カテゴリ:ソロツーリング( 93 )

ノスタルジック・ラン

 
いっきしなし暖かくなり、空は雲ひとつない晴天。

色々やろうと思ってたことはあったんだが、この天気で走らないって手はない

前から気になってた、「オートパーラーシオヤ」へ行ってみよう。



つわけで仕事がハネるなり、単車をユリシーズからKLXに入れ替えて走りだす。

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昔よくテストランで走ってた、白井あたりのツイスト。

今はもう全然なんで、ここを走るのはすげぇ久しぶり。

言っても二種原付のKLXだし、のんびり気持ちよく走ろう。



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向かっているオートパーラーシオヤってのは、いわゆる自動販売機コーナー。

俺と同年代くらいなら知ってるだろう、昔よく見かけた例のアレ。

ハンバーガーとかカップ麺の自販機がおいてあるだけの、ミニドライブインみたいなもんだ。



昔のPAなんかも、そんな感じだったよね。



こないだ通勤してる時、ちょっと思いついてしまった。

poitaさんがやってた、しゃべりながら走る動画、最近の言い方だとモトブログ

あれの感じで、しゃべりを撮ってみたくなったので、やってみる。



前に一度、やろうと思って失敗してるんだが、あの時はユリだった。

KLXならエンジン音も風切音も静かだし、行けるんじゃないかと。

つわけで早速、走りながらしゃべってみる。






エンジン音はともかく、風切音が大きくてはっきり聞こえないので、これは却下。

マイク部分にテープ貼ってみたんだけど、焼石ウォーターだったみたい。

いっそ音声と動画を別々に撮ってみようかなぁ。



ちなみにモトブログってのは、モト・ビデオ・ログの略で、走行動画にしゃべりを加えたもの。

詳しいことは「モトブログ」でググりゃナンボでも出てくるからそっちで。

しゃべるのに危ないから、わざわざKLX乗ってきたのになぁ(´・ω・`)






と、いったんモトブログにあきらめがついたところで。

それじゃあ、オートパーラーへ向かって走ろう!

元気に走り出した46歳を祝福するような青空に、なんとなくもったいなくなって。

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まっすぐ向かわずに、近所の道をあれこれ探索がてら走ってみる。

日本中、あちこち行ってるんだけど、意外と近場は走ってないからね。

いい機会だし、いろいろと寄り道して、脳内地図をつなげていこう。



125ccの二種原付で、トコトコと晴天の元を走る。

ただそれだけで、なんだがほっぺたが緩んでくるのは、もう、仕方なしあきらめてる。

俺は、つーか単車乗りってのはもう、そういう生き物なのだ。



適当に走ってると、やがて16号へ出た。

そこからちょっと南下して、木下(きおろし)街道とぶつかったところで。

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左に折れて、今度は利根川を目指す。

木下あたりで一回、ちょっと道に迷ったくらいで。

基本的にはほとんど澱(よど)みなく、利根川の南岸あたりまでやってきた。



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ちょっと休憩しながら、今回初めての地図チェック

利根川の南岸へ出て、あとはいつもの利根水郷ライン。

いつも通り川を渡って茨城側を走ろうかと思ったけど、まあ、そう急ぐ必要もないか。



つわけで久しぶりに水郷ラインをそのまま進む。

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コンビニでタバコを買い、一服しながらSNSに写真をアップ。

あとはまず、迷うこともないだろう。

まっすぐ走って常総大橋まで行き、1.5キロほど南下すれば、見つかるはずだ。



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空と、緑と、道路と、川。

のんびり景色を眺めながら、久しぶりのKLXを楽しむ。

だいぶんヤレてきたから、そろそろスプロケやチェーン、タイアなんかを交換してやらなくちゃ。



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時々立ち上がって走りながら、身体をひねって周りの写真を撮ってみたり。

でも単車って身体をねじると、まっすぐ走れないんだよね。

対抗車にぶつかってもバカらしいから、適当なところでやめる。



やがて常総大橋から南へ折れて、しばらく走っていると。

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見つけた! オートパーラーシオヤだ!

つわけで、ここまでの動画をまとめてみた。

いつも通り、長いわりに見どころはないから、まあテキトーに流して見て(・∀・)b






じゃ、あらためてシオヤを見てみよう。

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外観からもう、雰囲気たっぷりで懐かしさがこみあげてくる。

色、佇(たたず)まい、カンバンのフォントまで、カンペキなラインナップだ。

死んだ親父が、中でマイルドセブンを吸ってそうで、思わずニヤっとしてしまう。



俺的には、カペラかルーチェ(親父のクルマ)が停まってれば最高だったな(・∀・)



しばらく外を眺めたあと、中に入ってみる。

先客の単車乗りが一人いたんだが、写真撮ったり一服してるうちに出てしまった。

もちろん人見知りなんかしないんだけど、余りのノスタルジーにそれどころじゃなかったのだ。



話しかければよかったなぁ。



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中はこんな風に、今どきのジュースの自販機と並んで、懐かしい自販機が並んでいる。



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と、カップヌードルの自販機の横にある、お菓子の自販機に張り紙があった。



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修理代のせいなのか、そもそも製造中止で部品の調達ができないのか。

こうやって少しづつ、古いものが失われてゆくんだね。

もちろんそれは新しいものへ場所を譲るわけで、一概に悪いとは言えない。



でも、なんだか少しだけ、寂しいね。



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イスの修理も、なかなか豪快。

きょうび俺だって、もう少しはキレイに直す。

けど、でも、ここにあると「これはこれでいい」んだよなぁ。



家族で出かけたことなんて、それもクルマに乗ってなんて、ほとんどなかった。

親父は自営業で、日曜日も働いてたし、そもそも俺が車酔いするから。

だけどほんの少し、だいぶんヤレてきた脳みそに、欠片だけ引っかかってる記憶。



そんなのが急に浮かんできたりして、どうにも居心地がいい



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飲んだジュースのペットボトルを捨てようとして、ゴミ箱をのぞくと。

ビン、缶、ペット、燃えるゴミ、燃えないゴミ、きちんと分別してあるのが確認できる。



「ここを使う人たちみんな、ちゃんとルールやマナーを守ってるんだな」



また少しうれしくなって、店内でひとりニヤニヤしてしまう、変質者イーシャンテンの46歳。

おっと、だいぶ陽が陰ってきた。そろそろ帰ろう。

バッグを背負って表に出ると、店の前の洗面所が目に入った。

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「石鹸を入れるのはミカンの網」と、こんなところまでノスタルジーにあふれ、またまたニヤッ(^~^)



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出る前に、裏へまわってみると、ガケと森が見えた。

「落ちねぇし、ケモらねぇよ」

と、誰に言うでもなく、ひとりツッコミしたら、さあ帰ろう。



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帰りは常総大橋を渡って、茨城県側の北岸を走る。



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地元民に「裏高速」と呼ばれる(要出典)、クルマの少ない道を、逆光に目を細めながら。

「興味本位だったけど、来てよかったな」

小さくつぶやいて、俺は太陽へ向かってアクセルをあけた。



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そんな水曜日の午後。




ノスタルジック・ラン/了
 



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by noreturnrydeen | 2016-10-26 21:25 | ソロツーリング | Trackback
 





以上

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by noreturnrydeen | 2016-08-22 21:46 | ソロツーリング | Trackback
 

さすがに山の中、今まででイチバン寒い朝を迎え。

今日も絶好調のお天道様に、柏手を打ってご挨拶したら。

せっかく持ってきたからと、今日はガスストーブを出してみる。

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アルコールストーブよりずいぶん早くお湯が沸き。

「でも、急ぐ旅じゃないから、そんなに早く沸かなくてもいいんだよなぁ」

つわけで次回のソロから、アルコールストーブだけで走ろう。



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今日はわかめ春雨スープ。

「三日間、夜の乾きモノと酒、朝のスープだけだから、さぞかし痩せただろう」

と、実際にはひとっつも変わらない、出っ張ったお腹をパンパンたたく46歳。



電波が通じなくて、ノーリアクションのまま、ひと晩すごしてるので。

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あとで電波がつながったら「生きてる報告」を入れる用に、朝っぱらから自撮り。

そしたら荷物を積んで、出発の準備をする。

「でも、ラックはこの撤収の早さが魅力だよなぁ」なんて、昨日の考えにさっそく疑問を持ったり。



遠野側と海側、どっちへ行くか迷ったのだが。

ここまで来たら三陸から太平洋側を、行けるところまで行ってみよう。

まだ福島の海側を見てないしね。

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つわけで、「かみさんのソロツーリング」ではおなじみ、起き抜けワインディング

太陽の出てる東へ向かって、県道35号を走ってゆく。

もっとも、三日間ここまで走ってきて、多少うっぷんがたまってるから。



「あー! 空荷(からに)で走りてぇー!」



朝の山々に向かって叫んでみたり。



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35号は国道283号の裏道みたいなルート。今日はスカスカに空いてて走りやすい。

朝から気持ちよくワインディングをかけぬけ、国道45号線に乗る。

あとは基本このまま、国道を南下してゆくつもりだ。



さすがにリアス式海岸はもういいや。



国道を流れに乗って、のんびり走ってると。

サイレンが鳴って、救急車が走ってきた。

こっちのサイレンは幻聴じゃなかった(・∀・)

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しばくのあいだ救急車のケツにくっついて走るが、サイレンの音がちょっと鬱陶しい。

気温も、死ぬほどわけじゃないけど、それなりに暑くなってきた。

ちょうどいいタイミングなので、目についた道の駅へ飛び込む。



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どっかの道の駅で小休止。

販売機とかトイレに用はなく、木陰があるところで休みたかったのだ。

うしろに見える東屋で、しばらくのんびりしたら、また国道を走り出す。



このへんはまだ、高速の無料区間が結構あって、時々そっちへ乗ったり。

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どっちもガラガラだから、どっち走ってもいいんだけど、たまにはすっ飛ばしたいじゃん?


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これも無料区間だね。

距離を稼ぎたい人にはいいだろうけど、地元の観光的にはどうなんだろう?

ちゃんと観光地の部分で出口があったかどうかは、残念ながら確認してない。



とまあ、そんな感じで国道を走ってゆき。



あんまよく覚えてないけど、確か「○○半島」的な表示があって。

寄ってみようと脚を伸ばし、ついでに通りがかりのスタンドでガスを入れ。

そこのお兄さんに、「このあと大雨みたいですよ」言われて、半島巡りをやめたんだっけか。

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とにかく、そのスタンドでUターンし、とっとと走り出すことにした。

雨が降るなら、早めに野宿場所を確保しなきゃならないからね。

一日目や昨日みたいに、ステキな場所が見つかる偶然が、今日も続くかわからないし。



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護岸工事の途中の写真かな?

まだまだ工事中のところが多くて、被害の大きさがうかがわれる。

まあ、通りすがりの俺が、偉そうなことは言えないんだけど。






淡々と走り続け、さすがにトイレにへ行きたくなったので。

通りがかった道の駅「津山もくもくランド」へユリシーズを停める。

施設がかなり充実した、大きな道の駅だ。

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「もくもくって、別にタバコのことじゃないよな?」

ロクでもないことを考えながらトイレをすまし、喫煙所でタバコに火をつける。

するとそこへ、同じくタバコを手にもって、きれいなお姉さんがやってきた。



お姉さん、目が合った瞬間、「こんにちは」と挨拶してくれた。

なのでこちらも「こんにちはー!」と返すが、あとは黙ったまま並んでタバコを吸う。

暑くてあんましおしゃべりする気分じゃなかったのだ。

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それでもお姉さんの出がけにちょっとだけ話し、ついでに許可をもらってバイクと一緒にパチリ。

それから、「お気をつけて!」「はい、ありがとうございます!」挨拶を交わしたら。

お姉さんは北へ。俺はしばらく地図を眺めてから、南へ向かって走り出す。



と、10キロかそこら走ったころだったか。



見かけた道の駅「上品の郷」に、待望の「♨」が書いてあるのを見つけて。

観光客でごった返す駐車場入ってゆく。

混んでるため、単車は隅っこへ行かされるのだが、木陰だったのでむしろありがたかった



準備をしたら、他のモノには目もくれず風呂へ向かう。

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「かしわ」って書いてあったから、なんとなく撮った。

あんまカメラ構えてると、同性愛者の盗撮マニアと思われちゃうので。

とっとと服を脱いで、レッツお風呂。



さっぱり気分良くなったところで、それじゃあまた、45号を走ろう。






暑さもほどほど、疲れも少な目、国道の流れもいい。

なので、それほど退屈ってわけじゃないんだけど。

ヒマっちゃヒマだったので、なんとなく自撮りしてみたり。

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これは画角的に左手を目いっぱい伸ばして撮ってる。

撮ってるとき後ろから見たら、かなり間抜けだろうね。

どうでもいいけどね、今さら(・∀・)



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これは自撮りじゃなくて、いつものうしろ撮り。

ま、別にここだけじゃなく、45号は基本的にこんな直線が多いんだけど。

たぶんここらの風景が、なにかしら俺の琴線に触れたんだと思う。



覚えちゃいないけどwww



石巻を抜けて仙台に近づき。

日本三景のひとつ、松島が見えてきた。

さすがにクルマの数も増えて、道が少し渋滞気味になってくる。

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松島は前に一度寄ってるので、傍らを通りぬけるだけ。



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これは、わりと上手くいった方の、うしろ撮り画像。



このまま45号を走ってくと、道は仙台市内に入る。

さすがに大都市仙台、松島からこっちすいぶんと混んできていたので。

地図を見て迂回路を探し、海沿いから仙台を躱(かわ)せる、県道10号線に入った。

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県道って書いてあるから、それなりの狭い道を想像してたら。

三車線の大きい道路だったので、ちょっとびっくりして写真を撮った。

まあ、冷静に考えたら、とくに大騒ぎする話でもないんだけど。



そのまま45号とは別れ、県道をいくつかつないで、おなじみの6号線に出る。



いよいよ福島県の海岸線かと思ってると、看板に奇妙な文字が出てきた。

「この先、歩行者・軽車両・二輪通行禁止」

最初は、自転車と二種以下の原付が通れない自動車道路かと思ってたのだが。



どうも、歩行者、自転車、二輪車は走っちゃいけないらしい。



国道を流しながら、「変な規制だなぁ」としばらく考えて、やがて合点がいく。

歩行者、自転車、二輪車に共通してるのは、「身体がむき出し」ってことだ。

「え、もしかしてそういうこと?」と、思わず声に出して驚いてしまった。



この規制区域が60キロ先だというところで、まあ、推して知るべし。

ただの自動車専用道路の注意書きで、60キロ手前からなんてありえないからね。

ネットのニュースで見ただけの話が、急激に身近に感じられる。



まだ全然、何も終わってないんだな。






しばらくまっすぐ走り、さすがにそろそろ迂回路を探そうということで。

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道の駅「南相馬」に入って、地図を見ながらこの先のルートを探す。

すると10キロほど戻った西側に、国道349や399号へつながる道があるのを発見。

349、399は何度か走った、ばっかみてぇにワインディングが続くルートだ。



「じゃ、ワインディングを走りながら、適当に野宿場所を探すか」



そうと決まれば、急がば急げ。

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6号線を戻って、国道115号へ乗り、西を目指す。

広くてまっすぐな道が、だんだん狭く、アップダウンしながら。

やがて、右に左に暴れ始める。



ようこそ、クソ峠(・∀・)



途中に349への案内を見つけ、ウキウキしながら南折。

国道349号を南下してしばらくすると、399号の文字が見えてきた。

349は茨城まで抜けるワインディング、399はいわきまで抜けるワインディング。



どっちも面白いんだけど、399は実際、少しの区間しか走ってない。



じゃあ今回は399で行こう。

いわきの方まで抜けられれば、当初の目的、海岸線沿いに行けるし。

いやまあ肝心の部分が走れないのに、茨城側だけ走って意味があるのかはともかく。



つわけで、国道399号線を折れる。

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基本的にここらの道は、こんな風に人里をぬけるシーンと。



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山間部のワインディングを抜けるシーン。ふたつのシーンの繰り返しだ。

なので人里ではゆっくり、山間部をすっ飛ばすというスタイルで走る。

そのくりかえす距離は、茨城までおよそ150キロ以上



な、燃えるだろ?(・∀・)



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つわけでツイストに備え、人里区間をのんびり抜けていると。

「や、これはやばい。マジで寒い」

我慢できないほど寒くなってきたんで、目についた販売機ゾーンで停まり、着替えを出す。



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と、販売機へ、地元のおじさんが原付で買い物に来た。

なので満面の笑みを浮かべ、「こんちは!」とあいさつをする。

するとおじさん、ニカっと笑って近づいてきた。



おじ 「なに、これから山へ入るんけ?」

かみ 「ですね。399を走って、南へ抜けます」

おじ 「ああ、柏ナンバーか。いや、でもこの先へ行くなら、左へ行くところを右に……」



おじさん、一生懸命、身振り手振りで俺の帰宅ルートを教えてくれる。

だが、こっちはどこでも寝る予定だから、べつに迷っても構わない。

なので、申し訳ないが半分聞き流しながら相づちを打っていた。



おじさんといろいろ話し込み、ちょっと驚くような話も聞かされ。

最後に、手を振って別れたら、じゃあ、本日最後のワインディングを走りますか。

気さくなおじさんのお陰でニコニコしながら、俺はクソ峠を走り出した。






走り出してほどなく、嫌な感じの看板に出迎えられる。

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微妙に「通行禁止」じゃないところが、なにやら怪しい。

看板の色も、普通なら白地に赤なんだけど、黄色地でしかも下の方に。

「原子力なんちゃら」と書いてある。



「ああ、こっちも原発のアレでダメなんかなぁ」



思いながら進んでゆくと。

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ダメだった

めっちゃ厳重なゲートに、見張り小屋まである。

どうひいき目に見ても、原発関係者じゃない俺は、ここであきらめて引き返した。



なに、まだ迂回ルートはあるだろう。

つわけで、別の道へ入り込み、かなりの距離を進んだ先で、また通行止め。

ここで不意に、あのおじさんの言葉が思い出される。



「右に行くところを左に行って……」



おおう、今の道って、おじさんが言ってたところじゃん!

聞き流したのを悔いても、アフター・ザ・カーニバル(´・ω・`)

半泣きになりながら、Uターンして戻ってくる頃には、お天道様もかなり斜め



仕方なく、看板の迂回表示に従って走る。

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このファイルの最後にあげてるマップでは、さらっと迂回してるけど、実際はもう迷走したったらない

残念ながらログ録ってるわけじゃないので、どこをどう迷走したのかは判りかねるけど。

なんだかんだいいだけ走って、ようやく、最初に分岐した349へ戻る。



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349にある道の駅「さくらの郷」にて、休みながら心を落ち着かせよう。

つーかもう、なんならここで寝ちゃおうかな。

そんな風に思いながら、タバコを吸いつつ地図を見る。



つってもまあ、349のクソ峠を走って、テキトーに野宿ってのは変わらないんだけど。






道の駅で寝るのは最後の手段に決めてるので、とりあえず走り出そう。

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とはいえ、今回のツーリングではいちばん、時間的に深い。

お天道様なんてもうすっかり休憩に入ってて、残照が残るだけ。

明るいうちにテントを張るのは、そろそろあきらめた方がいいだろう。



「んじゃま、せっかくだからナイトランでも楽しみながら、野宿ポイント探すか」



夜のクソ峠を走るって事態に、なんとなくワクワクしてきた46歳。

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残照に照らされた薄暗い道を、気持ちよくすっ飛ばす俺とユリシーズ。



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あたりはどんどん暗くなり、同時に、道もどんどん山の中へ。

やがて完全に陽が落ち、真っ暗な中を走るようになる。

が、最初に決めていたから、特に大騒ぎすることもなく。



夜の峠道を、きもちよく駆け抜ける。



と。



チカチカチカッ! チカチカッ!

いっきなし、左のヘッドライトが明滅し始めた(´・ω・`)

ハイビームだと何でもないんだが、ロービームにするとチカチカしはじめ。



突然、消えたり。またしばらくすると復活したり。



完全に誰もいないなら、ハイビームは無事だからなんてことないんだが。

たまに対向車が来きてローにすると、いきなしパッシング大会

俺は道の上を走る「迷惑この上ない厄介もの」になってきた。



安い中華バルブには、それなりのリスクがあるのだ(`・ω・´)



つっても、今できる対処はないわけで。

いつもどおり、何の解決にもならない、秘技「だましだまし」を使いながら。

対向車に心の中で土下座しつつ、ひたすら夜の峠道を走る。



そのうち、だんだん面白くなってきちゃったマイトガイ。



「やばい。夜峠たのしいwww ライトチカチカごめんねみんなー!」



変なテンションになった段階で。

俺はもう、野宿場所探しをあきらめていた。

よーし、おじさんここから家まで一気に帰っちゃうぞー!






テンション高く決めたあと、テンションが下がった時の後悔

多くの人はご存じだろう、アレが俺を襲い始めたのが、ワインディングも尽きたころ。

正確には、曲がってるけど街中という状態になってきてから。



大子に差し掛かったあたりで、冗談みたいに渋滞し始めた。

何事だと思ってる間もなく、クルマだけじゃなく、人間まで路上にあふれてくる。

「なにこれ、アイアム・ア・ヒーロー的な何か?」と動揺していると。



どどん! ぱあっ! どん!



花火大会かよ!

大子の町役場あたりに警官が出て、道の両側にアホほど人が集まってる。

浴衣姿の女の子とか、この状況じゃなかったら楽しめるんだけどなぁ。



クソ混んでる大子町を、必死こいて抜けたら。

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俺は嘘みたいに人気(ひとけ)のなくなった道を、南へ向かって走る。

それでも常陸大宮あたりまで来ると、さすがにこの時間でも混んできた。

ああ、そういえば日曜日だっけ。月曜から仕事の人が、帰ってきてるんだな。



ここらでめんどくさくなった俺は、「那珂から高速へ乗ろう」と決めた。



それでも夜で危ないから、ガンガンすり抜けたりはせず、流れに乗って走り。

インターから高速へ乗り、ほっとひと息…………つく間もなく。

目の前に広がる「赤い光景」に、ただ、絶望する46歳。



赤いのは無数のテールランプだった。



下道が混んでるなら、高速はもっと混んでる

こんな簡単なことさえ判断できないほど、俺は疲れてるのか。

とはいえ、乗っちまったもんは仕方ないわけで。



「よーしわかった! 最近はのんびりとか言ってばっかだが、俺の本気のすり抜けを見せてやる」



腹をくくった俺は、柏まで距離にして100キロ、ほぼ全線が渋滞する中を。

全力ですり抜けし始めた。

目の前に広がるテールランプの赤い星々が、ちょっと哀しかった。






四日間、距離にして2200キロの下道と、100キロの高速を走って。

新潟から秋田、青森、岩手、宮城、福島と東北地方を回ってきたツーリングは、これでおしまい。

相変わらず、食った名物はなし、呑んだ銘酒もなし、寄った名所旧跡もなしの、ただ曲がっただけのツーリング。



そして、俺にとってはそれだからこそ最高の、夏ツーリングだった。



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また次回の長休みも、愛機とともにどこかの空の下、楽しく走れることを願って。

夏ツーリング/了



 

 

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by noreturnrydeen | 2016-08-14 23:52 | ソロツーリング | Trackback
 
 
なんとか凍死することもなく、無事に起きたら。

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本日も晴天なり(©TKさん

今日もひらひらふらふら、風まかせで走り出そう。

と、その前に、恒例の「朝スープ」を作ろうか。


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真鍮製のトランギアは、木のテーブル上だと、やたらカッコいい(・∀・)

んで、作った春雨スープをすすりながら、思い出した。

昨日のアレでフルードが微妙なだけに、ブレーキがちょっと不安なんだっけ。



じゃ、十和田湖一周しながら、なんとなく観光的な感じで行こうか?

つわけで走り出し、ふと気づいてビューエルさんを道っぱたに停める。

忘れてた。昨日の夜チェックしたら、もう、動画のSDカードが一杯だったんだ。

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胸に付けてたビデオカメラを外し、代わりにカメラを今までより使いやすい首下げへ。

この位置だと、カメラのストラップが映り込んじゃうので、今までは横へよけてたのだ。

これから先はビデオ撮らないし、そのぶん、写真を頑張らないとなぁ、などと思いながら。



十和田湖畔を走り出す。



103~454と十和田湖の南岸を半周し、102号との交差点に来たところで。

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観光案内を見つけ、「たまにはツーリングマップル以外の地図も見てみるか」と停車する。

この交差点はスペースが広くなっていて、近くに展望台があった。

なのでまず先に、展望台へ登ってみる。

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展望台の階段下にあった、天然記念物をしめす碑。



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展望台からの風景。朝もやがかかった湖は、昼間とは違った風情があるね。

それからもどって、案内看板を見てみると、「虹の湖(にじのこ)」と書いてある。

なにそのドリーマーな名前。ちょっと見てみたいじゃん。



最初の行き先を、虹の湖に決めたら、102号を北西に向かう。

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十和田湖の周辺は、基本的にどこを走ってもワインディングという、スキモノにはたまらないステージだ。

まあ、だからこそ俺が「観光」なんて言えるんだけど。

やっぱ朝からワインディングって幸せだよねぇ(///∀///)



20キロ走るか走らないかくらいで、虹の湖に到着。

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さっそく、ワクワクしながら単車を降りると。

あれ? なにをもって「虹」なんだろう?

どうにも、レインボー成分がひとかけらも感じられない。



ここはダム湖で、近代になってから命名されたらしいのだが、この時の俺は知らない。



「近くまで行けば、ニジるのかなぁ」



怪しげな自作動詞をつぶやきながら、湖畔へ近づくと。

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この階段を歩いて下れと? そしてまた歩いて登ってこいと?

みなさんご存じ「かみは歩かない」ので、この画を見た瞬間、虹とかどうでもよくなる。

なので、階段の上からテキトーにパチリ。



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う~ん、やっぱりレインボーエッセンスは感じられないなぁ(´・ω・`)



微妙な虹の湖をあとに走り出してすぐ、国道394とぶつかったところで、東へ折れる。

ここまで来て、八甲田の山並みを走らない手はないからね。

ちなみに八甲田山は連山の総称で、単独の「八甲田山」って山はない。



偉そうに言ってるけど、前の東北ツーリングで知った知識だ。

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八甲田の山々を左手に見ながら、国道394のワインディングを楽しむ。



と、城ヶ倉大橋を越えたところに展望所があったので、するっと入り込んだ。

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ぽっかりと浮かぶ雲が、どうにも夏でたまらない。



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いま渡ってきた、城ヶ倉大橋。ダイナミックな景観だ。

もっとも俺には、そんな光景よりも、さらに気になってることがある。

何枚か写真を撮ると、愛機ユリシーズの元へ戻り。



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ブレ―キャリパーのフルード漏れをチェック。

どうやら増し締めが効いて、キャリパー周りは完全に乾いてるようだ。

よし、これならワインディングもダートもまだまだ行けるぞ!(学習しましょう)



休憩しながら地図を見てると、394で東に太平洋の近くまで出れば、小川原湖って湖がある。

十和田なみに大きい汽水湖なので、それじゃあそこへ向かうことにしようか。

ぱたんと地図を閉じてバッグに仕舞う。



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天気は上々で、景色も美しく、気温もまだ涼しい。

気になってたブレーキも大丈夫だった。

ならば、走るだけだ。



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これは石倉山あたりだろうか。

基本的に、それほど激しいツイストじゃないので、カーブひとつひとつをていねいに走ると楽しい。

つーか、こんな道で気合なんか入れたら、俺より先にビューエルさんが音を上げちゃうよ。



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これはたぶん、八幡岳のふもとあたりのクソ峠。

楽しくすっ飛ばしてたら、菜の花だか何だか、黄色い花がきれいだったので、停まって撮ってみた。

俺にだって、花をめでる気持ちの一つや二つはあるんだぞ?



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これは七戸(しちのへ)の手前あたりの田園風景。

急に目の前がどかんとひらけて、美しい田園が広がったので、感動したのだ。

いや、似たような風景はいいだけ見てるんだけどね。



なんど見てもやっぱり好きなんだよね、こういう画(・∀・)



七戸に入ったくらいで、見覚えのある名前の道を見つけた。

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道の駅「しちのへ」は、前にも来たことがある、馬の銅像が特徴的な駅だ。



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なんだかんだ、単車乗りなら燃えるよね、実物大の馬の像って。

なんなら腹にエンジン乗せて、動いてくれたらいいのにな。

いや、それでも俺はビューエルがいいけど(・∀・)



この銅像と反対側にある施設で、タミヤ模型のイベントだか展示会みたいのやってた。

10~20分くらい待てば見れるっぽいんだけど、言ってもそこまで興味ないのでスルー。

万が一、馬のプラモとかあったら買っちゃいそうだしwww






つわけで湖を目指す旅、続行。

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ファイル末に置いてあるマップだと変な風に走ってるけど、実際はひたすら394を東行してる。

地図を分ければちゃんと詳細に出せるんだけど、もうめんどーだから勘弁してね。

だいたいのルートは合ってるから、あとはほら、ノリで(意味が分かりません)。



やがて小川原湖畔へむかう案内表示が出たので、それに従って走る。

書いてある「湖水浴場」って言葉がなんか新鮮だった。

言われてみれば、そらそうなんだけど、湖水浴ってあんま使わないよね。そうでもない?



お墓まいりをしてる人々を横目に、いよいよ湖畔に到着。

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小川原湖は十和田湖と変わらないサイズの汽水湖なので、さすがにでかい。

南北に長いので、東西の湖岸の距離が近いせいだろう。

対岸にきっちり陸地が見えるのも、なんかわくわくする。



気持ちいい景色と風にうれしくなって、湖を見ながらトコトコ走ってゆくと。

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「おー! なんだここ! めっちゃ好きっ!」

湖畔のライン、緑のもりあがり、空の青さのすべてが完璧。

思わず停まって、ここで小休止を入れる。



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風に吹かれながらタバコをくゆらし、湖面を眺めながら大きく伸びをする。

「きもちいー! まだ午前中かぁ、めちゃめちゃ悔しいなぁ」

要するにここで野宿したかったなぁ、と(・∀・)



風と景色を堪能したら、また湖畔に沿って走り出す。

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ときどき、道がダートになってたりして。

今限定でダートに敏感な、かみさん46歳、そろ~りと走ってゆく。

もちろん心配なのは、コケることじゃなくて、振動で壊れること(´・ω・`)



小川原湖をあとにしたら、湖南を走る「青い森鉄道」に沿って走る。

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三沢や八戸の市街地をぬけて、国道45号線にのったところで。

道の駅「はしかみ」で、小休止。

タバコをくわえながら地図を見て、県道42号から山の中へ行こうと決める。



と思ったら、その42号との分岐に軽トラがたくさん信号待ちしてた。

「あら、混んでるじゃん。せまいワインディングで抜くのめんどーだな」

ならば山をあきらめ、もう少し海沿いに走ってゆこうか。



どうしても暑かったら、その時また山へ行こう。

なんて思ってたらそうでもないので、そのままちんたら国道を走る。

まあ曲道はさんざん走ったし、今日はこんなんでもいいかな。



そういや、出がけに「観光」とか言ったしね、今さら思い出したけど。



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海を見ながらのんびりドコドコ。

うっとうしいほどの渋滞もなく、平均60~80スピードくらいの流れなので、すり抜けもせず。

走りながら、いろいろなことを考える。



(このまま走ったら、三陸かぁ。そういえば三陸海岸は震災以降、走ってないんだよなぁ)



なんて思いながら久慈に入ったところで。

なんと! 「三船十段記念館」の文字を看板の中に見つける。

いや、そら行くでしょ、元柔道家としては(`・ω・´)。



案内看板がわかりづらかったので、携帯で検索しながら道をたどる。



もともと、明確な目的地をもって走るのは苦手なので、なかなか難儀した。

こういうときだけは、ナビゲーションが強いよね。

面白くないから、俺は使わないけど。



携帯に案内されて、どうにか三船十段記念館に到着。

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国体の柔道、今回は久慈でやるのかな?

なんかそれっぽい横断幕が出てた。

最近の柔道のルール、イマイチわかんねぇから見てないんだけど。

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三船十段の銅像。

自分の銅像って、うれしいものなんだろうか?

万が一俺が、日本のために偉業を成し遂げられたとして、銅像は断るだろうなぁ。



それか、めっちゃ美化してもらうかwww



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中は基本、撮影禁止なので、ロビーで上映されてた動画と、等身大の写真。

動画の内容は、けっこうyou tubeなんかに流れてるやつ。

投げの形の「裏」なんかもやってて、興味深く見てしまった。



なんだかんだ、たっぷり一時間以上も見学し。

ようやく、記念館を後にする、30年前の柔道家。

う~む、帰ったら少し稽古しようかな、とこの時だけは思ったり。






記念館から、せっかくだから281号で山の方へ出ようと思ったんだが。

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気付いたら反対向きに走って、海へ出ていた。

「まあ、風がこっちに行かせたんだろ。んじゃ、また海沿いを行くべ」

と、カッコつけた独り言をつぶやいて走り出す46歳。



ま、単車ってのは、自分に酔ってる方が楽しく乗れるからね。



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海沿いの国道45号線をひたすら南下。

途中でバイパスつーか高速の無料区間も走ってみたり。

つっても一車線だし、こっちもそんなやる気ないから、ぶっ飛ばすわけじゃないんだけど。



と、「龍泉洞」の文字が現れる。



いつもの夏ツーリングなら、洞窟は涼しいから迷わず向かうところなんだが。

今夏はどうしたことか、下を走っててもまったく暑くない

むしろ時々、寒ささえ感じるほどだ。



「龍泉洞かぁ、今寄ったら寒そうだなぁ。流れも良くて気持ちいいし、このままでいいか」



つわけで海を見ながら、考え事をしながら、ただ、漫然と走る。



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宮古あたりを通りながら、「そろそろ寝るとこ探さねぇとな」と思いつつも。

なかなか山側に出るいい道に出会えず、なんとなく距離を重ねてゆく。

ま、釜石あたりから遠野へ向かって、最悪、遠野の道の駅にでも寝よう。



だいたいの方針が決まったので、心に余裕が出てくる。

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なので途中、陸中海岸の展望所なんかに入ってみたり。



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ここだけで言えば、震災の影響はもう、まるっきり感じないといっていいかな。



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もちろん、俺に見える範囲の話だけど。



ここへ来る間も、復興が進んでるところと、そうでないところの差があるなぁと感じた。

ただ、基本的にそれほど走ったことのある場所じゃないので、なんとなく他人事だった。

それが、山田あたりに差し掛かった時、一気に実感されるようになる。



知ってる道やその周りの施設が、まだ復興途中というか「仮」な姿。



M109Rで通ったときの店は、まだバラック的な建物のまま。

駐車場も土を盛り上げただけで、砂利さえ敷いてない。

「そうか、まだなのだな」と、すこし気持ちが沈む。



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道の駅「山田」には、思い出がある。その時のレポートを引用してみよう。

知ってるヒトは知ってるだろうが、ツーリングマップル東北の65ページF-2、
この山田の少し先に、リアス式海岸を指して「まるで別世界に入り込んだよう」と書いてあるのだ。
そう言われれば、何が別世界なのか見てみたくなるだろう?」

こんな感じで興奮気味にここで休み、北海道から来た「日本一周中の若者たち」と出会う。

彼らは数日後、本当に俺の家まで顔を出してくれた。

そんなステキな思い出だ。



だが、今回はここじゃ寝ない。

当初の予定どおり、遠野まで足を伸ばしつつ。

途中で場所があればそこで野宿、なければ遠野で野宿だ。



山田を出たら少し南下し、遠野へ向かう県道35号線で西へ。

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太陽はすっかり傾き、荷物の中からジャックダニエルが「休もうぜ」と語りかけてくる。

俺だって呑みたいんだ、もう少し待ってろよ!

道の駅で寝るなら暗くなってからの方がいいから、少なくとも35号は走り切るぞ。



そんな風に35号線のクソ峠をすっ飛ばしていると。

通りがかりに、えらく広いスペースを見つけたので、停まってUターン。

ずんずん入り込んでゆくと……

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これは完璧だろ。ナイス野宿ポイント!(´▽`)

エンジンを切ると、水の流れる音が聞こえてくる。

そちらの方へ歩いてゆくマイトガイ。



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お、これか。

涼しい林間の、水音が聞こえる野宿ポイントなんて、最高じゃないか。

つわけで、寝るのはここに決定し、早速、荷物をおろしてゆく。



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椅子がテーブルじゃなくバイクの方を向いてるのは、三日目なのでメンテナンスするため。

落ち着いたところで、携帯を取り出してみると、どうやら電波が届かない。

なのでSNSでの報告はあきらめ、まずは呑む前にメンテナンスをする。



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排気デバイスのワイアがゆるんでたので、しっかりとネジを締め直し。



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チェーンにオイルをさしてやったりと、メンテナンスしていると。



入口にクルマが止まって、中からおじさんが出てきた。

まっすぐこちらへ向かってくるので、「ありゃ、ここじゃ野宿できないのかな?」と思ってると。

おじさん、にっこり笑いかけてくる。



かみ 「こんばんはー! ここで泊まっちゃまずいですかね? 明日の朝早く出ますが」

おじ 「こんばんは。いや、ぜんぜん構わんよ。ただね……」

かみ 「はあ、なんでしょう」







おじ 「昨日、このへんにクマが出たんだ。だから気を付けてね。今、その警戒で回ってるんだ」



かみ 「は、はい……わ、わざわざ、ありがとうございます……」

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とんでもない前フリをするなり、さっさと帰ってゆくおじさん。

その背中を写真に撮りながら、途方に暮れる、かみさん46歳。

気を付けろって、なにをどう気を付ければいいんだろう(´・ω・`)



「ま、とりあえず食い物とハミガキ粉は、オモテに出しておこう(水曜どうでしょうで得た知識)

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つわけで使う分のハミガキ粉と、数少ない食料を外に出す。

それから、しばらく考え込んで。

一応、クマに応戦する準備もしておこうかと、バッグの中を探り。



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ナイフとハンドアックスを取り出してみる(`・ω・´)キリッ

昼間、柔道家としての刺激を受けてたから、ちょっとガッツが出たのかね。

間違いなく蟷螂の斧、焼け石に水なんだけどwww




準備が終わったところで、ちょっと背筋がゾクっとなった。



なんだ、武者震いか? と思いつつ、ため息を吐くと。

「あれ、タバコじゃねえぞこれ、息が白いじゃねぇか」

ゾクっは、クマと戦う決意からくるものじゃなくて、単に寒いだけだったようだ。






とまあ、切なさ全開の戦闘準備をしたら、あとはゆっくり呑むだけだ。

ジャックダニエルを薄い水割りにして、ちびちびやりながら徒然に。

今回のツーリングで得た、次回への教訓を振り返ってみる。



湯沸かしはアルストで済むから、ガスやガソリンストーブは要らないかな。

椅子もなくていいかな? もしくはサーマレストを座布団にする?

ラックは山賊だけにして、ソロの時はもう、本当にギリまで荷物を減らそうか。



そんな風に、単車のこと、旅のこと、道具のことなんかを考えつつ。

電波がつながらないから、SNSで友達とやり取りすることもなく。

ひとりっきり山の中で、穏やかな時間を過ごす。



あと一杯が終わらずに、延々と呑み続けた。

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そんな、三日目の話。




 

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by noreturnrydeen | 2016-08-13 23:47 | ソロツーリング | Trackback
 

朝の4時、目を覚ます。



早く起きたのは二日酔いじゃなく、涼しいを通りこした「寒さ」のせいだ。

「夏の新潟は暑い」などと、たった数度の経験で決めつけていたことを反省しつつ。

俺はのっそりと起きあがって、テントを出た。



昨日の夜、8時には寝てたので、睡眠時間は充分だ。

むしろ8時間も寝るなんて、ここ数年ぶりのことなので、寝すぎで少し腰が痛いくらいだ。

それでも、いつもの倍も寝たことで、気分的にはすっかりリフレッシュ。

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アルコールストーブとチタンマグで湯を沸かし、朝食の準備をする。

普段は朝も昼もいらないんだが、さすがに朝4時からなので、少しは腹に入れておこうと思ったのだ。

つっても「乾燥スープ春雨」をカップ一杯、という実に簡素なものだけれど。



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温かいスープをすすっていると、だんだん陽が昇り始める。

そのお日様へ向かって柏手を打ち、今日一日の安全運転を約す。

食べ終えたところで、テント一式の撤収作業を始めた。



とはいえラックシステムのおかげで、作業自体はすぐに終わる。

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太陽電池で充電するLEDランタンを、サーマレストマットの上にくくりつけてみた。

これで走りながら充電できるから、少なくとも夜の明かりの心配はなくなる。

このランタンはサーマレストと並んで、最近いちばん正解だった買い物だね。



さあ、それじゃあ二日目のツーリングに出かけよう(・∀・)



と、290号を走り出してすぐ、思わずビューエルさんを停める46歳。

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差し込む朝日、まっすぐな道、畑の緑、目の前の山、行く先の靄(もや)、そして青い空。

目の前に広がるそんな景色に、なんとなく胸を打たれたのだ。

写真を撮ってるあいだに、「今日は迷ったら停まろう」と決める。



走ってて、「面白いもの」や「美しい風景」に出会ったとき、それを写真に撮るかどうか。



実はこれ、俺の中で少し悩ましい課題だったのだ。

もちろん、その解決のために「走りながら撮るシステム」を考案したんだが。

それでもカメラの起動の遅さや、そもそもすっ飛ばしてるせいで、結構、撮り逃すことが多い。



そんな時、停まって撮るか、あきらめて走るか、いまだに決めかねる。



なので今日は最初から「迷ったら停まる」と決めておき、その逡巡の時間をなくそうと思ったのだ。

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つわけで、気に入った風景に出会ったら、即、停まって写真を撮る。

そのぶん、走りは遅々として進まないのだが、「それもまたいいか」と思える。

旅に出ると気が長くなるのは、いつものことだ(・∀・)



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もちろん、今まで通り「走りながら撮る」のも並行してやるんだけど。

これは走ってきた道がよかったので、うしろ向きに撮ってるところ。

うしろ撮りは、ここ数年がんばってるんだが、なかなか上手くならない。



村上あたりで国道7号線に乗り、しばらく走ってると、左側に海が見えてきた。

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朝いちばんで、美しい日本海を眺めながら、のんびり愛機を進ませていると。

途中に「夕日ライン」の文字を発見し、思わずニヤりと笑う。

「水曜どうでしょう」の原付東日本で出てきたのを、思い出したのだ。



残念ながら夕日にはまだまだほど遠い時刻だが、せっかくだから走ってみよう。

そう決めて走ってると、県道50号線の表示にいったん国道を離れ、そちらへフロントを向ける。

入るとすぐに長い下りで、目の前に港の風景が開けた。

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もちろん、今日は「停まる日」なので、ちょうど見つけた展望スペースへ駐車。



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港の写真は撮ったんだけど、あんまりきれいに撮れてなかった

なので代わりに、ビューエルさんの御尊顔(・∀・)

乗ってきた単車の中で、歴代最高に溺愛してる、俺の相棒(迷惑がられてる可能性があります)。



写真を撮ったらその相棒へまたがり、また、北へ向かって走り出す。

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夕日ラインは朝見ても美しく、海岸線をまっすぐ伸びる、気持ちのいい道だ。



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やがて国道7号線に合流すると、そろそろ、本日最初の目的地が見えてくるはず。

このルートを通るなら、絶対に避けて通れない、俺の大好きな道。

鳥海山のふもとを走るワインディング、「鳥海ブルーライン」だ。



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ブルーラインの看板が見えたところで、いったん停まって仮休止。

タバコ一本を灰にするあいだに、軽く体操して体をほぐしつつ、上がったテンションを抑える。

起き抜けで峠道をすっ飛ばすとか、フラグ100本くらい立てかねないからね。




つわけで、鳥海ブルーラインの走行動画。

2分40秒くらいまでが登り、それ以降は下りで、全部で8分ちょっとの長い動画だ。

流して走ってるけど、下りの景色はきれいだから、その辺だけ見てもらえれば充分。


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さて、楽しい鳥海山を走り抜け、いつもはそのまま7号へ出てたのだが。

走ってたらちょうど目の前に、「鳥海グリーンライン」の看板が見えた。

「なんだ、ミドリもあるのか。前に来たときは見逃してたのかな。それとも忘れてる?」



どっちもありそうなのが哀しい(´・ω・`)

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つわけで鳥海山の山すそを、気分良くすっ飛ばしてゆく。



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するともう、この道が大正解ったらない。

いくつかのスキー場を経由しながら、節操なくツイストするワインディング。

南由利高原を抜けてからの、ハイスピード・ワインディング。



ブルーラインと同等か、場所によってはそれ以上に楽しめた、素敵な道だった。

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これは高速ワインディングの終わりころかな?

満足とともに景色を写したのを、なんとなく覚えてる。

いろんな曲がりを堪能し終えたころ、道は海沿いの県道7号線に出る。



秋田市へ向けて、のんびりと北上だ。

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その途中、道の駅のウラに「にしめ湯っ娘ランド」と言う入浴施設があったんで入る。

直射日光がじりじり照り付ける駐車場で、リュックを下ろして大休止。

お風呂セットをもって、意気揚々と風呂へ。



昨日の日焼けにお湯がしみて、軽い悲鳴を上げながら、風呂を堪能したら。



風呂を出てから、今度は長そでのナイロンシャツに着替え、タバコを一服。

長袖の上へエルボープロテクタ、クロップドパンツの下へニープロテクタ。

最後にボディプロテクタを付けてリュックを背負ったら、それじゃあまた走り出そう。

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海沿いのまっすぐな7号線を、風呂上がりのさっぱりした気分で走る。

気温はだいぶん上がってきて、確か30度は超えてたかな?

それでも風呂のおかげで、しんどいほどじゃない。



やっぱ、暑い時こそ風呂がいいね(・∀・)

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それに関東でイメージするほど、広いまっすぐな国道ってわけでもなく。

時々こんな風に、木陰の中を走る気持ちのいい道になったりするし。

もっとも、秋田市という大きな都市へ向かってるわけで、だんだん混んでくるのも仕方ない。



大きな交差点が多くなり、信号の数も増えてくる。

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これは港大橋前交差点の蛭根(ひるね)歩道橋。

時間的に昼寝タイムだったので、ノリで撮っただけ。

後で調べたら、事故の多い交差点のようだ。



そのまま秋田市に入り、例のドームを横目に通過。

男鹿半島の根元に来たわけだが、過去、二回寄ってるので、今回はパス。

この天気なら、入道崎あたりは綺麗なんだけど、あそこまでが暑いんだよね。

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つわけで男鹿半島のつけねにある、道の駅「ことおか」で小休止。

水分補給しながら地図を見て、この先のルートを考える。

ちょうどいい木陰があったので、そこでのんびり座り込み、ツーリングマップルを眺めてると。



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ちょまてよ!(©木村)



『すごい風景 ここは日本か!?』だと?

そんなん書かれたら、行かないわけにはゆかないじゃないか!

それに、二ツ井の北側にも、ちょっと面白そうな道がある。



「んじゃ、この風景を確認してから、二ツ井の手前で北上だな」



ルートが決まれば話は早い。

呑み終えたペットボトルを片付け、さっそく愛機にまたがる。

目指すは「ここは日本か!?」ポイントだ。



「つってもまあ、この手のはたいてい、肩透かしで終わるんだけどね」



たいしたことない風景かもしれないと、あらかじめ心に保険を掛けておく。

地図で見たかぎり、みちはただドまっすぐなだけだし、何か変わったものがあるのか。

それとも、そのまっすぐな道が見ものなのか。



走り出してすぐに橋があり、両わきは池になっていた。

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「おぉ、これは充分きれいじゃん」と、満足しながら進んでゆくと。



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どっかんド直線。

まるで滑走路のようにまっすぐな道が、消失点の彼方まで続いている。

視線の先が陽炎(かげろう)で揺らめき、左右の並木を吸い込んでゆく。



「これか! 想像通りっちゃその通りだけど、でも、うん、すげぇな!」



「思わぬ光景」ってのは、これだけ走ってるとたまに見る。

だが、思った通りなのにすごいってのは久しぶりだ。

感動した46歳は、機嫌よくビューエルさんを走らせる。

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もちろん、飛ばすなんてもったいないことはしない。

うしろ撮りも慎重にやって、けっこう上手くいった。

手前じゃなくて景色にピントが合えばカンペキだけど、それはも少し練習しよう。







思いのほかよかった「ここは日本か!?」ポイントに気を良くしたら。

今度は二ツ井の北にある、県道317号線を目指そうか。

地図で見る限り、かなりくねりまくったクソ峠っぽいから、楽しみだ。



と思っていたら、目の前に「広域農道」のカンバン。

脊髄反射でそちらへ向かい、畑の中の「単なる思いっきりまっすぐな道」だった事に後悔しつつ。

適当にリルートして、結局、ちょっと遠回りしながら、ポプラを数えて(スルー推奨)国道7号へ戻る。



やがて、二ツ井あたり。

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東北ツーリングでよく寄る「道の駅ふたつい」までは行かない。

その手前で折れて、山の中のアホほど曲がった道を進んでゆくのだ。

さっきの「日本か!?ポイント」が当たりだったため、「今回も」と期待して走ってゆくマイトガイ。



7号線の陸橋のたもとを左へ折れて、無事、県道317号線にのる。

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そのまま比較的まっすぐな道を北上してゆくと、やがて道が曲がり始めた。

さあ、楽しいワインディング・タイムの始まりだ。

風呂でリフレッシュしたから、がっちり走るぞー!



気持ちのいい曲道を、タイアのエッジを削りながら曲がってゆく。



飽きもせずに繰り返す、この至高の時間に酔いしれつつ。

ふと、枝道に差し掛かった時、何のカンが働いたのか、急に進路を西へ。

いやまあ、カンつーか「○○ダム」って書いてあったからなんだけど。



この枝道は正解ってほどでもなかった

いや、充分に快走路なんだが、アベレージスピードが高すぎる。

ケーロクあたりなら、ちんこ縮ませながらすっ飛ばすだろうけど、ユリには速すぎ。

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T字路へ出たところで、いったん停まって仮休止。

タバコを吸いながら、「ああ、そういやクソ峠ばっか撮ってたな」と思ったので。

ここからUターンして、来た道を戻りながらビデオカメラのスイッチを入れる。



通りががりのワインディング動画(約3分)

まあ、ワインディングつーか「ほぼ直線」って感じの道だけど。

無音状態から、突然、BGMがかかるから注意。

ちなみにBGMは、実弟トムの昔のバンド、T.O.Mの「SUN」って曲だ(・∀・)



戻ってきたら、また317号線を北へ向かって走ってゆく。

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少しは広かった道が、この橋あたりから急激に狭くなり。



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みんな大好きクソ峠(要出典)の始まりだ(`・ω・´)

ブルーライン、グリーンラインと走ってきて、だいぶん本調子になってきてたので。

この辺からは写真を撮らず、リズミカルに気持ちよく走ることを心がける。



ああ、生きてるなぁ(・∀・)



と、目の前にちょっと素敵な光景が開けた。

一瞬、このまま行っちまおうかと思ったが、今日は「停まる日」だと思い出し。

その景色の前に車体を停める。

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こうして見ると、どうってことない景色だが。



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すごく切り立った険しい崖が、かなり頭上まで伸びている。

「おぉ、すげぇな。タツヤあたり登らせてやりたいな」

秩父のウォールクライマーなダチのことを思い出して笑ったら、先へ進もう。






ところで秋田と青森にまたがるこの道は、地図によると青森側がダートらしい。

それも延々8キロにわたる、長いダートだという。

でも、ところどころは舗装されてるようだし、それならいずれ全線舗装されるだろう。



「つまり起伏はなくて、フラットダートだってことだな」



そうあたりを付けて走り出したわけだ。

このあたりの地図を見てた時は。

で、そんなことをすっかり忘れて、気持ちよくワインディングを走って俺の前に。



突然、それが現れた。



ダート走行動画(3分)

ピントずれちゃってる上、特に見どころもない。

本当は走りながら結構しゃべったんだけど、風切音でまったく録れてなかった(´・ω・`)

がんばって、ばっかみてぇに独りで色々しゃべったのになぁ。



すったもんだ青森側のダートを抜けて、県道28号線へ出る。

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津軽白神湖は、津軽ダムにある人造湖らしい。

このときはただ、「きれいな湖だな」と思っただけだけど。

この橋の高さがハンパなくて、下を眺めると吸い込まれるようだった。



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一応、写真に撮ってみたけど、高さとか傾斜とかは、写真に残すのが難しいね。

うまく取れるようになったら、けもの道を走るときの写真も、もっと臨場感が出せるかも。

ま、でも写真の勉強より先に、俺にはやることがあるからね。



壊れないビューエルさんを作る、って至上命題が(`・ω・´)






湖で小休止しながら、次のルートを決める。

とはいえ、今晩は十和田湖に泊まろうと思ってたので、そう悩む話でもない。

どうせあの周りはワインディングばっかだし、テキトーに向かうだけで楽しいだろう。



そう思って走り出し、何も考えずに弘前市内へ入ってしまう。

さすがに混んでる市内を、暑さにやられながら、ほうほうの体(てい)で抜け。

国道7号線を南下して、454と102で十和田湖へ。




やっぱり楽しかった、十和田湖へのワインディング動画(6分半)

曲道が嫌いじゃない向きには、酒でもひっかけながら眺めてもらえれば。

たぶん、走りたくなるよ(・∀・)

ここはホント、いつ走っても気持ちいいわ。



なんてゴキゲンで走ってると、ついにトラブルタイムがやってきた。

「ロングツーリング」「かみさん」「ビューエルさん」

このキャストで「何もないはず」と考えた、俺が甘かったようだ。






なんかおかしいなとは、湖を出て県道28号線を走ってる段階で、感じていた。



だが、「ダートなんか走ったからかな?」くらいに思いつつ流してた。

そのうち弘前市内へ入ってしまい、うやむやになってたんだが。

ここへきて明らかに、違和感がごまかせなくなってきた。



ブレーキレバーが 異常に近く なってる(´・ω・`)



それは通常、ブレーキパッドが減ってきたか、フルードが沸いてエア食ってるしるしだ。

しかし、さすがに今さっきで体感できるほど、急に減るわけがない。

かといってブレーキフルードが沸くほど、ハードな走りもしていない。



つーか入れてるフルードはSP-Rだから、相当ハードに使っても平気なはず。



「暑さ……は関係ないだろ。やっぱダートでなんかあったかな?」

思いながら、モノがブレーキだけに、強行軍というわけにもいかず。

120号線の途中でビューエルさんを停め、チェックしようと降りる。

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と、降りるとき偶然、ハンドル回りに顔が近づき、たまたま目に入ったのが。



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すっからかん のリザーバータンクだった(´・ω・`)



一瞬、頭の中が真っ白になり、かるい絶望感に襲われる。

それから、「はい、慌てない。俺とビューエルさんだぞ? そら何かあるさ」と、自分を鼓舞する。

落ち着いたところで、原因の特定と、今後の対策を考えよう。



まず原因。


1)ブレーキフルードは、もしパッドが全減したとしても、ここまでは減らない

2)であれば、どこかが破損するか、ゆるむかして、フルードが漏れてるはず


つわけで、マスターシリンダーから順番に、ホース、キャリパーと見てゆくと。

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キャリパーの取り付けボルト付近に、それらしき痕(あと)を発見した。

フルードが漏れて、塗装が剥げてる。

しかしこれだとまだ、トラブル箇所まではわからない。



(ホースに小さな穴が開いて、そこから漏れたフルードがホースを伝ってきてるのかも)



そう考えて、ホースの濡れをチェックし、それからキャリパーのバンジョーボルトをチェック。

増し締めしてみると、バンジョーボルトが少しだけ緩んでいた。

今まで平気だったんだから、おそらくダート走行で緩んだ……のだろうか? そんなことあるか?



まあ、遠因は後で検証するとして、次は対策だが、これはすぐに思いついた。


1)奥入瀬の先にガソリンスタンドがあったはずだから、そこでフルードを買う

2)もしも買えない場合、応急処置として燃料アルコールを足し、翌日、ホームセンターを探す


結論が出たので、まずはガソリンスタンドへ向かおう。



スタンド、50キロくらい先だけど(´・ω・`)






とはいえ俺もかつては、奈良から柏まで、フロントノーブレーキで帰ってきた男。

慎重に走れば、たかだか50キロくらい、問題なく走りとおせるはずだ。

たとえ、その50キロの全線がワインディングだとしても……

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エンジンブレーキとリアブレーキ、それに何より状況判断をたよりに走るのだが。

これがとにかく神経の疲れる作業で、ひとつ曲がるごとに削られてゆく。

あんなに曲がりたがってたのが、今ははるか昔のようだ(´・ω・`)



とはいえ、「トラブルは楽しむ」のが俺のスタイル。

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「おー! こえー! でも何だかんだ、けっこー走れ……あぶ! あぶねぇ!」

大騒ぎしながら、木漏れ日の中を走ってゆく。

やがて奥入瀬渓谷に入り、せっかくの景色の中を、ひいひい言いながら。



ようやく、お目当てのガソリンスタンドにたどり着いた。

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そこで写真の「黄色い容器に入ったブレーキフルード」を450円で購入。

かなり長い在庫だったらしく、いろいろと汚れていたが、今の俺には天の妙薬

ありがたくリザーバタンクに足し、ほっと胸をなでおろした。



スタンドの片隅でエア抜きし、ブレーキに手ごたえが出てきたところで。

さて、それじゃあ奥入瀬を戻って、十和田湖で休もう。

フロントノーブレーキの疲労ですっかり重くなった身体を引きずり、十和田湖へ向かう。

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前回、泊まった公園「レークパークうたるべ」は、変わらぬ顔で俺を迎えてくれた。

ここはテントが張れないので、写真の東屋で寝ることになる。

ま、言っても二回目の宿泊だし、段取りは慣れてるから問題ない。



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荷物を下ろしたら、東屋の椅子に腰かけて、まずは景色をのんびりながめる。



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テントを張らないぶん、準備はさらに簡単だ。



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ジャックダニエルの十和田湖冷水割り。

いや、レークパークの水道の水だから、別に十和田湖の水ではないんだけど。

ま、雰囲気だよ、雰囲気。



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晩メシはドライフルーツ、茎わかめ、かぼちゃの種、ビーフジャーキー。

そしていちばん大事なカロリー源の、ジャックダニエル(・∀・)

これらで済ませられるから、どこにも寄らずに走って、何も買わずに野宿できるのだ。



名物とか食わないと気に入らない人は無理だけど、こんなツーリングも楽しいよ?



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日が暮れたら、持ってきた本を読んでみたり。

もっとも、今日はブレーキ騒ぎで疲れたから、すぐにまぶたが重くなってくる。

それじゃあこっちのランタンは消して、キャンドルの方を付けようか。



これも雰囲気(・∀・)

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虫よけを塗り、キャンドルと蚊取りに火をつけて。

なんとなくぼんやりしながら、今日のことを思い返しつつ、酒杯を傾けていると。

あおん、と鳴き声が聞こえてきた。



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野良猫が、「なんか食うものを寄越せ」とやってきたのだ。

だがしかし、ビーフジャーキーは味が濃すぎるし、他にヤツの食えそうなものはない。

一応、ドライフルーツを投げてみたが、見向きもしねぇ。



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それでも、辛抱づよく待ってる猫がかわいいので、少し話をする。

今日の峠は楽しかったとか、ブレーキフルードが漏れてさぁとか、そんな話をたんたんと。

もちろん猫の方は、特に興味を持った様子もなく、しばらくこっちを見ていたが。



やがて、餌をくれないと分かったのだろう、静かに去っていった。

つれないねぇと苦笑したら、さて、さすがに眠くて起きてられないや。

シュラフ代わりのシーツにくるまった俺は、大きなあくびをひとつして。



十和田のほとりで、幸せな眠りについた。

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そんな、いろいろびっくりだった二日目の話。





 


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by noreturnrydeen | 2016-08-12 23:41 | ソロツーリング | Trackback
 
なんとなく、「北へ行こう」とだけ決めて迎えた、夏休みのツーリング。

ただ、前にPOPOさんが言ってた「奥只見」へは行ってみたい。

なのでとりあえず、初日はそこを目指す。



そんな朝、起きるなり天気予報を見てみると。

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おうふ、雨予報じゃねぇですか。

んでも窓から眺めてみれば、まだ、降ってる気配はないので、とっとと起きだす。

本日仕事のナオミさんにご挨拶して、昨日のうちに準備しておいた荷物を積み込み。



記念写真を撮ってもらったら。

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さあ、出発しよう!

手賀沼の方を回って、裏道からテキトーに国道294号へ乗る。

今回の北上ルートの初手、常総から宇都宮の方まで、まっすぐ南北に走る道だ。



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ただし、この写真が294かどうかは定かでない。時間的には多分そうだと思うけど。

んで、まっすぐな国道を、特にすり抜けもせず北上し、のんびりと景色を眺め。

国道408になってすぐ、宇都宮あたりで、西へまがって121号へと入る。



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日光っぽい並木道を走ってゆくと、風が涼しくて気持ちいい。

曇り空も写真的にはさびしいけど、空冷エンジンのビューエルさんには好ましい。

ビューエルさんの夏のへなちょこぷりったら、酒瓶を割っちゃったときの俺に匹敵するからね。



一気に走ってきたので、121号が街から田舎道へシフトするころ小休止をとる。

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ちなみに「皇国の守護者」かぶれの俺的に、今回の休止は三種類。

1)仮休止=リュックを下ろさずタバコを一本。
2)小休止=リュックを下ろして5~10分。
3)大休止=プロテクターも外して30分~1時間。

なお、食事に関しては今回、「晩メシのみ」と決めてある。

普段から仕事の時は朝昼とも食わないので、まあ、いつも通りってことだ。

旅にでるとついつい食いすぎる傾向があるからね、俺には(´・ω・`)



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121号もこのあたりまでくると、結構ぐねぐねしてて楽しい。

そうそう、今回は各レポートの最後に、走ったルート(おおよそ)をグーグルマップで示しておく。

なので時間があるならちょっと見てもらえると、俺の迷走っぷりがよくわかるよ。



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これは自撮りじゃなくて、後向きに撮ろうとして早く仕舞いすぎた絵。

「やっぱ起動の早いデジカメを買おう」と、いつもツーリングの後は思うんだよな。

そんでまた、すぐ忘れちゃうんだ(´・ω・`)



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今夏はいつも以上に、ツーリングライダーを見かける機会が多かった。

SS集団とかとも絡んだけど、あんま飛ばさない連中だったので、俺ものんびり走った。

つーか最近は荷物を積んだ山賊メインで、空荷で走るのは通勤ばっかりだから、全然、攻めない。



荷物積んで攻めるの、おっかないからね(・∀・)



つわけでようやく、国道352号へ入る。

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福島県南会津郡から、奥只見湖をぬけて、新潟県魚沼市まで、東西に走る国道ワインディング。

POPOさんがおすすめしてたのに、前の東北ツーリングの時に寄りはぐった、初日の主目的。

走り出してみると、入りっぱなは山間部を走る広い道だが。



数キロ走ればもう、道が左右に曲がりはじめ、ワクワクと気分が高揚してくる。

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つわけでこっから先、写真はこういう直線の景色がいいところばかりだよ。

ただ、うしろの方に、山間部をまとめた動画を置いておく。

飛ばしてはないけど、「どんな道か」を知るには充分だと思うので、暇な時にでも。



ちとダラダラ長いけど。

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川のそば、低い場所は道が広くて走りやすい。



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反対に山間部は俺ごのみの、「いかにもなクソ峠」なので、一般的には走りづらいって言うかな。



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小休止しながら山と空の写真を撮る。

プロじゃないし携帯とか安いデジカメのスナップだから、絵的にはあれだけど。

俺にとっては付加価値が目いっぱいの、たいせつな宝物( ´∀` )



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山中の道っぱたに単車を停め、タバコをくわえて眺める夏の空。

景勝地や名所旧跡よりも、俺が「ツーリングしてるな」って実感できる瞬間。

乗ってる時と同じくらい、大好きで大切なひととき。



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やがて道は新潟県に入る。

もっとも、マップで確認したら県境はスノードームの中だったから、ここは県境じゃないと思う。

この手前あたりに県境があったのかな?



そんな風に写真と地図を見ながら思い出すのも、ツーリングの楽しみ。



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山間のワインディングは、基本的にこんな感じ。

クソ峠だけど見通しは悪くないので、リズミカルに楽しく走れる。

特に下りはエンジンの負担も少ないし、ビューエルさんの得意なステージだし(・∀・)



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曲道を写真に撮ってるってことは、そろそろワインディングに少し飽きてきたのかな?

ロングだと延々といろんな峠道を走るから、こういう贅沢もできる。

日帰りだと写真撮るよりも曲がることを優先しちゃう、曲道貧乏だから。



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「奥只見シルバーライン」の看板に、思わず単車を停めるのも、曲道貧乏のあらわれ。

他にも面白いワインディングがあるなら、ぜひ走ってみたいと思ったのだ。

止まって地図で確認してみたら、曲がってなかったんでやめたけど。



グーグルマップで言うとこのあたりの話。



つわけで、ここまでのルートのうち、352号線のワインディング動画。

8分以上ある長い動画で、しかも見どころは特にない。

なので、流すか飛ばして見ると吉。









初日の目的である奥只見は、楽しんで走ることができた。

それじゃあ、あとは適当に走って寝るだけなんだが、さて、どこへ行こう?

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道ばたで小休止しながら地図を眺めると、ここから上へ斜めに折り返す道がある。

国道252号線という会津若松へ向かう道で、曲がりくねってなかなか楽しそうだ。

352を街中まで走り、252号線を見つけたところで方向転換。



今度は折り返し、東へ向かうワインディングを走り出す。



と、2,30キロ走ったあたりで湖が見え、ちょうど駐車場があった。

いったん通り過ぎるも、思い返してUターン。

あわてずに行こうじゃないか、まだツーリングは初日だ。

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田子倉湖を眺める駐車場で、仮休止しながら案内看板を見る。

この地図は南北がさかさまになってて、現在位置が湖の右側にあるね。

後で確認したら、この先、湖の終わり際の駐車場には、湖畔を一周できる道の入り口があった。



次回、通る時はぜひ、湖畔一周もしてみたいところだ。

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駐車場から見た田子倉湖。

午前中は曇っていた空も、すっかり晴れ上がって気持ちがいい。

もっとも、そのぶん陽に灼かれるので、半袖を後悔していたんだけど。



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これは田子倉湖西岸、来た道を撮影してる。

現地で見つけた道が楽しくて、「来た道が何となく愛おしかった」んだと思われる。

ツーリング中はいろんなことを考えるから、この時の思いまではもう忘れた。



と、なんとなく愛機をながめた俺の口から、思わず「ぶほっ!」っと声が漏れた。

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スペアガソリンボトルのホルダーバッグが、タイアに削られてる。

マウントが若干、低かったようだ。

バッグの高さを調節しなおし、バンクしてもあたらないよう養生してやる。



今回のツーリングで、ずっとこのラックシステムを使ってたのだが。

単発の使用ではわからなかった、テーブルとしての使い勝手や、バッグサポートとしての弱点がわかった。

なので、また気が向いたときにでも、少し改良してやろうと思う。



天板を付けるとか、バッグの固定をがっちりするとか。

あとは脚を伸ばして、バッグが内側へ「絶対に行かない」ようにする感じかな?

ま、これはあとで読み返す俺のために書いてるんだけどwww



景色を堪能したら、会津若松へむかってワインディングを走り出そう。

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東北地方によくあるスノードーム。

トンネルより開放感があり、風通しもよく、でも陽が当たらないのでちょっとだけ涼しい

もちろん四輪にはわからない、二輪乗りだけの知ってる秘密。



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青空と山とアスファルト。

何度も言ってるけど、俺の大好きな夏のトリコロール(三色)。

もちろん春だって秋だって冬だって、単車で走るのは大好きだけど。



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ビューエルさんと走るようになってからは、道の曲がりだけじゃなく、「この絵」も重要になった。

俺の旅は要するに、「曲道とこの絵を堪能し、これに飽きるまで走る」ことが目的なのだ。

時間、距離、食いもの、景勝、そのどれでもないことだけは断言できる。






田子倉湖から50キロほど走ったあたり、道の駅を見つけたので入る。

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道の駅「かねやま」で、水分補給しながら10分ほど小休止。

地図を見ながらルートを決めるのだが、確実に混んでる会津若松の市内には入りたくない。

なので252を終わりまで進んで、国道49号線で新潟の方へ戻ろうと決め、かねやまを後にする。



と、水分補給が遅かったのだろうか。

このメットはもう結構かぶってるはずなのに、ちょっと頭痛がしてきた。

どうやら朦朧としてきたようで、「幻聴」が聞こえるようになる。



聞こえてきた幻聴は、まるで「サイレン」のようだ。



顔をしかめた俺は、「気合で吹き飛ばそう」と、アクセルをワイドオープンする。

今日イチバンのスピードと気合ですり抜けをかまし、49号を西へ折れる。

西会津を抜けるころ、幻聴はすっかり治まっていた。





「あー、びっくりした」

幻聴が消えて元気になった俺は、49号をのんびりと西行してゆく。

お天道様はとっくに中天を過ぎ、すこし傾きかけていた。

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「こら、アレだな。そろそろ寝るところを探さないといかんな」

とはいえ、向かっているのは大都市、新潟方面だ。

新潟へ出る前に山越えがあるから、そこらで野宿場所を探すのがいいだろう。



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とたんに撮る写真まで、「野宿場所を探す」俺の気持ちを反映したものになったり。

この河原もいいんだけど、タープ持ってこなかったから、日影がないのが厳しいかな。

そんな感じできょろきょろしつつ、49号を走り続ける。



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いつのまにか、町が点在するようになってきた。

初日から町中で野宿はしたくないので、も少し一生懸命ポイントを探す。

基本的には、「大きな橋の下」とか「山の中」が、俺の野宿には適している。



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これは畑の緑色とかじゃなくて、その先の山に目が行ってるんだと思われる。

あの山まで行っちゃえば、まあ、寝放題だからね。

山賊のおかげで、俺の頭に「キャンプ場」という文字はほとんどない。



無料だとしても、時期的に人が多かったりするから。



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こんな風にのんびりと景色を撮りながら走ってはいるが。



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内心はもう、「早く荷物を広げて、酒が呑みてぇ」としか思ってない46歳。



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太陽はすっかり西から差し込むようになっている。

「まじいなぁ」と思ってるうちに、いつのまにか新潟市内へ来てしまった。

しかたなく日本海側の大動脈、国道7号線に乗って、とりあえず北へ。



と、新発田あたりで大きな川を越える。

「お、ここはいけるんじゃね?」

目を皿にして見ていると、290号との交差点に良さげな場所が見えてきた。



迷うことなく290号の分岐を入り、ぐるんと回って7号線陸橋の下へ。

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どうやら、今夜の野宿ポイントを発見できたようだ。



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さっそく、荷物をほどいてインナーメッシュテントを張り、夜宴の準備にかかる。

ラックシステムのおかげで、この辺の段取りが大幅に早くなった。

あっという間に準備を整えると、プラスチックグラスにジャックダニエルを注ぎ。



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大地への分け前に一口こぼして、それから、太陽へ向かって柏手(かしわで)を打つ。

「今日も一日、無事に走り切れました。ありがとうございました」

神様にご挨拶したら、それじゃあ、呑んだくれようか。



ぷ~んと虫が飛んできたので。

バッグからおなじみDEET30の虫よけを引っ張り出し、身体に吹き付ける。

その時の振動で、点けていたキャンドルランタンが倒れた。

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ラックシステムの天板はこんな風にスノコ状なので、小さいランタンは座りが悪かったのだ。

よく見ると下のシートに、ローソクがこぼれてる(白い点々)。

暗くもないのに雰囲気で点けてたコトを後悔しつつ、こぼれたローソクをぬぐう。



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んで、こんだ倒れないように、ラックへひっかけてOK。

ちなみに晩メシは、ジャックダニエルと乾燥つまみだ。

体力的にダメそうなら、明日の日中にでもなにか食えばいい。



家にいるときは食欲たっぷりなのに、旅へ出るとメシに興味がなくなる。

不思議なもんだと思いながら、酒を呑み、ビーフジャーキーをつまみ。

ゆっくりとした時間を、存分に楽しむ。



「ああ、日が暮れてきた。いいなぁ。綺麗だなぁ」

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大切な人や、友のことを思い。

あるいは今までのこと、これからの人生のk…………



「うま! なにこれ旨いじゃん! ぎゃははは、やるなぁかぼちゃ」



ノリで買ってきた「かぼちゃの種」が、やけに旨いので、ひとり大笑いする。

まあ、しんみりしたマイトガイなんて、クソの役にも立たないからね。

おっと、そういえば、虫よけだけで安心してちゃいけない。

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最強の蚊取り(蚊除け?)線香、森林香に火をつけて。

太陽が沈む速度にあわせて、思考の速度ものんびりと。

ようやく、旅に出られたよ。



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そんな、ツーリング初日のおはなし。

一日目ルート (グーグルマップ)

 
 
 

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by noreturnrydeen | 2016-08-11 23:35 | ソロツーリング | Trackback
 

YouTubeのオフロード動画を見てたら山に行きたくなった。

なので久しぶりにオフロードブーツを引っ張り出し、出かける準備をしたのが前日。

朝、起きたら予定よりちょっと遅かったが、ま、出かけようか。

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鬼攻めするつもりはない、のんびり林道ツーリングの予定なので、装備は気軽に。

ブーツとジャケット、パンツ以外は、基本的に通勤と変わらないスタイル。

俺、通勤でもプロテクターしてるからね(・∀・)




つわけで走り出し、茨城を目指して国道から県道19号へ。

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ガラガラの県道を走りながら、「筑波山あたりは混んでるだろうなぁ」と考えて、別の道を行くことにする。

つってもまあ、筑波の北あたり、加波山とかあの辺になるだろうけど。

気負わず楽しんで走れればOK、最近はずっとそんな感じで単車と付き合ってる。



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ね、気の抜けた顔でしょ?



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354と19号はぶつかったあたりのコンビニで、朝食がてら一服。

普段は朝飯も昼飯も食わないんだけど、山に行くから一応、消化のいいパスタを。

大盛り明太子パスタ、味はふつーのコンビニ飯。






408号とぶつかるT字路へ差し掛かった。

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国土地理院の前を走るこの道を、ふだんは左へ曲がって筑波山へ北上するのだが。

今日は時間もあるし、せっかくだから右折して、筑波山を迂回してみよう。

ま、この辺はなんだかんだよく走ってるから、テキトーに進んでも行きたいところへ行けるだろう。



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408から県道34号へ入り、つくば医療ビレッジにあるパラボラみたいなやつの前で写真。

が、こないだ酔っぱらったときにカメラをいじったみたいで、設定が変になってた。

おかげで今回の写真はすべて、露光過多で真っ白けの、ガンマ補正しまくりんぐ(´・ω・`)



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あまり道を気にせず、左の方に山を見ながら適当に走る。

気分的にロングツーリングっぽい感じがして、60くらいでだらっと走るのさえ、なんだか楽しくなってきた。

茨城は主要道路をはずれると、とたんに道がガラガラになるから好き(・∀・)



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道なりに走ってたら方角が変わって、いつの間にか太陽に向かってたので反転したり。

あくまで細かいチェックはせず、まるで知らない土地を(本当に知らない道もあるけど)走るように。

景色と雰囲気、心地よい天気を楽しんで走る。



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結構あちこち遠回りしつつ、なんだかんだ朝日トンネルへ。



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フラワーパークの横を抜けるあたりで出会った、トラッカー集団。

ツーリング日和だもんね(・∀・)






そのまま北上して県道7号にぶつかる手前当たり。

「東筑波ユートピア」の看板を見つけて、山へ入る。

ここは、ちょっとショボ目だけど、サルとかライオンとか居る自然公園だ。



もちろんサルにもライオンにも用はないので、そのまま荒れた林道を上がってゆく。

(4分18秒)


(1分2秒)


ここから加波山へつながる、稜線の林道へ。



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のんびりモードなので、ちょっと停まって景色を見たり。



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この辺はハングライダーをやってる人が多い。

何かのイベントでもあったのか、この先にはアホほどハングライダーがいた。

さすがに 停まって写真撮るのはアレなので、そのままスルーして先へ。



つーか走ってる俺の方が、「なんだこいつ?」って注目されてた(・∀・)



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中々エグい下り。

もちろん、こんなところソロで走ったら死んじゃうので、行くならよしなしでも誘わないとね。

そんで、ふたりで遭難したりしてね(・∀・)



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相変わらず景色はいいけど、空がちょっとガスってるのが残念。



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稜線の林道は、落ち葉と山汁、前日の雨でとても滑りやすくなってた。

これなら舗装をはがして土にしてほしいところだけど、まあ、単車の事なんかどうでもいいだろうね。

こっちが事故らないように走ればいいだけの話。



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紅葉してたので、写真撮ってみたんだけど。

前述のとおりカメラの設定がアレで、ひとっつも綺麗に撮れなかった(´・ω・`)

カメラ欲しいなぁと思ったけど、いくらいいカメラ買っても、酔っぱらっていじったら同じだよね。



気づいたから、余計なもの買うのはやめるよ。





そんなこんなで稜線を走り切り、一本杉峠に到着。

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他にも人がいたので、会釈しながらバイクを止めて一服。



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さっきフラワーパークの前で抜かした集団かな?

トラッカーで林道ツーリングも楽しそうだね。

舗装路だけなら、俺はユリシーズでいいけど。



一服しながらSNSに、「一本杉へ来た」旨を書いたら。



さあ、それじゃあ久しぶりに、茨城県が「県道」と言い張る例の道を走ろうか。

クソ長い15分くらいの動画だから、適当に飛ばして見てくれれば。

早いとこ動画編集ソフトどうにかしないと……


と、こんな感じで一本杉の下りを終えて、「よしなしポイント」で一服。

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思い出し笑いをしながら、タバコを一本灰にしたら、あとはもう少し舗装林道を走ろうか。

つわけでそのまま下り、よしなしガケ落ちの時に世話をかけたトライアラーさんの家を横目に。

42号へ出たところで少し南下して、また、山の方へ向かう。






入ってすぐのところに、何かあったので、停まって見てみると。

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真壁城跡の看板が立ってた。

真壁城ってのがあること自体、今の今まで知らなかったけんども。

ま、城好きはマルとかなっこで、俺はどっちかっていうと歴史群像好きだしね。



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あとは山麓や稜線の道をテキトーにつなぎつつ、のんびりと走ってゆく。

仕事の疲れや悩み事、もやもやした色んなものが、さっぱりと洗い流され。

「ああ、今日も俺は単車に乗れて走れてる、幸せだな」と実感しいしい。



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7号から今度は、湯袋峠を登ってゆく。



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紅葉はないけど、森林浴効果はばっちり……かな?

150号に出たところで、林道らしい林道は終わり。

あとは適当に南下しながら、お家へ帰って晩飯を作るだけだ(・∀・)



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斜めった太陽がすげぇ幻想的だったんだけど、やっぱりカメラのせい(俺のせいとも言う)で、こんなん(´・ω・`)

「晩メシ、何にしようかなぁ」と主夫っぽいことをつぶやきながら。

53号に出たところで、最後の一服。

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オフ帰りにはおなじみ、「マフラーの熱で泥の焼けるにおい」を、香ばしく感じつつタバコを一本。

「ロードも楽しいけど、やっぱオフはいいなぁ」

独り言ちたら単車をまたぎ、俺は柏へ向かってKLXのアクセルを開けた。



そうそう、晩ごはんは「ブリ照り」作ったよ(・∀・)





おさんぽ一本杉/了



 
 

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by noreturnrydeen | 2015-11-03 19:04 | ソロツーリング | Trackback
 

こないだ買った、メッシュシェルターのテストをすべく。
 
土曜の半日仕事を終えてから、野田のキャンプ場へ向かう。

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前回山賊の帰りから試してる、「荷物の前積み」で重量バランスを取る。

小さくて軽いKLXは、振り分けバッグでもけっこう振られるんだが、前積みするとだいぶマシだ。

ユリシーズでロングに行くときも、次回からはこうやって積もうと思う。



信号待ちとかで足を着いたとき、えれぇジャマなんだけどね(・∀・)



柏から野田のキャンプ場までは、ほんの15分くらい。

土曜で道は混んでるものの、歌を歌いながらすり抜けていけば、あっという間に到着。

家族サービスだろうファミリーデイキャンパーの中、適当に場所を決めて。

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メッシュシェルターを設置。



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「夏かよ」ってくらい日差しが強かったが、中は涼しくて快適。

レビューでは「風通しが悪い」なんて書いてあったが、充分、涼しい風が吹き抜けてくれる。

たぶん、「大きいシェルターと比較して」ってことなんだろうね。



とは言え、風があって虫もほとんどいないので、まずはオモテで涼もう。

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つわけで、かんぱーい!



最近ちょっと気に入ってる、「コンビニところてん」をツマミに、のんびりと日光浴。

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コンビニのは、水を捨てる必要がないから、気楽に食べられていいよ。

ところてんって、あの「水を捨てる作業」が、案外メンドーで億劫になっちゃうからね。

俺だけかな?







SNSに写真をアップして「お先に!」と書きこみ、一息ついたら、アレをやろうか。

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ナイフのタッチアップ作業を。



普段は面倒でやらないことも、太陽の下でビールを引っ掛けながらなら、のんびりやれる……

はずが、やってるうちにエンジンか掛かっちゃって、余計なことをし始めるマイトガイ。

直刃と波刃の境目あたりに「クラック(ひび)」を見つけ、しばらく考えたあと。



「んじゃ、ここにもひとつかふたつ、セレーション(波刃)を切ってやろう」



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写真上が元の状態で、下の赤い矢印部分が新しく切ったセレーション部分。

二枚の写真を並べてると簡単にできたっぽいけど、実際はえらい時間がかかってる。

坊主頭のおっさんが、ナイフをやすりでゴリゴリやりながら、ビールを引っ掛けてる画は、なかなかシュールだ。



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写真上は、二つ目のセレーションに取り掛かったところ。この辺でだいぶん、陽が傾いてきてる。

写真下のオレンジで示したのが、今回、新しく切り出したセレーション。

なんだかんだ、かなりの時間を費やして、汗はかいちゃうし、酒はすっかり抜けちゃうし。


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「うーむ、これならグラインダで切り出した方が、早くて簡単だったな」

と、今更ながらのせりふを吐きつつ、ため息をつく45歳。

まあ、こんな時間つぶしも、悪くないっちゃ悪くないんだけど。






セレーションを切り終わったころには、風が急速に熱を失って。

涼しいというより、むしろ「寒い」と言っていい領域へ入ってきた。

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そんな最中、ふと顔を上げて、遠くを見つめるマイトガイ。

視線の先にあるのは、「野田のキャンプ場といえばコレ」でお馴染み。

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魔王の城(ただの滑り台です)。

まだ子供たちもいるし、その前に、やすり掛け作業でなんだかムダに疲れてしまった。

そしてなにより、時間を追うごとに、「どんどん寒くなって」くる。



しかし、本日のかみさんは、Tシャツとタンクトップしか持って来てない。



「うーむ、とりあえず、暖かいものを食って、寒さをしのぐか」

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コッフェルで野菜をぐつぐつと煮込み、だいたい火が通ったところで。



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袋ラーメンを投入し、スープで味付け。

ちなみに銘柄は「サッポロ一番みそラーメン」だ。

単独で食うなら塩が最強だが、野菜を入れるときはみその方が旨い、ってのが俺の持論。



で、野菜たっぷりみそラーメンをすすりこんだんだが。



「ダメだ、寒い! Tシャツとタンクトップを重ねても寒い。シェルターに入っても寒い」



そらあ、何枚重ねてもウデはむき出し、シェルターはフルメッシュだからね。

だからって、こんな時間からシュラフにもぐりこんでも、寝れないしやることもない。

いつもの携帯ダウンジャケットを持ってこなかったのが、つくづく悔やまれる。






結局、酒が抜けていたこともあって、完全にやる気を失った俺は。

すっかり陽が暮れた薄闇の中、とっとと撤収作業を済ませ。

はるか彼方、15分先の自宅に向かって、走り出したのだった。

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ま、顛末はともかく、メッシュシェルターに関しては、その力を充分に感じられたテストだったよ。

少なくとも、寒くていられないくらい、風通しがいいことはわかったしwww

今年の夏の山賊は、雨の予報がない限り、コイツを中心にして行こうと思う。



そんな感じで(・∀・)
 
 
 
 
 











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by noreturnrydeen | 2015-05-23 14:51 | ソロツーリング | Trackback
 

以上
 
 


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by noreturnrydeen | 2015-05-07 12:53 | ソロツーリング | Trackback


目覚めると、足の痛みはすっかりひいていた。

「おぉ、よかった! これで旅を続けられる! やるじゃん松ぼっくり!」

昨夜の功労者へ、惜しみない賛辞を送る、朝からテンションの高いマイトガイ。



ま、冷静に考えれば、別に松ぼっくりのおかげではないのだが。

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砂丘の入り口を撮影したら、晴天の下、愛機とともに走り出す。

今日は国道9号で山口まで行き、ダチのデコと野宿しながら宴会する、ゆるゆるの予定。

要するに「国道をまっすぐ走る」だけの、簡単なお仕事。



なので途中、洗濯をしたり、忘れたサンダルの代わりを買ったりしながら、のんびり行く。

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鳥取の市街地を抜け、鳥取空港を過ぎれば、道はすぐに海岸線へと出る。



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白兎海岸を横目に見ながら、モーニング・クルージン(・∀・)



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姉泊海岸の先には、長尾鼻(長男岬)が見える。

天気は上々、山口までは特筆するほどのワインディングもなく、ずっと「旅モード」のままだろう。

景色を、風を、あるいはエンジンの鼓動を感じながら、快適なクルージングを楽しむ。



海沿いのド真っ直ぐな道へ出ると、右手にでかい風車が見えてきた。
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北栄町の風力発電用らしい風車が、何本も並んでいる。調べたら9本あるらしい。

旅で風車と言えば、イメージするのは「ドン・キホーテ」、風車を巨人と間違えた話。

そこから連想が、「進撃の巨人」へとつながるのは、自然な流れで。



「こんなバカでっかいのが襲ってきたら、少なくとも俺は、戦おうとは思わないだろうなぁ」



走りながらそんなことを考えたら、進撃の巨人のOP「紅蓮の弓矢」が浮かんでくる。

45歳の中学二年生、脳内で大暴れしながら、「イェーガー!」などと叫び、歌い。

イメージの中で「襲ってくる巨人の手」をすり抜け、愛機を縦横無尽に走らせる(妄想)。



ドコドコのんびりのはずが、いつの間にやらすり抜けモード

退屈なはずの長い直線を、実に楽しくぶっ飛ばしてゆく。

ツーリングって、楽しいよなぁ(・∀・)






やがて道は、米子をぬけて安来(やすき)へ入った。

もちろん、こっちはそこまで地理に詳しくないから、認識としては「米子あたり」なんだが。

そのまましばらく走っていると、目の前にふざけた看板が見えてくる。

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「道の駅・あらエッサ」と書かれたその看板を見て、一瞬、「なんだそりゃ?」と首をかしげ。

次の瞬間、「ああ、なるほど! アラエッサッサか! 安来節(やすきぶし)だ!」と思い当たる。

どじょうすくい踊りで有名な「安来節」発祥の地とわかって、にやっとするマイトガイ。



もちろん「どじょうすくい」に思い入れはないのだが、そういう意味じゃなく。

旅先で自分の「記憶」や「知識」と、「訪れた地名」が、思いがけずつながった時ってのは。

なんだか、やけに楽しいものなのだ。



少なくとも、俺が旅に出る理由のひとつではある。






メットの中、大声でガナる歌が、「紅蓮の弓矢」から「安来節」へとシフトしたころ。

「おぉ、山陰の旅の相棒、ポプラさんじゃないか!」

ご機嫌で叫んだ俺は、用もないのにポプラへと車体を滑り込ませた。

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千葉にもあるにはあるんだが、ポプラといえば中国地方の代表的コンビニだ。

本店は広島だが、初めて山陰地方を訪れた時すごく世話になったので、俺の中では山陰のコンビニ。

他店と一番違うのは、弁当のご飯を「その場で盛り付けてくれる」ところ。



店によってシステムは多少違うらしく、前は勝手に大盛りだったが、今回はグラム数を選べた。

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もちろん、意味もなく大盛りにしたのは、言うまでもない。



駐車場で焼きサバ弁当をもぐもぐ食ってると、通りがかったおっさんに声をかけられた。

「ツーリングですか?」「ええ!」「いいですね、気をつけて」「あざーっす!」

なんでもない、どこにでもありそうなやり取りだが、やけに嬉しいのもまたツーリングだからかな。






思いがけず大メシを喰らい、ついでにポプラでトイレを借りたら、また、のんびりと走り出そう。

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ところで今日は、洗濯をしようと思っていた。下着からジーンズから、すべて洗ってやるのだ。

つわけで今の俺は「上半身ロンT、下半身ノーパン+カッパ」という、アグレッシブなスタイルである。

そして本日の天気は快晴、気温も山で23度、下界になると26度にまで上がっている。



そう、つまり俺の下半身は、すでに汗でびっしょりなのだ。



なんたって俺のカッパは、通気性ゼロの上に、色は「いいだけ太陽熱を集める」ブラック。

このままゆけば、あせも湿疹に加えて、不快な臭気にまで悩まされることは疑いない。

さすがに「どうにかしなくちゃなぁ」と思っていると、松江あたりでユニクロを発見。



「おぉ、島根にユニクロが!」



県民に聞かれたら裁判にかけられそうなセリフを吐きつつ、ユニクロに飛び込んで服を買う。

サンダルも買ってやろうと思ったが、ココのユニクロには置いてなかった。

やはり俺の中では、「しまむら」の方が上だな(`・ω・´)

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ハーパンつーか七分丈の迷彩パンツ(なんて名かは知らん)を買って、駐車場で履き替える。

当然、一瞬だけノーパンになるのだが、柔道部出身の俺には、まったく問題ない。

ま、「ロンT一枚で下半身むき出しのおっさん」を、見せられた方の問題までは、責任もてんよ。






無事に着替えを済ませて、「通気性バツグン」になったサワヤカかみさん。

「ロンTの上にフルプロテクター、下半身はハーパンの45歳」が、サワヤカか否か。

その判断はあなたにゆだねるとして、俺は松江の市街を駆け抜ける。



「おぉ、気持ちいい! しんごやタカシの気持ちが、ちょっとわかるな」



ハーパンで300の大台を超える「クレイジーブルー兄弟」のことを思い出しながら。

風が抜けて行く心地よさを満喫しつつ、混んでる国道の車列を縫い。

市街地を抜けて、宍道湖(しんじこ)の南岸へ。


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「ここは夕方に来たかったなぁ」と、かつて見た宍道湖の「紫に染まる夕日」を思い出し。

同時に、「追いかけられた記憶」もよみがえって来たので、すこしアクセルを緩める。

が、当然そんなもん長くは続かず、ちょっと混んできたら我慢できなって、アクセルをワイドオープン!



「っしゃー! 行くぜー! このまま山口まで一気に……ぬぁ!」



突然、リュックの左ストラップが切れて、「ワンショルダーバッグ」になってしまった。

ウエストベルトがあるから、落っこちてしまうことはないが、ぶらぶらして走りづらい。

宍道湖を抜けたあたりに、ちょうど道の駅があったので、休憩がてらリュックのチェックをする。

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「湯の川」は、山陰本線と新建川にはさまれた、駐車場の広い道の駅だ。

とは言え、腹はいっぱいだし、ノドもそれほど渇いてないから、施設の中へは入らない。

バイクを停めて日陰に入り、タバコを一本つけてから、リュックをおろしてチェック。

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「なんだ、プラスチックバックルが外れただけか」

どうやら大事ではないようなので、いちおうバックル周辺もチェックしてから。

SNSでデコの言動をチェックしたあと、メンドーなので電話する。



かみ 「もしもーし。洗濯してから行くから、夕方ころになる」

デコ 「了解です、気をつけて来てくださいね!」

かみ 「おうよ、いい野宿場所、見つけといてくれよな」






道の駅を出て10キロほど走ると、目の前に斐伊川(ひいかわ)が広がる。

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ヤマタノオロチ伝説の元になったとも言われる、宍道湖へ注ぎ込む大きな川だ。

上流の岩石がもろくて風化しやすく、崩れた花崗岩(かこうがん)が大量に流れ込む。

さらに昔は、砂鉄を採るために山を掘ったので、流された土砂が堆積し、水位が浅く川底が露出している。



てな経緯で、この景色になったらしいが、もちろん、このときの俺は知らない。

「お、川が干上がってるな。晴れが続いたからかなぁ?」くらいのもんだ。

出雲、ヤマタノオロチ、鉄など、連想できる材料はあっただけに、気づけなかったのは悔しい。



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レポを書いてる今は、連想できなくてちょっと悔しいが、このときの俺は当然、そんなことなく

晴天の下をドコドコ走りながら、美しい自然を眺め、古代日本に思いを馳せ、旅を楽しんでいた。

上機嫌ってのを絵に描いて単車に乗せると、こういう生き物が出来上がる、みたいな感じ(・∀・)






出雲を抜けると、道は山間部と海岸線を縫うようになる。

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三方五湖や宍道湖でも多かったが、ここいらでもよく、ツーリングライダーに遭遇した。

もっとも、すっかり「旅モード」のかみさん、いきなり強引に抜いたりはせず。

写真のようにしばらく併走して様子を見つつ、驚かさないように抜いてゆく。



もっともそれは、こういう真っ直ぐなところだけだ。

山に入って道が曲がりだせば、「峠モード」に切り替わるのはいつものこと。

バイク、クルマ、観光バス、トラックの区別なく、ひたすらぶち抜いてすっ飛ばす。



曲がった道でチンタラ走るのは、集中力がそがれて、逆に危ないんだよ、俺の場合。






がんがんすっ飛ばして、そろそろかなぁと思ってるところで、スタンドが目に入った。

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二度ほど来た事のあるこのスタンドは、サンクス舞之市江津店が併設されている。

ここで給油を済ませ、デコに連絡を取り、タバコを一本付けて。

さて、それじゃあとは、「萩」まで一気に駆け抜けよう。



あ、そのまえに、コインランドリーを探さなくちゃ。



コンビニを出てしばらく走った、江津本町あたり。

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ここから国道9号線は二手に別れ、海沿いとバイパスになる。

急ぐ旅じゃないし、無料とは言え高速みたいな道は退屈なので、海沿いをゆくことにした。

海や町の風景を眺めながら、江津をぬけて浜田へ入り、益田へ向けて南下。



まえに野宿した道の駅、「ゆうひパーク三隅」を横目に、道は山間部へ入る。

相変わらず、トラックやクルマの列を抜きまくり、萩へ向けて順調に進みつつ。

山深いくだりのツイスト、長いトレーラーを見通しのいい直線でようやく追い越したとき。



突然、それは起こった……






トレーラーを追い越し、迫ってくるツイストへのアプローチ。

ブラインドコーナーを慎重に抜け、続くS字を切り替えした瞬間、「ガガガ!」っという振動。

そして車体から、ガラガラやかましいノイズが聞こえたかと思うと。




キン! カラカラカラ!



何かが落っこちてゆく音と、何かが転がってゆく音

同時にアクセルへのレスポンスがなくなり、エンジンが空回りして、車体が進まなくなる。

この感触は、よく知っている。ベルトが切れたときと同じだ。



「いや? チェーンだぞ? さすがに切れねぇだろ?」



頭ん中「???」だらけで、軽いパニックになりつつ、車体を路肩へ寄せる。

さっき抜いたトレーラーをやり過ごしてから、車体を覗き込んで。

次の瞬間、俺は目ん玉をひんむいて悲鳴を上げた。



「マジか! うっそだろう?」






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ドライブ・スプロケットがねぇwww



脳内で、かまやつひろしが「ヤツラの足音のバラード」を歌い始める。

つまり、さっき「カランカラン」と音を立てて落っこちたのは。

スプロケットナットと、ドライブスプロケットだったのだ。






とは言え、「あの夏の四国」から9年たった現在、俺のスキルはアップしている。

呆然と立ち尽くすなんてことはせず、すぐさま歩いて戻り、スプロケとナットを捜した。

スプロケットはすぐに見つかったが、しかし、ナットの方はどこにも見当たらない



仕方ないのでスプロケだけ持ち、愛機の元へ戻って、まずは広い場所へ押してゆく。


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スプロケに異常はなかったので、荷物を解いておろし、シートを開けて工具を出す。

テンショナーを外して、チェーンとスプロケットを元に戻し、逆の手順で組み付けたら。

とりあえず、形だけは元に戻った。



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が、もちろんナットをつけてないので、このまま走ったらまた、スプロケが外れる。

と、そこまで考えてから、ふいに別の考えが浮かんだ。

本当に外れるのか? ゆっくり走れば山口までなら何とか走れるんじゃないか?



昨日のファイルに書いたことを、覚えているだろうか?



「失敗した」と思ったときは、まだ失敗じゃない。

そのあと、「あわててとった行動」が、たいていの場合は致命傷になるのだ。

そう、つまりは、そういうことだ。






そーっと走り出して、数百メートル。

「おぉ、行けるじゃん! なんとか山口まで自走して……」

よろこびの叫び声を上げた瞬間。



ガラガラがっちゃん!

カランカラン!

キン! キンキン! キン! キンッ…………ぼすっ!



外れたスプロケは、そのままキンキンと、金属音を響かせながら転がってゆき。

草むら中、山あいのガケの下まで落ちていった。

もう、スプロケットは取り戻せない






肩を落とした45歳は、急に重たくなった愛機を押して、広い場所へ出る。

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「三隅斎場」というカンバンの前にあったスペースへ、ユリシーズを押し入れると。

スプロケの落ちていった先を眺めながら、デコへ連絡を入れる。

デコの検索で、近くのレッドバロンを見つけてもらい、山口店への搬送を頼んだ。



それが終わったら、今度は約束してたもうひとり、大阪のムラタへ連絡。

「悪りぃ、走れなくなった。また今度」と約束を交わして、お次はバイク屋のタクに電話。

事情を話し、愛機が店へ戻ったら、エリック牧場(俺の職場の裏)まで運んでもらう手配をする。



ひととおりやることを済ませたら、あとは一服しながら搬送車を待つだけだ。






一時間ほど待ってると、保険やからの連絡で、近隣のロードサービスが来る。
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山口まで運んでくれるのは、島根の「プロアーム」というショップ。

名前が気になったので、搬送車の中で質問したら、やはりバイクショップだった。

もっとも、今はロードサービスと中古車がメインで、バイクはあまりやれてないみたいだけど。



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もう何度目だろう、荷台に積まれた愛機ユリシーズからは、すでに貫禄さえ感じられる

トラブルと搬送(を受ける方)の、スペシャリストと言ってもいいだろう。

俺とコイツには、「ま、毎度のことだしね」的な、へんな余裕さえあった。



搬送車で山口へ向かいながら、プロアームの店長さんと話し込む。



ココには書けない業界裏話や、ロードサービスであった面白い話など、色んな話をしつつ。

ふたりしてゲラゲラ笑いながら走ったので、感覚的には割りとすぐ、山口へ着いてしまった。

次回の山陰ツーリングでは、タイミングが合えば、店に寄ってみたいところだ(・∀・)






レッドバロンの前には、デコが、彼の愛機MT09と一緒に、俺を待っていてくれた。

その姿を見た瞬間、俺は「悲しい現実」に引き戻される。

いや、バイクがトラブるのは、もはや慣れっこ日常茶飯事だからいいのだ。



そうじゃなくて、「ヤロウと2ケツ」で走るって現実が、俺を打ちのめしたである。



かみ 「うーす! わりいな! つーかおめ、太った?」

デコ 「太りましたね、歳ですから。それにしても、やっぱり何かありましたねぇ」

かみ 「なー? 今回はトラブルナシでいけると思ったんだけどなぁ」



笑いながら、久しぶりに見るダチの元気そうな姿に、こっちも元気をもらう。

バロンのスタッフに事情を話し、ついでにバカ話してから、デコの後ろへ乗って走り出した。

いっや、それにしてもMT09のタンデムシート、ハンパねぇケツの痛さだったぞ?(・∀・)






デコの新居(俺は初めて見る)までタンデムし、家の前でいったん降りたら。

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MTの姿を写真に収めて荷物を置き、そのまま家には入らないで、夕飯の買い出しへゆく。



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もちろん、タンデムは金輪際ごめんだから、デコのXTを貸してもらうwww

セローには乗ったことあるけど、XTは初めてだったから、興味津々で走り出すと。

いっや、面白れぇわこれ。足としては最高じゃね?



ケモ行けないから、俺は買わないけどwww






買い物をして戻ったら、シャワーを借りてさっぱり。

浴室から出てみると、デコの長女が帰ってきていた。

「中学生の女の子との接し方」がわからず、途方にくれるマイトガイ。



だが、いつまでも静かなままじゃ、せっかく会えたのに面白くないわけで。



ちょっとづつ軽いジョークを入れて反応を見つつ、だんだん遠慮なく話しはじめる。

もちろん、その合間にアルコールは入れてるわけで、やがて遠慮もストッパーも弾き飛ばし。

くだらない話をして、ゲラゲラ笑って、最近の中学生の考え方に触れて。

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最終的には、「女子中学生バー」とかの、やらせ写真を撮ってみたり(・∀・)

俺は、ロリータ、アリス、ハイジの誰にもコンプレックスなんぞないし、もちろんペドでもない。

だが、おーがの娘やデコの娘は、やっぱりとても可愛いと感じる。



これが「父性」なのかは知らんが、とりあえず。



彼女らが「初めて家に男を連れてくる」とき、俺も同席したいとは思ってる(`・ω・´)

そんで勝手に「貴様のようなヤツに娘をやれるか!」ってのを、やってやるのだwww

息子たちの方は知ったことか、独りで勝手に、たくましく生きろヽ(`Д´)ノ






そのあとは、デコや娘と呑みながら、デコ家の愛犬を手なずけるために、いろいろとがんばった。

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最初はずいぶん警戒されてたが、最終的には仲良くなれたよ。

ただコイツ、めっちゃめちゃ体力が有り余ってたので、やがて俺の方が疲れちゃったけど。

そのあと、息子たちや嫁さんも帰ってきて、みんなで話したり笑ったり。



一家団欒に突然やってきた闖入者にもかかわらず、温かく迎えてもらった。



やがてみんなが寝付いてから、デコとふたりで話をしつつ笑いあう。

一見するとクールで、慣れるまでは淡白な反応が多いけど、心の中には熱い魂を持つ。

久しぶりに会ったデコは、やっぱり、「俺の知ってるデコ」だった。



千葉と山口に離れてはいても、こうしてたまにしか会えなくても。

そんなことは関係なく、コイツは俺のダチで、これからもそうなんだ。

あらためて実感しながら、呑めないデコの笑顔をつまみに、俺はしこたま呑んだくれた。



愛機のトラブルがあったはずの三日目の夜は。



こうして、実に幸せな気持ちのまま、ゆっくりと更けていったのだった。









翌朝、デコの嫁Mちゃんに、朝飯まで作ってもらい

みんなが学校や仕事に出かける準備でバタバタしてる中、デコや犬とのんびり。

帰る方針がだいたい決まったので、近くのコンビにまでタクシーを呼んでもらう。



歩きながら、デコと最後のバカ話をして、「またな」と気持ちよく別れ。

えらく話好きなタクシーの運転手さんと、バカ話して笑いつつ駅へ。

そこから在来線に乗って、新山口で久しぶりの新幹線。
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6時間の長距離移動だが、こうして喫煙所もあるし、酒も呑みたいだけ呑めるわけで。

単車で行くのとは違った、「まったり呑んだくれる旅」を楽しむ。

俺は基本的に、単車か酒があれば、世界のすべてはOKだからね(・∀・)



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キャンプ道具を引っ張り出して、長時間の移動に備えたら。



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ビールとツマミで朝から独り宴会。

つーか山口から千葉へ帰る車内で、なんで「仙台の牛タン」買ってんだよ、俺。

そうSNSでつぶやいたら、ANPくんやKゾーに「仙台まで来い」って言われた。



単車なら、行ってもよかったんだけどなぁwww



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東海道新幹線弁当は、「沿線各地の名物が入っている」という売りだったが。

色んなものを詰め込みすぎて、単品でのパワーが低くなってしまってたのが、ちょっと残念。

酒のつまみにするには、品数が多くていいんだけどね。





とまあ、そんな感じで、過ぎてみればたったの三日間だった、春ツーリング。

穏やかだったのは初日だけで、二日目後半から三日目は、「怒涛の展開」を楽しめた。

トラブル慣れして、「俺自身のこと」であれば、かなりのことでも面白がれるとわかったし。



これからも、また旅に出るし、また何かあるだろう。

それも全部ひっくるめて、「俺の人生だ」と楽しんでいける。

自分にその力があることを、改めて確認できたよ。



その力を得られたのは、自分の努力だけじゃなく、

「こんなバカ話を読んで笑ってくれる、おまえらのおかげだ」

ってことも、ね。



俺ひとりじゃ、「面白いネタだ」って笑えたか、わかんねーもん。



みんなありがとー!

これからもバカやって、それを書いていくから。

読んで笑ってからかって、俺をもっと強くしてくれっと嬉しい(・∀・)b
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春ツーリング/了



 
 
 

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by noreturnrydeen | 2015-04-30 22:09 | ソロツーリング | Trackback

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by かみ