第九回ちっちゃいもん倶楽部 キャスタ・ショック
2006年 10月 08日
つわけで、首都高編。
夜の11:00集合の約束だが、どうにもうれしくて、早めに出発。
「早くつきすぎたら、ちょっと走ってればいいや」
と気軽に考えて、環七でスタンドにより、加平から首都高に乗る。
つーか、なんだよ湾岸線。風、強すぎだろ? そう言えばSDRで首都高に乗るのって初めてだ。狭い峠じゃご機嫌にしなやかな足回りも、130超える高速コーナーは、ちっと頼りない。その上、轍(わだち)と強風が細くて軽い車体を揺らす。あー、こりゃちっと気をつけないとなぁ。
思いながらベイブリッジを越えて芝浦へ。
30分早かった。
キャスタさんとZに、うれしくて早く来すぎた旨をメールする。時間的に走ってるころだから、ムダと言えばムダなんだが、とりあえず俺がどれだけうれしいかを伝えておくことは大事だろう。なんでか、とかは聞くな。
ちょうど↑この横に止めたFLHの男のヒトと、『二輪用ETC談義』をしたりしながら待っていると、程なくキャスタさん&ゼファー1100がやってくる。と、キャスタさんがヘルメットを取ると同時に、Z&FZも到着。すばらしく時間厳守だ。
ダチのマルだの、ウチの治療院の若い衆にも見習わせたい。
んで、そんなコトより特筆すべきは。
キャスタさんが背の高い、オトコマエの好青年だってコトだ。
俺より頭ひとつ、いや、ふたつくれぇか? でかくて、すらりとして、笑顔が優しい。 俺が勝てるのは、ヒトの悪さとか口の達者具合か。とりあえず、今はもう形骸化してしまった、俺の合コンメンバーリストのAチーム(オトコマエ組)に登録しておこう。
ちなみに俺自身はBチーム(お笑い組)筆頭なんだけどね。
「でもサワヤカすぎるな。もしかしたら、おとなしい走りのヒトなのかなぁ」
とか、ちょっと不安になりつつも、PAの中へ。
ゼファー&FZ。
こう見ると、明らかに貧弱だな、SDR。
そこで一時間くれぇかな? ダベる。
単車が好きで、夜の首都高に来るような人間だ。話す話題に困ることはない。オマワリが多かったり、あまりにも混んでたら、最悪、このままダベってるだけでもいいかなぁと思うくらい、楽しい時間だ。
でもま、走るのが好きな人間が集まって、そう言う話になるわけもなく。
芝浦が00:00で閉鎖になると言うアナウンスがあったところで、首都高をホームにしてるキャスタさん先頭で、走り出す。つーか、SDRじゃ遅すぎて、前を走るのが申し訳ないし、だいたい俺が先頭じゃぁ、どこに行くかわからない。
で、走り出したわけだが。
いや、ホント出会ったとき「もしかしたら大人しいのか」とか思ってごめん。さすがに首都高ホームにして、速い連中と走り倒してる男だ。いや、確かに速いのはもちろん速いのだが、それよりもすげぇなと思ったのが、引っ張るウマさ。
後ろを気遣いながら走るのって、すげえ難しいんだが、よどみない。
俺やZを気遣って、ペースを落としてくれながらも、要所要所で速さの片鱗をうかがえる。えげつない抜き方をするようで、きちんと考えて走ってる。もちろん、道交法上は褒められたモンじゃないが、そんなもん、俺が言えるかって話だ。
後で聞いた話だとたまに10代の子なんかを引っ張って走ることもあるそうだ。
確かに、後ろのことを考えて走るってのをやってる走り方である。
少なくとも、俺やマルにはできない芸当だろう。
自分さえ良きゃいい、みたいなダメ人間だからね。
C1や新環状を走ってから、箱崎に到着。
やっぱ速いヤツと走ると楽しいね。
本人は、普段一緒に走ってるヒトを褒めてばかりいたが、彼の仲間なら、きっと面白くてキレた男ばっかりなんだろうな。と、楽しくさせる雰囲気を、この男は持っている。その上、当たりが柔らかくて、好青年。なんか、自分のダメ人間っぷりを再確認させられた。
ここで少しダベり。
明日アサイチから用事のあるZが、そろそろあがると言うので、C1を走ってから、流れ解散という段取りになる。いや、ホント楽しかった。やっぱ、単車バカはいいねぇ。最高だよ。
んで、C1を走りだし、Zは一周目で姿を消す。俺はその後、もう一周だったかな? キャスタさんと走り、ガソリンがなくなってきたので、ハンドサインでその旨を伝えて、ここでお別れ。箱崎から6号向島線に……だ・か・らー! 向島線だろうがよ。
なんで深川線に乗るんだよ俺。
結局、湾岸からもう一周して、カラ寸前のタンクをだましだまし、もういちど箱崎へ。
何がひやひやしたって、こんときキャスタさんに見られたら、すげえ恥ずかしいなぁと、それが怖かったね。むしろ今日イチバン怖かった。
加平で降りて、ガソリンを入れ、あとは国道6号線を家まで一気。
家について落ち着いたところで、キャスタさんからメールがある。 「楽しかった、また走ろう」みたいなやり取りをして、本日二回目のちっちゃいもん倶楽部(ゼファーは1100だが、俺がちっちゃいのに乗ってる時は、ちっちゃいもん倶楽部なのだ)は、終了。
また、楽しい出会いがあった、最高の夜だった。
自己責任、現地集合、現地解散。
俺の好きなスタイルだ。
こういう気持ちのいい連中となら、走りだけじゃなくて、話したり呑んだりってのも、きっと楽しいだろう。いつか、みんなで走ったり呑んだりできるコトを想像し、ニヤニヤしながら、俺は缶ビールのふたを開けた。
マル、Z、ガンボ、poitaさん、キャスタさん。
そのほかすべての、出会えた単車乗りに。
乾杯。