21st Crazy marmalade でっかいもん倶楽部 with ミチル 2/3
2007年 04月 28日
店の奥には、ギターと怪しげなグッズ。
YAZAWAグッズとも言う。
これはYAZAWA関係ない。
変なハンガーがあったので、俺の革ジャンを着せてみた。ムダにエロい。
と、程なくしてやってきた地元のお客さん。
最初はカウンターの向こうにいたのだが。
何がどう琴線に触れたのかは判らないが、いつの間にかえらく気に入られた。
「おにいちゃん、いい身体してるねぇ」
やべ、ホモか?
「そんな顔するなよー、俺は男好きじゃないよー」
ほっと胸をなでおろすまもなく、おっさん、やたらベタベタ触ってくる。
くっそ、キサマやっぱりそっち側の趣味だな?
よしわかった、それなら俺も気合を入れて、全力で撃退してやるぜ。
覚悟しやがれ。
なんて構えてたら、おっさんニコニコしながら。
「おにいちゃん、甲斐よしひろに似てるねー」
「そお? や、よくわかんねーけど」
「似てるよー! 歌ってよ、甲斐バンド」
いいからまず落ち着け、おっさん。
あのな、甲斐うんぬんは、まず、おっさんが言い出したことなんだよ。
そんでもってな、百歩ゆずって俺が甲斐なにがしに似てるとしてもだ。
顔が似てるから歌えるなんてシステムはないんだよ、少なくともこの国には。
わかる?
「ほら、甲斐バンド始まったよ」
聞けよ、オヤジ。
あんまり「いい身体してる」連呼するので、「チ@コちっちゃいけどな」つったら、それがおっさんのツボにクリティカルヒット。それ以降、ずーっと「そーかー、お兄ちゃん、チ@コちっちゃいのかー」つぶやき続ける。そのハマりっぷりがおかしくておかしくて、俺はずっと笑い転げてた。
でも、なんかちょっと悔しかった。
ちっちゃくねーよ。
でかくもねーけど。
やがておっさんが帰ると、入れ違いにけいこの友達がやってくる。
この子の話がまた、ヤバくて怖くてえらい面白かったのだが、残念ながらwebで公開できる類の話ではないので、興味があるヒトは、いずれ俺と直接あった時にでも聞いてくれ。つーか世の中にゃあ、面白いやつが多いね。
結局そのまま2:00ころだろうか。
呑んだくれ続け、ついに轟沈。
店でそのまま爆睡した。
そうそう、けいこから、ここを見てる人間に伝言。
「静岡って関東と関西の中間なんだぜ?」
だそうだ。
全国規模の宴会、それも、バカな単車乗りばかりってか。
ま、確かに悪くない話だ。
翌朝はもちろん、二日酔い。
吉田から東名に乗ったらハラが鳴ったので、牧の原に入る。
五平餅と、コロッケを食った。
腹ごしらえも済んだので、さて、それじゃあぶっ飛ばすか。
半ヘルはファストバッグに仕舞ったまま、俺は東名をぶっ飛ばす。
やがて豊田ジャンクションで検札。
タンクバッグから高速券を引っ張り出し、無事に豊田を通過したら、あとは名古屋まで一直線にすっ飛ばす。
で、すっ飛ばしついでに、高速券もすっ飛ばした。
検札なんてやるから落っことすんじゃねーか。
完全、悪いのは俺じゃなくて東名高速のシステムだ。
こうなりゃ俺は、道路公団を相手取るぞ(完敗した上に逆提訴されるのでやめましょう)。
つーか、高速券すっ飛ばしたの、これで何回目だ?
名古屋インターで、銭を払う。
「どこから乗ってきました?」
「吉田です」
「証明できるものあります? コンビニのレシートとか」
「ねーです。ダチのところから直で乗ってきたもんで」
「あ、お友達ですか。それじゃあ、お友達の名前を教えてください」
「……ハ、ハンドルネームじゃだめ?」
結局、けいこの名前が「田中けいこさん」となり、俺は無事に名古屋で下りることが出来た。
あ、もちろん、けいこの本名はけいこじゃない。
こんなトコでフルネーム記録されるとか、ちょっと申し訳ないわ。
さて、名古屋で降りたら、すぐ目の前に分かれ道。
「確か、猿投の方に行く言ってたな」
猿投グリーンロード方面に曲がり、目に付いた家具屋の駐車場で一服。
ミチルさんに電話をしてここで待ち合わせる。
やがて、銀のM109Rがやってきた。
ミチルさん、つーかミチルくん登場。
到着するなり挨拶もそこそこに、クラウザーからナニやら箱を取り出すミチルくん。
「?」な顔をしてる俺にそれを差し出すと、にっこり笑ってひどいことを言い出した。
「これ、地元のワインなんですよ」
ミチルくん、かみの扱いを心得てる。
やがてすぐに、今日同道する、ミチルくんのトモダチがやってきた。
左から、ミチルくんのトモダチ、Iくん。真ん中の細身の男がミチルくん。赤いジャケットは、ミチルくんのトモダチつーか先輩のNさん。二、三コ上かなと思ってたら、なんと53歳だそうで、ドびっくり。
この異常な若さは絶対ヒトにいえない秘密があるね(無茶な言いがかりはやめましょう)。
左から、俺、Nさん、下行ってIくん、イチバン右がミチルくん。
この写真を撮ってくれたのがタクシーの運転手さんだったんだが、
「撮ってあげるからカメラ貸しなー」
「ういっす、お願いします……って、なぜ液晶がこっちを向いている?」
運転手さんの綺麗なボケが決まったところで、じゃ、出発しようか。
3/3に続く