<   2006年 04月 ( 1 )   > この月の画像一覧

 
仕事を終え、柏インターを目指して走る。

柏から常磐道に乗り、一瞬、昨日までの流れのまま首都高を目指しかけながらも、一気に北上。

相変わらずの慣らし中のストレス速度で巡航しつつ、一路、福島を目指す。




R3もVTXと同じく、いや、それ以上に強風に強いようだ。

常磐道名物の強風をものともせず、半分(以下?)の力で、ぐいぐいと常磐道を下る。

でも、ホンキで走れないマルチシリンダほど面白くないものはないわけで。

いや、三春までの道中の長いこと長いこと。



 

いわきJCTの手前でマルに電話。

「もうすこじゃねーか、早く来いよ。気をつけてなー」

何も知らずに、のんきな声を出しやがって。いま、その顔をゆがめてやるからまってろよ。

と意地の悪い笑いを浮かべながら、昨日のアンコ抜きしたシートのせいで、ケツが痛くてしょうがないのに閉口しつつ、船引三春ICを目指してひた走り、やがて到着。駐車場で金を払い、どこかに出かけているというマルたちが来るのを待ちながら一服。

正直、樹齢千年の滝桜とか、も、どうでもいい。

とにかくマルの悔しい顔や、ガンボのびっくりする顔が見たい。

 


やがて、排気音が聞こえてきた。

赤いCBR1100XXを先頭に、ニンジャとFZ、三台の単車がやってくる。

R3は黒とメッキパーツのクルーザだから、一瞬見ただけではVTXと見分けがつかない

何事もなく横に停めた三人(まあ、Zは事情がわかってるから、実際はふたりなんだが)のうち。



真っ先に騒ぎ出したのは、予想通りガンボだ。

何度か『え?』って顔をし。

「なんで? なにがおこってるの?」と叫び。

ようやく事情を理解したのだろう、笑いながらおもむろに

「やられたっ! 」と叫ぶ。

俺、ニヤリ。




続いてマルが、

「何を騒いでるんだ?」

って顔をしながら、やつの脳内ではVTXなはずの単車をしげしげと眺め。

やがて理解すると、苦笑を浮かべて

「そうきたか!」

e0086244_19483424.jpg

もーね、我慢した甲斐があったよ。


e0086244_19491337.jpg

こいつらの驚いた顔だけで、ご飯三杯食えるね。




e0086244_19493022.jpg

そのあとは、R3購入のいきさつから、スペックやハンドリングの話を一通りして。

落ち着いたところで、みんなで滝桜を見に行った。

e0086244_1949587.jpg

ガンボとZは、俺がくるまでに行ってた「つくし取り」とか「花の撮影」の話をしてる。

マルがその後ろから

「美しいだの風流だのが、一番似合わない顔ぶれだよな」

言うと、Zやガンボが

「そういうマルさんが、花とか見るたびに『かわいー』とか『きれいだぁ』とか感動してたじゃないですか」

と切り替えす。


ところが。

本来ならそういうことを言われれば、照れるなり強がるなりごまかすなり、何らかの反応をするマルが、

「うるせー」

とか言ったきり。



ん? と思ってマルの顔を見ると。

俺の方を見ながら、ものすげえ複雑な笑顔を返しやがった。

なんのことはない。悔しいのだ。

いっやー! めちゃめちゃ気持ちいい!

この顔を見るためにR3を買ったといっても過言じゃないね。




e0086244_19512221.jpg

滝桜を鑑賞し(俺とマルは滝桜どころじゃなかったのだが)、駐車場にもどる。

俺とガンボは常磐道、Zはマルの家に行くと言うことで、ふたりは東北道。

ここでお別れかと思っていたらZが、天気の話でもするように淡々と


「ここからなら、ちょうど常磐と東北の間なので、途中まで下道で行きましょう」


つまり、せっかくだからワインディングを走ってから帰ろうと言うのだ。

もちろん、異存のあるような常識人は、 俺のダチの中には一人として存在しない。

あっというまにワインディング→高速ルートに決定した。



日も落ちかけた時間に、これから250キロくらい走って帰るってのに。

最高に楽しいヤツラだ。

 



R3の、ワインディングでの真価を試せるときが来た。

俺の苦手な中高速コーナが多いコースなので、逆にわかることも多いだろうし、VTXとの違いもはっきりするだはず。バンク角から言って、VTXよりは断然戦闘力が高いはずだし、上まで回せなくても、その実力の片鱗くらいはうかがえるはずだ。

そう思って走り出したのだが。



いや、正直驚いた。

まだ俺も乗れてないし、上までまわせもしないのだが、その段階ですでにVTXより速い

5年も乗って、ステップ2セット以上削り倒し、イロイロ妄言を吐けるほど扱えるようになったVTXよりもだ。

「これで、俺が乗れてきて、エンジンも全開で回せるようになったら、どこまでいけるんだろう?」

マルのケツを眺めて走りながら、俺はヘルメットの中でほくそえんだ。





と。

東北道組と別れるポイントの手前で、Zが停まった。

「上にあった自販機まで戻って休憩しましょう」

翻訳すると、「面白い道だったから、もう一回走ろう」と言うことだ。

これから、200キロ以上も走って帰らなきゃならないのに。

それでも『楽しかった』という理由のみで、あえてもう一度、同じ道を走る。

これぞまさにZRZクオリティ。

や、知らないけどたぶん。

 



今度はマルの前に出て、Zに引っ張ってもらいながら走る。

のぼりだから、さっきほどZに離される事もなく、自販機のところまで一気に戻った。

と、マルがヘルメットを脱ぎざま

「やべぇ、思ったより追いつけなかった」

俺にとっては、最高の賛辞である。

同時にR3の秘められたポテンシャルを思って、うれしくて仕方なくなった。



それからしばらく自販機のまえでダベる。

ニンジャ好きのマルが、ガンボのニンジャのセッティングの話で熱く(暑く)なる。

ガンボも熱心に聴いてたのだが、そのうち

「乗ってみる?」

マルが断るわけがない

ガンボのニンジャにまたがると、いま来た道を下りだした。



三人でダベってるうちに、オンオンと排気音が聞こえ、マルが姿を現す。

そのままこっちには来ないで、さらに上へと消えてゆく。

そのコーナリングの姿を見て、俺は初めてマルに会ったころを思い出した。

アップハンのニンジャでコーナーの向こう側に消えてゆく姿は、二十歳のころと何も変わらない。

その変わらなさがうれしくて、思わず、「懐かしいぃ!」と叫んでしまった。



ガンボニンジャのこれからの課題が決まったところで、あたりはだいぶん暗くなってくる。

残念だが、<第六回Crazy Marmalade でっかいもん倶楽部in滝桜>も、終わりの時間だ。

俺たちは分かれ道でホーンの挨拶をすると、それぞれの帰路についた。


 



って終わればカッコいいのだが、現実は甘くない。

現実つーか俺の方向音痴っぷりは甘くない。



同じく方向音痴の気があるガンボとふたり、きっちり道を間違え。

予定よりひとつ遠いICから常磐道に乗る羽目になった。

もちろん、当たり前のごとく堂々と 、いっそすがすがしく道を間違えたのは、俺だ。



ふたりで相談しながら、半分野生のカンで走ると高速入り口の看板が見えてきた。

こうやってたまになんとかなるから、覚えないんだなきっと。



ようやくたどり着いた高速の入り口で、ふたり、顔を見合わせるまえに叫んだ言葉は

「ションベンしてぇ」

寒さと振動で、尿意が促進されるのは、単車乗りだけが知る秘密。



男ふたり仲良く連れションしたあと、柏インターを目指して走り出した。

「マルとZは、今頃もう、家についてるかもしれないなぁ」

なんて思いを、頭によぎらせながら。




 
[PR]
by noreturnrydeen | 2006-04-20 19:32 | でっかいもん倶楽部 | Trackback

アーカイブ


by かみ