<   2007年 08月 ( 4 )   > この月の画像一覧


今日は、9月9日のケモライド本番への参加資格をもらうために、ケモノ検定に行ってきた。

検定官はもちろん、俺のオフロード師匠、moto君だ。

 

仕事がはねるとすぐ、俺はランツァをまたいでmoto君の家を目指す。

一時間くらいで到着すると、moto君はガレージで何事かやっていた。

今日一緒に走りに行くmoto君の後輩、K君のDトラッカーのフォークオイル交換とオーバーホールをしてるのだ。つってもDトラって倒立フォークだぞ?  倒立フォークのオーバーホール、ものすげぇメンドくせぇんだぞ? よく間に合ったなぁ。

ま、話を聞いてみれば案の定、作業をがんばったのはプロ整備士のK君。

moto君は主に、叱咤激励とプレッシャーかける役だったらしい。

さもありなん。

 

俺のランツァと、K君のDトラッカー。
e0086244_9492723.jpg

Dトラにオフタイア履かせてるから、えらい車高が高い。

や、またいでるのはmoto君だけど。

一方、21歳の若者K君は、moto君が用意をしてる隙に、ランツァにまたがる。

「これ、ケモライド楽そうですねー」

うん、君もすっかりmoto君の洗礼を受けて、ケモライダーになったようだね。

 

柏を出てしばらくしたころから降り出した雨は、相変わらずしとしとと降り続く。

もっとも、昨日の段階でmoto君から、

「雨の中を走るとすごく練習になりますから、雨天決行ですよ」

とのメールをもらっていたので、降ろうが止もうがどっちでもいい。普通のツーリングなら、そりゃ 降ってないほうがいいけど、今日はケモライド本番のための、練習であり検定なのだ。初心者の俺のテクニック云々は高が知れてるのだし、今回の検定基準はただひとつ。

ガッツだけ。オンリー根性。

今回の検定内容は、『しんどくても、痛くても、とにかくつらそうな顔をしないで笑え』だ。つまり、雨で走りづらく、それで失敗したからと て、技術的な不合格はないのだ。ならば経験をつむために、あえて雨の中というのもアリだなと思っていたのである。

 
 

ところが、そうと覚悟した瞬間、天邪鬼な晴れ男かみの面目躍如。

練習場所まで行く間に、雨がだんだん弱まってきた。最初の練習場所についたころには、ほぼ、雨も上がってしまう。ま、それならそれでいいだろうとmoto君の後について走って行くと、彼の「この程度の雨なら、中は乾いてますよ」という予言は、まさに的中していた。

林の中に入ってみると、路面自体はそれほどぬれてない。

マディ覚悟で行ったのに、ほとんど乾いた土だった。だが、そんなことはどうでもいい。moto君がすいすいと入ってゆく道は、藪を抜け、段差を超え、俺が今までに経験したことのない、『まさに山道』だった。それでもランツァの走破性のおかげで、なんとかついて走れる。

と、moto君が突然止まって降り向く。

「道、間違えました」

まあ、普通の道ならともかく、あたりに目印になりそうなものがカイモク見当たらない、ただの山の中を走っているんだから、そりゃ、無理もないだろう。ちなみに俺は、かなり早い段階で東西どころかすべての方向感覚がなくなっていた。

ここで置いてかれたら 俺、確実にビヴァーグだ。



 
moto君がさくっとUターンし、俺も四苦八苦しながらどうにかUターン。
e0086244_9553042.jpg

んで、最後尾のK君がUターンし終わったら、またmoto君先導で走る。

 

やがて、1stステージに到着した。

最初の練習は、かなりきついのぼり坂だ。
e0086244_9554484.jpg

練習ポイントを、上から見たところ。

こんなボケボケの写真じゃどうにも想像できないだろうが、たぶん、きれいに撮れてたとしても写真では、ここの傾斜は実感しづらいだろうと思う。歩いて登ったら、早い段階で両手両足を総動員することは間違いない。かなりの角度。

moto君がまずのぼり、そのあと、上でホーンを鳴らす。

上り口が大きくカーブしているので、手前から勢いをつけなくてはならないからか、それとも、急な坂道なので、下で待っていると上からバイクごと人間が降ってくるからなのか、とにかく、坂のかなり手前、ブラインドの部分からスタートするので、上と下、お互いの姿が見えない。

だから、ホーンを合図に動くのだ。



moto君のホーンがなり、俺は慎重にスタート。

ブラインドを抜けて数メータの短い直線を走ると、急坂が見えた。両脇が斜めに切りあがり、実際に走れるところはいくらもない、断面V字の坂だ。粘土質での土で、雨が降ったときはぬたぬたのヌルヌルになるらしいが、幸か不幸か、今日は乾いている。

坂を見上げると、勾配はかなりきつい。

いけるか? と思いつつ、アクセルをじわりと開け、一定の速度で登ってゆく。この間、moto君にいわれてやった練習が、さっそく役に立った。が、目の前には10Mくらいだろう上り坂が直線とも曲線といえない、微妙なくねりで続き、 さらに太い木が一本、ばっちり生えている。

つまり、木と傾斜の間を抜けなくてはならない。

なんて余裕こいてられたわけじゃなく、木が見えた瞬間、『ヤバ、よけろ』と思い、なんとか木と傾斜の間に前輪を割り込ませて、どうにかセクションクリア。




ほっとため息をついていると、K君もクリアした。

ここでmoto師匠、『ここを何回か走って、練習です』 とおっしゃる。

moto君が俺とK君の走りを見て、ダメ出ししてくれるのだろう。


待ってました!


K君の先導で迂回路を通り、もういちどアタック。なんとかクリア。二三回やったところで、moto君が調子の出ないK君にアドバイスしながら、さらなる練習を言い渡す。俺は一服しながらmoto君と話し、どう登れば練習になるのか聞いてみた。

「速めに登った方がいい(練習になる)のかな?」

「いや、逆にゆっくり登ったほうがいいでしょう」

とのことで、タバコを吸い終わったら、再度アタックだ。言われたようにゆっくり登ってみると、たしかに、ふらついてうまく登れない。終わり際で気を抜いて転んだり、途中でガケから落ちそうになってmoto君に助けてもらったりしながら、なんどかトライしてみる。

そのうちトラクションのかけ方がわかった(ような気がした)ところで、次の練習場に移動。

 



移動の途中、コースがなくなってて、えらい急坂でUターンする場面があった。

moto君がUターンしたのに続いて俺もUターンし、後を追う。するとmoto君、ひょいっとアスファルトをはずれて、フロントを上げたまま段差を登ってゆく。俺はなかなか上手にフロントを上げられないのだが、このときは何とかアップして登ることができた。

いや、アップしなくても登れる場所なんだが、練習のためにアップする(フロントの 過重を抜く)ってワケ。

そのまままっすぐ走り、ちょっと行ったところでK君を待つも、なかなかやってこない

単車を降りてmoto君と二人、様子を見に行くと。
e0086244_100233.jpg

K君が転倒してた。

疲労と、脚長のDトラオフ仕様の二連コンボのせいで、Uターン失敗したのだろう。
e0086244_1001777.jpg

助けるのは、本人に頼まれてから。

つーかね、上二枚の写真じゃわからないだろうけど、この坂だって舗装こそしてあるけど、アホみたいな急坂なのだ。下からみあげたら、よっぽど変態じゃない限りは登るのをやめたくなる程度には、急勾配なのである。ロードバイクで初心者だったら、登らない方がいいくらいの。

 

つーか、写真が少ないのは許されよ。

そんな暇、ないのだ。

 



次は少し長めのルート(俺的に)だ。

登りはmoto君に何とかついていける。

いや、正確には、普通に走ればミラーから消されちゃうのに、練習のためにわざとカントを駆け上がったり、そのまま越えられる場所も、きちんとフロントをあげて走っているmoto君に、ランツァの走破性に任せて、何とかついていったというのが真相。

でも、フラットダートや川原での個人練習、少しは成果があったようだ。

ぐるりと180度回りこんでて、しかもかなり急な角度(体感45度)で登ってゆくようなところも、リアを滑らせながら、それほどふらつかないでクリアして行ける。まぁ、半分以上、ランツァのおかげなんだが。んで、一番上まで行ったら、そのままUターンして今度は下りだ。

この下りってのが、なかなか怖くて難しい。

調子に乗って余計なことしたり、びびって変な力が入ったせいで、何度か転がった。アスファルトなら下りはむしろ好きな方なんだが、ダートの下りは厳しい。その上、moto君から『ギャップを超えるとき、フロントをあげる練習を』と言い渡されていたので、余計に厳しい。

つーかね、平地だってろくに上げられないのに、下りであげろて。

トライしたらガケに向かって飛び出しかけ、あわててハンドルを切ってすっ転んだ。ホント申し訳ないなぁと思うのが、俺の後ろを走るK君だ。前走者こんなにすっ転ばれちゃ、怖くて走りづらいだろう。もっと練習して、少なくとも後続車に迷惑をかけないくらいにはなりたい。



 
結局、このルートを二往復半して、頂上で休憩。
e0086244_1032814.jpg

一服しながら、三人でだべる。

身体は疲れても、楽しくて気が張ってるのか、あまり気にならない。

さて、休憩したら、もう少し走りましょう。moto君の後ろをついてゆくと、道がフラットダートになる。こりゃ気持ちいいやってすっ飛ばしてたら、濡れた草の茂ってるところで、スカっとすっ転び、またもK君に迷惑をかけた。ホントごめん。

その後も続くフラットダートを進んでゆくと、いきなり草の生い茂る山の中へ。

しばらく行って鉄塔のあるところで、Uターン。いや、道を間違えたとかじゃなくて、つながった長い林道なんてないから、こうやって走れるところまで走ってはUターンを繰り返して別の道を行くのだ。ちなみに、この鉄塔の先は、こないだmoto君がガケから落ちたところだそうだ。

 
V字にえぐれた場所や、四駆のわだちで掘られまくった道を、いや、俺も影響されて道とか言ってるけど、これ、正直ただの山の中だから。どう贔屓目に見ても廃道だから。でも突っ込み疲れたからもういいや。てなわけで、そんな道を進んでゆく。

つーかもう、どこの道がどれだったか、よくわからない。

このレポ、道に関しては何の信頼性もないからそのつもりで。

 


林道の途中、ちょっと開けたところで休憩。

ここでmoto君がニヤリと笑い、『かみさん、合格です』と言ってくれた。いやー、うれしかった。余裕こいて「うんっ」とか普通にうなずいてたけど、内心、相当うれしかったね、ホント。K君がほめてくれたのもうれしかった。

練習した甲斐があったってもんだ。

ここで一服しながら、moto君の昔の面白い話や、9日のケモライドの説明なんかを受ける。

鳥山的に言えば『オラ、ワクワクしてきたぞっ!』ってところ。

 

休憩が済んだら、最後のひとっ走り。

moto君の家には、poitaさんが遊びに来てるはずだ。

そのまえに最後のレッスン。

途中の駄菓子屋的な店の販売機でジュースを買ったら、ちょっと高くなった広場というか草原というか、そんなところでぐるぐる練習走行。moto君にフロントアップの練習をするように言われる。やっぱ、苦手なのバレバレだよな(それ以前の問題です)。
e0086244_1026145.jpg

つーかこのオフロード師匠、手本を見せてくれるのだが、あまりにも簡単にやってるので、初心者にはぜんぜん参考にならない。なのでこんな変態は放っておいて、K君の後ろを走る。彼がフロントアップする様を見ながら、俺もトライしてみた。

んで、練習したわりに上手くなってないのは置いといて。

そのうちガシャンと妙な音がした。

なんだ? と思ったら、TT-Rをほぼ垂直にフロントアップさせて走ってたmoto君、単車を停めて降りるなり、ニヤニヤと笑ってる。何事だと近づいてみると。

 

あの……ナンバーがマウントごとなくなってますよ、師匠。
e0086244_10275327.jpg

ま、垂直にサオ立ちして走ってりゃ、そりゃナンバーこするって話だ。

さらにmoto君、サービスカットまで用意してくれた。

さすが、欲しい絵をわかってる。

 
e0086244_10281351.jpg

ナンバーは、晴れて後頭部に移植された。

 
e0086244_1029460.jpg

ちなみに、俺のネタはこれだけ。右のミラーが根元からブチ折れた。

やがてpoitaさんから連絡が来たと言う事で、練習をやめてmoto君の家に向かう。




moto家に到着。
e0086244_10294849.jpg

moto君の愛妻と愛息。

つーか嫁さん激マブ。なんでこんな変態に、あんなかわいい子が嫁いでくるんだろう。アレかね? 怖いお兄さんの連れてる女に美人が多いのと同じシステムなのかね?(あれは情婦なのでmoto嫁さんに非常に失礼です。それと、そんなシステムはありません)

 
e0086244_10301139.jpg

K君と、仕事中にやってきたダメなヒト。

んで、ここでpoitaさんが爆弾発言をするんだが、それは本人のブログの方で。

ちなみに俺は予想済み。

 
e0086244_10302613.jpg

なにこのものすげぇ満足げな顔。自分で見ても笑う。

 

moto君の家でダベり、楽しい時間をすごす。

俺は単車で走るのが大好きだ。

今日のケモ検定なんてちょっと様子がおかしいくらいはしゃいで、最高に楽しかった。だけど、それと同じくらい、こんな風にみんなで話をするのが大好きなのだ。ああでもないこうでもないと、単車の話やバカ話を、気の置けない連中と話す。

至福の瞬間だと、心から言える。



いつまでも話は終わらず、結局、雨が降ってきたのを潮に、しぶしぶ腰を上げて。

今回のcrazy marmaladeちっちゃいもん倶楽部は、これにて終幕。

 

無事検定を終え、さて、次はいよいよケモライド本番だ。

がんばる、いや、楽しむぞー!

 

最後にもうヒトネタくれたmoto君と、彼の愛犬に感謝の意を表し、この文を終わろう。

 

 

 

 
e0086244_1032074.jpg

あぁ! 誰だ、庭のこんなところにウンコしたヤツはっ!

 

 

 
 
 
 
 
 
 
e0086244_10321846.jpg

ガクガクブルブル((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル
 
 
 
[PR]
by noreturnrydeen | 2007-08-29 10:32 | ちっちゃいもん倶楽部 | Trackback
 

16号から県道20号に乗り、例のダートロードを目指す。

一時間ちょいで、無事到着。
e0086244_2225665.jpg

誰も来てないので、早速練習する。


「今なら証拠写真撮られないから、コケ放題だぜ」


いいながら、走り出して3分後には、タイトターンしすぎてこける。シンプソンのジャケットとブーツは砂だらけ。カドヤのパンツも砂だらけ。だが、こけても楽しくて仕方ないもんだから、『うひょひょひょ』とかちょっとアレなわめき声を上げつつ、走りまくる。

フロントアップの練習もした。

だんだん大胆に操作ができるようになり、そのうち、ちょっとづつフロントが上がるようになる。もっともウイリーには程遠い、何とか上がってるだけってな有様なんだが。

ちょっと走ってブレーキをかけ、フロントが沈むと同時にアクセルをワイドオープンして、クラッチ。

同時にリアサスへ体重をかけると、くくっ! っとフロントが上がる感じはわかってきた。まだまだ、リアホイールが滑ってしまうことが多いんだが、とりあえず一歩前進だ。これで一歩なら、この先はあと何万歩あるんだって話だが。

 

そうこうしてるうち、poitaさんがやってくる。
e0086244_22261573.jpg

『テデ子』ことTDR250と、『蜻蛉切(とんぼきり)』ことDT230 Lanzaのツーショット。

きっと、こうして佇(たたず)みながら、『お互いの主人のどっちがより残念な人か』で、競い合っているに違いない。まぁ、個人的に口を挟ませていただければ、その件に関してはテデ子の圧勝だと思うよ、俺は。poitaさんは反対のこと言うと思うけど。

 

とりあえず、poitaさん『ここにくるだけで暑くて疲れた』と汗をぬぐう。

たしかに、相変わらずアホほど暑い。

そこでお互い電話したり、少しだべって休憩。

ここでRIII乗りのdaimonさんと、初めて電話で話す。俺のキャリアが欲しいとのことで、

「いくらくらいで譲っていただけます?」

「あ、じゃあなんか変わったお酒持ってきてください」

俺の中では、等価交換。

売ったバイクのパーツなんて、カケラも興味もてないし、妥当なところだろう。
e0086244_22271892.jpg

それから、お互いを撮ろうとモーピクをハンドルにつけて撮影を始めたんだが、しばらくチャレンジして、オフロードのオンボード画像をあまり見かけない理由が、身にしみて理解できた。ぐるぐるやってても、段差のせいで画像がぶれ倒し、やがて電源が落ちるのだ。

ジャンプの着地とか、坂を駆け下って地面に着地した瞬間なんかも同様。

結局、バイクからはずして手持ちで撮った一本だけが何とか撮れてて、車載した動画は全滅だった。それこそヘルメットにでも取り付けない限り、まともな動画は撮れそうもない。なのでカメラははずして、純粋に走りだけを楽しむことにする。



調子に乗っていろいろやってるうちに、ジャンプがすごい高さ(俺的に)で決まった。

うれしくなって再挑戦。そりゃぁっと加速してジャンプポイントに入ると、あ、車体が斜めってる。でも、時すでに遅し。結構な勢いのまま、斜めにジャンプポイントに突っ込んだ。ふわっと身体が持ち上がり、さっきと同じくらい飛び上がる。

がしゃん!

斜めに着地した瞬間、俺はランツァから放り出された。

頭から草むらに突っ込んで、派手に転がる。遠くのほうで『イェー! やったぁ!』というpoitaさんの声が聞こえる。『ホント、俺もあの人もガキだよなぁ』と苦笑しながら起き上がると、poitaさんに手を振って、曲がったレバーやミラーを直してから、また、走り出す。


身体は、痛い。

でも、楽しい。

もっとも、それからは少し自重して、もっぱらフロントアップの練習に専念した。

フロントアップ、難しいなぁ。やっぱ地面がスリッピーだから……や、いかんいかん。moto君はここでもきれいにアップしてたじゃないか。言い訳してる間に、練習だ。おっ、今のはちょっと良かったぞ。でも、再現できなきゃ意味ないな。クソっ、今度は駄目だっ!

poitaさんも俺も、お互いの転倒を撮影するより、自分のスキルを磨くことに夢中になる。

 

しばらくして、息が上がってきたので休憩を入れていると。
e0086244_22284594.jpg

師匠、moto君が登場。

すかさず、poitaさんが突っ込む。


「なんて言って、仕事抜けてきたんだ?」

「昼飯です」


ひどい昼飯もあったもんである。

そんでここでまた、しばらく三人でだべる。poitaさんがコーナリングのきっかけの話をして、moto君がそれに答える。もちろん、俺も水飲みながらmoto君の話に耳ダンボ状態。この男の言うことは、テクニックの裏づけがあるから、ものすごく素直に聞くことができる。

クチ先ヤロウの言葉には、信頼性と言うか信憑性と言うか、重みがないんだよね。

俺だそれ。


 

んで、話してるうちに、moto君が貴重なアドバイスをくれる。

「かみさん、あそこの壁を勢いじゃなくてゆっくり上って降りる練習するといいですよ」

なるほど。そう聞いたら、話してても気になって仕方ない。

そのうち我慢できなくなり、立ち上がってメットをかぶると、いそいそと蜻蛉切をまたぐ。オフ初心者なんだから、上達するには練習、練習、また練習しかないのだ。いや、理論とかも大事なんだろうけど、俺、体育会系だしね。


壁まで行ったら、moto君に言われたとおり、壁の前でいったん止まる。

それから今までの壁のぼりみたいな斜めじゃなく、まっすぐに登ってゆく。やがて上の方にくると、フロントタイアがふらふらと浮き上がってくる。おっと、ここで身体をひねってやれば、くるっと回ってUターンできるんだな……とか思うまもなく、壁の中腹で転倒。

が、なんとなく解った気がしたので、下に降りてmotoくんに親指を立てて見せる。

 

そのまま二回目のトライ。

まっすぐ登って、フロントが浮いたところで身体をひねっ……ずる。壁の頂上付近で、斜めになったままランツァの右側が土に刺さる。放り出された俺は、ずるすると壁面を滑って、下まで落っこちた。なにくそと斜面を駆け上がるも、途中で滑って落っこちる。

両手両足を使って、じっくり登ろうとしても、滑って登れない。

まさに壁だ。

こうやって自分の足で登ってみると、俺、ひでぇところを登ってたんだなぁ。いやいや、感心してる場合じゃない。刺さったランツァはエンジンこそ止まってるものの、キーはオンのまま。ガソリンもぽたぽた。おっと、そうだった。こう言うときこそあせっちゃ駄目なんだ。

まず、どこから登るかを見定める。



何とかいけそうな場所があったので、そこから一番上まで登り、横に伝ってランツァのそばへ。とりあえず、手近なところを引っつかんで、斜面から降りやすい方向へ向けると、エンジンをかけて斜めになったまま段取りを決める。よし、起こした瞬間またぐんだ。

またがってそのまま、まっすぐ壁を開け降りる。

「ナイス、リカバリー」

moto君にほめられたが、息が上がって返事の余裕もない。

しばらく休み、しかし、心のほうは早くトライしたくて仕方がない。なんとか落ち着いたところで、さらにトライ。が、やはりフロントがリフトしたところで、曲がりきれずに斜面に突っ込む。こんどは転げ落ちなかったので、そのままランツァに近寄り、車体を水平にしてやろうとする。

だが、こけた拍子にサイドスタンドが出てて、それが土に刺さっている。

ちょっと動きを止めて、どうするか考え、反対側に回ってリカバリ。力仕事で息が荒くなりながらも、何とかみんなの手を借りないで脱出できた。一度手を借りちゃうと、ついつい甘える心が浮かんじゃうから、なんとか一人でリカバリしたかったのだ。

 


下に降りて休憩していると、poitaさんがmoto君に見本を見せろと詰め寄る。

つってもmoto君、革靴にワイシャツだしなぁ思ってたら、「ランツァ借りていいですか?」と、なにやら全然やる気マンマン。やっぱ変態だこの男。どう見ても昼休みのサラリーマンみたいなカッコのまま、moto君、ランツァに乗って壁を登りだした。

ぐんぐんと登っていき……あれ? そのまま横に出て下ってきたぞ?

何度か見本を見せてくれたのだが、どうやら俺の頭の中に描いてた成功の映像が間違っていたようだ。俺の中では、まっすぐ上がってフロントをアップしたまま、その場でUターンして降りてくるという、いわゆるフローティングターン的な絵だったのである。

なるほど、よく考えたらそんな必要はないわけだ。

別にエクストリーム的なことをしなくても、求められているのは獣道を抜けるための基礎練習なんだよな。物事を近視眼的にしか見れない悪い癖が、ここでも発揮されてしまった。トリックのためのトリックじゃなくて、獣道という目的を芯に据えなくちゃ駄目じゃん。

俺は何でこう、ウカツなんだろうね。



でもまあ、そうとわかれば俄然ファイトが沸いてくる。

moto君が帰ってきたところでランツァを受け取ると、poitaさんがやるのを見た後、俺も再度トライ。よし、今度はコッチの高さのあるほうを登って、左から斜めに抜ければ……とまっすぐ斜面に突っ込んでゆくと。

ガキっ!

なんか硬いものにフロントを取られ、またもあえなく転倒&ランツァ斜面突き刺さり。

ランツァを引きおろして、そのままこけたところを見てみると、どうも穴の開いた奥に石がいくつか見える。急坂過ぎて、フロントアップできないとこんなところは登れないと教えてくれるmoto君やpoitaさんにうなずくのが精一杯の、ヘロヘロな俺。身体はかなりボロボロだ。

だが、心の方は楽しくて楽しくて仕方がない。

ドロ遊びしてるガキとメンタル的にはほぼ同一だろう。

 
e0086244_2234877.jpg

納車二日目で、リアカウルが割れてウインカーが曲がったランツァ。

8000キロ超まできれいだった車体は、主人が代わったわずか二日後、正確には数時間で見る影もなく、見てくれだけはベテランの仲間入りだ。ま、因果な主人に買われたとあきらめて、しばらく付き合ってくれ。

 

いちど、荷物のあるところまで戻り、そこで水分を補給しながら最後のだべり。

長い付き合いのpoitaさんとmoto君の昔話に笑ったり、ケモライドの厳しさを教わったり、獣道の先にある美しい風景の話にうなずいたりしてるうちに、陽が傾いてくる。仕事中のmoto君、ここでようやく引き上げだ。もうそろそろ、就業時間終わりだけどね。

それじゃあとサワヤカに手を振る彼を見送って、俺とpoitaさんは最後の練習に入る。



フロントアップ、坂登り、テールスライド。

こんどはトリックを決めるためじゃなく、それをどこで使うのかを想定して練習する。単にフロントをあげるのではなく、目の前に超えるべき倒木を想像をしながら、わき道のない坂を登る想像をしながら、狭いところでクイックに曲がるためのスライドをしながら、練習を重ねる。

そのうち、さすがに身体が言うことを聞かなくなってきた。




休憩して水を飲みながらpoitaさんとしゃべり、そろそろ行こうかとと立ち上がったところで、今日のcrazy marmalade ちっちゃいもん倶楽部は、おひらき。poitaさんお勧めのうどん屋で飯を食おうという話になり、そのままうどん屋へレッツラゴー。
e0086244_22354848.jpg

かけ大盛りに、てんぷら三つ。

ずるずる食いながら、poitaさんと話をする。

なんだか、10年も前からこのヒトとこんなことをしてるような錯覚に陥りながら、俺はにやけてくるのを我慢しつつ、うどんを喰った。それからpoitaさんの先導で20号を走る。やがて分岐が来て、ホーンとハンドサインで別れた後は、ゆっくりのんびり16号を走る。

 

そのままライコランドまで行って、店内に駆け込むと、目的の物を買い込んだ。
e0086244_22363639.jpg

リュックとニーシンガード&エンルボーガード。

ボディ用のプロテクターも買おうと思ったんだけど……サイズがさぁ……

 

んで、何でこんなもん買ったかって言うと、俺にしては珍しく、スタイルじゃない。

ジャンプで転倒したのを筆頭に、今日一日でずいぶんとあちこちぶつけた。これで、マシンコントロールの難しいケモライドになれば、もっと怪我するのは必至だ。怪我そのものもそうだが、それによって動けなくなれば、俺だけじゃなくmoto君にも迷惑をかけることになる。

俺はヒトのために動くのは苦じゃないが、ヒトが自分のせいで迷惑をこうむるというのがとっても嫌い。

しかも、『事前にわかってて、それなのに対策しない』で、『挙句の果てに迷惑かける』とかは、ちっと違う気がするというか、単純に気に入らない。

ならば、金で買える安全は買っておこうというわけだ。

 

今日一日で、結構、怪我した。

e0086244_2238482.jpg

e0086244_22385475.jpg

e0086244_2239078.jpg

e0086244_2239694.jpg

こんなんなっても。

ちょっと動くたびに打撲したところが痛くて「イテイテ」言ってても。

もう、次の水曜日が、そしてケモライドが、今から楽しみで仕方ないのだ。

 

俺にとっては、まるっきり新しい単車の世界に、乾杯。


追伸

編集済み、かみのすっ転び動画。

 
[PR]
by noreturnrydeen | 2007-08-26 22:24 | ちっちゃいもん倶楽部 | Trackback
~ハードスポーツ~

 

とにかく、まずはお詫び。



今回のダート遊び、でっかいもん倶楽部カテゴリに入っている。

が、それはひとえに、『俺がM109Rで行ったから』。

俺以外のヒトはみんな250cc、Zに至っては80cc。

つまりちっともでっかいもん倶楽部ではないことを、先に明記しておく。



てな感じで。

 


半日の仕事がハネると同時に、俺は109をまたいで走り出した。

16号を軽快にすっ飛ばしていると、KSRで先に出たZに追いつく。

千葉外房有料道路を使うというZを置いて、俺はそのまま126号で普通に集合場所へ。



2:00ころ待ち合わせのコンビニについて、くそ暑い中とりあえず一服。



すると。

e0086244_1642599.jpg

やっぱり、オイル吹いてる。

 
e0086244_1642182.jpg

ま、回しすぎなんだよね、きっと。

 

しばらくすると、poitaさんが到着。

e0086244_16423154.jpg

到着つーか30分以上前に来てて、どっかで給油してたらしい。

Zを待ちながらpoitaさんとバカ話に興じていると。

 
e0086244_16424496.jpg

Zに続いて、moto君&moto君の後輩のK君がやってきた。


んで、さすがmotoらしい話で、いきなり変態っぷり絶好調。

朝から獣道を攻め込んでいてがけから落ち、会社の軽トラを使って引き上げてきたんだそうだ。

ネタじゃなく普通にコレなのがすげぇ。



爆笑しつつ、泥だらけつーか泥が詰まってるTT-Rを見て、さらに大爆笑。

ま、この辺のことは、moto君とこで書くだろうから、さらっと流しておこうか。

e0086244_16431943.jpg

後輩のK君も、苦労が絶えないことだろう。合掌。

 



さて、みんな揃ったところで、moto君オススメのダートに行こう。

10分ほど走ると、さらっと現場に着いた。

e0086244_16435377.jpg

K君とDトラ。

もともとモタードのバイクに、オフ用のホイール履かせたっつー、先輩譲りの変態っぷりだ。



しかも、若いだけあって、ものすげぇ元気。

トシヨリ連中(俺、poitaさん、Z)がヘバる中、ひとり、延々と走り倒してた。

いや、教官moto君に、走れって言われたのか。

 
e0086244_1644934.jpg

そのmoto君、さすがに上手い。

見てて安定感があるって言うか、ものすげぇ凄いワザをさらりとこなす

なので、見てるだけだと「あ、俺も出来るかも」なんて勘違いしてしまう。



これがmotoマジック。

でも、実際やってみると全然出来なくて、最後には転ぶという段取りになる。

マジックつーかmoto地獄。

 

poitaさんも元気に走り出し。

e0086244_16444234.jpg

急斜面を登って降りるとき、いきなりコケてくれた。

そのあと、moto君と追いかけっこしてるうちに、キッチリビデオカメラの前でぶっ飛んでくれたり。

すばらしきエンターテイナーっぷりを発揮する。



本日のMVPは間違いないところだ。



 

KSR&Z。

e0086244_16452523.jpg

クソ暑くてヘバってたZも、色々とやり始める。

 
e0086244_16453571.jpg

poitaさん、このあとmoto君に追い掛け回される。

 
e0086244_16454767.jpg

Zもウイリーやスライドの練習に余念がない。

 
e0086244_1646848.jpg

moto君は、もちろんぶっ飛ばしまくり。

 
e0086244_16462276.jpg

急斜面にトライ。

トライつーか、moto君は苦もなく最上段まで駆け上がり、危なげなく降りてくる。

俺もpoitaさんにTDRを借りて、二回ほどトライした。



一回目は全然ダメだったが、二回目は最上段近くまで上がれた。

もっとも、ヘルメットの中ではビビリまくって叫んでたんだが。



や、45度くれぇある急斜面を一気に駆け上がり、頂上付近でUターンして、一気に駆け下るんだぞ?



一回やってみれって、マジで。ホンキで恐ぇから。

下りの時なんて、感覚的には垂直のガケから落っこちてる感じだからね。

ガケ恐怖症も克服できるって話だ。

 

俺、すっころぶ。




poitaさん、すっころぶ。




え? なに? M109R?

はっはっは、皆まで言うな。わかってる。

俺がそんな楽しいトコ行って、TDR借りただけで満足するわけないだろう?



しかも、poitaさんには『いやー、マジでやめたほうがいいって』なんてフられてるんだ。

いや、もちろん本人は本気で心配して言ってくれたんだが。

残念ながら俺にとってはフリにしか聞こえないのも事実(ヒトとして、色々と間違ってます)。



なので、当然のごとくM109Rでもダートを走ってみる。

ココのダートは、結構フカフカ。なのに芯があるというか、砂浜のようにもぐりこんでしまわず、簡単に滑るけどコケるほど滑り過ぎないと言う、理想的な、かなりご機嫌なフラットダートだ。109の太いタイアなら、もぐりこまないからスタックすることもない。

走ったね、ズルズルと。




恐いんだけど、その何倍も楽しい。

アタマに思い描いてた、『スライドしながら曲がるM109R』を実際に体感できるんだ。

んなもん、万が一転んだって構うものかって話にもなるっつの。



アクセルをクイっと開けると、とたんにズルズルっと後輪が滑り出す。

でも、なんとかフロントが喰ってくれるから、コケはしない。

縦に滑らし、横に滑らし。



もう、楽しくて楽しくて。

 

場所は覚えたし、ココはぜひともまた来てスライド遊びをしよう。

もちろん、M109Rでもやるし、オフ車買ったらオフ車でも来たい。

つーか、『WR250X待ってられないから、オンボロのオフ車、買っちゃおうか』と、かなり本気で考えた。



んで、そんな話をしたらmoto君、ニヤニヤしながら『獣道に行きましょう』ときたもんだ。

さっき自分がガケから30mくらい滑り落ちたのは、もう忘れてるんだろうね。

でも、すげぇ気持ちはわかるよ。



だって俺、moto君のそのセリフに

「うん、絶対いく」

って目ン玉キラキラ輝かせながら、力強くうなづいてたから。




 

4:00ころになり、まだ陽は高いのだが、身体の方がしんどくなってきた。

いや、この段階では、『しんどくなってきた気がする』程度だったんだが、経験上、こんだけテンション上がってるのに、多少なりともシンドさを感じるってことは、実際はかなり疲れてると思ったのだ。Zが用事で上がると言うので、その機に俺も帰ることにした。



帰る前にもう一回M109Rでダートを走り、そのままpoitaさんやmoto君に別れを告げると。

第28回クレイジーマーマレードでっかいもん倶楽部は、(主に俺に)惜しまれつつもカーテンコール。moto君のマシンコントロールの凄さと、自分の体力のなさを実感した、短いけど凄く内容の濃い、楽しいバイク遊びだった。



つーかK君、体力あり過ぎ。

おかげで逆に、『歳だから』なんてイイワケせずに、目いっぱい遊び倒せた。

や、ちょっとイイワケしたかな?



オフ走行、やっぱモノすげハードなスポーツだね。

moto君の提唱する『オフロードダイエット』、めちゃめちゃ効果あるよ、マジで。

運動量的にもさることながら、こんなに楽しくやれるならビリーなんか目じゃないね、ホント。



さらに、効果があるのは、身体だけじゃない。

精神的にも、凄く効果があることがわかった。

 

 


e0086244_1653495.jpg


帰り道、レッドバロンで中古のオフ車を探しちゃったくらい。

今日は何とか思いとどまったけど、気をつけなくちゃ。

ま、早晩、買うことになるんだろうけど。

 



オフ車買って獣道。

SDRでサーキット。

なにやら、ちっちゃいもん倶楽部も、いろいろと忙しくなってきそうだ。



しっかし、単車ってホントに楽しいね。

 


 
 
 
[PR]
by noreturnrydeen | 2007-08-08 16:40 | でっかいもん倶楽部 | Trackback
~懐かしき匂い~

 

マルの娘が生まれたというので、会いに行くことした。

したつーか、Zからその話が来たので、乗っかった。んで、仕事をしていると、Zからメールがきたりマルから電話が来る。忙しい最中なのだが、どうもヤツラの話の様子がおかしい。マルの娘が入院しているのは、当然マルの家のそばの病院のはず。

「霧降高原に集合です」

意味がわからん。いや、わかる。俺やZが娘の顔を見に来るという機会をのがさす、マルが『走りたい』と駄々をこねたに決まってるのだ。娘が生まれた3日後にはもうツーリングってのはいかがなものかって話だが、男親ってのは、そんなモンなんだろう。

子供いないから、知らないけどたぶん。



 
仕事がハネた午後1:00、俺は三郷に向かって走り出す。

整骨院からだと、三郷インターから乗った方がいくらか早いのだ。いや、実際に測ったことないけど感覚的に。んで、三郷から外環を経て、東北道に乗る。風が強いからそれほど飛ばさないで走った。

それでも2:00には佐野のSAに到着。

Zに電話するとタイミングよく出たので、霧降で走ってるという旨を確認をして、電話を切った。佐野から宇都宮へ行き、日光宇都宮道路に乗る。白バイが多かったので、100前後でのんびり巡航しながら日光インターで降りて霧降へ。登ってゆくと、頂上の駐車場に、Zとhorstが来ていた。

 
e0086244_16284058.jpg

手前がZとFZ。奥のひょろっとしたのがhorstで、後ろがヤツのR1-Z。

 
e0086244_16285038.jpg

霧降の名に恥じず、今日も霧がかかっている。雲か? 違うか。

 

しばらく待っていると、マルがやってきた。
e0086244_1629340.jpg

迎えにいってたZが、メットを取るなり

「そのでかい車体で、なんであんなに曲がるんだー」

と叫ぶ。子供が出来ても、相変わらずマルは変態だということだろう。

 
e0086244_16292693.jpg

んで、駐車場でしばらくダベる。

つっても、マルの子供は新生児なので、面会時間がタイトなのだ。テキトウに切り上げて、病院へ向わなくてはならない。マルに『とりあえず、何時にココを出ればいいんだ?』と聞くと、4:30には高速に乗っていたいと言う。

うん、マルちゃん。今、3:30なんだけど?

 

e0086244_16301570.jpg

マルゾーの襟首にハマって死んでたトンボ。

そりゃ、250オーバーとかの風に晒されたら、トンボごとき、ひとたまりもないって話だ。おまえは本当に殺生な男だなぁ。むしろ前が死んじまえって話だ、なんつってたらこのトンボ、しばらくして生き返りやがった。すげぇびっくり。

野生の生命力、恐るべし。

 

時間もないってことで、さっさと霧降の残りを走り、下りたところの道の駅みたいなところで、休憩。つってもトイレ&ちょっとだけおしゃべりといったところが限界だ。つーか、何でこんなにタイトなスケジュールなんだ? もちろん、マルゾーが無茶言うからだ。
e0086244_16311787.jpg

マルゾーの格好は、年々様子がおかしくなっていくね。

 
e0086244_16313879.jpg

たまたま来ていた、青いブラバと赤いニンジャ。

マルゾーは、CBRとGPZどっちのバイクも持ってるのに、写真にあるどっちのバイクも、マルのとは比べ物にならないくらい綺麗だった。俺もヒトのコト言えないけど、もう少し綺麗にしてやろうよ、マルちゃん。

 
e0086244_163283.jpg

マルお勧めのソフトクリーム。

 
e0086244_16321815.jpg

暑かったので、甘いもの苦手の俺も食った。

 
e0086244_16322971.jpg

空はピーカン。

山の上は寒いくらいだったのに、ココまで降りただけで、もうかなり暑い。まあ、八月なんだから暑くても当たり前なんだが、こんなに気温が違うのは、わかってても驚きだ。やっぱり暑い時は山に限るな。や、そんなことねぇよ、海でもいいじゃん。むしろ海じゃん。

 

さて、一服決めたら、さっさと帰り支度だ。

本当に、ただ来て、一服して、帰るだけ。なにやってるんだろうねって話だ、まったく。んでも、せっかく綺麗なところなので、帰り道はマルゾーやZ、horstを先に行かせて、俺はのんびり、景色を写真に撮りながら走る。
e0086244_16331164.jpg

天気がいい日は、本当に綺麗だ。

 
e0086244_16332454.jpg

山陰ツーリングの時も、このくらい綺麗に晴れ上がってくれればよかったのになぁ。

 

で、のんびりと霧降を下ったら、ガスを入れて、後は高速をぶっ飛ばすだけ。そんなに飛ばさないで行こうと思ったら、マルどころかZまですっ飛ばし始めて、そうなりゃ俺だって我慢できるかって話だ。とは言え、俺は半ヘルだったので、風が巻き込んで目が乾く。

走りながら片手でサングラスをして、準備万端。アクセルをガバ開けすれば、ロングショットカウルを入れたM109Rは、ぐいぐいと加速し始めた。しかし、思いのほか風が強く、180くれぇかなと思ってメータ見ると、160くらい。こりゃ、あんま無理しない方がふぉーん!

イクのかよおめーら。



風の影響で160前後の巡航が続いたんだが、マルゾーが速いのは当たり前としても、FZ400のZまで160巡航ってのは、呆れを通り越して笑うしかない。途中の料金所で停まった時、降りてタイアを確認したZは、難しい顔をして腕組みしながら、小さな声で

「フロントタイアのバランスが取れてないですね。150超えるとひよひよする」

とか抜かしてた。

でもおめ、160巡航してたじゃん。

 

日光宇都宮から東北道に入り、スピードレンジがまた少し上がる。

俺は途中でコンタクトが乾いて張り付き、一度140くらいに落としたほかは、だいたい160~180ペース。もちろんZもガンガン飛ばしているし、マルゾーにいたっては、当然ながら先が開いた瞬間、バカみたいにすっ飛ぶ。風が強いので余裕を見ながらも、三車線を全部使ってマルを追いかけた。

おっかないし疲れたけど、すげえ楽しかった。

 
e0086244_16344221.jpg

病院のあるインターで降り、タバコを吸いながらhorstを待つ。

いつものことだが、この瞬間だけはSSやメガスポーツが欲しくなるね。新ハヤブサとか、GSX-R1000とか、GTR1400とか、180psのR-1とか。とにかく楽に速くてマルを食えるやつを。まあ、マルゾーとやりあうとき以外はいらないから、帰ったら熱も冷めるんだけど。



やがてhorstがきたので、マル娘のいる病院へ向う。

途中でhorstがはぐれてしまったが、病院へついてマル娘を見てるうちに、何とか追いついてやってきた。峠走ったときも思ったけど、horstはだんだん上手になっている。俺もがんばって成長しないとな(成長という言葉の意味を、まず調べましょう)。

 


娘を見たら。

horstのチェーンが限界だから、マルの家でそれを直してから帰るというみんなと別れ、俺はひとり家路を急ぐ。高速に乗ったらすでに陽は落ちていたが、なんか速いSSが二台、遊んでくれたので、あっという間だ。高速降りたイキオイのまま16号をすっ飛ばし、家に帰る。

「水、木が休みなので、かみさんのトコ遊びに行っていいですか?」

実は昼間のうち、銀星からメールがこんな来ていたのだで、俺がだめだなんて言うわけがない。「いま、霧降を走ってるから、夜ならいるぞ」と返事を返しておいた。んで、帰ってみれば銀星はすでに来ている。写真撮りそこなったが、シートが白くなってやがった。

「あんだおめ、オシャレさん気取りか?」

とかくだらないことを言いながら、再会の挨拶もそこそこに水シャワー。

さっぱりしたところで、早速、乾杯だ。
e0086244_16364052.jpg

銀星は、うちに来るダチの中では珍しく呑んだくれなので、俺も思わすガンガン呑んでしまう。今日は、ダチのうわばんが買ってきてくれた、牛久ワイン大会だ。茨城県の地ワインであるこの牛久ワイン、結構うまいから、機会があったら呑んでみて欲しい。マジで。

つーか俺んち来れば呑める。

 
e0086244_16371151.jpg

やがて、11時ころだろうか? Zも顔を出す。いや、帰りがけのZに、

「銀が会いたがってるから、余裕があったら帰りに寄ってくれ」

と言っておいたのだ。Zと銀は三回ほど会ってるのに、毎回、銀のバカが呑みつぶれて便器を抱えているので、たまにはちゃんと話したかったのだろう。銀のリクエストに、疲れてるはずのZは顔を出してくれた。

こういうところは、さすがZだなぁと思う。俺も見習おう。


首尾よくふたりが話してるのを見ながら、嬉しいやら楽しいやらハイペースで飲み続けた俺は、気づけばソロソロ限界。次の日仕事なので、しゃべってるヤツラを残して、早々にベッドへ逃げ込む。んで、もぐりこんだとたんにスイッチが切れた。爆睡。

 
半日タイトスケジュールの第27回でっかいもん倶楽部は、こうして幕を閉じた。

走った時間は短かったのに、8時間続けて走ったときより、よっぽど疲れる。スッカラカン。

マルと走ると、いつもこれだ。

そして、これこそが、俺とマルの懐かしき走りの原点なのである。


こんな走りが時々でも出来るなら、俺は昔の俺から愛想を尽かされなくて済むだろう。かっこ悪いイイワケしたり、開き直ってダサいせりふを吐くこともなく、自分が単車乗りであることに、自信を持って胸を張れるだろう。そして何より、自分を好きでいられるだろう。

マル、Z、horst、そして銀星。

さらに、俺と遊んでくれる全ての単車乗りへ、心からの感謝をささげつつ。

俺は毎日、走り続けるのだ。

 
[PR]
by noreturnrydeen | 2007-08-01 16:26 | でっかいもん倶楽部 | Trackback

アーカイブ


by かみ