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昨日の宣言どおり、ダチのZと筑波山に行ってきた。

ところで、俺は昨日からずっとSDRとRocketIIIのどちらで行くか悩んでいた。筑波ならSDRの方が楽しい。でも、リアブレーキが直って戦闘力アップ(復調とも言う)したRIIIのパフォーマンスも確認しておきたいと悩んでいたわけだが、話は思いがけない角度から簡単に片付いた。
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こんな大荷物を抱えて、SDRでは走れない。

もちろん筑波までもって行くわけじゃなくて、途中で郵便局から発送する荷物なのだが、どっちにしてもこれでSDRと言う選択肢はなくなったわけだ。むしろ気持ちよくRocketIIIで出発できる。 いわゆる神様の配慮ってヤツなんだろうね(違います)。

んで、今回はあえて国道や大きな幹線道路を使って行ってみた。

のだが、これが見事に大失敗。完全無欠のルート選択ミス。途中で検問(単車は関係ない検問だったが)やってるわ、信号につかまりまくるわ、いつもの五割増しの時間がかかってしまった。

ほうほうの体で筑波を登ると、すでにZが風返しを攻めていた。

 


俺もすぐに走り出し、風返しを攻めていると、3本目くらいかな?

くだりの途中で、それはやってきた。

ぬかっ

そう、いつもの嫌な訪問者。むしろ世界で一番会いたくないムカツクやつ。ま~たリアがスカスカになったのだ。上まで来るなり、休憩も入れず走り出したからかも知れないが、やはり、根本的に走り方を変えるか、ブレーキを強化しないとダメのようだ。

ノーマルブレーキアッシー8万も出して買わなくてよかった。

Zいわく、「マフラーも関係してるんじゃないですかね」とのことで、
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確かに、ただでさえ俺のキャリパーは、ホワイト餃子ばりにビートルバッグに包まれている。

そのうえ念入りに、溶け出したバッグの樹脂でコーティングまでされている。

「ブレンボのビートル包み焼、樹脂の柳川風」といった様相を呈してるわけだ。

そこへ持ってきて、空気で冷えるはずのディスクに、数百度にも達するだろう、2300ccの排気ガスが、絶え間なく吹き付けられているんだから、改めて考えると、あまりぞっとしない光景だ。6000rpmまでぶん回したノーマ・ジーンのキスよりお熱いガス。

リアキャリパ近辺が、冷却と言う言葉からイチバン遠いのは間違いのない事実だろう。

Zの言うように、 リアのトラブルにはマフラーも関係ありそうだ。

 

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ディスクを冷やすために、しばらく風返しの休憩所で一服。

と、そこへビーンビーンと、元気な排気音(おと)で現れたのが
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アプリリアのRS50。現在ではほとんど見られない、50cc2stレプリカだ。

ま、見られないつったって、このすぐ横にTZR250SPRなんつー、ある意味同じくらいマニアックな単車が停まってるわけで、峠ってのは一般社会とまったく違った車両分布だから、面白くていいね。ビクスクとかいないし。

コレに乗ってるのは高校生だった。

おそらく通学の帰りだろう、風返しを一往復して山頂に戻ってくると、おもむろに弁当を取り出して、食べだしたのだ。学校帰りに軽く峠を走って、山頂で弁当を食うとか、すげえうらやましい青春模様。そこへZが

「あのRS、何年型?」

と話しかけ、そこからイロイロと話に華が咲く。2006か7モデルですとか、チャンバー入れてるから10psくらいありますよーとか、親がアレにしろって言ったんですだとか、俺とZで事情聴取を重ねるうちに、衝撃の事実が判明する。

 

少年の父親、俺と同い年でやんの。ショック。



ディスクが冷えたので、少年を追って走り出し、何本か風返しを攻めていると、やはり3~4本目くらいだろうか、くだりの途中で 予定調和のいつもどおり、ぬかっとリアが抜ける。しかたなく、上りきったところでまた休憩。Zはそのまま攻め倒している。

と。
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ぬ”おぉぉぉぉぉん!

と爆音を響かせて、銀のHONDA(四輪)が往復し始める。「おぉ、頭文字Dだ」とかくだらないコトを思いながら、しばらくの間車の走りを見てたのだが、やっぱ車はつまんないので、 すぐ飽きてしまう。そこで俺はリアバッグから工具を取り出した。
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ハンドルの位置を変えてみるのだ。

今回、わずかだがリアを使って走ってみて、自分でも勘違いしてたことに気づいた。

リアが使えないうちは、フロント制動に頼るしかないから、自然、フロントがボトムした突込み気味の走り方になる。そういう乗り方だとハンドルが遠い方がコントロールしやすい。だが、RIIIみたいな基本がクルーザーの場合、往々にしてリアステアな場合が多い。

むしろ、リアステアと言い切ってもいいかもしれない。

なので、リアステアの単車をフロントで乗れば、こじったり、無理寝かせしたり、余計な動きをする羽目になる。しかも、それが速さにも安全にもつながらないと言う、厄介な事態に陥りやすい。

今回、前後ブレーキを使って、つまり本来の制動力を使って、ノーズダイブを抑えながらキッチリ減速し、シートのかなり後ろの方、ほとんどリップにケツがつくほど後ろに座りながら、後輪を意識して操ってみた。

と、やはり本来は素直なハンドリング(クルーザにしては)のRIII。

突っ込んでキッチリ減速し、旋回からアクセルをアテ気味に回してやると、非常に素直に(車格なりだが)旋回してゆくチカラが感じられる。リアタイアに乗って、リアが傾くだけ車体が回ってゆく感じ。

当たり前かもしれないが、コレが非常に気持ちよかった。

しかし、そのときに問題があって、後ろに座ると当然のことながら、ハンドルが遠すぎるのだ。前寄りで早くからリーンさせて走ってるときはよかったポジションが、リアステアで回り始めると、やたらと大柄に感じる。ま、実際、大柄な単車なんだが。

俄然、ポジションをコンパクトにしたくなってきた。

 


やがて4:00になり、Zが帰ると言う。

しかし、俺はまだ走り足りなかった。だが、ようやく冷えたリアに、これ以上、負担をかけたくないのも事実。 走ろうか帰ろうか迷いながら帰り支度をしてるうちに、ふと、ここの所ずっと気になってたことを思い出したので、Zにその旨を告げる。

「俺さ、前から気になってた道があるんだよ。そこ、走ってみるわ」

俺が場所を地図で示すと、Zが笑いながら

「えぇ、あそこ走るんですか? すげえ荒れたグネグネの道ですよ?」

どうやらRIIIで行くところではないらしい。しかも、くだりは特にありえないとのコトだ。だがそこは俺、走りたいと思っちゃたんだから仕方ない。風返しの頂上でZと別れると、俺はそのまま筑波スカイライン(パープルではない)へ入っていった。

 

入るなり、ものすげえカントに、荒れた路面……いや、むしろコレは歩道だな。

ボコボコと規則的に凹凸のある、コークスクリューみたいな道を、ほとんどエンブレだけを頼りに下って行く。道は狭くなり、砂が浮き始めた。が、四国の林道に比べれば、全然問題なし。四国ツーリングを思い出しながら、ヘルメットの中で自然に笑いが漏れてくる。

「こんなトコ、320kgのクルーザーで下るバカ、どこにいるんだよ。ココにいるっ!」

とか、ひとり突っ込みしながら、最後の方はゲタゲタ笑いながら下ってゆく。

かなりアレなひとチックな光景だっただろう。

 

やがて道が広くなり、筑波山を下りきった。

しかし、ブレーキのこともあるし、何よりいい天気のもと、走るのは筑波の田舎道。

久しぶりのソロツーリング気分で、のんびりと流す。流す速度だと、コレもやっぱりハンドルが遠い。まあ、俺の場合、ひとつ気に入らなくなるとすべて気に入らなくなると言う、わかりやすいメンタルの構造なので、そのせいも多分にあるとは思う。

しかし「やっぱりのんびり走れなくちゃ、単車の楽しみの半分がなくなるな」と、軽く反省。

そこからまっすぐ走り、広域農道の入り口で右折。一気に上ってゆくと、途中からカマボコ(暴走防止用の路面突起)が地面に生えてる。そう、第12回でっかいもん倶楽部で走った、筑波への入り口のカマボコだらけの道。アレの、山頂と反対側の道だ。

やがて登りきり、パープルの入り口を右手に見ながら下り始める。

と、下り始めてすぐのところで、俺はおもむろに単車を停めた。

なぜなら、空 になかなか気の利いた楽しそうなヤツが浮かんでいたからである。
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ハングライダー。

 

「気持ちよさそうだなぁ……」

と気分はすっかり、のんびりソロツーリングモードに切り替わる。ハングライダーのふわふわした浮遊感の漂う飛び方が、そのムードに拍車を加える。そのうちふわふわとこっちにやってくるので、手なんか振ってみたりして。さっきの峠とは大違いの、ゆったり気分。

ああ、天気はいいし、あったかいし、気持ちいいなぁ。

さぁ、あとはのんびり、家に帰ろうか。

 

 

 
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うん、帰れなかった。

つーか、ある意味ココも俺の家みたいなものだが。いつもどおり、ものすごくナチュラルにライコランドの駐車場に入った俺は、中で買い物を済ませると、そそくさともどり、単車をまたがずに、 ビートルバッグを開けて工具バッグをとりだし、作業を始めた。

 

一時間後。
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ハンドルを、ハリケーンのナロー3に交換。

 
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もともと、V-MAXの時に好んで使ってたハンドルだ。

だが、インチバーにはこの形が見当たらなかったので、すっかり存在を忘れてた。もう少し立ち上がりの高いナロー4にしようかとも思ったが(タンクがもりあがってるから)あまり高すぎてもと思い直したのだ。コレでハンドルが近くなり、ポジションもコンパクトになる。

ブレーキの問題さえ片付ければ、きちんとリアステアで回ってやれるはずだ。

poitaさんとのハンドリング比べの前に換えてしまったのは申し訳ないトコロだが、同じ単車で似たようなポジションなら、そんなに違わないだろうから勘弁してもらうとして。さて、それじゃ試運転もかねて、軽く遠回りしながら家に帰ろう。

 

 

 

 

「隊長っ! ライトとインジケータは点灯(つ)くのにセルが回りません

ベタな展開に軽くめまいを覚えながら、なんか出そうなくらいに暗くなってきたライコの駐車場で原因を探ってみる。さっきまで走ってたんだから、それほど重要なトラブルではあるまい。 さっきやらかしたハンドル交換が原因だろう。そう当たりをつけて探してみると。

あった。
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セルスイッチの線が、一本切れてるじゃん。

スイッチ開けてとか面倒なので、ロケーションを利用して、ライコ店内に駆け戻る。同じスイッチがなかったので、前に使ってたトグルタイプのスイッチを買い込んだ。ついでに、スイッチベースも買ってきて。自販機の明かりを頼りに配線作業とか、ホントやりたくねぇ。

 

どうにかこうにか、作業も終わり。
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前よりちっとはマシになったかな?

 
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ライダー側から見ると、突っ込みどころ満載だけど。

 

こうして第15回でっかいもん倶楽部は、最後までネタまみれになりながら終わった。

スクリーンがイチバンの急務だと思ってたけど、ほかにも不具合がいっぱいあるなぁ。

つーかこれ、やればやるほど悪くなる、ダメなカスタムの見本な状況だよなぁ。



でも、神様がくれたプレゼントみたいに、いい天気だった午後。

走って、ダベって、いじって。

この上なく、充実した一日だった。同じくトラブルまみれでも、こんな風に楽しく思えないときもあるんだから、やっぱり人生って気の持ちようなんだなぁと、つくづく感じた。どうせトラブルや嫌なことは、これからだってやってくるんだろう。

だけどやっぱり、気持ちよく、楽しく走った方がいいに決まってる。

そのためにも、装備や対策はすごく大事だ。しかし、楽しく走るためにもっとも大事なことは、楽しんでやろうって気持ちなんだと思う。ものすげえ当たり前のことだけど、実践するのはなかなか難しいよね。いつの間にか、言い訳ばっかりうまくなって。

今日は、青い空とダチと道と単車に、改めて感謝したくなった。

 

う~ん、またソロツーリングしたくなってきたぞ。

 
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by noreturnrydeen | 2007-01-31 22:03 | でっかいもん倶楽部 | Trackback
仕事に行くより早起きして、川口PAへ向かう。

常磐道をすっ飛ばしてると、赤灯が回っていた。ぶっ千切れない車種じゃないんだが、朝一番からパンダとモメることもあるまいと、おとなしくその後を付いて走り、外環で別れた後は、川口まで一気にぶっ飛ばす。 到着すると、キチガイマルはすでに来てた。
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俺の顔を見るなり、にやりと笑って

「新記録だ。20分で来た」

佐野から? 栃木県警は何やってるんだ? まったく。

コーヒーとタバコで一服入れたら、さて、今日はどこへ行こうか? しばらく相談して、第三京浜から西湘バイパスを抜けて箱根を目指すことに。ターンパイクを上がってから、その先を決めよう。 適当なのは、俺とマルのデフォルトだからね。

 

でまあ、走り出したわけだが。
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箱根に向う道すがら、どこもかしこも単車が多い。どいつもこいつも、バカだねぇ。

うれしくなって、マルの顔を見ると、やつもやっぱりニヤけながら、

「さすがに、この辺はバカばっかりだな」

などとほざいてやがる。お前がその筆頭みたいなもんだけどな。

 
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程よく休憩しながら、平均180前後だろうか、ぶっ飛ばし。

 

ターンパイクへ到着。
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ところが、俺もマルもタンクが半分以下。

一回Uターンして、下の国道1号沿いにあるスタンドで給油し、もう一度戻ってくると、今度こそお待ちかねのターンパイク 。ブラバはチェーンが死に掛けてるわ、Rocketはリアブレーキが死んでるわ、どっちも本調子ってワケじゃなかったが、それでもやっぱりこれがイチバン好き。

お調子こいてガンガン上っていく。
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夏にZがマダラになった、伝説の大観山パーキングで休憩。

と、タバコの煙がやけに多いような……

じゃねくてマルちゃん! 息が白いんだよ、ホラ。日が照って暖かい気がしても、冬なんだねぇ……ホント、こんな日に単車乗ってるだけでバカなのに、なんで山の上に来ちゃったんだろうね、俺ら。寒いに決まってるじゃん。マジ、少しは考えようよ、お互い。

ここで休憩しながら、伊豆スカを走ろうという話になる。

だからさ、峠が好きなのはわかるけど、どうして山の中へ行くんだ?

なんて冷静に突っ込めるのは、今現在、すでに帰ってきてるからで、このときはもう、身体中がワインディングモード。逆に言えば、ここから行ける道の選択肢が芦スカか伊豆スカしかない状態だったのだ。

 


そのままご機嫌に、伊豆スカへ入り、ぶっ飛ばし始めると。

マ、マルちゃん! ねえ、なんか変だよ?

 

道が黒くて光ってるよ?

 

ま、これだけ寒きゃ、日が照ってようが何だろうが、日陰はまだ凍ってるわけで 、走りながら二人、恐る恐る黒いところにブーツを当ててみると、黒くないところよりも明らかにミューが減少している。つーか、つるつる。さすがに、こんなところでフルバンクはできない。

こりゃ、気をつけてゆっくり走らなくちゃなぁ……って、おい! マルゾー!

待て待て待て! いや、わかるよ、わかる。

お前が考えてることっていうか、言いたいことはよくわかる。

確かにそうだ。

車が通った跡なら凍ってないってのは、理論的には間違ってない

だからって、2~30センチ幅のそんなところを、きれいにトレースしてぶっ飛ばすなバカ。

そりゃ、お前のブラバはいいだろうよ。

でも俺のRocketIIIはな、50Rとかタイトなコーナーでラインを選ぶような贅沢はできねーんだよ! アウトインアウトでぎりぎりいっぱい使わなくちゃ曲がれねーんだこのキチ○イ! そのままつっとって、山の中に埋まっちまえ! そして来年、ふきのとうと一緒に顔を出しやがれ!

ま、ゆっくり走ればいいだけの話、なんだがね。

 

んでも、マルゾーだってヒトの子、やっぱり凍った道は怖かったようで、結局、伊豆スカの途中にある休憩所(展望台?)でギブアップ。予定通り冷川(ひえかわ)ICで降り たら、あとは無茶しないで、伊東でメシ食って帰ろうという話になった。
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伊豆スカの休憩所。余裕かましてるけど、チ○コは縮んでる俺。

 
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同じく、マル。楽勝そうな顔してるけど、結構へこんでる。

それでもせっかく来たのに悔しいから、残りの伊豆スカも結構なペースで飛ばす。もちろん、凍ってそうなところは極低速に落としつつ。ある意味、 凍結路での危険回避のいい練習になった……のか?(その前に凍った道を走るのはやめましょう)。

 
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冷川で降り、135号を北上して伊東へ。

 
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途中のレストランで、遅めの昼食をとる。

 

2:00過ぎてたのに、結構な入りだった。
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カッコつけてもよく見ると、『玉の輿かと思ったら、とんだところに嫁に来ちゃったわ』的な精神疲労が隠しきれず、昔より太ったくせに、やつれてるマル。ま、 疲労具合は俺も似たようなもんだったんだけど。昔より太ったのもな。ほっとけ。

 
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マルゾーが干物定食で、俺が和定食。

頼んでから(正確には喰い終わってから)知ったんだが、ここ、メインは干物屋だった。だから、マルゾーの選択は大正解。ちょっと分けてもらったんだけど、うまい干物だった。つーか、そういう大事なことは先に教えろよ、クソマル。

「あ? いや、なんとなくカンで頼んだんだよ」

強い守護霊がついてるなぁ、おまえ。

悔しいから、ご飯お代わりしてやった。

 

んで、バカ話しながらメシくってると、キャスタからメールが来る。

「今ごろ、伊豆ですかー?」

「伊豆スカが凍ってて、へこんでるところだよ」

「椿(つばき)ラインは凍ってないですよ」

なんだ、あいつ椿にいるのか? んじゃ、帰るのはやめて、椿に行くべ。

と、盛り上がりながら彼に電話を入れると 。

「いや、椿には居ません。伊豆スカが凍ってても、標高の低い椿あたりは凍ってないんです」と速攻で返事が来る。あ、そうか。ヤツは、ほぼ地元だったっけ。ま、居ないんじゃしょうがないとテンション下がった俺らは、そのまま帰ることに決めて、表に出た。

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すると吹きすさぶ伊豆の海風が、冷たい手で俺とマルをなでる。

瞬間、俺を襲う衝撃。

「おぇ」

そう、タバコ飲みなら知ってるだろう、アレだ。突然、寒いところに出るとえずくってヤツだ。俺は、なみだ目になりながら、愛機へ向かって歩く。すると歩く衝撃で、さらに気持ち悪くなってきた。 哀しい悪循環。よろよろとRIIIへすがりつき。

「寒すぎて気持ち悪いよマルちゃん。つーかメシ喰いすぎたよ」

するとマルもブラバにまたがって、悲しそうな顔で俺を見た。

「かみ、告白することがある。腹がつかえて前傾が非常に苦しい

ヒトとしてかなり残念なふたりは、こうして伊東をあとにした。

 


あとは、135号をひたすら北上して、小田原厚木道路から東名に乗って帰るだけ。

そう、たったそれだけのことだったのだが、俺たちの前に巨大な壁が立ちはだかった。

いや、喰いすぎたとかじゃなくて。あ、いや、喰いすぎたのも確かに巨大な壁だったけど。

その壁の名は、渋滞。

首都高の渋滞なら、俺的にはむしろ「いらっしゃいませ」なんだが、いかんせん「三ケタ国道のフタのない側溝の脇をすり抜ける類(たぐい)」の渋滞は、今のRocketIIIに とって非常に疲れる大仕事になる。姿勢制御に使うリアブレーキが死んでるから。

「だったらすり抜けなきゃいいのに」

的な意見は、いっそ華麗に却下。



一方、マルゾーはすりぬけがあんまし好きじゃない。

つまりこちらも、神経を使ってとっても疲れる状態なのだが、ようやく小田厚に乗っても渋滞っぷりはひどくなるばかり。結局、車が流れ出したのは、大磯あたりから。大磯PAで休憩入れたときには、ヘトヘトのボロボロ状態のふたり。
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「かみぃ……おめ、東名が混んでたら、先に行っていいぞ」

「ん、わかった」

すり抜けはリズムが違うとすごく疲れるので、お互い余計な気を使わなくてすむようにという、マルの配慮。俺もうなずいて事故らないことだけ考えて走ることにする。 俺たちが走るときは、だいたいいつもこんな感じだ。

気を使って一緒に走っても意味がないからね。

 

海老名で給油し、一気に東名を抜けて、東京料金所。

少し待ってると、マルがやってきた。料金を払ったら、この先は別々だ。首都高すり抜け大好きで、気合入れて抜けてった方が逆に集中力の切れない俺と、渋滞すり抜け大嫌いのマルゾーでは、走るリズムがまったく違う。

なので、本日のクレイジーマーマレードでっかいもん倶楽部は、ここで終了。

マルとふたりだったのでアベレージスピードが高く、えらく疲れたが、楽しい走り初めだった。

 

加速してゆく単車や車を眺めながら、料金所を出たところで一服&ダベる。

俺たちの吐き出した煙は、暮れ始めた冬の空に消えた。

さて、最後まで気を抜かないで帰ろうか。

 

んじゃ、またな。

 
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by noreturnrydeen | 2007-01-04 21:33 | でっかいもん倶楽部 | Trackback

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