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茨城 林道探索(中編)

 
 
富谷観音の入り口を登ってゆくと。

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色づき始めた木々に出迎えられる。



アチコチに楽しそうな入り口が散見されるが。

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これは遊歩道なので、バイクは入り込めない。

かと言ってもちろん、俺が「歩いて入る」なんてことしないのは、

みなさんご存知のとおり。






昔、M109Rで走ったときは、「荒れた林道だな」と感じた道も。

相棒がKLXの今では、むしろ物足りない舗装路だ。

思い出し笑いしつつ、分岐を上へ登ってゆく。

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頂上を少し越えたところから、展望公園に降(くだ)る道へでた。

「アスファルト」や「ガードレール」ってのは人工物だが、俺には自然の一部に思える。

山の中を縫うように走る曲がり道は、いつ見てもワクワクさせられるね。






ちょっとした曲がりを楽しんで、そのまま公園の駐車場へ。

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駐車場に単車を停めて、ヘルメットを脱ぐ。

初冬のひんやりした空気が、やさしく頬(ほほ)をなでてゆく。

気持ちいい(´▽`)



爽快な気分で、上の方に見える東屋の屋根を目印に、珍しく歩き出すかみさん。

もっとも、100メータかそこらの話なんだけど。

東屋はそのまま、展望台の代わりになってた。

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晴れた日だと富士山が見えるらしいが、この日はもちろんビタイチ見えなかった。

それでも、色づいた山々の美しさは堪能できる。

大きく伸びをしてから、振り返ってみると。

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こちらもまた、いい具合の色合いだ。

春の花や緑の、鮮やかな色彩も良いけど、こんな侘びのある色も好きだ。

ワビサビの話になると、とかく自然だの古い建築物の話になりがちだが。



ガードレールやアスファルトだって、使われ続ければ侘びが出るだろうと思う。



俺の個人的な見解になるが。

ただ「朽ちた」のではなく、侘びを経ての朽ちこそが、寂(さび)なのではないだろうか。

話がそれた。






単車にまたがり、来た道を分岐まで戻る。

分岐から別の道を入ると、すぐにまた駐車場があった。

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昔、MOTO三兄弟たちとツーリングで寄った場所だ。



「なはは。そう言やここでMOTOが、「おねえ」のKTMで、ドリフトだのウイリーしてたっけ」

MOTOライディング動画:約2分



色々と思い出しつつ、ヘルメットをかぶって走り出す。






かつては近所の走り屋が集まっていた道も。

今では「クルマ止めの段差」や、センターキャッツが出来ている。

いやまあ、それでも地元の連中は走ってるか知らんけど。

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とにかく、元々そんな道だから、段差に気をつければ、楽しく走れる。

まして今日は、荷物を降ろした空荷の状態だ。

KLXの貧弱な足回りが音を上げるまで、キッチリ締め上げてやりつつ。

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「かぁーっ! 早くビューエル戻って来ねぇかなぁっ!」

気持ちはいつしか、入院中の愛機へ飛ぶ。

ま、乗ってるときに、他の単車の事を考えると、ヤキモチ焼かれてコケるからほどほどに。






林道探索などすっかり忘れて、ワインディングを楽しんだら。

そのまま41号へ出て南下、次の目的地、「雨引観音」を目指す。

すっかり霧の晴れた県道を、きょろきょろしながら走ってゆくと。

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「雨引観音」の看板を発見。



ハーフウエットの舗装路を、さっきの余韻ですっ飛ばしながら登ってゆけば。

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どうやら、それっぽい場所に出た。



ここからも少し上がった場所で、トイレを見つけ。

用を足しながらアタマを冷やす。

途中から、「林道探索を全然やってない」ことに、今更ながら気づいたのだ。






オンロードからオフロードへ気持ちを切り替えて。

それじゃあ改めて、細道を探して回ろう。

トコトコきょろきょろ、走りながら入り口っぽいところを探し、見つけては入り込む。

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勢い込んで入ってみれば、その先は大抵の場合、



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こんな風に行き止まりで、歩道になってることが多い。

「階段、登ったら怒られるだろうなぁ」

俺のバカな行動で、オフローダー全体に迷惑をかけるわけにはゆかない。



行けるところまで行って、立ち入り禁止や歩道になれば戻って。

Uターンを繰り返すうち、だんだん、めんどくさくなってくる。

探索よりも、ちゃんと山の中を走りたくなってきた。



「も、探すのはいいや。ここからなら、加波山にでも入って、山道を走ろう」



予定変更、確実に面白いだろう山の中を目指して、雨引を後にする。






とっとと下まで降ったら。

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またも41号を南下し、加波山の入り口で左折。

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入り口の看板を撮って、さあ、楽しい山道の始まりだ。



道なりに登ってゆくと、途中に神社を発見。

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朝っぱらなので、柏手を打って神様を起こすことはせず、ただ合掌してご挨拶したら。

徐々に細くなってくる道にワクワクしながら、山を登ってゆく。

と、途中で矢印看板があり、「加波山頂上まで○○メートル」とか書いてあった。



もちろん、間髪入れず入り込むマイトガイ。



徒歩で登る登山者の脇を、ゆっくり静かに抜けながら、

「おはようございまーす!」「おはようございます」

挨拶を交わしつつ、トコトコ進んでゆく。


こんなとき、静かな排気音のKLXは、負い目を感じなくていい。






道はすぐに、アスファルトじゃなく、コンクリの歩道っぽくなる。

「ありゃ、ここって歩道なのかな?」

と思うが、クルマの登った跡があるので、まあ大丈夫だろうと進んでゆき。



やがて、小さな駐車場が現れ、同時に道が尽きた。

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登山客の中には、ここまでクルマで来て、この先を徒歩で登って行くひとも居るのだろう。

もちろん、「かみは歩かない」ので、ここでUターンする。

狭かったので、スタンドを立ててその場ターンをし、下にフロントを向ける。



そして一瞬、気をひきしめる。

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写真だと、ただのまっつぐなコンクリ道だが、結構な急勾配で下ってるのだ。

こんなイージーなところでコケたくないので、慎重に走ってゆき。

さっき入り込んだ矢印看板まで戻ったら、また上を目指して走りだす。



ガレ場の多い茨城の山は、ココから先が本番だ。





後編に続く





 
by noreturnrydeen | 2013-11-03 11:30 | ソロツーリング

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