「ほっ」と。キャンペーン

房総山賊宴会 全力中年(前編)



半日仕事を終えて、荷物満載のKLX125にまたがると、俺はのんびりと走り出した。

最初の戦いは、この路上で勃発する。

いや、125のそれもローギアード化したオフ車だぞ? ストリートバトルなんかじゃもちろんない。



上昇する体温との戦いだ。



何が面白くないんだか、じりじりギラギラ照りつける太陽。

その光線を反射しつつ蓄熱し、容赦なく温度を上げるアスファルト。

ひたすらぶん回されて、早くも盛大に熱を発し始めたエンジン。



ビューエルよりマシだとは言え、それらが絶好調に俺を蒸し焼いてゆく。

八千代あたりですでにへこみ始め、294へ入ったころには、朦朧とし始める。

途中でテネレに乗ったライダーを見るも、「ジャケット以下フル装備」なのを見て、



「ああ、ろろちゃんじゃねぇな」



と横をスルーし、陽炎が立ち上る真夏のアスファルトの上を、ひたすらすり抜けてゆく。

「ダメだ、さすがにこのまま走ったら倒れる」

ギブアップして、294沿いの新装開店したローソンへ飛び込むマイトガイ。

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店内で涼をとりつつウーロン茶を買って、オモテで一服してると。

ガロガロと、さっきのテネレがやってきた。

「あれ? ろろちゃんだ」

冷静によく見れば、朋友ろろちゃん以外の何者でもないのだが、このときはもう熱中症寸前だったのだ。



アイサツしつつ、お互い暑さにボーっとして、なにやら話もかみ合わない。

ここから更にスーパーへ寄って買い物するのも面倒なので、ローソンで酒や食料を調達する。

適当に買い物したら、ろろちゃんの先導で走り出す。

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誰かと走るのは久しぶりだったので、なんかちょっと新鮮だった(・∀・)

お約束のとおりちょっと道に迷いつつ。

しかし、そのおかげで迷いこんだ綺麗な景色の中を、ろろちゃんとトコトコ走ってゆく。


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畑の中の一本道に、緑と青。「夏なんだな」と改めて実感しつつ。



初めての野宴ポイントへ到着。

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ポイントにはすでに、今回、この場所を教えてくれたpoitaさんが待っていてくれた。

一面、緑に覆われた川沿いの広場は、川面からの優しい風が吹きぬける快適な場所だった。

「こりゃ、いい場所ですねぇ」と喜びながら、荷物を降ろして野宴の準備。



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俺は前回から活躍してる蚊帳をテント代わりに、コットのみシュラフなしの、ロンツースタイル。

木陰があったので、そこへイスを並べたら、これがえらい涼しくて助かった。

こんな程度の影でも、あるのとないのじゃ天地の差なんだねぇ(・∀・)



poitaさん、買ったはいいけどデカすぎてバイクで運べなかった、「コットテント」を初投入。

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カメラ向けたらアホな格好をしたので。

そのまましばらくシャッター切らないで、「羞恥プレイ」したった(・∀・)

さらにコットテント初使用が嬉しくて、タープまでかけはじめる。

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「そんなん、ぜってー要らねーですよ、このクソ暑いのにwww」

「いいんだよ! 面白いからやってみたいだけなんだ」

ま確かに、山賊連中の行動原理は、基本的にみんなそれですけどね。



準備ができたら、それぞれビールやコーラを掲げて乾杯!



呑んだ瞬間、ぶわっと汗が噴き出してくるが、そこへ吹いてくる川面からの風が、とても心地いい。

仕事の疲れや、冷房で溜まった老廃物が、デトックスされてゆく。

デトックスを動詞として使うのが正しいのかは知らない。



と、こないだ買ったものの存在を思い出すマイトガイ。

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DEET30%の強力虫除けだ。

吹き付けてみると、日本の虫除けスプレーとは違って、えらいアブラギッシュ

まあ、おかげでひとっつも蒸発せず、効果が長くて助かった。



今回は夏の野宴で初めてだろう、一箇所も虫に食われなかったよ(・∀・)






しばらく呑んだくれてバカ話したら、ろろちゃんとpoitaさんが立ち上がり、川を見に歩き出す。

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歩かないかみさんも、このふたりが行くなら、否やのあるはずもなく。

後ろにくっついて写真を撮りながら、心地よい風に吹かれる。

時間的には、午後のいちばんクソ暑い時刻なのだが、風が気持ちいいから、それほど気にならない。



んで、水があるといえば、やはりこの季節、入ってみたくなるのは人情。

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つわけで、そろそろと川の中へ入ってみると、柵のこちら側はせいぜい足首の上程度の浅い川だった。

「かみさん、バイクで走ってみようよ」

「やですよ、めんどくさい。やるわけないじゃないですか」









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ま、やるよね。すっげぇ嬉しそうな顔してるね。



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やっぱ水の中走るのって楽しいよね。



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そら、この人もやるよね。いくつか年上だけど、精神構造とか精神年齢は、ほとんど俺と同じだからね。



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俺より更に、嬉しそうな顔してるよね。全力で楽しんじゃってるよね。



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さんざ川の中を走って、満足したバカふたり。

さあ、それじゃあ落ち着いて呑もうか……なんて話になるわけないのは、山賊宴会のいいところ。

芦原空手経験者のpoitaさんと、極真経験者のろろちゃんで、空手談義に花を咲かせてるうち。



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肉体言語で語り合い始める。キーワードはもちろん、「捌(さば)き」。



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ふたりとも、「足が上がらねぇ!」「身体が思ったように動かない!」と歓声を上げつつ。

実に楽しそうに組み手をしている。

となると、見てるうちに段々ウラヤマシくなってくるのは、仕方ないだろう?



フィスト・オア・ツイスト(打撃か組技か)は、格闘技好き永遠のテーマつわけで。

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ろろちゃんとグラウンドバトルをはじめる。

テイクダウンからサイドを取って袈裟固めに入りつつ、ロックを甘くして暴れる余地を作り。

ろろちゃんの動きに合わせて、頭の方へ移動。

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上四方固めに入りつつも、右膝を立てたままにして、次のアクションへの準備。

ろろちゃんの動きを誘い、左手が俺の胴体に回った瞬間、左脇を締めてろろちゃんの左腕をロック。

そのまま仰向けに転がって、変形の腕ひしぎへ移行するのは、俺の現役時代の得意技のひとつ。

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一般的な十字固めより、深くきつく極まるのは、ごらんのとおり。



もっとも柔道の試合であれば、せっかく押さえ込みに極めたのを、わざわざ関節技に持ち込むのはよくない。

押さえ込みなら時間がたてばポイントになるけど、関節技はギブアップ取らない限りポイントにならないからね。

俺は柔道家としてはチビなので、でかすぎて押さえ込みきれないと思った相手の時だけ、この技を使った。



とまあ、好きなヤツってのは「格闘技の話になると止まらない」という、これは好例(・∀・)





 
 
 
 

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by noreturnrydeen | 2015-08-01 21:53 | エンカイ | Trackback

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