117th 春の峠まつり 第一弾 リュックサック・ファイター七番勝負(1)

 
 
起きたら、雨が降っていた。

ツーリングに行く休日の朝だってのに。

大きなため息をつきながら携帯を見ると、一緒に走る予定のイロハからメールが来ていた。



「大変です! こちら普通に雨が降っております。そちらはいかがですか?」



「それじゃあ今日は中止か」と、すっかり意気消沈したかみさん。

同じく一緒に走るはずだった、マルやタカシに、中止メールを入れる。

イロハやタカシと「また次回」的なメールをやり取りしたあと、フテ寝を決め込んだ。





と、八時半ころだったか、マルからメールが入る。

「何の冗談だ? うちは晴れてるぞ?」

「な、なんだとう?」



あわてて起きてみると、こちらもほとんど止んでるじゃないか!

電話でマルと相談し、それじゃあ栃木を走ろうと言う話になった。

イロハはさすがに遠いし、時間的に今から呼ぶのは可哀想なので、タカシにだけ連絡を入れる。







いったんフテ寝モードに入った身体に、ふたたび火を入れ。

出かける準備をそそくさと済まし、革ジャンを手に取ったところで。

ふと、思いついちゃった43歳。



「明日からロングツーリングだし、ひとつ、ロンツー時の格好で行ってみるか」



革ジャンを戻して、ECWCS(米軍服)に着替え。

オフロード用プロテクターをして、軍用リュックを背負ったら。

どっから見ても、ヘナチョコなおっさんの完成。



カガミの向こうに立つ「ダメな軍人」を見て、満足の笑みを浮かべた俺は、

「ふむ、いいな、リュックサック。見た目が遅そうで」

リュックサック製造者と愛好家にぶん殴られそうな感想をもらした。



伝説の単車乗り、リュックサック・ファイター誕生の瞬間である(要出典)。






エンジンを掛けて、単車にまたがれば。

気分はすっかり切り替わって、やる気マンマンのリュックサック・ファイター。

柏インターから高速に乗り、栃木県は都賀西方パーキングを目指す。

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途中ですっかり雨も止み、青空が見え始めた。

ゴールデンウイークの割には混んでない高速を、160スピード(1/2時速)くらいで巡航し。

9時半ころ、都賀西方へ滑り込む。



一服つけてると、ほどなく、マルがやってきた。

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マル 「な、晴れてんべ?」

かみ 「おう、イロハ可哀想なことしたな」

マル 「んじゃ、今から呼ぶべよ」

かみ 「茨城でも遠いのに、ココまで来いってか。さすがに可哀想すぎるだろ」



なんて言いつつ、イロハに電話してバカ話しつつ詫びる。

イロハ、ごめんな?

また近いうち、走りに行こうぜ!ヽ(´▽`)ノ




やがて、思ったよりずっと早く、タカシが到着した。

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タカシ 「いやー、間に合ってよかったー!」

かみ 「がはは、待ってるって言ったべな。おめ、そーとーすっ飛ばしてきたろ?」


笑いながらリアタイアを見ると、ドロドロ溶けてやがった。

飛ばしすぎだ(´▽`)






しばらくダベったら、まずは第一ラウンド、東北道ハイラインの始まり。



まだ、ふたりがやる気出してないうちに、アクセルを開けるかみさん。

トップエンド200スピードくらい、やつらには楽勝、俺にはギリギリのペース。

クルマを縫いながら、ひらひら踊ってると、すぐにふたりが追いついてきた。



前がクリアになったら、もう、勝ち目はない。



そこで、空いてる間は、「やらないよー」的にアクセルを緩める。

そして、ちらほらクルマが出てくると加速という、汚いテクニックを駆使する。

もちろん、そんな技は通用せず、CBRとGSX‐Rはヨシムラ音を響かせて、すっ飛んでくんだけど。



そんでもタカシは気を使ってくれ、時々アクセルを緩めてくれる。

んで、俺が前に出ると、後ろベッタリつけて、ミラーにちらちら……

ってあれ? コレ気ぃ使ってんじゃなくて、イジメだったのか?



ま、夜な夜なヤってる現役を、高速でどうにかしようってのが無理な話で。

「ぎゃはは、タカシべったりじゃねぇか! よーし、峠で見てろよ?」

バカ峠での復讐を心に誓いつつ、ミラーの点にされたところで。



第一ラウンドは、俺の完敗。






矢板から県道30号を北上して、まずは八方ヶ原へ向かう。

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のんびりペースで走りつつ、途中で給油して、県道56号を左へ折れ。

おなじみのツイストロードを、準備運動がてらすっ飛ばしてると……



ポツポツと雨が降り出した。



「うっそだろ、やめてくれよ! やっぱ俺か? 俺が雨男なのか?」



メットの中で、ムンクばりに絶望の叫びを上げつつ、八方ヶ原へ到着。

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と同時に、どうにか雨が上がった。

やっぱ俺、雨男じゃないようだ(´▽`)




さて、第二ラウンド、せまっ苦しい峠の始まりだ。

てなわけで、大好きな八方ヶ原のバカ峠を、俺が先頭で走り出す。

俺とユリシーズにとって、ココが一番、「ヤレる場所」だ。



ひとつふたつ、トラクションを確認しながら曲がり、うん、どうやら大丈夫。

それじゃ、イッパツすっ飛ばそう!

まだ枯れ木の多い林の中を、アクセル全開で走り出す。





こないだ、かずくんやしんごと走ったときのまま、ちょっと固めのセッティングで。

ブレーキをあまり使わずに、早めにバンクさせて、エンブレと両輪の走行抵抗で減速。

この速度なら、入ってから何かあっても、充分に立て直せる。



最近の、俺の峠スタイルだ。



リーンアウト気味に飛び込んで、何かあればそのままリーンアウトで対処。

何もなければ、コーナリング中にウエイトシフトして、リーンウィズに。

アクセルオンでトラクションをかけ、軽くフロントを浮かせながら脱出。



「きゃはははっ! さいこー! 生きてるなぁ!」



何回やっても、こればっかりはやめられない。






直線で三味線弾いて、なんどか追いつくのを待ったりしつつ。

それでもやはり、この峠は、俺と相棒の独壇場

最終的には、ふたりのエンジン音が聞こえなくなるくらい、カンペキにぶっちぎる。



第二ラウンドは、俺の圧勝だ(´▽`)





いつも停まる丁字路で、ユリシーズを停めてふたりを待つ。

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やがてやってきたふたりを迎える俺の顔は、もちろんニッコニコだ。



悔しがるマルゾーに、ユルみまくった顔で「口撃」を仕掛けるリュックサック・ファイター。

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マル 「くっそ、コテンパンじゃねぇか、なあ、タカシ」

タカ 「はい、全然ダメでした」

かみ 「いや、ふたりとも、勝ち負けじゃないよ。勝負ってのは、ほら、同じレヴェル同士じゃないとさぁ」

マル 「がははっ! うるせぇよ! しっかし、それ(ユリシーズ)狭いところよく曲がるな」

タカ 「やれる子ですねぇ」

かみ 「それしかねぇんだよ、俺とコイツは」




適当にバカ話したところで、日塩もみじラインへ向かう。

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今日は連休の谷間だからか、とにかくクルマが少ないのがありがたい。



つなぎのワインディングを適当に楽しみながら。

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青空や景色を堪能しつつ、もみじラインを目指してランデブー。




日塩に到着し、ここで一服。

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初めて走ると言うタカシに、日塩の説明をしたり、バカ話をしたり。



はたまた、お久しぶり。

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<軽犯罪法違反の現行犯>を撮影したり。



つーか俺は、このへんからもう、寒くて仕方ない

フリースとECWCSだけで走るのは、北関東ではちょっと早かったようだ。

すっ飛ばすと寒いから、ほどほどに走ろう。





つわけで、第三ラウンド、も少し広めの峠道スタートだ。



俺、マル、タカシの順で、日塩もみじラインを走り出す。

ここもクルマが少なくて、実に走りやすいのだが、如何(いかん)せん寒いったらない。

直線はほどほどに、コーナリングを楽しみながら駆け抜ける。



日塩はそれなりに広い道だが、舗装が荒れてる場所が多い。



なので、ここでもリーンアウト入りから、ウエイトシフトでリーンウィズ。

先を見ながら、ブラインドで何かあっても対処できる速度域で。

アップダウンしながら節操なく曲がる道を、お腹いっぱい楽しむ。



第三ラウンドは、まあ、引き分けってトコだろう。






日塩もみじラインを走りきったら、国道121号から県道23号で霧降へ。

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これは県道23号、八汐湖の西っかわあたりだね。


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後ろ向きにタカシを撮ろうと思ったら、俺の髪の毛が思いっきり写り込んでた。

つーかCBRかっけーなぁ(*´▽`*)




マルの先導は、ちょうど気持ちいいくらいの、穏やかな速度。

県道169号へ入って、大笹山のふもとワインディングを駆け抜けたら。

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珍しく空いてる、大笹牧場へ入って昼食だ。

ジンギスカン食うぜー!


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by noreturnrydeen | 2013-05-01 19:08 | でっかいもん倶楽部 | Trackback

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