レブステーキのパーカーに、胸プロテクター。
カットオフしたBDUパンツに、膝プロテクター。
バイザーのぶっ飛んだ、オフロードヘルメット。
およそ仕事へゆくとは思えない格好で、仕事へ向かうマイトガイ。
もちろん、午後から山賊宴会にゆくのである。
仕事が終わって午後一時過ぎ、ノリノリで走り出した。
県道19号線、南太田あたり。花がきれいだったので、停まって撮影。
この辺のウラ道は基本的にすいてるので、景色を楽しみながらのんびり走れる。
つっても、この辺の景色をちゃんと見るようになったのは、ユリシーズに乗り換えてからだけど( ´∀` )
県道214号、筑波山の手前あたり。
ここから左折して県道41号に乗り、北上して岩瀬を抜けたところで、いつものスーパー「カスミ」へ。
カスミで酒と食料を買い込んだら、益子町から大郷戸へ。
カスミから大郷戸までの道のりを撮影しようと思てったのに、
またも撮影を失敗した。
もちろんカメラのせいじゃなくて俺のせい。
どうもグローブだと、ボタンを押した手ごたえが分からなくてさ(いいわけ)。
ほかのメンツはすでに揃ってたので、俺もさっそくテントの設営に取り掛かる。
俺の後ろでは、しきが強風にテントを飛ばされてるね。
めんどくさがってペグダウンしないからだよ( ´∀` )
なんて、けらけら笑ってたら。
「うお! マジか! ウインカー!」
叫び声をあげる、かみさん46歳。
振動で
ウインカーがおっ外れていた。
もっともゴムが抜けただけだから、帰るときにちゃちゃっと直したけどね。
ビューエルさんに比べれば、こんなんトラブルのうちに入らないからね( ´∀` )
いつもの風景、いつもの安定感。
写真をSNSにアップしようと思ったら、これもいつも通り電波の入らない大郷戸。
釣り客はいてもキャンパーが少ないのは、これが理由かもしれない。
カメラを向けてるよしなし先生に、買ってきた唐揚げを押し付けるマイトガイ。
「揚げたて」に惹かれて買ったはいいが、唐揚げをたくさん食えるほど若くはなかったのだ。
次回はやっぱり、野菜中心でゆこう。
銃器を構えるろろちゃんも、山賊ではおなじみの絵。
さすがにエアガンや装備を買いすぎたので、これからは少し買い控えるそうだ。
もちろん本人以外の誰も、そんなセリフを信じてないけど。
エースケさんが、買ってきた「サムライロック」を、みんなに分けてくれた。
サムライロックてのは日本酒ベースのライムカクテルの名称で、口当たりがいい危険な酒だ。
そして案の定、このあとサムライロックで泥酔した連中が大暴れする。
ちなみにレシピは、「日本酒45ml+ライムジュース15ml」だそうだよ(・∀・)
なんつってると、空模様が怪しくなってきた。
天気予報は晴れだったのに、おかしいなぁなんて訝(いぶか)しんでいたら。
ぽつぽつ来はじめる。
「まあ、通り雨だろ。すぐやむよ」
なんてのんきに構えてたら。
土砂降り。
「もー! かみさん! 何してくれてんだよ!」「この雨男!」
とたんに無実の罪で俺を非難し始める山賊ども。
いやいや、天気予報を無視して降らせられるなら、俺、それで食えてますがな。
あわてて、エースケさんの張ったタープに緊急避難する、山賊の面々。
タープの下に
むさくるしいのが6人も肩を寄せ合う図は、かなりいただけない。
つっても写真のとおり、やってる本人たちは楽しんでるけどね。
ゲラゲラ笑いながら、俺のせいにして(´・ω・`)
雨が止むまで一服つけてるしきと、早くやまねぇかなぁと雨空を眺めるマイトガイ。
タープの中でネイチャーストーブを炊き、暖を取りながらバカ話。
エースケさんがステーキを焼いてくれて、それをつまみながら笑う。
つっても俺は、雨が止むのを待ちくたびれてたので、ちょっと上がるとすぐ、立ち上がる。
雨が小降りになると、すぐに元の場所へ移動する、「移動組」の三人と。
完全にやむまで動く気配のない「動かない組」。
タープを出ると雨が強くなり、タープへ戻ってくると小雨になり。
ばたばたと何度も移動しながら、結局、移動組は三回か四回くらい往復させられた。
それでも移動組は雨のスキをついて、元の場所へ戻っては宴会する。
写真のグラスはこないだ買ったプラスチック製の割れないグラス。
多分に視覚的なもんなんだろうけど、やっぱ透明のグラスで飲むビールはうまいや( ´∀` )
しきが「テロリスト」かぶりするのを、「農家のおばちゃんじゃねぇか」といじめて大笑い。
一方、動かない組はタープの下で、わいわいゲラゲラやっている。
各自がそれぞれ好きなようにやる、これが山賊スタイル。
やがて完全に雨が上がり、動かない組も戻ってきた。
ろろちゃんのシートの下に、
四角く乾いたゾーンが見える。
「こんなところを守るために、シートを敷いたんじゃないんだよぉ!」
ぶうぶう文句を言いながら、シートの水を振り払うろろちゃん。
ヤマザキランチパックを網焼きして、「うまい」と機嫌を直した。
よく見ると明らかに焦げた真っ黒なパンになってるが、それは言わないのが優しさだ。
いや確かに、ブリトーとかランチパックを直火で焼くと、めちゃめちゃ旨いんだけどね。
俺は全く感じなかったが、何人かが寒いと言い出したので。
山賊のメインコンテンツ、たき火を始める。
マキが湿気ってて思うように火が起きず、ちょっと苦戦してたら。
エースケさんがガスバーナーを持ってきてくれた。
あっという間に火が起きる。
と、テントのペグを4本しか持ってこなくて、3本ほど足りなかったことを思い出したかみさん。
手斧でマキを割って、得意の自作ペグを作り始める。
いや別にこれをやりたいからって、わざとペグを忘れたわけじゃない。
誰も信じてくれなかったけど(´・ω・`)
ようやく作り終えて、できたー! と喜んでいる俺に、ろろちゃんが笑いながら。
「かみさん、ペグたくさんあるから、好きなの使いなよ」
「きー! 要らないものっ!」
こうなりゃ次回も、手作りペグを使ってやる(`Д´)
と、いきなりの大雨から始まった山賊宴会。
すでに大笑いの絶好調だが。
もちろん本番はこれからだ。