水曜の午後は出たくない

 


急に驚くほど暖かくなった水曜日。

仕事をしてても、青い空が俺を呼んでるから、ウズウズして仕方ない。

「半日仕事がハネたら、どっか走りに行こう」と思いながら働いてると。



ニコニコしながら、モヒくんが顔を出した。

腰が痛いというのを治療しつつ、バイクやアニメの話をして笑い、

「とりあえず、グレンラガンは見とけ」

つー的確なアドバイスをして送り出した。



すると、入れ違いに佐川急便がやってくる。

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注文してた工具がやってきたので、テンションがますます上がる。




仕事がハネて13時過ぎ。

工具の入れ替えをしてるうち、思い出したのがエアクリーナの掃除。

「せっかくだ、エアクリきれいにしてから走りに行こう」

つわけで、作業開始。

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こないだ買ったドリルドライバ、思ったよりやれる子だった。

少なくとも、外装レヴェルのネジトルクなら、補助の増し締めナシで充分っぽい。



みるみるネジが外れるので、嬉しくなっちゃったかみさん。

エアクリ洗浄だけじゃ終わらなくなった。

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普段はエアクリBOXで隠れてる場所へ注油してやろうと、ひと通り外す。



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エアクリは中性洗剤で洗って、干してる間に他の作業


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注油に使うケミカル、今回はいつものシリコンじゃなくて、ナスカルブ

<ファクトリーギア>や、ナオミの上司Mさんもお勧めの、かなり好評判なケミカルである。

効能が気になるヒトは、ググってみると吉。





ひととおり作業が終わり、エアクリが乾くまでもう少しってトコロで。

ずっとやりたくて、やらなかったコトをやってみようと決意する。

なにって、排気コントロールバルブの全開固定だ。



ビューエルXB12シリーズのマフラーには、排気コントロールバルブがついている。

低回転では閉じてトルクを稼ぎ、高回転では開いて排気のヌケを良くする。

そのバルブを全開位置で固定したら、どんな乗り味になるか知りたかったのだ。



固定方法は、気に入らなかったら戻せるよう、可逆的な方法を取る。

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牧場に転がってたステーで、ワイヤを引っ張って全開状態。

それからエアクリを取り付けて、すべて組み上げる。

つーか、組み上げてる最中からもう、早く走ってみたくて仕方ない。



ワクワクしながらエンジンを掛けると。

きょきょきょ……ばろろん!

いつもと同じドロドロ言う音に混じって、カンカンと「空気がパイプを叩く音」がする。

社外のマフラーを入れたハーレィみたいな、低音に混じるコンコンカンカンって音だ。



「へへへ、いい音になったじゃんか」


気持ちのいいエキゾーストノート。

見上げれば、シビれるほど真っ青な空。

と来れば、やるこたぁひとつだ。





つわけで意気揚々、走り出してみると。

低速はもちろん、なくなった。明らかにパワー感がおとなしくなった。

だが、もともと極低速だと半クラ必須だったから、そこはほとんど気にならない。



んで、本来ならグワっとパワーが出てくる(感じがする)あたり。

中から高回転のつなぎが、拍子抜けするほどフラットになった。

今まで排気バルブの切り替わる時感じてたモノを、感じなくなったからだろう。



「なんだろ……ああ、そうか。XB9Rっぽいんだ」



回転がえらいスムーズになり、吹け上がりが早い。

低速でのドーピングがなくなって、このエンジン本来のテイストが感じられるようになった、とでも言えばいいだろうか。低回転、極低速でのパワー感が薄れた分、ギクシャクしなくなり、低速から中、高速へのつながりがすごく自然になった。

数値的には遅いかも知らんけど、扱いやすさがそのネガを上回る。




「これはヤベぇ。開けすぎる。ぜってー燃費悪くなるな」


半笑いでそうつぶやきながら、俺はアクセルをガンガン開ける。

今、どこを走ってるとか、どこにいるとかどーでもいい

久しぶりに、まったく方向や位置を気にせず、目に付いた道を、ただひたすら走った。




やがて、タバコが吸いたくなったので、道の途中で単車を停める。

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「うーむ、ココはどこだろう」

そうつぶやきながらも、なんだか現在位置を確認する気になれない。

ロングツーリングで気ままに走ってる時と同じ精神状態に陥(おちい)ってたのだ。


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ここで、写真をミクシィやFBにアップしようと思い、携帯を取り出す。

と、電池の残りが少ない。

なのでポーチから、充電器とケーブルを取り出す。


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「あれ? 充電できないや」

充電器とケーブルは買ったばかりだし、おそらくシガーソケットが壊れたんだろう。

そう判断してアップをあきらめると、タバコを吸いながらのんびり景色を眺める。


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「さて、それじゃもちっと走ろうか」

なんとなく、ロンツーの感覚でいたが、今日は水曜日。

明日は仕事だ。

適当に走って、知ってる道に出たら、そこから帰ろうと決める。





「あとは、のんびり行こう」と走り出したのだが。

今までより軽く気持ちよく回るエンジンに、やっぱりテンションが上がってしまう。

結局のんびりもクソもなく、思いっきり開けまくって走った……



……のが悪かったのだろうか?



並んだ車やバイクをゴボウヌキにしようと、アクセルを開けた瞬間。

ばろろろ-ん! と吹け上がるエンジン。

だが、エンジンは回れども、車体が前に進まない



「これ知ってる」

アクセルをいくら開けても前に出ない、このスカスカ感には覚えがある。

そのまま惰性で路肩によせて停め、リア周りをのぞき込むと。





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ご存知、ドライブベルト切れ(一年ぶり2回目の出場)


「対策品の新型ベルトは、切れないんじゃなかったのか?」

と文句を言ってみても、状況は変わらない。

「仕方ねぇ、タクに連絡……あ、今日は水曜か。タクんトコ休みだ」

つわけで、ユウヒへ連絡を取る。



「もしもーし! ユウヒ? 今から時間あるかな。クルマ出してもらえる?」

「大丈夫ですよ、どうしたんです?」

「ベルトが切れちゃってさ、往生してるんだ」

「いいっすよ」



ユウヒが迎えに来てくれるまでの間、いろいろと構想を練りつつタバコをつける。

構想つーか妄想しながら待ってると、ユウヒがハイエースで来てくれた。

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足労をワビながらユリシーズを積み込み、職場へ向かってもらう。


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ユウヒ、ほんとサンキュな!




戻ったら、牧場にストックしてあったスペアのドライブベルトをつける。

リア周り端からバラして、なんとか明るいうちにベルト交換を終わらせた。

さ、とっとと家に帰ろう。


「うーむ、『ベルトが切れる、切れないは運』つーけど、どうにも気に喰わんなぁ」


ぶつぶつ言いながら走り出す。




んで、しばらく走ってると、陽がおちて暗くなってきた。

とたんに、なにやら違和感を感じる。


「あれ? もしかしてライト光ってなくね?


確認してみると、かみさんご名答! 思いっきりヘッドライトが切れてる。

気づいたとたん、その原因に思い当たった。



「ああ、そうか。あの時だ」



ユウヒを待ってる間に、スマホを充電しようとしたのだが。

シガーソケットが壊れてると思いこんでたので、

「どこが断線してるかわらかないから、とりあえず線を短く切ってつないでみよう」

と考え、おもむろにハサミで線を切った。



結果的に断線じゃなく、充電器がイカれてたのだがそれはさておき。

その切った時に「火花が散った」気がした。

ライト切れで、それを思い出したのだ。

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途中のコンビニに飛び込んで、とりあえずヒューズをチェックする。

すると、ライト用のヒューズが飛んでたので、スペアと交換。

キーオンで無事、ヘッドライトも点灯。

こんどこそ、家に帰り着くことが出来た。





半日つーか、実質数時間、気の向くままに走っただけなんだが。

気がついたら、なにやら色々トラブル三昧だった。

とは言え、半分は自業自得だし、残りの半分も深刻じゃなかったし。



面白い一日だった(´▽`)

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え? ああ、そらそうだよ、もちろんさ。

チェーンドライブキット買うに決まってるだろう。

チェーン込みフルセット10万ちかくするけど。



ちぇ、だれだ?

「かみ、笑ってんじゃねぇか?」とか言ってるやつは?

そんなワケねぇだろヽ(`Д´)ノ






(*´▽`*)




水曜の午後は出たくない/了


 
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by noreturnrydeen | 2013-03-06 18:51 | ソロツーリング | Trackback

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