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ユリシーズでロングに出ないと決め、代わりに「壊れない単車」を買った。

世界最強にしてホンダの代名詞、スーパーカブだ。

しかも毀誉褒貶、非難轟轟、七転八倒で名高い「中華カブ」ことJA10だ。

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最初は、新型はダメみたいな話を鵜呑みにしてたが、調べてみると賛否両論が激しい。

ならば自分で確かめてみるしかないだろう。

結局、単車の評価なんて乗った人間の数だけあるんだから。



なにより型式がいいよね。

JA10……10……ヒトマル……そう、こいつはヒトマル式なのだよ。

そら燃えるだろ(スルー推奨)。






納車日は、たまたま治療に来たゴーに、タクんとこまで送ってもらったので。

そのまま家でゴーを相手に呑んでたら、うわばんもやって来て宴会。

酔いつぶれて早寝しちゃったので、乗る暇はなかった。



明けて翌朝、昨日の早寝(早つぶれ)がきいて早起きした47歳は。

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肘と膝にプロテクターを装備して、半ヘルにゴーグルで準備を整え。



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朝っぱらからウキウキで走り出した。



手賀沼南岸を西へ走り、適当なスタンドで給油。

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納車の時に2リッター入れてくれてたので、もう2リッターくらいしか入らないんだが。

一応、満タンからどんな感じで減っていくのかを知りたかったのだ。

さて、それじゃあ、がっちり走ってカブと仲良くなろうか。



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つわけでまずは、目についたダートへ。

フラットダートを走ると、グリップ任せや力づくじゃない部分がわかるので、俺の定番。

旅先でダートだからとあきらめないためにも必須だ。



もちろんこのくらいのダートは、軽くこなすカブさん。

それは購入前からわかってたけど、思いの外だったのが「スタンディング」のやりやすさ。

カブのサスはお世辞にも最高とは言えないから、ヒザが使いやすいのはありがたい。






ダートを堪能したら、そのまま利根川へ出て水郷ラインへ。

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適当なところで茨城側へ出て、いつもの道をトコトコと走る。



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ゴーストップがまるっきし苦じゃないので、停まって写真を撮るのが楽しい。

トコトコ走ったり、アタックしてみたりしながら、カブさんと順調に仲良くなってゆく。

慣らし運転? 知らんな(`・ω・´)キリッ



楽しく走ってると、大利根東公園が見えてきた。

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滑り込んで写真を撮り、タバコを一本点ける。

SNSにアップしたら、「女の子か」とか「後ろにユニックwww」とツッコまれたが、ニコニコの47歳には馬耳東風。

早くも気に入ってきたカブさんを眺めつつ、ニヤニヤしてた(・∀・)






公園を出て北へ進路をとり、昔、銀星と会った通称「銀星イレブン」で朝飯を食う。

おむすびをふたつ食ったら、ひょいとまたいで走り出そう。

この手軽さ、たまらんよね。



慣れたルートで、さらっと霞ケ浦へ到着。

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ここから時計と反対回りに、湖岸を半周してゆこう。

釣りをする人や、デイキャンプBBQファミリーを横目に、湖を眺めて走る。

風は涼しいつーか軽く寒いくらいで、走るのにはちょうどいい。



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青空の方が写真的にはいいんだけど、この天気だと人間と空冷エンジンには優しいね。



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こんな場所も多いので、当然、それなりに性能チェックをしてみたり。

走り出した時より各部がなじんできたのか、80スピードまでは充分、常用に耐える。

加速や伸びは旧型のJA07には及ばないが、安定性はこちらが上のようだ。



つまり、峠ひらひらは07に軍配、ロングトコトコは10って感じかな?






道の駅たまつくりあたりで、路肩へ停めて休憩。

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いやまあ、写真撮りまくってるから、何度も停まってはいるんだけど。



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上と同じ場所を別角度から。

後ろにある橋が、霞ケ浦のくびれを横断する、霞ケ浦大橋。

ここから北側が、霞ケ浦の上1/4にあたる。



一服したら、またひょいとまたがって、残りの部分を走ろう。

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さっきと似たような絵だが、これは霞ケ浦北端の、とんがった部分を渡る橋。

この橋を渡って、反対側の東岸をゆくのだが、せっかくなので行けるところまで行ってから。

舗装は途切れてるが、来るときにダート走行は確認済みなので問題ない。



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さっきのダートよりは凹凸が激しく、いくぶんハードになるけど、まあ大丈夫だろう。

つわけで走り出し、ちょっと自信が出てきた分、平均速度を上げる。

ときどき穴に足を取られて暴れるも、このサイズと車重なので、大騒ぎするほどのこともなく。



スタンディングのまま、げらげら笑いつつ進んでゆくと。

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行き止まりになったので、ここでUターン。

小さな車体は、ここでも抜群の取り回しをみせる。

ツーリング先で迷っても、これなら全然怖くないね(・∀・)



戻って橋を渡り、東岸に出たところで、また走り出す。

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これは霞ケ浦大橋のさっきと反対側を越えたところ。

あとは湖沿いに東へ走って、土浦あたりから帰るだけ。

どうせ俺のことだから、帰り道はすっ飛ばすので、せめて東岸はトコトコ行こうか。






クルマに追いついても、アクセルを緩めてのんびりと走る。

普段はわりと難しいことが、カブさんだと簡単なのがうれしくて楽しくて。

ゴキゲンで歌いながら走ってたら、危なく、飛んできた虫が口に入るところだった。



半ヘル怖い(´・ω・`)




結局、土浦を越えてもう少し回り込み、125号を走っていると。

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「予科練平和記念館」の看板を見つけ、Uターンして入ってゆく。

ホント、この機動性つーか小回りのよさは、ツーリングには最強の武器になるだろう。

今から、遠出するのが楽しみで仕方ない(・∀・)



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記念館の外に展示してあった、零式の二一型と一緒に記念撮影。

車体が軽くて取り回しがいいから、なんでもひょいひょいできて楽しい。

うっわ、はやく夏休みにならないかなぁ(12ヵ月ほど我慢しましょう)。



すっかり次のロングを楽しみにしつつ、あとは適当に道をつないで帰路に就く。



迷うつーか現在位置を見失っても、ひょいと路肩へ停めて携帯でチェック。

ああ、このへんかと理解したら、また適当に方角だけ定めて走る。

まさに俺の大好きな気まぐれツーリングに最高の相棒だ。






自宅近くでふと思い出し、スーパーによって昼飯の買い出し。

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買った袋をフックに引っ掛けたら、ツーリング帰りのはずが、どう見てもただの買い物帰り

「なはは、やるなぁカブさん。無敵じゃないか」

べた褒めしながらニヤニヤとまたがり、家に向かってアクセルをあけた。



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ほんの200kmほどだが、カブの実力の片りんは拝めたような気がする。

1リッターのガソリンボトルを2つも持てば、航続距離も充分だろう。

ケツはすこーし痛いくらいで、KLX125と比べれば天国みたいなもんだ。



次はもう少し長く走って、カブさんとの距離をさらに詰めていこうと思う。


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そんな感じで。

 


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by noreturnrydeen | 2017-08-27 12:30 | ソロツーリング | Trackback
 



□8月12日(承前)

琵琶湖に向けて、国道19号を西へ。

途中でガスを入れようと、通りがかりのスタンドへ入り。

ガスを入れてからエンジンをかけようとすると。

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はい、かかりません。



だが、これは慣れたタイプのエンジンストップなので大丈夫。

このパターンの時は、一回キーオフにしてしばらく休んでると、だいたい復活する。

たぶん、熱でなんか誤作動したんだろう。知らんけど。

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毎度のことだと、道っぱたでタバコを一服しつつ、回復を待つ。

テキトーに休んだあとキーオンすると、ほら、さっき消えてたインジケータが点灯してる。

セルを回せば無事にエンジンが回りだし、それじゃ、ツーリングの続きだ。



ワインディングはないものの、代わりにどっかん直線と青空

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夏のツーリングらしい風景を堪能しつつ、ドコドコ気持ちよく走ってゆく。

すっ飛ばす時のひらひらと、直線のんびりドコドコ感の、完全な両立

やっぱり俺はビューエルが好きだなぁ(・∀・)






やがて瑞浪市か土岐市あたりだったか、ホームセンターを発見するマイトガイ。

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迷わず駐車場に滑り込んだ。

なぜならもう、だいぶん前から気持ち悪さが限界だったのだ。

冷房の効いたホームセンターに入り、目的のモノを500円で買ってくる。



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ぐちゃぐちゃのブーツを履くのはここまで。

これからブーツが乾くまでは、この新しい旅の相棒、「サンダル500」に活躍してもらう。

ちなみに「サンダル」の部分は「ガンダム」と同じイントネーションで読んでもらえれば幸い。



足の指の間を通るさわやかな風に、すっかりごきげんのかみさん。

「暑くても、やっぱ晴れてる方が気持ちいいよねー♪」

サンダルを落とさないように気を付けながら、ニコニコで国道を走っていると。



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性懲りもなく、また雨が降ってくる。



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悟り切った表情で遠くを眺めながら、静かに走る47歳。

「ま、空は青いし、すぐ止むだろ」

誰にでもない、自分自身に言い聞かせつつ、アクセルをあける。



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ありがたいことに、雨はすぐにやみ、青空が顔を出してくれる。

もちろん、ギラギラクソ暑くはあるんだが、「これでブーツが乾くぜ」と心を元気づけ。

21号線を西へ西へ。






名古屋市街を通る21号線は、クソ混んではいるものの、とにかく道幅が広い

三車線なんか当たり前、四車線あるところも珍しくない……つまりすり抜けしやすい

実は日本一荒っぽいんじゃないかと思われる、愛知の車列を左右に縫いながら。



今ツーリング初めての、鬼すりぬけ大会だ。



琵琶湖までの辛抱だと、全力で集中しながら、俺と同じくらい乱暴な運転の連中を抜き去る。

前と車の動きとミラーしか見てないので、景色なんぞひとっつも記憶に残らない

「昔は、『出発から帰宅までずーっとこれ』だったんだよなぁ、アホだなぁ」



くすっと笑ったら、関ヶ原あたりで、そろそろ道が空いてきた。






さて、それじゃ切り替えてのんびり行こうか。

コンビニで休憩がてら、SNSに現在地と目的地を書き。

熱でグスるエンジンをだましだまし、琵琶湖の東岸へ出る。

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「おぉ、やっぱりきれいだなぁ。それに風が気持ちいいや」

あとは東岸をさらっと南下すれば、湖岸緑地はすぐそこだ。

……と思ってた時期が、ボクにもありました(´・ω・`)



もね、琵琶湖のデカさをナメてたね、俺は。



行けども行けども、湖岸緑地がやってこない。

あまりに遠いので、だんだん疑心暗鬼になってくる。

「あれ? どっかで見逃した? いや、まだまだのはずだ」



記憶にあるランドマークを探しつつ、一本道をひたすら南下。






アホほど混んでる渋滞の車列の横を、えっちらおっちら抜けてゆき。

ようやく、本当にようやく、見覚えのあるランドマークが見え始める。

結局、彦根からかなりの時間を費やして、ようやく湖岸緑地へ到着。



ユリシーズを停めて荷物をおろし、湖岸緑地の草原の上にぶちまけ。

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「ふいー、なんとかたどり着いたなぁ」

ため息を吐き出しながら、シートを敷き、テントを組み立て、SNSへ投稿し。

全部終わったところで、ようやく、ジャックダニエルのキャップをあける。



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関ヶ原のコンビニで買ってきたブロックアイスを放り込み、冷えたミネラルウォーターで割ったら。

いつも通り大地の分け前をこぼしてから、グラス(プラスチック製だけど)を太陽へ掲げ。

「お疲れっした! いただきます!」



湖面から涼しくて優しい風が吹いてきた。

今夜は気持ちよく眠れそうだなと、湖を眺めつつ酒杯を傾ける。

琵琶湖の夜は、旅の気分をさらに盛り上げてくれたのだった。






□8月13日

明けて翌朝、快晴とまでは行かないが、気持ちのいい青空が広がる。

「これなら今日中にブーツも乾きそうだ」

つわけでサンダル500をつっかけ、荷物を単車に積み込んだら。



さあ、今日はどっちへ行こうか。



しばらく地図を見ていると、京都を抜けた先に国道372号線という道を見つける。

山間部を通って姫路へ向かうその道が、どうやら面白そうだ。

「姫路まで出てから、四国へ渡るか山口へ行くか決めよう」



大雑把なルートが決まったので、フロントホイールを南から西へ向ける。






朝イチまだそれほど混んでない京都市街を抜けて、無事372号へ出た俺は。

ここで自分の選択がとんでもなく大正解だったことを知る。

この372がとにかく楽しい道だったのだ。



単純にワインディングオンリーってわけでもなく、かといって混んでる国道でも当然なく。

ワインディングと平地の絶景が、絶妙のバランスで混在している(京都側半分)。

朝からごきげんにツイスティな道でひらひら踊り、抜けた先には青空と緑。

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デジカメの電池が切れたので、ここから先は停まってる写真だけなのが実に残念だ。

「携帯ホルダーでもつけて、走りながら撮れるようにしようかなぁ」

まあ、走ってる途中で落とす未来しか見えないけど(・∀・)



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山(曲道)と、直線(景色)を充分に堪能しつつ、斜めから射す朝日を背に受け、ひた走る。

R1000やフューリィ、ハヤブサやロケットスリー、今まで乗ってきたいろんなバイクを思い出し。

「うん、やっぱりビューエルは俺のバイク人生の集大成なんだよな。これからもよろしくな」



改めて実感し、バリ伝のグンちゃんの真似をして、タンク(カバー)にそっと手を添える。



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国道372は、今回のツーリングで一番楽しかった道だ、と言っていいかもしれない。

姫路側になると、そこまでビックリするほどじゃないんだけどね。

とまあ、そんな感じで走ってる最中に写真を撮ることもなくなり、走りに集中して没頭し。



「混んできたなぁ、市街地だなぁ」

と思ったら、姫路に到着していた。

せっかくなので、最も美しいと名高い「姫路城」を見にゆく。



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市街地をすり抜けながら走って、案内看板の示すまま進んでゆくと、お城についた。



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近くだとかえってよく見えなかったので、少し離れたところから写真を撮る。

現地でも思ったし、写真を見返しても実感するけど、本当に美しい城だ。

あの時代に生まれてたらおそらく雑兵だったろう俺でも、「この城を守るんだ」と思える。






姫路城をあとにしたら、通りがかりのコンビニへ入り。

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ようやくサンダル500をぬぎ、ブーツを履きなおす。

つーか372号が楽しくて、サンダル500のまま割と攻めちゃったのはここだけの秘密だ。

ステップ擦ったとき「ぬおっ!」とか変な声が出た(・∀・)



ブーツに履き替えたら気分も新たに、国道2号線を西行しよう。






2号線は高速道路みたいな無料バイパス区間が多いから、距離を稼ぎやすい。

とりあえず岡山あたりまで何も考えずに走り、そこから四国へ渡るか決めよう。

ま、尾道あたりでもう一回、四国への分岐はあるし、テキトーに行こうか。

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どこだか忘れちゃったけど、2号線のバイパス区間。

バイパスに乗った瞬間、この景色に迎えられて、思わず路肩へ停めて写真を撮った。

透明感と奥行きが、どうにも堪(たま)らなかったのだ(・∀・)



とまあ気持ちよく走りだしたのだが。



如何せん走りやすいバイパスばかりがあるわけじゃなく。

基本的に混んでる2号線は、すり抜けしなくちゃならない区間もたくさんある(すり抜けはマストじゃありません)。

気合を入れて集中し、すり抜けをしまくっていると、周りが見えない。



バイパス区間ではいろいろ考えてたのに、結局、岡山も尾道もすっ飛ばしていた。

「ま、いいや。山口に向かって、帰りに四国へ渡ろう」

風まかせらしい結論が出たところで、あとはひたすら2号線をすっ飛ばすだけ。



そんな状態なので、このへんから現在地の確認がかなり怪しい。

一本道だと油断するよね。

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どこかのバイパス区間の途中にある、パーキングとか道の駅みたいなところへ入った。



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瀬戸内の美しい海に、しばし目を奪われる。




と、パーキングの柵のあたりに、やたら敷物が敷き詰められている。

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なんだろうと思いつつ、写真のお尻を向けてる男性に近寄ってゆくかみさん。

「こんちは! 今日ってなんかあるんですか?」

「ええ、花火大会があるんですよ」



なるほど、それで敷物を敷いてるのかと思いつつ。

俺の興味は敷物や花火大会から離れ、件(くだん)の男性そのものへシフトしていた。

なぜなら、彼の耳が俺より激しい「柔道耳」だったからだ。



かみ 「失礼ですが、その耳って……何かやってらっしゃいます?」

男性 「そちらも、何かやってらっしゃるんですか?」

かみ 「柔道です」

男性 「私も柔道です」



お互いにニヤっと笑い、柔道家同士うちとけて話をする。

やがて彼の知り合いがやってきたところで、「それじゃ」とあいさつをし。

やけに楽しい気分で、ユリシーズにまたがった。






いつもより長い休憩時間だったせいで、エンジンの方もいくらか機嫌を直したようだ。

それからは特に目立ったトラブルもなく、鼻歌を歌いながら2号線を駆け抜ける。

やがて、姫路から走ること6時間、目的地に到着した。



山口と言えばもちろん、山口のハーレィ乗りドルフィの家だ。



珍しく、迷うことなく到着し、ドル家の前でエンジンを切ると。

「ははははは! 早かったっすね」

ドルと嫁のJちゃんが、笑顔で迎えてくれた。



なんのアポも入れず突然やってきて、いきなし「風呂かせ」とか言ってるキチガイを。

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嫌な顔ひとつせず気持ちよく迎えてくれる、おひとよしな夫婦である。



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愛犬のカイくんだけは、突然やってきた不審者に、警戒心マックスでレッドアラート爆鳴り中。

まあ冷静に考えて、カイくんの対応がいちばんまともつーか正しい。

ドル夫婦は俺を甘やかしすぎだ(・∀・)



ドル 「かみさん、俺らちょっと用事があるけえ、留守番しとってもらえます?」

かみ 「おう、もちろんだ。突然きちゃって悪りいな」

ドル 「いえいえ、来てもらってうれしいですから」



などと俺を甘やかすドルは、立ち上がって台所へ行くと、なにやらやり始める。

驚く俺の前に、次々と酒瓶が並べられてゆき。

「かみさん、帰ってくるまで、好きなの呑んで待っとってください」



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待つよ、待つとも、待たいでか! なんなら一週間くらい留守番できるよ俺。

とまあ、すっかりご機嫌でドル夫婦を送り出し、オシャレな家でお留守番をする。

時々、庭に出てタバコを吸いつつ、警戒するカイくんを懐柔するも、和解には至らず



数時間後、帰ってきたドル夫婦と、呑んだくれて楽しく過ごす。

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ドルのおすすめ「殿様しょうゆ」は、旨口つーか甘めの醤油で、めちゃめちゃ旨かった。

だから後で買おうと思って、こうして写真撮ってたんだってことを、今、これを書きながら思い出した。

あとで通販サイトさがさなくちゃ(・∀・)



ドル嫁のJちゃんをマッサージし、すっかりふにゃふにゃ骨抜きにしたら。

ドルとふたりで呑んだくれつつ、いろんな話をした。

仕事や嫁、バイクにダチ、久しぶりに会ったダチと話すことはいくらでもある。



なんだかんだ遅い時間まで、楽しい夜を過ごせた。






□8月14日

翌朝、そーっと出発しようとしてるところを、ドルに取り押さえられる。



「かみさんのことだから、早出すると思ってましたよ。朝飯くらい食ってってください」



ありがたい申し出に、家へ戻って朝食をいただく。

しばらくまったりした時間を過ごし、それじゃあと腰を上げたら。

ドルとJちゃんに見送られつつ、「またな」と笑ってセルを回す



きゅるるる……きゅるるる……



はい、お疲れ様です。エンジンかかりません



電圧計は6とか8とかありえない数値を表示している。

苦笑いしながら荷物を降ろし、シートを外してバッテリをむきだしたら。

「ドル、わりい。ジャンプコード持ってない?」

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ジャンプしてもらって、エンジンをかけたら。

アクセルを煽ってみると、どうやら充電はされてるようだ。

「ふむ、レギュレータが逝ったわけじゃなさそうだ」



だとしたら、エンジンさえかかれば充電できるだろう。

なんで突然、バッテリが空になったのかはわからんけど。

レギュでもオルタネータでもないとすると、やっぱバッテリの寿命かなぁ。



ドル 「今日、休みなんで、なんかあったら連絡ください」

かみ 「おう、ありがとう! ま、だましだまし行ってみるよ」

何の根拠もなく、何の解決にもなってないセリフを吐いたマイトガイ。



今度こそ二人に別れを告げて、東へ向かって走り出した。






走り出してすぐ、さっきまで12とか13だった電圧計が、いきなし6になったまま動かなくなる。

「あれ、充電されてない。なんでだ? さっきまで動いてたやんけ。今度こそレギュか?」

首を傾げつつ、さすがに充電されない状態じゃアレなので、ドル家へ戻りかける。



と、戻ってる途中でいきなり電圧が復活し、アクセルに追従して電圧が上がるようになった。



「わけわからん。電圧計そのものの表示がおかしいのか……いや、実際にバッテリ空になってるしな」



とりあえずレギュが逝ったわけじゃなさそうだし、なら、ジャンプすれば家まで戻れるか。

じゃあ、ジャンプコードがあるであろうガソリンスタンドを繋いで行けばいいんじゃね?

あれ、俺って天才じゃね?



つわけで、「停まるのはガソリンスタンド」という縛りの元、とりあえず千葉に向かって走り出す。






ところがこの作戦、俺とバッテリ的には正しかったのだが。

空冷エンジンにとっては、ハードでやり切れない作戦だったようだ。

とにかく150~200㎞走り続けるって条件だからね(´・ω・`)



エンジンチェックランプが付き、空冷OHVが悲鳴を上げるころ、一発目の給油。

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2号線のどこだか、ガソリンスタンドのすぐそばの道っぱた。

スタンドの販売機で買った水を、景気よくエンジンにぶっかけて冷ましながら。

自分も冷たいドリンクを飲んで、身体と頭を冷やしてやる。



今のところは、なんとかエンジンもかかるけど、このまま千葉は厳しいかなぁ。




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原因を考えたり、この先の対処を考えたりしながら、たんたんと進んで二回目の休憩。

画面の奥、左側にガソリンスタンドが見える。

「給油しなくても、スタンドの近くで休憩すればいい」ことに、ようやく気づいたうっかりかみさんだった。



暑くてぼーっとしてた、ってコトにしといてくれたまえ。






そのあと、大阪あたりで道に迷ったり。

そんな絶妙のタイミングで大阪のムラタから「大丈夫?」なんて連絡が入ったり。

それに返事しつつ、大阪市街の地図を何度も確認したり。



それでも、やっぱり道に迷ったりしつつ。



なんとか大阪市街を抜けたところで、コンビニ休憩をとる。

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もちろんスタンドのそば。

ここで今日中に千葉へ行くことをあきらめたマイトガイ、三重のおーがへ連絡を入れる。

「泊めてくれ」「かまわんぞ」と、これまたいつも通り。



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急ぐ必要がなくなったので、余裕ができたのか、タイアの減りなんか気にしてるようだ。

さすがにこれは、帰ったら交換してやらないとなぁと思いつつ。

三重のおーが家へ向かって、のんびりと走り出した。






国道25号のうねうねゾーンを楽しんだり、高速みてぇな平均速度に笑いつつ。

夕方くらいだったか、無事、三重のおーが家に到着した。

すっかり大きくなった、おーがの愛娘にして俺の愛娘、NNKが笑顔で迎えてくれる。

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来年は五年生、高学年になるNNKが、俺に懐いてくれるのも、これが最後かもしれない。

感慨深く思いながら、おーが家で歓待を受ける。

つーか居心地よすぎて忘れてたよ。



この家に初めて来たんだってことをwww



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最近のおーが家は、この二匹を中心とした封建社会が築かれている。

手前が「きなこ(♀)」で、奥が「わさび(♂)」という、この家の暴君たちは、警戒心が緩かった。

少なくともドルん家のカイくんほどは警戒されなかったよ(・∀・)



バカ話して呑んだくれて笑って、正月以来のおーが一家と団らんし。



途中で帰ってきた長男UKTとも、軽く話をしたりしつつ。

さて、明日もだましだまし走って、なんとか千葉へ帰り着こう。

楽しい時間の余韻を楽しみながら、心地よい眠りについた。






□8月15日

「かみ、ちょっと見てみ」



いつもどおり静かに出てゆこうとする俺を、おーがが呼び止める。

続けて、おーが嫁の飼い主ちゃんが、「ウチの娘を泣かさんでくれる?」とニヤニヤ。

何のことだ? と、ふたりのそばにいるNNKを見た瞬間、俺の時間が停まった



NNKの瞳から、はらはらと涙が流れていたのだ。



あ…ありのまま今起こった事を話すぜ。

47歳のおっさんが家に帰ると言ったら、小学四年生の女の子が涙を流していた。

何を言ってるかわからねぇだ(ry



そんなもん、「勝てる方程式」が見当たらねぇわけで、俺の連泊が決定した。






つわけで、「ラーメン喰いたい」とわがままを言い出した、千葉のおっさんの意見が通り。

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みんなで「ラーメンぐんじ」へ向かった。



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さっぱりとしてるのに、出汁が濃くておいしいラーメンだった。

サービスで付いてくるネギ油を入れると味が変わり、見た目より多いのに飽きずに食える。

チャーシュー丼は残念ながら、俺には甘すぎたけど。



ラーメンを食ったら家に戻り、だらだらと過ごす。

ホント、家にいるのとほとんど変わらない感じで、このまま休み明けまで過ごしそうなイキオイだ。

でも、明日はちゃんと帰らないとね。
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□8月16日

翌朝、4:30に起きだした俺は。



みなを起こさないようにそーっとおーが家を出る。

ちょっと小雨が降ってるけど、これくらいなら問題ないだろう。

キーオンすると、おぉ、バッテリも13ボルト以上出てるじゃん(・∀・)b



祈るようにセルを回すと、すぐにエンジンが起きた。



そのまま前の坂道をそーっとくだり、とにかく住宅街を抜ける。

あとは千葉へ向かって走りだけなのだが……このまま下道をゆくのは、正直しんどい。

走り自体は退屈だけど、仕方ない、高速道路で帰ろうか。






つわけで高速に乗ったマイトガイ、涼しいつーか寒いくらいの朝の道を走ってると。

ぽつりぽつりときた次の瞬間。

やけくそのような土砂降りに襲われたのだった(´・ω・`)



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スタンドで給油したあと、濡れた服を脱いでカッパを着こむ。

さあ、あとは200kmごとに給油しつつ、まっすぐ千葉まで帰ろう。

雨だからエンジンも熱くなりすぎないだろうし、ま、行けんだろ。



頼むぜ相棒、家まで何とか持ってくれよな?












日本平(静岡)までだった(´・ω・`)



そこへ至るまでに、もちろん兆候はあった

走ってるうちに突然、充電しなくなり、電圧計が12.11.10.9……と下がり始める。

こらぁいよいよヤバいかと思ってると、突然、電圧が13ボルト付近まで回復



そんなのを繰り返すため、高速を降りるタイミングを計りかねていた。



でもまあ、なんとか行けんじゃねぇか? と根拠のない結論で走ってると。

不意にメーターが落ち、スピード、タコメータともどもビタイチ動かなくなる

「いよいよ速度に距離さえわかんなくなったか。もう、厳しいかな。いや、行ける!」



ダメな47歳がダメな中二病を発揮した結果。



またメータが動き出したり、電圧が戻ったり、もう何が何だかわからん状態。

そしてついに、日本平の手前でエンジンが息継ぎを始めた。

アクセルをあけてもガス欠みたいに反応がとぎれとぎれ。



さすがにダメだと、車体をガクンガクンさせながら日本平パーキングに入り。

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バイクパーキングに入れたちょうどそのタイミングで、エンジンが止まった。

しばらく休ませてから、キーオンするも電圧計は6ボルトを表示。

ここで完全にあきらめつつ、念のためにセルを回してみると、やはりピクリともしない。



天を仰いで大きく息を吐きだす、マイトガイことかみさん47歳。



携帯を取り出したら、かけ慣れた電話番号に連絡を入れる。

保険会社のスタッフに現状を伝え、レッカーの手配をお願いしたら。

迎えが来るまでパーキングでゆっくりと休もうか。






SNSに「停まった」旨を書き込み、のんびりとウェブ小説なんぞを読んでると。

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一時間ほどで、レッカーがやってきた。

レッカーに積まれてるユリシーズの高速料金を、納得いかない気持ちで支払い。

一番近いレッドバロン清水店へ送ってもらう。



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バイクを降ろして帰ってゆくレッカー屋さんを見送ったら。

バロンのスタッフにタクの店へ移送してもらう旨をお願いし、ついでにタクへも連絡しておく。

それからタクシーを呼んでもらって、最寄り駅まで。



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静岡駅から新幹線に乗って、無事(?)、柏まで帰ってきたのだった。






楽しかったこと、前フリになってたこと、いろいろとあったけど。

総じて面白いツーリングだったことは間違いない。

が、さすがに何度も新幹線で帰るのは、いろいろと切ないので。



今回限り、ユリシーズでのロングツーリングはやめようと思う。



もちろん、通勤や近場へのツーリングには行くけど、新幹線レベルの距離は出かけない。

これからは大切に、熱を持ったらすぐ停まるくらいの感じで、穏やかに付き合っていこうと思う。

何度トラブっても、帰ってこれなくなっても、俺はやっぱりビューエルが好きだから。



んで、もちろん「ロングツーリングに出ない」って選択肢は、俺の人生にはありえないので。



ロング用に新しいマシンを、それもぜってー壊れないのを、買うことにした。

つーかこれを書いてる段階で、もう発注済み納車待ちだったりする。

買ったのは世界最強の単車、スーパーカブ110だ。



さて、カブでいったいドコまで行けるかなぁ(・∀・)

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2017夏ツーリング/了



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by noreturnrydeen | 2017-08-12 12:58 | ソロツーリング | Trackback
 
□8月11日

さて、今夏も風まかせな、気まぐれツーリングにでかけよう。

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まずはシートをロング用の黒一色に付け替える。



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そしたら荷物を積んで、朝っぱらから走り出すのだが。

国道に出た瞬間、道がクソ混んでたので、とりあえず少しマシな16号の内回りへ。

このまま流れで秩父へでて、例のごとく299号で山の中へ行こうかね。



バカみてぇに暑いし(´・ω・`)



つわけで16号をぐるっと回って秩父に入り、一服しながらSNSに報告した後は。

夏に走るのは久しぶりの、299経由~長野岐阜コースを走り出す。

ずーっと混んでる国道をすり抜けしてきたので、気持ちが逸(はや)るったらない。

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空模様は残念だけど、夏のツーリングに出たんだなと、気分はひたすら高揚。



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曲がった道はすっ飛ばしてるので、写真はだいたいいつも通りこんな感じ。

やがて県道45号線との分岐、春先だといつも通行止めになってるあたりに差し掛かり。

「おぉ、さすがに夏は通行止め解除されてるな!」



喜びの雄たけびとともに、十国峠を目指して武州街道へ。


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もちろん、しこたま笑顔である(・∀・)



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天望山を越える十国峠はこんな感じの、いわゆるクソ峠。

120スピード上限くらいで、くねくねひらひら気持ちよく踊る、狭い山道だ。

リーンアウトのオフロード乗りで、モタードチックにタイトな曲道を駆ける。



やっぱり、楽しい(・∀・)



と。



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急に霧が出てきた。

「ぎゃははは! なんだ急に? あー見えません見えません!」

げらっげら笑いながら、「どうでしょうごっこ」をしつつしばらく走る。



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さすがにぶん回しすぎたのか、エンジン冷却ファンが回転を上げた。

ちょうど休憩所があったので、エンジンを冷ましがてらそこへ入る。

エンジンを切るとふぃーん!という冷却ファンの音が響く。



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待ってれば晴れるかも知れないが、気持ちが走りたくて仕方ない。

タバコを一本灰にして、写真を撮ったらとっとと出かけよう。

この辺からは下りっぽいから、霧も途中で晴れるだろう。






下りのクソ峠を満喫してると、やはり途中で霧が晴れてきた。

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それじゃあ、このままワインディングが切れるまで、がっちりすっ飛ばそうか。



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299は基本的にずーっとワインディングなので、しょっちゅう走るんだけど。

どれだけ走っても、飽きずに楽しめるいい道路だ。

もちろん単発の気持ちいいワインディングは、日本中にいいだけあるけど。



200キロメートル近くも、延々と曲がってる国道ってのは貴重だよね。



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ヘルメットの中は、ずーっとニヤけっぱなしのマイトガイ。



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どうやら山間部を抜けて、平地に出てきたようだ。


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上野村か佐久穂あたりかな? 「旅に出たぜ」って気分がマックスになる絵。



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299が国道141号とぶつかるT字路に、ちょっと面白い看板を見つける。

「元気が出る公園だと? よろしい、元気にしておらうじゃないか! ぎゃははは!」

ツーリングで走り続けると陥(おちい)る、ツアラーハイ状態な、かみさん47歳。



けたけた笑いながら、元気が出る公園を目指す。



で、到着してみると。
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普通の公園だった。要するに元気が出るのは子供という、そりゃそうだろう的な話。

残念ながら、47歳を元気にはしてくれないっぽいので、来た道を戻って国道へ。

まあ、こんな寄り道もとにかく楽しいのが、ツーリングのいいところ(・∀・)



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つーか案外、元気出てるっぽいね。

あいかわらず肩ごしのバックショットは下手くそだけどwww






そのまま141と299の並走区間を抜け、茅野の299終点から国道20号へ。

松本へ向かって混んでるフタケタ国道を進んでゆくのだが。

それまでがしこたまワインディングだったので、クルマの多い道が鬱陶しい。



「あー、なんか疲れたな。もう、今日はこの辺でテキトーに寝るか」



思っちゃったら仕方ないので、ちょっと早いけど通りがかった休憩所に入り。

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荷物をおろして、今日の宿泊場所を確保する。

思いついたら、その瞬間に寝場所ができる。

このためだけに、運動性を犠牲にしてテントや荷物を積んでいるのだ。



準備できたので、酒でも呑もうかと荷物をあさっていると。

ぽつり、ぽつり、雨が降り出した。

「おぉ、いいタイミングでテント張れたな」

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バイクの下あたりを見ると、雨降ったのが一目瞭然。

土砂降りってほどではなく、降ったりやんだりといった鬱陶しい感じだ。

しかも雨で涼しくなるかと思ったら、かえって湿気が多くなる始末。



「蒸してるなぁ。俺ぁシューマイじゃねぇんだぞ」



ぼそりと文句言っても、おてんとうさま相手に意味はない。

が、仕方ねぇかとあきらめた途端、面白いもんで風が吹き始めた。

少し涼しくなったので、バッグからジャックダニエルを引っ張り出す。

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もちろん、落として割らないように、ビンは地べたに直置きが基本。

大地への分け前に、テネシーウイスキーを数滴、地面へこぼしたら。

へへっ、今年もツーリングに出られたぞ(・∀・)/



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初日の夜は、そんな風にして更けていった。






□8月12日

あけて翌朝は、曇り空。

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まあ、そのぶん涼しいだろうと、テントから這い出して。



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おむすびひとつコッヘルへ放り込んだら、雑炊にしてお腹を満たす。

さて、朝の空いてるうちに松本市内を抜けて、大好きな野麦峠を走ろう。

つわけで、飯を食ったら荷物を仕舞い、意気揚々と走り出す。



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これは松本を抜けて、高山へ向かう158号へ乗ったあたりかな。



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日本アルプスの間を抜けながら、乗鞍の手前にある梓湖を目指す。



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梓湖についたところで、タバコに火をつけながら、湖の写真を撮り。

ここまで来る途中で、ちょっとハンドルの位置が気になったので、ついでにそれの対策。

いつものごとく道端で店を開く、かみさんとビューエルさん(ビューエルさんは無罪です)。


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工具を出してハンドルを緩め、ちょっと上げ気味のポジションへ。

峠を走る場合、低い方がよさそうな気がするだろうけど、それは空荷のときの話。

荷物があるときは、高い方が(俺は)コントロールしやすいのだ。



空荷なら低いハンドルで、股の下でひらひらやるのが面白いんだけど。






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つわけで準備が出来たら、野麦峠を目指してひた走る。



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こんな感じのクソ峠が延々とつづく、一部のマニアにはたまらない峠道。



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個人的に一番好きな場所。「野麦峠に来たなぁ感」を一番感じるポイント

最も好きなポイントが、峠の底辺の部分ってのもアレだけど、まあ、許せよ。

あと、ここから先が今までより更にタイトでハードになるので、その切り替えの意味もある。



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落石、山汁、砂、気を付けるポイントには事欠かない。

半分オフロードの気分で、タイトかつスリッピーな荒道を下ってゆく。

やがて野麦峠が終わり、いったん大きな道へ出るところで。



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ついに、空が泣き出した。

それもシクシク静かに泣くんじゃなく、絶叫とともに大泣きし始めたのだ。

さすがにマズイので、カッパを着たり、荷物にカバーをしたりと養生する。



それから恨めし気に空を眺め、ため息をついたら走り出そう。






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雨の中、国道361を北上し、高山の手前で国道41号へ乗り換え、下呂温泉あたりを目指す。

フラナガンと走った時もそうだったけど、下呂温泉に向かう時っていっつも雨だなぁ。

ってことは、これもフラナガンの呪いかなぁなどと、益体もないことを考えつつ。



土砂降りの中を走ってると、トンネルに入った。



「おぉ、冬といい雨といい、トンネルってのは単車乗りのオアシスだな」

雨に当たらず温かいトンネルの中で、そんなことをつぶやきながら。

やがて、トンネルの出口あたりに差し掛かった瞬間。



雨が、バカみたいに土砂降りはじめる。


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「あ、無理。トンネルで甘やかされたまま、こんな雨の中には出れない」

あきらめたので、試合終了。

危ないけど背に腹は代えられないので、路肩ギリギリにユリシーズを停め。



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カッパを脱いでタバコに火をつける。

ざんざんとヤケクソのように降る雨を見つめながら、ぼんやり一服しつつ。

「さーてこの先、どうすんべか」と、先のルートを考える。



「温泉入っても、また濡れるんだよなぁ」



俺はよしなし先生ほど温泉好きじゃないので、そこまで魅かれない。

なのでそのまま南下し、岐阜あたりから琵琶湖へ抜けようと決める。

決めるっても、あくまでぼんやりだから、何かあったらすぐ方針変更するけど。






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雨が少し小降りになったので、カッパを着て走りだす。

すでにブーツの中はぐちゃぐちゃ、カッパもあちこちから雨漏りし、気分は最悪。

でも、文句言ったってどうにもならないのが、ツーリングでもあるわけで。



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雨に心を折られ、仏のような面持ちでたんたんと走る47歳。

やがて、降ったり止んだりしてた雨が、すこし落ち着いた感じがしてきたので。

これ幸いと通りがかりのコンビニへ飛び込んだ。



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打って変わってギラギラ照り始めた太陽のもと。

コンビニの駐車場で荷物を広げ、まとめて乾かしにかかる。

ブーツはあきらめるとしても、他のものは少しでも乾かしたい。



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大雨に洗われて、チェーンとスプロケ周りがめっちゃきれいになった。

いや、だからってひとっつも嬉しくないけど(´・ω・`)






しばらく干してひととおり乾いたところで。

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雲は厚いけど向こうの方には青空が見えるから、それを希望に走り出そう。

とにかく「青空へ向かって」走ってたら、二回くらい道を見失ったりしたけど。

風まかせツーリングだから、別に迷ったわけじゃないんだよ?(・∀・)



見失いまくって、結局、恵那峡の方まで出ちゃったけど、迷ってないよ?

つーか「通りがかりのコンビニ」で干してるとか言ってるけど、あそこ、すでに恵那峡だよ。

放っておいたら、名古屋どころか静岡あたりまで戻りそうだったのは秘密だよ?



つわけで恵那から国道19号へ乗り、なんとか西の琵琶湖を目指す。





 

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by noreturnrydeen | 2017-08-11 12:53 | ソロツーリング | Trackback

ノスタルジック・ラン

 
いっきしなし暖かくなり、空は雲ひとつない晴天。

色々やろうと思ってたことはあったんだが、この天気で走らないって手はない

前から気になってた、「オートパーラーシオヤ」へ行ってみよう。



つわけで仕事がハネるなり、単車をユリシーズからKLXに入れ替えて走りだす。

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昔よくテストランで走ってた、白井あたりのツイスト。

今はもう全然なんで、ここを走るのはすげぇ久しぶり。

言っても二種原付のKLXだし、のんびり気持ちよく走ろう。



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向かっているオートパーラーシオヤってのは、いわゆる自動販売機コーナー。

俺と同年代くらいなら知ってるだろう、昔よく見かけた例のアレ。

ハンバーガーとかカップ麺の自販機がおいてあるだけの、ミニドライブインみたいなもんだ。



昔のPAなんかも、そんな感じだったよね。



こないだ通勤してる時、ちょっと思いついてしまった。

poitaさんがやってた、しゃべりながら走る動画、最近の言い方だとモトブログ

あれの感じで、しゃべりを撮ってみたくなったので、やってみる。



前に一度、やろうと思って失敗してるんだが、あの時はユリだった。

KLXならエンジン音も風切音も静かだし、行けるんじゃないかと。

つわけで早速、走りながらしゃべってみる。






エンジン音はともかく、風切音が大きくてはっきり聞こえないので、これは却下。

マイク部分にテープ貼ってみたんだけど、焼石ウォーターだったみたい。

いっそ音声と動画を別々に撮ってみようかなぁ。



ちなみにモトブログってのは、モト・ビデオ・ログの略で、走行動画にしゃべりを加えたもの。

詳しいことは「モトブログ」でググりゃナンボでも出てくるからそっちで。

しゃべるのに危ないから、わざわざKLX乗ってきたのになぁ(´・ω・`)






と、いったんモトブログにあきらめがついたところで。

それじゃあ、オートパーラーへ向かって走ろう!

元気に走り出した46歳を祝福するような青空に、なんとなくもったいなくなって。

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まっすぐ向かわずに、近所の道をあれこれ探索がてら走ってみる。

日本中、あちこち行ってるんだけど、意外と近場は走ってないからね。

いい機会だし、いろいろと寄り道して、脳内地図をつなげていこう。



125ccの二種原付で、トコトコと晴天の元を走る。

ただそれだけで、なんだがほっぺたが緩んでくるのは、もう、仕方なしあきらめてる。

俺は、つーか単車乗りってのはもう、そういう生き物なのだ。



適当に走ってると、やがて16号へ出た。

そこからちょっと南下して、木下(きおろし)街道とぶつかったところで。

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左に折れて、今度は利根川を目指す。

木下あたりで一回、ちょっと道に迷ったくらいで。

基本的にはほとんど澱(よど)みなく、利根川の南岸あたりまでやってきた。



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ちょっと休憩しながら、今回初めての地図チェック

利根川の南岸へ出て、あとはいつもの利根水郷ライン。

いつも通り川を渡って茨城側を走ろうかと思ったけど、まあ、そう急ぐ必要もないか。



つわけで久しぶりに水郷ラインをそのまま進む。

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コンビニでタバコを買い、一服しながらSNSに写真をアップ。

あとはまず、迷うこともないだろう。

まっすぐ走って常総大橋まで行き、1.5キロほど南下すれば、見つかるはずだ。



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空と、緑と、道路と、川。

のんびり景色を眺めながら、久しぶりのKLXを楽しむ。

だいぶんヤレてきたから、そろそろスプロケやチェーン、タイアなんかを交換してやらなくちゃ。



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時々立ち上がって走りながら、身体をひねって周りの写真を撮ってみたり。

でも単車って身体をねじると、まっすぐ走れないんだよね。

対抗車にぶつかってもバカらしいから、適当なところでやめる。



やがて常総大橋から南へ折れて、しばらく走っていると。

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見つけた! オートパーラーシオヤだ!

つわけで、ここまでの動画をまとめてみた。

いつも通り、長いわりに見どころはないから、まあテキトーに流して見て(・∀・)b






じゃ、あらためてシオヤを見てみよう。

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外観からもう、雰囲気たっぷりで懐かしさがこみあげてくる。

色、佇(たたず)まい、カンバンのフォントまで、カンペキなラインナップだ。

死んだ親父が、中でマイルドセブンを吸ってそうで、思わずニヤっとしてしまう。



俺的には、カペラかルーチェ(親父のクルマ)が停まってれば最高だったな(・∀・)



しばらく外を眺めたあと、中に入ってみる。

先客の単車乗りが一人いたんだが、写真撮ったり一服してるうちに出てしまった。

もちろん人見知りなんかしないんだけど、余りのノスタルジーにそれどころじゃなかったのだ。



話しかければよかったなぁ。



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中はこんな風に、今どきのジュースの自販機と並んで、懐かしい自販機が並んでいる。



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と、カップヌードルの自販機の横にある、お菓子の自販機に張り紙があった。



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修理代のせいなのか、そもそも製造中止で部品の調達ができないのか。

こうやって少しづつ、古いものが失われてゆくんだね。

もちろんそれは新しいものへ場所を譲るわけで、一概に悪いとは言えない。



でも、なんだか少しだけ、寂しいね。



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イスの修理も、なかなか豪快。

きょうび俺だって、もう少しはキレイに直す。

けど、でも、ここにあると「これはこれでいい」んだよなぁ。



家族で出かけたことなんて、それもクルマに乗ってなんて、ほとんどなかった。

親父は自営業で、日曜日も働いてたし、そもそも俺が車酔いするから。

だけどほんの少し、だいぶんヤレてきた脳みそに、欠片だけ引っかかってる記憶。



そんなのが急に浮かんできたりして、どうにも居心地がいい



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飲んだジュースのペットボトルを捨てようとして、ゴミ箱をのぞくと。

ビン、缶、ペット、燃えるゴミ、燃えないゴミ、きちんと分別してあるのが確認できる。



「ここを使う人たちみんな、ちゃんとルールやマナーを守ってるんだな」



また少しうれしくなって、店内でひとりニヤニヤしてしまう、変質者イーシャンテンの46歳。

おっと、だいぶ陽が陰ってきた。そろそろ帰ろう。

バッグを背負って表に出ると、店の前の洗面所が目に入った。

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「石鹸を入れるのはミカンの網」と、こんなところまでノスタルジーにあふれ、またまたニヤッ(^~^)



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出る前に、裏へまわってみると、ガケと森が見えた。

「落ちねぇし、ケモらねぇよ」

と、誰に言うでもなく、ひとりツッコミしたら、さあ帰ろう。



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帰りは常総大橋を渡って、茨城県側の北岸を走る。



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地元民に「裏高速」と呼ばれる(要出典)、クルマの少ない道を、逆光に目を細めながら。

「興味本位だったけど、来てよかったな」

小さくつぶやいて、俺は太陽へ向かってアクセルをあけた。



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そんな水曜日の午後。




ノスタルジック・ラン/了
 



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by noreturnrydeen | 2016-10-26 21:25 | ソロツーリング | Trackback
 





以上

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by noreturnrydeen | 2016-08-22 21:46 | ソロツーリング | Trackback
 

さすがに山の中、今まででイチバン寒い朝を迎え。

今日も絶好調のお天道様に、柏手を打ってご挨拶したら。

せっかく持ってきたからと、今日はガスストーブを出してみる。

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アルコールストーブよりずいぶん早くお湯が沸き。

「でも、急ぐ旅じゃないから、そんなに早く沸かなくてもいいんだよなぁ」

つわけで次回のソロから、アルコールストーブだけで走ろう。



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今日はわかめ春雨スープ。

「三日間、夜の乾きモノと酒、朝のスープだけだから、さぞかし痩せただろう」

と、実際にはひとっつも変わらない、出っ張ったお腹をパンパンたたく46歳。



電波が通じなくて、ノーリアクションのまま、ひと晩すごしてるので。

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あとで電波がつながったら「生きてる報告」を入れる用に、朝っぱらから自撮り。

そしたら荷物を積んで、出発の準備をする。

「でも、ラックはこの撤収の早さが魅力だよなぁ」なんて、昨日の考えにさっそく疑問を持ったり。



遠野側と海側、どっちへ行くか迷ったのだが。

ここまで来たら三陸から太平洋側を、行けるところまで行ってみよう。

まだ福島の海側を見てないしね。

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つわけで、「かみさんのソロツーリング」ではおなじみ、起き抜けワインディング

太陽の出てる東へ向かって、県道35号を走ってゆく。

もっとも、三日間ここまで走ってきて、多少うっぷんがたまってるから。



「あー! 空荷(からに)で走りてぇー!」



朝の山々に向かって叫んでみたり。



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35号は国道283号の裏道みたいなルート。今日はスカスカに空いてて走りやすい。

朝から気持ちよくワインディングをかけぬけ、国道45号線に乗る。

あとは基本このまま、国道を南下してゆくつもりだ。



さすがにリアス式海岸はもういいや。



国道を流れに乗って、のんびり走ってると。

サイレンが鳴って、救急車が走ってきた。

こっちのサイレンは幻聴じゃなかった(・∀・)

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しばくのあいだ救急車のケツにくっついて走るが、サイレンの音がちょっと鬱陶しい。

気温も、死ぬほどわけじゃないけど、それなりに暑くなってきた。

ちょうどいいタイミングなので、目についた道の駅へ飛び込む。



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どっかの道の駅で小休止。

販売機とかトイレに用はなく、木陰があるところで休みたかったのだ。

うしろに見える東屋で、しばらくのんびりしたら、また国道を走り出す。



このへんはまだ、高速の無料区間が結構あって、時々そっちへ乗ったり。

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どっちもガラガラだから、どっち走ってもいいんだけど、たまにはすっ飛ばしたいじゃん?


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これも無料区間だね。

距離を稼ぎたい人にはいいだろうけど、地元の観光的にはどうなんだろう?

ちゃんと観光地の部分で出口があったかどうかは、残念ながら確認してない。



とまあ、そんな感じで国道を走ってゆき。



あんまよく覚えてないけど、確か「○○半島」的な表示があって。

寄ってみようと脚を伸ばし、ついでに通りがかりのスタンドでガスを入れ。

そこのお兄さんに、「このあと大雨みたいですよ」言われて、半島巡りをやめたんだっけか。

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とにかく、そのスタンドでUターンし、とっとと走り出すことにした。

雨が降るなら、早めに野宿場所を確保しなきゃならないからね。

一日目や昨日みたいに、ステキな場所が見つかる偶然が、今日も続くかわからないし。



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護岸工事の途中の写真かな?

まだまだ工事中のところが多くて、被害の大きさがうかがわれる。

まあ、通りすがりの俺が、偉そうなことは言えないんだけど。






淡々と走り続け、さすがにトイレにへ行きたくなったので。

通りがかった道の駅「津山もくもくランド」へユリシーズを停める。

施設がかなり充実した、大きな道の駅だ。

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「もくもくって、別にタバコのことじゃないよな?」

ロクでもないことを考えながらトイレをすまし、喫煙所でタバコに火をつける。

するとそこへ、同じくタバコを手にもって、きれいなお姉さんがやってきた。



お姉さん、目が合った瞬間、「こんにちは」と挨拶してくれた。

なのでこちらも「こんにちはー!」と返すが、あとは黙ったまま並んでタバコを吸う。

暑くてあんましおしゃべりする気分じゃなかったのだ。

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それでもお姉さんの出がけにちょっとだけ話し、ついでに許可をもらってバイクと一緒にパチリ。

それから、「お気をつけて!」「はい、ありがとうございます!」挨拶を交わしたら。

お姉さんは北へ。俺はしばらく地図を眺めてから、南へ向かって走り出す。



と、10キロかそこら走ったころだったか。



見かけた道の駅「上品の郷」に、待望の「♨」が書いてあるのを見つけて。

観光客でごった返す駐車場入ってゆく。

混んでるため、単車は隅っこへ行かされるのだが、木陰だったのでむしろありがたかった



準備をしたら、他のモノには目もくれず風呂へ向かう。

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「かしわ」って書いてあったから、なんとなく撮った。

あんまカメラ構えてると、同性愛者の盗撮マニアと思われちゃうので。

とっとと服を脱いで、レッツお風呂。



さっぱり気分良くなったところで、それじゃあまた、45号を走ろう。






暑さもほどほど、疲れも少な目、国道の流れもいい。

なので、それほど退屈ってわけじゃないんだけど。

ヒマっちゃヒマだったので、なんとなく自撮りしてみたり。

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これは画角的に左手を目いっぱい伸ばして撮ってる。

撮ってるとき後ろから見たら、かなり間抜けだろうね。

どうでもいいけどね、今さら(・∀・)



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これは自撮りじゃなくて、いつものうしろ撮り。

ま、別にここだけじゃなく、45号は基本的にこんな直線が多いんだけど。

たぶんここらの風景が、なにかしら俺の琴線に触れたんだと思う。



覚えちゃいないけどwww



石巻を抜けて仙台に近づき。

日本三景のひとつ、松島が見えてきた。

さすがにクルマの数も増えて、道が少し渋滞気味になってくる。

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松島は前に一度寄ってるので、傍らを通りぬけるだけ。



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これは、わりと上手くいった方の、うしろ撮り画像。



このまま45号を走ってくと、道は仙台市内に入る。

さすがに大都市仙台、松島からこっちすいぶんと混んできていたので。

地図を見て迂回路を探し、海沿いから仙台を躱(かわ)せる、県道10号線に入った。

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県道って書いてあるから、それなりの狭い道を想像してたら。

三車線の大きい道路だったので、ちょっとびっくりして写真を撮った。

まあ、冷静に考えたら、とくに大騒ぎする話でもないんだけど。



そのまま45号とは別れ、県道をいくつかつないで、おなじみの6号線に出る。



いよいよ福島県の海岸線かと思ってると、看板に奇妙な文字が出てきた。

「この先、歩行者・軽車両・二輪通行禁止」

最初は、自転車と二種以下の原付が通れない自動車道路かと思ってたのだが。



どうも、歩行者、自転車、二輪車は走っちゃいけないらしい。



国道を流しながら、「変な規制だなぁ」としばらく考えて、やがて合点がいく。

歩行者、自転車、二輪車に共通してるのは、「身体がむき出し」ってことだ。

「え、もしかしてそういうこと?」と、思わず声に出して驚いてしまった。



この規制区域が60キロ先だというところで、まあ、推して知るべし。

ただの自動車専用道路の注意書きで、60キロ手前からなんてありえないからね。

ネットのニュースで見ただけの話が、急激に身近に感じられる。



まだ全然、何も終わってないんだな。






しばらくまっすぐ走り、さすがにそろそろ迂回路を探そうということで。

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道の駅「南相馬」に入って、地図を見ながらこの先のルートを探す。

すると10キロほど戻った西側に、国道349や399号へつながる道があるのを発見。

349、399は何度か走った、ばっかみてぇにワインディングが続くルートだ。



「じゃ、ワインディングを走りながら、適当に野宿場所を探すか」



そうと決まれば、急がば急げ。

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6号線を戻って、国道115号へ乗り、西を目指す。

広くてまっすぐな道が、だんだん狭く、アップダウンしながら。

やがて、右に左に暴れ始める。



ようこそ、クソ峠(・∀・)



途中に349への案内を見つけ、ウキウキしながら南折。

国道349号を南下してしばらくすると、399号の文字が見えてきた。

349は茨城まで抜けるワインディング、399はいわきまで抜けるワインディング。



どっちも面白いんだけど、399は実際、少しの区間しか走ってない。



じゃあ今回は399で行こう。

いわきの方まで抜けられれば、当初の目的、海岸線沿いに行けるし。

いやまあ肝心の部分が走れないのに、茨城側だけ走って意味があるのかはともかく。



つわけで、国道399号線を折れる。

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基本的にここらの道は、こんな風に人里をぬけるシーンと。



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山間部のワインディングを抜けるシーン。ふたつのシーンの繰り返しだ。

なので人里ではゆっくり、山間部をすっ飛ばすというスタイルで走る。

そのくりかえす距離は、茨城までおよそ150キロ以上



な、燃えるだろ?(・∀・)



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つわけでツイストに備え、人里区間をのんびり抜けていると。

「や、これはやばい。マジで寒い」

我慢できないほど寒くなってきたんで、目についた販売機ゾーンで停まり、着替えを出す。



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と、販売機へ、地元のおじさんが原付で買い物に来た。

なので満面の笑みを浮かべ、「こんちは!」とあいさつをする。

するとおじさん、ニカっと笑って近づいてきた。



おじ 「なに、これから山へ入るんけ?」

かみ 「ですね。399を走って、南へ抜けます」

おじ 「ああ、柏ナンバーか。いや、でもこの先へ行くなら、左へ行くところを右に……」



おじさん、一生懸命、身振り手振りで俺の帰宅ルートを教えてくれる。

だが、こっちはどこでも寝る予定だから、べつに迷っても構わない。

なので、申し訳ないが半分聞き流しながら相づちを打っていた。



おじさんといろいろ話し込み、ちょっと驚くような話も聞かされ。

最後に、手を振って別れたら、じゃあ、本日最後のワインディングを走りますか。

気さくなおじさんのお陰でニコニコしながら、俺はクソ峠を走り出した。






走り出してほどなく、嫌な感じの看板に出迎えられる。

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微妙に「通行禁止」じゃないところが、なにやら怪しい。

看板の色も、普通なら白地に赤なんだけど、黄色地でしかも下の方に。

「原子力なんちゃら」と書いてある。



「ああ、こっちも原発のアレでダメなんかなぁ」



思いながら進んでゆくと。

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ダメだった

めっちゃ厳重なゲートに、見張り小屋まである。

どうひいき目に見ても、原発関係者じゃない俺は、ここであきらめて引き返した。



なに、まだ迂回ルートはあるだろう。

つわけで、別の道へ入り込み、かなりの距離を進んだ先で、また通行止め。

ここで不意に、あのおじさんの言葉が思い出される。



「右に行くところを左に行って……」



おおう、今の道って、おじさんが言ってたところじゃん!

聞き流したのを悔いても、アフター・ザ・カーニバル(´・ω・`)

半泣きになりながら、Uターンして戻ってくる頃には、お天道様もかなり斜め



仕方なく、看板の迂回表示に従って走る。

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このファイルの最後にあげてるマップでは、さらっと迂回してるけど、実際はもう迷走したったらない

残念ながらログ録ってるわけじゃないので、どこをどう迷走したのかは判りかねるけど。

なんだかんだいいだけ走って、ようやく、最初に分岐した349へ戻る。



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349にある道の駅「さくらの郷」にて、休みながら心を落ち着かせよう。

つーかもう、なんならここで寝ちゃおうかな。

そんな風に思いながら、タバコを吸いつつ地図を見る。



つってもまあ、349のクソ峠を走って、テキトーに野宿ってのは変わらないんだけど。






道の駅で寝るのは最後の手段に決めてるので、とりあえず走り出そう。

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とはいえ、今回のツーリングではいちばん、時間的に深い。

お天道様なんてもうすっかり休憩に入ってて、残照が残るだけ。

明るいうちにテントを張るのは、そろそろあきらめた方がいいだろう。



「んじゃま、せっかくだからナイトランでも楽しみながら、野宿ポイント探すか」



夜のクソ峠を走るって事態に、なんとなくワクワクしてきた46歳。

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残照に照らされた薄暗い道を、気持ちよくすっ飛ばす俺とユリシーズ。



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あたりはどんどん暗くなり、同時に、道もどんどん山の中へ。

やがて完全に陽が落ち、真っ暗な中を走るようになる。

が、最初に決めていたから、特に大騒ぎすることもなく。



夜の峠道を、きもちよく駆け抜ける。



と。



チカチカチカッ! チカチカッ!

いっきなし、左のヘッドライトが明滅し始めた(´・ω・`)

ハイビームだと何でもないんだが、ロービームにするとチカチカしはじめ。



突然、消えたり。またしばらくすると復活したり。



完全に誰もいないなら、ハイビームは無事だからなんてことないんだが。

たまに対向車が来きてローにすると、いきなしパッシング大会

俺は道の上を走る「迷惑この上ない厄介もの」になってきた。



安い中華バルブには、それなりのリスクがあるのだ(`・ω・´)



つっても、今できる対処はないわけで。

いつもどおり、何の解決にもならない、秘技「だましだまし」を使いながら。

対向車に心の中で土下座しつつ、ひたすら夜の峠道を走る。



そのうち、だんだん面白くなってきちゃったマイトガイ。



「やばい。夜峠たのしいwww ライトチカチカごめんねみんなー!」



変なテンションになった段階で。

俺はもう、野宿場所探しをあきらめていた。

よーし、おじさんここから家まで一気に帰っちゃうぞー!






テンション高く決めたあと、テンションが下がった時の後悔

多くの人はご存じだろう、アレが俺を襲い始めたのが、ワインディングも尽きたころ。

正確には、曲がってるけど街中という状態になってきてから。



大子に差し掛かったあたりで、冗談みたいに渋滞し始めた。

何事だと思ってる間もなく、クルマだけじゃなく、人間まで路上にあふれてくる。

「なにこれ、アイアム・ア・ヒーロー的な何か?」と動揺していると。



どどん! ぱあっ! どん!



花火大会かよ!

大子の町役場あたりに警官が出て、道の両側にアホほど人が集まってる。

浴衣姿の女の子とか、この状況じゃなかったら楽しめるんだけどなぁ。



クソ混んでる大子町を、必死こいて抜けたら。

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俺は嘘みたいに人気(ひとけ)のなくなった道を、南へ向かって走る。

それでも常陸大宮あたりまで来ると、さすがにこの時間でも混んできた。

ああ、そういえば日曜日だっけ。月曜から仕事の人が、帰ってきてるんだな。



ここらでめんどくさくなった俺は、「那珂から高速へ乗ろう」と決めた。



それでも夜で危ないから、ガンガンすり抜けたりはせず、流れに乗って走り。

インターから高速へ乗り、ほっとひと息…………つく間もなく。

目の前に広がる「赤い光景」に、ただ、絶望する46歳。



赤いのは無数のテールランプだった。



下道が混んでるなら、高速はもっと混んでる

こんな簡単なことさえ判断できないほど、俺は疲れてるのか。

とはいえ、乗っちまったもんは仕方ないわけで。



「よーしわかった! 最近はのんびりとか言ってばっかだが、俺の本気のすり抜けを見せてやる」



腹をくくった俺は、柏まで距離にして100キロ、ほぼ全線が渋滞する中を。

全力ですり抜けし始めた。

目の前に広がるテールランプの赤い星々が、ちょっと哀しかった。






四日間、距離にして2200キロの下道と、100キロの高速を走って。

新潟から秋田、青森、岩手、宮城、福島と東北地方を回ってきたツーリングは、これでおしまい。

相変わらず、食った名物はなし、呑んだ銘酒もなし、寄った名所旧跡もなしの、ただ曲がっただけのツーリング。



そして、俺にとってはそれだからこそ最高の、夏ツーリングだった。



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また次回の長休みも、愛機とともにどこかの空の下、楽しく走れることを願って。

夏ツーリング/了



 

 

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by noreturnrydeen | 2016-08-14 23:52 | ソロツーリング | Trackback
 
 
なんとか凍死することもなく、無事に起きたら。

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本日も晴天なり(©TKさん

今日もひらひらふらふら、風まかせで走り出そう。

と、その前に、恒例の「朝スープ」を作ろうか。


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真鍮製のトランギアは、木のテーブル上だと、やたらカッコいい(・∀・)

んで、作った春雨スープをすすりながら、思い出した。

昨日のアレでフルードが微妙なだけに、ブレーキがちょっと不安なんだっけ。



じゃ、十和田湖一周しながら、なんとなく観光的な感じで行こうか?

つわけで走り出し、ふと気づいてビューエルさんを道っぱたに停める。

忘れてた。昨日の夜チェックしたら、もう、動画のSDカードが一杯だったんだ。

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胸に付けてたビデオカメラを外し、代わりにカメラを今までより使いやすい首下げへ。

この位置だと、カメラのストラップが映り込んじゃうので、今までは横へよけてたのだ。

これから先はビデオ撮らないし、そのぶん、写真を頑張らないとなぁ、などと思いながら。



十和田湖畔を走り出す。



103~454と十和田湖の南岸を半周し、102号との交差点に来たところで。

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観光案内を見つけ、「たまにはツーリングマップル以外の地図も見てみるか」と停車する。

この交差点はスペースが広くなっていて、近くに展望台があった。

なのでまず先に、展望台へ登ってみる。

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展望台の階段下にあった、天然記念物をしめす碑。



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展望台からの風景。朝もやがかかった湖は、昼間とは違った風情があるね。

それからもどって、案内看板を見てみると、「虹の湖(にじのこ)」と書いてある。

なにそのドリーマーな名前。ちょっと見てみたいじゃん。



最初の行き先を、虹の湖に決めたら、102号を北西に向かう。

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十和田湖の周辺は、基本的にどこを走ってもワインディングという、スキモノにはたまらないステージだ。

まあ、だからこそ俺が「観光」なんて言えるんだけど。

やっぱ朝からワインディングって幸せだよねぇ(///∀///)



20キロ走るか走らないかくらいで、虹の湖に到着。

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さっそく、ワクワクしながら単車を降りると。

あれ? なにをもって「虹」なんだろう?

どうにも、レインボー成分がひとかけらも感じられない。



ここはダム湖で、近代になってから命名されたらしいのだが、この時の俺は知らない。



「近くまで行けば、ニジるのかなぁ」



怪しげな自作動詞をつぶやきながら、湖畔へ近づくと。

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この階段を歩いて下れと? そしてまた歩いて登ってこいと?

みなさんご存じ「かみは歩かない」ので、この画を見た瞬間、虹とかどうでもよくなる。

なので、階段の上からテキトーにパチリ。



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う~ん、やっぱりレインボーエッセンスは感じられないなぁ(´・ω・`)



微妙な虹の湖をあとに走り出してすぐ、国道394とぶつかったところで、東へ折れる。

ここまで来て、八甲田の山並みを走らない手はないからね。

ちなみに八甲田山は連山の総称で、単独の「八甲田山」って山はない。



偉そうに言ってるけど、前の東北ツーリングで知った知識だ。

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八甲田の山々を左手に見ながら、国道394のワインディングを楽しむ。



と、城ヶ倉大橋を越えたところに展望所があったので、するっと入り込んだ。

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ぽっかりと浮かぶ雲が、どうにも夏でたまらない。



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いま渡ってきた、城ヶ倉大橋。ダイナミックな景観だ。

もっとも俺には、そんな光景よりも、さらに気になってることがある。

何枚か写真を撮ると、愛機ユリシーズの元へ戻り。



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ブレ―キャリパーのフルード漏れをチェック。

どうやら増し締めが効いて、キャリパー周りは完全に乾いてるようだ。

よし、これならワインディングもダートもまだまだ行けるぞ!(学習しましょう)



休憩しながら地図を見てると、394で東に太平洋の近くまで出れば、小川原湖って湖がある。

十和田なみに大きい汽水湖なので、それじゃあそこへ向かうことにしようか。

ぱたんと地図を閉じてバッグに仕舞う。



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天気は上々で、景色も美しく、気温もまだ涼しい。

気になってたブレーキも大丈夫だった。

ならば、走るだけだ。



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これは石倉山あたりだろうか。

基本的に、それほど激しいツイストじゃないので、カーブひとつひとつをていねいに走ると楽しい。

つーか、こんな道で気合なんか入れたら、俺より先にビューエルさんが音を上げちゃうよ。



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これはたぶん、八幡岳のふもとあたりのクソ峠。

楽しくすっ飛ばしてたら、菜の花だか何だか、黄色い花がきれいだったので、停まって撮ってみた。

俺にだって、花をめでる気持ちの一つや二つはあるんだぞ?



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これは七戸(しちのへ)の手前あたりの田園風景。

急に目の前がどかんとひらけて、美しい田園が広がったので、感動したのだ。

いや、似たような風景はいいだけ見てるんだけどね。



なんど見てもやっぱり好きなんだよね、こういう画(・∀・)



七戸に入ったくらいで、見覚えのある名前の道を見つけた。

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道の駅「しちのへ」は、前にも来たことがある、馬の銅像が特徴的な駅だ。



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なんだかんだ、単車乗りなら燃えるよね、実物大の馬の像って。

なんなら腹にエンジン乗せて、動いてくれたらいいのにな。

いや、それでも俺はビューエルがいいけど(・∀・)



この銅像と反対側にある施設で、タミヤ模型のイベントだか展示会みたいのやってた。

10~20分くらい待てば見れるっぽいんだけど、言ってもそこまで興味ないのでスルー。

万が一、馬のプラモとかあったら買っちゃいそうだしwww






つわけで湖を目指す旅、続行。

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ファイル末に置いてあるマップだと変な風に走ってるけど、実際はひたすら394を東行してる。

地図を分ければちゃんと詳細に出せるんだけど、もうめんどーだから勘弁してね。

だいたいのルートは合ってるから、あとはほら、ノリで(意味が分かりません)。



やがて小川原湖畔へむかう案内表示が出たので、それに従って走る。

書いてある「湖水浴場」って言葉がなんか新鮮だった。

言われてみれば、そらそうなんだけど、湖水浴ってあんま使わないよね。そうでもない?



お墓まいりをしてる人々を横目に、いよいよ湖畔に到着。

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小川原湖は十和田湖と変わらないサイズの汽水湖なので、さすがにでかい。

南北に長いので、東西の湖岸の距離が近いせいだろう。

対岸にきっちり陸地が見えるのも、なんかわくわくする。



気持ちいい景色と風にうれしくなって、湖を見ながらトコトコ走ってゆくと。

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「おー! なんだここ! めっちゃ好きっ!」

湖畔のライン、緑のもりあがり、空の青さのすべてが完璧。

思わず停まって、ここで小休止を入れる。



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風に吹かれながらタバコをくゆらし、湖面を眺めながら大きく伸びをする。

「きもちいー! まだ午前中かぁ、めちゃめちゃ悔しいなぁ」

要するにここで野宿したかったなぁ、と(・∀・)



風と景色を堪能したら、また湖畔に沿って走り出す。

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ときどき、道がダートになってたりして。

今限定でダートに敏感な、かみさん46歳、そろ~りと走ってゆく。

もちろん心配なのは、コケることじゃなくて、振動で壊れること(´・ω・`)



小川原湖をあとにしたら、湖南を走る「青い森鉄道」に沿って走る。

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三沢や八戸の市街地をぬけて、国道45号線にのったところで。

道の駅「はしかみ」で、小休止。

タバコをくわえながら地図を見て、県道42号から山の中へ行こうと決める。



と思ったら、その42号との分岐に軽トラがたくさん信号待ちしてた。

「あら、混んでるじゃん。せまいワインディングで抜くのめんどーだな」

ならば山をあきらめ、もう少し海沿いに走ってゆこうか。



どうしても暑かったら、その時また山へ行こう。

なんて思ってたらそうでもないので、そのままちんたら国道を走る。

まあ曲道はさんざん走ったし、今日はこんなんでもいいかな。



そういや、出がけに「観光」とか言ったしね、今さら思い出したけど。



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海を見ながらのんびりドコドコ。

うっとうしいほどの渋滞もなく、平均60~80スピードくらいの流れなので、すり抜けもせず。

走りながら、いろいろなことを考える。



(このまま走ったら、三陸かぁ。そういえば三陸海岸は震災以降、走ってないんだよなぁ)



なんて思いながら久慈に入ったところで。

なんと! 「三船十段記念館」の文字を看板の中に見つける。

いや、そら行くでしょ、元柔道家としては(`・ω・´)。



案内看板がわかりづらかったので、携帯で検索しながら道をたどる。



もともと、明確な目的地をもって走るのは苦手なので、なかなか難儀した。

こういうときだけは、ナビゲーションが強いよね。

面白くないから、俺は使わないけど。



携帯に案内されて、どうにか三船十段記念館に到着。

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国体の柔道、今回は久慈でやるのかな?

なんかそれっぽい横断幕が出てた。

最近の柔道のルール、イマイチわかんねぇから見てないんだけど。

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三船十段の銅像。

自分の銅像って、うれしいものなんだろうか?

万が一俺が、日本のために偉業を成し遂げられたとして、銅像は断るだろうなぁ。



それか、めっちゃ美化してもらうかwww



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中は基本、撮影禁止なので、ロビーで上映されてた動画と、等身大の写真。

動画の内容は、けっこうyou tubeなんかに流れてるやつ。

投げの形の「裏」なんかもやってて、興味深く見てしまった。



なんだかんだ、たっぷり一時間以上も見学し。

ようやく、記念館を後にする、30年前の柔道家。

う~む、帰ったら少し稽古しようかな、とこの時だけは思ったり。






記念館から、せっかくだから281号で山の方へ出ようと思ったんだが。

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気付いたら反対向きに走って、海へ出ていた。

「まあ、風がこっちに行かせたんだろ。んじゃ、また海沿いを行くべ」

と、カッコつけた独り言をつぶやいて走り出す46歳。



ま、単車ってのは、自分に酔ってる方が楽しく乗れるからね。



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海沿いの国道45号線をひたすら南下。

途中でバイパスつーか高速の無料区間も走ってみたり。

つっても一車線だし、こっちもそんなやる気ないから、ぶっ飛ばすわけじゃないんだけど。



と、「龍泉洞」の文字が現れる。



いつもの夏ツーリングなら、洞窟は涼しいから迷わず向かうところなんだが。

今夏はどうしたことか、下を走っててもまったく暑くない

むしろ時々、寒ささえ感じるほどだ。



「龍泉洞かぁ、今寄ったら寒そうだなぁ。流れも良くて気持ちいいし、このままでいいか」



つわけで海を見ながら、考え事をしながら、ただ、漫然と走る。



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宮古あたりを通りながら、「そろそろ寝るとこ探さねぇとな」と思いつつも。

なかなか山側に出るいい道に出会えず、なんとなく距離を重ねてゆく。

ま、釜石あたりから遠野へ向かって、最悪、遠野の道の駅にでも寝よう。



だいたいの方針が決まったので、心に余裕が出てくる。

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なので途中、陸中海岸の展望所なんかに入ってみたり。



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ここだけで言えば、震災の影響はもう、まるっきり感じないといっていいかな。



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もちろん、俺に見える範囲の話だけど。



ここへ来る間も、復興が進んでるところと、そうでないところの差があるなぁと感じた。

ただ、基本的にそれほど走ったことのある場所じゃないので、なんとなく他人事だった。

それが、山田あたりに差し掛かった時、一気に実感されるようになる。



知ってる道やその周りの施設が、まだ復興途中というか「仮」な姿。



M109Rで通ったときの店は、まだバラック的な建物のまま。

駐車場も土を盛り上げただけで、砂利さえ敷いてない。

「そうか、まだなのだな」と、すこし気持ちが沈む。



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道の駅「山田」には、思い出がある。その時のレポートを引用してみよう。

知ってるヒトは知ってるだろうが、ツーリングマップル東北の65ページF-2、
この山田の少し先に、リアス式海岸を指して「まるで別世界に入り込んだよう」と書いてあるのだ。
そう言われれば、何が別世界なのか見てみたくなるだろう?」

こんな感じで興奮気味にここで休み、北海道から来た「日本一周中の若者たち」と出会う。

彼らは数日後、本当に俺の家まで顔を出してくれた。

そんなステキな思い出だ。



だが、今回はここじゃ寝ない。

当初の予定どおり、遠野まで足を伸ばしつつ。

途中で場所があればそこで野宿、なければ遠野で野宿だ。



山田を出たら少し南下し、遠野へ向かう県道35号線で西へ。

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太陽はすっかり傾き、荷物の中からジャックダニエルが「休もうぜ」と語りかけてくる。

俺だって呑みたいんだ、もう少し待ってろよ!

道の駅で寝るなら暗くなってからの方がいいから、少なくとも35号は走り切るぞ。



そんな風に35号線のクソ峠をすっ飛ばしていると。

通りがかりに、えらく広いスペースを見つけたので、停まってUターン。

ずんずん入り込んでゆくと……

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これは完璧だろ。ナイス野宿ポイント!(´▽`)

エンジンを切ると、水の流れる音が聞こえてくる。

そちらの方へ歩いてゆくマイトガイ。



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お、これか。

涼しい林間の、水音が聞こえる野宿ポイントなんて、最高じゃないか。

つわけで、寝るのはここに決定し、早速、荷物をおろしてゆく。



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椅子がテーブルじゃなくバイクの方を向いてるのは、三日目なのでメンテナンスするため。

落ち着いたところで、携帯を取り出してみると、どうやら電波が届かない。

なのでSNSでの報告はあきらめ、まずは呑む前にメンテナンスをする。



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排気デバイスのワイアがゆるんでたので、しっかりとネジを締め直し。



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チェーンにオイルをさしてやったりと、メンテナンスしていると。



入口にクルマが止まって、中からおじさんが出てきた。

まっすぐこちらへ向かってくるので、「ありゃ、ここじゃ野宿できないのかな?」と思ってると。

おじさん、にっこり笑いかけてくる。



かみ 「こんばんはー! ここで泊まっちゃまずいですかね? 明日の朝早く出ますが」

おじ 「こんばんは。いや、ぜんぜん構わんよ。ただね……」

かみ 「はあ、なんでしょう」







おじ 「昨日、このへんにクマが出たんだ。だから気を付けてね。今、その警戒で回ってるんだ」



かみ 「は、はい……わ、わざわざ、ありがとうございます……」

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とんでもない前フリをするなり、さっさと帰ってゆくおじさん。

その背中を写真に撮りながら、途方に暮れる、かみさん46歳。

気を付けろって、なにをどう気を付ければいいんだろう(´・ω・`)



「ま、とりあえず食い物とハミガキ粉は、オモテに出しておこう(水曜どうでしょうで得た知識)

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つわけで使う分のハミガキ粉と、数少ない食料を外に出す。

それから、しばらく考え込んで。

一応、クマに応戦する準備もしておこうかと、バッグの中を探り。



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ナイフとハンドアックスを取り出してみる(`・ω・´)キリッ

昼間、柔道家としての刺激を受けてたから、ちょっとガッツが出たのかね。

間違いなく蟷螂の斧、焼け石に水なんだけどwww




準備が終わったところで、ちょっと背筋がゾクっとなった。



なんだ、武者震いか? と思いつつ、ため息を吐くと。

「あれ、タバコじゃねえぞこれ、息が白いじゃねぇか」

ゾクっは、クマと戦う決意からくるものじゃなくて、単に寒いだけだったようだ。






とまあ、切なさ全開の戦闘準備をしたら、あとはゆっくり呑むだけだ。

ジャックダニエルを薄い水割りにして、ちびちびやりながら徒然に。

今回のツーリングで得た、次回への教訓を振り返ってみる。



湯沸かしはアルストで済むから、ガスやガソリンストーブは要らないかな。

椅子もなくていいかな? もしくはサーマレストを座布団にする?

ラックは山賊だけにして、ソロの時はもう、本当にギリまで荷物を減らそうか。



そんな風に、単車のこと、旅のこと、道具のことなんかを考えつつ。

電波がつながらないから、SNSで友達とやり取りすることもなく。

ひとりっきり山の中で、穏やかな時間を過ごす。



あと一杯が終わらずに、延々と呑み続けた。

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そんな、三日目の話。




 

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by noreturnrydeen | 2016-08-13 23:47 | ソロツーリング | Trackback
 

朝の4時、目を覚ます。



早く起きたのは二日酔いじゃなく、涼しいを通りこした「寒さ」のせいだ。

「夏の新潟は暑い」などと、たった数度の経験で決めつけていたことを反省しつつ。

俺はのっそりと起きあがって、テントを出た。



昨日の夜、8時には寝てたので、睡眠時間は充分だ。

むしろ8時間も寝るなんて、ここ数年ぶりのことなので、寝すぎで少し腰が痛いくらいだ。

それでも、いつもの倍も寝たことで、気分的にはすっかりリフレッシュ。

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アルコールストーブとチタンマグで湯を沸かし、朝食の準備をする。

普段は朝も昼もいらないんだが、さすがに朝4時からなので、少しは腹に入れておこうと思ったのだ。

つっても「乾燥スープ春雨」をカップ一杯、という実に簡素なものだけれど。



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温かいスープをすすっていると、だんだん陽が昇り始める。

そのお日様へ向かって柏手を打ち、今日一日の安全運転を約す。

食べ終えたところで、テント一式の撤収作業を始めた。



とはいえラックシステムのおかげで、作業自体はすぐに終わる。

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太陽電池で充電するLEDランタンを、サーマレストマットの上にくくりつけてみた。

これで走りながら充電できるから、少なくとも夜の明かりの心配はなくなる。

このランタンはサーマレストと並んで、最近いちばん正解だった買い物だね。



さあ、それじゃあ二日目のツーリングに出かけよう(・∀・)



と、290号を走り出してすぐ、思わずビューエルさんを停める46歳。

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差し込む朝日、まっすぐな道、畑の緑、目の前の山、行く先の靄(もや)、そして青い空。

目の前に広がるそんな景色に、なんとなく胸を打たれたのだ。

写真を撮ってるあいだに、「今日は迷ったら停まろう」と決める。



走ってて、「面白いもの」や「美しい風景」に出会ったとき、それを写真に撮るかどうか。



実はこれ、俺の中で少し悩ましい課題だったのだ。

もちろん、その解決のために「走りながら撮るシステム」を考案したんだが。

それでもカメラの起動の遅さや、そもそもすっ飛ばしてるせいで、結構、撮り逃すことが多い。



そんな時、停まって撮るか、あきらめて走るか、いまだに決めかねる。



なので今日は最初から「迷ったら停まる」と決めておき、その逡巡の時間をなくそうと思ったのだ。

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つわけで、気に入った風景に出会ったら、即、停まって写真を撮る。

そのぶん、走りは遅々として進まないのだが、「それもまたいいか」と思える。

旅に出ると気が長くなるのは、いつものことだ(・∀・)



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もちろん、今まで通り「走りながら撮る」のも並行してやるんだけど。

これは走ってきた道がよかったので、うしろ向きに撮ってるところ。

うしろ撮りは、ここ数年がんばってるんだが、なかなか上手くならない。



村上あたりで国道7号線に乗り、しばらく走ってると、左側に海が見えてきた。

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朝いちばんで、美しい日本海を眺めながら、のんびり愛機を進ませていると。

途中に「夕日ライン」の文字を発見し、思わずニヤりと笑う。

「水曜どうでしょう」の原付東日本で出てきたのを、思い出したのだ。



残念ながら夕日にはまだまだほど遠い時刻だが、せっかくだから走ってみよう。

そう決めて走ってると、県道50号線の表示にいったん国道を離れ、そちらへフロントを向ける。

入るとすぐに長い下りで、目の前に港の風景が開けた。

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もちろん、今日は「停まる日」なので、ちょうど見つけた展望スペースへ駐車。



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港の写真は撮ったんだけど、あんまりきれいに撮れてなかった

なので代わりに、ビューエルさんの御尊顔(・∀・)

乗ってきた単車の中で、歴代最高に溺愛してる、俺の相棒(迷惑がられてる可能性があります)。



写真を撮ったらその相棒へまたがり、また、北へ向かって走り出す。

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夕日ラインは朝見ても美しく、海岸線をまっすぐ伸びる、気持ちのいい道だ。



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やがて国道7号線に合流すると、そろそろ、本日最初の目的地が見えてくるはず。

このルートを通るなら、絶対に避けて通れない、俺の大好きな道。

鳥海山のふもとを走るワインディング、「鳥海ブルーライン」だ。



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ブルーラインの看板が見えたところで、いったん停まって仮休止。

タバコ一本を灰にするあいだに、軽く体操して体をほぐしつつ、上がったテンションを抑える。

起き抜けで峠道をすっ飛ばすとか、フラグ100本くらい立てかねないからね。




つわけで、鳥海ブルーラインの走行動画。

2分40秒くらいまでが登り、それ以降は下りで、全部で8分ちょっとの長い動画だ。

流して走ってるけど、下りの景色はきれいだから、その辺だけ見てもらえれば充分。


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さて、楽しい鳥海山を走り抜け、いつもはそのまま7号へ出てたのだが。

走ってたらちょうど目の前に、「鳥海グリーンライン」の看板が見えた。

「なんだ、ミドリもあるのか。前に来たときは見逃してたのかな。それとも忘れてる?」



どっちもありそうなのが哀しい(´・ω・`)

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つわけで鳥海山の山すそを、気分良くすっ飛ばしてゆく。



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するともう、この道が大正解ったらない。

いくつかのスキー場を経由しながら、節操なくツイストするワインディング。

南由利高原を抜けてからの、ハイスピード・ワインディング。



ブルーラインと同等か、場所によってはそれ以上に楽しめた、素敵な道だった。

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これは高速ワインディングの終わりころかな?

満足とともに景色を写したのを、なんとなく覚えてる。

いろんな曲がりを堪能し終えたころ、道は海沿いの県道7号線に出る。



秋田市へ向けて、のんびりと北上だ。

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その途中、道の駅のウラに「にしめ湯っ娘ランド」と言う入浴施設があったんで入る。

直射日光がじりじり照り付ける駐車場で、リュックを下ろして大休止。

お風呂セットをもって、意気揚々と風呂へ。



昨日の日焼けにお湯がしみて、軽い悲鳴を上げながら、風呂を堪能したら。



風呂を出てから、今度は長そでのナイロンシャツに着替え、タバコを一服。

長袖の上へエルボープロテクタ、クロップドパンツの下へニープロテクタ。

最後にボディプロテクタを付けてリュックを背負ったら、それじゃあまた走り出そう。

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海沿いのまっすぐな7号線を、風呂上がりのさっぱりした気分で走る。

気温はだいぶん上がってきて、確か30度は超えてたかな?

それでも風呂のおかげで、しんどいほどじゃない。



やっぱ、暑い時こそ風呂がいいね(・∀・)

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それに関東でイメージするほど、広いまっすぐな国道ってわけでもなく。

時々こんな風に、木陰の中を走る気持ちのいい道になったりするし。

もっとも、秋田市という大きな都市へ向かってるわけで、だんだん混んでくるのも仕方ない。



大きな交差点が多くなり、信号の数も増えてくる。

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これは港大橋前交差点の蛭根(ひるね)歩道橋。

時間的に昼寝タイムだったので、ノリで撮っただけ。

後で調べたら、事故の多い交差点のようだ。



そのまま秋田市に入り、例のドームを横目に通過。

男鹿半島の根元に来たわけだが、過去、二回寄ってるので、今回はパス。

この天気なら、入道崎あたりは綺麗なんだけど、あそこまでが暑いんだよね。

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つわけで男鹿半島のつけねにある、道の駅「ことおか」で小休止。

水分補給しながら地図を見て、この先のルートを考える。

ちょうどいい木陰があったので、そこでのんびり座り込み、ツーリングマップルを眺めてると。



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ちょまてよ!(©木村)



『すごい風景 ここは日本か!?』だと?

そんなん書かれたら、行かないわけにはゆかないじゃないか!

それに、二ツ井の北側にも、ちょっと面白そうな道がある。



「んじゃ、この風景を確認してから、二ツ井の手前で北上だな」



ルートが決まれば話は早い。

呑み終えたペットボトルを片付け、さっそく愛機にまたがる。

目指すは「ここは日本か!?」ポイントだ。



「つってもまあ、この手のはたいてい、肩透かしで終わるんだけどね」



たいしたことない風景かもしれないと、あらかじめ心に保険を掛けておく。

地図で見たかぎり、みちはただドまっすぐなだけだし、何か変わったものがあるのか。

それとも、そのまっすぐな道が見ものなのか。



走り出してすぐに橋があり、両わきは池になっていた。

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「おぉ、これは充分きれいじゃん」と、満足しながら進んでゆくと。



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どっかんド直線。

まるで滑走路のようにまっすぐな道が、消失点の彼方まで続いている。

視線の先が陽炎(かげろう)で揺らめき、左右の並木を吸い込んでゆく。



「これか! 想像通りっちゃその通りだけど、でも、うん、すげぇな!」



「思わぬ光景」ってのは、これだけ走ってるとたまに見る。

だが、思った通りなのにすごいってのは久しぶりだ。

感動した46歳は、機嫌よくビューエルさんを走らせる。

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もちろん、飛ばすなんてもったいないことはしない。

うしろ撮りも慎重にやって、けっこう上手くいった。

手前じゃなくて景色にピントが合えばカンペキだけど、それはも少し練習しよう。







思いのほかよかった「ここは日本か!?」ポイントに気を良くしたら。

今度は二ツ井の北にある、県道317号線を目指そうか。

地図で見る限り、かなりくねりまくったクソ峠っぽいから、楽しみだ。



と思っていたら、目の前に「広域農道」のカンバン。

脊髄反射でそちらへ向かい、畑の中の「単なる思いっきりまっすぐな道」だった事に後悔しつつ。

適当にリルートして、結局、ちょっと遠回りしながら、ポプラを数えて(スルー推奨)国道7号へ戻る。



やがて、二ツ井あたり。

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東北ツーリングでよく寄る「道の駅ふたつい」までは行かない。

その手前で折れて、山の中のアホほど曲がった道を進んでゆくのだ。

さっきの「日本か!?ポイント」が当たりだったため、「今回も」と期待して走ってゆくマイトガイ。



7号線の陸橋のたもとを左へ折れて、無事、県道317号線にのる。

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そのまま比較的まっすぐな道を北上してゆくと、やがて道が曲がり始めた。

さあ、楽しいワインディング・タイムの始まりだ。

風呂でリフレッシュしたから、がっちり走るぞー!



気持ちのいい曲道を、タイアのエッジを削りながら曲がってゆく。



飽きもせずに繰り返す、この至高の時間に酔いしれつつ。

ふと、枝道に差し掛かった時、何のカンが働いたのか、急に進路を西へ。

いやまあ、カンつーか「○○ダム」って書いてあったからなんだけど。



この枝道は正解ってほどでもなかった

いや、充分に快走路なんだが、アベレージスピードが高すぎる。

ケーロクあたりなら、ちんこ縮ませながらすっ飛ばすだろうけど、ユリには速すぎ。

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T字路へ出たところで、いったん停まって仮休止。

タバコを吸いながら、「ああ、そういやクソ峠ばっか撮ってたな」と思ったので。

ここからUターンして、来た道を戻りながらビデオカメラのスイッチを入れる。



通りががりのワインディング動画(約3分)

まあ、ワインディングつーか「ほぼ直線」って感じの道だけど。

無音状態から、突然、BGMがかかるから注意。

ちなみにBGMは、実弟トムの昔のバンド、T.O.Mの「SUN」って曲だ(・∀・)



戻ってきたら、また317号線を北へ向かって走ってゆく。

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少しは広かった道が、この橋あたりから急激に狭くなり。



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みんな大好きクソ峠(要出典)の始まりだ(`・ω・´)

ブルーライン、グリーンラインと走ってきて、だいぶん本調子になってきてたので。

この辺からは写真を撮らず、リズミカルに気持ちよく走ることを心がける。



ああ、生きてるなぁ(・∀・)



と、目の前にちょっと素敵な光景が開けた。

一瞬、このまま行っちまおうかと思ったが、今日は「停まる日」だと思い出し。

その景色の前に車体を停める。

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こうして見ると、どうってことない景色だが。



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すごく切り立った険しい崖が、かなり頭上まで伸びている。

「おぉ、すげぇな。タツヤあたり登らせてやりたいな」

秩父のウォールクライマーなダチのことを思い出して笑ったら、先へ進もう。






ところで秋田と青森にまたがるこの道は、地図によると青森側がダートらしい。

それも延々8キロにわたる、長いダートだという。

でも、ところどころは舗装されてるようだし、それならいずれ全線舗装されるだろう。



「つまり起伏はなくて、フラットダートだってことだな」



そうあたりを付けて走り出したわけだ。

このあたりの地図を見てた時は。

で、そんなことをすっかり忘れて、気持ちよくワインディングを走って俺の前に。



突然、それが現れた。



ダート走行動画(3分)

ピントずれちゃってる上、特に見どころもない。

本当は走りながら結構しゃべったんだけど、風切音でまったく録れてなかった(´・ω・`)

がんばって、ばっかみてぇに独りで色々しゃべったのになぁ。



すったもんだ青森側のダートを抜けて、県道28号線へ出る。

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津軽白神湖は、津軽ダムにある人造湖らしい。

このときはただ、「きれいな湖だな」と思っただけだけど。

この橋の高さがハンパなくて、下を眺めると吸い込まれるようだった。



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一応、写真に撮ってみたけど、高さとか傾斜とかは、写真に残すのが難しいね。

うまく取れるようになったら、けもの道を走るときの写真も、もっと臨場感が出せるかも。

ま、でも写真の勉強より先に、俺にはやることがあるからね。



壊れないビューエルさんを作る、って至上命題が(`・ω・´)






湖で小休止しながら、次のルートを決める。

とはいえ、今晩は十和田湖に泊まろうと思ってたので、そう悩む話でもない。

どうせあの周りはワインディングばっかだし、テキトーに向かうだけで楽しいだろう。



そう思って走り出し、何も考えずに弘前市内へ入ってしまう。

さすがに混んでる市内を、暑さにやられながら、ほうほうの体(てい)で抜け。

国道7号線を南下して、454と102で十和田湖へ。




やっぱり楽しかった、十和田湖へのワインディング動画(6分半)

曲道が嫌いじゃない向きには、酒でもひっかけながら眺めてもらえれば。

たぶん、走りたくなるよ(・∀・)

ここはホント、いつ走っても気持ちいいわ。



なんてゴキゲンで走ってると、ついにトラブルタイムがやってきた。

「ロングツーリング」「かみさん」「ビューエルさん」

このキャストで「何もないはず」と考えた、俺が甘かったようだ。






なんかおかしいなとは、湖を出て県道28号線を走ってる段階で、感じていた。



だが、「ダートなんか走ったからかな?」くらいに思いつつ流してた。

そのうち弘前市内へ入ってしまい、うやむやになってたんだが。

ここへきて明らかに、違和感がごまかせなくなってきた。



ブレーキレバーが 異常に近く なってる(´・ω・`)



それは通常、ブレーキパッドが減ってきたか、フルードが沸いてエア食ってるしるしだ。

しかし、さすがに今さっきで体感できるほど、急に減るわけがない。

かといってブレーキフルードが沸くほど、ハードな走りもしていない。



つーか入れてるフルードはSP-Rだから、相当ハードに使っても平気なはず。



「暑さ……は関係ないだろ。やっぱダートでなんかあったかな?」

思いながら、モノがブレーキだけに、強行軍というわけにもいかず。

120号線の途中でビューエルさんを停め、チェックしようと降りる。

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と、降りるとき偶然、ハンドル回りに顔が近づき、たまたま目に入ったのが。



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すっからかん のリザーバータンクだった(´・ω・`)



一瞬、頭の中が真っ白になり、かるい絶望感に襲われる。

それから、「はい、慌てない。俺とビューエルさんだぞ? そら何かあるさ」と、自分を鼓舞する。

落ち着いたところで、原因の特定と、今後の対策を考えよう。



まず原因。


1)ブレーキフルードは、もしパッドが全減したとしても、ここまでは減らない

2)であれば、どこかが破損するか、ゆるむかして、フルードが漏れてるはず


つわけで、マスターシリンダーから順番に、ホース、キャリパーと見てゆくと。

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キャリパーの取り付けボルト付近に、それらしき痕(あと)を発見した。

フルードが漏れて、塗装が剥げてる。

しかしこれだとまだ、トラブル箇所まではわからない。



(ホースに小さな穴が開いて、そこから漏れたフルードがホースを伝ってきてるのかも)



そう考えて、ホースの濡れをチェックし、それからキャリパーのバンジョーボルトをチェック。

増し締めしてみると、バンジョーボルトが少しだけ緩んでいた。

今まで平気だったんだから、おそらくダート走行で緩んだ……のだろうか? そんなことあるか?



まあ、遠因は後で検証するとして、次は対策だが、これはすぐに思いついた。


1)奥入瀬の先にガソリンスタンドがあったはずだから、そこでフルードを買う

2)もしも買えない場合、応急処置として燃料アルコールを足し、翌日、ホームセンターを探す


結論が出たので、まずはガソリンスタンドへ向かおう。



スタンド、50キロくらい先だけど(´・ω・`)






とはいえ俺もかつては、奈良から柏まで、フロントノーブレーキで帰ってきた男。

慎重に走れば、たかだか50キロくらい、問題なく走りとおせるはずだ。

たとえ、その50キロの全線がワインディングだとしても……

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エンジンブレーキとリアブレーキ、それに何より状況判断をたよりに走るのだが。

これがとにかく神経の疲れる作業で、ひとつ曲がるごとに削られてゆく。

あんなに曲がりたがってたのが、今ははるか昔のようだ(´・ω・`)



とはいえ、「トラブルは楽しむ」のが俺のスタイル。

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「おー! こえー! でも何だかんだ、けっこー走れ……あぶ! あぶねぇ!」

大騒ぎしながら、木漏れ日の中を走ってゆく。

やがて奥入瀬渓谷に入り、せっかくの景色の中を、ひいひい言いながら。



ようやく、お目当てのガソリンスタンドにたどり着いた。

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そこで写真の「黄色い容器に入ったブレーキフルード」を450円で購入。

かなり長い在庫だったらしく、いろいろと汚れていたが、今の俺には天の妙薬

ありがたくリザーバタンクに足し、ほっと胸をなでおろした。



スタンドの片隅でエア抜きし、ブレーキに手ごたえが出てきたところで。

さて、それじゃあ奥入瀬を戻って、十和田湖で休もう。

フロントノーブレーキの疲労ですっかり重くなった身体を引きずり、十和田湖へ向かう。

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前回、泊まった公園「レークパークうたるべ」は、変わらぬ顔で俺を迎えてくれた。

ここはテントが張れないので、写真の東屋で寝ることになる。

ま、言っても二回目の宿泊だし、段取りは慣れてるから問題ない。



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荷物を下ろしたら、東屋の椅子に腰かけて、まずは景色をのんびりながめる。



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テントを張らないぶん、準備はさらに簡単だ。



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ジャックダニエルの十和田湖冷水割り。

いや、レークパークの水道の水だから、別に十和田湖の水ではないんだけど。

ま、雰囲気だよ、雰囲気。



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晩メシはドライフルーツ、茎わかめ、かぼちゃの種、ビーフジャーキー。

そしていちばん大事なカロリー源の、ジャックダニエル(・∀・)

これらで済ませられるから、どこにも寄らずに走って、何も買わずに野宿できるのだ。



名物とか食わないと気に入らない人は無理だけど、こんなツーリングも楽しいよ?



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日が暮れたら、持ってきた本を読んでみたり。

もっとも、今日はブレーキ騒ぎで疲れたから、すぐにまぶたが重くなってくる。

それじゃあこっちのランタンは消して、キャンドルの方を付けようか。



これも雰囲気(・∀・)

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虫よけを塗り、キャンドルと蚊取りに火をつけて。

なんとなくぼんやりしながら、今日のことを思い返しつつ、酒杯を傾けていると。

あおん、と鳴き声が聞こえてきた。



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野良猫が、「なんか食うものを寄越せ」とやってきたのだ。

だがしかし、ビーフジャーキーは味が濃すぎるし、他にヤツの食えそうなものはない。

一応、ドライフルーツを投げてみたが、見向きもしねぇ。



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それでも、辛抱づよく待ってる猫がかわいいので、少し話をする。

今日の峠は楽しかったとか、ブレーキフルードが漏れてさぁとか、そんな話をたんたんと。

もちろん猫の方は、特に興味を持った様子もなく、しばらくこっちを見ていたが。



やがて、餌をくれないと分かったのだろう、静かに去っていった。

つれないねぇと苦笑したら、さて、さすがに眠くて起きてられないや。

シュラフ代わりのシーツにくるまった俺は、大きなあくびをひとつして。



十和田のほとりで、幸せな眠りについた。

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そんな、いろいろびっくりだった二日目の話。





 


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by noreturnrydeen | 2016-08-12 23:41 | ソロツーリング | Trackback
 
なんとなく、「北へ行こう」とだけ決めて迎えた、夏休みのツーリング。

ただ、前にPOPOさんが言ってた「奥只見」へは行ってみたい。

なのでとりあえず、初日はそこを目指す。



そんな朝、起きるなり天気予報を見てみると。

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おうふ、雨予報じゃねぇですか。

んでも窓から眺めてみれば、まだ、降ってる気配はないので、とっとと起きだす。

本日仕事のナオミさんにご挨拶して、昨日のうちに準備しておいた荷物を積み込み。



記念写真を撮ってもらったら。

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さあ、出発しよう!

手賀沼の方を回って、裏道からテキトーに国道294号へ乗る。

今回の北上ルートの初手、常総から宇都宮の方まで、まっすぐ南北に走る道だ。



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ただし、この写真が294かどうかは定かでない。時間的には多分そうだと思うけど。

んで、まっすぐな国道を、特にすり抜けもせず北上し、のんびりと景色を眺め。

国道408になってすぐ、宇都宮あたりで、西へまがって121号へと入る。



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日光っぽい並木道を走ってゆくと、風が涼しくて気持ちいい。

曇り空も写真的にはさびしいけど、空冷エンジンのビューエルさんには好ましい。

ビューエルさんの夏のへなちょこぷりったら、酒瓶を割っちゃったときの俺に匹敵するからね。



一気に走ってきたので、121号が街から田舎道へシフトするころ小休止をとる。

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ちなみに「皇国の守護者」かぶれの俺的に、今回の休止は三種類。

1)仮休止=リュックを下ろさずタバコを一本。
2)小休止=リュックを下ろして5~10分。
3)大休止=プロテクターも外して30分~1時間。

なお、食事に関しては今回、「晩メシのみ」と決めてある。

普段から仕事の時は朝昼とも食わないので、まあ、いつも通りってことだ。

旅にでるとついつい食いすぎる傾向があるからね、俺には(´・ω・`)



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121号もこのあたりまでくると、結構ぐねぐねしてて楽しい。

そうそう、今回は各レポートの最後に、走ったルート(おおよそ)をグーグルマップで示しておく。

なので時間があるならちょっと見てもらえると、俺の迷走っぷりがよくわかるよ。



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これは自撮りじゃなくて、後向きに撮ろうとして早く仕舞いすぎた絵。

「やっぱ起動の早いデジカメを買おう」と、いつもツーリングの後は思うんだよな。

そんでまた、すぐ忘れちゃうんだ(´・ω・`)



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今夏はいつも以上に、ツーリングライダーを見かける機会が多かった。

SS集団とかとも絡んだけど、あんま飛ばさない連中だったので、俺ものんびり走った。

つーか最近は荷物を積んだ山賊メインで、空荷で走るのは通勤ばっかりだから、全然、攻めない。



荷物積んで攻めるの、おっかないからね(・∀・)



つわけでようやく、国道352号へ入る。

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福島県南会津郡から、奥只見湖をぬけて、新潟県魚沼市まで、東西に走る国道ワインディング。

POPOさんがおすすめしてたのに、前の東北ツーリングの時に寄りはぐった、初日の主目的。

走り出してみると、入りっぱなは山間部を走る広い道だが。



数キロ走ればもう、道が左右に曲がりはじめ、ワクワクと気分が高揚してくる。

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つわけでこっから先、写真はこういう直線の景色がいいところばかりだよ。

ただ、うしろの方に、山間部をまとめた動画を置いておく。

飛ばしてはないけど、「どんな道か」を知るには充分だと思うので、暇な時にでも。



ちとダラダラ長いけど。

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川のそば、低い場所は道が広くて走りやすい。



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反対に山間部は俺ごのみの、「いかにもなクソ峠」なので、一般的には走りづらいって言うかな。



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小休止しながら山と空の写真を撮る。

プロじゃないし携帯とか安いデジカメのスナップだから、絵的にはあれだけど。

俺にとっては付加価値が目いっぱいの、たいせつな宝物( ´∀` )



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山中の道っぱたに単車を停め、タバコをくわえて眺める夏の空。

景勝地や名所旧跡よりも、俺が「ツーリングしてるな」って実感できる瞬間。

乗ってる時と同じくらい、大好きで大切なひととき。



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やがて道は新潟県に入る。

もっとも、マップで確認したら県境はスノードームの中だったから、ここは県境じゃないと思う。

この手前あたりに県境があったのかな?



そんな風に写真と地図を見ながら思い出すのも、ツーリングの楽しみ。



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山間のワインディングは、基本的にこんな感じ。

クソ峠だけど見通しは悪くないので、リズミカルに楽しく走れる。

特に下りはエンジンの負担も少ないし、ビューエルさんの得意なステージだし(・∀・)



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曲道を写真に撮ってるってことは、そろそろワインディングに少し飽きてきたのかな?

ロングだと延々といろんな峠道を走るから、こういう贅沢もできる。

日帰りだと写真撮るよりも曲がることを優先しちゃう、曲道貧乏だから。



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「奥只見シルバーライン」の看板に、思わず単車を停めるのも、曲道貧乏のあらわれ。

他にも面白いワインディングがあるなら、ぜひ走ってみたいと思ったのだ。

止まって地図で確認してみたら、曲がってなかったんでやめたけど。



グーグルマップで言うとこのあたりの話。



つわけで、ここまでのルートのうち、352号線のワインディング動画。

8分以上ある長い動画で、しかも見どころは特にない。

なので、流すか飛ばして見ると吉。









初日の目的である奥只見は、楽しんで走ることができた。

それじゃあ、あとは適当に走って寝るだけなんだが、さて、どこへ行こう?

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道ばたで小休止しながら地図を眺めると、ここから上へ斜めに折り返す道がある。

国道252号線という会津若松へ向かう道で、曲がりくねってなかなか楽しそうだ。

352を街中まで走り、252号線を見つけたところで方向転換。



今度は折り返し、東へ向かうワインディングを走り出す。



と、2,30キロ走ったあたりで湖が見え、ちょうど駐車場があった。

いったん通り過ぎるも、思い返してUターン。

あわてずに行こうじゃないか、まだツーリングは初日だ。

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田子倉湖を眺める駐車場で、仮休止しながら案内看板を見る。

この地図は南北がさかさまになってて、現在位置が湖の右側にあるね。

後で確認したら、この先、湖の終わり際の駐車場には、湖畔を一周できる道の入り口があった。



次回、通る時はぜひ、湖畔一周もしてみたいところだ。

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駐車場から見た田子倉湖。

午前中は曇っていた空も、すっかり晴れ上がって気持ちがいい。

もっとも、そのぶん陽に灼かれるので、半袖を後悔していたんだけど。



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これは田子倉湖西岸、来た道を撮影してる。

現地で見つけた道が楽しくて、「来た道が何となく愛おしかった」んだと思われる。

ツーリング中はいろんなことを考えるから、この時の思いまではもう忘れた。



と、なんとなく愛機をながめた俺の口から、思わず「ぶほっ!」っと声が漏れた。

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スペアガソリンボトルのホルダーバッグが、タイアに削られてる。

マウントが若干、低かったようだ。

バッグの高さを調節しなおし、バンクしてもあたらないよう養生してやる。



今回のツーリングで、ずっとこのラックシステムを使ってたのだが。

単発の使用ではわからなかった、テーブルとしての使い勝手や、バッグサポートとしての弱点がわかった。

なので、また気が向いたときにでも、少し改良してやろうと思う。



天板を付けるとか、バッグの固定をがっちりするとか。

あとは脚を伸ばして、バッグが内側へ「絶対に行かない」ようにする感じかな?

ま、これはあとで読み返す俺のために書いてるんだけどwww



景色を堪能したら、会津若松へむかってワインディングを走り出そう。

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東北地方によくあるスノードーム。

トンネルより開放感があり、風通しもよく、でも陽が当たらないのでちょっとだけ涼しい

もちろん四輪にはわからない、二輪乗りだけの知ってる秘密。



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青空と山とアスファルト。

何度も言ってるけど、俺の大好きな夏のトリコロール(三色)。

もちろん春だって秋だって冬だって、単車で走るのは大好きだけど。



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ビューエルさんと走るようになってからは、道の曲がりだけじゃなく、「この絵」も重要になった。

俺の旅は要するに、「曲道とこの絵を堪能し、これに飽きるまで走る」ことが目的なのだ。

時間、距離、食いもの、景勝、そのどれでもないことだけは断言できる。






田子倉湖から50キロほど走ったあたり、道の駅を見つけたので入る。

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道の駅「かねやま」で、水分補給しながら10分ほど小休止。

地図を見ながらルートを決めるのだが、確実に混んでる会津若松の市内には入りたくない。

なので252を終わりまで進んで、国道49号線で新潟の方へ戻ろうと決め、かねやまを後にする。



と、水分補給が遅かったのだろうか。

このメットはもう結構かぶってるはずなのに、ちょっと頭痛がしてきた。

どうやら朦朧としてきたようで、「幻聴」が聞こえるようになる。



聞こえてきた幻聴は、まるで「サイレン」のようだ。



顔をしかめた俺は、「気合で吹き飛ばそう」と、アクセルをワイドオープンする。

今日イチバンのスピードと気合ですり抜けをかまし、49号を西へ折れる。

西会津を抜けるころ、幻聴はすっかり治まっていた。





「あー、びっくりした」

幻聴が消えて元気になった俺は、49号をのんびりと西行してゆく。

お天道様はとっくに中天を過ぎ、すこし傾きかけていた。

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「こら、アレだな。そろそろ寝るところを探さないといかんな」

とはいえ、向かっているのは大都市、新潟方面だ。

新潟へ出る前に山越えがあるから、そこらで野宿場所を探すのがいいだろう。



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とたんに撮る写真まで、「野宿場所を探す」俺の気持ちを反映したものになったり。

この河原もいいんだけど、タープ持ってこなかったから、日影がないのが厳しいかな。

そんな感じできょろきょろしつつ、49号を走り続ける。



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いつのまにか、町が点在するようになってきた。

初日から町中で野宿はしたくないので、も少し一生懸命ポイントを探す。

基本的には、「大きな橋の下」とか「山の中」が、俺の野宿には適している。



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これは畑の緑色とかじゃなくて、その先の山に目が行ってるんだと思われる。

あの山まで行っちゃえば、まあ、寝放題だからね。

山賊のおかげで、俺の頭に「キャンプ場」という文字はほとんどない。



無料だとしても、時期的に人が多かったりするから。



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こんな風にのんびりと景色を撮りながら走ってはいるが。



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内心はもう、「早く荷物を広げて、酒が呑みてぇ」としか思ってない46歳。



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太陽はすっかり西から差し込むようになっている。

「まじいなぁ」と思ってるうちに、いつのまにか新潟市内へ来てしまった。

しかたなく日本海側の大動脈、国道7号線に乗って、とりあえず北へ。



と、新発田あたりで大きな川を越える。

「お、ここはいけるんじゃね?」

目を皿にして見ていると、290号との交差点に良さげな場所が見えてきた。



迷うことなく290号の分岐を入り、ぐるんと回って7号線陸橋の下へ。

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どうやら、今夜の野宿ポイントを発見できたようだ。



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さっそく、荷物をほどいてインナーメッシュテントを張り、夜宴の準備にかかる。

ラックシステムのおかげで、この辺の段取りが大幅に早くなった。

あっという間に準備を整えると、プラスチックグラスにジャックダニエルを注ぎ。



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大地への分け前に一口こぼして、それから、太陽へ向かって柏手(かしわで)を打つ。

「今日も一日、無事に走り切れました。ありがとうございました」

神様にご挨拶したら、それじゃあ、呑んだくれようか。



ぷ~んと虫が飛んできたので。

バッグからおなじみDEET30の虫よけを引っ張り出し、身体に吹き付ける。

その時の振動で、点けていたキャンドルランタンが倒れた。

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ラックシステムの天板はこんな風にスノコ状なので、小さいランタンは座りが悪かったのだ。

よく見ると下のシートに、ローソクがこぼれてる(白い点々)。

暗くもないのに雰囲気で点けてたコトを後悔しつつ、こぼれたローソクをぬぐう。



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んで、こんだ倒れないように、ラックへひっかけてOK。

ちなみに晩メシは、ジャックダニエルと乾燥つまみだ。

体力的にダメそうなら、明日の日中にでもなにか食えばいい。



家にいるときは食欲たっぷりなのに、旅へ出るとメシに興味がなくなる。

不思議なもんだと思いながら、酒を呑み、ビーフジャーキーをつまみ。

ゆっくりとした時間を、存分に楽しむ。



「ああ、日が暮れてきた。いいなぁ。綺麗だなぁ」

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大切な人や、友のことを思い。

あるいは今までのこと、これからの人生のk…………



「うま! なにこれ旨いじゃん! ぎゃははは、やるなぁかぼちゃ」



ノリで買ってきた「かぼちゃの種」が、やけに旨いので、ひとり大笑いする。

まあ、しんみりしたマイトガイなんて、クソの役にも立たないからね。

おっと、そういえば、虫よけだけで安心してちゃいけない。

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最強の蚊取り(蚊除け?)線香、森林香に火をつけて。

太陽が沈む速度にあわせて、思考の速度ものんびりと。

ようやく、旅に出られたよ。



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そんな、ツーリング初日のおはなし。

一日目ルート (グーグルマップ)

 
 
 

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by noreturnrydeen | 2016-08-11 23:35 | ソロツーリング | Trackback
 

YouTubeのオフロード動画を見てたら山に行きたくなった。

なので久しぶりにオフロードブーツを引っ張り出し、出かける準備をしたのが前日。

朝、起きたら予定よりちょっと遅かったが、ま、出かけようか。

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鬼攻めするつもりはない、のんびり林道ツーリングの予定なので、装備は気軽に。

ブーツとジャケット、パンツ以外は、基本的に通勤と変わらないスタイル。

俺、通勤でもプロテクターしてるからね(・∀・)




つわけで走り出し、茨城を目指して国道から県道19号へ。

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ガラガラの県道を走りながら、「筑波山あたりは混んでるだろうなぁ」と考えて、別の道を行くことにする。

つってもまあ、筑波の北あたり、加波山とかあの辺になるだろうけど。

気負わず楽しんで走れればOK、最近はずっとそんな感じで単車と付き合ってる。



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ね、気の抜けた顔でしょ?



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354と19号はぶつかったあたりのコンビニで、朝食がてら一服。

普段は朝飯も昼飯も食わないんだけど、山に行くから一応、消化のいいパスタを。

大盛り明太子パスタ、味はふつーのコンビニ飯。






408号とぶつかるT字路へ差し掛かった。

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国土地理院の前を走るこの道を、ふだんは左へ曲がって筑波山へ北上するのだが。

今日は時間もあるし、せっかくだから右折して、筑波山を迂回してみよう。

ま、この辺はなんだかんだよく走ってるから、テキトーに進んでも行きたいところへ行けるだろう。



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408から県道34号へ入り、つくば医療ビレッジにあるパラボラみたいなやつの前で写真。

が、こないだ酔っぱらったときにカメラをいじったみたいで、設定が変になってた。

おかげで今回の写真はすべて、露光過多で真っ白けの、ガンマ補正しまくりんぐ(´・ω・`)



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あまり道を気にせず、左の方に山を見ながら適当に走る。

気分的にロングツーリングっぽい感じがして、60くらいでだらっと走るのさえ、なんだか楽しくなってきた。

茨城は主要道路をはずれると、とたんに道がガラガラになるから好き(・∀・)



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道なりに走ってたら方角が変わって、いつの間にか太陽に向かってたので反転したり。

あくまで細かいチェックはせず、まるで知らない土地を(本当に知らない道もあるけど)走るように。

景色と雰囲気、心地よい天気を楽しんで走る。



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結構あちこち遠回りしつつ、なんだかんだ朝日トンネルへ。



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フラワーパークの横を抜けるあたりで出会った、トラッカー集団。

ツーリング日和だもんね(・∀・)






そのまま北上して県道7号にぶつかる手前当たり。

「東筑波ユートピア」の看板を見つけて、山へ入る。

ここは、ちょっとショボ目だけど、サルとかライオンとか居る自然公園だ。



もちろんサルにもライオンにも用はないので、そのまま荒れた林道を上がってゆく。

(4分18秒)


(1分2秒)


ここから加波山へつながる、稜線の林道へ。



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のんびりモードなので、ちょっと停まって景色を見たり。



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この辺はハングライダーをやってる人が多い。

何かのイベントでもあったのか、この先にはアホほどハングライダーがいた。

さすがに 停まって写真撮るのはアレなので、そのままスルーして先へ。



つーか走ってる俺の方が、「なんだこいつ?」って注目されてた(・∀・)



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中々エグい下り。

もちろん、こんなところソロで走ったら死んじゃうので、行くならよしなしでも誘わないとね。

そんで、ふたりで遭難したりしてね(・∀・)



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相変わらず景色はいいけど、空がちょっとガスってるのが残念。



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稜線の林道は、落ち葉と山汁、前日の雨でとても滑りやすくなってた。

これなら舗装をはがして土にしてほしいところだけど、まあ、単車の事なんかどうでもいいだろうね。

こっちが事故らないように走ればいいだけの話。



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紅葉してたので、写真撮ってみたんだけど。

前述のとおりカメラの設定がアレで、ひとっつも綺麗に撮れなかった(´・ω・`)

カメラ欲しいなぁと思ったけど、いくらいいカメラ買っても、酔っぱらっていじったら同じだよね。



気づいたから、余計なもの買うのはやめるよ。





そんなこんなで稜線を走り切り、一本杉峠に到着。

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他にも人がいたので、会釈しながらバイクを止めて一服。



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さっきフラワーパークの前で抜かした集団かな?

トラッカーで林道ツーリングも楽しそうだね。

舗装路だけなら、俺はユリシーズでいいけど。



一服しながらSNSに、「一本杉へ来た」旨を書いたら。



さあ、それじゃあ久しぶりに、茨城県が「県道」と言い張る例の道を走ろうか。

クソ長い15分くらいの動画だから、適当に飛ばして見てくれれば。

早いとこ動画編集ソフトどうにかしないと……


と、こんな感じで一本杉の下りを終えて、「よしなしポイント」で一服。

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思い出し笑いをしながら、タバコを一本灰にしたら、あとはもう少し舗装林道を走ろうか。

つわけでそのまま下り、よしなしガケ落ちの時に世話をかけたトライアラーさんの家を横目に。

42号へ出たところで少し南下して、また、山の方へ向かう。






入ってすぐのところに、何かあったので、停まって見てみると。

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真壁城跡の看板が立ってた。

真壁城ってのがあること自体、今の今まで知らなかったけんども。

ま、城好きはマルとかなっこで、俺はどっちかっていうと歴史群像好きだしね。



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あとは山麓や稜線の道をテキトーにつなぎつつ、のんびりと走ってゆく。

仕事の疲れや悩み事、もやもやした色んなものが、さっぱりと洗い流され。

「ああ、今日も俺は単車に乗れて走れてる、幸せだな」と実感しいしい。



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7号から今度は、湯袋峠を登ってゆく。



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紅葉はないけど、森林浴効果はばっちり……かな?

150号に出たところで、林道らしい林道は終わり。

あとは適当に南下しながら、お家へ帰って晩飯を作るだけだ(・∀・)



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斜めった太陽がすげぇ幻想的だったんだけど、やっぱりカメラのせい(俺のせいとも言う)で、こんなん(´・ω・`)

「晩メシ、何にしようかなぁ」と主夫っぽいことをつぶやきながら。

53号に出たところで、最後の一服。

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オフ帰りにはおなじみ、「マフラーの熱で泥の焼けるにおい」を、香ばしく感じつつタバコを一本。

「ロードも楽しいけど、やっぱオフはいいなぁ」

独り言ちたら単車をまたぎ、俺は柏へ向かってKLXのアクセルを開けた。



そうそう、晩ごはんは「ブリ照り」作ったよ(・∀・)





おさんぽ一本杉/了



 
 

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by noreturnrydeen | 2015-11-03 19:04 | ソロツーリング | Trackback

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