XB12X ステムベアリング交換 忘却の旋律

 
 
ホイールベアリングを交換してから、普通に走るようになった。

特に違和感もなく、ちゃんと曲がって止まる。

なのに、なんだか気に入らない



「なんだろ。いよいよ飽きてきたのかな。他のバイク買えってコトかい?」



などと冗談を言ってたのだが、だんだん我慢ならなくなってきた。

俺の愛したバイクは、こんなにフツーじゃなかったはずだ。

だとしたら、ナニがいけないんだろう?



ハンドリングにエキサイティングさが足りなく感じてる、つーことは。

「切れ込んだり落ち着かないって言う、悪癖がナリをひそめてる」

というコトにならないだろうか?



「つまり、ステムの動きがシブい?」



なんとなく原因がつかめたっぽいのだが。

純正は特殊なので、単価8000円もするし、変なボールベアリング

なので、代替品を探してみる。



すると単価1/3以下の、しかもテーパーローラーベアリングを発見。

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ハーレィの純正代替品で、送料込み3000円以下とリーズナブル。

なにより、テーパーローラーなら荷重に強いし、グリスもわんさか塗れる。

あの、狂ったようにたっぷりグリスをつけるの、大好きなんだよね、俺。





それからもひとつ、フォークオイルを交換する。

こちらももちろん、体感できてたわけじゃないが、安い特殊工具を見つけたから。

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そう、「買ってみたから、使いたくてやる」って言う、いつものアレ。

ま、ステムにしろフォークにしろ、徐々に劣化してくるから、体感できないコトが多い。

だから、やってみたらきっと、気持ちよく変化するに違いない。





そう、自分に暗示をかけて、半裸になったら作業開始。

今回はついでに、ユウヒの影響で買った、スチームクリーナも使ってみる。

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安物だから強力ではないだろうが、パーツ洗浄に使えれば充分だ。



と、ここからは写真少なめ。

半日しかないのに、初めてやる作業も含めて、やることが多いから。

まずは、とにかくフロント周りをバラす。

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バラしたら、ステムベアリングをプーラーで引っこ抜く。


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引っこ抜いた純正ベアリングは、思ったよりずっと動きが渋くなってた。

「えぇ?」って、声が出るくらいシブかったから、これが原因だろう。

勘で外してみたけど、やってよかった(´▽`)



各部をスチームで洗浄し、しこたまグリスを塗ったら。

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テーパーローラーベアリングを、グリズ漬けにして組み込む。

ステムナットを締めこんで、ある程度のところまで締めたら、いったん休憩。

院内に戻って、冷房の中でタバコを吸いながら、次の作業行程を確認。





よし、汗も引いたし、次はフォークオイルの交換だ。

フォークのキャップを外して。

購入したスプリングコンプレッサで、カラーを押し込んでやる。

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3000円の特殊工具は、見たままチープなツクリだが、用途は充分に果たしてくれた。

ホームセンターで買ってきて作っても、たぶん3000円くらいはかかるだろうしね。

なお、1~2万するヤツも売ってるが、アレと比較した場合を考えてみると。



安い方は、組み立てやセット、コンプレッションに時間がかかる

高いのは一本柱だから、作業時間は半分になるだろうか。

安いのを買ってもやれなくないし、高いのなら作業の楽さで満足できるだろう。



どっちを買っても、それなりの良さはあるから、好みで決めていいと思う。





フォークキャップと、リバウンドアジャスタロッド。

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この先っぽの尖った部分で、伸び側の減衰を調節する。

なんで写真を撮ったかつーと、特に意味はない。

初めて見たから、なんとなく撮った。



ヤマハのサスペンションオイル01を、片側450mlくらいづつ入れ。

「組み立ての時イチバン気をつけろ」と先人が書いてた、ロックナットの調整をして。

無事、フォークオイル交換&組み立てが終了。



あとは、いつもの慣れた作業なので、一気に組み立ててゆく……

なんてカッコよく出来るわけないのが、かみさん43歳のデフォルト。

フロント周りより何より、ケーブルレイアウトにイチバン時間を食った(´・ω・`)



準備から後片付けまでふくめて、だいたい4時間。

「久しぶりに、バイクいじったー!」と、心地よく疲れた半日だった。

すべて片付けて、治療院に施錠をしたら、さて、それじゃあ帰ろうか。







走り出して、最初の交差点を左折した瞬間、思わず笑いが漏れる。

「あはっ! そうそう、これだよ! この危なっかしいほどクイックな曲がりだよっ!」

テンションが一気に上がるのだが、それも仕方ないだろう。



市街地の交差点が、とてつもなくエキサイティングなのだ(´▽`)



冷静に分析すれば、ハンドルの切れが早くなり、悪癖が顔を出しただけ。

本来の、「ドオーバーステアで、神経質なハンドリング」に戻っただけなのだが。

これがどうにも、たまらなく気持ちいい



メンテしたのはフロント周りなのに、リア周りがものすごく使いやすい。



指一本でブレーキをちょんとナメ、切り替えした瞬間、リアにトラクションをかける。

リアサスがぐっと沈んで、フロントサスがぬぬっと伸び、一気に向きが変わる。

アクセルオンでエッジが喰い、右手に直結して立ち上がる。



開けても外へ膨らまないから、リアに乗っかったまんまカタパルト発進。



「ヒーハー! これだよ! そうだよ思い出したよ! これがビューエルなんだよ!」



叫びながらも、ちょっとの後悔と、新たなる決意。

バイクはすべて消耗品だから、気づかないうちに劣化するのはアタリマエ。

なのに俺は、ちょっとの手間を惜しんで、この快感を捨てていたのだ。



「俺はニブい。だから、感覚を信用するな。とにかく、迷ったら交換しよう」



たったそれだけのことで、この快感が長続きするのだから。






思いつきでやったメンテナンスだけど、本当にやってよかった。

おかげで、忘れてた至福の時間を取り戻せたのだから。

みんなも、せっかく手にした愛機、マメにメンテして、本来の姿を維持してやって欲しい。



そんな感じで、帰ってきてワインを呑んだくれてる今。

俺の心は、「ただひとつの気持ち」で一杯だ。

それを最後の言葉にして、今回の記録を締めくくろう。
 
 
 
 
 
 
 
 

 
エリック・ビューエルに、カンパイ!

 
 
 
 
 

 
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by noreturnrydeen | 2013-06-29 19:57 | メンテナンス・カスタム | Trackback

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