川の流れに(1)

 
目を覚ますと、朝の9時すぎ。

外を見れば、気持ちのいい秋晴れだ。

そんじゃKLXに乗って、ちょっと走りに出ようか。



「高速は使えないから、どっか近場で……あ、そうだ! 関宿(せきやど)へ行こう!」



何度か横を通ったとき気になってた、関宿城へ行こうと決めて準備をする。

「せっかく気持ちいいから、城を見たあと、どっかでコーヒーでも飲もう」

水筒と固形燃料、シェラカップをリュックにつめたら。

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リュックサック・ファイター、いや、今日はリュックサック・ツアラーで出発だ。






休みのわりに空いてる16号を走り。

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県道17号を右折して、関宿方面へ。


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ガラガラの流山街道を北上して、しばらくのんびり走れば。

やがて関宿城の文字が現れる。



国道354の土手沿いに出る橋の手前で、ひょいと左に入れば。

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もう、関宿城の天守(正確には御三階櫓)が見えてきた。

もちろん模擬櫓なんだが、俺は城マニアじゃないので、どうでもいい。



標識に沿ってゆっくり進んでゆくと。

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千葉県立関宿城博物館の入り口だ。

駐車場にKLXを停めてプロテクターを脱ぎ、意気揚々と中へ入ってゆく。


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が、中は撮影できる場所が限られてて、残念ながら写真は少ない。






城の歴史ってのは普通、戦(いくさ)の歴史だ。

もちろんこの城も、関宿合戦など、何度も激戦の舞台になっている。

だが、それ以上に重要な歴史が、この地にはあった。



利根川の東遷である。



元々、東京湾に注いでいた利根川を、東へずらして太平洋へ注がせようつーのだ。

色んな思惑があったらしく、歴史もかなり複雑なんだが、とにかく。

川の流れを変えようってんだから、大プロジェクトには違いない。






「聞いたことあるなぁ」程度だった話を、今回、詳しく知ることが出来た。

河川工事の歴史とか、かなり興味深い話で、時間を忘れて見入ってしまった。

いや、煩雑になるから、ここには書かないけど。



展示物はおそろしく地味なんだが、河川事業に興味があれば、実に楽しめる。

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東遷の様子を、時代ごとに見られるボード。

写真で表示されてるのは、江戸時代の利根川水系。

渡良瀬川や江戸川、鬼怒川と複雑に絡みながら、東へ移されてゆく様子がよくわかる。



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笈牛(おいうし)は、河川工事で使用する、効率的なデカイ土嚢みたいなもん……だと思う。

他にも菱牛(ひしうし)ってのがあった。

つーか、良くぞこんなもんで川の流れを変えたな、と感心する。






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ウチの近所、手賀沼の変遷。

左が昔の姿で、右が現在の手賀沼。

ずいぶん、小さくなったんだなぁ。






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江戸時代の河川工事の模型。左側にさっきの「笈牛」が見える。

今なら機械を使っちゃう大掛かりな作業を、こうして人力で行っていたのだ。

気が遠くなるような時間と、金と、人出が要ったんだなぁと実感できる。



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当時の船の模型。右が高瀬舟、聞いたことあるだろ?

飛行機やトラックのない時代だから、船が一番大きな流通手段

河川を押さえるってことは、経済を押さえるってことと同義。



だからこそこの場所は、関東の制圧を目論む北条氏康に

「この地を抑えるという事は、一国を獲得する事と同じである」

とまで言わせたのだろう。



興味ない人は鬱陶しいだろうから、これ以上はやめておこうか(´▽`)





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階段を登って、天守(御三階櫓)のてっぺんに出る。


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天守西側の風景。

ウルトラ天気がよければ、富士山が見えるらしい。

他の窓にもそれぞれ、筑波山、赤城山、榛名山など、色んな山名が書いてあった。



筑波山以外、まるっきし見えなかったけど。






関宿の歴史や、景色を堪能し、博物館を出る。

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実際に使われていた船だの、笈牛の石を入れるかごが転がってる。



横を見たら、松と建物がいい感じだったので。

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写真を撮る。



それから駐車場で地図を出し、どこへ行こうかと考える。

最初は普通に17号を北上して、そっから筑波あたりへ抜けようと思っていた。

だが、河川事業を詳しく学んだ俺は、やたら川に思い入れを持ってしまった。



「よし、茨城側へ出て、川沿いに走ろう!」



相棒がKLXだから、もちろん、ダートを走るのだ。



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by noreturnrydeen | 2013-10-14 14:17 | ソロツーリング | Trackback

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