先週の11日火曜日、仕事の帰りに事故った。
ケガは打撲と挫傷くらいで、事故後1週間ほど松葉杖をついた程度。
今は時々、鋭い痛みが走るけど、普段は軽い鈍痛があるだけだ。
で、痛い時ってのは人間、ネガティブになりやすい。
つまんねぇコト書いてもアレなので、サイトやブログの更新は控えて、治療に専念していた。
おっさんのナキゴトや愚痴なんぞ、聞きたくないだろ? 俺もあとで読み返したくない。
んで月曜から仕事に復帰し、とりあえずひととおり落ち着いたので、まずは報告がてら。
帰り道、交差点で信号待ちをし、右から来たクルマが右折したあと。
信号が変わったので、その車を追うように走り出す。
狭い裏道なので、さすがに速度はかなり控えめだ。
と、Y字路に差し掛かったとき。
前の車がY字を抜けた瞬間、目の前に一台のクルマが飛び出してきた。
スローモーションで見えるクルマの姿に、俺の時間が止まる。
反射的にブレーキするも間に合わず、相手のフロントに突っ込んだあと、左の土壁に激突。
黒い点線が、「俺の前を走っていたクルマ」で、
赤が俺、
緑が事故の相手だ。
交差点のカタチ的に理解できなくもないが、相手のクルマは右折というよりナナメに突っ込んできた。
前のクルマの陰になって、俺に気付かなかったんだろう、わりと躊躇なく交差点へイン。
当人も自覚があったようで、クルマから降りるなり「すみません、すみません!」を連発。
俺の方は右足からの激痛に「うっわ、また右脚を折ったか?」と一瞬、背中に寒気が走る。
脂汗をかきながら怪我を確認し、どうやら折れてなさそうなので、ほっとひと安心。
少なくとも、完全骨折はしてないことを確認して、ようやく「大丈夫です」と応えた。
じゃないと相手の女性が、今にも泣き出しそうだったからだ。
後ろを走っていた方がとても親切なヒトで、俺の代わりにユリシーズを起こしてくれながら。
男性 「起こしますよ」
かみ 「いやでも、重いですよ」
男性 「大丈夫です、私もバイク乗ってますから」
かみ 「すみません」
事故相手の女性は、「すみません」「どうしよう」と動揺しまくりなので。
とりあえず折れてないっぽいこととか、クルマをどけたほうがいいとか伝える。
その間に男性が、ユリシーズを起こしてくれたのだが、動かすことが出来ない。
「シフトペダルが折れてますね。ニュートラ入れられないです。チカラで引っ張っちゃいますね」
「ああ、重たいのにすみません。本当にありがとうございました」
「ビューエルですか、いいですね」
「え、ええ」
とまあ、事故った直後の割には牧歌的な会話をしていると、救急車が到着。
近くの病院へ搬送してもらってレントゲンを撮り、やはり折れてないことが確認できた。
胸をなでおろしつつも、痛みで脚がつけないので、松葉杖を借りて帰宅した。
その後、事故相手とか相手の保険屋さんとの、奇妙な縁が発覚したり。
ま、こっちの話は俺と会ったときにでも、酒の肴に聞かせるよ(・∀・)
てなかんじで、まさにウチのサイト名を地でゆくエピソードだった。
マーマレードスプーン:事故は忘れたころにやってくる
事故後、数日して、ダチのタクから連絡があり、色々と手配してもらう。
さらに後日、そのタクからメッセージとともに写真が送られてきた。
俺が自分の身体より数倍気にしていた、愛機の状態だ。
やはり避けた右側に傷があり、目玉も飛び出している(´・ω・`)
男性が指摘してくれたとおり、シフトペダルが折れていた。
ビューエルXBだとだいたいヤラれるステップは、どうやら無事のようだ。やるじゃん、ツラーテック。
シートはシートベースがぶっ壊れて、中の車載工具もどっかにすっ飛んでしまった。
あと、ハンドルの曲がりだの細かいところは、まだ現車を見てないのでわからん。
なんにせよ、パーツが取り寄せられない、もしくはないバイクだけに、当分はドック入り決定だ。
春のロングツーリングは、さすがにあきらめざるを得ないだろう。
つーか休んだぶん、働かないとね(´・ω・`)
そして本日、半日仕事を終えて事件現場へ向かうマイトガイ。
クソ狭い道から
ちょっとだけ広くなる場所なので、確かに気が緩むかもしれない。
「俺も油断してたし、まあ、仕方ねぇか」
つぶやいて気を取り直し、そのあたりを探してみると。
ぶっ飛んだ
車載工具を発見する。
「おー、あったか! まあ、普通の人は拾わねぇわな」
苦笑しつつ、車載工具とスペアパーツを回収し、もう少しチェックしてみる。
割れたヘルメットバイザーの破片とか、シフトペダルの先っぽ、ハンドルバーエンドを回収。
もう一度、あたりを確認してから、KLXに乗っていったん家に帰る。
家について拾ってきた工具を降ろしたら、荷かけ用のバンドを取り出して。
松葉杖をリュックへ括り付ける。
別にタクシーで持ってってもタクシー代は出るだろうけど、めんどくさいしなにより。
脚は痛くてもバイクに乗りたいのだ。
背中に見える松葉杖を見て、「おー! キリンみたい」と笑ったら。
RZの代わりにKLXへまたがって、病院へ向けて走り出す。
青い空の元、吹き抜ける風がやけに気持ちよかった。
そんな感じの、事件の顛末。