ビーフライン探検 3/3
2007年 07月 08日
アジサイなんかを撮ったりしつつ、ゆっくりと進むと。
割合イージーに、十国峠まで着いてしまった。
駐車場がすでにダート。
反対側は、うっそうと生い茂る木々。
緑はまさに、真っ盛り。とりあえず落っこちたくはない。
メッキ越し撮影。
もう少しがんばれば、撮影者の身体を完全に消せたのになぁ。
太いから無理だとか言うな、ほっとけ。
周りを少し歩いてみたが、明らかに下ってはいけない気がする道が多い。写真がアレだからわかりづらいけど、相当、急坂だ。俺なら、万が一ココ降りちゃったら、帰りは100%タクシーだ。拾えるまで、待ち続けるねきっと。
十国峠で休んだあとは、地図を確認して一気に下る。
といってもこの先はちょっとだけ狭い道が続くが、すぐに対向2車線の広い(山道にしては)道に出るから、平均ペースは上げられる。広域農道までの道も、国道394までは迷わないで行ける。ロードバイクで、ダートが苦手なヒトでも行ける。
が。
その先が大変だった。
広域農道らしき入り口を見つけ(つーか、らしいのはココしかない)広い道をご機嫌に登ってゆくと、途中でがけ崩れしてて、片側通行になっている。
それでもメゲずに先へ進むと、途中で行き止まりになっていた。
しかし、その横に細い道がある。
「これを通れば、がけ崩れを迂回できるんじゃねーか?」
思った俺は、迷うことなくその道へ入っていった。
はい、行き止まり。周りを見渡すと、左は
カンペキに通行止め。反対側、右は
思いっクソ、ダート。
普段ならそれでも突っ込んでゆくのだが、ココに至るまでにダートからワインディングから、わりと堪能しつくした感があったので、ちっとダートを走るのがだるくなってきていた。なのでココでUタ-ン。おとなしく、もと来た道を戻る。
国道349号まで戻り、北上して県道36号から、さっき通行止めだった広域農道の反対側を目指して走り出す。さらにその先のつながりを、確認しておきたかったのだ。半分イジだね。
と、394を走っていると、『玉簾滝』ってなカンバンが出てる。
ちょっと寄ってみた。
これがそうなのかわからないけど、あんま興味ないからこれでいいやと写真だけ撮って引き返す。ココから例の農道へ抜ける道も、地図上にはあるのだが、残念ながら現場では見つけられなかった。
あとでネットの地図で探してみたら、マップルのサイズでは表現できないような細かいくねりで、狭い道が続いていた。今度行く機会があったら、ぜひとも通ってみようと思う。すげー林道チックに描いてあるから恐いけど。
結局、36号側から反対側に(これがそうなのか、自信はないのだけど)行ってみたら、案の定というか当然ながらというか、通行止めされてた。で、これの反対の道を走って確認するはずだったのだが、ここらでカッタルくなってきた。
つーか次回以降、誰かと走るときなら、ビーフラインから33号を北上して、竜神大吊橋を見たあと、そのまま国道461号を東へ走り、県北東部広域農道のなかでもイチバン有名なあのコースを走る方が、よっぽど気が利いてる。
とまあイイワケも済んだところで、日立中央から常磐道にのって、帰路に。
やっぱ高速は楽だなー。
「今日はカウルがないから、おとなしく走ろうか。でも、フルフェイスかぶってきて失敗だったよなぁ。曇ってたくせにずっと暑かったし、途中から陽が出てきたりして、半ヘルだったら涼しかっただろうになぁ。帰ったら、ビールのもう」
などと、取り留めのないことを考えつつ、さすがにこの辺の常磐道はガラガラなので、気持ちよく流して走っていた。今回はタンクバッグじゃなくてマップケースだけだから、速度を上げると飛んでっちゃう可能性があるのだ。
と。
気持ちよく高速を走っている俺のミラーに、突然、映り込むモノ。
赤いランプとパッシングだ。
俺はナンだってこう、いつもいつも見逃すんだろうね、ホント。マルゾーにからかわれても言い返せないつー話だよ、実際。でもまあ、これで冒頭の『嫌な予感』てのは当たったわけで、あのまま半ヘルだったら、ちっと厳しい思いをするところだっただろう。
速度を上げて、なんか派手な電飾の車を先導する。
やがて車がちらほら出てきた。10台くらいのカタマリのところで、間をすり抜けながら一気に加速。この際、マップケースは飛んだらあきらめようと腹をくくって、大台オーバー。前走車が道を譲るのを待ってる電飾カーを、一気に引き離す。
そのまましばらく開け続け、次の一団に追いついたところで減速、併走。
カウルの味を知ったあとの、カウルなし高速巡航は、疲れた身体にはちと難儀なのだ。
途中、カラんで来る四輪とテキトウに遊びながら、柏インターを降りた。
で、16号を走っていると、ちょっと空いてるからイケると思ったのだろうか。
今度はパンダみたいな白黒のペイントしたクルマが、拡声器でわめきながらついてくる。すごい音量だったので、きっと凱旋車みたいなモンだと思う。俺は右翼に友達はいないし、絡まれたら嫌なので、アクセルを開けて一気に突き放した。
16号ってのは慢性的に混んでるわけで、いったん引き離し始めれば、あとはミラーの確認さえ要らない。モノの数十秒で、拡声器の音は聞こえなくなった。パンダ車(カラーリング的に、きっとハチロクだろう)のヒトに絡まれなくてよかった。
てなわけで、ロングツーリング前の軽いお散歩をすまし、3:30ころには家に無事、戻ってきた。そんで間髪いれずにツーレポ書いてるんだから、むしろツーレポのために走ってきたのかと、自分で自分に突っ込みたくなるね。
ま、そんな一面もないではない。
さて、いよいよ来週末は、山陰山陽経由の九州行きだ。
「今回こそは、何事もなく無事に帰ってくるぞー!」
って宣言しながら「それはそれで、ちょっとさびしい」とか思っちゃったり。
単車って、みんなで走るのもいいけど、ひとりも楽しいね。