2017夏ツーリング(後編)

 



□8月12日(承前)

琵琶湖に向けて、国道19号を西へ。

途中でガスを入れようと、通りがかりのスタンドへ入り。

ガスを入れてからエンジンをかけようとすると。

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はい、かかりません。



だが、これは慣れたタイプのエンジンストップなので大丈夫。

このパターンの時は、一回キーオフにしてしばらく休んでると、だいたい復活する。

たぶん、熱でなんか誤作動したんだろう。知らんけど。

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毎度のことだと、道っぱたでタバコを一服しつつ、回復を待つ。

テキトーに休んだあとキーオンすると、ほら、さっき消えてたインジケータが点灯してる。

セルを回せば無事にエンジンが回りだし、それじゃ、ツーリングの続きだ。



ワインディングはないものの、代わりにどっかん直線と青空

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夏のツーリングらしい風景を堪能しつつ、ドコドコ気持ちよく走ってゆく。

すっ飛ばす時のひらひらと、直線のんびりドコドコ感の、完全な両立

やっぱり俺はビューエルが好きだなぁ(・∀・)






やがて瑞浪市か土岐市あたりだったか、ホームセンターを発見するマイトガイ。

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迷わず駐車場に滑り込んだ。

なぜならもう、だいぶん前から気持ち悪さが限界だったのだ。

冷房の効いたホームセンターに入り、目的のモノを500円で買ってくる。



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ぐちゃぐちゃのブーツを履くのはここまで。

これからブーツが乾くまでは、この新しい旅の相棒、「サンダル500」に活躍してもらう。

ちなみに「サンダル」の部分は「ガンダム」と同じイントネーションで読んでもらえれば幸い。



足の指の間を通るさわやかな風に、すっかりごきげんのかみさん。

「暑くても、やっぱ晴れてる方が気持ちいいよねー♪」

サンダルを落とさないように気を付けながら、ニコニコで国道を走っていると。



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性懲りもなく、また雨が降ってくる。



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悟り切った表情で遠くを眺めながら、静かに走る47歳。

「ま、空は青いし、すぐ止むだろ」

誰にでもない、自分自身に言い聞かせつつ、アクセルをあける。



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ありがたいことに、雨はすぐにやみ、青空が顔を出してくれる。

もちろん、ギラギラクソ暑くはあるんだが、「これでブーツが乾くぜ」と心を元気づけ。

21号線を西へ西へ。






名古屋市街を通る21号線は、クソ混んではいるものの、とにかく道幅が広い

三車線なんか当たり前、四車線あるところも珍しくない……つまりすり抜けしやすい

実は日本一荒っぽいんじゃないかと思われる、愛知の車列を左右に縫いながら。



今ツーリング初めての、鬼すりぬけ大会だ。



琵琶湖までの辛抱だと、全力で集中しながら、俺と同じくらい乱暴な運転の連中を抜き去る。

前と車の動きとミラーしか見てないので、景色なんぞひとっつも記憶に残らない

「昔は、『出発から帰宅までずーっとこれ』だったんだよなぁ、アホだなぁ」



くすっと笑ったら、関ヶ原あたりで、そろそろ道が空いてきた。






さて、それじゃ切り替えてのんびり行こうか。

コンビニで休憩がてら、SNSに現在地と目的地を書き。

熱でグスるエンジンをだましだまし、琵琶湖の東岸へ出る。

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「おぉ、やっぱりきれいだなぁ。それに風が気持ちいいや」

あとは東岸をさらっと南下すれば、湖岸緑地はすぐそこだ。

……と思ってた時期が、ボクにもありました(´・ω・`)



もね、琵琶湖のデカさをナメてたね、俺は。



行けども行けども、湖岸緑地がやってこない。

あまりに遠いので、だんだん疑心暗鬼になってくる。

「あれ? どっかで見逃した? いや、まだまだのはずだ」



記憶にあるランドマークを探しつつ、一本道をひたすら南下。






アホほど混んでる渋滞の車列の横を、えっちらおっちら抜けてゆき。

ようやく、本当にようやく、見覚えのあるランドマークが見え始める。

結局、彦根からかなりの時間を費やして、ようやく湖岸緑地へ到着。



ユリシーズを停めて荷物をおろし、湖岸緑地の草原の上にぶちまけ。

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「ふいー、なんとかたどり着いたなぁ」

ため息を吐き出しながら、シートを敷き、テントを組み立て、SNSへ投稿し。

全部終わったところで、ようやく、ジャックダニエルのキャップをあける。



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関ヶ原のコンビニで買ってきたブロックアイスを放り込み、冷えたミネラルウォーターで割ったら。

いつも通り大地の分け前をこぼしてから、グラス(プラスチック製だけど)を太陽へ掲げ。

「お疲れっした! いただきます!」



湖面から涼しくて優しい風が吹いてきた。

今夜は気持ちよく眠れそうだなと、湖を眺めつつ酒杯を傾ける。

琵琶湖の夜は、旅の気分をさらに盛り上げてくれたのだった。






□8月13日

明けて翌朝、快晴とまでは行かないが、気持ちのいい青空が広がる。

「これなら今日中にブーツも乾きそうだ」

つわけでサンダル500をつっかけ、荷物を単車に積み込んだら。



さあ、今日はどっちへ行こうか。



しばらく地図を見ていると、京都を抜けた先に国道372号線という道を見つける。

山間部を通って姫路へ向かうその道が、どうやら面白そうだ。

「姫路まで出てから、四国へ渡るか山口へ行くか決めよう」



大雑把なルートが決まったので、フロントホイールを南から西へ向ける。






朝イチまだそれほど混んでない京都市街を抜けて、無事372号へ出た俺は。

ここで自分の選択がとんでもなく大正解だったことを知る。

この372がとにかく楽しい道だったのだ。



単純にワインディングオンリーってわけでもなく、かといって混んでる国道でも当然なく。

ワインディングと平地の絶景が、絶妙のバランスで混在している(京都側半分)。

朝からごきげんにツイスティな道でひらひら踊り、抜けた先には青空と緑。

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デジカメの電池が切れたので、ここから先は停まってる写真だけなのが実に残念だ。

「携帯ホルダーでもつけて、走りながら撮れるようにしようかなぁ」

まあ、走ってる途中で落とす未来しか見えないけど(・∀・)



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山(曲道)と、直線(景色)を充分に堪能しつつ、斜めから射す朝日を背に受け、ひた走る。

R1000やフューリィ、ハヤブサやロケットスリー、今まで乗ってきたいろんなバイクを思い出し。

「うん、やっぱりビューエルは俺のバイク人生の集大成なんだよな。これからもよろしくな」



改めて実感し、バリ伝のグンちゃんの真似をして、タンク(カバー)にそっと手を添える。



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国道372は、今回のツーリングで一番楽しかった道だ、と言っていいかもしれない。

姫路側になると、そこまでビックリするほどじゃないんだけどね。

とまあ、そんな感じで走ってる最中に写真を撮ることもなくなり、走りに集中して没頭し。



「混んできたなぁ、市街地だなぁ」

と思ったら、姫路に到着していた。

せっかくなので、最も美しいと名高い「姫路城」を見にゆく。



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市街地をすり抜けながら走って、案内看板の示すまま進んでゆくと、お城についた。



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近くだとかえってよく見えなかったので、少し離れたところから写真を撮る。

現地でも思ったし、写真を見返しても実感するけど、本当に美しい城だ。

あの時代に生まれてたらおそらく雑兵だったろう俺でも、「この城を守るんだ」と思える。






姫路城をあとにしたら、通りがかりのコンビニへ入り。

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ようやくサンダル500をぬぎ、ブーツを履きなおす。

つーか372号が楽しくて、サンダル500のまま割と攻めちゃったのはここだけの秘密だ。

ステップ擦ったとき「ぬおっ!」とか変な声が出た(・∀・)



ブーツに履き替えたら気分も新たに、国道2号線を西行しよう。






2号線は高速道路みたいな無料バイパス区間が多いから、距離を稼ぎやすい。

とりあえず岡山あたりまで何も考えずに走り、そこから四国へ渡るか決めよう。

ま、尾道あたりでもう一回、四国への分岐はあるし、テキトーに行こうか。

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どこだか忘れちゃったけど、2号線のバイパス区間。

バイパスに乗った瞬間、この景色に迎えられて、思わず路肩へ停めて写真を撮った。

透明感と奥行きが、どうにも堪(たま)らなかったのだ(・∀・)



とまあ気持ちよく走りだしたのだが。



如何せん走りやすいバイパスばかりがあるわけじゃなく。

基本的に混んでる2号線は、すり抜けしなくちゃならない区間もたくさんある(すり抜けはマストじゃありません)。

気合を入れて集中し、すり抜けをしまくっていると、周りが見えない。



バイパス区間ではいろいろ考えてたのに、結局、岡山も尾道もすっ飛ばしていた。

「ま、いいや。山口に向かって、帰りに四国へ渡ろう」

風まかせらしい結論が出たところで、あとはひたすら2号線をすっ飛ばすだけ。



そんな状態なので、このへんから現在地の確認がかなり怪しい。

一本道だと油断するよね。

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どこかのバイパス区間の途中にある、パーキングとか道の駅みたいなところへ入った。



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瀬戸内の美しい海に、しばし目を奪われる。




と、パーキングの柵のあたりに、やたら敷物が敷き詰められている。

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なんだろうと思いつつ、写真のお尻を向けてる男性に近寄ってゆくかみさん。

「こんちは! 今日ってなんかあるんですか?」

「ええ、花火大会があるんですよ」



なるほど、それで敷物を敷いてるのかと思いつつ。

俺の興味は敷物や花火大会から離れ、件(くだん)の男性そのものへシフトしていた。

なぜなら、彼の耳が俺より激しい「柔道耳」だったからだ。



かみ 「失礼ですが、その耳って……何かやってらっしゃいます?」

男性 「そちらも、何かやってらっしゃるんですか?」

かみ 「柔道です」

男性 「私も柔道です」



お互いにニヤっと笑い、柔道家同士うちとけて話をする。

やがて彼の知り合いがやってきたところで、「それじゃ」とあいさつをし。

やけに楽しい気分で、ユリシーズにまたがった。






いつもより長い休憩時間だったせいで、エンジンの方もいくらか機嫌を直したようだ。

それからは特に目立ったトラブルもなく、鼻歌を歌いながら2号線を駆け抜ける。

やがて、姫路から走ること6時間、目的地に到着した。



山口と言えばもちろん、山口のハーレィ乗りドルフィの家だ。



珍しく、迷うことなく到着し、ドル家の前でエンジンを切ると。

「ははははは! 早かったっすね」

ドルと嫁のJちゃんが、笑顔で迎えてくれた。



なんのアポも入れず突然やってきて、いきなし「風呂かせ」とか言ってるキチガイを。

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嫌な顔ひとつせず気持ちよく迎えてくれる、おひとよしな夫婦である。



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愛犬のカイくんだけは、突然やってきた不審者に、警戒心マックスでレッドアラート爆鳴り中。

まあ冷静に考えて、カイくんの対応がいちばんまともつーか正しい。

ドル夫婦は俺を甘やかしすぎだ(・∀・)



ドル 「かみさん、俺らちょっと用事があるけえ、留守番しとってもらえます?」

かみ 「おう、もちろんだ。突然きちゃって悪りいな」

ドル 「いえいえ、来てもらってうれしいですから」



などと俺を甘やかすドルは、立ち上がって台所へ行くと、なにやらやり始める。

驚く俺の前に、次々と酒瓶が並べられてゆき。

「かみさん、帰ってくるまで、好きなの呑んで待っとってください」



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待つよ、待つとも、待たいでか! なんなら一週間くらい留守番できるよ俺。

とまあ、すっかりご機嫌でドル夫婦を送り出し、オシャレな家でお留守番をする。

時々、庭に出てタバコを吸いつつ、警戒するカイくんを懐柔するも、和解には至らず



数時間後、帰ってきたドル夫婦と、呑んだくれて楽しく過ごす。

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ドルのおすすめ「殿様しょうゆ」は、旨口つーか甘めの醤油で、めちゃめちゃ旨かった。

だから後で買おうと思って、こうして写真撮ってたんだってことを、今、これを書きながら思い出した。

あとで通販サイトさがさなくちゃ(・∀・)



ドル嫁のJちゃんをマッサージし、すっかりふにゃふにゃ骨抜きにしたら。

ドルとふたりで呑んだくれつつ、いろんな話をした。

仕事や嫁、バイクにダチ、久しぶりに会ったダチと話すことはいくらでもある。



なんだかんだ遅い時間まで、楽しい夜を過ごせた。






□8月14日

翌朝、そーっと出発しようとしてるところを、ドルに取り押さえられる。



「かみさんのことだから、早出すると思ってましたよ。朝飯くらい食ってってください」



ありがたい申し出に、家へ戻って朝食をいただく。

しばらくまったりした時間を過ごし、それじゃあと腰を上げたら。

ドルとJちゃんに見送られつつ、「またな」と笑ってセルを回す



きゅるるる……きゅるるる……



はい、お疲れ様です。エンジンかかりません



電圧計は6とか8とかありえない数値を表示している。

苦笑いしながら荷物を降ろし、シートを外してバッテリをむきだしたら。

「ドル、わりい。ジャンプコード持ってない?」

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ジャンプしてもらって、エンジンをかけたら。

アクセルを煽ってみると、どうやら充電はされてるようだ。

「ふむ、レギュレータが逝ったわけじゃなさそうだ」



だとしたら、エンジンさえかかれば充電できるだろう。

なんで突然、バッテリが空になったのかはわからんけど。

レギュでもオルタネータでもないとすると、やっぱバッテリの寿命かなぁ。



ドル 「今日、休みなんで、なんかあったら連絡ください」

かみ 「おう、ありがとう! ま、だましだまし行ってみるよ」

何の根拠もなく、何の解決にもなってないセリフを吐いたマイトガイ。



今度こそ二人に別れを告げて、東へ向かって走り出した。






走り出してすぐ、さっきまで12とか13だった電圧計が、いきなし6になったまま動かなくなる。

「あれ、充電されてない。なんでだ? さっきまで動いてたやんけ。今度こそレギュか?」

首を傾げつつ、さすがに充電されない状態じゃアレなので、ドル家へ戻りかける。



と、戻ってる途中でいきなり電圧が復活し、アクセルに追従して電圧が上がるようになった。



「わけわからん。電圧計そのものの表示がおかしいのか……いや、実際にバッテリ空になってるしな」



とりあえずレギュが逝ったわけじゃなさそうだし、なら、ジャンプすれば家まで戻れるか。

じゃあ、ジャンプコードがあるであろうガソリンスタンドを繋いで行けばいいんじゃね?

あれ、俺って天才じゃね?



つわけで、「停まるのはガソリンスタンド」という縛りの元、とりあえず千葉に向かって走り出す。






ところがこの作戦、俺とバッテリ的には正しかったのだが。

空冷エンジンにとっては、ハードでやり切れない作戦だったようだ。

とにかく150~200㎞走り続けるって条件だからね(´・ω・`)



エンジンチェックランプが付き、空冷OHVが悲鳴を上げるころ、一発目の給油。

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2号線のどこだか、ガソリンスタンドのすぐそばの道っぱた。

スタンドの販売機で買った水を、景気よくエンジンにぶっかけて冷ましながら。

自分も冷たいドリンクを飲んで、身体と頭を冷やしてやる。



今のところは、なんとかエンジンもかかるけど、このまま千葉は厳しいかなぁ。




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原因を考えたり、この先の対処を考えたりしながら、たんたんと進んで二回目の休憩。

画面の奥、左側にガソリンスタンドが見える。

「給油しなくても、スタンドの近くで休憩すればいい」ことに、ようやく気づいたうっかりかみさんだった。



暑くてぼーっとしてた、ってコトにしといてくれたまえ。






そのあと、大阪あたりで道に迷ったり。

そんな絶妙のタイミングで大阪のムラタから「大丈夫?」なんて連絡が入ったり。

それに返事しつつ、大阪市街の地図を何度も確認したり。



それでも、やっぱり道に迷ったりしつつ。



なんとか大阪市街を抜けたところで、コンビニ休憩をとる。

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もちろんスタンドのそば。

ここで今日中に千葉へ行くことをあきらめたマイトガイ、三重のおーがへ連絡を入れる。

「泊めてくれ」「かまわんぞ」と、これまたいつも通り。



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急ぐ必要がなくなったので、余裕ができたのか、タイアの減りなんか気にしてるようだ。

さすがにこれは、帰ったら交換してやらないとなぁと思いつつ。

三重のおーが家へ向かって、のんびりと走り出した。






国道25号のうねうねゾーンを楽しんだり、高速みてぇな平均速度に笑いつつ。

夕方くらいだったか、無事、三重のおーが家に到着した。

すっかり大きくなった、おーがの愛娘にして俺の愛娘、NNKが笑顔で迎えてくれる。

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来年は五年生、高学年になるNNKが、俺に懐いてくれるのも、これが最後かもしれない。

感慨深く思いながら、おーが家で歓待を受ける。

つーか居心地よすぎて忘れてたよ。



この家に初めて来たんだってことをwww



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最近のおーが家は、この二匹を中心とした封建社会が築かれている。

手前が「きなこ(♀)」で、奥が「わさび(♂)」という、この家の暴君たちは、警戒心が緩かった。

少なくともドルん家のカイくんほどは警戒されなかったよ(・∀・)



バカ話して呑んだくれて笑って、正月以来のおーが一家と団らんし。



途中で帰ってきた長男UKTとも、軽く話をしたりしつつ。

さて、明日もだましだまし走って、なんとか千葉へ帰り着こう。

楽しい時間の余韻を楽しみながら、心地よい眠りについた。






□8月15日

「かみ、ちょっと見てみ」



いつもどおり静かに出てゆこうとする俺を、おーがが呼び止める。

続けて、おーが嫁の飼い主ちゃんが、「ウチの娘を泣かさんでくれる?」とニヤニヤ。

何のことだ? と、ふたりのそばにいるNNKを見た瞬間、俺の時間が停まった



NNKの瞳から、はらはらと涙が流れていたのだ。



あ…ありのまま今起こった事を話すぜ。

47歳のおっさんが家に帰ると言ったら、小学四年生の女の子が涙を流していた。

何を言ってるかわからねぇだ(ry



そんなもん、「勝てる方程式」が見当たらねぇわけで、俺の連泊が決定した。






つわけで、「ラーメン喰いたい」とわがままを言い出した、千葉のおっさんの意見が通り。

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みんなで「ラーメンぐんじ」へ向かった。



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さっぱりとしてるのに、出汁が濃くておいしいラーメンだった。

サービスで付いてくるネギ油を入れると味が変わり、見た目より多いのに飽きずに食える。

チャーシュー丼は残念ながら、俺には甘すぎたけど。



ラーメンを食ったら家に戻り、だらだらと過ごす。

ホント、家にいるのとほとんど変わらない感じで、このまま休み明けまで過ごしそうなイキオイだ。

でも、明日はちゃんと帰らないとね。
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□8月16日

翌朝、4:30に起きだした俺は。



みなを起こさないようにそーっとおーが家を出る。

ちょっと小雨が降ってるけど、これくらいなら問題ないだろう。

キーオンすると、おぉ、バッテリも13ボルト以上出てるじゃん(・∀・)b



祈るようにセルを回すと、すぐにエンジンが起きた。



そのまま前の坂道をそーっとくだり、とにかく住宅街を抜ける。

あとは千葉へ向かって走りだけなのだが……このまま下道をゆくのは、正直しんどい。

走り自体は退屈だけど、仕方ない、高速道路で帰ろうか。






つわけで高速に乗ったマイトガイ、涼しいつーか寒いくらいの朝の道を走ってると。

ぽつりぽつりときた次の瞬間。

やけくそのような土砂降りに襲われたのだった(´・ω・`)



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スタンドで給油したあと、濡れた服を脱いでカッパを着こむ。

さあ、あとは200kmごとに給油しつつ、まっすぐ千葉まで帰ろう。

雨だからエンジンも熱くなりすぎないだろうし、ま、行けんだろ。



頼むぜ相棒、家まで何とか持ってくれよな?












日本平(静岡)までだった(´・ω・`)



そこへ至るまでに、もちろん兆候はあった

走ってるうちに突然、充電しなくなり、電圧計が12.11.10.9……と下がり始める。

こらぁいよいよヤバいかと思ってると、突然、電圧が13ボルト付近まで回復



そんなのを繰り返すため、高速を降りるタイミングを計りかねていた。



でもまあ、なんとか行けんじゃねぇか? と根拠のない結論で走ってると。

不意にメーターが落ち、スピード、タコメータともどもビタイチ動かなくなる

「いよいよ速度に距離さえわかんなくなったか。もう、厳しいかな。いや、行ける!」



ダメな47歳がダメな中二病を発揮した結果。



またメータが動き出したり、電圧が戻ったり、もう何が何だかわからん状態。

そしてついに、日本平の手前でエンジンが息継ぎを始めた。

アクセルをあけてもガス欠みたいに反応がとぎれとぎれ。



さすがにダメだと、車体をガクンガクンさせながら日本平パーキングに入り。

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バイクパーキングに入れたちょうどそのタイミングで、エンジンが止まった。

しばらく休ませてから、キーオンするも電圧計は6ボルトを表示。

ここで完全にあきらめつつ、念のためにセルを回してみると、やはりピクリともしない。



天を仰いで大きく息を吐きだす、マイトガイことかみさん47歳。



携帯を取り出したら、かけ慣れた電話番号に連絡を入れる。

保険会社のスタッフに現状を伝え、レッカーの手配をお願いしたら。

迎えが来るまでパーキングでゆっくりと休もうか。






SNSに「停まった」旨を書き込み、のんびりとウェブ小説なんぞを読んでると。

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一時間ほどで、レッカーがやってきた。

レッカーに積まれてるユリシーズの高速料金を、納得いかない気持ちで支払い。

一番近いレッドバロン清水店へ送ってもらう。



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バイクを降ろして帰ってゆくレッカー屋さんを見送ったら。

バロンのスタッフにタクの店へ移送してもらう旨をお願いし、ついでにタクへも連絡しておく。

それからタクシーを呼んでもらって、最寄り駅まで。



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静岡駅から新幹線に乗って、無事(?)、柏まで帰ってきたのだった。






楽しかったこと、前フリになってたこと、いろいろとあったけど。

総じて面白いツーリングだったことは間違いない。

が、さすがに何度も新幹線で帰るのは、いろいろと切ないので。



今回限り、ユリシーズでのロングツーリングはやめようと思う。



もちろん、通勤や近場へのツーリングには行くけど、新幹線レベルの距離は出かけない。

これからは大切に、熱を持ったらすぐ停まるくらいの感じで、穏やかに付き合っていこうと思う。

何度トラブっても、帰ってこれなくなっても、俺はやっぱりビューエルが好きだから。



んで、もちろん「ロングツーリングに出ない」って選択肢は、俺の人生にはありえないので。



ロング用に新しいマシンを、それもぜってー壊れないのを、買うことにした。

つーかこれを書いてる段階で、もう発注済み納車待ちだったりする。

買ったのは世界最強の単車、スーパーカブ110だ。



さて、カブでいったいドコまで行けるかなぁ(・∀・)

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2017夏ツーリング/了



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by noreturnrydeen | 2017-08-12 12:58 | ソロツーリング | Trackback

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