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秩父山賊宴会 ―タツヤの悲劇、ハマーの受難― (前編)

 
 
台風がちょっと遅れてるようで、土日の天気予報は晴れのち曇り。

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仕事がハネた午後2時、秩父へ「山賊宴会」に出かけよう。

16号から299号のルートも毎回だから、今回は別ルートで行こうか。

「確か、254走ってったら、定峰(峠)あたり行けたよな?」



6年前のことなんかよく覚えてたと思うが、とにかくそんな感じに決める。



職場から市街地を抜けて外環へ。

トップエンド160スピードくらいですり抜けながら、和光で高速を降りて254。

バカみたいに混んでる254、クルマの列を延々とすり抜けてゆき。

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確か、川島町あたりのコンビニで、休憩。

「どこで曲がるんだっけ? 携帯でチェックしてみよう」

リュックの肩ヒモについている、携帯ケースへ手をやると。



「うっそだろ、マジか!」



携帯、職場に忘れた(´・ω・`)

仕方ないので、コンビニの本棚で地図を探し、この先のルートをチェック。

なるほど、小川町から県道11号に乗ればいいんだな?

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このあたりまで来ると、すっかりガラガラになった254を、小川町へむかう。



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やがて、道が山間部へ入ってきた。

とたんに、気分が高揚してくるのは、いつものこと。

峠に向かうこのワクワク感は、何度経験しても、何年経(た)っても、同じだね。



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標高が少しづつ上がり、道もゆっくりと曲がり始める。



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やがてセンターラインがなくなり、幅も1.5車線ほどになった。

当然、このへんから先は、写真を撮る暇なんぞなく。

ただひたすら、久しぶりの峠道を楽しむ。






今回は軽量化のためキャンプイスを省略し、他の荷物も少な目だから、車体の動きは悪くない。

ポツポツといる同行、または対向のクルマをかわしつつ。

ユリシーズと語り合うように、気分よくすっ飛ばしてゆく。



すると、ちょっとブレーキレバーのタッチが気になった。

「なんだろ、握ってくとギコギコして、ブレーキの掛かりがスムーズじゃないな」

帰ったらレバー周りのメンテナンスをしてやろう。



そんな風に思いながら、気持ちいいくらいのペースで流していると。

ストレートエンドに、曲がってゆく影がちらり。

「見えた、バイクだ!」



一速落とし、シートに座りなおして、スクランブル。

荷物の存在を意識しつつ、ツッコミや立ち上がり云々より、「アベレージを上げる」ことに専念。

いくつかのカーヴを抜けたところで、前走のネイキッドバイクに追いついた……のだが。

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後ろについてしらばく走ってると、写真が撮れるほどの、のんびりペース。

ミラー越しに「目が合った」から、気づいてはいるんだろうけど、道はゆずってくれない。

仕方ないので、先の見通せるスネークカーブで、一気に前へ出た。



あとは、下りのクソ峠。

地元の走り屋か、狭い峠に慣れたSSでもなきゃ、追いつかれることもない。

一気に駆け下って、定峰峠は終了。






いつものベルクへ立ち寄ると、ちょうど入れ違いで、ろろちゃんが出発するところだった。

eisukeさんやpoitaさんがもう来てると聞いたら、ろろちゃんは川原へ、俺はスーパーへ。

ワインと焼酎、魚の干物をいくつか買い込んだら、さあ、俺も川原を目指そう。

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川原へ到着すると、ほとんどみんな集まっているようだ。

と、その中に一台、見たことのないマシンがある。

それも、単車じゃなくて「側車付」、いわゆるサイドカーだ。

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「サイドカー仕様のロケットスリー」でやって来たのは、おひさしぶり、栃木のOTOさん。

後付のサイドカーを検分しつつ、OTOさんとちょっと話し。

それから、荷物を降ろしてキャンプの準備を始める。



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ろろちゃんのクロスカブ、eisukeさんのPCX、poitaさんのロケットスリーに、リーダーのFJクルーザ。

相変わらずの、ダメ人間そろい踏み。

「あれ? 先生の姿が見えないなぁ」と思ってたら。



ストトトトッ!



車庫入りしてる愛機GSの代わりに、代車のCB223に乗って、先生がやってきた。

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先生も俺と同じく、「コットをイスとして使う」ことで、荷物を減らしている。

ちっちゃいバイク、しかも借り物だから、箱乗っけるわけにも行かないだろうし。

eisukeさんも、今日はちっちゃいのだから、荷物は少なめ。



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奥のPOPOさんは、冬の定番ECWCSに、同じガラの軍用キャップ。

三日前くらいから、FJに乗って、あちこちキャンプして来たらしく、今日はお疲れ気味だ。

手前はカメラを向けると、何かやらずにはいられない、ろろちゃん(・∀・)



で、今回、イチバン「仕込んで」きたのが、poitaさん。

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イスと同じ配色の「パラソル」をつけて、去りゆく夏へのオマージュwww

本人は、「リゾート」だと言い張ってたが、どう見ても「露天商」にしか見えない。

テーブルに置いてある、OTOさんが買ってきた「から揚げ」が、売り物っぽくて笑った。



そのOTOさん、今日は泊まらないと、大量のから揚げを差し入れしてくれたあと。

サイドカー仕様になって、ダートでの恐怖が無くなったからだろう。

軽くホイールスピンさせかねない勢いで、砂利道を帰っていった。






さて、そうこうするうちに準備を終えた、マイトガイこと、かみさん44歳。

缶チューハイを飲んでる途中で、やっぱしワインも呑みたいなと思い。

100均で買ったワインオープナを引っ張り出すと、早速、ワインを開ける。

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「いつも忘れて、よしなしに借りてたけど、今日はオープナ持って来た! バッチリだぜ!」


ぱき。


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ひとっつもバッチリじゃなかった(´・ω・`)

100円のオープナが根元から壊れてしまい、スクリューだけがコルクへ残る。

幸い、スクリューのケツに小穴が開いてたので、これを使って抜いてやろう。



ユリシーズのシートを外して工具を取り出し、まずはピッカーで引っ張ってみたが駄目。

「何かないかな?」と探してみると、エキパイのスプリングを引っ張るプーラーがあった。

プーラーの先を、スクリューの穴へ突っ込んで。

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チカラ任せに引っ張ると、なんとか無事に抜けた。

でも、抜いたらそこで満足しちゃって、ワインは置きっぱなしのまま、チューハイを呑んでたり。

ちなみに、あとでこのワインが悲劇を呼び起こすのだが、それは後ほど。



バーベキューコンロを組み立て、家から持ってきたオガ炭で火を熾(おこ)し、赤魚を焼く。

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ここ最近、山賊でのツマミと言えば、焼き魚ばかりだ。

今回は、久しぶりにばら肉も買ってみたのだが、脂っこくてもてあまし、結局、ろろちゃんにあげた。

もう、肉より魚の年齢なんだねぇ(´・ω・`)






魚をつっつきながら、呑んだくれてゲラゲラ笑ってると。

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秩父山賊の常連、KY君がやってくる。

荷物の少なさから、今日は呑まずに帰るのかと聞いたら、そのとおりだった。

それでも、「酒をお土産に持ってきてくれる」んだから、実にありがたい。



山賊リーダーPOPOさんが出してくれたイスに腰掛け。

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山賊の輪に連なる、KYくん。

座ったと同時に、あちこちから攻撃が飛んでくる。

もちろん、「これ食いなよ」でおなじみの山賊名物、田舎のお母さん攻撃だ(・∀・)



みんなから次々と食い物を渡され、苦笑するKYくん。



「お母さん攻撃」の先駆者にしてエキスパートと言えばこの熊、いや、この人、eisukeさん。

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俺がもてあましてeisukeさんに貰ってもらった、スイス軍アルミキャンティーンを持ってきてる。

「これで、お燗をつけようと思ってさ」

なるほど、カップの形もそう言えば、おでん屋の「燗つけるアレ」に似てるしね。






秋の陽はつるべおとし。

薄暗くなってきたなぁと思ったら、あっという間に暗くなる。

ここでKYくんがタイムアップ、後ろ髪を引かれながら帰っていった。

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ろろちゃんは、新兵器の「ソロストーブ」を取り出し、木質ペレットを入れて着火。

二重壁になってる内側から空気を取り込んで、やがてソロストーブが二次燃焼を始める。

空気が渦を巻き、炎の竜巻が上がり、見た目にも凄くきれいだ。



ネットで見てるときは、どうとも思わなかったんだけど、現物の魅力ったらすごいね。

帰ってから通販サイトで、2、3回は買い物カゴに入れたり出したりしちゃったよ。

いや、買わないけどね、ヴァーゴのストーブ持ってるし。



一方、poitaさんはメッシュ焚き火台を組み立て、リーダーがキャンプで余した薪をくべる。

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軽量コンパクトな上に、下部がメッシュで空気の通りがいいので、よく燃える。

俺も一時期、何度か買おうと思った逸品だ。

もっとも、この川原は「直火OK」だから、焚き火台の必要はないんだけどwww



結局、後半は直火にしちゃったしね(・∀・)






暗くなって火が入り、山賊どもは宴もたけなわ。

すると、おとなしかった「あの男」が動き出す。

山賊リーダー、POPOさんだ。

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持ってきたラジオは、ブルートゥース接続でアイフォンとつなげるタイプ。

で、こないだ買ったばかりのアイフォン6をつないだリーダー。

意気揚々と音楽をかけ始めたのだが、かけた曲がいきなり、



「アベ・マリア」



さらにクラシックや、中島みゆきなど、テンションがあがらない曲ばかりをかけ。

最終的には、あの温厚なeisukeさんをして、「やめろ! 止めろ!」とまで言わしめたリーダー。

「えーなんでー! みんな嫌いなのー?」

いつも通りのマイペースで、なにやらぶつぶつ言っているが、全員フルシカト(`・ω・´)






リーダーに苦笑させられつつ、楽しく飲んだくれていると、クルマが一台やってきた。

お母さんを運転手にして、颯爽(さっそう)と現れたのは、タツヤの妹分、ピンキーだ。

クルマから降りてくるなり、手には大量の缶ビールをぶら下げている。

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つーかピンキーのやつ、俺を裏切って「10キロもやせて」やがったヽ(`Д´)ノ

もっとも、落ちたのは体重だけで、テンションの方は相変わらずの絶好調。

リーダーとpoitaさんの間に陣取ると、とっとと呑(や)りはじめる。



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と、呑んでるピンキーの後ろに、でかいクルマが停まった。

どよどよとV型のエンジン音を響かせてやってきたのは、タツヤと彼の愛車ハマー。

タツヤは焚き火用の薪(まき)を、たくさん持ってきてくれた。



もっとも、山賊みんなに愛される、人気者のタツヤ。

「ああ、ありがとう薪屋さん。そこに置いたら、とっとと帰ってくれていいよ」

なんて、みんなにいじめられてたけど、これは「タツヤの宿命」だから仕方ない。



やってきたタツヤが、ろろちゃんのクロスカブに興味を示したところで。

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山賊恒例、バイク吟味大会が始まる。



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もちろん主役は、ろろちゃんのクロスカブ。



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危なっかしくまたがるピンキーに、不安そうなろろちゃんwww






いいだけ呑んだくれるうちに、最近では珍しく、思いっきり酔っ払ってきたマイトガイ。



仕事帰りに直接来たから、もちろん、シャワーなんて浴びてない。

そして最近、ハンパに髪が伸びてきて、整髪料を使っている。

つまり、「整髪料でべとべとのアタマ」が気持ち悪くなってきたのだ。



こないだのソロキャンプと同じ、「酔って頭を洗いたくなる」システムの発動である。

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POPOさんのケロシンランタンを借りて、高く掲げると。

「頭を洗ってくる」とわめきながら、闇の中を歩き出した。

向かう先はもちろん、そばを流れる川である。



心配したろろちゃんが付いてきてくれる中、川原に到着したかみさん。

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ランタンをおいて、川の中にざぶさぶと入り込んでゆくと、おもむろにアタマを洗い出した。



「冷てぇ! やっべ、クソ冷てぇよ、ろろちゃん!」

「あはは、あたりまえだろう。ナニ言ってるんだいキミはwww」

「うおー! すげぇな、川!」



わけのわからないことを叫びながら、頭を洗い終えると。

濡れた足で靴は履けないので、はだしで歩き出した……のだが。

「痛たたたた! 痛てぇ、痛てぇよろろちゃん!」



川原の石の上を、「素足で歩く」のは、ちと、ハードルが高かったようだ。

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ろろちゃんに呆れられ、痛みに顔をしかめながら、無事、みなの元へ戻ってくると。



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焚き火で濡れた髪を乾かす。

もちろん、こんな方法で乾かせば、髪の毛がいいだけ「煙臭く」なるんだが。

泥酔してるおっさんには、ビタイチ関係ない。






夜もすっかり更けて、めっきり気温が下がってくる。

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まだ「酔い切れてない」タツヤがひざ掛けを巻いたり、リーダーが厚着してるような気温の中。



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満面の笑みで、山賊名物「御心(みこころ)のままに」を踊る、半そで短パンのマイトガイ。



も、楽しくて楽しくて、何が起こっても爆笑する状態だ。

そして、俺のリミッタが外れると、迷惑をこうむる人間がいる。

心配して面倒を見てくれるろろちゃんと、いつも俺のワルノリのメイン被害者になる男。



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タツヤである(`・ω・´)



後半へ続く



 
 
 
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by noreturnrydeen | 2014-10-11 12:30 | エンカイ | Trackback

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