22nd Crazy marmalade でっかいもん倶楽部 with ろろ 1/2
2007年 05月 06日
つわけで、ろろちゃんと雨の中、野宿をしてきた。
日曜の夕方、わりと豪雨チックな中、ただ野宿するためだけに出かけようってんだから、酔狂も甚(はなは)だしいつーか、よくよくヒトのやんなそうなコトが好きだと言うか、奇をてらってると言うか、うん、ゴメン。気づいてる。さっきから表現が迂遠だな。
はっきりとキチガイだ。
てなわけで、M109R「赤道小町」(仮)に荷物を積む。無理そうならファストバッグをはずして、軍用のダッフルバッグで行こうと思ってたのだが、割合あっさりと全部入った。やるじゃん、ファストバッグ。ただ、後ろの銀マットだけは、つくづく似合わんが。
今回は、ツーリングと言うより野宿メインのお散歩みたいなコース。
雨がなければ筑波山を走って、そのままワインディングをつないで岩瀬まで行こうと思っていたのだが、このクソ雨じゃワインディング走っても、面白くもなんともないのは明白。なのでおとなしく国道294を北上して、50号から岩瀬に入った。(地図赤線)
岩瀬のふもとの酒屋に入って、俺の体液ジャックダニエルを買い込みながら、岩瀬観音までの道を聞く。酒屋のオヤジによると、もうすぐ入り口があるとのコトなので、ろろちゃんに電話するために携帯を開いてみると、おや、ろろちゃんからメールが来てる。
「ただいま到着ーーー」
そして、そのメールに記された発信時刻は15:44。
(え? 俺、もしかして、5:00と15:00を勘違いしてた?)
やべぇなぁと焦りながら、とりあえず先を急ぎ、ほどなく岩瀬観音へ。
どうやら本来とは逆の方から入ってきてしまってたようで、ろろちゃんが見当たらない。
電話して場所を確認すると、すぐ先に居ると言う、彼の待つ休憩所まで一気に走った。
久しぶりに見るろろちゃんは、ニコニコ笑いながら。
「早く来すぎちゃった」
俺の勘違いじゃなかったらしい。つーか早すぎだ。
「寒いねー、カッパ脱げないよ」
「うん、寒い。こんな日に野宿とか、意味わからん」
キチガイ同士、お互いのバカっぷりを確認してから、今後の予定へと話を移す。ろろちゃんによると、ここの頂上は見晴らしもよくて非常にいい野宿ポイントらしい。もちろん、晴れていればの話だが。このクソ寒空に野宿したら、ふたりとも確実に凍死なので却下。
じゃあZに教わったとおり、橋の下に移動するべ。
つわけでそのまま山をおり、50号から第二の候補地である橋の下へ向かって走り出す。
もちろん俺たちふたりに、野宿しないと言う選択肢は存在しない。
ここまで来て、家呑みとかヌルいコト言ってどうするって話だ。
ネタ的にも(すでに目的を誤ってます)。
50号を西行し、結城あたりの鬼怒川に架かる橋の下へ向かう。(地図青線)
と、ここで思いもよらない難関が、俺を待ち受けていた。
橋の下に行くまでのダートが、雨でどろどろにぬかるんでいたのだ。思いもよらないつーか、真っ先に思い至れって話だが。でも、ここまで来て後へは引けない。引けない以前に、むしろUターンがイチバン難しい。俺は気合を入れてダートに挑んだ。
雨のダートなんて、本来ならフロントブレーキはご法度。
が、M109Rの悪路走破性に絶対の信頼を置き、完全に気を抜いていた俺は、フロントブレーキに指をかけて進んでしまった。ケツが取られ、右に左にずりずりと滑る。最初は面白かったが、ぬかるみがグレードを上げてくると、そんな余裕などカケラもなくなる。
やがて、ずずっときた拍子に、思わずフロントブレーキをなめてしまった。
当然、クソ重たい車体は、フロントから流れ出す。
「あ、ウソウソ、やめれっ! やめてっ! やーめーてー!」
転倒。
歩くほどの速度だし、下はぬかるみだから、車体に傷は付かなかったが。
リアブレーキペダルは、キッチリ曲がった。
あわてて引き起こし、どうにか目的の場所まで走る。走るつーか、よたよたと酔っ払ってるみたいに進み、ほうほうの体(てい)で橋の下、雨の当たらない場所へたどり着いた。硬い地面てのが、これほどありがたいものだとは。大地賛唱フルコーラスで歌いたい。
振り返ってみれば、なかなかいい感じの轍(わだち)。
車にしては細く、単車にしては太い。
二本あれば、軽トラックと間違われそうだ。
ろろちゃんはキムコで来てるから、ダートなんて楽勝。
ものすげえドロだらけ。
M109Rの悪路走破性を過信してた。
いくら重心が低くて転びづらく、車高が低いから恐怖心もないとは言え、さすがにドロドロの道はダメだ。泥道でスタックしちゃって二速発進とか、明らかに設計者の意図を無視しすぎ(そして気づくのも遅すぎです)。
2/2へ続く