君、壊れたまふ事なかれ

 
帰り道、いつものウラ道をすっ飛ばしてたら、急にエンジンが止まった。

ばずんっ! って感じじゃなく、ぐぬぬぬぬ……って止まり方。

ガス欠とか、キルスイッチを切ったみたいな感じ。



とりあえず、道端によけながらインジケータを見ると、エンジンチェックランプが点灯してる。



「あんでだ? ヒューズでも飛んだか?」 などとつぶやきながら、シートを外し。

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携帯のライトで照らしながら、ヒューズを一つ一つチェックしてみる。

どうやら、どれも切れてないようなので、シートを戻してヘルメットを脱いだら。

さて、いったい何が原因だろう?



バッテリはバリバリに生きてる。

ガソリンはまだたっぷり残ってる。

キルスイッチも、もちろんONになってる。



「マジかよ明日ぁ山賊(宴会)なのに! またお休みして修理かよ!」



哀しい悲鳴を上げながら、肩を落としたかみさん46歳。



色々と考えてるうちに、どんどん陽が落ちて暗くなってゆく。

「こうなりゃ、助けを呼ぶかなぁ」 とあきらめながら、もう一度キーをひねる。

ぽっ、といつも通りにインジケータが点灯。



あれ? なんか行けそう?



恐る恐るセルスイッチを押してみると。

きょきょきょ……ばるん!

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なにやら、あっさりエンジンがかかった。

エンジンチェックランプはついてるが、とりあえずかかればこっちのものだ。

こっちはチェックランプ付いたまま、福井から帰ってきたこともあるんだぜ(胸を張るところじゃありません)。






抑えめに走りながら、俺は確信していた。

きっと明日には、いつも通り元に戻るだろうということを。

普通に秩父の河原まで走っていけるだろうことを。



もちろん、本来なら機械が勝手に直ることはありえない。



「機嫌が悪い」なんていうのは、意味のない擬人化でしかない。

そういう風に見えたとしても、それはあくまで偶然の産物に過ぎないはずなのだ。

断線が振動で一時的に接触したとか、気温気圧とキャブレターの設定が合ったとか。



それは判ってるんだが、それでも。

ビューエルさんには、自我があるように感じて仕方ない。

生きて、感情を持ってるようにしか思えないのだ。



昼休み、「WR250R、欲しいなぁ」って言いながら動画を見てたから。



ごめんねビューエルさん。浮気はしないから、壊れるのはやめてね?(´・ω・`)



 

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by noreturnrydeen | 2016-07-22 20:37 | 雑記 | Trackback

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