇津ノ谷峠」の駐車場。



ここでトイレや一服を済ませてると。

e0086244_2013660.jpg

先ほど静清バイパスで抜いたXJRがやってくる。

乗り手は俺と同じくらいか、少し年上っぽい男のヒト。

お互い会釈したところで、彼がニッコリ笑って話しかけてきた。



「速いですねー! あのバイクはなんですか?」

「ビューエルですよ。いろいろやっちゃってますけど」

「ああ、ビューエルかぁ。いや、モタードかと思ってアクセル開けても、全然、離れないから」

「あはは……」

「おかしいなと思った瞬間、抜かれましたからね。驚きましたよ、ナニモノだ? って」

「すいません、バイパスは抜きやすいから、つい……」



てな感じで、しばらく話し込む。

目的地や道、単車の話、そしてもちろん、ビューエルの曲がりの話もした。




しばらく話し込んで、やがて、XJRさんがトイレへ、俺は先へ。



「それじゃ、お気をつけて」

「そちらも、お道を!」

「同じ1号線ですから、もし、またどこかで会ったら!」

「ええ、それじゃ!」



下道貧乏ツーリングってことで笑いあったふたりは、そこで分かれて走り出す。

結局、彼とはコレっきりだったが、関東のヒトだから、いつかまたドコかで会えるかもしれない。

そんな偶然ってのが、実は案外あるから、単車ってのは面白いよね。




さて、そんな楽しい話はココまで。

ココから先は苦行の道のりだ。

e0086244_2014023.jpg

高速道路でさえ、誰もに「長い」と言わしめる静岡県。

その本領が発揮されるのは、まさにココから先なのである。

藤枝、掛川、磐田、浜松と抜ける頃には、すっかり意気消沈させられてしまう。





風が強くてすり抜けもしんどく、浜名湖あたりで休憩したころにはヘロヘロだ。

ここでmixiにつぶやこうと携帯を開くと、名古屋のともっちさんからメール。

「お風呂沸かして待ってます」という、魅力的な内容だ。



「名古屋かぁ。ま、行けないことはないだろうけど、疲れてる時に慌てると危ないからな」



ともっちさんには、「行けたら行きます」的なヌルい返事をして走り出す。

と、愛知県に入ってから岡崎までは、えらい空いてて走りやすかった。

まるで、「ともっちさんちに行け」と言ってるようだ。





疲れてるので、暗くなってからは走りたくない。

e0086244_2014456.jpg

こんな風に空いてるところでは写真を撮ったりするが。

少しでもクルマが出始めたら、気合一閃、すり抜け大会。

一気に知立(ちりゅう)まですすむ。




知立のコンビニで、ともっちさんに電話。

e0086244_2014872.jpg

「今……ち、ちりつ? あたりに居るんですが……」

「ああ、それは『ちりゅう』ですね。それじゃ、その先をしばらく行って……」

「行きます」とか、「行っていいですか?」の前に、道順を説明し始めるともっちさん。



名古屋のボスにお礼を言って電話を切ったら。

さて、あと少しでビールだ。

がんばって走ろう!




コンビニを出ようとして、

e0086244_201572.jpg

怪しげな店に、一瞬、目を奪われつつ。

俺は名古屋へ向かってアクセルを開けた。


NEXT FILE

 
 
 
[PR]
by noreturnrydeen | 2013-05-02 20:02 | ソロツーリング | Trackback

アーカイブ


by かみ