ストリートスライダー
2013年 11月 16日
「16日の土曜日、かみさんちに遊び行っていいすか?」
コジローからそんな連絡をもらったのが、先月のことだった。
今回はフェリーに乗って木更津へ出、16号沿いに北上してくるらしい。
もちろん快諾し、当日、半日仕事のあと家に帰って待ってると、携帯が鳴った。
「もしもし、かみさん! 迷いました」
「うむ、やると思った。(柏インターと)反対から来たもんな。んで、今ドコにいるんだ?」
「え~と……春日部(かすかべ)?」
「ぎゃはははっ! 埼玉じゃねぇか! どこまで行ってんだよ!」
到着する前にひとネタかましたコジロー、30分後にようやく到着。
「いやー寒いっす! 芯まで冷えてます」
そらそうだろよ、1時間くれぇは余計に走ってるんだから。
コジローの愛機、WR250X。
現行250ccでは最強マシンと言っちゃっていいだろう。
顔を変えたり、オリジナルステッカーを貼ったりと、カスタムを楽しんでるようだ。
「んで、メシどーするよ? 食いに出……ああ、おまえもう表に出たくねぇだろ?」
「はい、出たくないです」
俺んちへ戻り、ストーブで身体を温めてから、近所のコンビニへ。
酒と食い物を買い込んで、帰る間もずっとバカ話。
戻ったらコジローも部屋着に着替えて、あからさまに外出拒否のスタイル。
コジローの嫁さん、リタローが選んでくれたというお土産をもらって。
俺からもDVDを渡したら、早速ビールを開けてカンパイだ。
ぐびぐび呑(や)りながら、コジローの近況を聞く。
んで、ヤツが買った家の話から、思いのほか真面目な方向へ話が進み。
ナオミが帰ってくるまでの二時間ほど、延々、ふたりで真面目な話をした。
内容はプライベートなので割愛するが、わりと重めの話だ。
俺もワイン引っ掛けながら、しかし、真剣に話を聞く。
んで、ふたりそろってさんざん悩んでたのに。
帰ってきたナオミさんが、イッパツで解決策を出したり。
ホント俺は、こういう話だと戦力外だなぁと痛感させられた。
つーか、ナオミさんが「やれる子」すぎ(´・ω・`)
そのまま三人で、バカ話をしていると。
ピンポーン!
やってきたのは、哀愁の首都高ランナー、タカシである。
おうよく来た、コジローは知ってるな? まあ座れ、酒はどうする?
いつもの流れでタカシも参加し、俺は上機嫌で酒盃を干してゆく。
しばらくバカ話してるうち、カンペキに酔いの回った、かみ&コジロー。
ナオミが風呂へ行ったスキに、話はやっぱり単車になるわけで。
今回は主に、サスペンションの話と、乗り方の話が多かった。
コジローの通勤ドリフト話に、タカシが目を輝かせながら爆笑する。
俺の、そしておそらくは、コジローやタカシも、大好きな時間が流れてゆく。
歳も、考え方も、生き方も、それぞれみんな違う。
なのに、ただ「単車が好き」という、それだけのことで笑い合える。
思うに俺は、かなり幸せな人生を送れてると思う。
俺とコジローはいいだけ酔っ払いつつ、タカシは今回コーラでシラフ。
呑んで、食って、バカ話して、大笑いして。
土曜日とはこうあるべき、と言う見本みたいな、楽しい週末だった。
コジロー、また暇なときにでも遊びにおいでな!
そん時までに、ドリフト完璧に仕上げておけよ?
いや、俺はやらないけど。事故るからwww
タカシ……はまあ、余計なこと言わなくていいか。
どうせまた遊び来るだろうし、来りゃ呑んだくれてバイクの話するんだし。
ま、来たい時に遊びおいで。
ふたりともむちゃくちゃ楽しい時間をサンキュな!(´▽`)/
ストリートスライダー/了