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さて、<自作チェーンコンバート作業>に入るわけだが。

とにもかくにも、まずはスプロケットがなくちゃ話にならない。

なのでまず、調べた感じでいけそうなパーツを発注した。


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92スポーツスターの純正ドライブスプロケット21Tと、リアスプロケット51T。

この組み合わせだと、減速比が2.43:1になる。

ビューエルXBの最終減速比は2.41:1なので、落としどころだろう。





スポーツスターは5穴で、XBは6穴なので、思いっきり加工が必要になる。

わかってるのに、じゃあ、なんで6穴を買わないかつーと。

6穴……つーか普通のスプロケは取り付けるのがムリっぽいから。



理由はホイールの構造にある。

普通のスプロケは、ハブダンパーの外に付くため、中心の穴が大きすぎるのだ。

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牧場にあった、<ハヤブサ用ヴォルテクス>と比較してみれば、一目瞭然。

センターの穴のサイズがアホほど違う。

ない場所に穴は開けられないので、5穴だろうが中心穴の小さいスプロケを使うしかない。

スポーツスター用なら、まあ、普通に国内で入手できるってメリットもあるしね。





半日仕事がハネたら、早速、作業開始。

本日のメニューは、<採寸>大会

ドライブスプロケットがどのくらい違うかをチェックしいしい、細かい寸法を測る。



リアホイールを外して、買ったスプロケと比べてみる。

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買った方はセンターホールが50mmΦで、ノーマルプーリは68mmΦ。

わかってたことだが、コレをつけるとなると、かなりの加工が必要になる。

ま、加工するか、別のを買うか、どちらにしてもノーマルのサイズは測らなきゃならん。


「めんどくせぇけど、やるか!」




つわけで、ホイールからプーリを外し、採寸を開始する。

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100均で買ったコンパスや透明プラシートの出番だ。


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透明のプラシートにコンパスで68Φの円を書き、それにあわせてホイールにシートを固定。

それからネジ穴を書き込み、シートを外して、買ったスプロケにあわせてみる。

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新しいスプロケと比べると、コレだけ違う。

この段階で、スプロケを加工するガッツが、かなり削られた。

せめて内径の合うスプロケにして、ネジ穴加工だけで済ませたいものだ。


国内にあるといいなぁ、そんな都合のいいスプロケット。ヴォルテクス海外通販しちゃおうかな。




それから、アイドラープーリも外して、ブラケットの採寸。

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測った数字は、ダンボールにマジックで記入してゆく。

ひと通り必要な寸法が採れたので、元のとおりに組み上げて、今日は終了。



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マジックで数字が書き込まれた、ただの汚いダンボールだが、今の俺には宝物。

そういや書くの忘れてたけど、写真のとおりニーグリップパッドをつけた。

モノはSR用の社外品。



今日の作業で採れた寸法を元に、スプロケやオフセットカラーを探す。

しばらくは地味な検索作業が続くので、更新はするかわからん。

気が向いたらフロントスプロケット付けてみるかも。



そんな感じで。



/了
 
 
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by noreturnrydeen | 2013-03-30 18:01 | メンテナンス・カスタム | Trackback
 
 
二週間のところを三週間待って、ようやく返事が来た。

なにってチェーンコンバートキットだ。

予定から一週間遅れだし、「さすがにもう、海の上にいるか」と思っていたんだが。



まだ、イタリアで製造中だった。



年間5セットくらいしか出ないので、受注生産だと言うことらしい。

ま、無理もない話だが、それじゃあゴールデンウイークに間に合わない。

「待ってくれれば必ず作るけど、どうする?」つーメールが来て、悩むかみさん。



待つこと自体は、海外通販なら、結構ある話なので、構わないっちゃ構わない。

相手はイタリア人だし、GWはベルトで走って、夏までにゆっくり仕上げてもいい。

だが、チェーンコンバートについて調べてるうちに、いつの間にか興味を持ってしまった。



自力コンバートと言う厄介ごとに。



なので、先方に発注取り消しのメールを入れる。

正直、メールを書き上げてから発信するまで、何度かためらった。

だが、取り消してしまった以上、後には引けない






つわけで今日からココは、自作(自力)チェーンコンバートの記事を書いてゆく。

ま、キット装着よりは、もしかしたら需要があるかもね。

調べた結果や、あったトラブルを隠す気はないから、気になる人は読んでみて。



んじゃ、まずは必要なものを書き出してゆこう。

1.ドライブスプロケット

2.ドリブンスプロケット

3.アイドラースプロケット

4.ドライブチェーン

5.チェーンガイド(スイングアームの削れ防止)

こんなところだろう。



チェーンサイズは530、525、520のいずれか。

本来なら、強度、ライフ、重量などで決める部分だが、今回はそうも行かない。

まず、取り付けられるパーツを手に入れ、それに合わせてサイズを決めることになる。



1.ドライブスプロケット

これは高年式のスポーツスター用がつかえるらしい。

オフセットカラーも豊富そうだし、値段も安いから失敗しても痛くない。



2.ドリブンスプロケット

ヴォルテクスのならポンづけのがあるらしいのだが、日本では見つからない。

調べ疲れて、「しゃーねぇ、海外通販で買うか」と思ってたら。

今日、ちょうどベガスのSくんが治療に来たので、相談に乗ってもらった。


「ドリブンなら、穴あければ、わりと何でも付くじゃないすか」


実に彼らしく、かつ、俺の好みの回答が面白かったので、その方向で。



3.アイドラースプロケット

海外の連中も、コレがイチバン悩みのタネらしい。

だが、我々日本人には、強い味方<モノタロウ>がいる。

調べてみたら、合いそうなスプロケがたくさんあった。


ブラケットは今のを加工して使い、サイズの合いそうなスプロケをモノタロウで探す予定。



4.ドライブチェーン

基本的には、強度が高くライフの長い、530サイズで。

まあ、ドリブンスプロケット次第だが。



5.チェーンガイド

現物あわせで、当たる部分に樹脂のブロックでも貼っときゃよかろう。




キット装着で悩まなくていいはずが。

「やってみたい」つー誘惑にかられて、めんどくさい方を選んでしまった。

もちろん、後悔してないどころか、むしろワクワクしてるんだが。



さて、それじゃあしばらく、モノや情報を探しに、ネット世界へ潜ろうかな(´▽`)




/了

 
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by noreturnrydeen | 2013-03-28 13:09 | メンテナンス・カスタム | Trackback
 
 
ところで、一部の方から指摘され、心配されていることがある。

エンジンブレーキ時の、衝撃の問題だ。

ベルト駆動にはハブダンパーないけど、チェーン駆動には普通、ハブダンパーが要るのである。



今回のキットは、ダイレクトマウントだ。



名前はカッコいいが要するに、リアホイールにハブダンパーなしで、スプロケットを直付け

なんともアメリカっぽい、男らしくてアホなスタイルなのである。

いや、このチェーンキットはイタリア製品だけど。



ただ、ホンキでまるっきりダイレクトなのかと言うと、厳密にはちょっと違う。



ハーレィやビューエルは、一次減速をチェーンで行なう。

エンジン→トランスミッション間の伝達が、ギアじゃなくてチェーンなのだ。

俺のXBにもクランクケースの左側に、チェーンが三本並んで入ってる。



そして、このドライブ側、つまりクランクシャフトに、ちょっとした仕掛けがある。

コンペンセイティング・スプロケットつーのがそれ。

これは下図のように、ちょっとだけダンパー的な動きをする機構だ。
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(画像/「変態バイクビューエルのページへようこそ」様より拝借、問題あればこちらへご指摘ください


もちろん、コレがあるからって、エンブレをガンガン使えるわけじゃない。

だが、リジットなマウントよりは、エンジンやトランスミッションにかかる負担は小さいはず。

それでもダメならスリッパークラッチだが……あれ、高いからなぁ(´・ω・`)



ただでさえ、チェーンコンバートキットはいい値段がする。

そのため今回、せっかく余剰分から地味に貯めてた、オフ車の購入資金に手をつける。

単車のための金は=命の値段みたいなトコもあるから、惜しむつもりはない。



だが、オフバイクも欲しい。

なので、多少手間はかかっても、も少し金のかからない方法を探しておこう。

少しでも、<オフバイク購入資金>を目減りさせないために(`・ω・´)





だいたいの見当をつけて検索すると、欲しかった情報が見つかった。

後付けハブダンパーの情報だ。

簡単に言えば、マウントボルトとスプロケの間に、ゴム管を入れてやるのである。



ちょっと聞くと「大丈夫なのか?」と思えるだろう。

俺も、オフ車や小排気量車では聞いたことあったが、「デカい単車であるのか?」と思ってた。

だがドカティなんかは、コレにかなり近い方法のダンパーを採用してる。



ま、案の定と言うか、ハブダンパーの寿命は短いようだが(´▽`)



これ、スポーツスター用には社外パーツとして出てるのだが。

残念ながらXBとはマウントボルトの数が違うので、すくなくともそのままは使えない。

なので、やるとしたら自作になるだろう。




つわけで、とりあえずダイレクトマウントで走ってみて。

あまりに負担が大きいと感じるようなら、自作でハブダンパーを後付けする。

そんな方向でゆこう考えてるところだ。





ああ、そうだよ。

モノがまだ、イタリアから到着しないから、こんな妄想するしかないないんだよ。

俺は待つのが苦手なんだと、あらためて実感してる今日この頃(´・ω・`)



/了

 
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by noreturnrydeen | 2013-03-25 11:33 | メンテナンス・カスタム | Trackback
 
 
2012年1月と、2013年3月の二度に亘(わた)って

なんの予兆もなく、突然、ドライブベルトが切れた。

「切れづらい」と言われている新型ベルトだが、少なくとも俺の使い方ではダメのようだ。



交換コストは思ったより安いし、メンテナンスは楽なベルトドライブだが。

イキナリ切れると出先から帰ってこられないのが、とにかく困る。

それならいっそ、チェーンドライブにコンバートしてやろう。



XBのチェーン化には、デメリットが伴うことを承知した上で、俺の出した結論だ。



つわけで、フリースピリッツ製品の輸入販売をされてる、daz_movementさん。

何度かお世話になったこのショップへ、チェーンドライブキットを発注する。

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本来なら、あとは入荷の連絡を待つだけなのだが。

着荷するまでの間に、やっておくべきことがある。

キットにはチェーンが同梱されてないので、必要なチェーンの長さを調べるのだ。



コイツは元々、XB12R用の製品で、使用チェーンが520の120リンク

しかし俺の12Xは、12Rよりホイールベースで50mmほど長い。

そして残念ながら、フリースピリッツのサイトに12Xのデータはなかった。



「じゃ、現物を測ればよかんべ」



つわけで早速、コンベックスを直アテして測ってみた。

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するとベルト外周で、およそ1910mm。

520チェーンのチェーンピッチは15.875mmだから。

1910÷15.875=120.314。

チェーンは2リンクで1単位なので、120の次は122リンク。



ベルトと同じ長さのチェーンを使うとして、ユリシーズのチェーン長は122リンクとなる。



大雑把な計算だし、ベルト同じ長さのチェーンを使うかもわからん。

ただ、キットの説明に「ノーマルのベルトの状態と、ギア比(ドライブ比)は同じです」とある。

だからまあ、それほど的外れな数字じゃないはずだ。



「XB12Rと、2リンクしか変んねーのけ? 32mmっぱかし長いだけ?」

と、思わないでもないが、実測し、計算して出た結果なのだから、受け入れるしかないだろう。

「122リンクで大丈夫なはず……だと思うんだけどなぁ」



やっぱり、ちょっと不安を感じずにはいられない。

俺の計算力のなさとウカツさは、決してナメちゃいけないのだ。

保険として長めの124リンクを買っておくとしよう。





それでもちょっと気になるかみさん。

確信を得るため、海外サイトをめぐって、他のコンバート例を探す。

すると、さすがアメリカ、ユリシーズのチェーンコンバート例を見つけた。



この人は流用自作でやってるツワモノ。

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フロントスプロケットが、90‐92スポーツスター用。


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リアがヴォルテクス827‐49。



そして、気になるチェーンサイズは、530で112リンクだと言う。

530は520とチェーンピッチが同じなのに、チェーンが俺の計算より10リンク短い

10リンクったら158mm違うわけで、これは大変な話だ。



動揺を隠しつつ、「スプロケットサイズが違うからか?」と思って調べてみる。



今回のキットがF21歯、R50歯なのに対して、上記のメリケン人は20と49=3歯の差。

キットをノーマルとして<チェーンコマ数計算サイト>で計算する。

と、後者の適正コマ数は119リンクだった。



コマ数に奇数はありえないから、一コマ足して120リンク……あれ?

スプロケットの組み合わせ的には、コマ数の差がない?

コマ数に差がなく、しかもスイングアームが長いユリシーズなのに、この人は112リンク?



となればコレは、プーリー部分の押し込みの差差だろうか?

わけがわからなくなり、眼前に暗雲が立ち込める

しかしまあ、不安に思ったからってどうなるもんでもないのは事実。



「とりあえず、モノが来てから現物あわせだな。124リンクなら、足りんことはねえだろう」



つわけでチェーンの長さ問題は、結局いつものノリで解決(?)したことにする。


そんなおっさんの平穏な自己欺瞞(©よしなし先生)




/了

 
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by noreturnrydeen | 2013-03-21 13:46 | メンテナンス・カスタム | Trackback
 
 
ホモ疑惑だの、マイケル騒動も一息ついたところで。

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腹が満たされ、適度に酔っ払い、穏やかな時間が訪れる。


そしてマイケルイジメと引き換えに、自分が泥酔し始めたかみさん43歳。

「星が綺麗だなぁ」

つぶやきながら、ふらふらと立ち上がると、草の上に寝っころがる

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「きーもちー!」

ダチと呑んだくれて、笑いあい、ふと地面に寝転んで星を見上げる。

興味ない人にはアレだろうが、俺にとっては実に贅沢な時間なのだ。




とは言え、泥酔してるかみさんが、いつまでも大人しくしてるなんてありえない。

思いつくまま気の向くまま、余計なことをやり始める。

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家の中でやると怒られる、ファイアスタータ(火打石)での火熾しに興じたり。



かと思えば、「暑い」と上着を脱いだまま力尽きて。

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草の上で熟睡しかけたり。

ちなみにこの季節でも、このまま寝ると命に関わるので、良い子は真似しちゃダメだ。




一方、マイケルの方も絶好調。

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座ってなにやら語っていたかと思えば。



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マイトガイと並んで星を眺める

まさに究極の、「なんぞこれ?」な画である。

夜空には、よしなしの爆笑、ろろちゃんの失笑、うわばんの苦笑が広がってゆく。





ところで、草の上でごろごろし出したことからもお察しの通り。

俺はこの辺で、そろそろ電池切れ。

さんざ大騒ぎしたあと、「眠い、もう寝る。おやすみ」と、ひとりとっととテントへ戻った。


我がことながら、うらやましいほどのフリーダムさだ。



とまあ、こんな感じで。

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宴の夜は更けて行ったのだった。








明けて翌朝。

シュラフのおかげで、寒さはないものの。

どんないい装備でも、尿意を減ずることは出来ないわけで、おしっこに起きる。

戻ってシュラフにもぐりこみ、気持ちよく寝ようとした、その時。



わんわん! わんわん!



野良だか飼い犬だかは知らないが、アホ犬が一匹、やかましく吼える。


しばらく我慢してたが、あんまし五月蝿(うるさ)いので。



「うるせぇぞ、このヤロウ!」



と怒ったら、静かになった。

しかし、おかげですっかり目が覚めてしまい眠れない。

仕方なく、もそもそ起き上がると。

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アルコールストーブでお湯を沸かし、みそ汁を作った。



温かいアサリのみそ汁をすすると、身体が芯からぽかぽかしてくる。

同時に、飛んでた眠気が、ほどよく帰ってきた。

いそいそとシュラフにもぐりこんだら、気持ちよく二度寝を決めこむとしよう。





そして数時間後。

こんどこそ気持ちよく目覚め、テントの外へ這い出てゆくと。

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さっきの吼え声は、コイツの仕業だったようだ。

「おめ、朝っぱらからやめろよな?」

犬に猛然と抗議しつつ、朝の空気を吸い込んで、大きく伸びをする。




それから、撤収作業をしているみんなに、おはようと朝の挨拶。

つっても、バイクで来た俺とろろちゃんや、空間を見ると狂ったようにモノを積むマイケルと違い。

よしなしとうわばんはクルマなので、すでに撤収を終えてたんだけど。

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さわやかな笑顔の、リアルハンターよしなし先生&オンボッコ号。

まぶたが腫れてるのは、呑みすぎでも殴られたからでもなく、普通に花粉のせい。

つーかよしなしを見ると、いつもM‐65ジャケットが欲しくなる。


俺の物欲を刺激する、まったくメイワクな男だ(イイガカリです)。



こちらも、速攻で撤収を終えた、うわばんことうわば。

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地味に少しづつ、山賊宴会に魅了されてゆく様(さま)がほほえましい。

これからも、キャンプ道具に散財する地獄を、一緒に歩いてゆきたいモノである。

ドロ沼も、みんなでハマれば怖くないからね(怖くはないけど助かりもしません)。



俺と同じく、荷物をコンパクトにまとめて単車に積まなければならないろろちゃん。

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作業の合間にカメラを向けると、細かい小細工をしてくれる。

細かすぎて、フツーに歩いてるようにしか見えないけど。

左手の上がりっぷりに、多少の不自然さが表現されてるだろうか。




一番最後に起きて、ちんたら片づけをする俺に付き合ってくれる面々。

「いや、あがっちゃってよ」

と言っても、みなニコニコ笑いながら、撤収が終わるのを待ってくれた。




やがて帰る準備の出来た俺は、完全装備でユリシーズの横に立つ。

うわばんが笑いながら、「完全にサバゲー(サバイバルゲーム)じゃないすか」と笑う。

「うっせー!」とこっちも笑いながら返し、あらためてバイクを起動しようとすると。

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やけに心配そうな表情(含む半笑い)で集まる山賊たち。

コレは期待に応えなくては、もとい、期待に応えないよう、無事にエンジンをかけなくちゃならん。

気合を入れて(も意味はないんだけど)、セルボタンを押すと。



きゅっ…………………………………………………………ばうん! ばるるん! ばるるん!



危なっかしくも、なんとかエンジンがかかった。

「今、セルの回る男が聞こえなかったんだけど?」

うるさいよ、ろろちゃん。かかったんだからいいじゃんヽ(`Д´)ノ




つわけで、今回の山賊宴会も、無事に終了。

相変わらずいつもどおり、呑んで食って笑っただけの。

しかし最高の時間だった。



いい歳した大人が、わざわざ集まってナニやってんだって話かも知れない。

だが、それこそ、いい歳した大人の男が

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心の底から笑える時間なんてのは、そうはないんじゃねぇかと、俺は思う。

山に集まって、焚き火を囲んで、なんでもない時間を共に過ごす。

俺たちにとってこれは、とても重要な、宝物の時間なんだ。



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みんな楽しかったよ! またやろうぜ(´▽`)



大郷戸山賊宴会~春先小紅~/了
文責/かみ

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by noreturnrydeen | 2013-03-16 10:27 | エンカイ | Trackback
 
 
愛刀のガーバーでキャベツを刻み。

スーパーで見た瞬間、イキオイで買った塩ダレを掛けて食う。

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「お、これ美味いじゃん!」

早くも今回の料理に、成功の兆(きざ)しが見えてきた。(赤字重要)

火にかけたコッヘルを見てみれば、オイルの中でつぶしたニンニクが踊っている。

どうやら、準備は出来たようだ。



と、横から驚きの声が上がる。

「かみさん、これエンジンオイルにしか見えないよ!」

うるさいよ、ろろちゃんヽ(`Д´)ノ





まずはタラの切り身を投入。

オイルフォンデュなんぞ食ったことないから、すべてテキトーに勘で作る。

火が通ったっぽいトコで切り身を引き上げ、塩を掛けて食ってみる。



「う~ん……なんか微妙だな。つーかただただ、油ぎった炒めモノだぞ、これじゃ?」

少し火を強めてから、さらに切り身やベビーホタテを投入。

すると、煮えたぎる油から立ち上る、香ばしい……







「かみさん! 臭いよっ! めっちゃ生臭い!

ろろちゃんが悲鳴を上げながら顔をしかめる。

うん、言われるまでもなく、確かに生臭い。

風が吹いてるにも関わらず、尋常じゃなく生臭いなにかが立ち込めてる。



キャベツのタレをかけてみたり、しょうゆをかけてみたりしたのだが、焼け石ウォーター。

もはやそんな小細工は通用しないほど、いやな臭いがあたりを席巻する。

不快指数120%オーバー、食えたモンじゃない。



「こ、これはダメだ……」

あわててコッヘルから魚介類を取り出すも、ドクター・アフター・デス。

圧倒的にトゥレイト。

カンペキに後の祭り。



油には魚介類の生臭さが、たっぷりとしみ込んでしまっていた。



最初に魚を入れたのが間違いだったんじゃない?」

ろろちゃんの的確なツッコミに、しょんぼりと肩を落としつつ。

ジャガイモを刻んで魚くさい油へ投入するマイトガイ。

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皮肉なことに、ジャガイモがイチバン美味かった。

これ、ちゃんとした油で食ったら、もっと美味かっただろうな。

とりあえず、キャンプでは二度と魚介を調理しないと、心に固く誓ったのである。




哀しい不幸に見舞われた俺が、肩を落としていると(人災です)。

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最近の山賊常連、うわばんがクルマでやってきた。


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今回は、いつの間にか買ってた七輪を持って参加だ。



うわの土産、牛久ワインをもらって、喜びの舞いを舞っていたかみさん。

風にあおられて飛んでゆくゴミ袋を追って走り出した。



と。



ぶちっ!

次の不幸に襲われる。



雪駄の鼻緒が切れたのだ。

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「あんだよ、鼻緒が切れるとか、不吉な予感しかしねぇじゃねえか!」

ぶーたれてると、ろろちゃんがニヤっと笑いつつ。



「お嬢さん、ボクの肩につかまりなさい。鼻緒をすげてあげよう」



いや、確かにそれは、いつか言ってみたいセリフのひとつだけんども(´▽`)

姿三四郎チックな大正ロマンの香り漂うセリフに、不幸の予感も忘れて、思わず笑ってしまう。

結局、鼻緒が下に貫通してなくて、すげられなかったので、雪駄はそのまま廃棄された。




次々と俺を襲う不幸など、ドコ吹く風といった按配で。

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山賊どもは、焚き火をはじめた。


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陽が落ちてきて、急激に冷え込んできたのだ。

つっても、焚き火の効果が高まるから、冷えること自体はそう嫌いでもない山賊ども。


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みんなガッチリ防寒して、ニコニコしながら呑んだくれる。



いや、たったひとり。

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この男だけは、官憲に強奪された一万五千円へと、思いを馳せていたかもしれない。




俺も寒いので、フリースの中にインナーダウンを着込んだ。

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だからこれは、着膨れてるだけだ。

本当に本当だ(`・ω・´)

インナーダウンのサイズが小さいから、外に着れなかったんだよぅ(´TωT`)




寒いってんで、革ジャンのファスナーを閉めようとしつつ。
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酔っ払って、なかなか閉められないPOPOさん。

思えばこのあたりから、ウチのリーダーは壊れ始めていたのかもしれない。




やがて陽が落ち、あたりが暗くなる。

もちろん、焚き火を囲んだ宴会は、コレからが本番だ。

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酔っ払った俺とろろちゃんが、POPOさんをいじり始める。



PO 「こんなこと言うと、また突っ込まれそうだけど、アノ映画が面白かったなぁ」

ろろ 「なんだろう。ボクも好きな映画なのに、POPOさんが褒めると腹立つ

PO 「アレも面白かったなぁ、リアルスティール」

ろろ 「ああ、あのクソ映画か。ボクぁ見てられなかったよ」

よし 「ぎゃははは、ろろちゃんひでぇ!」

PO 「俺、親子の話がダメなんだよね。子供が出ると泣いちゃうの」

かみ 「なんだ、POPOさん、ショタコンか! 子供はやめなよ」

ろろ 「ホモでロリコンか! 最低だな。かみさんと俺はホモだけど、俺らも子供はナシだ」

かみ 「そうだよ、POPOさん! それじゃまるでマイケルじゃないか!」

うわ 「はははははっ!」



石岡のマイケルジャクソンが誕生した瞬間である



とは言え、みんな飯を作ったり、合間のバカ話に忙しくて、まだそれほど呑んでない。

POPOさんもそれは同じで、普段よりちょっと意識があったようだ。

「なーんか俺、いつもよりいじられてない?」

と不審そうに首をひねっていた。



残念ながらリーダー、俺たちはいつもと一緒。

あなたの意識が、いつもより飛んでないだけの話ですよ。

知らぬが仏って言うでしょう?(使い方が違います)

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石岡のマイケルジャクソン、マイケル石岡はゴキゲンで酔っ払う。


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そんなマイケルも絶好調のまま、宴はまだ終わらない。


後編に続く



 
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by noreturnrydeen | 2013-03-16 10:23 | エンカイ | Trackback
 
 
月に一度の、キャンプ道具テスト&品評会……そう、今月も山賊宴会をやる。


今回のミッションは、春ツーリングに持ってく装備の検証だ。

春のロングツーリングとほぼ同じ道具類を持って。

ちんたら走ったり、すっ飛ばしたり、野宿をしてみたりしながら、使い勝手を検証するのだ。


ちなみに今回は、こないだぶった切って小型化した、コット(キャンプベッド)のテストがメイン。




つわけで、朝っぱらからユリシーズに大荷物を積んで仕事へ。

過去ニ三回ほど使ってみて、防水ダッフルは重心が高すぎると言う結果が出たので。

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今回はまた振り分けバッグにして、重心を下げてみた。

つーか撮ってるときは気づかなかったけど。

写真のお姉さんが振り向いたら、通報されても文句言えなかったね、俺。


写真を撮るときは、あらぬ誤解に気をつけよう(`・ω・´)





仕事が終わったら、船取経由で国道6号へ乗り、益子へ向かう。

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思ったより国道が空いてたので、いつもの裏道へは出ず、そのまま水戸街道を北上……

してたら牛久あたりでやっぱり混んできたので。

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ひょいっと裏道へ入って、テキトーに進んでゆく。


ま、すぐにいつもの県道へ出たから、冒険はナッシング。

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すると、県道19号としては珍しく、白バイが走っていた。

とたんに、やる気が霧のように消えてゆく。


「も、かったりーから高速のるべ」


矢田部から常磐道に乗っかって。

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風の中をひた走る。

ついでにちょっとアタックしてみたら、200スピード(1/2時速)までがかったるい。


「サイドバッグの方が空気抵抗が大きいからかなぁ?」


と、このときは思ったが、翌日の帰り道では普通に200出たので、関係ないようだ。

単純に、風が強すぎただけなのかも知れない。




強風に押し戻されて、結局、160あたりで巡航しながら、常磐→北関と走って。

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無事、いつもの買出しポイント、<カスミ>へ到着。

ここで晩飯の材料を買うのだが、今回は<肉ナシ>と決めていたかみさん43歳。

「前回はチーズフォンデュだったから、今回はオイルフォンデュにしよう!」

にんにくとオリーブオイル、ベビーホタテにタコ、タラの切り身やジャガイモを買い込んだら。


バビっと走って大郷戸ダムへ。




「ダート怖ぇなぁ。ベルト切れるんじゃねぇぞ? マジ頼む」

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呪文のように気弱なセリフをつぶやきながら、なんとか何事もなくダムへ到着する。




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現地ではすでに、ダメ人間たちが酒盛りを始めていた。


「こらあ、いかん。俺も早いトコ合流せねば」

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ガシガシとテントを組み立ててゆく。




今回、よしなしは<オンボッコ号(ハイエース)>にマキを積んできてくれていた。

そして、ろろちゃんは、こないだ買った新しいセカンドバイク。

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KDX125に、荷物を満載してやってきた……のだが。

ろろちゃんの元気がなく、どうも様子がおかしい

と。



「かみさーん! 久しぶりに白バイに捕まっちゃったよー!」

「えぇ? マジで?」

「反則金いちまんごせんえんだよー! それだけあれば、どれだけ豪遊できたか」

そらあ元気もなくなるねぇ(´・ω・`)




一方、ムダに元気なのが、我らがキャンプリーダー、POPOさん。

こっちは、新しく買ったキャンプ道具のおかげで、ゴキゲンさんを絵に描いたよう。

そして、これがPOPOさんの。

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新しいキャンプ道具(四駆)

ウチのリーダーの頭の中は、どうやらイロイロと故障してるようだ。

ま、でも、これなら七輪とか積んでても、おかしくはないか。

少なくとも、コルベットに積むよりは。




暖かい日差しに、とっとと上着を脱ぎ捨て。

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無事にテント設営を終えて、キャンプ(宴会)体制に入る。


それじゃあ、メシを作ろう。

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コッヘルにオリーブオイルを注いで火に掛けたら。

油が暖まるまでの間に、キャベツを刻んで塩ダレをかける。

金がないころは(今もないけど)、よくキャベツをツマミに呑んでたなぁ。




よしなし先生は、スキットルでベーコンアスパラ炒め。

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そして手に持ってるのは、この時期の必須アイテム、テッシュペーパーだ。

俺の方は、前日の地獄のような花粉反応もドコへやら。

ほとんど花粉を気にせず楽しめた。


ま、日ごろの行いが違うからね(´▽`)



ろろちゃんも、同じくスキレットで、こちらは当然のごとくステーキを焼いている。

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そして、料理をしながら、呑みながら、とにかくコトあるごとに。



いちまんごぜんえんー! くそー! おまえらみんな説教だヽ(`Д´)ノ



と、うなりまくり、泣きまくり、ゴネまくる。

俺たちは、申し訳ないけどそれを聞くたびに爆笑してた。



中編へつづく


 
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by noreturnrydeen | 2013-03-16 09:53 | エンカイ | Trackback
 
 
 
レセプトと確定申告を終わらせ、やっと肩の荷が下りた土曜日。

酔っ払ってコンビニへゆき、ツマミやオヤツを吟味してると、携帯が鳴った。



「あれ? かずくんだ。もしもし、どしたー?」

「かみさん、明日ってなんかあります?」

「いや、別に何の予定も入れてないけど」

走りに行きません? かみさんと走ったことないし」

「おー! いいねー! 行こう!」



つわけで、いったん電話を切り、いそいそと家に戻って、かずくんへ折り返し電話。

話し合って、箱根あたりに行こうと決まり、電話を切る。

そこで思いついた俺は、そのままタカシへ連絡をとった。



「もしもしタカシ? おめ、明日ソロで走るつってたよな? カズくんと走るけど来るか?」

「ははは! 行きません、ぜってー行きませんよ。死んじゃうから」

「ばっかおめ、のんびり走るってばよ」

「騙されません。それより、兄貴が明日、休みのはずですよ?」

「そうなん? わかった、それじゃ兄貴に連絡してみるよ」



んで、しんごに電話を入れると、「午前中は用事があるから、昼からなら」つわけで。

お昼に箱崎へ集合して、箱根へ向かうツーリングが決まった。

嬉しくなっちゃった43歳、調子こいて呑みすぎ、泥酔&リバースしつつ就寝。





翌朝、スキっと目を覚ました俺は、ユリシーズに乗ってまずは職場へ向かう。

実は昨日の段階で、顔を<まろやか仕様>に戻してあった。

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だが、ご存知のようにまろやか仕様は高速域に弱い

かずくんやしんごつー飛ばし屋と走るには、空力的にちとキビシイのだ。

職場でラージフライスクリーンに付け替え、準備万端整ったら。

裏道を走って、京葉道路から首都高速へ。




高速に乗ると、今日はずいぶん風が強い

クルマと一緒にのんびり走って、お昼少し前に箱崎へ到着。

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すでにかずくんが到着していた。



「ういーっす! 今日は暖かいねー!」

「かみさん、大変なんですよ。ケツに粉瘤が出ちゃったんです。痛くて痛くて」

「ははは、んじゃなんでツーリング誘ったのよwww」

「昨日はマシだったんですよ。今朝起きたら、デカくなってたんです」



バイタリティのあるすげぇ男だが、こんな風にちっとも飾らない気持ちのいい男だ。

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かずくんのGSX‐R1000<L0>(エルゼロ)。フルカスタム。

白とゴールドが上品にマッチングして、彼によく似合う。

俺がゴールド使うと、ヒャクパーチンピラフレーバーだからね。

ほっとけ。






やがて、しんごもやってきた。

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相変わらず美しい、アグスタF4。


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細かいところがイチイチ凝ってて、さすがだなぁと感心させられる。


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しんごと三人で、しばらくバイク話に興じる。



「しんご、そのフォーク何Φあるんだ? つーかキャリパー6PODじゃん」

「そうなんですよ、かずさん。6POD全然ダメなんで、ブレンボもらうんです」

「てめ、しんご、6PODで、しかもシングルキャリパーのビューエルさんに謝れ」

「あははは」



てな感じでバカ話をし笑ったら、それじゃあ走ろうか。



「かみさん、今日は飛ばさないですよ」

「俺も、景色見ながらのんびり走るよ。ベルト切れっから」

「ふたりとも! そのセリフ、ちゃんと覚えといてくださいよ!?」



しんごの叫びにニヤっと笑ったら、かずくん、俺、しんごの順で走り出す。







今回は、湾岸から横浜新道、新湘南バイパス、西湘バイパスで箱根へ向かう。



走り出してほんの数十秒は、ホンキで120スピード(1スピード=1/2時速)くらいだった。

が、ちょっと前が開けたら、とたんに吠えるヨシムラサウンド。

強風の中、かずくんがアクセルを開けてイキ始める。



「ぎゃはははっ! ま、そうだろうなぁ」



俺としんごも当然、アクセルワイドオープンだ。

とは言え、今日は車体が持ってかれるほど風が強いので、上限160~180くらい。

ふたりには遅いだろうが、俺にとってはありがたい展開だった。






横浜新道あたりだったか。

強い風の中だんだんと、かずくんの速度が落ちてきた。

風が鬱陶しいのか、それともケツが痛てぇのか、と思った矢先、排気音がハネ上がる。



「ああ、なんだ。そういうことか」



ふぉーーーーん!



はいきたウイリー

フロントをサオ立ちさせてすっ飛んでゆくGSX‐R1000エルゼロ。

しかも、上がったフロントは、なかなか降りてこない



「こーの風の中、キレイにあげるもんだなぁ」



もちろん100オーバーからのウイリーなんてビタイチできない俺は、苦笑しつつ感心するばかり。



ちなみに、<おっかない人たち情報>によると。

「千葉で走り屋を名乗るなら、150からフロント上げて当然」

「上げる距離もメートルじゃなくて、キロを超えないとウイリーとは言わない」

だそうで、それなら俺は一生、走り屋にはなれそうもない。





横浜新道を降りて、混んでる一号線をすり抜けながら走る。

と、目の前に二台の白いバイクが走っていた。

かずくんがこっちを見て、肩をすくめつつ苦笑してる。



しばらく後ろについて走っていたが、そろそろ焦れたのだろう。

(行きますか?)的な表情でこちらを見るかずくんに、思わず大笑いしてると。

二台の白バイは、ウインカーをつけて右折レーンに移り、無事、何事もなく通り過ぎた。



後で聞いたら、この時、しんごは悲壮な覚悟を決めていたそうだ。

「かずさんが行きそうで、かみさんうなずいてるから、ああ、行くんだなって覚悟しましたよ」

覚悟の仕方がおかしい。





混んだり空いたりする道で、そんな風に遊びながら。

気づけばいつの間にか、新湘南バイパスを走り抜けていた。

しんごのアグスタにはETCがついてないので、出口で待ちつつ休憩。

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「しっかし、風が強いですねぇ」

「いやーキビシイね。までも、おかげで俺もついていける速度なのはありがたい」



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かずくんのレザー、「汚れちゃったからバイク用なんです」って、サラっと着てるけどアルマーニ

しんごはもちろん、若者らしいシャレオツなカッコ。

で、おっさんだけが、時代遅れのカドヤマックス&江戸勝ジーンズ。



ファッショナブルとは、前世で何かしらのトラブルがあったんだと思うんだ、俺。






テキトーに休憩して走り出したら、途中の合流から白バイが二台現れる。

しかもT字路で左右に分かれたから、どっちに曲がっても白バイと同道になりそう。

「またかよ」といった面持ちで、三人して顔見合わせると、全員の気持ちは一緒だった。

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さっき休んだばかりだけど、ここでまた休憩しつつ、災難をやりすごす

バカ話中にしんごが爆弾発言をして、それに俺とかずくんが苦笑。

ま、内容はウルトラプライベートだから、ココでは割愛。




たっぷり10分は休んだだろうか。

そろそろ白馬の王子様も姿を消したころあいだろうと走り出す。

海沿いの134号は、風が強いけど景色は美しい。



120~180くらいの幅で、すっ飛ばしたり流したり、気ままに走るかずくん。

いや、実際はずっと先導しているから大変なんだが、それを感じさせない。

フロント上げたり、逆にのんびり走ったり、実に楽しそうに走るのが印象的だった。





かずくんが加速し、続いて俺も加速し、しんごがピタリと後ろにつける。

ランデブーするように車列を縫い、高速コーナーへ飛び込む。

三様のマシン、三様の乗り手。

息の合ったストレスのない、心地よい走りに酔う。





西湘バイパスにのってもすっ飛ばし、西湘PAに入って休憩する。



「なんか食いますか?」

「そだね」



PAの食堂でメシを食い、外に出て一服つけながらダベる。

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相模湾は美しいかったが、空がすこしモヤってたかな。

煙霧ってヤツだったのだろうか?


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写真だけ見ると、休憩ばっかりしてるようだが、今回は走りながら写真を撮れなかったのだ。

片手で撮りながら走るには、ペースが速くて風が強かったから。

車載カメラ、ホンゴシ入れて探そうかな。


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食後の休憩を終えたところで、時刻は1時40分。

バイパスの残りを抜ければ、いよいよ箱根。

俺にとっては地獄の、ターンパイクだ。






料金所をくぐって、ターンパイクを走り出したところで。

俺はすぐさま、うしろのしんごへ道を譲る。

こんな超高速ワインディングは苦手だと、俺がさんざん泣きゴト言ってたので、しんごは素直に前へ出た。



んで、最初の数コーナーほどは、何とかついてゆけたが、まあ、そこまでだ。



ちょっとクルマに引っかかったら、そこでドカンと差が開く。

そして開いたらもう、二度と取り戻す術(すべ)はない

相手はふたりとも、ただの乗り手じゃないのだ。



ものすげぇイキオイで突っ込んでゆくかずくんと、食らいつくしんごの背中。

ホワイト&ゴールドのエルゼロと、真っ赤なアグスタが、ひとコーナーごとに離れてゆき。

やがて、完全に見えなくなった。



哀しいソロツーリングの始まりだ。



もちろん、ここでふたりに引き離されるのは、充分に想定内だった。

が、こんなに早く見えなくなるとは思わなかった。

残念ではあるが、まあ、俺のウデがないんだから仕方ない。



「相手が悪かったな」



肩をすくめて苦笑してると、大観山へ向かう最後の直線で、ようやくふたりの姿が見えた。

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大観山のパーキングで、休憩タイム。



「いっやー、見事に消された。もちっとやれると思ったんだけどなぁ」

「しょうがないですよ。パワーの差が出ますから。しんごもキツそうだったもんな?」

「きびしいですねー、パワー足りないです」



ふたりに慰めてもらいつつ、大観山の上でバカ話。

かずくんの知り合いの、豪快な事故の話や、面白い連中の話に大笑いする。

走って、しゃべって、また走って。



最高に楽しい時間だ。






と、風が冷たく感じてきた。



「さすがに山の上は寒いですね」

「あ、俺、インナーベスト持ってきたんだ。着とこう」

「俺もリュックに入れて来れば良かった」

「ロンツーで持ち歩くクセがついちゃったんだよ。真夏でも山の上だと寒いからな」



もぞもぞとベストを取り出して着込んでると、かずくんが聞いてきた。



「かみさん、このあとどうします? 椿(つばき)ライン走りますか?」

「そだね。せっかくだから、下ってみたいなぁ。しんごはこのあと、用事があるんだっけ?」

「ありますけど、大丈夫ですよ」



てな感じで、俺のワガママを聞いてもらい、椿ラインを下って帰るという段取りになる。

前にRと来たとき登ったことはあるけど、くだりは初めてなのでワクワクする。

パワーのあるふたりには、狭くて鬱陶しいかも知れないが、俺とユリシーズは楽しく走れそうだ。






往路の高速とターンパイクで疲れた、と言うかずくんが後ろへ下がり。

狭いくねくねバカ峠が大好きな俺が先頭へ。

三台は大観山を出て左へ折れ、椿ラインを下り出した。



だーっと下って、くねくねっと走り、大きく右へ曲がる直角に近いコーナー。

立ち上がって、直線を一気に加速。

左へだらだらと曲がりこんだ先に、Uターンチックな右のタイトコーナーが見えた。



すかさすブレーキング。



とたんにリアがロックして、ケツがとっ散らかる。




「おわっ! なんだっ!? ケツ振ったぞ?」

すぐに身体を前へ移し、オフロード乗りで180度カーブをクリアする。

無事に曲がりきってほっとしたところで、ケツの暴れた理由に思い当たった。



こないだから、あまりベルトに負担を掛けないよう、サスを固めてたのだ。



「すっかり忘れてた。んじゃ出来るだけスムーズに旋回してやらなくちゃな」



ゆるい曲がりのあと、すかさずまた右の180度タイトコーナー。

気をつけたつもりだが、ここでもちょっとリアロック。

これでようやく、リアをコントロールする感覚を掴む。



あとはただ、ひたすら曲がって楽しむだけだ。



頭をあげて先を見ながら、ブレーキを舐めつつ、車体をホールドして飛び込む。

コジったり余計なことをしなければ、マシンはくるっと旋回。

アクセルを開けると、いつもよりリアの動きは硬いが、しっかりと曲がって立ち上がってくれる。



俺がイチバン、「生きてる」と思える瞬間だ。



椿ラインの下りは、まさに俺とユリシーズの大好物な道だった。

特に後半のヤケクソ気味なツイストぶりなんぞ、今、思い出してもよだれが出る。

曲がってる間中、俺はヘルメットの中でゲラッゲラ笑っていた。



「ぎゃはははっ! なんだここ、面白れぇ! アッタマ悪い道だなぁ」



ま、笑ってる俺の方が、数倍、アッタマ悪いに決まってんだが。






ツイスティロードをお腹いっぱい堪能して、すっがりゴキゲンのかみさん43歳。

丁字路に出たところで、単車を停め。

途中でクルマに引っかかって離れた、かずくんとしんごを待って、残りの緩やかな坂を下る。



しばらく走って、途中でかずくんと先頭を交代し、スタンドに寄って給油。



「かみさん、椿の下り速いっすね。アメンボみたいにすーって曲がってましたよ」

「いや、バイクのおかげだよ。よく曲がってくれるんだ」

「そのバイク、あんなに安定して曲がれるとは思いませんでした」

「でしょ? 楽しいバイクなんだ。な、しんご?」

「やれる子ですよね」



ユリシーズの曲がり能力を、ふたりに褒めてもらい。

ターンパイクで消されたことなど、すっかり忘れてニコニコの43歳。

バカ話して笑い、さて、あとは帰るだけ……なのだが。



この先、俺以外のふたりには、地獄の時間が待っていた。






SS乗りを殺す最大の敵、渋滞である。






アップライトなポジションの俺はともかく、ふたりは前傾姿勢のきついSSだ。

ダラダラと渋滞の間をすり抜けていると、その消耗っぷりは大変なものである。

しばらく走ったあと、途中にあった<公衆トイレのある休憩所>に滑り込んだ。



「ケツ痛てぇし、左手は痛てぇし、肩は凝るし」

「なんでもない俺も、ケツ痛いですもん。そりゃあ、かずさんキツイですよ」

「ふたりとも、すまん。俺はちっとも痛くない」






その後も延々と渋滞にハマりまくり。

信号待ちのたびに、ヘルメットの中のかずくんの表情が凹んでゆく。

「ずっと先導させちゃってるからなぁ。さすがに疲れただろうな」

申し訳ないと思いつつも、俺はその表情がおかしくて、思わず笑ってしまった。



信号待ちで追いついたドカが前に出たのをウイリーで黙らせたり。

事故してたトライアンフを助けに停まったり。

しんどいくせに大活躍するもんだから、さらにしんどくなる悪循環にハマる、かずくん。



痛む左手をふるふると振り、ケツをかばってナナメに座りながら。

西湘バイパスへ乗ったところで、ついにギブアップ

先へ行ってくれと手を振るので、俺としんごが前に出て、160くらいで引っ張った。




バイパスを抜けて、国道を走り、横浜新道の入り口で、最後の休憩。

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ここからは流れ解散という段取りになり、タバコやトイレを済ませたところで。

本日のCrazy Marmaladeでっかいもん倶楽部は、事故もトラブルもなく、無事終了だ。



「今日は楽しかったよ、ありがとう! 最後まで事故ンないように、気をつけて帰ろう!」

「ありがとうございました」

「また走りましょう」

「ま、イチバン危ないのは、俺だけどな」

「あははは!」



笑顔で挨拶をしたら、それぞれがぞれぞれのペースで走り出す。



首都高へ入り、湾岸線に乗ったあたりで、ふと思い出し笑い。

「ああ、そうか。そう言えばかずくんとは、今日、初めて走ったんだっけ」

全然そんな気がしないなぁと思いながら、強風の中、俺は柏に向かってアクセルを開けた。






かずくん、一日中先導、お疲れ様でした。

峠の鋭い走りやウイリーしてる時と、渋滞で凹んでるときのギャップが最高だったよ。

また、タイミング合ったら、走りに行こう!



しんご、忙しい中、時間を割いてくれてサンキュな。

少しづつアグスタと仲良くなれてるみたいで、走ってる姿がえらい楽しそうだった。

休みが合う時は、また一緒に曲がり行こうぜ。



ふたりとも、チェーンドライブ化したら、また遊んでな?(´▽`)

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ダンス・イン・ザ・ウインド/了
文責/かみ

 
 
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by noreturnrydeen | 2013-03-10 19:57 | でっかいもん倶楽部 | Trackback

水曜の午後は出たくない

 


急に驚くほど暖かくなった水曜日。

仕事をしてても、青い空が俺を呼んでるから、ウズウズして仕方ない。

「半日仕事がハネたら、どっか走りに行こう」と思いながら働いてると。



ニコニコしながら、モヒくんが顔を出した。

腰が痛いというのを治療しつつ、バイクやアニメの話をして笑い、

「とりあえず、グレンラガンは見とけ」

つー的確なアドバイスをして送り出した。



すると、入れ違いに佐川急便がやってくる。

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注文してた工具がやってきたので、テンションがますます上がる。




仕事がハネて13時過ぎ。

工具の入れ替えをしてるうち、思い出したのがエアクリーナの掃除。

「せっかくだ、エアクリきれいにしてから走りに行こう」

つわけで、作業開始。

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こないだ買ったドリルドライバ、思ったよりやれる子だった。

少なくとも、外装レヴェルのネジトルクなら、補助の増し締めナシで充分っぽい。



みるみるネジが外れるので、嬉しくなっちゃったかみさん。

エアクリ洗浄だけじゃ終わらなくなった。

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普段はエアクリBOXで隠れてる場所へ注油してやろうと、ひと通り外す。



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エアクリは中性洗剤で洗って、干してる間に他の作業


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注油に使うケミカル、今回はいつものシリコンじゃなくて、ナスカルブ

<ファクトリーギア>や、ナオミの上司Mさんもお勧めの、かなり好評判なケミカルである。

効能が気になるヒトは、ググってみると吉。





ひととおり作業が終わり、エアクリが乾くまでもう少しってトコロで。

ずっとやりたくて、やらなかったコトをやってみようと決意する。

なにって、排気コントロールバルブの全開固定だ。



ビューエルXB12シリーズのマフラーには、排気コントロールバルブがついている。

低回転では閉じてトルクを稼ぎ、高回転では開いて排気のヌケを良くする。

そのバルブを全開位置で固定したら、どんな乗り味になるか知りたかったのだ。



固定方法は、気に入らなかったら戻せるよう、可逆的な方法を取る。

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牧場に転がってたステーで、ワイヤを引っ張って全開状態。

それからエアクリを取り付けて、すべて組み上げる。

つーか、組み上げてる最中からもう、早く走ってみたくて仕方ない。



ワクワクしながらエンジンを掛けると。

きょきょきょ……ばろろん!

いつもと同じドロドロ言う音に混じって、カンカンと「空気がパイプを叩く音」がする。

社外のマフラーを入れたハーレィみたいな、低音に混じるコンコンカンカンって音だ。



「へへへ、いい音になったじゃんか」


気持ちのいいエキゾーストノート。

見上げれば、シビれるほど真っ青な空。

と来れば、やるこたぁひとつだ。





つわけで意気揚々、走り出してみると。

低速はもちろん、なくなった。明らかにパワー感がおとなしくなった。

だが、もともと極低速だと半クラ必須だったから、そこはほとんど気にならない。



んで、本来ならグワっとパワーが出てくる(感じがする)あたり。

中から高回転のつなぎが、拍子抜けするほどフラットになった。

今まで排気バルブの切り替わる時感じてたモノを、感じなくなったからだろう。



「なんだろ……ああ、そうか。XB9Rっぽいんだ」



回転がえらいスムーズになり、吹け上がりが早い。

低速でのドーピングがなくなって、このエンジン本来のテイストが感じられるようになった、とでも言えばいいだろうか。低回転、極低速でのパワー感が薄れた分、ギクシャクしなくなり、低速から中、高速へのつながりがすごく自然になった。

数値的には遅いかも知らんけど、扱いやすさがそのネガを上回る。




「これはヤベぇ。開けすぎる。ぜってー燃費悪くなるな」


半笑いでそうつぶやきながら、俺はアクセルをガンガン開ける。

今、どこを走ってるとか、どこにいるとかどーでもいい

久しぶりに、まったく方向や位置を気にせず、目に付いた道を、ただひたすら走った。




やがて、タバコが吸いたくなったので、道の途中で単車を停める。

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「うーむ、ココはどこだろう」

そうつぶやきながらも、なんだか現在位置を確認する気になれない。

ロングツーリングで気ままに走ってる時と同じ精神状態に陥(おちい)ってたのだ。


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ここで、写真をミクシィやFBにアップしようと思い、携帯を取り出す。

と、電池の残りが少ない。

なのでポーチから、充電器とケーブルを取り出す。


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「あれ? 充電できないや」

充電器とケーブルは買ったばかりだし、おそらくシガーソケットが壊れたんだろう。

そう判断してアップをあきらめると、タバコを吸いながらのんびり景色を眺める。


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「さて、それじゃもちっと走ろうか」

なんとなく、ロンツーの感覚でいたが、今日は水曜日。

明日は仕事だ。

適当に走って、知ってる道に出たら、そこから帰ろうと決める。





「あとは、のんびり行こう」と走り出したのだが。

今までより軽く気持ちよく回るエンジンに、やっぱりテンションが上がってしまう。

結局のんびりもクソもなく、思いっきり開けまくって走った……



……のが悪かったのだろうか?



並んだ車やバイクをゴボウヌキにしようと、アクセルを開けた瞬間。

ばろろろ-ん! と吹け上がるエンジン。

だが、エンジンは回れども、車体が前に進まない



「これ知ってる」

アクセルをいくら開けても前に出ない、このスカスカ感には覚えがある。

そのまま惰性で路肩によせて停め、リア周りをのぞき込むと。





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ご存知、ドライブベルト切れ(一年ぶり2回目の出場)


「対策品の新型ベルトは、切れないんじゃなかったのか?」

と文句を言ってみても、状況は変わらない。

「仕方ねぇ、タクに連絡……あ、今日は水曜か。タクんトコ休みだ」

つわけで、ユウヒへ連絡を取る。



「もしもーし! ユウヒ? 今から時間あるかな。クルマ出してもらえる?」

「大丈夫ですよ、どうしたんです?」

「ベルトが切れちゃってさ、往生してるんだ」

「いいっすよ」



ユウヒが迎えに来てくれるまでの間、いろいろと構想を練りつつタバコをつける。

構想つーか妄想しながら待ってると、ユウヒがハイエースで来てくれた。

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足労をワビながらユリシーズを積み込み、職場へ向かってもらう。


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ユウヒ、ほんとサンキュな!




戻ったら、牧場にストックしてあったスペアのドライブベルトをつける。

リア周り端からバラして、なんとか明るいうちにベルト交換を終わらせた。

さ、とっとと家に帰ろう。


「うーむ、『ベルトが切れる、切れないは運』つーけど、どうにも気に喰わんなぁ」


ぶつぶつ言いながら走り出す。




んで、しばらく走ってると、陽がおちて暗くなってきた。

とたんに、なにやら違和感を感じる。


「あれ? もしかしてライト光ってなくね?


確認してみると、かみさんご名答! 思いっきりヘッドライトが切れてる。

気づいたとたん、その原因に思い当たった。



「ああ、そうか。あの時だ」



ユウヒを待ってる間に、スマホを充電しようとしたのだが。

シガーソケットが壊れてると思いこんでたので、

「どこが断線してるかわらかないから、とりあえず線を短く切ってつないでみよう」

と考え、おもむろにハサミで線を切った。



結果的に断線じゃなく、充電器がイカれてたのだがそれはさておき。

その切った時に「火花が散った」気がした。

ライト切れで、それを思い出したのだ。

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途中のコンビニに飛び込んで、とりあえずヒューズをチェックする。

すると、ライト用のヒューズが飛んでたので、スペアと交換。

キーオンで無事、ヘッドライトも点灯。

こんどこそ、家に帰り着くことが出来た。





半日つーか、実質数時間、気の向くままに走っただけなんだが。

気がついたら、なにやら色々トラブル三昧だった。

とは言え、半分は自業自得だし、残りの半分も深刻じゃなかったし。



面白い一日だった(´▽`)

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え? ああ、そらそうだよ、もちろんさ。

チェーンドライブキット買うに決まってるだろう。

チェーン込みフルセット10万ちかくするけど。



ちぇ、だれだ?

「かみ、笑ってんじゃねぇか?」とか言ってるやつは?

そんなワケねぇだろヽ(`Д´)ノ






(*´▽`*)




水曜の午後は出たくない/了


 
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by noreturnrydeen | 2013-03-06 18:51 | ソロツーリング | Trackback
 
ついに、<最終回>のタイトルを書けた。

「いつまでこのネタで引っ張る気だ」と思ってたヒトは嬉しいだろう。

俺もようやく修理が終わって実に嬉しい。

んじゃ、ざっと作業の流れを。



最終回とは言え、イチバン神経を使うドリルアウトは終わってるから、難易度は低い。

要するに、間違えないで組み立てればいいのだが、しかし。

俺にとって、その「間違えない」というのが難問。実に難問。



まずは強風の中、マフラーに耐熱ブラックを塗る。

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塗装としての見た目がどうでも、サビなきゃいいので気楽な作業だ。

いったん塗って、他の作業の途中でもう一度、計二回の重ね塗りをした。



んで、途中の作業ってのが、ステッププレートの交換。

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エキパイを探してる時、つい入札かけたら、普段の半分くらいの値で落ちた。

元のヤツはフレームの色と違ってたから、これはまあドレスアップ的な交換だ。


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いやまあ、ドレスアップになってるかどうかは、正直、自信ないけど。



そしてココからは、ほとんど作業写真ナシ。

なんでって、夕方ろろちゃんが遊びに来るので、時間的に余裕が無かったのだ。

ステップつけたり細々した作業をしてるうちに乾いたマフラーを、エキパイに取り付ける。

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コレは慎重さとか正確さより、パワーと大胆さが必要な作業なので、わりと得意分野だ。

マフラーを差し込んで、三本のマフラーバンドで止めるだけ。

純正マフラーが重くて大きく、作業場所が車体の下なので、やりづらさはあるけど、難しくはない。




それから、マフラーの排気バルブを動かすワイヤーや、それを動かすサーボモータの電線など、ワイヤーケーブル類を、可動部に注油しながら繋いでゆく。これも、もちろん難しくはないのだが、ここがもっとも間違えやすいつーか、忘れモノをしやすい作業なのだ。

一般的にってんじゃなく、忘れモノ大王のかみさん43歳的に。

案の定、マフラーつけちゃってから、排気バルブのワイヤーの存在を思い出し、あわててつけようとするも、場所が車体の下だけにつけるのが難しく、結局、思いっきり寝転んだ状態で、ピックツールを駆使して取り付けるハメになった。

いや、まあ、自業自得なんだけど。



これは、ワイヤー作業より少し前。

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あけたついでにスロットルバルブの掃除をしたところ。

ここで一度、どうしても気になったので、試しにエンジンを掛けてみた。



「大丈夫かなぁ、かかるかなぁ」とドキドキしながらセルを回してみると。

きょきょきょきょきょきょきょきょきょ……

「うっわ、やっぱかかんねーか?」

きょきょきょぼぼぼきょきょぼぼぼっ……ぼるるん!



無事、エンジン始動に成功。

心配してた排気もれの音もナシ

よかったぁと、胸をなでおろした瞬間だ。



つーか、二十日以上放っておいたのに、セルが力強いったらない。

ブースターケーブル繋いでンのか? ってくらいのイキオイ。

放電に強いと言われているリフェバッテリの実力を、改めて思い知ったね。





エンジンを切って満足したら、あとは外装を取り付けてゆくだけ。

メンドーだし細かいけど、何度もやってる慣れた作業なので、サクサク進んでゆく。



そして、本日の作業開始から、ちょうど4時間。

最初の作業日から、総日数24日間、実働7日間。

ようやくスタッドボルトとエキパイの修理が完了

長いような、短いような、しかし、いい経験になった楽しい修理だった。



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この写真だとわかりづらいけど、エキパイにはガッチリ溶接痕が入った。

ブラックジャックみたいで、俺の中の中学二年生が刺激され、個人的には気に入ってる。

ま、鏡面仕上げよりは俺っぽいよね。


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片付けて帰り支度をし、ろろちゃんの待つ自宅へ向かって走り出す。

走り出してしばらくは、「うわ、こんなだったっけ?」と違和感を感じた。

が、XRやカブで通勤してる間に、全開にするクセがついてただけと判明。

そら、狭い道でガバ開けしながら走ってたら怖いよ。



帰宅ツイストコースを走れば、身体はすぐにユリシーズの走りを思い出す。

修理してる間は、正直、他の単車に心惹かれたりもしたが。

いざ乗っちゃえば、やっぱ、俺の相棒は最高のマシンだった(´▽`)



「修理が終わったよって、ろろちゃんに自慢しよう」

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ビタイチ自慢にならない、むしろ誰ひとり羨ましがらないだろうコトを考えながら。

俺は自宅へ向かってアクセルを開けた。

さて、相棒も帰ってきたことだし、来週は走るぞー!



ろろちゃんとの宴会へ

/了
 
 
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by noreturnrydeen | 2013-03-03 19:51 | メンテナンス・カスタム | Trackback

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