電話に出ると、バイクパーツショップのライコランドからだった。
そう、ついにリアのブレーキパッドが来たのだ。ホクホク顔で昼休みになる早々、RocketIIIにのって顔を出す。担当の兄ちゃんがきて、苦笑いしながらブレーキパッドを差し出した。

「いやー、遅くなってすみません。あと……ちょっとショッキングなことが」
ま、たいがいのショックは大丈夫だよ、思いながら話の続きを聞いていると、お兄ちゃん、ブレーキパッドを指差しながら、苦笑する。なんだ? と覗き込むてーと。

ショッキンガー!
めちゃめちゃ
日本車の設定があるじゃねーか。
(※取り消し線部分は間違い情報。お騒がせした)
RFやインパルス、スカブーなんて
俺の中では現行車だぞ?
いままでの苦労はなんだったんだよと、軽いめまいに襲われながら、お兄ちゃんには笑顔を見せる俺。ま、苦労たって、待ってただけだけど。でも、
注文してから軽く一ヶ月以上だからね。
でもま、これで次からはいろんな種類のパッドが選べるんだから、別に悪いことじゃない。それにこうやって互換性を知ることは、ほかのRIII乗りに同じ失敗をさせなくて済むわけだ。ま、
ココ見てるRIII乗りが何人いるんだって話もあるけど。
「ブレーキング」の品番とかで調べれば、フロントも案外簡単に見つかるかもしれないな、と、すでに気持ちは前向きになっていたので、そのまま帰って、整骨院の裏で交換開始。 いつもと違って、その場で取り付けしないのは、さすがにライコの駐車場でケミカル類を垂れ流すわけに行かないからだ。
整骨院なら、山ほどウエスがあるし、最悪終わらなくても、そのまま仕事できるから。
たかがブレーキパッド交換に、そんなに時間がかかるわけないって? ちっ、ちっ、ち。甘いね。俺のRIIIのリアには、ビートルバッグが付いてるのだ。それをはずさないと、リアブレーキキャリパに
アクセスできないのだよ。
やってやれないことはないとかのレヴェルじゃなく、も、明らかに不可能。はずすしかない。

ほらね? これ、真後ろの写真じゃない。マフラーの角度をよく見ればわかるだろうけど、思いっクソ下からしゃくりあげて撮ってる。それでも、これしか見えないのだ。
ビートルバッグは、ボルト三本で止まってるだけだから、ひとつはずすのなんて、たいした手間じゃないだろうって? あーも、大アマ。虫歯何本できるんだってくらい甘すぎる。 あのね、俺のRIII&ビートルバッグを、そんじょそこらのと一緒にしてもらっちゃ困るんだよな。
なんたって、
4メータ落下してんだから。ビートルバッグのステーが、まっすぐなままだなんてコト、あるわけなかろう? ばっちり、ひん曲がってるんだから、はずしたあと、簡単にはめられるとは限らないわけで、軽く暗い気持ちになりながらも作業開始。
まずは、ビートルバッグをはずす。

外れた。
さくさくパッドを交換。11ミリのオープンエンドレンチがあったほうが楽かも。
ひん曲がったステーを、壊れたプライヤの柄で力任せに戻す。

んで、ビートルバッグ取り付けたら、わりと簡単に付いた。散々前振りしたわりには、面白くもない幕切れだ。ま、昼寝の時間が削られなかったから、文句があるわけじゃないが。
走ってみると、ようやくリアを使えるようになって、今までギクシャクしてた街乗りが、ものすげ楽になった。やっぱリアブレーキって大事だよね。とくにRocketみたいなクルーザの場合、制動のリアへの依存度が高いぶん、余計に。
さて、まずは夏のツーリング第二弾「北へ」の、最初のステップは完了だ。
そんで明日はたぶん、ちっちゃいもん倶楽部。
ダチのZが買ったTZRと、筑波を走ってくる。時間はいつもどおり、俺は午後三時ころには、向こうに行ってると思う。来るのもたぶん、Zと俺とマルくらいのもんだと思うから、暇があったら一緒に遊ぼう。もちろん、事故ろうが捕まろうが、自己責任で。
単車ってな、乗ってなんぼ。
がんがん走り倒そう。