去年の誕生日に山賊宴会して以来、実に
9ヵ月ぶりのキャンプ。
コロナはまだまだ予断を許さないが、さすがにもう限界。
「ソロ」で「キャンプ場じゃない山の中」なら行ってもいいよね?
久しぶりなので、どうせだからガッツリ荷物を積んでいこう。
走りよりも山の中で呑むことをメインにするのだ。
いつものソロではありえないほど荷物を積んでレッツ大郷戸。
大荷物にフラフラしながら、3時間ほど走って大郷戸に到着。
遠くに釣り客は居るが、こっちは誰もいない貸し切り状態だ。
空もすっかり夏模様で、じりじりと太陽が照り付ける。
普段ならソロでは使わないタープを、強風に苦労しながら張る。
今考えたら、この時すでに俺は間違っていた。
日光を避けるため木陰に入ったので、場所が林に近すぎたのだ。
どうせタープ張るならド真ん中でよかったのに(´・ω・`)
ソロ宴会場ができたので、荷物をほどいて準備してゆく。
今日は魚介系をツマミに買ってきたので、ゆっくり呑もう。
いや、もちろん肉類もちゃんと買ってきたけどね。
むしろ買いすぎたけどね。
まずは炭熾(すみおこ)し。
オガ備長炭は火付きが悪いので、チャコスタでしっかり熾す。
つーか夏のソロキャンでグリルとチャコスタ持ってきてるのが珍しい。
こいつら俺のキャンプ道具の中でもトップクラスに重いからね。
んで、炭が熾きるまでの間、呑みながらゆっくり待つわけだが。
これこれ、これがやりたくてホタテを買って、その流れで魚介なんだ今日は。
ガスバーナーで直にホタテをあぶり、口を開いたところで醤油をたらす。
醤油の焦げるいい香りがあたりに流れ出し、俺のよだれも流れ出す。
こんなの不味いわけないじゃんヽ(`∀´)ノ
炭が熾きたら、続いてのツマミは
鮭の皮ぎしの脂たっぷりの部分。
脂っこくて臭みのある部分なんだが、そんなもの炭火と醤油の敵ではない。
カリカリになるまでしっかり焼いて醤油を垂らせば、焼酎にパーフェクトフィット。
「んめぇ、幸せ」とわめきながら空を見上げれば、さわやかな晴天。
吹き抜ける涼しい風に、「ああ、帰ってきたなぁ」と頬を緩める50歳。
色々アレでダウン味だった心が、一発ですっきり軽くなる。
ウイルスごときに負けてらんねぇよな。
見た目はこ汚ねェが、酒の肴には最高だ。
ホタテの小皿も雰囲気を盛り上げる。
ホタテ・鮭に続いて、魚介系
最後のツマミはアジ。
これも炭火でじっくり焼いて、しょうゆでいただく。
当然の帰結として、酒がえらい勢いで消えてゆく。
なはは、楽しいねぇ(・∀・)
いつもなら持ってこない
スコップやナイフなんかも持ってきた。
特に必要なわけじゃないんだけど、久しぶりのキャンプで舞い上がってたのだ。
無駄にナイフで魚のパックを切り開いたり、意味もなく穴を掘ったり。
身体はおっさん、頭脳は中二、人呼んで柏のオークかドワーフか。
お次は豚タンを焼いてゆく。歯ごたえが強く
噛み切りづらいが、それも味の一部。
超久しぶりに、鉄板へも火を入れた。
この辺で備長炭がホンゴシ入ってきたんで、すぐチンチンに熱くなる。
とは言えもう、お腹の方がいっぱいだ。おっさんは昔ほど食えない(´・ω・`)
鶏皮をちょっと焼いたくらいで
鉄板の役目は終わり。
あと冷めちゃった豚タンを温める程度。
迷ったけど、焼きそばとか買ってこなくてよかった。ぜってー持て余したわ。
まあ、バッグにはすでに「持ち帰り」の決まった白モツがあったりするんだけど。
炭を入れてた段ボールを燃やしつつ、たき火を眺めて一杯…………
暑いわボケ! も少し暗くなってからやれよバカ。
つわけでこの暑さに焚き火は必要ないことを改めて確認したら。
炭をチャコスタに戻して、燃え尽きるまで放置する。
つっても、この位置だと思った以上に放射熱がハンパなかったので。
結局、少し遠くにおいて燃え尽きるのを待った。次回はも少し炭を少なめに。
食って呑んでひと息ついたら、あとはひたすらまったりタイム。
少しマイナス思考気味だった心を、ゆっくりリハビリしてやる。
もちろん、飛んでくる虫と戦いながらだ(`・ω・´)キリッ
林に近い所へ設営したため、寄ってくる虫の数が多い。
地面への虫よけも、自分への虫よけもタップリ撒いたんだけどね。
ヤツラのやる気の前では、焼け石に水だったよ。
今、食われまくった足をボリボリ掻きながら、この文章を書いてる(´・ω・`)
久しぶりの時間をじっくり堪能していると、タープがぽつぽつ音を立てた。
面倒くさくてテント張ってないので、一瞬、雨音にガッカリする。
が、まあ大雨じゃなかろうと、のんびり雨見酒としゃれこんだ。
案の定、雨はすぐにやみ、気温もさらに下がって過ごしやすくなる。
いいだけ酔っぱらって気分も上々、ソロキャンプやっぱ楽しいなぁ。
笑いながら、俺はシーツシュラフに潜り込んだ。
寝たのが早かったので、翌朝は5時前に目覚める。
二日酔いもなく、天気も気持ちよく、そして足はひたすら痒い(´・ω・`)
「完璧に油断したなぁ」と笑いながら撤収して、来た時と同じ状態へ戻したら。
今回のソロキャンプは無事に終了。
朝露に曇ったゴーグルを外して首にかけ、静かな山間をゆっくり走り出す。
おっとガソリンが空だったと、途中でスペアタンクから給油したら。
「夏休みを取らないぶん、週末ごとにキャンプしちゃうかな」
自粛警察に知られたら怒られそうなセリフをつぶやきつつ。
涼しくて気持ちいい早朝の道を、柏に向かって走り出したのだった。
9ヵ月ぶりのおでかけ/了