カテゴリ:ちっちゃいもん倶楽部( 30 )

 
先週の筋肉痛が、まだすこし残ってるような状況なのだが。

またも房総D山へ、ダチのしきとケモランしにゆく。

物好きだなぁとは思うが、まあ好きなんだから仕方ない。



今回は、ケモ初心者しきのデビューをサポートするのが、第一の目的。

だが、そのほかにも俺には、もうひとつ目的があった。

俺自身の経験値アップだ。



今まで何度もD山を走ってきたけど、必ず、誰かしらの道案内があった。

しかしそれだと、いつまで経ってもルートをちゃんと覚えない

なので今回は、先週イロハの先導で走ったルートを自力でトレースしてみる。



いずれ挑戦するつもりの、「ソロケモ」のための練習だ。

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前日の金曜日にオイル交換をして、山でこき使う準備もカンペキ。

仕事を終えた午後1時、荷物を積んで意気揚々と走り出す。

目指すは養老渓谷駅。そこで、しきと待ち合わせしているのだ。



駅についてSNSで確認すると、しきは寝坊したとかで到着が少し遅れるようだ。

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基本的にほとんど何もない駅なので、ここでぼーっと待ってるのも芸がない。

なので「俺が居なかったら待ってろ」とSNSに書き残し、駐車場へ向かう。

山の陽は早いから、明るいうちにテントを張っておきたいのだ。



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駐車場まで上がって荷物を降ろし、さっさとテントを組み立てる。

準備ができたら、空荷になって身軽なKLXへまたがって、もっかい駅へ降りる。

駅前の雑貨屋っぽいコンビニで、明日のおにぎりとかパンを買って、しばらく待ってると。



FX110に山盛りの荷物を積んで、しきがやってきた。

挨拶もそこそこに、そのまま一緒に走りだし、山を登ってゆく。

駐車場について荷物を降ろしたところで、ようやくご挨拶。

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しきがテントを張ってる間に、俺は早速、酒盛りの支度をする。



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おにぎりと一緒に買ってきた千葉の地焼酎らしい、落花生焼酎という珍しい酒。

この酒の銘が、「ぼっち」という実にアグレッシブなネーミングだったので、ノリで買った。

すっきり飲みやすいが、甲類と割ってあるせいで落花生っぽいフレーバーはそれほどしなかったのが残念。



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しきも晩飯を作りながら、梅酒を呑んで楽しそう。

バカなダチとバカ話しながら、酒を飲んで笑う時間は、やはり最高に楽しい。

言っても年始には会ってるんだが、バカ同士、会えば話すことはいくらでもある。



なんつってると冬山の短い陽が、見る見るうちに陰ってきた。

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前回の野宿で、このあたりにマキが売るほど転がってるのは判ってたので、今回は焚き火台を持ってきた。

しきといっしょに枯れ枝を集めて焚き火を熾せば、ほら、見た目的にも精神的にもド安定の構図(・∀・)

この日は寒さがかなりゆるんでて、それほど寒くなかった先週より、さらに暖かかったんだが。



それでもやっぱ、焚き火は外せないよね、野宿には(・∀・)



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しきは明日、はじめてのケモランに挑戦する。

一週間前からワクワクしっぱなしの状態で、見てるこっちもテンションが上がってくるほどだ。

話題も自然と、明日の話が多くなるのだが、そこで「やはりしきはバカだった」ことが判明する。



「おめ、そういえばプロテクター的なものは持ってきてねーんか?」

「ないよ」

「マジか、明日その服で走るのかwww ブーツもオフロード用じゃねぇだろ?」

「でも頑丈なヤツだよ」



頑丈なのは、おまえの精神構造だ。

バカなダチのアホなセリフに大笑いしながら、焼酎を干してゆくマイトガイ。

と、下のコンビニでおにぎりやパンと一緒に「さつま揚げ」を買ったことを思い出す。

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ナイフで枝を削って串を作り、さつま揚げをぶっ刺したら。



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焚き火であぶって食う。これが実に旨くて、しかも当然ながら焼酎にミラクルフィット

4枚あったので、2枚しきにあげたら、「旨い旨い」と喜んでた。

う~む、なかなかやるじゃないか、さつま揚げ。侮(あなど)れんな(`・ω・´)






楽しく宴会していると、携帯にメッセージが届く。

「ぎゃはははは! マジか!」

差出人を見た瞬間、大笑いした俺は、しきに向かって叫んだ。



「poitaさん、明日の朝、来るってさ」

「うおー! それはうれしい!」

「いやまて、でも、お見送りだけという可能性もある。ぬか喜びはするな」

「あ、そうか。いやぁ、一緒に行きたいなぁ」



poitaさんは先週、体調を崩したような話をしてたので。

「無理しないでくださいね。しきにもお見送りだろうと言ってありますから」

と返信すると、光の速さで返事が返ってきた。



ノコとロープとラッシングベルト装備してお見送りwww」



どうやらやる気マンマンのようであるwww

翌朝、9時に集合の旨を確認し、ちょっとバカやりとりしたら。

「しき、よかったな。poitaさん参戦だ」



二人でさらにテンションを上げつつ、酒杯を傾ける。



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タイカレー缶を買ったら、例のタイカレー味チキンとかじゃなく、ただのルーが入った缶詰だった。

開ける寸前に「ちゃぽん」と音がして、「なんぞ?」と思って確認したら気づいた。

危うく具なしのカレールーだけ食う羽目になるところだった、よかったよ。



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つわけで、夜中に腹が減ったら、いつもの麺類攻撃。

早ゆでパスタとミートソースというインチキイタリアンな夜食。

でもやっぱ、冬の夜は汁物の方がいいね。



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普通にツーリングするカッコで、山の中を走ろうという、無謀だがガッツのある男を前に。

焚き火を挟んでのんびりと呑(や)りながら、ケモの話で盛り上がる。

二週続けてこんな楽しい週末とか、どんだけ幸せなんだよ俺(・∀・)



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そんな風に幸せな気持ちのまま。

日付変更線を超えたあたりで、俺たちはそれぞれの寝床へ潜ったのだった。

さあ、明日は頑張って走るぞー!









翌朝、目を覚ますと8時すぎだったので、慌てて飛びおきるマイトガイ。

テントをばらし、荷物をまとめながら、朝メシの準備をする。

あとは帰りにバイクへ積むだけとなった荷物に、グランドシートをかぶせたところで。

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poitaさん登場。めっちゃ薄着で来たところに、やる気を感じる。

ケモで山の中を走ってると、途中で必ず汗だくになるから、分厚い上着は荷物になることが多いのだ。

いや、上手い人なら、そんなことねぇのかも知れんけど。



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思いのほか寒くなかったので、俺はこの格好で走る。

モトクロスジャージの下に肌着を着ただけの、冬に走る装備としてはキチガイ沙汰なスタイルだ。

だが、時速10キロとか、押して歩くとかが基本のケモランでは、これで充分。



ヘタクソだから、少しでも荷物を軽くしないとね。






しばらく駄弁って、9時半くらいだったかな? 三人そろって走り出す。

昔の入り口をスルーして数十メートル、新しい入口を入ってゆくと。

道はすぐにキツく下り始め、気を抜くと転びそうな様相になる。



とはいえ先週、走ったばかりなので、精神的な余裕がある。

このルートでは初めてになるpoitaさんも、走りはさすがに危なげない。

そしてケモ初チャレンジのしきは……poitaさんの話だと、この段階ですでに悲鳴を上げていたそうだ。



「なんだよこれ! って叫び声が聞こえたよwww」



poitaさん、ニコニコで教えてくれた(・∀・)



降りた先で早速、ちょっと間違えたルートに入ってしまった俺は。

みんなを留めておいて、Uターンする。

今回はこんな感じで、2,3回ほどUターンすることがあった。






アップダウンを繰り返す、新ルートの洗礼を受けつつ。

とにかく今回は無理をせず、ひとりで走ってるつもりで安全第一に。

そんな風に、別の意味の緊張をしながら、新ルートを踏破。

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しきもイキナリの洗礼で、気を引き締めたようだ。

つーかFX110ってボロクソ言われてるけど、あれ、ちょっと疑問だね。

こういう道を走るなら、軽さと遠心クラッチが仕事をする、いいケモバイクだと思う。



モトクロスやエンデューロじゃなく、ケモがこいつの本領だと思うよ。



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新ルートでイキナリ横っ面を張り飛ばされた、ケモ初心者のしき。

ここまでのルートですでに、「セルスタータの必要性」を痛感しているようだ。

つってもFX110の始動性はかなり高くて、ほとんど1、2回でかかってたんだけど。



涙のキック地獄を予想してた俺は、少々、拍子抜け。



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久しぶりのD山ケモで、すっかり様相の変わった山の状態におどろくpoitaさん。



旧ルートに合流したところで、次は例の激坂へ。

ヘルプ用に登坂ロープがぶら下げてある急坂の下まで行って、バイクを停める。

それからバイクを降りて、みなで坂を見分に。



「おぉ、これはなかなか!」

「きついですよね。俺レベルだと単独で登るのは無理です」

「あ、あの……ボクには壁しか見当たらないんですが」



三者三様の意見が出そろったら、もちろん、こんな激坂はソッコーで迂回だ。



初見の迂回路へ入ってゆくと、こちらにもそこそこ急な登りがある。

勢いをつけつつ、トラクションを意識して登って行ったが、途中でスタック&ストール。

リカバリしきれずに、最後はヘルプをもらって力業で登坂。



慌てずに、一度戻ってから、トライしなおせばよかったと反省。



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手前でスタックしてるしきを躱して、次はpoitaさんがアタック。

こちらは自力登頂し、そのままふたりで、しきのヘルプへ降りてゆく。

もっとも、二人ともすでに、少し息が上がってたりするんだけどwww



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キツいのぼりの手前、ちょっと急な段差につかまって、スタックするしき。

poitaさんのアドバイスで、なんとか段差を越えたら、お次はさらにきつい坂

そこも気合と根性で途中まで登り、最後はヘルプされて登り切る。



顔を紅潮させ、息を荒げながらも、きらきらと目を輝かせるしき。



「楽しいだろ?」

「楽しい! キツいけど」

「しきさん、今度こっちに来たときは、俺がもっと優しい道を案内するよ」



poitaさんがさらっと株を上げる発言をし、みなで大笑い。

デビューでこれ走っちゃったら、やさしいところなんか行きたがらないと思うけどなぁ。

あと、ルートは優しくても、一緒に走るのが鬼だったら、結局はきついと思うんだけどwww






さて、次はナナメった倒木越え。

俺はいつも通り、フロントが越えて亀の子になったところで、チカラワザで脱出。

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続いてしきが、恐る恐るアプローチしながらアタックし。



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フロントが越えたところで、スタックした。

とはいえ、驚きの最低地上高をもつFX110、亀の子にはならず両輪が接地している。

ただ、しきの体力の方が一度目のピークを迎えていたので、ヘルプして倒木越え。



poitaさんはノーヘルプキングの名のまま、ここも自力でクリア。



その先もちょっと迷ったりしつつ、基本的にはノートラブルで。

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なんとか無事に、スーパーVのところまでたどり着いた三人。



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かみさんが遠い目をして見つめているのは。



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木立から漏れる陽光と青い空。

ここからの風景が、何だかやけに好きなのだ。

ここで少し休憩を入れながら、バカ話や、先週のイロハの走りの話なんかをする。



poitaさんがかたくなにタイアのエアを抜かず、1.5キロくらいのまま走ってて。

「何と戦ってんすかwww」などとからかって笑いあう。

つーかpoitaさん、結局、エアを抜かずに走り切っちゃったからね。



ノーヘルプキングといい、このひとのイジの張りっぷりは、刮目するところだ。

つっても俺は、ひとしずくの迷いもなく、楽な方へ流れていくけど(`・ω・´)キリッ

一方しきの方は、さらにエアを抜いてグリップ力アップ。



FXって純正でビードストッパ―ついてるのな、驚いたよ。



適当に休んだところで、もちろんここもしっかり迂回路を通る。

ヘタレ言われようが、アタックしてナンボと言われようが、今日の俺には届かない。

とにかく安全第一、ひとりで走ってるつもりで、無事に山を抜けることだけ考える。



今日トレーニングするのは、テクでもガッツでもなく、冷静さと判断力なのだ。







poitaさんがセローのハイギアーに悩まされたりしたが、みな無事にスーパーVを超えた。



しきがぜえぜえ言いつつも、なんとか食らいついてくるのがすごい。

俺はこの段階で、FX110をかなり見直していた。

クラッチ付きの125が出るらしいんだが、ちょっと誘惑されそうだ(・∀・)



登り切ったT字路を、野生のカンを頼りに進んでゆき。

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無事、水飲み場へ到着。

ここで軽くお昼を食べながら、走ってきた道や、それぞれのバイク、バカ話に花を咲かせる。

静かな林間に響く、みなの笑い声がなんだかやけに楽しい(・∀・)



お昼休憩を終えたら、つぎはつるつる坂へ行ってみよう。

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先週もそうだったが、今週も晴れてたので、つるつる坂はちっともつるつるじゃなかった

エア抜いたトラタイアの俺としきは、ほとんど苦労もなく坂を上り切る。

poitaさんはちょっと苦労したみたいだけど、それはいつものように余計なことをしたから。



本人も言ってたけど、だいたいやらかす時は、「いらんこと」したせいだよねwww



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とりあえず誰一人ケガもなく、「ここが入り口です」ポイントへ到着。

しきのヤラれ方によっちゃ、ここで終わりにしようかと思ってたんだが。

FXの走破性の恩恵もあってか、どうやらまだ元気そうだ。



それじゃあ、鬼の下りを走ろうじゃないか。

「結構、厳しい下りだから、気を付けてな?」

偉そうにしきへ忠告しつつ、トコトコと走り出した、かみさん47歳。



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自分が前転する(´・ω・`)

フロントが段差を越えられず、ゆっくりきれいに半円を描いて、単車と一緒に前方回転。

倒れた単車からガソリンが漏れ、写真を撮るのも忘れて、あわててリカバリーする。



しきが撮影しといてくれてよかった(・∀・)



鬼のくだりを降りたら、今度は泥濘(でいねい)の中をもちゃもちゃと進む。

ぬちゃぬちゃの轍(わだち)を嫌がって避けると、ハンドルを取られて転びそうになり。

仕方ないと轍に飛び込めば、泥水の底が予想外に深くて、タイアがずっぽりハマりかけたり。



ドロドロの湿地帯を抜けて、けっこう激しいアップダウンを超えたら。

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道はまた山の中へと戻ってゆく。

ここでpoitaさんが疲れの山を迎え、ちょっとしたところでハマるようになった。

もっとも本人が、そのへんの見極めできてるんで、必要なときは休憩を申し出る。



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山中で一服しながら、「poitaさんがこのまま山の中に住み着く」だの、くだらない話をして笑う。



「アレですよ、ケモライダーが走ってくると、山から下りてくるんですよ、デカいのが」

「そんで、『タバコ持ってねぇか? ガソリン売るぞ、リッター2000円』とか言うのな」

「いや、それならむしろ、女おいてけーだな」



こうして文章にしてみると、心の底からどうってことないんだが。

あの瞬間にあの場所で聞いてると、楽しいんだよなぁ(・∀・)

疲れてハイになってる、ってのもあるんだろうけど。






元気になって走り出した俺たちを、次に迎えてくれるのは、倒木セクション。

ごろごろと色んな方向へ転がる倒木を、次々と越えてゆく、非常にめんどくさいルートだ。

とは言えケモの基本、「越えなきゃ帰れない」ので、がんばって越えるしかないんだけど(´・ω・`)



好き勝手に倒れてるため、ほとんどがナナメにアプローチすることになる、面倒なエリアを走り。

もう少しで倒木セクション終了というあたり。

倒木を越えたしきが、今日いちばんの棹立ちっぷりで、フロントアップする……してしまう。



そのまま大泉洋のごとく、バイクに引きずられたしきは。

目の前の木立にぶつかり、さらにその先の木にもぶつかるという、離れ業をみせつけた。

どうやったら二本続けてぶつかれるんだって話だが、本人はそれどころじゃない。



「あれ? まって! エアフィルターがないよ!」

「ぎゃははは! マジか。んじゃ、直キャブで走るしかねぇな」

「エンジンかかるなら問題ないでしょ。電装系のトラブルはやめてね」



容赦ない俺とpoitaさんに、しきもゲラゲラ笑ってる。

しかし、しきに降りてきた神様は、まだこれじゃ許してくれなかった

走り出してすぐ、ホーンの音がしたので、どうしたんだ? と戻ってゆくと。



「チェーン外れた」

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次々と襲い来るネタの神様に、軽く嫉妬を覚えつつも、世代交代の時期を知ったマイトガイ。

これからはもう、トラブルはすべてしきに任せ、俺は吉良喜彰のごとく静かに暮らしてゆこうと思う。

皆さんも、しきがお送りする「次世代トラブル」に、ぜひともご期待いただきたい。



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最後に連続でネタを持ってきた、しきの手腕に感心したら。

あとは稜線を通って駐車場へ帰ろう……となるはずだったのだが、ここで最後の最後に俺のルートミス

もう一度つるつる坂を登るルートへ行ってしまい、結局、そのままつるつる坂を登って。



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二度目の、「ここが入り口です」ポイント。

Uターンして稜線ルートへ行こうと思ったんだが、ふたりとも、もう山の中を走りたくないっぽい。

つーかpoitaさんはこのまま下った方が帰りやすいので、ここで解散となる。



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最後の最後で泥だらけになったpoitaさんと、ひとりだけフツーのカッコで、余裕あり気にさえ見えるしき。

「いやー、楽しかった!」「ありがとうございました!」「また行きましょう!」

大満足の笑顔で、お互いに声をかけたところで。



今回のCrazy Maramalade ちっちゃいもん倶楽部は無事に終了。

しきはデビュー戦に満足し、俺はひとりケモへゆく自信を深め、poitaさんは久しぶりのD山ケモを楽しみ。

それぞれに満足できた、実に有意義なケモライドタイムだった。



そして、俺のもうひとつの目的、「ソロケモの可否」だが。

充分な手ごたえを感じた、と言っていいだろう。

なので、どれだけ遅くても今年中には、ソロでのケモランに挑戦しようと思っている。



誰だ、「ネタの予感しかしない」とか言ってるのはヽ(`Д´)ノ

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房総ケモライド ―しきのデビューとソロへの布石― /了


 

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by noreturnrydeen | 2017-01-27 21:06 | ちっちゃいもん倶楽部 | Trackback
 



急坂を越えたすぐ先には、斜めになった倒木が転がっている。

好きモノなら知ってると思うが、斜めになった倒木越えってのは、案外めんどくさい

フロントアップして倒木を越えても、リアが斜めに蹴飛ばされて転びやすいのだ。

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かつて、ここで崖に向かって飛びかけたイロハが、真剣な表情でアプローチ。

意を決してスーッと進んでゆくと、フロントをアップして前輪を越えさせ。

そのままリアにトラクションを移して、ひょいっと倒木を越えた。



驚くほど危なげない。



次は俺だが、もちろんそんな華麗にはゆかない。

フロントを越えたところまではともかく、バイクの腹をこすってバランスを崩し。

そのまま倒木の向こうへすっ転びつつ、何とかクリア。



次のばんちょさんは、何事もなかったかのようにするんとクリアし。


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ここで珍しく、職人サワダさんがリアをひっかけてしまう。

見た目がそれほど厳しくないから、ちと油断しちゃったのかも知れない。

ケモん時は難しいセクションより、気の抜けた時の方がコケたりしやすいんだよね。



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エガワさんは2stらしく、気合一閃パワフルにクリア。



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先生は足が痛むようで、バランスを崩しつつもクリア。

俺とサワダさんがコケた以外、みな無事に倒木を乗り越えて。

さあ、それじゃあ更に先へと進んでゆこう。



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一列に並んで山の中の獣道を進んでゆくと、何だか知らないけど楽しくなってくる。

夏と違って気温が低いから、大汗かいたり頭がぼーっとしたりしないのもいい。

蛭やダニもいないし、やっぱ、ケモは冬の方がいいのかもね。



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軽くコケたことで引き締まったのか、これ以降、サワダさんは全く危なげなかった



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テクニック的には上手いけど、体力的にはたぶん俺とどっこい、おっさん組の筆頭ばんちょさん(・∀・)



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ちょっとした難所では、こうして周りにヘルプが集まるので、精神的に楽だ。

そのおかげで逆にのびのびとアプローチでき、結果的にうまくセクションクリアできたり。

他のバイク遊びではなかなか味わえない、奇妙で面白い感覚である。



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超ステキな後ろ姿の、俺&ばんちょさんと、今回最年少(たぶん)のハセガワくん。

ロードの方はR6に乗ってるそうで、そのうち、でっかい方でも走れたらいいな。

ま、おっさん遅いから、置いてかれちゃうかも知れないけど(・∀・)






みんなで楽しくクリアしてゆくと、やがてスーパーVの入り口にやってきた。

今やすっかり埋まってしまい、スーパーVとは名前だけになった感のある場所だが。

新しいアタック場所はそれなりに出来てたりして、やっぱ面白い。



先行してた俺とイロハは、Vの入り口にバイクを停めて下見する。

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ここは、俺のテクでは攻略できない難所。当然、迂回路を回る。

何が難しいかって? なんだかよくわからないって?

それじゃあ、図解してあげよう。



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まず全体的に写真で見るよりずっと傾斜がきつく、かつ、白い矢印のところに倒木がある。

んで、二本の赤い線のうち、下側の線の向こうがいったん平地になってて、上の赤い線の向こうも道。

黄色い矢印のある部分が、ほぼ垂直の崖で、そこを上って上の赤い線を越えろって話なのだ。



斜面を駆けのぼり、倒木を越えながら平地に飛び上がって、さらに垂直のガケを駆けのぼる。



ほら、やれる気がしないだろ?(´・ω・`)

ところが、それを横目に見ながら、更に変なルートを見つけてしまう男がいる。

しかも、「そっちへ挑戦しよう」などと、キチガイ沙汰を口にする男がいる。

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房総の歩くおちんちん、熱血アタッカー・イロハだ。

「かみさん、かみさん、ここにもルートがありますよ。行けそうじゃないですか?」

「知らん! ルートなんぞ見えん! お前の目か頭がおかしいんだ!」



バカやってるうちに、次々と後続が到着する。

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オフロードにハマってトラ車まで買っちゃったユタくんは、相変わらずいい笑顔の好青年。

テクニックもSLの時よりずいぶん上手くなり、楽しそうに山の中を駆け回る。



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ランドネを駆る、「房総の知性派おちんちん」こと、ばんちょさん。

D山を走るのは久しぶりらしいが、普段からトライアルの練習をしてるので、安定感は抜群。

ロクでもないバカ話の安定度は、さらに抜群www



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イロハにハメられてオフに手を出し、8か月後には福島からこんなところへ連れてこられてるエガワさん。

「足つきが良くてセルスタートの車体が欲しくなりませんか?」って言ったら、苦笑しながらうなずいてた。

個人的にはホルスタインカラーのCRMで頑張ってほしいが、ケモマシン買っちゃいそうだなぁwww



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イロハと一緒にエンデューロレースにも出ている、職人サワダさん。

いぶし銀のテクニックで、難しいルートを危なげなくひらりと超えてゆく。

白いウェアが汚れてないトコが、安定した上手さを物語っているよね。



ヘルメットをとると、穏やかな笑顔のナイスガイなので、たぶん、この人もイロハに騙されたくち(・∀・)



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今回のケモを最後に、いったんオフロードを降りてしまうハセガワくん。

ロードの方はR6に乗ってるらしいので、そのうちでっかい方でも走れたらいいな。

とは言え、「オフを降りる」ってのは、実はそう簡単なことじゃない



半年後にはしれっと復帰してる方に、俺はチップを張りたいね(・∀・)



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そんなこんなで全員集合したら、休憩しながらルートのチェックをする。

と、先ほど変態ルートを発見したイロハが、荷物を降ろした万全の態勢で、そのルートへアタックを開始した。

バイクにまたがったままルートを確認する姿は、亡き兄にそっくりで、思わず見入ってしまう。




やがて準備ができたイロハは、排気音を響かせて勢いよく走りだした。

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狭い木々の間を全開で抜けながら、後半へ行くほど二次曲線的に斜度を増すヒルクライムへ突っ込んでゆく。

そしてそのまま一気に駆け登って、なんと天辺近くまでたどり着いてしまった。

とたんに湧き上がる、みんなの歓声



そんな中、イロハのおいて行った荷物を抱えて、俺は迂回路の方をゆく。

ま、迂回路と言ってもいわゆる「元スーパーV」だし、深い轍(わだち)には落ち葉がてんこ盛りに積もってる。

ふかふかの落ち葉に脚を取られ、前走者の掘り返した凹凸に引っかかり。

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Vをなんとか駆け上がり、上の平坦な場所でバイクを停め、ヘルプ要員しに戻る。



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先生の背中が寂しそうなのは、たぶん、足が痛いのを我慢してるからwww

言っても骨折(ヒビか欠け)してるまま、ケモなんかやってるんだから、先生もやっぱキチガイだよね。

昨日の夜もふたりで話してたんだけど、俺たちもう、こうやって死ぬまで走ってるんだろうね。



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イロハが行った方よりは難易度の低いセンターのルートへ挑む、エガワさんとCRMの姿。

いや、難易度が低いつっても、充分、勾配のキツい坂なんだけど。

D山走ってると、いつの間にか感覚がマヒするから、注意が必要だ。



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無事にクリアし、そのあとの深いV溝と、落ち葉と、凸凹の洗礼を受けるエガワさん。

頭の上に載ってるのはビデオカメラ。

俺のビデオカメラは、落っこちて姿を消したので、もちろん動画はない(´・ω・`)



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サワダさんもセンタールートを普通に駆け上がって、そのままするすると上がっていってしまう。

職人、かっけぇ(・∀・)



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全員がVを超えたところで、少し休憩。



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その隙にバイクを修理するイロハ。

エンデューロレースに出たときの「691」というゼッケンがそのまま残ってて、それを見たばんちょさんに。

「ぎゃははは! シックスナイン・NO.1とか、めっちゃイロハらしいじゃん」と不名誉なネーミングをされてたwww



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ちっちゃいタイアと短い脚で頑張る、かみさん&KLXコンビ(・∀・)

パワーもないし、その割に重たいから、あまり派手なことはできないけど、なんとかD山を進めてる。

なので、サワダさんのようないぶし銀の走りを出来るよう、がんばっていこうと思う。



休憩の時に「あーあ、努力しないで上手くなりてぇなぁ」とか言ってたダメ人間だけど。



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難所と難所のつなぎの道でも、油断してれば簡単にすっ転ぶので、それなりに気を張る。

それでも難所よりはイージーなので、走りながら景色を眺め、あるいはダチの背中を眺め。

みなで一列になって、道なき道を進んでゆくと、自然に笑顔が浮かんできてしまう。



さんざ苦労して大汗かいて、大事なバイクも傷だらけ、あるいは故障や破損させて。

それでもやめられないのは、たぶん、この瞬間が気持ちいいからだ。



セクションクリアの快感、バイクをうまく操れた時の快感、そんなのももちろんあるけど。

それと同じか、あるいはそれ以上に、俺はこうして山の中を走るのが気持ちいいのだ。

一緒に難所を超えてきた連中と、超えた先で笑いながらその話をし、さらに次へ向かう。



楽しさと、期待と、ちょっとの不安と、いろいろ混ぜ合わさった時間。

それがこの、難所をつないで走ってる時であり。

実は、俺が一番好きな時間なのである。

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「オフロードやってて、本当に良かったなぁ」

俺はこの日、こんな風にダチの背中を眺めながら。

ヘルメットの中で何度も、こんなセリフを吐いたんだよ(・∀・)






稜線あたりは風が強くて寒いので、水飲み場まで行って昼食にしよう。

イロハと話してそう決めると、皆で山の中を下ってゆき。

いつも水を補給する、湧水のところまで下りてきた。

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買っておいた昼めしを駐車場に置いてきちゃって、イロハにもらってるユタくん。

ユタくんが「やらかす」たびに、苦笑しながら面倒を見てるイロハの姿を見て。

かつてはそのイロハがユタくんの位置だったのを思い出しながら、おっさん、感無量(T∀T)



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朝一番でかぷめんを食った俺は、特に腹も減ってないので、水の補給のみ。

ほかのみんなはメシを食いながら、バカ話して笑いあう。

これはロードのツーリングでも、よくある風景だね。



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パッと見ただのおっさん、ばんちょさんは異常に顔が広く、話も興味深い

D山は久しぶりとはいえ、普段からトライアル練習もしてるので、腕ももちろん確かだ。

しかし、残念ながら筋金入りの変態で、「房総の知性派おちんちん」なので、女子は絶対近づいちゃダメ。



かみさんとの約束だ(`・ω・´)キリッ



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ユタくんのトラ車を借りたイロハ、そのままエガワさんに乗ってみろと渡す。

ただでさえCRMのガラと重量、パワーに辟易していたエガワさんを、トラ車にハメる算段だろう。

イロハの思惑なんぞ見え見えなんだが、しかし、エガワさんはトラ車の軽さに目を輝かしてる。



どうかそれ以上は騙されないで、と心の中で祈るマイトガイ。



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ハセガワくんがフロントアップしてる横で、ばんちょさんがスタンディングスティルを決める。

重心の位置が決まった瞬間、このままいつまでもバカ話しつつ、延々と止まってるからね。

正直、マジですげぇスキルなんだけど、いかんせん、知性派おちんちん(´・ω・`)







昼めし食ってバカ話して、体力が回復したところで、それじゃあまた走り出そう!

素掘りのトンネルを抜けて山の中へ入り、イロハの先導でガンガン進んでゆく。

が、いくらか回復したとは言え、さすがに午前中ほどの元気はなく



撮影のために、いちいちリュックを降ろしてカメラ(携帯)を出すのがしんどい。



そんなわけでここから先は、写真が激減する。

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つるつる坂へのアプローチかな?

晴れた日が続いたのか、今回のつるつる坂はそんなに滑らなかった

皆ほとんど苦労しないで登り切り、いつもの休憩ポイントへ。

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前回のケモの時に、りょーさんが離脱したポイントなので、

「体調悪いらしいけど、りょーさん大丈夫かなぁ?」と、来られなかったケモ仲間を思い出し。

今回、新たに会えた人たちと、ケモの楽しさを分かち合う。



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もっとも、愛機KLX125の方は楽しいどころの騒ぎじゃなく

この段階で、左右のバックミラーと左のハンドガードが吹っ飛んでいる。

ま、でも逆に言えば「そのくらいの傷」なので、とりあえず走るのは問題ない。



オフ車の「とにかく頑丈で、何とか走ってくれる」ところって、ほんと頼もしいよね(・∀・)




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ご存じ、「ここが入り口です」ポイントは、夏と違ってさすがに入り口らしくなってる。

かつて兄が誘(いざな)った地獄の入り口に、今日はその弟が立ち、悪魔の道案内(・∀・)

そして、ご存知の方はご存知のように、この先のルートを走り出して数秒もすれば、入ったことを後悔できる。



前後どっちのブレーキをかけようが、何をどうしようが、とにかく滑り落ちる急な下り斜面の洗礼によって。



崖のような坂の途中、登り組が削ってコブになった凸凹の、凹の部分に前輪をひっかけて休みながら、

「俺はなんと運転が下手なのだろう。ブレーキの役に立たない斜面の上だと、なんと無力なのだろう」

と、自嘲気味につぶやいても上手くなるわけじゃなし、最後は気合と根性で下ってゆくんだけど。



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上り坂、下り坂、ドロドロの泥濘、ボコボコの岩場、左右が崖の崩落しかかった道。

D山ではいろんなオフロードが楽しめる。正確に言うと「楽しめる人は」楽しめる。

まあ、楽しめない人は二度と来ないだろうから、結果的に、ここを走る人はほとんど楽しんでるわけだが(・∀・)



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こうして順番にアタックするので、前のひとの走りが参考になる場合が多いんだけど。

残念ながら前がトラ車の場合、あんましアテにならない。

最新国産スポーツバイクの走り方が、旧(ふる)いバイクの参考にならないのと同じだ。



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なるべくひとりで頑張って難所に挑み、どうしてもダメなときは助けてもらい、ケモライダーは結束を固める。

身体がきつい時はヘルプを休み、回復したら積極的に誰かを助ける。

誰にも何にも強制されず、ただ、そんな風に自然体で、バイクやダチと付き合える。



人はオフロードに出ると素直になれる。



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これは貴重な、職人サワダさんのタチゴケショット。

正確には、「停めておいたバイクが倒れかけたので、手を伸ばして支えようと思ったけど、あきらめた」という絵。

もうね、疲れてきてて、「やばい倒れる!」じゃなく、「あ、倒れる……ま、いいか」って感じなんだよねwww



んで、ここからも延々と、ドロドロの沼地や竹林の間なんかを走り。

ひいひい言いながらも、なんだかんだ口元は笑ってて。

でも、さすがに写真の余裕なんかカケラもなかったんで、後の映像は一緒に走った人の記憶の中だけに。



最後は山の稜線を抜けてゆく、俺の大好きなルートを通って帰路につく。






特に申し合わせたわけじゃないんだけど、なんとなく、一列に愛機を並べたイロハ組の面々。

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一日中、山の中を走り……つーか転がされまくって、泥だらけのマシンたち。

いやまあ、転がされ「まくった」のは、俺のKLXだけかも知れんけどwww

なんにせよ、お疲れサマンサだったね、バイクども(・∀・)



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車載組は着替えを終えるなり、バイクの積み込みをはじめ。



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ばんちょさん、サワダさん、俺の自走組は、「とりあえず帰れるように」バイクの整備。

つっても整備が必要だったのは、ばんちょさんと俺だけで、サワダさんは普通に帰れる状態だけど。

ばんちょさんはリアブレーキペダルのトラブル、俺は両方のペダルともいいだけ曲がってる(´・ω・`)



つわけで、着替えを終え、キャンプ道具を積み、帰る準備ができたところで。

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久しぶりのCrazy Marmalade ちっちゃいもん倶楽部は、先生の骨折以外、みんな無事に終了。

一年ちょっとで、また恐ろしく表情を変えたD山に、驚かされつつも楽しませてもらえた、ステキな一日だった。

何度でも思うだろうし、だから何度でも言うけれど、俺はオフロードバイクに出会えて、本当によかったよ。



みんな、最高の時間をありがとう! 
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また山の中で!



房総ケモライド ―房総イロハ組― /了


 

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by noreturnrydeen | 2017-01-22 20:46 | ちっちゃいもん倶楽部 | Trackback
 
ひっさしぶりに、山の中を駆けまわるケモランに行ってくる。

イロハやばんちょさん、イロハの友人のほかに、今回はよしなし先生も参加。

楽しみすぎてテンションマックスになりつつ、午前中の仕事を終え。

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さて、それじゃあ出発しよう!

と元気よく走り出して数秒……なんぞ? 変な音がする。

あわててエリック牧場へ戻り、異音の原因を探してみると。



「あ、これだ。なんだ、俺が犯人か(´・ω・`)」

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こないだチェーン交換したとき、取り回しを間違えたのだ。

チェーンの流れが、黄色い矢印の部分にあるチェーンスライダーをフルシカトしてるのがわかる。

それによって、スライダーが思いっきり破損していた。


「しゃあねぇ、ハラぁくくって直すか」

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牧場をほっくり返してゴムブッシュを見つけたので、穴を広げて固定ボルトに通す。



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かなり強引だが、とりあえず今日明日くらいなら大丈夫だろう。

つわけで、予定からちょうど1時間おくれの午後2時。

大荷物を積んだKLX125にまたがって走り出した。



国道16号をひたすらすり抜け、国道297号→県道81号といつものルート。

調子よく、ドまっすぐな道でアクセル全開にした瞬間。

何かがころんと転げ落ちてゆく。

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あわてて路肩にバイクを停め、何が落ちたのか確認してみる。

「うわ、マジか! カメラ落っことした!」

胸プロテクターにマウントしたステーから、本体が消えている。



へこみながらトコトコ歩いて戻ると。

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あった! よかったよかった。

カメラをリュックに仕舞って、またも走り出す。

今回はどうも、余計なトラブルばっかり起きてるなぁ(´・ω・`)



太陽がだいぶん傾いて来てるので、あわてて先を急ぐマイトガイ。

途中で「あ、タバコと食料、買わなくちゃ」

思い出した時には、すでに県道81号をだいぶん進んでいた。

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思い出した次の瞬間、D山へ行く途中にある最後のコンビニの前を通った。

慌てて店の前の駐車場へ滑り込む。

通り過ぎる前に、ギリギリ思い出してよかった。



とはいえ、ここの品揃えは限りなく頼りない

タバコと缶詰、それに「明日の朝食」のカップヌードルを買い込んだら、残りの道を一気に走り抜け。

無事、「梅P」に到着。

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駐車場には、すでによしなし先生が到着していた。



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先生、子供の運動会に使う「屋根テント+サイドカバー」を持って来てる。

「完璧、eisukeさんの影響だろそれwww」

笑いながら、俺も横でテントを組み立てる。



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実に7年ぶりのケモとなる、先生の愛機SL230は、バッテリの調子がよろしくない。

「エンジン掛かるかなぁ」言いながら、先生がセルボタンを押した瞬間。

きゅるるる! と元気良く回り、セルに押し出されるSL230。



同時にエンジン点火。



暴走したSLは、一直線に俺の方へwww

いっきなし轢き殺されそうになるアクシデントに、二人で顔を見合わせ大爆笑。

先生がケモ用に、「どんな状態でもセルが回る仕様」にしてたのが、裏目に出たようだ。



いやまあ、俺も含めてケモやる人はたいてい、クラッチとスタンドのスイッチ殺してるけど。



そんなこんなで準備を終えたら、それじゃあ座ってゆっくりしようか。

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今回は寒さ対策として、ガソリンとアルコール以外にネイチャーストーブも持ってきた。

せっかくだから、ネイチャーストーブに火を入れて、小さい焚き火を楽しもう。

割りばしでフェザースティックを作り出す、かみさん47歳。



横にお置いてあるのは、出発の時に思いついて持ってきた木質ペレット。

ヴァーゴ(ストーブ)の燃料用に持ってきたんだが、よく考えたらここは冬の山。

枯れた枝なんぞ、それこそ捨てるほど転がってるので、残念ながら無駄な荷物だった。



一方、CB缶(カセットガス)仕様のストーブを買った、よしなし先生。

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ニコニコしながらパッケージをあけ、ガスストーブを取り出す。

オトコマエの先生はもちろん、取扱説明書なんかこれっぱかしも読まない

ノリと勘でストーブを組み立ててゆく先生。



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俺のヴァーゴはと言えば、無事に火も起きて「ミニたき火」状態。



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買ってきた缶詰を温めながら、ジャックダニエルの水割りをゆっくりとなめる。

気温は低いが、目の前に火があるだけで、人間の耐寒力ってのはアップする(要出典)のだ。

缶詰より酒より、ひたすらたき火をいじってるのが、今は楽しい。



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前に自作して、ついにデビューできた「火吹き筒」で火をコントロール。

やはり木質ペレットは単体での燃えが弱く、ソロストーブみたいな保温力が必要っぽい。

それでもまあ、いろいろと試行錯誤しながら燃やすのは楽しい。



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先生の方は、なんだか散々苦労したあと、どうにか点火することができたようだ。

「いやぁ、ぜんっぜん火が付かないから焦った。説明書を読まないと駄目だねぇ」

あたりまえである。



木質ペレットに見切りをつけた俺は、ヴァーゴでは枝だけを燃やすことにした。

んで、あまったペレットは仕舞えばいいのに、食い終わったサバ缶に穴をあけて。

即席のネイチャーストーブを作り、そっちで燃やしてみることにする。

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缶の横にナイフで穴をあけ、木質ペレットを放り込み、燃焼サポートにガソリンを注いで点火。

無事に燃え上がった火は、やけに安定した状態で燃え続ける。

「なんだよ、こんな簡単なので、こんなしっかり燃えるのかよ」



アサッテな文句をたれながら、やがて缶の火が熾火になったのを見てガソリンを足す。

じゅっ! という音がして、火が消えたかな? と思った次の瞬間。

ぼうっ! と思いのほか大きな火柱が、盛大に燃え上がる。



熾火で気化したガソリンに引火したわけだが、そのタイムラグで驚かされた。



「うお、あぶねえ! めっちゃ驚いた!」

「ぎゃははは! 当り前じゃないすか! しまった、写真撮れなかった」

「あー、びっくりした。ボトルまで火が来てたな」

「かみさん、写真を撮るからもう一回やって



やるかぼけなすヽ(`Д´)ノ



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つわけで、今度は慎重にと、別の缶へガソリンを移してから、改めて放り込む。



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当然、まったく同じ展開になる。

「ぎゃはははは! 今度は撮れましたよ!」

別に、先生のためにやったわけじゃないんだからねっ!ヽ(`Д´)ノ



と俺を笑っていた先生、いきなり「ああ! しまった!」と叫び声をあげた。

「空き缶でコップ作ろうと思ってたのに、全部つぶしちゃった

八の字まゆ毛の角度を強めながら、ゴミ入れから空き缶を引っ張り出した先生。

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なぜそれほど、ガムテープに絶大な信頼を置いている?

ドヤ顔でコーヒーを注ぎ入れれば、もちろん、横から下からいいだけ漏れてくる。

「ああ! アチコチびしょびしょになっちゃった!」



これを機に、ガムテへの信頼はホドホドにしておいた方がいいよ、先生www

と、最終的に鍋焼きうどんを食ったアルミ鍋でコーヒーを飲む先生を笑いながら。

サーマレストマットを伸ばして横になりつつ、相変わらずたき火をいじるマイトガイ。

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するとよしなし先生、大笑いしながらこっちを見て。

「ぎゃはははは! 水パイプ吸ってる老人にしか見えない」

などと、ひどい誹謗中傷を叫びだした。



「どっかの国のアヘン窟の老人ってか、やかましいわ!」

「いやー、その人ぜったい、悪いものを吸ってますよね」

「まあ、さっき間違って煙を吸っちゃったから、身体には悪いだろうけどな」


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バカふたりが極寒の駐車場で、バカ笑いしながら夜を過ごした。









あけてケモ当日の朝、ダウンシュラフのおかげで寒さなど全く感じず。

たっぷり睡眠をとった俺は、のそのそとテントから這い出して、先生にアイサツ。

外はかなり厳しい冷え込みだが、まあ、山賊の時と比べれば全然だ。



「さむ! カップラ食べよ」



お湯を沸かしてカップラーメンを作り、ずるずるとすするうちに身体が暖まってきた。

さて、お腹も膨らんだし、イロハたちが来る前に撤収作業を終わらせよう。

テントやシュラフを片付け、走る準備をしていると。



どよどよどよ、とお下品なサウンドとともにイロハたちがやってきた。

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前のトラックはイロハ、うしろの軽トラが前回のケモで知り合った若者ユタくん。

イロハのトラックにはヤツのセロー以外に、もう一台、CRMが積んであった。

んで、ユタくんの軽トラには、なんとガスガスのトラ車が積んである。



おはようの挨拶もそこそこに、「トラ車はペナルティがあるからな」とユタくんをからかう。

「CRMはどうしたん?」と聞くと、イロハは、俺のとなりに今朝、ひっそりと停まってた車を指して。

「あの車の人が僕の友達で、あの人のバイクです」と笑う。



「なんだ、声をかけてくれればいいのに」

「メールは来ましたよ、テントがふたつあるって」

「寝てると思って遠慮したのかな」

「いやぁ、怖かったんじゃないすか?」



バカ話して笑ってると、ランドネに乗ったばんちょさんんも登場。



「寒いねー! ここに来るまでずっと、イロハのバカ! イロハのバカ! って言ってたよ」

「なんでですかー! 俺のせいじゃないですよー!」イロハが笑うと、ばんちょさんは、

「まあ、この寒いのに前泊してるバカもいるけどね」と、矛先をこちらへ。

「なにをう! おはようございます。」笑いながら挨拶してるとセローが一台。



「おはようございます! 今日はよろしくお願いします!」

こちらもイロハの友人で、なんと野田からの参戦。

「おお、野田! ご近所じゃないですか」話しかけ、初対面の挨拶。



するとそこへ、最後の参加者が、もう一台のトラックでやってきた。

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そして当然のように、この人もトラ車を積んでる(´・ω・`)



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今日のメンツはトレール車組5台と、トライアル車3台の、計8台。

「トラ組はペナルティとして、空気圧抜いちゃダメね? 3kgは入れてもらう」

などとバカ言って笑いあったら、イロハを中心にブリーフィングを始めよう。



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左からセロー250のサワダさん、KLX125の俺、CRM250のエガワさん、セロー225のイロハ。

これに、写真を撮ってるSL230のよしなし先生を加えた5人がトレール。



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ランドネのばんちょさん、スコティッシュのハセガワくん、ガスガスのユタくんがトライアル組。



イロハの主導でみな自己紹介をしたあとは、本日の注意事項を。

「今までの入り口が入れなくなったんで、別のルートから入ります」とイロハ。

「途中でいつもの道に合流するまで、先導しますね」とユタくん。



いきなし知らないルートなんだが、まあ、山ってのはちょっと来ないと様変わりしてるからね。

ある意味、毎回別ルートみたいなもんだから、いつものことでしょ。

と、気軽に構えてフラグを立てつつ、俺たち「房総イロハ組」は走り出した。






いつもの入り口の少し先から、入り込んだ初っぱな。

いっきなし荒れ荒れのアップダウンが俺たちを迎えてくれる。

ハンドルとられ、リアを蹴飛ばされ、早速、転倒者が続出



当然、俺も一発すっ転んだ(´・ω・`)



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写真があるってことは、比較的なだらかで、一息つける場所だねここは。

つーか山に入ってみて気が付いたんだが、KLXのクラッチの切れが悪い。

一速に入った状態でクラッチを握りながらセルを回しても、エンジンがかからないのだ。



なのでこれから先しばらく、「いちいちニュートラへ入れてエンジンをかける」という作業が続く。

これが思いのほか鬱陶しくて、地味に精神を削られた。

それでも、バイクを上下に操る久しぶりの感覚に、気持ちの方は自然と高揚してくる。



「これこれ、これだよな! おっかねぇけど、やっぱケモは楽しいな(・∀・)」



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走り出し1分の洗礼に、いきなし息を上げてるおっさんと、元気なイロハ。

ちなみに俺はこの段階で、昨日せっかく拾ったカメラをまた落っことし、カンペキに紛失している。

もう俺、高いウェアラブルカメラは一生買わないと心に誓ったよ(´・ω・`)



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なんでこんな所を、わざわざ選んで走るのか。

オフにはまってる人間にも、きちんと説明することはできない不思議。

いやまあ、楽しいからに決まってるんだけど。



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楽しそうなばんちょさんと、若干、不安げな表情のエガワさん。

彼はイロハに騙されて、なんと福島からわざわざこんな苦労をしにやってきたのだ。

しかもオフ歴まだ8か月だってんんだから、ホント、あの男は「鬼の血」を引いてるよね。



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ガラが大きくパワーのあるCRMは、こういう場所だとちょっと厳しい。

CRMでケモやってる人は、ローダウンして2輪2足できるようにしてるくらい。

それでも素晴らしいガッツで、エガワさんは不利をはねのける。



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俺のご近所サワダさんは、派手さはないが落ち着いてて上手い。

やたら余計なことはせず、必要な時に必要な分だけフロントアップしたり。

地味っちゃ地味だが、無駄のない安定した走りがカッコいい。



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結構キビシ目のルートに出鼻をくじかれつつ、どうにか元のルートに合流。

よしなし先生はこの段階で、すでに足首へ派手なケガをしていた。

あとで診てみたら、普通に骨が折れ(おそらくヒビか欠け)てた(´・ω・`)



さすが先生、転んでもタダでは起きない(言葉の使い方が違います)。






派手な入りの新ルートを越え、メインルートに戻った一発目はヒルクライム。

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泥濘の中を進んで、坂のふもとまでたどり着いたら。



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一昨年よりもだいぶん削られた急坂を、それぞれがチェックしてゆく。



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ついでに一服したら、それじゃあ最初はだれから行こうか?

登り始めは荒れてないけど、今日のコンディションがわかりづらい

後になるほど路面は荒れるけど、前の人の走りが参考にできる



そこで名乗りを上げたのが、誰あろうよしなし先生だった。

路面の荒れを嫌ったのだろう先生は、初めての登坂に気合でチャレンジ。

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勢いよくだーっと登ってゆき。

中腹あたりでワダチにタイアを取られ、あえなく転倒。

そしてそのまま、ごろごろと転がり落ちる。



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悔しそうな背中に、男の悲哀を感じる(個人差があります)。

先生はいったん後ろへ引き、様子を見ながら再チャレンジ迂回路をゆくか決めるとのことで。

次のチャレンジャーは、非力な125ccで果敢に挑む冒険者、柏のイロオトコかみさんだ。



1速全開でリアにトラクションをかけても、非力なKLXはマクれる心配がない。

一気に駆け上がって、バランスを崩したところでマシンを投げる。

坂の途中に引っかかったら、あとはみんなに引っ張り上げてもらって。

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なんとか急坂を上り切った。

続いて、ばんちょさんが挑戦。

トコトコトコっと頂上付近まで登ったところで、スリップダウンして転倒。

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軽いマシンなので、ヘルプする方も助かる。



ガスガスに乗り換えたユタくんが、続いてアタック。

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ぶおんぶおんとアクセルワークで一気に登り切ってしまった。

そのせいで「トラ車はヘルプなし」的な空気が流れ

「えー、なんかヘルプなしで行かなきゃダメっぽくなってるじゃないすか」とへこむハセガワくん。




ならば次回からは、トレール車で来るようにwww



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ガッツのカタマリ、イロハがアタック。

と、えらい勢いのまま登ってゆき、頂点のV字部分を大きく超えた土壁に向かう。

そしてそのまま壁を駆けのぼって、V字部分に落っこちてきた。



同時に、おぉーっ! っと湧き上がる歓声。

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壁の部分に刻まれた、イロハの爪痕。

思いもよらない方向からのアプローチに、一同、驚き感心してしまう。

以降、我々の中でこの坂は、「イロハ坂」と命名された(`・ω・´)キリッ



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バイク投げ職人としてのスキルには定評のある、イロハが先へ行ったら。



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サワダさんがさらっと登ってきて、そのまま一気に上まで行ってしまう。

さっきの派手なイロハと対照的に、まるで簡単なことのようにこなしてしまうのがすごい。

基本、ここにいる連中は俺以外みんな上手いけど、サワダさんの職人気質には特に惚れるね。



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ヘルプなしと言われてたハセガワくんも、2サイクルサウンドを響かせて駆け上がり。



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車体の大きさでハンデのあるエガワさんも、頂上付近まで一気に登ったあと、皆でヘルプ。

と、それまでの流れを見ていた、われらがよしなし先生。

自分だけ迂回はできねぇぜと、再チャレンジして。

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今度は頂上付近まで駆け上った。



無事、全員が登ったところで、舞台は次のステージへと移る。

忘れちゃいけないのだが、ここはまだルートの序盤も序盤、最初のセクションなのだ。

スーパーV、つるつる坂、水没ルートと、この先も道はまだまだ続くのである。






 

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by noreturnrydeen | 2017-01-21 20:39 | ちっちゃいもん倶楽部 | Trackback
 

イロハがあまりにも簡単に登ったあとは。

「知性派おちんちん」ばんちょさんのトライだ。

さすがのランドネ&ばんちょさんコンビは、するすると走り出し、そのまま軽快に登って……


轍(わだち)に足を取られたのか、ばんちょさん、珍しくスコンと簡単に転んでしまった。

その瞬間、俺は「ありがとうございます。ごちそう様です」と、労(いた)わりの声をかける。

もちろん、さっきバラされた、ゴールデンボーイの復讐だ(`・ω・´)キリッ


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そのあと、みんなでリカバリして、ランドネを上まで引っ張り上げた。



さて、お次は俺の番……なのだが。

ゴールデンボーイマジックで、苦労することなく、いろはと同じ位置まで登ってしまう。

これだけグリップがよくてトラクションがかけやすいと、KLX125でも登坂が楽だよホント。



続いてはりょーさん@ハスクバーナ with モトクロタイア。

「パワーはあるけど、マシンの性格的にケモは厳しいかなぁ」と思っていたのだが。

これもイキオイよく駆け上がり、ほとんど上まで登り切った。



「おぉ! すばらしい!」



と、「登坂成功」に、みんなから拍手が沸いたんだが。
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冷静になって写真を見てみると、「事故現場」にしか見えないwww

まあ、こういうのを積み重ねて、オフローダーの「常識」が構築されていくんだけどね。

一般的には「ガケ」と呼ぶような場所を、「坂」とか「道」とか言い出したら、もう、帰ってこれない。



ほとんどの変態オフ乗りたちは、これっぱかしも帰る気ないだろうけど(・∀・)



最後はユタ君@SL230の登坂。
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D605なんて普通のタイアで、これもすんなり登り切ってしまう。

おぉ、やるなぁと思ってたんだが、あとで確認したら、リアタイアのエアが「全抜け」だったらしい。

ポンプでエア入れして、けっこう入った後に、「今、0.3キロなんですけど」とか言ってたwww



そら、食いつきもいいって話だ。

SLはチューブレスだから、まったく問題なかったけど。

つーか俺もSL乗ってたとき、もっと思い切って抜けばよかった(・∀・)






坂を越えたあとに、倒木が並んでる場所がある。

難所ってほどの難所ではない……はずだったんだが、あのあと、たくさんのライダーが走ったのだろう。

ナナメった倒木の周りが削れて、乗り越えるべき高さが、少し高くなっていた。



オフやるひとは分かるだろうが、ナナメの倒木ってのは、見た目より越えづらい。



フロントアップして前輪が越えても、続くリアが斜めに滑って、車体がとんでもない方向を向くのだ。

少なくとも、俺っくれぇの腕では、倒木に対して「直角にアプローチ」しないと、高確率で転ぶ

かといってイキオイよく乗り越えると、アサッテの方へすっ飛んでいく。



とまあ、なんで「事細かに説明した」かといえば。



この倒木越えで珍しく、イロハがすっ飛んでったからだwww






ガケに落っこちかけながら、「早くー!」と声を上げるイロハ。

するとイロハを「師匠」と呼ぶユタくんが、あわてて駆け寄っていく。

ところがこの変態は、手を伸ばしたユタくんに、「違う! 違う!」と叫ぶ。
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イロハを助けに入ったユタくんは、それで困惑してしまう。

彼は知らなかったが、我々が「早く」と叫んだときは、「助けてくれ」という意味ではない

助けて欲しいときは、「ヘルプお願いします」であって、「早く」などという言い方はしないのだ。



そう、これは例のアレだ。



俺のレポなんて読んでるモノ好きにはお馴染み、「早く写真を撮れ!」と「撮影の催促」をしてるのだ。

困惑するユタくんを尻目に、近づいていった俺は、カメラを起動して写真を取る。

もちろん、ばんちょさんはニヤニヤ笑い、りょーさんも苦笑している。



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ガケオチ寸前のイロハ。

見よ、崖下に向かって、頭から突っ込んでゆくその雄姿。

この状態で、「かみさん、写真撮りました?」と叫ぶに至っては、もはや神々しささえ感じる。



「撮ったよ」と伝えるなり、ようやく身体を起こし始めるイロハと、苦笑しながら手伝う面々。



けっこう苦労しつつ、なんとかセロ-を引っ張り上げると。

メインのイロハを筆頭に、全員の身体から湯気が上がりそうなイキオイだ。

だが、「大切なこと」を忘れちゃいけない。



俺たちはこれから、同じ場所で倒木越えをするのである。






俺はフロントを上げて車体を倒木に載せ、亀の子になったところで、得意の力技。

チカラ任せにリアを持ち上げて倒木を越える。

軽い125ならではの強引なクリアー方法である。



ばんちょさんも難なく倒木を乗り越えて。
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軽く亀の子になった、りょーさんをヘルプにゆく。

ユタくんも多少苦労しながら、なんとか倒木を乗り越えた。

と、ここらで後ろから追いついてきた連中が居る。



イロハの知り合いのオフローダーが、D山お初の人々を連れてやってきたのだ。



道をゆずろうかと思ったが、後続が「例の急坂」で引っかかってるようなので、先に出発する。

向かう先はケモレポお馴染み、スーパーVと呼ばれるセクションだ。

もっとも、ここも初期のレポと比べて、ずいぶん様変わりしてしまった。



昔、アレだけ苦労した「阿弥陀くじ」のようなルートは、腐葉土で埋まり、走りやすくなってる。
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苦労という苦労もせずに、途中の広場まで駆け上がってしまった。

かつては、この広場まで上がるのが、ひと苦労だったんだけどなぁ。

もっとも、「セクションそのものの変化」以外の要因もあるだろうが。



俺が多少は上手くなったとか。

今日は晴れててコンディションがいいとか。

もしくは「ゴールデンボーイ」とかな。



ほっとけヽ(`Д´)ノ






ここで、後続が追いついてきたのだが。

その中にひとり、かなりのツワモノと言うか、冒険者というか、ちょっとアレなひとが居た。

いや、人物そのものじゃなくて、「乗ってきたマシンがアレ」なのだ。
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まさかのホンダFTR223。

いくらリアにオフタイア履いてると言っても、驚愕つーか変態すぎる。

ここを走ってるバイクでびっくりした中では、第三位に入るよ。



ちなみに二位は「ロードタイアのモタード」で、一位はあの大型バイク「アフリカツイン」ね。



で、この人たちと話したり、一服したりしてると。

イロハがなにやら、やる気マンマンでエンジンをかけた……って、おめ、そっから行くのかよ?

セローのフロントは、「ココで一番の激坂」と、さらにその先。



もはや「壁」としか言えない、感覚的には垂直の切り立った場所ヘと向かっていた。






激坂を一気に登りきり、途中の少し平らになった場所でバイクを停めたイロハは。

深呼吸しながら、これから向かう難所をにらみつける。

俺に言わせればそこは、「ただ眺めるための風景」なのだが。



登るとか、そういうアクションを起こす場所じゃないはずの、垂直に切り立った壁に向かい。

しばらくルートを考察したり、イメージを固めたりしたあと。

気合一閃、アクセルを開けたイロハ。



なんとそのまま、ほとんど天辺まで登りきった



とたんに歓声をあげ、喝采しながらヘルプに向かう俺たち。

しかしこの坂は、徒歩で登ることさえ、とんでもなく大変なのだ。

なのにイロハはそのさらに先、もう、登ろうという気力さえ湧かない、ただの壁を登ったのである。



かみ 「やったなぁ。すげえじゃん」

イロ 「悔しいなぁ。もう一回、チャレンジしようかな」

出会ったころから変わらない、いろはの底なしガッツである。






するとここで、イロハの知り合いによって、「チャレンジするぜ」みたいな空気が漂う。

もちろんイロハはそんなこと意図してないんだが、その知り合いが、煽ったりする系の人らしい。

前に何度か走って、イロハやユタくんはイヤな思いをしたことがあるそうだ。



何でか、俺やばんちょさんには、そんなそぶりはほとんど見せなかったが。



で、二番手は俺なのだが、しかしもちろん、そんなガッツも見栄も持ち合わせていない。

つーか、「行きたくなくても行かざるを得ない空気」ってのは、あんまし俺の好みじゃない

煽(あお)りあったり、キツい言葉を吐いたりとか、好きじゃないんだよね、部活じゃあるまいし。



やりたきゃ、大学の柔道部とか警視庁の柔道場行けば、死ぬほど味わえる(・∀・)



なので、さらっと三番坂(迂回路)を駆け上がって、「どっちからでもいいよ」的な流れを作る。
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もっとも、あんまし効果はなかったみたいだけどwww

それでも、一番坂は結局イロハだけで、あとのみんなは二番坂を登った。

ちなみに一番坂だの二番坂てな名は、俺が今、思いつきでつけただけで、正式名称じゃない。






急坂を登り切った先は、ずっと隘路(あいろ)なので、単車を置く場所がない

つまり、かなり先まで登って、広くなった場所に単車を停め、坂を下ってヘルプにゆくことになる。

そして無事にヘルプが終わったら、単車の場所まで戻ることになるのだが。



戻る道ゆきは、当然、「山道の登り」になるわけだ。
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クソ重たいオフロードブーツを履き、半死半生で山道を登るダメ人間たち。

もちろん俺がその筆頭で、「かみは歩かないんだぞ!」「ちょっとタクシー呼んで!」と喧(やかま)しい。

ほうほうの体(てい)で、単車の置いてある場所まで登りきったら、そこで一服。
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イロハが疲れた感じなのは、もちろん歩いて山を登ってきたから(・∀・)

この辺で、だいたいお昼ころになった。

ちょうどいいので、下って途中にある「水のみ場」を目指し、そこでお昼にしようとなる。






おなじみの水のみ場では、今日も美しく冷たい湧き水が、俺たちを待っていてくれた。
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停まってるクルマを避けて、かつ、通行のジャマにならないよう、道端へ停める。



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それから水のみ場の湧き水で、顔や頭を洗ったり、のどを潤したりする。

一息ついたところで、各自、リュックから食料を引っ張り出した。

俺とりょーさんのメシは、「かつておにぎりだった何か、あるいはパンだった何か」と化していた。



ふと顔を上げると、新緑の姿が目に入る。
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激しい登りや、おっかない下り坂、ボコボコと大蛇のようにのたうつ、太い木の根。

フロントを弾かれ、蹴飛ばされ、リアを取られ、滑らされ。

そんな走りが大好きだから、もちろん目いっぱい楽しんでるんだが、ふと、こんな風に気が緩んだ瞬間。



さっきまで「視界にはあっても、見えてなかった」美しい景色に、突然、頭じゃなく心で気づく。



綺麗だなぁとにんまりしながら、大きく息を吸って、身体の中に山を取り込む。

難所を越えたときとはまた違った、「生きてるなぁ」が頭をよぎる。

それを口に出すと、聞いてたりょーさんがニンマリと笑った。



その笑顔に、俺もまた嬉しくなって笑い返す、笑いの連鎖。感動の共有。







昼食で長めの休憩をとったら、少しダルいつーか眠くなっちゃったけど、そろそろ走り出そうか。

またも山の中へ入り込み、相変わらずの「手強い道」を相手に、5台並んで挑んでゆく。

協力して越えるほどの難所がない代わりに、眠気を吹き飛ばす程度に走りづらくて、それがまた楽しい。



同じ空間を走りながらも、みんな、それぞれ自分の世界に没頭してゆく。



あるいはスタックし、あるいは捲(まく)れ、あるいはすっ転び。

それでも出来る限り、目の前の難所を自力で突破してゆく。

「オフロードバイクに出会えたこと」を、心の底から感謝して。



上手く操れた喜びと、思うように行かない悔しさを、何度も交互に味わいながら。






やがて、例の「つるつる坂」の下までやって来た。

イロ 「今日は乾いてて行けそうですね。このまま行っちゃいます?」

かみ 「そだね。行っちゃおうか」



雨のあとなら立つことさえ難しい低μの急坂が、今日はコンディションがよくてあまり滑らない。

せっかくなので一人づつ、ヘルプなしの単独アタックを開始した。

いや、もちろんハマったらヘルプするけど、あくまで心意気は単独だ。



イロハ、俺、ばんちょさんはそのまま登りきり。



ユタくんが深溝でスタックしてしまい、後ろから来てたりょーさんもストップを余儀なくされ。

りょーさんのヘルプでユタくんが登りきったあと、中途スタートのため、りょーさんが苦労する。

モトクロスタイアのりょーさんは、溝の横のフラットな部分へ乗せるのが難しいのだ。



結局、深溝を使ってある程度まで登り、そこから先をみんなでヘルプして登った。

ヘルプしながらも、バカ話して大笑いが続く。






つるつる坂を登りきった先は、広がった場所と舗装路へ出る。
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左・ユタくんと、右・りょーさん。

ふたりとも疲れてるはずなのだが、実にいい笑顔だ。

そしてふたりがいるのは、例の「ここが入り口です」で有名な(?)後半のスタート地点である。



もっとも、夏の盛りより草が少ないからか、あるいは何台も通りすぎたためか。

かつては「どこにあるのか」ビタイチわからなかった入り口も、今はすっかり確認できるようになっていた。

山はちょっと見ない間に、驚くほど変貌する。






休憩したら、それじゃあ後半戦に入りますか。

広場の中でくるりとUターンし、イロハを先頭に「入り口」を入ってゆく。

が、少し進んだところで、ばんちょさんの声が上がった。



ばん 「りょーさん、戻ってっちゃった!」



最後に来たりょーさんは、メットを被ったりグローブをしたりが遅れたのだろう。

なのに俺たちが走り出してしまったので、あわてて後を追うことになった。

ところがUターンして入る先を勘違いしてしまい、つるつる坂を戻ってしまったのである。



みんなは下りの途中で単車を停め、どうするかの対策を協議する。



しかし、モタモタしてる間に、りょーさんはどんどん下ってってしまう。

と、ここでばんちょさんが、迂回路から彼を追って下り出した。

抜群の行動力に、「さすがだなぁ」とみんなで感心していると。



やがて二台の排気音が聞こえてきて、ほどなく、ばんちょさんの姿が見えた。
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ところが、見えるところまで来ているりょーさんが、なかなか戻ってこない。

停まったあと、何度かセルを回すのだが、聞こえるのは「明らかに掛かる気配のないモータ音」だけ。

「こら、バッテリやばそうだな」と思ってると、イロハがりょーさんの元へ。






俺とばんちょさん、ユタくんの三人は、その場でしばらく待っていた。



だが、時折モータの空回り音が聞こえるばかりで、一向に戻ってこない。

不思議に思って、みなでりょーさんとイロハの居るところまで歩く。

するとちょっと困った顔のりょーさんが、ハスクにまたがったまま、色々やっている。



どうやらクラッチについてる、「遠心クラッチみたいなハイテク装置」が原因のようだ。



しばらくオイルが冷めるのを待ちながら、一服しつつ歓談する。

りょーさんは申し訳なさそうだったが、マシントラブルなんて誰にでもあることだ。

特にオフ乗りは、そんな状況に慣れてるバカばっかりだから、誰も何にも気にしない。



何度か試してみて、どうも「このまま無理するとぶっ壊れる」と判断したので。

りょーさんの単車をつるつる坂まで下ろし、5人がかりで押し上げる。

そこで今後の展開を考えた。






結局、りょーさんはココで、クラッチ周りやオイルが冷めるのを待つことになる。

そして俺たちは、残りの4人でケモ道を進みながら、りょーさんと携帯で連絡を取る。

エンジンがかかれば、りょーさんはそのままゆっくりと帰り、ダメならもう一度、集合



つわけでりょーさんといったん別れ、4人は「入り口」から歩いて単車の元へ戻った。



さて、ここから改めて再スタートだ。

ここで変に気を使いすぎるのは、俺たちの流儀じゃない。

りょーさんが「俺のせい」なんて気にしないよう、がんがん走って楽しまなくちゃ。



俺だったら、俺のトラブルのせいでみんなが楽しめないのはャだし、きっとみんなもそうだろう。



つわけで、そろって悪魔的な激坂を下り始めたのだが。

さっきりょーさんのハスクを押し上げたとき、カメラのヒモを引っ掛けて、切ってしまった。

なので残念ながら、ココから先は「走ってる途中の写真」が、あまりたくさん撮れてない。



ま、派手な「やらかし」もなかったし、あの時の走りや景色は、俺たちの心の中だけで(・∀・)






ヘルプが要るほど厳しい場所はないので、またも、ひとりひとり自分の世界でひた走る。

駆け上り、駆け下り、慎重に登り、慎重に降り。

俺はゴールデンボーイのおかげで、それほどしんどい思いをすることもなく。



イロハの背中、ばんちょさんの姿、ユタくんの笑顔を楽しみながら走った。
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もちろん転んだりもしたんだが、今回はたぶん史上最少、5回以下の転倒で済んでる(・∀・)

恐るべし、ゴールデンボーイのパフォーマンス。

まだスペアがワンセットあるけど、もう2セットくらい買っちゃおうかなwww






ある程度走ってきたところで、りょーさんに連絡を取ってみた。

すると、どうやらカンペキに動けないようなので、「畳屋ルート」は止めることになった。

まあ、俺はもう膝が軽く笑ってたから、ちょうどいいっちゃちょうどいい。



変態のばんちょさんは、脳内で勝手にトライアルコースを作って、走ろうとしてたけど。

しかも、そのルートを、俺たちにも走らせようとしてたけど。

そんなキチガイに付き合えるかってんだヽ(`Д´)ノ



つわけで、そこからつるつる坂を登り、りょーさんの待つ広場へ出てみると。

別のオフローダーがふたり、りょーさんと話をしていた。

誰だろうと思いながら挨拶をして、俺たちも単車を停める。



すると、ばんちょさんが、突然「おぉー!」と声を上げた(※気が触れたわけではない)。






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そこに居たのは、ばんちょさんやトモゾー、ケモ教室で走ったアニキさんなんかの友人。

いろんな人の「D山ケモレポ」で、ちょいちょい名前を目にする有名人の、「青鬼さん」だった。

そして、青鬼さんの隣のひとはと言えば、当然といえば当然ながら、「赤鬼さん」である。



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青鬼さんのフロントフォークには、ハンドソーが挿してあった。

「本当は嫌いなんだよね、倒木を切ってまで進むの。でも、こないだソロで行くことがあって」

と、ちょっと照れながら話すのだが、彼が照れてるのは、「倒木を切ることに対して」である。



「ここにノコギリを挿してる」ことに関しては、もちろん、ひとっつも気にしてないwww



そんな青鬼さん、KLXについてる「F19・R17」の小径トラタイアに食いついていた。

当然、俺もここぞとばかりに、このタイアの「やれる子っぷり」を力説する。

その横ですかさず、ばんちょさんが、「名前はゴールデンボーイだけどなwww」と突っ込む。



この変態、いつかやっつけてやる(・∀・)






「房総オフローダー200人説」を裏付けるかのように、こんな山の中で知り合いに出くわし。
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しばらく話をすれば、別の友人やショップの話から、新たなお互いのつながりが見つかる。

そして、そんな彼らの話は、とても興味深く、面白く、みんなから笑いが絶えない。

もちろんオフロード、特にツートラや「それもどき」をやってる人間にとっては、だけんども。



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赤鬼さんのマシンは、よーくみると……フロントフェンダーがないwww

本人はしれっと、「フェンダーがないと、口ん中に泥が飛び込むんだよね」つって笑ってる。

俺やイロハは楽しくなっちゃって、フェンダー泥はね事情のバカ話に参加した。



赤鬼 「ハーレーのひととか、よくあんなんで走ってるよねぇ」



「よくあんなんで」つーセリフは、ハーレー乗りよりも、あなたたちにこそ似合ってますよ、赤鬼さんwww






そんなこんなで、楽しい話がいつまでも続く。

さらに、後からやってきた別のグループへも、ばんちょさんが「おぉ!」と話しかけ。

このまま放っておいたら、山中のオフローダーが集まってきそうな様相を呈する。



「イロハ、大変だ。あと数時間もしたら、この場所に100人くらい変態が集まるぞ、これ」

「ぎゃははは、そーすね。んじゃ、そろそろ行きますか」



が、先に書いたように、りょーさんのバイクは動かない。

一般的には、「レッカーでも呼ぶか」となるわけだが、もちろんそんなわけがあるはずもなく。

変態の出した結論は、もちろん、変態らしい作戦だった。












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も、「嫌な予感」しかしねぇwww



かみ 「イロハ、おめ、ぜってー3速なんか入れるなよ?」

イロ 「え? とりあえず3~4速はいけると思ってますが?」

かみ 「ぎゃははは! やめろおめ、りょーさん死ぬからwww」



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満面の笑みとVサインで応える、イロハ(・∀・)

しかもこの後、家に帰ってから、無事に着いたらしいイロハへ連絡入れて、様子を聞いてみたところ。

「結局、70キロくらい出せました。りょーさんも楽しんでましたよ」



俺が電話口で、思いっきり大笑いをしたことは、言うまでもないwww






一日、山の中を案内してくれて、いろいろと気を配ってくれたイロハに。

ここでもう一度、お礼を述べつつ、心からの感謝を伝えたいと思う。

いやぁ、最高に笑った楽しいケモツーだったぜ! ありがとな、イロハ!



また山の中で、バカやって笑おうぜ!



そして、りょーさん、ありがとうございました!

今回は途中トラブルでしたが、それもまた楽しい思い出でした(って言っちゃ申し訳ないですが)。

帰りに話をしたときも、みんな笑って「また走りたいね」つってましたよ!



ぜひまた、山の中で楽しい時間をご一緒させてください!



んで、ユタくん。

ガッツのある走りは、見ていて気持ちがよかったよ!

これからも師匠を見習って、若いオフローダーをがんがん捕まえてくださいwww
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君の笑顔は、一緒にいる人間をニコニコさせる、すばらしい武器だと思うな、おっさんは(・∀・)





えーと……

あ、そうそう。

そういえば、もうひとり居たな。



やい、房総の知性派おちんちん、ばんちょさん!ヽ(`Д´)ノ
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あなたのせいで、「ケモ後のノンアルコール・ビール」が定番化しちゃったじゃないかwww

あと、情報をもらったトラタイアは最高でしたが、よくもゴールデンボーイってバラしたなヽ(`Д´)ノ

いやぁ、本当に楽しいケモツーでした、また、近いうちに走りましょう!






つわけで、本日の「ちっちゃいもん倶楽部」は、誰ひとり大ケガも事故もなく、無事に終了。



ノンアルビールで乾杯したあと、五井のあたりまで、ばんちょさん&ユタくんと一緒に帰り。

途中からイロハに合流するふたりと別れて、あとはいつものソロツーリング。

最高の相棒、ゴールデンボーイのショルダーをがんがん削りながら。



16号を全開ですり抜けて、無事、エリック牧場(職場の裏)へ到着した。
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職場に入って、書類仕事をケースに入れて持ち出し。



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翌日からの「春季ロングツーリング」にそなえて、バイクを入れ替え、荷物を積みなおす。

つっても案の定、身体がバキバキだったので、結局、一日休みをいれ。

天気のいい昼間っから、自宅でこのレポートを書いてるんだけどなwww



みんな、本当にありがとう!

近いうちに、また山の中で会おう!

もちろん、オフロードバイクの上で(・∀・)b

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房総ケモライド ―金色の少年― /了
 
 
 
 

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by noreturnrydeen | 2015-04-26 20:50 | ちっちゃいもん倶楽部 | Trackback
 


さあ、待ちくたびれた春の連休。

第一弾は、「ケモライド in D山」。

房総の山ん中で、大汗かきながら、バイクを押したり引いたりするのだ(・∀・)

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仕事がはねた午後2時ころ、KLX125へまたがって走り出す、マイトガイことかみさん45歳。

ユウヒの職場のそばを通って、国道16号へ向かう。

と、16号へ出る交差点で、信号待ちしている時。



「あぁ! いけねぇ!」



悲鳴を上げながら、あわててUターンかまし、整骨院へ戻る。

うっかりかみさん得意の、「携帯忘れ」だ(´・ω・`)

この日のキャンプツーリングは、最初から「うっかり」で始まった。



16号、297号と順調に進み、房総半島を南下する。

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最近、カメラの調子が悪くて、この辺の写真は少ない。

「これはアレだね、神様が「新しいカメラ買っちゃいな」つってるね、きっと」

などとつぶやきながら、途中のウェルシアで点鼻薬を買うついでに、酒と食糧を買い込んだ。



「今日は久しぶりに、ジャックダニエル一本槍(いっぽんやり)で行こう!」



連休と久々のケモライドに浮かれて、この時はまだ、ムダにご機嫌なマイトガイ。

荷物を積んだら、絶好調で走り出す。

のちに訪れる悲劇なんぞ、まるっきし知るすべもなく(´・ω・`)





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なんだかんだ3時間半くらいで、D山の駐車場へ到着。

買い物や給油など、寄り道したわりに早かったのは、道に迷ってないから。

あと、「タイアもったいないから、のんびり」とか言ってたくせに、結局、すっ飛ばしちゃったから。



早速、荷物を解(ほど)いて、必要なものを引っ張り出し。

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テントとコットを組み立てる。

それから、広げたシートの上に荷物をばらまき、テーブルにストーブや酒を並べる。

慣れた作業はものの数分で終わり、組み立てたイスへどっかりと腰掛けたら。

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いただきます!



呑みながらツマミを作ろうと、ヴァーゴにアルコールストーブを入れて火をつける。

んで、フライパンをヴァーゴの上に置いたら、歪(ゆが)んでて、どうもフライパンのすわりが悪い。

あれだ。前の山賊宴会で、ヴァーゴに炭を放り込んで、いいだけ焼いたから熱で歪んだんだ。



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なのでその代わり、非常用に持ってきた十字ゴトクで、いざクッキングスタート。

時折、気持ちよく吹き付ける風も、今だけはジャマなので、風除けで囲って料理した。

んで、ソーセージを火にかけてから、箸を忘れたことに気づく。



「へん、こんな時のために、チタンスプーンが……あぁ! スプーンはあっちのリュックだ!」



ケモ道は「転ぶ前提」なので、今回も「ケモ専用のリュック」を持ってきた。

だが、いつものリュックに常備してあるモノすべてを、こっちへ移し変えたわけじゃない

平たく言うと、「うっかり」入れ替え忘れた(´・ω・`)



「ぬう……どうすっか……おう! いいモノが落ちてるじゃないか!」



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落っこちてる枯れ枝をひろって、ナイフで箸を自作した。

ま、見た目はアレだけど、機能的には充分だったよ。

ソーセージつまもうとしたら、先っぽからアリンコが落ちてきたけどwww






ソーセージをツマミに、ジャックダニエルを呑みながら、ふと見上げれば。

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青い空と、白い雲。

ほほを撫でてゆく、優しい春風。

これぞキャンプの醍醐味だよなぁと、ニヤニヤしながら視線を落とし、愛機へ向けると。



「え? あれ……? えぇ! 嘘だろ!?」



思わず立ち上がる、かみさん。

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セットしてたエアポンプが、いつの間にやらランナウェイ・フロム・イエスタデイ。

いや、出るときは付いてたから、失くしたのは間違いなく今日なんだけど。

そういえば、16号ですり抜けしてるとき、「落下音っぽいサウンド」が聞こえた気もしたけど。



こないだ、「ケモ行く前の準備」とか言いながら、外して洗ったあと、ちゃんと嵌めてなかったのかなぁ。



ま、落っことしちゃったもんは仕方ないので、エアポンプは明日、誰かに借りることとしよう。

前向きな対応策を思いついたイキオイで、立ち上がったついでにアレやっとこうか。

つわけで、リュックからY字レンチを取り出したら。

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ハンドルクランプを緩めて、暴走族の鬼ハンよろしく、ハンドルをカチ上げる。

中学生の頃、自転車のハンドルを上げてたろ?

要するにあの要領でハンドルを上げ、スタンディング(立ち乗り)で操り易くするのだ。



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カチ上がったハンドルを眺めて、満足げに微笑むマイトガイ。

「これで明日のケモライドは、立ち放題だぜ」

と、小さくつぶやいた俺の顔を、「ありえない、あってはいけない感触」が襲う。



今日、朝から何度目だろうか。

「嘘だろ?」

と、絶望のため息を漏らす俺の顔に当たったのは、数滴の雨粒だった。






嘆いてもへこんでも、雨はやまないどころか、むしろちょっと強くなってきたので。

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荷物を置いたシートごと引きずって、枝の張り出した場所まで移動する。

それから、「雨だ!」とミクシィやフェイスブックでつぶやこうとしたら。

さっきまでギリギリつながってた携帯の電波が、思いっクソ圏外。

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写真、矢印のとこ「圏外のバッテン」を、哀しい表情で見つめるマイトガイ。

画面についた雨粒は、俺の涙だと思ってくれていい。

ま、とにかくこうなったら仕方ない、あきらめて「雨見酒」としゃれこもうか。



呑もうと思ってシェラカップを見ると、中の酒が残り1センチほどしかない。

なので注ぎ足そうと、テーブルの上に置いた酒瓶に手を伸ばす。

ところがこの時の俺はカンペキに、降ってきた雨の方へ気をとられていた。



当然の帰結として、伸ばした指先への神経が、おろそかになるわけで。

指先に酒瓶が当たり、それが思いのほか強い当たりで、「あ!」と目を向けたときには。

俺の目の前、ジャックダニエルのビンが、スローモーションで倒れてゆく。



がしゃん!



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ありえねぇ。

四国の悪夢以来、ひさしぶりに、素でこのセリフを吐いたね、かみさん。

正月からGSX-Rのキーシリンダーがほじられてた時くらい、唖然としたね、かみさん。



覆水、盆に帰らず。

昔の人は、うまいこと言いやがる。

でも、このときの俺にこれを言ったら、問答無用で「背負い投げ on アスファルト」だけどね。



そしてまた、いいタイミングで「携帯の電波がつながる」んだよ、これが。

とりあえず、この惨劇をアップロードして、みなの同情を買うことにする。

もちろん、だれひとり同情なんぞしちゃくれねぇんだけどな(´・ω・`)

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仕方ないので、買ってきた「ゴボウ天いり鍋焼きうどん」を加熱し。

ぺしょぺしょと哀しく食べ終えたら。

ミクシィコメントという名の「罵詈雑言(ばりぞうごん)」へ、さびしく返答する作業に没頭する。

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それを終えて、しばらく放心しながらロウソクの炎を眺めたあと。

シュラフへもぐりこみ、とっとと不貞寝(ふてね)を決め込んだ。

闇に響くカエルの鳴き声が、なんだか、やけに切ない夜だった。









明けて翌朝。

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目を覚ましてテントをどけると、目にこんな光景が飛び込んでくる。

とたんに嬉しくなって、飛び起きるマイトガイ。

俺は、短くて30分~長くてもひと晩寝ると、大抵のことは忘れるか、気にならなくなるのだ。



それに、今日はこれから、久しぶりのケモ遊びだしね(・∀・)

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ぽかぽか朝日にニコニコしながら、のんびりと荷物を片付ける。

身軽に走りたいから、貴重品は持っていくが、大荷物はすべてココへ置きっぱなしにする。

その間に、荷物を盗まれたりしたらどうするって?



ナニ言ってんだ? 新しいの買う、大義名分になるじゃないか(・∀・)



準備を終えて一服してると、エンジン音が聞こえてきた。

「あれ? ばんちょさんとイロハ……いや、時間が早すぎる。あ、イロハの友達が来るって言ってたな」

と思ってると、イロハとは全然関係ない、通りがかりのツーリングライダーだった。

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CRMからCRFに乗り換えたというこの方は、御歳65歳だそうだ。

「2stと比べちゃうとパワーないけど、もう歳だからねぇ」

などと笑う彼と、しばらく単車談義に花を咲かせる。



CRFのライダーが走り出してしばらくすると、今度こそ本命がやってくる。

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「房総の歩くおちんちん」イロハが、友人ふたりを連れてやってきた。

その後ろには、「房総の知性派おちんちん」ばんちょさんが続く。

蛇足だが説明しておくと、基本的に房総半島には変態しかいない




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本日のメンバーは、イロハ@ヤマハ・セロー、ばんちょさん@ガスガス・ランドネ。

それからイロハ友人で、ハスク乗り(ごめんなさい車種わからん)のりょーさんと、ホンダSL乗りのユタくん。

それに俺を加えた、計5人のパーティだ。



これだけ居れば、ひっくり返そうが、崖から落とそうが、どうにでもなる人数である。






と、ばんちょさんが俺のKLXをしみじみと眺め、急に大笑いし始めた。

「ぎゃははは! このタイア、ゴールデンボーイって名前なんだ!?」

周りは笑い出し、俺は苦笑しつつうなずいた。



このタイアを買って初めて見たとき、その名前には気づいていた。

しかし、あまりにあまりなネーミングなので、わざわざ「シンコーSR241」と型式で書いたのだ。

それをこのおっさん、問答無用でバラしやがったwwwww



かみ 「なに、いきなしバラしてんすか! せっかく黙ってたのに!」

ばん 「だってタイアに書いてあるだもんwww これで性能がよかったら、ちゃんとレポに書きなよ」

かみ 「わかりました。マジでいいタイアだったら、その時はちゃんと書きますよ」

ばん 「ゴールデンボーイってなwww ぎゃはははははっ!」



変態の上に鬼だよ、このおっさん(´・ω・`)



なんやかんや言いながら、みんなでタイアのエアを抜く。

俺も0.5キロくらいまでガッツリ抜いて、ゴールデンボーイをフニャチンにしてやった。

さて、それじゃあ一発、楽しいケモライドと行きましょう!






舗装林道から、いつもの入り口を入って、山の中を進んでゆく。

そして俺はもう、この段階ですでに、ゴールデンボーイの虜(とりこ)となっていた。

とにかく、リアタイアのグリップやトラクションが、冗談みたいに利(き)くのだ。



滑るだろうな、と思いながら乗り上げた倒木を、あるいは泥濘を。

ものともせずに食らいつき、グイグイと車体を前に押し出す。

「やべぇ、なんだこれwww すげぇじゃん、ゴールデンボーイwwww」

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最初の「急坂セクション」へたどり着いたとき。

ヘルメットの中で、喜びのニヤニヤが止められなくなっていた。

トラタイア、低圧、そして「二日酔いじゃない」。三つの要素がかみ合って、最高のコンディション。



初手からこんなに楽しくていいんだろうか?(・∀・)



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地震や大雨で崩落しまくり、去年だか久しぶりに走ったときは、表情が別物になってたD山。

ルートがだいぶん変わってて、この急坂を登るのは、今回で二回目だ。

前回は濡れてたのもあって、上まで登りきれずに転んだのだが、さて、今回はどうだろう?



つわけで、まずは先頭のイロハがチャレンジする。

二三度アクセルを煽(あお)ったあと、イキオイよく走り出した「歩くおちんちん」イロハ。

そのまま軽々と坂を駆け上がり、ほとんど天辺(てっぺん)まで登りきってしまった。


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メットの上からでもわかる「ドヤ顔」だったんで、写真、思いっきり小さくしたった(`・ω・´)



てな感じで、D山ケモライドが始まった……わけだが。

続きは、次のファイルで。

ポロリもあるよ。ないよ。



後編に続く



 

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by noreturnrydeen | 2015-04-25 20:41 | ちっちゃいもん倶楽部 | Trackback
 
 
スーパーVの手前で、イロハがつぶやいた。

「なんでVって言う迂回路があるのに、みんな、あんなトコ登るんですかね」

彼が指差した先には、タイア痕の残る急斜面があった。



かみ 「ああ、ホントだ。ショートカットしてる痕跡があるね。ま、俺は迂回路で行くけどね」

ばん 「ナニ言ってんだい? トラの連中はこっちを行くんだよ?(アサッテを指差しながら)

かみ 「マジすか? 走るところないですけど?」

ばん 「ホントだって。ほら、そこに水色のテープがあるだろ? コースのしるしだよ」

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確かに、水色の紐が巻いてあるには、巻いてあるけど……

俺は、徒歩だって登れそうもない坂を見つめながら、トラ屋の変態さに息を呑んだ。

ホント、トライアラーってのは、人間じゃねぇ(´・ω・`)






もちろん、俺達はこんな場所なんぞ、ヒャクパー登れないので。

スーパーVを走ってゆくことになるのだが……

残念ながら、俺の同行者はふたりともバカだった。



イロハもばんちょさんも、当たり前のようにショートカットを行こうとする。

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写真、左へゆくと迂回路のスーパーVで、右はショートカットの登り。

左の道は、この先でぐるっと右へ曲がり、上の方でショートカットと合流する。

崩落で、深かったVの溝が埋まっているので、そっちを行けば簡単に登れるってわけだ。



当然、左へ行きたい、つーか行くべきところだが、俺の横では……

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残念なふたりが、やる気マンマンでこっちを見ている。

どちらの顔からも、迂回しようなんて気持ちが、1mgもないことが伝わってくる。

そして、自分が行きたい以上、かみさんも行きたいに違いないと、決めてかかっている。



十秒ほど、彼らの顔を眺めたあと。



「んじゃ、登るか」

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俺は小さくつぶやいて、天を仰いだ。






つわけで、まずはイロハがヒルクライムに挑む。

バイクをまたいだまま、コースをイメージしてる姿が、兄貴にそっくりだなと思ってると。

意を決したイロハは、勢いよく走り出した。



そしてそのまま、一気に急坂を駆け上り、見事、イッパツで登頂に成功する。

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右上、坂の上でポーズを決めるイロハ。

この写真だと、ホントどってことない坂に見えるね。

悔しいなぁ(´・ω・`)



イロ 「かみさん、動画撮りますよ。バイクを置いてくるんで、待っててください」

かみ 「おー、わかった! ……ありゃ、じゃあイロハの登板も、撮っといてやりゃよかったな」



イロハを待つ間、ばんちょさんと話をする。



ばん 「気持ちいいねー! 最高だね!」

かみ 「ですねー! ちょっとのガソリン代だけで、こんな遊べるんだから最高ですね」

ばん 「いやホントだよ。装備さえそろえれば、あとはこんな楽しくて、金もかからなくて」

かみ 「自然の中で過ごしてると、心を洗われますよ」



オフロードバイクの楽しさを、ふたりで力説しあってると。

やがてイロハが戻ってきて、カメラを受け取ってくれる。

さて、それじゃあイッパツ、登りますか。



ビシっとテレマークを決めたところで、いったん下って、ばんちょさんと交代。





さすが、ばんちょさんはイッパツで登りきった。



んで、そのあと俺は、じわーっと走ってって。



キッチリ迂回路へ逃げてやった(`・ω・´)






スーパーVで大笑いしたら、さあ、それじゃあ先へ進もう。

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知ってる場所が、知らない顔になってたり。



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ハードばかりじゃなく、こんなカンジの楽しいルートも。

ところが、こんな何でもないところを走ってるうち、やけに疲労が溜まってることに気づく。

何でだろうと考えてたら、思い当たった。



小径ホイールと軟弱なサスのせいだろうか、ずっと修正舵をアテなきゃならないからだ。



フルサイズならボーっと走れる場所でも、ひっきりなしに暴れるタイアを押さえ込み。

感覚で「行ける」と思った段差は、19インチには大きすぎて、思いがけなくハンドルを取られ。

働かないサスの代わりに、両脚の膝を使って車体を駆る。



思ったよりずっと、疲れてきているみたいだ。

つっても、このバイクを選んだのは俺だし、ナキゴトを言ってもはじまらない。

ヘロヘロのシッティング、ギャップで単車ごとはじかれ、ケツを飛ばされたりしながら。



俺はムキになって、前をゆくイロハを追った。






見覚えのある場所へ出た。

かつて、よしなしが落ちかけた急坂、あの下りへ差し掛かったのだ。

ここで俺は、急激な不安に襲われる。



うん、ここは覚えてるし、確かに前から、かなりの急坂だった。

しかし、今、俺の目の前にある、ほとんど壁みたいな坂はなんだ?

これ、バイクで下っていい坂なのか?



鼻白んでいると、イロハが躊躇(ちゅうちょ)なく下り始める。

なんとか下りきったが、その先で、大きくバランスを崩した。

コケこそしないものの、急激な下りが生むその強烈な勢いに、俺の心はひるむ。






意を決して、そろそろと下り出したのだが。



案の定、途中でフロントタイアがハマり、そのまま盛大にすっ転んだ。

それを見ていたばんちょさんは、バイクを降りて下ってくる。

なるほど、それでいいんじゃん。なんで気づかないんだよ、俺。



そんなことにも気づけないほど、俺はすでに、疲労困憊していたのだ。

アタマが回らず、身体も付いてこず、簡単なことさえできなくなってきていた。

経験者なら知ってるだろう、あの、「負の連鎖」が、俺を襲い始めたのだ。






と。



降りた先でイロハが、「み、道がありません」と、途方に暮れた声を上げる。

道を間違えたと言うよりは、いつもの道が、たくさんの倒木でふさがっていたのだ。

どこかに迂回路があったのかも知れないが、今日のD山は、いわば初めての道と同じだ。



イロハに落ち度があったわけじゃなく、これがこの日のD山だった、というだけのことである。



三人で軽くあたりを見回しつつ、あっちか、いやこっちかと、ルートを検証。

んで、俺が先頭になり、次々と現れる倒木を超えながら、道なき道を探してゆく。

大した距離ではないのだが、探しながら山の中を走るのは、なかなか大変だ。



どうやら、知ってるっぽいところに出たかな、ってあたりで。

イージーな斜面を登りそこない、エンストしてしまう。

そしてこのとき、KLXのエンジンと一緒に、俺の体力もエンストした。






一旦、下って、もう一度アタックするのだが。

目に見えてる簡単な坂を、なんども何度も失敗する。

数度目のリカバリーで、精根尽き果てた俺は、息を荒げたまま車上に突っ伏す。



見かねたイロハとばんちょさんが、「休もう」と言ってくれた。

だが、休憩を入れても、回復力そのものが衰えている44歳。

その先を進むのに、つまんないところで何度も引っかかり、急速にしぼんでゆく。



「やー、申し訳ない。ちっと休ませて」

「ごめんねー、俺のせいで全然すすめなくて」



体力を失い、それに伴って、急速に精神力を失ってゆき。

上手くできない自分にいらだち、待たせてるふたりに申し訳なく

そうやって焦るから、簡単なことも失敗し、失敗した分、さらに体力を削られ。



抜け殻のようになりながら、とにもかくにも、休憩場所までたどり着いた。






休憩場所は、いつもの水呑場だ。

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呑みきってしまったポカリスエットのペットに、冷たい清水を注ぎ込んで。

そのまま、湧き水で顔やアタマを洗って、冷やしてやる。

アタマを冷やしたら、急速に疲れが取れて、すごく楽になった。



どうやら、負の連鎖から脱出できたようだ。



昼過ぎだったので、昼食をとろうということになる。

何度も転げてぶっ潰したリュックから、買っておいたおにぎりを引っ張り出すと。

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いつものごとく、「成分はおにぎりと共通の何か」へと、すでに変貌を遂げていた。



ここで飯を食いいながら、バカ話をして笑い。

真夏のように感じられる蒼天の元で、ちょっとアカデミックな話もしたり。

もっとも、途中で「ガラにもない、アカデミックな話になってる」と気づいたので。



おっぱいと、おしりと、女の子の話に方向転換したけど(`・ω・´)






ゆっくり休んで、(ふたりは元気だったので、主に俺が)元気を取り戻したら。



山が様変わりしてたためと、俺がヘタレたために、思いのほか時間がかかってたので。

今回は、いわゆる「畳屋ルート」をとって、その先で終わろうという話になった。

おそらくイロハが俺の疲労を見て、早めに切り上げようと思ってくれたのだろう。

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これまでの山中、何度もばんちょさんを足止めしちゃってたので、先に行ってもらい。

イロハ、ばんちょさん、俺の順番で走ってゆく。



休憩と食事が効いたのか、完全に「負の連鎖」を脱出した俺は。

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ばんちょさんの後から、元気にダートロードを駆け抜けてゆく。

さっきまで、何度も引っかかった倒木越えも、膝を使って一発クリア。

なんでこんな簡単なことが出来なかったんだろうと、悔しく思いながら走る。



もっともそれが、それこそがケモライドであり、だからこそ楽しいんだけど。

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元気にさえなってしまえば、19インチのネガも、「やりがいがある」と言うポジに変わる

ウキウキワクワクしながら、坂を下り、登り、川を越え、倒木を越える。

さっきまで泣きが入ってた44歳は、すっかりご陽気に、ハナウタ交じりでケモライドを楽しんだ。



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ばんちょさんとランドネ。

倒木にピタリとタイアを当ててからの、ふわっと浮き上がるフロントリフトが美しい。

でも、中身はダメ人間(´▽`)



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イロハとセロー。

この日、イロハはめちゃ乗れてて、フロントリフトからヒルクライムから、すべてバッチリだった。

でも、結局はダメ人間(´▽`)






なんつって、皆で楽しく山の中を走っていると。

好事魔多し。

イロハが、ちょっとしたミスをして、ガケから半分落っこちた。

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写真奥、下の方に流れてる川から、ガケの角度と高さを、推察していただければ幸い。

ゲラゲラ笑って、からかって、写真を撮って。

それから、イロハのセローを救出にかかる。



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救出完了。

イロハがぜぇぜぇ言ってるのが、写真からも見て取れる。

何でか知らないけど、人の救出は平気なのに、自分のリカバリーだと疲れるよね。






救出作業が終わって、走り出す前に。

イロハが、「うおーっ!」っと叫び声をあげた。

ここで気を抜くと、「負の連鎖」に飲み込まれるから、気合を入れたのだ。



とは言え、この先のルートは、それほど難所もなく。

ほとんど一気に駆け抜けて、無事に里へ降りることが出来た。

そこでバイクを止め、休憩をしつつ、各自好きなことをする。

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変態オヤジ、ばんちょさんは元気をもてあまし、そこらをブンブンと駆け回っている。



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イロハも、ばんちょさんにアテられて、立ち木スラロームの練習をしてた。



んで、俺はといえば、イロハにアオられて、ちょっとジャンプしたりもしてたんだが。

それとは別に、やっておくことがあった。

ブチ折れたナンバーステーの養生だ。

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各部のネジを締めなおし、万が一、緩んだ時のためハリガネでナンバーを縛る。

すると、イロハがそれを見ながら、ゲラッゲラ笑いつつ叫んだ。

イロ 「市営住宅みたいwww」

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後日イロハから送られてきた、彼のイメージする市営住宅

くっそ、反論できねぇ(´▽`)






まったりしながら、心地よい疲れを楽しみつつ。

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山の中を協力して走ったダチと、最高の時間をすごす。



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人生でもトップクラスの幸せな時間に、ご満悦のマイトガイ。



んじゃ、荷物をロッカーに預けてあるので、駅まで戻って、そこで解散しようか。

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最後は、房総のワインディングを、景色を楽しみながら走る。



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青い空、心地よい風、前を走るダチの姿に、俺はもう、めちゃめちゃに気分がいい。

信号で停まった時、「ロードに乗り換えて、ツーリングしたいなぁ!」と叫んだら。

ふたりは、「ワインディング、気持ちいいもんねぇ」と答えていたが。



違うんだ。

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場所や道じゃないんだよ。

おまえらと走ってるこの瞬間が、この上もなく楽しいから。

この青空の下を、CB750と、Z1000と、ビューエルで走りたい、って思ったんだよ(´▽`)



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ふと通りがかった民家の花に気を引かれ、写真を撮ったりするのも。



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目のまえに、この画があるからなんだよな、と笑いながら。



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養老渓谷駅までの道のりを、俺は心ゆくまで楽しんだ。






最後に、ノンアルコールビールを、ばんちょさんにご馳走していただいて。

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三人とも、満面の笑みでカンパイしたら。

本日のCrazy Marmaladeちっちゃいもん倶楽部は、最高の幕引きを迎える。

たった十数キロを、押したり引いたりコケたりしながら、三人で大笑いして走り回った。



最高の一日だった。



ばんちょさん、イロハ、ふたりとも、本当にありがとう。






クソ暑くなって、いよいよケモにはキビシイ季節だけど。

これからもタイミング合ったら、ガンガン走りに行こう!

そして、汗だくになって、息切れしながら、腹の底から大笑いしよう!

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房総ケモライド ―D山お色直し― /了


 
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by noreturnrydeen | 2014-04-27 14:51 | ちっちゃいもん倶楽部 | Trackback
 
 
さて、春の連休初日は、前回中止になった、房総ケモライドへゆく。

前夜、実弟と呑んだくれつつも、比較的早めに就寝したマイトガイ。

ビシっと早起きし、むくんだ顔でオフロード装備を身につけたら。

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6:30ころ、柏を出発する。



晴天のもと、気持ちよく国道16号をすっ飛ばし。

297号「大多喜街道」へ入ったところで、コンビニへ。

朝食をとって、スポーツドリンクやタバコを買ったら。

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工具を引っ張り出して、ちょっと緩んでたミラーを締めなおす。

最高速近くまで出したら、風圧と振動で緩んできたのだ。

ま、現場に着いたらどうせ外しちゃうんだけどね(´▽`)



途中のスタンドで、単車とスペアタンクに給油する。

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スペアタンクに入れるとき、こぼしちゃったのは、まあ、いつものこと。



だんだん視界が開けて、房総らしい風景になってきたところで。

キレーなお姉さんが、道端に単車を停めて、カメラを構えている。

「何の写真を撮るのかな?」と思ったら、向こうから可愛らしい電車が走ってきた。

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急いでカメラを向けたんだが、時、すでに遅し。

この土手っぽいトコロの上を、二両編成くらいのカワイイ電車が走ってたのだ。

ま、言っても俺が興味あったのは、電車じゃなくてお姉さんの方だけんども。



と、今度は横の道から、救急車が出てきた。

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朝っぱらから、やかましいサイレンに先導してもらいつつ。

「こんだけガラガラなら、サイレン鳴らさなくてもよさそうだけどな」

などと、どうでもいいことを考えたり。



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なんだかんだ、柏から約二時間で、目的地の養老渓谷駅に到着。






一服しながら、mixiに写真を上げたりしてると、バイクがやってきた。

イロハかな? と思ったのだが、車種が違う。

「ああ、そうか。イロハが、誰か友達を誘ったのかな?」

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そう思いながら、白いセローに乗った人物へ、片手を挙げてご挨拶。

すると、乗り手が「おはよーございます!」と言いながらメットを取った。

下から現れたのは、イロハの嬉しそうな顔だった。



かみ 「あ? なんでだ? おめ、CRFはよ?」

イロ 「ありますよ。まだ売れないんです。値段が爆下がりで」

かみ 「いやいや、そうじゃなくて。なにこのセロー? 買ったんけ?」

イロ 「買いました。CRFでケモったら、死ぬかと思ったんで」



いつの間にか、さらっとセローを買っていたイロハは、ニヤニヤと笑っている。

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かみ 「ちょ、おめ! トラタイアじゃねぇか! 卑怯だぞ!」

イロ 「へへへ~!」

かみ 「シュラウドもケモ用に小さくてカッコいいな」

イロ 「そうですか? 僕は大きい方がいいんですけどね」

かみ 「うるせぇ卑怯者め。シュラウドよりタイアだ、問題は!」



俺が、何を騒いでるのかというと。



セローにトライアルタイアを履かせた機体は、ケモ界では最強の組み合わせなのだ。

言うなれば、例えば草レースで、俺がネイキッドバイクとツーリングタイアなのに、

イロハがスーパースポーツとハイグリップタイアでやってきたようなもんなのである。



つっても、もちろんホンキで、「卑怯だ」と怒ってるわけじゃない。

トラタイアを履いてきたら、こうやって罵(ののし)るのが、ケモの礼儀なのだ(´▽`)

最終的には、乗り手に依存する世界だしね。






イロハをひととおりイジメたら。

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一服しながらばんちょさんを待つのだが、この日は登山客が多く、リュック背負ったひとがたくさん。

そこへ通りがかった若い夫婦が、イロハを「すいません」と呼び止めてる。

どうやら写真を撮って欲しかったようで、人のいいイロハは、快諾して写真を撮ってた。



ちなみに俺は、こういう声のかけられ方を、した事がない(´・ω・`)






ケモライドは、山の中ですっ転びまくり、バイクを投げ倒す。

なので極力、身軽なカッコで行きたいのが人情だ。

それに、汚れたり壊れたりすると困るものは、持って行きたくない。

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つわけで、上着など持って行かないモノを、駅のコインロッカーへ仕舞う。

俺の場合はここでバックミラーも外してしまうから、それも一緒にロッカーへ。



かみ 「イロハも上着とか仕舞うか?」

イロ 「はい、お願いします。あ、お金払いますよ」

かみ 「いーよ、100円くれぇのもん……うお、300円かよ! 高いな!」

イロ 「すいません。千葉県民はガメツいんですよ」



いちおう突っ込んでおくと、俺も千葉県民だよ、イロハ。






んで、トイレを済ましたり、タバコを吸ったりしていると。

約束の9時をちょこっと過ぎたあたりで、ぶろろろろっ! っとエンジン音。

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房総の変態、ばんちょさんが、愛機ガスガス・ランドネに乗ってやってきた。



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ガスガス製の125cc、ランドネ「匠スペシャル」は、あの「成田匠」モデル。

ただでさえ「ほとんどトライアル車」なのに、リアオーリンズやフロントマルゾッキ(でしたっけ?)。

ケモ走るのは最強つーか、「鬼畜」と言ってもいい単車だ。



さっきの例で言えば、草レースにmotoGPのレーサー持ってきた感じ。



と、その鬼畜ばんちょさん、来るなり「うぉ! カブった!」とか騒いでる。

「ホモみてーじゃん!」などと、意味不明の供述をしており。

「なに騒いでんだ、このおっさん?」と思ってたら、なるほどそういうことか。

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デザインもカラーも全く同じジャージ

確かに「アッー!」な匂いがする(´・ω・`)






それじゃあ、楽しく山の中を走ろう!

つわけでトコトコ、山の中へ向かっていると、さっきイロハに写真を頼んだ若夫婦が歩いていた。

俺たちの姿を見て、笑いながら片手を挙げてくれる。

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ロードバイクだとあんまりないことだけど、オフはこんな風に歩行者と挨拶することが多い。

それを持ってオフの方が上とか、認められてるなどと思うわけじゃなく。

ロードでも、こんな風にひととの距離を縮められたら、より走りやすくなる気がする。



少なくとも、「俺はアウトローだぜ!」みたいなのよりは、チカラ抜けてて俺は好きだ。

いやまあ、かつてはその急先鋒だったんだけんども。

ひとってのは、年月と共に変わっていくもんさね。






ぱっと見にはわかりづらい、頭の悪い「入り口」から、山へ入ってゆく。

大雪や大雨の影響で、崩落したり荒れてたり、だいぶん様子が変わってるとのウワサだった。

そして、走り出してすぐ、それが大げさじゃないことを思い知らされた。

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入りっぱな数百メーターで、すでに覚えてる道と全然ちがう

なんとなく覚えてるルートのすべてに、あらためて泥をかぶせなおしたような。

その上に枯れ草だの倒木を、しこたま敷き詰めたような。



他の単車の通った痕跡が、極端に薄いのである。



D山は、カンペキにお色直しを済ませて、俺たちを迎えてくれた。



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下っていく前のところで、イロハが一度、単車を停めた。

いきなり、結構ちがう道の様子に、心なしか嬉しそうだ。

こらぁ期待できるつーか、先が思いやられるつーか……



おなじみ「川渡り」も、ちょっと難易度が上がってる。

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もっとも、ここいらまでは難易度が上がったことを、「楽しい」「嬉しい」と思える程度だ。

なんつっても、たった15kmに数時間かかる、D山はまだ始まったばかり。

久しぶりのケモライドに、胸がわくわくと踊りだす。






と。



先の方で、オフ車が渋滞していた。

ケモではわりとよくあることなんだが、ちょっとばかり雰囲気がおかしい。

三台で近づいてゆくと、向こうからも、ライダーが近づいてきた。

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どうやら、イロハの既知だったらしく、「お久しぶりです」などと話している。

そして、彼らの情報によると、この先が崩落しているらしい。

もちろん迂回路もあるのだが、その迂回路が結構な「難所」らしいのだ。



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単車を停め、歩いて近づいてゆくと、結構な大人数のケモツーだった。

話を聞き、それじゃあまずは見てみようと、歩いて先へゆく。

すると目の前に、かつてルートだった部分が崩落しているのが見えた。



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崩れてきた土によって、ルートが埋まり、倒木が阻んでいる。

これはさすがに、通ることは出来ないだろう。

つわけで、この下の方から迂回してゆくのだが、その先が「難所」になってるという。






難所までは距離があるので、いったん下へ降りて、集団が先へ行くのを見送る。

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降りた先には、川が流れている。



イロ 「かみさん、懐かしいでしょ。この水、のんでましたよね」

ばん 「俺もそのレポート読んだ。甘露だとか言ってたよね。このひとバカだなぁと思ったよ」

かみ 「なにをう! ホントに美味かったんですよ」

イロ 「あの時は、ハラを壊すより、優先するものがあったんですよね」

かみ 「そうそう、ヘロヘロで、腹とかどうでもよかったんだ」



バカ話して笑いながら、渋滞が緩和するのを待ち。

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やがて先頭が進んだので、こちらも難所の手前まで走ってゆく。

そして、ここに単車を停め、歩いて見に行った先で。

俺達は、絶望的な光景を目にした。






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写真ではビタイチ伝わらないが、かなりの急斜面が、俺達を待ち構えていたのである。

削れた土の上に水が流れ出し、ただでさえ登れそうもない斜面を、滑りやすくしている。

写真のひとは何とか立っているが、気を抜いたらそのまま滑り落ちてくるほどだ。



かみ 「イロハくん、これは『迂回路』とは言わないんじゃね? 迂回ってもう少し楽なものだろ?」

イロ 「ええ、これは『セクション』だと思います」

ばん 「こりゃまた、なかなかハードだねぇ」



呆然とたたずむ我々の前で、先行者のアタックが始まった。

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坂の中腹まで何とか駆け上がり、そこでわざとバイクを倒して斜面にとどめる。

すると、人がわらわらと集まり、ロープをかけて引っ張りあげてゆく。

結局、この集団でも、ノーヘルプで超えたのは一台だけだった。



その一台、フサベルが駆け上がった瞬間、俺は思わず拍手をしてしまった。

もちろん、他の人からも、歓声や拍手が沸きあがる。

この場所のMVPが決定した瞬間だ。



駆け上がったバイクが、中腹ですっ転んだり、フロントをサオ立ちさせて捲(まく)れたり。

そのたびに、見てる連中からゲラゲラと爆笑がわきおこる。

ケモライドでは見慣れた、実に楽しい光景だ。



そのあと、「次は自分だ」と気づいて、ちょっとブルーになるところまで。






先の集団が全員、難所を越えたところで。

準備している俺達に、ひとりが「ヘルプしましょうか?」と、声をかけてくれた。

ありがたい申し出に、お礼を言って助けてもらうことにする。



まずはイロハが、気合一閃、一気に登りだした。

そしてそのまま、ぐいぐいと傾斜を駆け上がり、なんと、ほとんど頂上まで登りきる

とたんに、見てる全員から「おぉ!」と歓声が上がった。



「うわ、イロハ上手くなったなぁ」



感心しつつ、次は俺の番だ。

非力なKLXで登れるのか、という不安を飲み込んで、気合を入れて走り出す。

と、加速中にリアがすべり、なんとか中腹まで行ったところでスリップダウン。



先集団の皆さんに、ロープで引っ張りあげてもらった。



最後にばんちょさん。

ランドネはするするっと登ってきたが、やはり濡れた土に脚を取られ。

俺より少し上の辺りで、ばんちょさんも撃沈。

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引っ張りあげてもらうとき、皆が、「軽いね」と言ってたのが印象的だった。






先集団の皆さんにお礼を言って、俺達はそのまま少し休憩。

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倒木を見ながら、どうやって超えていこうかと考えをめぐらしていると。

先の方で、また、騒ぎが起きている。

なんだろうと、三人で見に行くと、一見、何でもなさそうな場所で、みなが引っかかっていた。

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二方向からアプローチできる、斜面と木の間を抜けるルート。

ところが、どっちから行っても、木の手前の斜面でリアを取られ、登れないのだ。

そう、ココにも自然の洗礼、水の流れるツルツルの斜面があったのである。






しばらく見てたが、あまりにも大変なので、俺たち三人もヘルプに入った。

崩落した柔らかい土と、流れる水のコンビネーションが、急斜面を覆っている。

ヘルプへゆくにも、歩いてさえたどり着けず、たどり着いても足が踏ん張れない



何人もが、ルートを変えたり、アプローチ速度を変えたりしつつ。

それでも、斜面にとどまれず、ロープをかけて、引いて、押して。

俺もヘルプに入っては、足を滑らせて斜面を転がり落ちたりした。



まさに、ディス・イズ・ケモライド






全員が渡り終えたあと、俺達ははあはあと息を荒げ、汗だくになっていた。

そこへ、また「ありがとう。そちらも手伝いますか?」と声がかかる。

が、足場がなく、三人ほどで押し上げるスペースしかない、のはわかってたので。



「いや、大丈夫です。これは、さっきの坂越えのお礼ですから」



と、ヘルプを断った。



さて、それじゃあ、今度は俺たち三人の番だ。

バイクの元へ戻り、倒木を乗り越えて、難所の前に立つ。

それから、三人がかりで、押したり引いたりしながら、難所を越えた。



さっき、ヘルプを断った自分を、軽くぶっ飛ばしてやりたくなった。






ここで、かなり体力を使ってしまい、ヘロヘロになりながら先へ進む。

やがて眼前に、なんとなく見たことあるような光景が広がった。

あれ? もしかして? と思っていると、横でイロハが、その通りの事を言った。



「スーパーVの前、アプローチのところですよ」



やっぱりそうか、と思いながら、気合を入れて走り出す。

ところがココでは、崩落で埋められたことが、逆にいい方へ働いたようだ。

前はアレほど苦労したVへのアプローチが、ほとんど何も考えずにクリアできた。



同時に、KLXの登板力つーか、エンジンの粘りに感心した。

俺みたいに腕のない人間には、「一速固定アクセルのみ」っつー125は、いいかも知れん。

あまりに急坂は失速するけど、失速さえしなければ、結構ねばってスルスル登ってくれる。



「やるじゃん、KLX」


と、このときはまだ、呑気に構えていた。






後編に続く



 
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by noreturnrydeen | 2014-04-27 14:47 | ちっちゃいもん倶楽部 | Trackback
 
 

サバゲー場は荒れ放題で、道と呼べるモノが存在しなかった。



ぽい 「最近はサバゲーやってないのかなぁ。人が入った感じはないね」

かみ 「クルマが入れなくなったんですかね」

ぽい 「とりあえず、もちっと奥まで行ってみようか」

かみ 「ういーっす!」



つわけで、行けるところまで入り込んでみる。

とは言え先頭のpoitaさんが枯れ草を押しのけてくれるので、こっちは楽々だ。

適当に進んで、背の高い草の途切れた場所で、バイクを停める。

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ぽい 「やーなんか済まなかったね。俺のトイレにつき合わせたみたいで」

かみ 「いやいや、面白いですよ。でも、人が入ってる感じは、やっぱりしませんね」



サバゲー場を後に、またも土手沿いのフラットダートをすっ飛ばす。

つってもpoitaさんが巡航速度を抑えてくれて、70~80スピードくらい。

なので、125のKLXでも、なんとか追走できる。



土ぼこりを巻き上げながら、二台でラインをクロスしつつ踊るように飛ばし。

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「土手に入ってくる道」との合流あたりで、単車を停めて一服。



するとpoitaさん、リアバッグをごそごそやって、何かを取り出した。

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ぽい 「はい、かみさん、コーヒー。冷えちゃってるけど」

かみ 「おぉ、ありがとうございます! いただきます!」



販売機もないもない土手沿いの道で、缶コーヒーとタバコで一服。

藪こぎやダートランでいくぶん汗ばんでいる身体に、ゆるく吹く風が心地いい。

昔話、現在の話、バカ話、真面目な話と、話題は尽きない。



かみ 「poitaさん、バイクが(オフロード的な意味の)盆栽になってますよ」

ぽい 「あれ、かみさんのは全然へーきじゃん! 草も食ってないし、なんでだ?」

かみ 「カワサキの技術です」

ぽい 「あ、そうか。俺が先頭だから、俺ばっかり草食ってるんじゃん!」

かみ 「ぎゃははは! いーや、KLXがよく出来た子なんです」






タバコを一、二本灰にしたら、この先ドコまでいけるか探検だ。

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基本、土手沿いのフラットダートをひたすらすっ飛ばしつつ。



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気になるダートや遊べそうな場所があれば、そこへ入ってゆくスタイル。

橋の下を、川岸まで走ってみたり、でこぼこの場所を上り下りしてみたり。

高度な技術やハイスピード、大ジャンプなんてまったくない、ぬるーいオフ車あそび



冬の午後、冷たい空気の中、おっさんふたりは楽しく駆け回る。



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たぶん許可されないだろうけど、こんなトコでキャンプできたら気持ちいいだろうね。






土手沿いをひたすら進むうち、どうやら終わりが見えてきた。

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工事車両や施設が散見され始め、トラック用のテッパンが敷かれている。

そろそろかなーと思ってたら、案の定、トラックの数が増えて、さらに立ち入り禁止の看板。

この先には進めないので、そのまま土手を駆け上がる。



土手の上に上がったころには、短い冬の陽が大きく傾き始めている。

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ぽい 「なんだかんだ、結構走ったね。この先はさすがにダメでしょ。ここで終わりだね」

かみ 「ですね。腹も減ったし、一服して帰りますか……って、うっわ! ひでぇ!

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フェンダーレスのリアからは、盛大にドロが跳ね上がってる。



かみ 「うーむ、やっぱフェンダーは残しておくべきだったか」

ぽい 「なんで取っちゃったの?」

かみ 「モトクロッサー風味で、カッコイイと思ったんですよ」

ぽい 「ははは! でも、結局キャリアつけちゃってるじゃん」

かみ 「ええ、やっぱりゲロ仕様になっちゃいました」



一服しながら笑ってたら、工事の関係者らしき人が土手を登ってきた。



工事 「この先は工事中で入れないんですよ」

ぽい 「ええ、すいません。ここから戻ります。ところでこの工事って……」



poitaさんが聞き出した情報では、この先は走れないとのこと。

工事関係者からの裏づけも取れたので、本日の探検はコレまで。

戻って飯を食おうという話になる。

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ぽい 「じゃ、○○橋まで先導しますよ」

かみ 「はい、わかりました」

その先の道もよくわからないくせに、とりあえず勢いよく返事するマイトガイ。



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ナナメ横から差して来る陽光を受けながら、柏へ向かって舗装路を走る。

オフのときはそうでもないが、こうして並んでロードを走ると、昔のツーリングが思い出され。

懐かしいような、少し寂しいような、センチメンタルな気持ちになる。



「よーし、次は峠でロケットをコテンパンにしてやろう。ストトリ乗ってきたら逃げよう」



センチメンタルつーか、姑息なツーリング企画をたてつつ、やがて市街地へ。

そこでpoitaさんが先頭をゆずってくれるも、如何(いかん)せん道がわからん

カンバン見ながら走って、遠回りしつつも、なんとか国道6号線に出た。



あとは、すり抜けて帰るだけだ。










無事、柏に戻ってきた俺たちは、自宅で一服してから、あらためて表に出る。

電車に乗って松戸へゆき、レブステーキを食うのだ。

帰ってくるとき、信号待ちでpoitaさんが「肉、にくぅー!」って叫んでたからね。



この日は折悪しく、プロジェクターマッピングをやってて、柏駅前がごった返していた。

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かみ 「そーいや、poitaさんとこういう風に出かけるの、初めてですね」

ぽい 「いつもバイクか、motoのトコで呑んでるくらいだったからねぇ」



懐かしいような、なんか変な感覚だなぁと重いながら、柏の人ごみを掻き分けてると。

その感覚の正体に思い当たった。これはアレだ。

部活の先輩とプライベートで遊ぶときみたいな感覚だ。



poitaさんの家族の話を聞きながら、常磐線にひと駅乗ったら。

松戸駅からはタクシーに乗って、レブステーキまで。

レブに到着すると、思いのほか空いてた。






タバコを忘れたのでコンビニまで買いに行き、帰ってからステーキを注文。

もちろんふたりともポンドステーキで、poitaさんはライス大盛り。

俺はビールを頼み、poitaさんは呑まず。

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ぽい 「おー! うまそう!」

つったきり、後はひたすら黙々と食い続けるpoitaさん。

俺はビールをひっかけ、ポンちゃんとしゃべりながら食うのだが。

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さすがに、今回はでかすぎるよ、ポンちゃん(´▽`)

いつもテッパンの上に乗ってるソースカップさえ乗らないほど、バカデカ爆盛り。

結局、写真右端の1ブロックを切り取って、poitaさんにあげた。



レブでは黙々と食ってたので、ほとんど会話らしい会話もなく。

ポンちゃんとYちゃんにご馳走様を言ったら、帰りは松戸駅まで歩きましょうか。

腹ごなしになるつーか、腹ごなしとかないと危険っぽいし。






さんざん、「腹いっぱい」だの、「動けない」だの言いながら。



電車で戻り、帰る途中でコンビニに寄る、ダメ人間ふたり。

俺はワインを二本と、チーズにアイス。

poitaさんはケーキ、モンブラン、アイスと、おまけにプリンを四つ



あとはいつもどおり、かみ家でエンカイしつつ。

翌日、仕事があるpoitaさんは、プリン四つキッチリ食って転がりながら。

「帰りたくねー!」と哀しい叫び声をあげていた。






俺がワイン二本目に突入し、ナオミが戻ったあたりで。

それでも何とか、腰を上げる房総の大熊。

「じゃ、次はあの場所で!」とアイサツしたところで。



本日の、いや、超おひさしぶりの「ちっちゃいもん倶楽部」は、無事に終了。



川原でトコトコ、ダートすっ飛ばし、ケモもどき、キャンプ場所探索。

そして、レブステーキと、宴会、バカ話、真面目な話。

盛りだくさんの内容で、笑って笑い倒した、楽しい半日だった。



つわけで山賊ども。



なかなか面白そうな場所、見つけてきたぜ(´▽`)/

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来年もまた、走って、呑んで、火を焚いて、大騒ぎしよう!





かみとpoitaの大冒険/了

 
 
 
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by noreturnrydeen | 2013-12-21 17:23 | ちっちゃいもん倶楽部 | Trackback
 
 
 
「江戸川の河川敷へ、キャンプ場所を探しに行かない?」



房総の大熊、poitaさんに誘われた。

野宿ポイント、それも火が使える場所となると、見つけるのはなかなか難儀である。

だが、poitaさんは昔そのあたりに住んでいたことがあり、何となく見当がつくらしい。



相談してる過程で、「ポイントを見つけて、そのまま野宿」という話も、当然ながら出た。

だが、荷物をしこたま積んだ状態で、アチコチ探し回るのも大変だ。

なので、「今回は探索のみ行なう」ことで話がまとまる。



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土曜の午後、仕事を終えたらKLXに乗り換え。



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俺ん家でpoitaさんと合流したら、早速、キャンプ場所探しに出かける。






最初は俺が先になり、国道16号から県道47号へ入って、流山インター方面を目指す。

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47号は道幅が狭くクルマが多いので、すり抜けがしづらい。

おまけにKLX125は非力なので、反対車線からゴボウ抜きってわけにもゆかない。

冬の陽は短く、あまりぐずぐずしてられないのに、難儀な話である。



しかたなく、クルマの後ろについてトコトコ走り、信号待ちで左から前へ出るのを繰り返してると。

焦(じ)れて来たのだろう、流山インターの手前くらいで、poitaさんが前に出た。

そのまま先へ進み、「あのへん川だよね?」と見当をつけ、わき道へ入ってゆくpoitaさん。



目の前へ現れた土手を、軽々と登ってゆくセロー、がんばって後を追うKLX。

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土手の上に出たところで単車を停め、タバコを吸いながら、先のルーティングをする。

ま、ルーティングしたのはpoitaさんで、俺は基本的にくっついてっただけなんだけど。






土地勘のあるpoitaさんが見当をつけた場所に向かいつつ。

よさ気な場所があればチェックって段取りで、土手の下を進んでゆく二台。

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もちろん、厳しいルートなんて全然ない、ただただゆるーいトレッキング



だが、これが思いのほか楽しい。

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出会ってかれこれ七年以上になる、でっかい背中を見ながら。

あのときの1/10から1/20の排気量という、小さなオフロードバイクに乗って。

気軽なオフロードをトコトコと走るのが、なんだか無性に楽しいのだ。



ちょっと開けた場所へ出ると。

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ひょいと停まって、「ココはどうだろう」「いや、クルマ組が来れないっすよ」などとワイワイ。



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ぽい 「もう、クルマは無視して、バイクだけでやればいんじゃね?」

かみ 「なはは、いいっすね。でも、ロードバイクも厳しいですよ、ここは」

ロケットスリーとか、ぜひ、走らせたいね。



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気持ちのいい晴天の元、景色やpoitaさんの背中を眺めつつ、俺はニコニコだ。



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poitaさんもアチコチ寄り道したり、ムダに坂を駆け上がったりしながら、楽しそうに走ってる。



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時々、土手を駆け上がり、上から写真を撮ってみたり。

はしゃぎながら、じゃれあうように土手沿いを走る二台。

久しぶりの「ちっちゃいもん倶楽部」が、もう、楽しくて仕方ない






やがて、poitaさんが見当をつけていた場所へ出た。

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江戸川運動公園のそばで、広さも充分だし、クルマでも入ってこられる。

河原だから、まあ、火もきちんと始末さえすれば大丈夫だろう。

とりあえず、ここが第一候補だ。



ぽい 「向こうのマンションから丸見えなのがちょっとなぁ」

かみ 「ま、でも遠いから声も届かないだろうし、大丈夫じゃないっすか?」

ぽい 「そう言えば、昔、この先の土手でさあ……」



poitaさんの昔の失敗談に大笑いしたり、ちょっと真面目な話をしたり。

とにかくこの日はこんな風に、停まるたびに色んな話をして笑った。






とりあえず、キャンプできそうな場所が見つかったことで。

俺とpoitaさん的には、肩の荷が下りたというか、義務を果たした気になった。

となれば、あとは「探す」よりも、「遊ぶ」方にウエイトが置かれるのは、仕方ないことだ。



ぽい 「この先に、サバゲーやってる連中が遊ぶトコがあるから、そこへ行ってみよう」

かみ 「お、いいっすねー!」



つわけで、探索しつつも遊びメインで走り始める。

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だだっぴろい川沿いのフラットダートをすっ飛ばしてると。


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片側に、葦だろうか、背の高い枯れ草が生え始めた。

そこでいったん土手の上に駆け上がり、上にあったカンバンを確認する。

どうやら、護岸工事かなんかのようで、なるほど、だからクルマ止めが多いのかと思ってると。



ぽい 「そこがサバゲー場。入ってみよう」

かみ 「ういーっす!」



背の高い枯れ草に囲まれた場所へ、躊躇なく入ってゆくpoitaさん。

後ろについて進んでゆくと、道が途切れても構わずずんずん進んでゆく。

やがて、やっぱりつーか物好きなと言うか、それっぽい感じになってきた。

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「ぎゃははははっ! やっぱこうなるのか! 好きだねぇ、あの人も」



俺はヘルメットの中で爆笑しながら、でかい背中の後を追った。



後編に続く


 
 
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by noreturnrydeen | 2013-12-21 17:16 | ちっちゃいもん倶楽部 | Trackback
 
メシ食って、ガソリン入れたら、さぁ、もいちど山へ戻ろうか。

よしなし君と一緒に、山に入り、またも林道をガンガン登ってゆく。

気温も太陽の具合も、ちょうどいい。

木漏れ日はやさしく、走っているだけで気持ちよくて、思わず微笑んでしまう。



林間を抜ける風と一体になって、俺たちは駆け抜けた。
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林道の途中、T字路みたいなところで休憩。

 
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で、T字路で休憩しながら、俺はすこし藪の中に入り込んでみた。

 
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バイクの後ろにある藪の中へ、ずかずかと入り込んでゆくと、なんとこの先にも道があった。

俄然、やる気の出てきた俺は、よしなし君を誘って藪の中にランツアを進める。

どうやら林を伐採するときに使う、本当の意味での林道らしい。

もっとも、最後に車が通ったの何時なんだ? ってくらい草が生えていて、使ってる感じはまったくない。



とにかく道なりに進んでゆくと、やがて行き止まりになった。

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この先、わかりづらいと思うがかなりの急斜面だ。

登るとしたらある程度のイキオイが必要だろうが、俺らのテク(少なくとも俺のテク)では、木々を縫いながら失速しないように登ってゆくのは、ちょっとムリっぽい。なので、探索はココでとっととあきらめて、Uターンして引き返す。

 
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よしなし君の後ろが、俺らの通ってきた道だ。道っつーの、はばかられる気はするが。

 

それから、T字路を出発し、結構ガレた道を下ってゆく。

んで、またあちこち走って、一本杉峠に戻ってきた。

一本杉峠で一服しながら、周りを見回す。

さっきので味を占めた俺は、ここでも、「道らしきものを見つけてやろう」と考えたのだ。

すると、バイクを停めたすぐ近くに、またも入り口を発見する。

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徒歩で入り込んでみると、どうやらこの道も、先の方まで続いているようだ。

なので、よしなし君に『ちょっと先を見てくる』と告げ、ランツァをまたいで入り込んだ。けっこう走りやすい、まっすぐな道を進んでゆく。道なりに左へ曲がると、目の前に長い長い下り坂が見えてきた。こりゃ、どっかに繋がってるんじゃねーか? と期待を胸に、坂を下りだす。

と。

「あ、だめだ。ドロ坂並みに、グリップしねーじゃん」

ドロ坂よりはゆるいので、下ることは難しくないが、これだけつるつるだと登ってくるのが難しい。

少なくとも俺の腕では、下が行き止まりだった場合、ひとりで登って帰ってくることが出来そうもない

そして強引なチャレンジするには、残り時間がどうにも少ない。




仕方なく、俺はその場でランツァをUターンさせる。

上を向いたランツァにまたがり、アクセルを開けてクラッチをつなぐと、きゅるるるっとカンタンにスタックした。moto君に教わったスタック打開術を駆使して、下った分の10数メートルをなんとかかんとか登る。息を荒げながら戻ると、道の入り口付近で、よしなし君が心配そうに待っててくれた。

「先が長い坂で、下っても登れないかも。チャレンジは次回だね」

と伝え、XLRのところまで戻る。

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立ちションにゆく(?)よしなし君。

 

さて、最後は一本杉峠を下ろう。

と張り切って走り始めてすぐ、俺は大声でわめいていた。

「よしなしのヤロウ! ま~た俺をハメやがったっ!」

もちろん、俺の顔には満面の笑みが浮かんでいる。



そりゃそうだ。この一本杉峠の西側は、も、完全に廃道状態で、赤ん坊のアタマ大の岩がごろごろ、場所によってはトライアルかっ! ステアケースか! みたいなでっかい岩まで転がっているのだ。よしなし君によれば、「これでもだいぶ(岩が)丸くなったんですよ」とのことらしい。

だが、moto君がドロ好きなのと同じく、ヤツは大の岩好きな変態である。

なので、こと岩場云々の評価に関しては、あんまりまともに聞かない方がいいだろう。



きゃぁきゃぁとガキみたいな歓声を上げながら、よしなし君とともに、このアホな道を駆け抜ける。

岩場を下り、わだちを抜け、段差をくだり、ランツァの腹下にあるガードに、前輪の飛ばした石がガンガンとぶち当たる音を心地よく聞きながら、俺はこぼれんばかりの笑顔で、至福の時間を過ごした。なんだってまぁ、オフロードってのは、こんなにイロイロな楽しみがあるんあろう。



やがて、舗装された道に出る。

そのまま県道41号まででると、そろそろ、終わりの時間だ。

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コンビニで座り込み、よしなし君とダベる。

バイクの話や、ツーリングの話、プライベートの話、いろんな話をした。

そうしてるうちに、俺はこの、穏やかに微笑む心地いい男と別れるのが、なにやらやけに惜しく感じてきた。

なんども、「俺ん家に遊びにこいよな? 宴会やろうぜ?」と念を押す。




さて、帰る時間だ。

「このまま41号を走ってけばいいんだよね?」

と確認する俺に、よしなし君はうなずきながら、

「まぁ、稜線を走って、筑波の方に抜けるって手もありますけどね」

たぶん、半分冗談だったんだろうが、俺にとっては渡りに船。「おぉ、その手があったか」と、よしなし君の案に乗っかるコトに決定する。その間、およそ2秒。 そっちが帰り道のよしなし君と共に、今来た県道(ガレガレで四輪車通行不可能なのに、県道なのだ)を、一本杉峠に向かって駆け登る。

 
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一本杉峠で、今度こそ、本当に最後のダベリング。

やがて傾いてきた夕日に背中を押されて、それぞれの単車をまたぎ。

第16回 Crazy marmalade ちっちゃいもん倶楽部は、ここに終了の刻を迎えた。おれたちは、再会を約束し、それぞれの岐路に向かって、一本杉峠をあとにする。稜線沿いに走りながら、俺は家までの時間、今日の走りを、気持ちよかった山の風景を、そして。

新しく出会えた、よしなしと言う気持ちのいい男のことを考え、ニヤつきながら家を目指した。

 

オフロード、やめられそうにねぇな。




P.S.サワヤカツーリング動画。




意見は許さない。コレがサワヤカの見本だ。

 
サワヤカ林道ツーリング ―了―

 
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by noreturnrydeen | 2007-10-06 22:27 | ちっちゃいもん倶楽部 | Trackback

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